JPH08308817A - 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 - Google Patents
採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器Info
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- JPH08308817A JPH08308817A JP7148272A JP14827295A JPH08308817A JP H08308817 A JPH08308817 A JP H08308817A JP 7148272 A JP7148272 A JP 7148272A JP 14827295 A JP14827295 A JP 14827295A JP H08308817 A JPH08308817 A JP H08308817A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 採血針１の取付体５が筒状とされて、その軸
心部に針本体６が挿着されると共に、取付体５が採血針
ホルダー２の前部に外嵌されている。取付体５の内周面
には、係合部１４が形成され、採血針ホルダー２の前部
の外周面には被係合部２３が形成され、採血針１と採血
針ホルダー２の相対回動により、係合部１４と被係合部
２３が係脱自在に係合されて、採血針１が採血針ホルダ
ー２に着脱自在に固定されている。採血針１を採血針ホ
ルダー２に着脱する場合には、術者は、採血針１におけ
る、大径の取付体５を把持する。 【効果】 採血針ホルダー２に対する採血針１の着脱に
より、術者の手指が痛くならないと共に、採血針１を採
血針ホルダー２から取外す際に、術者が採血針１の針本
体６で手指を刺す事故が起こる惧れはない。
心部に針本体６が挿着されると共に、取付体５が採血針
ホルダー２の前部に外嵌されている。取付体５の内周面
には、係合部１４が形成され、採血針ホルダー２の前部
の外周面には被係合部２３が形成され、採血針１と採血
針ホルダー２の相対回動により、係合部１４と被係合部
２３が係脱自在に係合されて、採血針１が採血針ホルダ
ー２に着脱自在に固定されている。採血針１を採血針ホ
ルダー２に着脱する場合には、術者は、採血針１におけ
る、大径の取付体５を把持する。 【効果】 採血針ホルダー２に対する採血針１の着脱に
より、術者の手指が痛くならないと共に、採血針１を採
血針ホルダー２から取外す際に、術者が採血針１の針本
体６で手指を刺す事故が起こる惧れはない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は採血針、採血針ホルダー
及びこれらを用いた減圧採血器に関する。
及びこれらを用いた減圧採血器に関する。
【０００２】
【従来の技術】臨床検査、例えば血清検査、血球検査等
を行う際には、通常、図５に示す減圧採血器により、血
液試料を採取する。減圧採血器は、採血針３１、採血針
ホルダー３２及び減圧採血管３３から成る。採血針３１
は、採血針ホルダー３２の前端部の針装着部３５に着脱
自在に螺結されるハブ３６と、ハブ３６に挿通される針
本体３７と、針本体３７の後部に外嵌された弾性鞘体３
８を有し、使用前には、針本体３７の前部と後部等に、
コンテナ３９とキャップ４０が外嵌されている。
を行う際には、通常、図５に示す減圧採血器により、血
液試料を採取する。減圧採血器は、採血針３１、採血針
ホルダー３２及び減圧採血管３３から成る。採血針３１
は、採血針ホルダー３２の前端部の針装着部３５に着脱
自在に螺結されるハブ３６と、ハブ３６に挿通される針
本体３７と、針本体３７の後部に外嵌された弾性鞘体３
８を有し、使用前には、針本体３７の前部と後部等に、
コンテナ３９とキャップ４０が外嵌されている。
【０００３】採血針３１の着脱を含む採血作業は、下記
要領で行う。まず、採血針３１からキャップ４０を取外
した後、コンテナ３９を把持して、採血針３１と採血針
ホルダー３２を相対回動させながら、ハブ３６を採血針
ホルダー３２の針装着部３５に螺挿して、締結する。採
血時には、採血針３１からコンテナ３９を取外して、針
本体３７を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー３２
