JPH08322401A - ターフフィールド用散水装置 - Google Patents

ターフフィールド用散水装置

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Publication number
JPH08322401A
JPH08322401A JP13063895A JP13063895A JPH08322401A JP H08322401 A JPH08322401 A JP H08322401A JP 13063895 A JP13063895 A JP 13063895A JP 13063895 A JP13063895 A JP 13063895A JP H08322401 A JPH08322401 A JP H08322401A
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JP
Japan
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water
water supply
turf field
turf
sprinkler
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Application number
JP13063895A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Sakuta
幸弘 作田
Yasuyuki Uehara
康行 上原
Hiroshi Minami
浩志 南
Ryoichi Wakamatsu
陵一 若松
Daido Hirooka
大道 廣岡
Sadao Tomizawa
禎夫 富沢
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GURANTETSUKU KK
HIROOKA KK
NIPPON SYST PROD KK
Maeda Corp
Original Assignee
GURANTETSUKU KK
HIROOKA KK
NIPPON SYST PROD KK
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターフフィールド用散水装置であって、フィ
ールド内に支障物がなく、散水部材を小型・低圧力のも
のとして、イニシャルコストおよびランニングコストが
ともに低く抑えられ、芝養生等に対応したゾーニングが
自由に行えて、降雨状態による均等な散水が一様に連続
して行えるようにする。 【構成】 ターフフィールド10の両側方にそれぞれ配
置される一対の移動台車21,21と、この一対の移動
台車の間に架設されるフレーム30と、一対の移動台車
の少なくとも一方に搭載される給水装置31と、フレー
ムに沿って多数設置され、給水装置から給水されてター
フフィールド上に散水を行う散水部材33,33,3
3,…と、からなる。給水装置31は、ターフフィール
ドの側方に沿って設置した給水溝18から吸水するため
の吸水管34を備えている。移動台車21には、軌道1
7上を同期して移動する駆動装置22が搭載されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝草を植えたサッカー
フィールド等のターフフィールド用の散水装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】芝草を植えたサッカーフィールド等のタ
ーフフィールドにおいては、芝草への散水を人手または
スプリンクラーにより行っている。特に、ターフフィー
ルドは広いことから、スプリンクラーを設けることが多
く、即ち、ターフフィールド内に多数のレインガンタイ
プのスプリンクラーを設置するとともに、ターフフィー
ルド下に給水用配管を敷設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ターフフィールドの散水方式の場合、人手による手動散
水方法では、以下のような問題があった。 手間がかかる。 熟練者が必要である。 そして、レインガンタイプのスプリンクラーの場合に
は、以下に列挙するような問題があった。 小範囲の設置ができず、高圧となり、大型で動力も大
である。 ターフフィールドの表面に器具やキャップが露出し
て、プレイの邪魔になる。 レイアウトによりゾーニング、即ち、プレイゾーンの
自由度が制限される。 さらに、従来のターフフィールドにおいて、芝草にとっ
て1番良い降雨状態による一様に連続した散水を行うこ
とはできなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、芝草を植えたタ
ーフフィールドにおいて、フィールド内に支障物がな
く、散水部材を小型・低圧力のものとして、イニシャル
コストおよびランニングコストがともに低く抑えられ、
芝養生等に対応したゾーニングが自由に行えて、降雨状
態による均等な散水が一様に連続して行えるようにした
散水装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、芝草を植えたターフフィールド
用の散水装置であって、前記ターフフィールドの両側方
にそれぞれ配置される一対の移動台車と、この一対の移
動台車の間に架設されるフレームと、前記一対の移動台
車の少なくとも一方に搭載される給水装置と、前記フレ
ームに沿って多数設置され、前記給水装置から給水され
て前記ターフフィールド上に散水を行う散水部材と、か
らなる構成を特徴としている。
【0006】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載のターフフィールド用散水装置において、前記給水
装置は、前記ターフフィールドの側方に沿って設置した
給水溝から吸水するための吸水管を備えている構成を特
