JPH08322819A - 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 - Google Patents
採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器Info
- Publication number
- JPH08322819A JPH08322819A JP7159968A JP15996895A JPH08322819A JP H08322819 A JPH08322819 A JP H08322819A JP 7159968 A JP7159968 A JP 7159968A JP 15996895 A JP15996895 A JP 15996895A JP H08322819 A JPH08322819 A JP H08322819A
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- blood
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 採血針1のハブ5に、径方向の突起10とテ
ーパー部11が形成されている。採血針ホルダー2は、
筒状本体15と、ロックリング16を有する。本体15
に、突起10と相対回動不能に係合される係合孔と、テ
ーパー孔24が形成され、ロックリング16は、本体1
5に外嵌され、その内周面には押出部が形成されてい
る。採血針1の採血針ホルダー2への取付時には、採血
針1を採血針ホルダー2内に挿入し、ロックリング16
を回動させて、突起10の前面に乗上げさせ、テーパー
部11をテーパー孔24に結合する。採血針1の取外し
時には、ロックリング16を回動させて、上記乗上げを
解除すると共に、押出部で、突起10を介して、採血針
1を前方に押出す。 【効果】 採血針ホルダー2に対する採血針1の着脱に
より、術者の手指が痛くならず、又、採血針1の取外し
時に、術者が手指を刺す事故が起こらない。
ーパー部11が形成されている。採血針ホルダー2は、
筒状本体15と、ロックリング16を有する。本体15
に、突起10と相対回動不能に係合される係合孔と、テ
ーパー孔24が形成され、ロックリング16は、本体1
5に外嵌され、その内周面には押出部が形成されてい
る。採血針1の採血針ホルダー2への取付時には、採血
針1を採血針ホルダー2内に挿入し、ロックリング16
を回動させて、突起10の前面に乗上げさせ、テーパー
部11をテーパー孔24に結合する。採血針1の取外し
時には、ロックリング16を回動させて、上記乗上げを
解除すると共に、押出部で、突起10を介して、採血針
1を前方に押出す。 【効果】 採血針ホルダー2に対する採血針1の着脱に
より、術者の手指が痛くならず、又、採血針1の取外し
時に、術者が手指を刺す事故が起こらない。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は採血針、採血針ホルダー
及びこれらを用いた減圧採血器に関する。
及びこれらを用いた減圧採血器に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査、例えば血清検査、血球検査等
を行う際には、通常、図20に示す減圧採血器により、
血液試料を採取する。減圧採血器は、採血針31、採血
針ホルダー32及び減圧採血管33から成る。採血針3
1は、採血針ホルダー32の前端部の針装着部35に着
脱自在に螺結されるハブ36と、ハブ36に挿通される
針本体37と、針本体37の後部に外嵌された弾性鞘体
38を有し、使用前には、針本体37の前部と後部等
に、コンテナ39とキャップ40が外嵌されている。
を行う際には、通常、図20に示す減圧採血器により、
血液試料を採取する。減圧採血器は、採血針31、採血
針ホルダー32及び減圧採血管33から成る。採血針3
1は、採血針ホルダー32の前端部の針装着部35に着
脱自在に螺結されるハブ36と、ハブ36に挿通される
針本体37と、針本体37の後部に外嵌された弾性鞘体
38を有し、使用前には、針本体37の前部と後部等
に、コンテナ39とキャップ40が外嵌されている。
【0003】採血針31の着脱を含む採血作業は、下記
要領で行う。まず、採血針31からキャップ40を取外
した後、コンテナ39を把持して、採血針31と採血針
ホルダー32を相対回動させながら、ハブ36を採血針
ホルダー32の針装着部35に螺挿して、締結する。採
血時には、採血針31からコンテナ39を取外して、針
本体37を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー32
内に減圧採血管33を挿入して、針本体37を弾性鞘体
38と減圧採血管33の栓体42に挿通させ、減圧採血
管33に血液試料を採取する。
要領で行う。まず、採血針31からキャップ40を取外
した後、コンテナ39を把持して、採血針31と採血針
ホルダー32を相対回動させながら、ハブ36を採血針
ホルダー32の針装着部35に螺挿して、締結する。採
血時には、採血針31からコンテナ39を取外して、針
本体37を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー32
内に減圧採血管33を挿入して、針本体37を弾性鞘体
38と減圧採血管33の栓体42に挿通させ、減圧採血
管33に血液試料を採取する。
【0004】採血が終了すれば、減圧採血管33を採血
針ホルダー32から引抜いて、減圧採血管33の栓体4
2と弾性鞘体38から針本体37を引抜く。又、減圧採
血管33の引抜前、又は、引抜後に、採血針31の針本
体37を血管から引抜く。次に、採血針31にコンテナ
39を外嵌した後、コンテナ39を把持し、採血針31