内に減圧採血管３３を挿入して、針本体３７を弾性鞘体
３８と減圧採血管３３の栓体４２に挿通させ、減圧採血
管３３に血液試料を採取する。採血が終了すれば、減圧
採血管３３を採血針ホルダー３２から引抜いて、減圧採
血管３３の栓体４２と弾性鞘体３８から針本体３７を引
抜く。又、減圧採血管３３の引抜前、又は、引抜後に、
採血針３１の針本体３７を血管から引抜く。次に、採血
針３１にコンテナ３９を外嵌した後、コンテナ３９を把
持し、採血針３１と採血針ホルダー３２を相対回動させ
て、採血針３１を採血針ホルダー３２から取外し、採血
針３１を廃棄する。
要領で行う。まず、採血針３１からキャップ４０を取外
した後、コンテナ３９を把持して、採血針３１と採血針
ホルダー３２を相対回動させながら、ハブ３６を採血針
ホルダー３２の針装着部３５に螺挿して、締結する。採
血時には、採血針３１からコンテナ３９を取外して、針
本体３７を血管に穿刺すると共に、採血針ホルダー３２
内に減圧採血管３３を挿入して、針本体３７を弾性鞘体
３８と減圧採血管３３の栓体４２に挿通させ、減圧採血
管３３に血液試料を採取する。採血が終了すれば、減圧
採血管３３を採血針ホルダー３２から引抜いて、減圧採
血管３３の栓体４２と弾性鞘体３８から針本体３７を引
抜く。又、減圧採血管３３の引抜前、又は、引抜後に、
採血針３１の針本体３７を血管から引抜く。次に、採血
針３１にコンテナ３９を外嵌した後、コンテナ３９を把
持し、採血針３１と採血針ホルダー３２を相対回動させ
て、採血針３１を採血針ホルダー３２から取外し、採血
針３１を廃棄する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来においては、
採血針ホルダー３２に対する採血針３１の着脱時に、術
者がコンテナ３９を把持して、採血針３１と採血針ホル
ダー３２を相対回動させていたが、コンテナ３９が小径
であるため、術者の手指が痛くなるという問題があっ
た。特に、術者は、通常、一日に、５０〜１００回程
度、採血針３１の着脱を行うため、上記問題の解決が要
望されていた。又、上記従来においては、採血針３１を
採血針ホルダー３２から取外す場合に、採血針３１を把
持するために、採血針３１にコンテナ３９を外嵌する必
要があるが、この際、術者が、誤って、採血針３１の針
本体３７で手指を刺す事故が起き易いという問題もあっ
た。本発明は、上記問題を解決できる採血針、採血針ホ
ルダー及びこれらを用いた減圧採血器を提供することを
目的とする。
採血針ホルダー３２に対する採血針３１の着脱時に、術
者がコンテナ３９を把持して、採血針３１と採血針ホル
ダー３２を相対回動させていたが、コンテナ３９が小径
であるため、術者の手指が痛くなるという問題があっ
た。特に、術者は、通常、一日に、５０〜１００回程
度、採血針３１の着脱を行うため、上記問題の解決が要
望されていた。又、上記従来においては、採血針３１を
採血針ホルダー３２から取外す場合に、採血針３１を把
持するために、採血針３１にコンテナ３９を外嵌する必
要があるが、この際、術者が、誤って、採血針３１の針
本体３７で手指を刺す事故が起き易いという問題もあっ
た。本発明は、上記問題を解決できる採血針、採血針ホ
ルダー及びこれらを用いた減圧採血器を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の採血針の特徴とするところは、取付体が採
血針ホルダーの前部に着脱自在に取付けられ、取付体の
軸心部に針本体が挿通された採血針において、取付体
が、採血針ホルダーの前部に外嵌される筒状とされ、取
付体の内周面に、・ 採血針と採血針ホルダーの相対回
動により、採血針ホルダーの外周面の被係合部と係脱自
在に係合して、採血針を採血針ホルダーに固定する係合
部が、形成された点にある。又、本発明の採血針ホルダ
ーの特徴とするところは、後方に開口する筒状とされ
て、前部に採血針が着脱自在に取付けられる採血針ホル
ダーにおいて、前部の外周面に、・ 採血針ホルダーと
採血針の相対回動により、採血針の取付体の内周面の係
合部と係脱自在に係合して、採血針を採血針ホルダーに
固定する被係合部が、形成された点にある。更に、本発
明の減圧採血器の特徴とするところは、 取付体が採
血針ホルダーの前部に着脱自在に取付けられ、取付体の