徴としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のターフフィールド用散水装置において、前記給水装
置は、リールに巻き上げられて給水栓から給水される給
水ホースを備えている構成を特徴としている。
【0008】さらに、請求項4記載の発明は、請求項
1、2または3記載のターフフィールド用散水装置にお
いて、前記フレームには、前記ターフフィールド上に設
置したサッカーゴールの通過を許容するサッカーゴール
逃げ用凹部が形成されている構成を特徴としている。
【0009】なお、請求項5記載の発明は、請求項1、
2、3または4記載のターフフィールド用散水装置にお
いて、前記一対の移動台車には、軌道上または無軌道上
を同期して移動する駆動装置がそれぞれ搭載されている
構成を特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ターフフィール
ドの両側方に配置される一対の移動台車の間にフレーム
を架設し、一対の移動台車の少なくとも一方に給水装置
を搭載して、その給水装置から給水されてターフフィー
ルド上に散水を行う散水部材をフレームに沿って多数設
置してなるターフフィールド用散水装置なので、ターフ
フィールドの両側方に沿った一対の移動台車の移動によ
り、ターフフィールドを跨ぐようにしてフレームが移動
するとともに、そのフレームに沿って設置した多数の散
水部材からターフフィールド上に散水が行われる。
【0011】従って、芝草にとって1番良い降雨状態に
よる均等な散水がターフフィールドに沿って一様に連続
して行える。そして、不使用時はターフフィールド内に
散水部材がないことから、プレイの支障になることはな
い。しかも、散水部材としては、フレームに沿って多数
設置しておくものであり、小型化して低圧力のものでよ
いことから、レインガンタイプのスプリンクラーと比べ
て、小型化によりイニシャルコストが低く、低圧力によ
りランニングコストも低くなる。また、不使用時はター
フフィールドの外に散水装置を退避させておけるので、
芝養生等に対応したゾーニングが自由に行える。
【0012】そして、請求項2記載の発明によれば、タ
ーフフィールドの側方に沿って設置した給水溝から吸水
するための吸水管を備える給水装置なので、ターフフィ
ールドの側方に沿って設置した給水溝から吸水管を介し
て水を汲み上げて、フレームに沿って設置した散水部材
への給水が行える。
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、リー
ルに巻き上げられて給水栓から給水される給水ホースを
備える給水装置なので、ターフフィールドの外の給水栓
から給水ホースを介して水を取り入れて、フレームに沿
って設置した散水部材への給水が行える。
【0014】さらに、請求項4記載の発明によれば、タ
ーフフィールド上に設置したサッカーゴールの通過を許
容するサッカーゴール逃げ用凹部が形成されたフレーム
なので、ターフフィールド上にサッカーゴールを設置し
たままの状態で、ターフフィールドを跨ぐようにしてフ
レームが移動する際に、そのフレームに形成したサッカ
ーゴール逃げ用凹部によりサッカーゴールも跨ぐように
して通過させられる。
【0015】なお、請求項5記載の発明によれば、軌道
上または無軌道上を同期して移動する駆動装置が搭載さ
れた移動台車なので、ターフフィールドを跨ぐように移
動する自走式の散水装置となる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明に係るターフフィールド用散
水装置の実施例を図1から図11に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明に係るターフフィールド用散水装置
を適用する一例として複数面のターフフィールドを並べ
たグラウンドの構成を示す平面図である。この図1中、
10はグラウンド、11,12,13,14,15はタ
ーフフィールド、Gはサッカーゴールである。
【0017】図示のように、グラウンド10には、サッ
カー用として使用する5面のターフフィールド11,1
2,13,14,15が並べて設けられており、グラウ
ンド10の全面には芝草が一様に植えられている。ま
た、各ターフフィールド11,12,13,14,15
の図示左右両側には、サッカーゴールG,G,G,G,
G,G,G,G,G,Gがそれぞれ設置される。
【0018】以上のような5面のターフフィールド1
1,12,13,14,15が並んだグラウンド10に
おいて、本発明の第1実施例では、図2および図3に示
される散水装置を用いて理想的な散水を行うようにす
る。図2は本発明の第1実施例のターフフィールド用散
水装置の構成を示すもので、ターフフィールド上を移動
する状態を示した概略平面図であり、図3はそのターフ
フィールドおよび散水装置の要部を破断した正面図であ
る。これら図2および図3中、10はグラウンド、16
は軌道敷設溝、17は軌道(レール)、18は給水溝、
19は蓋、20はターフフィールド用散水装置、21は
移動台車、22は駆動装置、23はモータ、24は車
輪、30はブリッジ状フレーム、31は給水装置、32
は給水管、33は散水部材(散水ヘッド)、34は吸水
管、35はポンプである。
【0019】図示のように、グラウンド10の左右両側
方には、5面のターフフィールド11,12,13,1
4,15が並んだ方向に沿って軌道敷設溝16,16が
それぞれ形成されており、この各軌道敷設溝16,16
の底部に沿って軌道としてのレール17,17がそれぞ
れ敷設されている。さらに、図示左側の軌道敷設溝16
の図示左隣に沿って給水溝18が形成されており、この
給水溝18には、芝草の生育に適する肥および薬を混入
した水が満たされている。また、この給水溝18には蓋
19が設けられている。この蓋19は、例えば、図5に
示すように、油圧ユニット19Uにより自動で開閉操作
されるようになっている。
【0020】そして、ターフフィールド用散水装置20