と採血針ホルダー32を相対回動させて、採血針31を
採血針ホルダー32から取外し、採血針31を廃棄す
る。
針ホルダー32から引抜いて、減圧採血管33の栓体4
2と弾性鞘体38から針本体37を引抜く。又、減圧採
血管33の引抜前、又は、引抜後に、採血針31の針本
体37を血管から引抜く。次に、採血針31にコンテナ
39を外嵌した後、コンテナ39を把持し、採血針31
と採血針ホルダー32を相対回動させて、採血針31を
採血針ホルダー32から取外し、採血針31を廃棄す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来においては、
採血針ホルダー32に対する採血針31の着脱時に、術
者がコンテナ39を把持して、採血針31と採血針ホル
ダー32を相対回動させていたが、コンテナ39が小径
であるため、術者の手指が痛くなるという問題があっ
た。特に、術者は、通常、一日に、50〜100回程
度、採血針31の着脱を行うため、上記問題の解決が要
望されていた。
採血針ホルダー32に対する採血針31の着脱時に、術
者がコンテナ39を把持して、採血針31と採血針ホル
ダー32を相対回動させていたが、コンテナ39が小径
であるため、術者の手指が痛くなるという問題があっ
た。特に、術者は、通常、一日に、50〜100回程
度、採血針31の着脱を行うため、上記問題の解決が要
望されていた。
【0006】又、上記従来においては、採血針31を採
血針ホルダー32から取外す場合に、採血針31を把持
するために、採血針31にコンテナ39を外嵌する必要
があるが、この際、術者が、誤って、採血針31の針本
体37で手指を刺す事故が起き易いという問題もあっ
た。本発明は、上記問題を解決できる採血針、採血針ホ
ルダー及びこれらを用いた減圧採血器を提供することを
目的とする。
血針ホルダー32から取外す場合に、採血針31を把持
するために、採血針31にコンテナ39を外嵌する必要
があるが、この際、術者が、誤って、採血針31の針本
体37で手指を刺す事故が起き易いという問題もあっ
た。本発明は、上記問題を解決できる採血針、採血針ホ
ルダー及びこれらを用いた減圧採血器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の採血針の特徴とするところは、ハブが採血
針ホルダーの前部に挿入されて、着脱自在に取付けら
れ、ハブに針本体が挿通された採血針において、ハブの
前部に、・ 径方向外方に突出して、採血針ホルダーの
本体の係合孔に相対回動不能に係合され、採血針ホルダ
ーのロックリングが前面に乗上げ、ロックリングの押出
部が後面上を摺動する突起が、形成され、ハブの後部
に、・ 後方に向かってテーパー状とされ、採血針ホル
ダーの本体のテーパー孔内面に結合されるテーパー部
が、形成された点にある。又、本発明の採血針ホルダー
の特徴とするところは、前部に採血針のハブが挿入され
て、着脱自在に取付けられる採血針ホルダーにおいて、
後方に開口する筒状の本体と、 本体の前部に回
動可能に外嵌され、回動により、ハブの前部の径方向の
突起の前面に乗上げるロックリングを有し、本体の前部
に、 ハブの上記突起が相対回動不能に係合される係
合孔と、 後方に向かってテーパー状とされ、ハブの
後部のテーパー部が内面に結合されるテーパー孔が、形
成され、ロックリングに、・ その回動により、ハブの
上記突起の後面上を摺動して、採血針を前方に押出す押
出部が、形成された点にある。更に、本発明の減圧採血
器の特徴とするところは、 ハブに針本体が挿通され
た採血針と、 前部に上記ハブが挿入されて、着脱自
在に取付けられる採血針ホルダーと、 採血針ホルダ
ーの後端開口から内部に挿入される減圧採血管を有する
減圧採血器において、ハブの前部に、径方向外方に突出
する突起が形成され、ハブの後部に、後方に向かってテ
ーパー状とされたテーパー部が形成され、採血針ホルダ
ーが、 後方に開口する筒状の本体と、 該本体の
前部に回動可能に外嵌され、回動により、上記突起の前
面に乗上げるロックリングを有し、本体の前部に、
上記突起が相対回動不能に係合される係合孔と、 後
方に向かってテーパー状とされ、上記テーパー部が内面
に結合されるテーパー孔が、形成され、ロックリング
に、・ その回動により、上記突起の後面上を摺動し
て、採血針を前方に押出す押出部が、形成された点にあ
る。
に、本発明の採血針の特徴とするところは、ハブが採血
針ホルダーの前部に挿入されて、着脱自在に取付けら
れ、ハブに針本体が挿通された採血針において、ハブの
前部に、・ 径方向外方に突出して、採血針ホルダーの
本体の係合孔に相対回動不能に係合され、採血針ホルダ
ーのロックリングが前面に乗上げ、ロックリングの押出
部が後面上を摺動する突起が、形成され、ハブの後部
に、・ 後方に向かってテーパー状とされ、採血針ホル
ダーの本体のテーパー孔内面に結合されるテーパー部
が、形成された点にある。又、本発明の採血針ホルダー
の特徴とするところは、前部に採血針のハブが挿入され
て、着脱自在に取付けられる採血針ホルダーにおいて、
後方に開口する筒状の本体と、 本体の前部に回
動可能に外嵌され、回動により、ハブの前部の径方向の
突起の前面に乗上げるロックリングを有し、本体の前部
に、 ハブの上記突起が相対回動不能に係合される係
合孔と、 後方に向かってテーパー状とされ、ハブの
後部のテーパー部が内面に結合されるテーパー孔が、形
成され、ロックリングに、・ その回動により、ハブの
上記突起の後面上を摺動して、採血針を前方に押出す押
出部が、形成された点にある。更に、本発明の減圧採血
器の特徴とするところは、 ハブに針本体が挿通され
た採血針と、 前部に上記ハブが挿入されて、着脱自
在に取付けられる採血針ホルダーと、 採血針ホルダ