軸心部に針本体が挿通された採血針と、 後方に開口
する筒状とされて、前部に採血針が着脱自在に取付けら
れる採血針ホルダーと、 採血針ホルダーの後端開口
から内部に挿入される減圧採血管を有する減圧採血器に
おいて、取付体が、採血針ホルダーの前部に外嵌される
筒状とされ、取付体の内周面に係合部が形成され、採血
針ホルダーの前部の外周面に、・ 採血針ホルダーと採
血針の相対回動により、取付体の係合部と係脱自在に係
合して、採血針を採血針ホルダーに固定する被係合部
が、形成された点にある。
に、本発明の採血針の特徴とするところは、取付体が採
血針ホルダーの前部に着脱自在に取付けられ、取付体の
軸心部に針本体が挿通された採血針において、取付体
が、採血針ホルダーの前部に外嵌される筒状とされ、取
付体の内周面に、・ 採血針と採血針ホルダーの相対回
動により、採血針ホルダーの外周面の被係合部と係脱自
在に係合して、採血針を採血針ホルダーに固定する係合
部が、形成された点にある。又、本発明の採血針ホルダ
ーの特徴とするところは、後方に開口する筒状とされ
て、前部に採血針が着脱自在に取付けられる採血針ホル
ダーにおいて、前部の外周面に、・ 採血針ホルダーと
採血針の相対回動により、採血針の取付体の内周面の係
合部と係脱自在に係合して、採血針を採血針ホルダーに
固定する被係合部が、形成された点にある。更に、本発
明の減圧採血器の特徴とするところは、 取付体が採
血針ホルダーの前部に着脱自在に取付けられ、取付体の
軸心部に針本体が挿通された採血針と、 後方に開口
する筒状とされて、前部に採血針が着脱自在に取付けら
れる採血針ホルダーと、 採血針ホルダーの後端開口
から内部に挿入される減圧採血管を有する減圧採血器に
おいて、取付体が、採血針ホルダーの前部に外嵌される
筒状とされ、取付体の内周面に係合部が形成され、採血
針ホルダーの前部の外周面に、・ 採血針ホルダーと採
血針の相対回動により、取付体の係合部と係脱自在に係
合して、採血針を採血針ホルダーに固定する被係合部
が、形成された点にある。
【０００６】
【作用】採血針を採血針ホルダーに取付ける際には、取
付体を把持して、採血針ホルダーの前部に外嵌すると共
に、採血針と採血針ホルダーを相対回動させて、採血針
の係合部と採血針ホルダーの被係合部を係合させ、採血
針を採血針ホルダーに固定する。血液試料を採取する場
合には、採血針の針本体を血管に穿刺すると共に、採血
針ホルダー内に、その後端開口から、減圧採血管を挿入
して、採血針の針本体の後部を減圧採血管の栓体に貫通
させる。
付体を把持して、採血針ホルダーの前部に外嵌すると共
に、採血針と採血針ホルダーを相対回動させて、採血針
の係合部と採血針ホルダーの被係合部を係合させ、採血
針を採血針ホルダーに固定する。血液試料を採取する場
合には、採血針の針本体を血管に穿刺すると共に、採血
針ホルダー内に、その後端開口から、減圧採血管を挿入
して、採血針の針本体の後部を減圧採血管の栓体に貫通
させる。
【０００７】これにより、血管から、針本体を介して、
減圧採血管内に、その減圧度に応じて、所定量の血液試
料が流入する。減圧採血管内に所定量の血液試料が採取
されると、減圧採血管の内部が昇圧して、採血が終了す
る。採血が終了すれば、減圧採血管を採血針ホルダーか
ら強制的に引抜き、針本体の後部を栓体から引抜く。
又、減圧採血管の引抜前、又は、引抜後に、採血針の針
本体を血管から引抜く。採血針を廃棄する際には、取付
体を把持し、採血針と採血針ホルダーを相対回動させ
て、両者の係合固定状態を解除し、採血針を採血針ホル
ダーから取外す。
減圧採血管内に、その減圧度に応じて、所定量の血液試
料が流入する。減圧採血管内に所定量の血液試料が採取
されると、減圧採血管の内部が昇圧して、採血が終了す
る。採血が終了すれば、減圧採血管を採血針ホルダーか
ら強制的に引抜き、針本体の後部を栓体から引抜く。
又、減圧採血管の引抜前、又は、引抜後に、採血針の針
本体を血管から引抜く。採血針を廃棄する際には、取付
体を把持し、採血針と採血針ホルダーを相対回動させ
て、両者の係合固定状態を解除し、採血針を採血針ホル
ダーから取外す。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４の図面
に基づき説明すると、図１及び図２は減圧採血器を示
し、減圧採血器は、採血針１、採血針ホルダー２及び減
圧採血管３から成る。採血針１は、採血針ホルダー２の
前部に着脱自在に装着されるもので、取付体（ハブ）５
と、針本体６と、弾性鞘体７等を有する。取付体５は、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボネイト、ポリスチレン等のプラスチック
により一体成形されている。取付体５は、採血針ホルダ
ー２の前部に外嵌されるもので、後方に開口する有底円
筒状とされ、円筒部９と、円筒部９の前端部を閉塞する
閉塞部１０と、閉塞部１０の軸心部の前面から前方に突
設された前突設部１１と、閉塞部１０の軸心部の後面か
ら後方に突設された後突設部１２から成る。
に基づき説明すると、図１及び図２は減圧採血器を示
し、減圧採血器は、採血針１、採血針ホルダー２及び減
圧採血管３から成る。採血針１は、採血針ホルダー２の
前部に着脱自在に装着されるもので、取付体（ハブ）５
と、針本体６と、弾性鞘体７等を有する。取付体５は、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリカーボネイト、ポリスチレン等のプラスチック
により一体成形されている。取付体５は、採血針ホルダ
ー２の前部に外嵌されるもので、後方に開口する有底円
筒状とされ、円筒部９と、円筒部９の前端部を閉塞する
閉塞部１０と、閉塞部１０の軸心部の前面から前方に突
設された前突設部１１と、閉塞部１０の軸心部の後面か
ら後方に突設された後突設部１２から成る。
【０００９】円筒部９の前部の内周面には、該面に一体
形成された複数の係合部１４が、周方向等間隔に配設さ
れている。係合部１４は、実施例では、径方向内方に突
出する螺旋状の雌ネジ部（又は、カム部）で例示されて
いる。円筒部９の外周面には、軸心方向全長にわたって
一体形成された多数の滑り止め用突条１５が、周方向等
間隔に配設されている。突条１５は断面半円形、又は、
角形状とされて、径方向外方に突出している。針本体６
は、閉塞部１０と前・後突設部１１，１２の軸心部に挿
通固着されるもので、中空状とされて、前後両端で開口
する。
形成された複数の係合部１４が、周方向等間隔に配設さ
れている。係合部１４は、実施例では、径方向内方に突
出する螺旋状の雌ネジ部（又は、カム部）で例示されて
いる。円筒部９の外周面には、軸心方向全長にわたって
一体形成された多数の滑り止め用突条１５が、周方向等
間隔に配設されている。突条１５は断面半円形、又は、
角形状とされて、径方向外方に突出している。針本体６
は、閉塞部１０と前・後突設部１１，１２の軸心部に挿
通固着されるもので、中空状とされて、前後両端で開口
する。
【００１０】弾性鞘体７は、ゴムから成り、後突設部１
１，１２に外嵌固着されて、針本体６の後部に外嵌さ
れ、針本体６の後端開口が開閉可能に閉鎖されている。
尚、採血針１の使用前には、前・後突設部１２に、コン
テナ（キャップ）１７とキャップ１８が、それぞれ、着
脱自在に外嵌固定されて、コンテナ１７が、針本体６の
前部に、又、キャップ１８が、針本体６の後部と弾性鞘
体７に、それぞれ、外嵌されて、これらをカバーしてい
る。採血針ホルダー２は、内部に減圧採血管３が挿入さ
れるもので、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリスチレン等の
プラスチックにより一体成形されている。採血針ホルダ
ー２は、本体２０と、本体２０の後端部から径方向外方
に突設されたフランジ部２１を有する。
１，１２に外嵌固着されて、針本体６の後部に外嵌さ
れ、針本体６の後端開口が開閉可能に閉鎖されている。
尚、採血針１の使用前には、前・後突設部１２に、コン
テナ（キャップ）１７とキャップ１８が、それぞれ、着
脱自在に外嵌固定されて、コンテナ１７が、針本体６の
前部に、又、キャップ１８が、針本体６の後部と弾性鞘
体７に、それぞれ、外嵌されて、これらをカバーしてい
る。採血針ホルダー２は、内部に減圧採血管３が挿入さ
れるもので、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリスチレン等の
プラスチックにより一体成形されている。採血針ホルダ
ー２は、本体２０と、本体２０の後端部から径方向外方
に突設されたフランジ部２１を有する。