ーの後端開口から内部に挿入される減圧採血管を有する
減圧採血器において、ハブの前部に、径方向外方に突出
する突起が形成され、ハブの後部に、後方に向かってテ
ーパー状とされたテーパー部が形成され、採血針ホルダ
ーが、 後方に開口する筒状の本体と、 該本体の
前部に回動可能に外嵌され、回動により、上記突起の前
面に乗上げるロックリングを有し、本体の前部に、
上記突起が相対回動不能に係合される係合孔と、 後
方に向かってテーパー状とされ、上記テーパー部が内面
に結合されるテーパー孔が、形成され、ロックリング
に、・ その回動により、上記突起の後面上を摺動し
て、採血針を前方に押出す押出部が、形成された点にあ
る。
【0008】
【作用】採血針を採血針ホルダーに装着する際には、採
血針を採血針ホルダー内部に挿入して、採血針のハブの
突起を採血針ホルダーの係合孔に相対回動不能に係合す
ると共に、ハブのテーパー部を採血針ホルダーのテーパ
ー孔に挿入する。その後、ロックリングを周方向に回動
させて、ロックリングを突起の前面に乗上げさせ、採血
針を後方に押圧して、ハブのテーパー部を採血針ホルダ
ーのテーパー孔内面に結合して、採血針を採血針ホルダ
ーの軸心部に固定する。血液試料を採取する場合には、
採血針を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー内に、
その後端開口から、減圧採血管を挿入して、減圧採血管
の栓体に採血針を貫通させる。
血針を採血針ホルダー内部に挿入して、採血針のハブの
突起を採血針ホルダーの係合孔に相対回動不能に係合す
ると共に、ハブのテーパー部を採血針ホルダーのテーパ
ー孔に挿入する。その後、ロックリングを周方向に回動
させて、ロックリングを突起の前面に乗上げさせ、採血
針を後方に押圧して、ハブのテーパー部を採血針ホルダ
ーのテーパー孔内面に結合して、採血針を採血針ホルダ
ーの軸心部に固定する。血液試料を採取する場合には、
採血針を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー内に、
その後端開口から、減圧採血管を挿入して、減圧採血管
の栓体に採血針を貫通させる。
【0009】これにより、血管から、採血針を介して、
減圧採血管内に、その減圧度に応じて、所定量の血液試
料が流入する。減圧採血管内に所定量の血液試料が採取
されると、減圧採血管の内部が昇圧して、採血が終了す
る。採血が終了すれば、減圧採血管を採血針ホルダーか
ら強制的に引抜き、採血針を栓体から引抜く。又、減圧
採血管の上記引抜前、又は、引抜後に、採血針を血管か
ら引抜く。採血針を廃棄する場合には、採血針及び採血
針ホルダーを廃棄ケースの上で下向きとし、ロックリン
グを周方向に回動させて、ロックリングのハブに対する
乗上げを解除すると共に、その押出部により、ハブの突
起を前方側へ押出して、ハブのテーパー部と採血針ホル
ダーのテーパー孔の結合を解除し、採血針を採血針ホル
ダーから廃棄ケース内に自然落下させる。
減圧採血管内に、その減圧度に応じて、所定量の血液試
料が流入する。減圧採血管内に所定量の血液試料が採取
されると、減圧採血管の内部が昇圧して、採血が終了す
る。採血が終了すれば、減圧採血管を採血針ホルダーか
ら強制的に引抜き、採血針を栓体から引抜く。又、減圧
採血管の上記引抜前、又は、引抜後に、採血針を血管か
ら引抜く。採血針を廃棄する場合には、採血針及び採血
針ホルダーを廃棄ケースの上で下向きとし、ロックリン
グを周方向に回動させて、ロックリングのハブに対する
乗上げを解除すると共に、その押出部により、ハブの突
起を前方側へ押出して、ハブのテーパー部と採血針ホル
ダーのテーパー孔の結合を解除し、採血針を採血針ホル
ダーから廃棄ケース内に自然落下させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図14の
図面に基づき説明すると、図1〜図5は減圧採血器を示
し、減圧採血器は、採血針1、採血針ホルダー2及び減
圧採血管3から成る。採血針1は、採血針ホルダー2の
前部に挿入されて、着脱自在に装着されるもので、図6
〜図11にも示すように、ハブ5と、針本体6と、弾性
鞘体7等を有する。
図面に基づき説明すると、図1〜図5は減圧採血器を示
し、減圧採血器は、採血針1、採血針ホルダー2及び減
圧採血管3から成る。採血針1は、採血針ホルダー2の
前部に挿入されて、着脱自在に装着されるもので、図6
〜図11にも示すように、ハブ5と、針本体6と、弾性
鞘体7等を有する。
【0011】ハブ5は、例えば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリス
チレン等のプラスチック材料により一体成形されてい
る。ハブ5は、円柱状の基台8と、基台8から前方に突
設された前突設部9と、基台8から径方向外方に突出す
る突起10と、基台8から後方に向かってテーパー状に
突設されたテーパー部11と、テーパー部11から後方
に突設された後突設部12から成る。突起10は、複数
(図例では、一対)とされて、基台8に周方向等間隔に
配設され、その前面は、径方向内方に向かうに従って前
方に移行するテーパー面とされている。針本体6は、基
台8、テーパー部11及び前・後突設部9,12の軸心
部に挿通固着されるもので、中空状とされて、前後両端
で開口すると共に、前後両端部は斜めに切落とされてい
る。
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリス
チレン等のプラスチック材料により一体成形されてい
る。ハブ5は、円柱状の基台8と、基台8から前方に突
設された前突設部9と、基台8から径方向外方に突出す
る突起10と、基台8から後方に向かってテーパー状に
突設されたテーパー部11と、テーパー部11から後方
に突設された後突設部12から成る。突起10は、複数
(図例では、一対)とされて、基台8に周方向等間隔に
配設され、その前面は、径方向内方に向かうに従って前
方に移行するテーパー面とされている。針本体6は、基
台8、テーパー部11及び前・後突設部9,12の軸心
部に挿通固着されるもので、中空状とされて、前後両端
で開口すると共に、前後両端部は斜めに切落とされてい
る。
【0012】弾性鞘体7は、ゴムから成り、後突設部1
2に外嵌固着されて、針本体6の後部に外嵌され、針本
体6の後端開口が開閉可能に閉鎖されている。尚、採血
針1の使用前には、前突設部9と基台8に、コンテナ
(キャップ)13とキャップ14が、それぞれ、着脱自
在に外嵌固定されて、コンテナ13が、針本体6の前部
に、又、キャップ14が、針本体6の後部と弾性鞘体7
に、それぞれ、外嵌されて、これらをカバーしている。
2に外嵌固着されて、針本体6の後部に外嵌され、針本
体6の後端開口が開閉可能に閉鎖されている。尚、採血
針1の使用前には、前突設部9と基台8に、コンテナ
(キャップ)13とキャップ14が、それぞれ、着脱自
在に外嵌固定されて、コンテナ13が、針本体6の前部
に、又、キャップ14が、針本体6の後部と弾性鞘体7
に、それぞれ、外嵌されて、これらをカバーしている。
【0013】採血針ホルダー2は、本体15とロックリ
ング16を有する。本体15は、ハブ5と同様のプラス
チック材料により一体成形されているが、一体成形以外
の方法により製造されることもある。本体15は円筒形
とされており、図12にも示すように、前端部の小径部
17と、小径部17から境界壁18を介して後方に連設
され且つ小径部17より大径とされた大径部19と、大
径部19の後端部から径方向外方に突設されたフランジ
部20を有する。
ング16を有する。本体15は、ハブ5と同様のプラス
チック材料により一体成形されているが、一体成形以外
の方法により製造されることもある。本体15は円筒形
とされており、図12にも示すように、前端部の小径部
17と、小径部17から境界壁18を介して後方に連設
され且つ小径部17より大径とされた大径部19と、大
径部19の後端部から径方向外方に突設されたフランジ
部20を有する。
【0014】小径部17には、ハブ5が挿脱自在に挿入
される挿入孔21が形成されている。挿入孔21は、ハ
ブ5の基台8が挿入される円形状の円形孔21Aと、円
形孔21Aの径方向対称箇所から径方向外方に突出する
長方形の一対の係合孔21Bから成る。係合孔21Bに
は、ハブ5の突起10が相対回動不能に係合される。小
径部17の外周部には、径方向に貫通する一対のガイド
溝22が周方向に形成されると共に、小径部17の前部
の径方向対称箇所には、各ガイド溝22を前方に対して
開口させる一対の扇形状の切欠部23が形成されてい
る。境界壁18には、テーパー孔24が前後方向に貫通
形成されている。テーパー孔24は、後方に向かってテ
ーパー状に形成されて、ハブ5のテーパー部11が内面
に結合される。境界壁18の外周面には、周溝25が全
周にわたって形成されている。
される挿入孔21が形成されている。挿入孔21は、ハ
ブ5の基台8が挿入される円形状の円形孔21Aと、円
形孔21Aの径方向対称箇所から径方向外方に突出する
長方形の一対の係合孔21Bから成る。係合孔21Bに
は、ハブ5の突起10が相対回動不能に係合される。小
径部17の外周部には、径方向に貫通する一対のガイド
溝22が周方向に形成されると共に、小径部17の前部
の径方向対称箇所には、各ガイド溝22を前方に対して
開口させる一対の扇形状の切欠部23が形成されてい
る。境界壁18には、テーパー孔24が前後方向に貫通
形成されている。テーパー孔24は、後方に向かってテ
ーパー状に形成されて、ハブ5のテーパー部11が内面
に結合される。境界壁18の外周面には、周溝25が全
周にわたって形成されている。
【0015】ロックリング16は、本体15の前部に回
動可能で且つ嵌脱自在に前方から外嵌されて、採血針を
本体15に解除可能に固定するもので、ハブ5と同様の
プラスチック材料により形成されている。尚、ロックリ
ング16は一体品であるが、成形時には、2分割して成
形されて、一体化される。図13にも示すように、ロッ
クリング16は、段突きの有底円筒状とされており、本
体15の小径部17に外嵌される前部側の小径筒部26
と、本体15の大径部19に外嵌される後部側の大径筒
部27を有する。
動可能で且つ嵌脱自在に前方から外嵌されて、採血針を
本体15に解除可能に固定するもので、ハブ5と同様の
プラスチック材料により形成されている。尚、ロックリ
ング16は一体品であるが、成形時には、2分割して成
形されて、一体化される。図13にも示すように、ロッ
クリング16は、段突きの有底円筒状とされており、本
体15の小径部17に外嵌される前部側の小径筒部26
と、本体15の大径部19に外嵌される後部側の大径筒
部27を有する。
【0016】小径筒部26の前壁部は、回動により、ハ
ブ5の突起10の前面に乗上げる(係合する)もので、
前壁部には、ハブ5が所定角度(一定角度、例えば、9
0°程度)回動可能に挿入される挿入孔28が形成され
ている。挿入孔28は正面視において細長く形成され、
その縁部は、径方向対称箇所に配設され且つ円弧状とさ
れた一対の円弧部28Aと、両円弧部28A間に配設さ
れ且つ径方向内方に突出する一対の突出縁部(突出部)
28Bから成る。突出縁部28Bは、短辺部と長辺部を
有する略直角三角形状とされており、短辺部は、略半径
方向に配設され、長辺部は、短辺部側(図例では、正面
視において、左回り方向)に向かうに従って、挿入孔2
8の中心に漸次接近するようにされている。
ブ5の突起10の前面に乗上げる(係合する)もので、