【００１１】本体２０は、円筒形とされて、その前部
に、採血針１の取付体５が着脱自在に外嵌固定される。
本体２０の前端部の外周面には、該面に一体形成された
複数の被係合部２３が、周方向等間隔に配設されてい
る。被係合部２３は、採血針１と採血針ホルダー２の相
対回動により、採血針１の係合部１４と係脱自在に係合
して、採血針１を採血針ホルダー２に固定するもので、
実施例では、径方向外方に突出する螺旋状の雄ネジ部
（又は、カム部）にて例示されている。尚、採血針１と
採血針ホルダー２の上記相対回動量は、例えば、１／４
回転、又は、これよりも大或いは小とされている。減圧
採血管３は、採血針ホルダー２内に、その後端開口から
挿入されるもので、内部が減圧されており、上端が開口
し且つ下端が閉塞された横断面円形の有底管２５と、有
底管２５の開口内に嵌着され且つ該開口を着脱自在に閉
塞する栓体２６から成る。有底管２５は、ガラスやプラ
スチックから成る。栓体２６はゴム等から成る。
に、採血針１の取付体５が着脱自在に外嵌固定される。
本体２０の前端部の外周面には、該面に一体形成された
複数の被係合部２３が、周方向等間隔に配設されてい
る。被係合部２３は、採血針１と採血針ホルダー２の相
対回動により、採血針１の係合部１４と係脱自在に係合
して、採血針１を採血針ホルダー２に固定するもので、
実施例では、径方向外方に突出する螺旋状の雄ネジ部
（又は、カム部）にて例示されている。尚、採血針１と
採血針ホルダー２の上記相対回動量は、例えば、１／４
回転、又は、これよりも大或いは小とされている。減圧
採血管３は、採血針ホルダー２内に、その後端開口から
挿入されるもので、内部が減圧されており、上端が開口
し且つ下端が閉塞された横断面円形の有底管２５と、有
底管２５の開口内に嵌着され且つ該開口を着脱自在に閉
塞する栓体２６から成る。有底管２５は、ガラスやプラ
スチックから成る。栓体２６はゴム等から成る。
【００１２】上記実施例によれば、採血針１では、使用
前には、図４に示すように、針本体６の前部と後部等が
コンテナ１７とキャップ１８でカバーされている。採血
針１を採血針ホルダー２に術者が取付ける際には、術者
が取付体５を把持して、採血針１からキャップ１８を取
外した後、取付体５を採血針ホルダー２の本体２０の前
部に外嵌すると共に、採血針１と採血針ホルダー２を相
対回動させる。これにより、採血針ホルダー１の被係合
部２３が採血針１の係合部１４上を摺動して、図１に示
すように、採血針ホルダー２の前端部が採血針１の閉塞
部１０に締結され、採血針１が採血針ホルダー２に着脱
自在に固定される。
前には、図４に示すように、針本体６の前部と後部等が
コンテナ１７とキャップ１８でカバーされている。採血
針１を採血針ホルダー２に術者が取付ける際には、術者
が取付体５を把持して、採血針１からキャップ１８を取
外した後、取付体５を採血針ホルダー２の本体２０の前
部に外嵌すると共に、採血針１と採血針ホルダー２を相
対回動させる。これにより、採血針ホルダー１の被係合
部２３が採血針１の係合部１４上を摺動して、図１に示
すように、採血針ホルダー２の前端部が採血針１の閉塞
部１０に締結され、採血針１が採血針ホルダー２に着脱
自在に固定される。
【００１３】血液試料を採取する場合には、採血針１か
らコンテナ１７を取外した後、採血針１の針本体６を血
管に穿刺する。この状態では、針本体６の後端開口は弾
性鞘体７で閉塞されているので、血液が採血針ホルダー
２内に漏出せず、採血針ホルダー２が汚染されない。次
に、図２に示すように、採血針ホルダー２内に、その後
端開口から、減圧採血管３を栓体２６を前にして挿入す
ると、栓体２６が弾性鞘体７を圧縮すると共に、採血針
１の針本体６の後部が弾性鞘体７及び栓体２６を貫通す
る。
らコンテナ１７を取外した後、採血針１の針本体６を血
管に穿刺する。この状態では、針本体６の後端開口は弾
性鞘体７で閉塞されているので、血液が採血針ホルダー
２内に漏出せず、採血針ホルダー２が汚染されない。次
に、図２に示すように、採血針ホルダー２内に、その後
端開口から、減圧採血管３を栓体２６を前にして挿入す
ると、栓体２６が弾性鞘体７を圧縮すると共に、採血針
１の針本体６の後部が弾性鞘体７及び栓体２６を貫通す
る。
【００１４】これにより、血管から、針本体６を介し
て、減圧採血管３内に、その減圧度に応じて、所定量の