前壁部には、ハブ5が所定角度(一定角度、例えば、9
0°程度)回動可能に挿入される挿入孔28が形成され
ている。挿入孔28は正面視において細長く形成され、
その縁部は、径方向対称箇所に配設され且つ円弧状とさ
れた一対の円弧部28Aと、両円弧部28A間に配設さ
れ且つ径方向内方に突出する一対の突出縁部(突出部)
28Bから成る。突出縁部28Bは、短辺部と長辺部を
有する略直角三角形状とされており、短辺部は、略半径
方向に配設され、長辺部は、短辺部側(図例では、正面
視において、左回り方向)に向かうに従って、挿入孔2
8の中心に漸次接近するようにされている。
【0017】小径筒部26の後端部の内周面には、径方
向内方に突出する断面U形状の周突起26Aが、全周に
わたって一体形成されており、周突起26Aが、弾性変
形を介して、本体15の周溝25に係脱自在で且つ周方
向に摺動可能に係合されることで、ロックリング16の
本体15からの抜けが防止される。小径筒部26の前後
方向中央部の内周面における、径方向対称箇所には、径
方向内方に突出する一対の押出部26Bが一体形成され
ている。押出部26Bは、本体15のガイド溝22に周
方向に移動可能に挿通されると共に、ロックリング16
の回動により、その前面が、ハブ5の突起10の後面上
を摺動して、採血針1を前方に押出すもので、その前面
が、周方向一方(図例では、正面視において、右回り方
向)に向かうに従って、前方に移行する平坦な傾斜面と
されている。
向内方に突出する断面U形状の周突起26Aが、全周に
わたって一体形成されており、周突起26Aが、弾性変
形を介して、本体15の周溝25に係脱自在で且つ周方
向に摺動可能に係合されることで、ロックリング16の
本体15からの抜けが防止される。小径筒部26の前後
方向中央部の内周面における、径方向対称箇所には、径
方向内方に突出する一対の押出部26Bが一体形成され
ている。押出部26Bは、本体15のガイド溝22に周
方向に移動可能に挿通されると共に、ロックリング16
の回動により、その前面が、ハブ5の突起10の後面上
を摺動して、採血針1を前方に押出すもので、その前面
が、周方向一方(図例では、正面視において、右回り方
向)に向かうに従って、前方に移行する平坦な傾斜面と
されている。
【0018】尚、ロックリング16の本体15への外嵌
時には、押出部26Bは、本体15の切欠部23を通っ
て、ガイド溝22内に挿入される。尚、切欠部23を形
成せず、上記外嵌時に、押出部26Bを、弾性変形だけ
で、ガイド溝22内へ挿入することもあり、又、上記挿
入を容易にするために、本体15の小径部17の前部の
一部の径方向長さを小さくすることもある。大径筒部2
7の内周面の後端部には、径方向内方に突出する断面半
円形の周突起27Aが、全周にわたって一体形成されて
おり、本体15の外周面に周方向に摺動可能に当接して
いる。尚、各周突起26A,27Aの内径は、周溝25
や大径部19の外径よりも若干小径とされており、本体
15への外嵌時に、各周突起26A,27Aが、径方向
外方に弾性変形すると共に、その復元力により、本体1
5を押圧する。この押圧力により、ロックリング16
は、任意の回動位置で固定される。
時には、押出部26Bは、本体15の切欠部23を通っ
て、ガイド溝22内に挿入される。尚、切欠部23を形
成せず、上記外嵌時に、押出部26Bを、弾性変形だけ
で、ガイド溝22内へ挿入することもあり、又、上記挿
入を容易にするために、本体15の小径部17の前部の
一部の径方向長さを小さくすることもある。大径筒部2
7の内周面の後端部には、径方向内方に突出する断面半
円形の周突起27Aが、全周にわたって一体形成されて
おり、本体15の外周面に周方向に摺動可能に当接して
いる。尚、各周突起26A,27Aの内径は、周溝25
や大径部19の外径よりも若干小径とされており、本体
15への外嵌時に、各周突起26A,27Aが、径方向
外方に弾性変形すると共に、その復元力により、本体1
5を押圧する。この押圧力により、ロックリング16
は、任意の回動位置で固定される。
【0019】尚、各周突起26A,27Aの内径を、周
溝25や大径部19の外径よりも大径として、上記押圧
力を生じさせないようにし、ロックリング16を任意の
回動位置で固定しないようにしてもよい。尚、図7に示
すように、大径筒部27の内周面には、湾曲状に凹設さ
れた係合凹部27Cが形成され、又、これに対応して、
採血針ホルダー2の大径部19の外周面には、係合凹部
27C内に係脱自在に係合する略半球状の係合突部19
Aが一体形成されて、これらにより、位置決め機構(手
段)が構成されている。この機構の上記係合により、正
面視において、ロックリング16の円弧部28Aの左端
部側と本体15の係合孔21Bが合致される。尚、上記
位置決め機構を備えないこともある。又、大径筒部27
の外周面には、軸心方向全長にわたって一体形成された
多数の滑り止め用突条27Dが、周方向等間隔に配設さ
れている。突条27Dは、断面半円形、又は、角形状と
されて、径方向外方に突出している。
溝25や大径部19の外径よりも大径として、上記押圧
力を生じさせないようにし、ロックリング16を任意の
回動位置で固定しないようにしてもよい。尚、図7に示
すように、大径筒部27の内周面には、湾曲状に凹設さ
れた係合凹部27Cが形成され、又、これに対応して、
採血針ホルダー2の大径部19の外周面には、係合凹部
27C内に係脱自在に係合する略半球状の係合突部19
Aが一体形成されて、これらにより、位置決め機構(手
段)が構成されている。この機構の上記係合により、正
面視において、ロックリング16の円弧部28Aの左端
部側と本体15の係合孔21Bが合致される。尚、上記
位置決め機構を備えないこともある。又、大径筒部27
の外周面には、軸心方向全長にわたって一体形成された
多数の滑り止め用突条27Dが、周方向等間隔に配設さ
れている。突条27Dは、断面半円形、又は、角形状と
されて、径方向外方に突出している。
【0020】減圧採血管3は、採血針ホルダー2内に、
その後端開口から挿入されるもので、内部が減圧されて
いる。減圧採血管3は、上端が開口し且つ下端が閉塞さ
れた横断面円形の有底管29と、有底管29の開口内に
嵌着され且つ該開口を着脱自在に閉塞する栓体30から
成る。有底管29は、ガラスやプラスチックから成る。
栓体30はゴム等から成る。
その後端開口から挿入されるもので、内部が減圧されて
いる。減圧採血管3は、上端が開口し且つ下端が閉塞さ
れた横断面円形の有底管29と、有底管29の開口内に
嵌着され且つ該開口を着脱自在に閉塞する栓体30から
成る。有底管29は、ガラスやプラスチックから成る。
栓体30はゴム等から成る。
【0021】上記実施例によれば、採血針1の使用前に
は、図11に示すように、針本体1の前部と後部等がコ
ンテナ13とキャップ14でカバーされている。採血針
1を採血針ホルダー2に装着する際には、採血針ホルダ
ー2のロックリング16を回動させて、図7に示すよう
に、その係合凹部27Cに本体15の係合突部19Aを
係合させ、正面視において、ロックリング16の円弧部
28Aの左端部側と本体15の係合孔21Bを合致させ
る。次に、採血針1からキャップ14を取り外した後、
術者がコンテナ13を保持して、採血針1を、採血針ホ
ルダー2の挿入孔28,21からその内部に挿入し、採
血針1のハブ5の突起10を、本体15の係合孔21B
に相対回動不能に係合すると共に、ハブ5のテーパー部
11を本体15のテーパー孔24に挿入する。
は、図11に示すように、針本体1の前部と後部等がコ
ンテナ13とキャップ14でカバーされている。採血針
1を採血針ホルダー2に装着する際には、採血針ホルダ
ー2のロックリング16を回動させて、図7に示すよう
に、その係合凹部27Cに本体15の係合突部19Aを
係合させ、正面視において、ロックリング16の円弧部
28Aの左端部側と本体15の係合孔21Bを合致させ
る。次に、採血針1からキャップ14を取り外した後、
術者がコンテナ13を保持して、採血針1を、採血針ホ
ルダー2の挿入孔28,21からその内部に挿入し、採
血針1のハブ5の突起10を、本体15の係合孔21B
に相対回動不能に係合すると共に、ハブ5のテーパー部
11を本体15のテーパー孔24に挿入する。
【0022】その後、ロックリング16を、正面視にお
いて、右回り方向に回動させて、図1、図3及び図6等
に示すように、ロックリング16の突出縁部28Aの長
辺部側を、弾性変形させながら、ハブ5の突起10の前
面上に乗上げさせる。この際、突出縁部28Bの長辺部
が、正面視において、左回り方向に向かうに従って、挿
入孔28の中心に漸次接近することから、突出縁部28
Bは、突起10の前面の外周側から漸次乗上げていく。
いて、右回り方向に回動させて、図1、図3及び図6等
に示すように、ロックリング16の突出縁部28Aの長
辺部側を、弾性変形させながら、ハブ5の突起10の前
面上に乗上げさせる。この際、突出縁部28Bの長辺部
が、正面視において、左回り方向に向かうに従って、挿
入孔28の中心に漸次接近することから、突出縁部28
Bは、突起10の前面の外周側から漸次乗上げていく。
【0023】この場合において、突起10の前面が、径
方向内方に向かうに従って、前方に移行するテーパー面
とされていることから、突起10の前面では、外周側が
内周側よりも後方側に位置するが、この後方側に位置す
る外周側から、突出縁部28Bが乗上げていくため、乗
上げを容易に行える。ところで、ロックリング16と突
起10の上記乗上げにより、ハブ5は後方に押圧され
て、ハブ5のテーパー部11が本体15のテーパー孔2
4の内面と結合され、採血針1は採血針ホルダー2の軸
心部に確実に固定される。
方向内方に向かうに従って、前方に移行するテーパー面
とされていることから、突起10の前面では、外周側が
内周側よりも後方側に位置するが、この後方側に位置す
る外周側から、突出縁部28Bが乗上げていくため、乗
上げを容易に行える。ところで、ロックリング16と突
起10の上記乗上げにより、ハブ5は後方に押圧され
て、ハブ5のテーパー部11が本体15のテーパー孔2
4の内面と結合され、採血針1は採血針ホルダー2の軸
心部に確実に固定される。
【0024】血液試料を採取する場合には、採血針1か
らコンテナ13を取外した後、採血針1を血管に穿刺す
る。この状態では、その後端開口は弾性鞘体7で閉塞さ
れているので、血液が採血針ホルダー2内に漏出せず、
採血針ホルダー2が汚染されない。次に、図2に示すよ
うに、採血針ホルダー2内に、その後端開口から、減圧
採血管3を栓体30を前にして挿入すると、栓体30が
弾性鞘体7を圧縮すると共に、採血針1の針本体6の後
部が弾性鞘体7及び栓体30を貫通する。
らコンテナ13を取外した後、採血針1を血管に穿刺す
る。この状態では、その後端開口は弾性鞘体7で閉塞さ
れているので、血液が採血針ホルダー2内に漏出せず、
採血針ホルダー2が汚染されない。次に、図2に示すよ
うに、採血針ホルダー2内に、その後端開口から、減圧
採血管3を栓体30を前にして挿入すると、栓体30が
弾性鞘体7を圧縮すると共に、採血針1の針本体6の後
部が弾性鞘体7及び栓体30を貫通する。
【0025】これにより、血管から、採血針1を介し
て、減圧採血管3内に、その減圧度に応じて、所定量の
血液試料が流入する。所定量の血液試料が減圧採血管3
の内部に採取されると、該内部が昇圧して、採血が終了
する。採血が終了すれば、減圧採血管3を採血針ホルダ
ー2から強制的に引抜く。これにより、採血針1が栓体