血液試料が流入する。減圧採血管３内に所定量の血液試
料が採取されると、減圧採血管３の内部が昇圧して、採
血が終了する。採血が終了すれば、減圧採血管３を採血
針ホルダー２から強制的に引抜く。これにより、採血針
１の針本体６の後部が栓体２６及び弾性鞘体７から引抜
かれると共に、弾性鞘体７も原体勢に復帰して、針本体
６の後端開口が弾性鞘体７で閉塞されるので、血液が採
血針ホルダー２内に漏出せず、採血針ホルダー２や減圧
採血管３等が汚染されない。尚、減圧採血管３の上記引
抜前、又は、引抜後に、採血針１の針本体６を血管から
引抜く。
て、減圧採血管３内に、その減圧度に応じて、所定量の
血液試料が流入する。減圧採血管３内に所定量の血液試
料が採取されると、減圧採血管３の内部が昇圧して、採
血が終了する。採血が終了すれば、減圧採血管３を採血
針ホルダー２から強制的に引抜く。これにより、採血針
１の針本体６の後部が栓体２６及び弾性鞘体７から引抜
かれると共に、弾性鞘体７も原体勢に復帰して、針本体
６の後端開口が弾性鞘体７で閉塞されるので、血液が採
血針ホルダー２内に漏出せず、採血針ホルダー２や減圧
採血管３等が汚染されない。尚、減圧採血管３の上記引
抜前、又は、引抜後に、採血針１の針本体６を血管から
引抜く。
【００１５】採血針１を廃棄する場合には、採血針１の
取付体５を術者が把持し、採血針１と採血針ホルダー２
を相対回動させて、両者の係合固定状態を解除し、採血
針１を採血針ホルダー２から取外す。上記のように、採
血針ホルダー２に対する採血針１の着脱時には、術者
が、採血針１における、大径の取付体５を把持して、採
血針１と採血針ホルダー２を相対回動させるので、１日
に、１００回程度、採血針１の着脱を行っても、術者の
手指が痛くならない。又、採血針１を採血針ホルダー２
から取外す際には、上記のように、採血針１における、
大径の取付体５を把持できるので、採血針１を把持する
ために、採血針１にコンテナ１７を外嵌する必要がな
く、術者が、誤って、採血針１の針本体６で手指を刺す
事故が起こる惧れはない。
取付体５を術者が把持し、採血針１と採血針ホルダー２
を相対回動させて、両者の係合固定状態を解除し、採血
針１を採血針ホルダー２から取外す。上記のように、採
血針ホルダー２に対する採血針１の着脱時には、術者
が、採血針１における、大径の取付体５を把持して、採
血針１と採血針ホルダー２を相対回動させるので、１日
に、１００回程度、採血針１の着脱を行っても、術者の
手指が痛くならない。又、採血針１を採血針ホルダー２
から取外す際には、上記のように、採血針１における、
大径の取付体５を把持できるので、採血針１を把持する
ために、採血針１にコンテナ１７を外嵌する必要がな
く、術者が、誤って、採血針１の針本体６で手指を刺す
事故が起こる惧れはない。
【００１６】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
採血針ホルダーに対する採血針の着脱により、術者の手
指が痛くならないと共に、採血針を採血針ホルダーから
取外す際に、術者が採血針の針本体で手指を刺す事故が
起こる惧れはない。
採血針ホルダーに対する採血針の着脱により、術者の手
指が痛くならないと共に、採血針を採血針ホルダーから
取外す際に、術者が採血針の針本体で手指を刺す事故が
起こる惧れはない。
【図１】本発明の一実施例を示す縦側断面図である。
【図２】同使用状態図である。
【図３】同分解斜視図である。
【図４】同縦側断面図である。
【図５】従来一例を示す縦側断面図である。
１ 採血針 ２ 採血針ホルダー ３ 減圧採血管 ５ 取付体 ６ 針本体 １４ 係合部 ２３ 被係合部
Claims (3)
- 【請求項１】 取付体が採血針ホルダーの前部に着脱自
在に取付けられ、 取付体の軸心部に針本体が挿通された採血針において、 取付体が、採血針ホルダーの前部に外嵌される筒状とさ
れ、 取付体の内周面に、 ・ 採血針と採血針ホルダーの相対回動により、採血針
ホルダーの外周面の被係合部と係脱自在に係合して、採
血針を採血針ホルダーに固定する係合部が、形成された
ことを特徴とする採血針。 - 【請求項２】 後方に開口する筒状とされて、前部に採
血針が着脱自在に取付けられる採血針ホルダーにおい
て、 前部の外周面に、 ・ 採血針ホルダーと採血針の相対回動により、採血針