30及び弾性鞘体7から引抜かれると共に、弾性鞘体7
も原体勢に復帰して、採血針1の後端開口が弾性鞘体7
で閉塞されるので、血液が採血針ホルダー2内に漏出せ
ず、採血針ホルダー2や減圧採血管3等が汚染されな
い。
て、減圧採血管3内に、その減圧度に応じて、所定量の
血液試料が流入する。所定量の血液試料が減圧採血管3
の内部に採取されると、該内部が昇圧して、採血が終了
する。採血が終了すれば、減圧採血管3を採血針ホルダ
ー2から強制的に引抜く。これにより、採血針1が栓体
30及び弾性鞘体7から引抜かれると共に、弾性鞘体7
も原体勢に復帰して、採血針1の後端開口が弾性鞘体7
で閉塞されるので、血液が採血針ホルダー2内に漏出せ
ず、採血針ホルダー2や減圧採血管3等が汚染されな
い。
【0026】尚、減圧採血管3の上記引抜前、又は、引
抜後に、採血針1を血管から引抜く。採血針1を廃棄す
る場合には、採血針1及び採血針ホルダー2を廃棄ケー
スの上で下向きとし、ロックリング16を、正面視にお
いて、左回り方向に回動させて、ロックリング16のハ
ブ5の突起10に対する乗上げを解除すると共に、図
4、図8〜図10等に示すように、その押出部26Bに
より、ハブ5の突起10を前方側へ押出して、ハブ5の
テーパー部11と本体15のテーパー孔24の結合を解
除し、採血針1を採血針ホルダー2から廃棄ケース内に
自然落下させる。
抜後に、採血針1を血管から引抜く。採血針1を廃棄す
る場合には、採血針1及び採血針ホルダー2を廃棄ケー
スの上で下向きとし、ロックリング16を、正面視にお
いて、左回り方向に回動させて、ロックリング16のハ
ブ5の突起10に対する乗上げを解除すると共に、図
4、図8〜図10等に示すように、その押出部26Bに
より、ハブ5の突起10を前方側へ押出して、ハブ5の
テーパー部11と本体15のテーパー孔24の結合を解
除し、採血針1を採血針ホルダー2から廃棄ケース内に
自然落下させる。
【0027】上記のように、採血針ホルダー2に対する
採血針1の装着時には、術者は、採血針1の採血針ホル
ダー2内への挿入と、大径のロックリング16の回動操
作を行うだけでよいと共に、採血針1の取外し時には、
ロックリング16の回動操作を行うだけでよいので、1
日に、100回程度、採血針1の着脱を行っても、術者
の手指が痛くならない。又、採血針1を採血針ホルダー
2から取外す際には、上記のように、採血針1及び採血
針ホルダー2を下向きとした状態で、ロックリング16
を回動させて、採血針1を採血針ホルダー2から自然落
下させればよいので、採血針1にコンテナ13を外嵌す
る必要がなく、術者が、誤って、採血針1で手指を刺す
事故が起こる惧れはないと共に、術者が採血針1に触れ
ないので、手指への血液の付着等もなく、術者の感染事
故を防止できる。
採血針1の装着時には、術者は、採血針1の採血針ホル
ダー2内への挿入と、大径のロックリング16の回動操
作を行うだけでよいと共に、採血針1の取外し時には、
ロックリング16の回動操作を行うだけでよいので、1
日に、100回程度、採血針1の着脱を行っても、術者
の手指が痛くならない。又、採血針1を採血針ホルダー
2から取外す際には、上記のように、採血針1及び採血
針ホルダー2を下向きとした状態で、ロックリング16
を回動させて、採血針1を採血針ホルダー2から自然落
下させればよいので、採血針1にコンテナ13を外嵌す
る必要がなく、術者が、誤って、採血針1で手指を刺す
事故が起こる惧れはないと共に、術者が採血針1に触れ
ないので、手指への血液の付着等もなく、術者の感染事
故を防止できる。
【0028】図15〜図19は本発明の第2実施例を示
し、採血針1のハブ5の突起10の前面は、テーパー面
ではなく、水平面とされている。又、ロックリング16
の挿入孔28の突出縁部28Bが、扇形状とされて、そ
の周方向の両端縁部が、略半径方向に配設され、中間部
が円弧状とされている。又、突出縁部28Bの後面が、
正面視において、右回り方向に向かうに従って、前方に
移行する傾斜面とされて、厚さが漸次薄くなるようにさ
れている。
し、採血針1のハブ5の突起10の前面は、テーパー面
ではなく、水平面とされている。又、ロックリング16
の挿入孔28の突出縁部28Bが、扇形状とされて、そ
の周方向の両端縁部が、略半径方向に配設され、中間部
が円弧状とされている。又、突出縁部28Bの後面が、
正面視において、右回り方向に向かうに従って、前方に
移行する傾斜面とされて、厚さが漸次薄くなるようにさ
れている。
【0029】第2実施例では、上記のように、突出縁部
28Bの後面における、正面視において、右端部側が左
端部側よりも前方に位置するから、この右端部側から、
突出縁部28Bを、突起10上に乗上げるようにすれ
ば、乗上げを容易に行える。又、突起10の前面が水平
面とされると共に、突出縁部28Bの周方向の両端縁部
が、略半径方向に配設されているため、突出縁部28B
における、内周縁から突起10の外周縁と対応する箇所
にわたる部分の全体が、同時(又は、略同時)に、突起
10の前面に乗上げていき、突出縁部28Bの突起10
への乗上げが、第1実施例のように、部分的に始まらな
い。従って、突出縁部28Bの上記右端部側の厚さが薄
いにもかかわらず、上記乗上げを繰返しても、右端部側
がへたりにくい。
28Bの後面における、正面視において、右端部側が左
端部側よりも前方に位置するから、この右端部側から、
突出縁部28Bを、突起10上に乗上げるようにすれ
ば、乗上げを容易に行える。又、突起10の前面が水平
面とされると共に、突出縁部28Bの周方向の両端縁部
が、略半径方向に配設されているため、突出縁部28B
における、内周縁から突起10の外周縁と対応する箇所
にわたる部分の全体が、同時(又は、略同時)に、突起
10の前面に乗上げていき、突出縁部28Bの突起10
への乗上げが、第1実施例のように、部分的に始まらな
い。従って、突出縁部28Bの上記右端部側の厚さが薄
いにもかかわらず、上記乗上げを繰返しても、右端部側
がへたりにくい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
採血針ホルダーに対する採血針の着脱により、術者の手
指が痛くならないと共に、採血針を採血針ホルダーから
取外す際に、術者が採血針で手指を刺す事故が起こる惧
れはないと共に、術者が採血針に触れないので、手指へ
の血液の付着もなく、術者の感染事故を防止できる。
採血針ホルダーに対する採血針の着脱により、術者の手
指が痛くならないと共に、採血針を採血針ホルダーから
取外す際に、術者が採血針で手指を刺す事故が起こる惧
れはないと共に、術者が採血針に触れないので、手指へ
の血液の付着もなく、術者の感染事故を防止できる。
【図1】本発明の第1実施例を示す縦側断面図である。
【図2】同作動状態を示す縦側断面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同作動状態を示す正面図である。
【図5】同要部の分解斜視図である。
【図6】同要部の斜視断面図である。
【図7】同採血針ホルダーの本体等の正面図である。
【図8】同作動状態を示す縦側断面図である。
【図9】同要部の作動状態を示す斜視断面図である。
【図10】図8のA−A線矢視断面図である。
【図11】本発明の第1実施例を示す採血針の縦側断面
図である。
図である。
【図12】同採血針ホルダーの本体の斜視断面図であ
る。
る。
【図13】同採血針ホルダーのロックリングの斜視断面
図である。
図である。
【図14】同採血針ホルダーのロックリングの斜視断面
図である。
図である。
【図15】本発明の第2実施例を示す縦側断面図であ
る。
る。
【図16】同正面図である。
【図17】同作動状態を示す正面図である。
【図18】同要部の分解斜視図である。
【図19】同採血針ホルダーのロックリングの斜視断面
図である。
図である。
【図20】従来一例を示す縦側断面図である。
1 採血針 2 採血針ホルダー 3 減圧採血管 5 ハブ 6 針本体 10 突起 11 テーパー部 15 本体 16 ロックリング 21B 係合孔 24 テーパー孔 26B 押出部
Claims (3)
- 【請求項1】 ハブが採血針ホルダーの前部に挿入され
て、着脱自在に取付けられ、 ハブに針本体が挿通された採血針において、 ハブの前部に、 ・ 径方向外方に突出して、採血針ホルダーの本体の係
合孔に相対回動不能に係合され、採血針ホルダーのロッ
クリングが前面に乗上げ、ロックリングの押出部が後面
上を摺動する突起が、形成され、 ハブの後部に、 ・ 後方に向かってテーパー状とされ、採血針ホルダー
の本体のテーパー孔内面に結合されるテーパー部が、形
成されたことを特徴とする採血針。 - 【請求項2】 前部に採血針のハブが挿入されて、着脱
自在に取付けられる採血針ホルダーにおいて、 後方に開口する筒状の本体と、 本体の前部に回動可能に外嵌され、回動により、ハ
ブの前部の径方向の突起の前面に乗上げるロックリング
を有し、 本体の前部に、 ハブの上記突起が相対回動不能に係合される係合孔
と、 後方に向かってテーパー状とされ、ハブの後部のテ
ーパー部が内面に結合されるテーパー孔が、形成され、 ロックリングに、 ・ その回動により、ハブの上記突起の後面上を摺動し
て、採血針を前方に押出す押出部が、 形成されたことを特徴とする採血針ホルダー。 - 【請求項3】 ハブに針本体が挿通された採血針
と、 前部に上記ハブが挿入されて、着脱自在に取付けら
れる採血針ホルダーと、 採血針ホルダーの後端開口から内部に挿入される減
圧採血管を有する減圧採血器において、 ハブの前部に、径方向外方に突出する突起が形成され、 ハブの後部に、後方に向かってテーパー状とされたテー
パー部が形成され、 採血針ホルダーが、 後方に開口する筒状の本体と、 該本体の前部に回動可能に外嵌され、回動により、
上記突起の前面に乗上げるロックリングを有し、 本体の前部に、 上記突起が相対回動不能に係合される係合孔と、 後方に向かってテーパー状とされ、上記テーパー部
が内面に結合されるテーパー孔が、形成され、 ロックリングに、 ・ その回動により、上記突起の後面上を摺動して、採
血針を前方に押出す押出部が、形成されたことを特徴と
する減圧採血器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7159968A JPH08322819A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7159968A JPH08322819A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322819A true JPH08322819A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15705111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7159968A Pending JPH08322819A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08322819A (ja) |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP7159968A patent/JPH08322819A/ja active Pending
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