の取付体の内周面の係合部と係脱自在に係合して、採血
針を採血針ホルダーに固定する被係合部が、形成された
ことを特徴とする採血針ホルダー。 - 【請求項３】 取付体が採血針ホルダーの前部に着
脱自在に取付けられ、 取付体の軸心部に針本体が挿通された採血針と、 後方に開口する筒状とされて、前部に採血針が着脱
自在に取付けられる採血針ホルダーと、 採血針ホルダーの後端開口から内部に挿入される減
圧採血管を有する減圧採血器において、 取付体が、採血針ホルダーの前部に外嵌される筒状とさ
れ、 取付体の内周面に係合部が形成され、 採血針ホルダーの前部の外周面に、 ・ 採血針ホルダーと採血針の相対回動により、取付体
の係合部と係脱自在に係合して、採血針を採血針ホルダ
ーに固定する被係合部が、形成されたことを特徴とする
減圧採血器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148272A JPH08308817A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148272A JPH08308817A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08308817A true JPH08308817A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15449064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7148272A Pending JPH08308817A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 採血針、採血針ホルダー及びこれらを用いた減圧採血器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08308817A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016193111A (ja) * | 2015-04-01 | 2016-11-17 | 一般社団法人白亜会 | アダプタ及び採血システム |
| JP2017012734A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 一般社団法人白亜会 | 採血システム |
| WO2021049246A1 (ja) | 2019-09-11 | 2021-03-18 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 排ガスの処理方法及び処理設備 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP7148272A patent/JPH08308817A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016193111A (ja) * | 2015-04-01 | 2016-11-17 | 一般社団法人白亜会 | アダプタ及び採血システム |
| JP2017012734A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 一般社団法人白亜会 | 採血システム |
| WO2021049246A1 (ja) | 2019-09-11 | 2021-03-18 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 排ガスの処理方法及び処理設備 |
| JP2021041343A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 排ガスの処理方法及び処理設備 |
| KR20220041208A (ko) | 2019-09-11 | 2022-03-31 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 배기 가스의 처리 방법 및 처리 설비 |
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