は、図示左右一対の移動台車21,21と、これら各移
動台車21,21にそれぞれ搭載した駆動装置22,2
2と、以上の両移動台車21,21間に架設した鉄骨ト
ラス構造によるブリッジ状フレーム30と、図示左側の
移動台車21に搭載した給水装置31とから構成されて
いる。移動台車21は、前記レール17に沿って走行す
るもので、その駆動装置22は、図4に示すように、モ
ータ23により駆動される前後左右で4輪の車輪24,
24,24,24が前記レール17上を転動して走行す
る。ブリッジ状フレーム30は、グラウンド10の幅、
即ち、グラウンド10内に並ぶ5面のターフフィールド
11,12,13,14,15の各サッカーゴールG,
Gを設置した長手方向の距離を充分に越える長さ110
m以上のものであり、橋梁技術における鉄骨トラス構造
により充分な強度が確保されている。
【0021】また、給水装置31は、前記ブリッジ状フ
レーム30の下部に沿って取り付けた給水管32に沿っ
て散水部材としての多数の散水ヘッド33,33,3
3,…を設けている。給水装置31は、さらに、前記給
水溝18内に下端のストレーナ付き吸い上げ部が入る吸
水管34を備えるポンプ35を前記移動台車21上に搭
載してなる。なお、散水ヘッド33は、1または数個の
ノズル孔を有する固定式または水圧により回転して散水
する方式のものである。
【0022】以上の構成によるターフフィールド用散水
装置20は、不使用時においては、レール17,17に
沿ってグラウンド10の外部に退避した状態とされてい
る。また、ターフフィールド用散水装置20による散水
作業に先立っては、グラウンド10から外部にサッカー
ゴールG,G,G,G,G,G,G,G,G,Gを全て
退避させるとともに、給水溝18の蓋19を油圧ユニッ
ト19Uにより全て開けた状態にして、片側の移動台車
21上に搭載したポンプ35に備えた吸水管34下端の
ストレーナ付き吸い上げ部を給水溝18内に入れてお
く。そして、両側の移動台車21,21にそれぞれ搭載
した駆動装置22,22のモータ23,23を同期運転
することで、両側の各々前後左右で4輪の車輪24,2
4,24,24,…が前記レール17,17上をそれぞ
れ転動して両側の移動台車21,21が同期して走行す
る。
【0023】従って、両側の移動台車21,21間に架
設したブリッジ状フレーム30は、グラウンド10内に
並ぶ5面のターフフィールド11,12,13,14,
15の各サッカーゴールG,Gを設置した長手方向の距
離を充分に越えて跨ぐようにしながら移動して行く。そ
の際、片側の移動台車21上のポンプ35の運転によっ
て、給水溝18から吸水管34を介して肥および薬を混
入した水を吸い上げて、その水をブリッジ状フレーム3
0の下部に沿って取り付けた給水管32に圧送している
ので、給水管32に沿って設置した多数の散水ヘッド3
3,33,33,…からグラウンド10の芝草上に降雨
状態となった均等な散水が一様に連続して行われて行
く。このようにして、実施例では、5面のターフフィー
ルド11,12,13,14,15が並ぶグラウンド1
0をブリッジ状フレーム30が跨ぐようにして移動し、
そのグラウンド10の芝草上にとって理想的な降雨状態
による散水を施肥と施薬も伴って自動的に行うことがで
きる。
【0024】以上、本発明の第1実施例のターフフィー
ルド用散水装置20によれば、次に列挙する利点が得ら
れる。 散水部材としては、ブリッジ状フレーム30の下部に
沿って取り付けた給水管32に沿って多数の散水ヘッド
33,33,33,…を設置しておくだけでよく、従来
のレインガンタイプのスプリンクラーと比べて、小型化
できるので、イニシャルコストが抑えられる。 散水部材としては、ブリッジ状フレーム30の下部に
沿って取り付けた給水管32に沿って多数の散水ヘッド
33,33,33,…を設置しておくだけでよく、従来
のレインガンタイプのスプリンクラーと比べて、低圧力
でよいので、ランニングコストが抑えられる。
【0025】グラウンド10(ターフフィールド1
1,12,13,14,15)上を跨ぐように移動する
ブリッジ状フレーム30には車輪が無いので、芝草を痛
めない。 不使用時は散水設備がターフフィールドに無いので、
プレイの邪魔にならない。 芝養生等に対応してプレイゾーンを自由に移動でき、
即ち、ゾーニングが自由にできる。 降雨状の均等な散水ができ、風の影響を受けにくい。 施肥、施薬を同一設備で自動的に行うことができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例のターフフィー
ルド用散水装置について説明する。図6は本発明の第2
実施例のターフフィールド用散水装置の構成を示すもの
で、ターフフィールド上を移動する状態を示した概略正
面図であり、図7はそのフレームの移動方向と散水方向
の関係を示す拡大側面図である。これら図6および図7
中、10はグラウンド、17は軌道(レール)、40は
ターフフィールド用散水装置、41は移動台車、42は
駆動装置、43はモータ、44は車輪、50はブリッジ
状フレーム、51は給水装置、52は給水管、53a,
53bは散水部材(散水ヘッド)、54はリール、55
は給水ホース、56は車輪である。
【0027】図示のように、グラウンド10の左右両側
方には、前記5面のターフフィールド11,12,1
3,14,15が並んだ方向に沿って軌道としての2本
のレール17,17がそれぞれ敷設されている。なお、
この第2実施例では、前記第1実施例とは異なり、前記
軌道敷設溝16および前記給水溝18を設けていない。
【0028】そして、ターフフィールド用散水装置40
は、前記第1実施例と同様に、図示左右一対の移動台車
41,41と、これら各移動台車41,41にそれぞれ
搭載した駆動装置42,42と、以上の両移動台車4
1,41間に架設した鉄骨トラス構造によるブリッジ状
フレーム50と、図示左側の移動台車41に搭載した給
水装置51とから構成されている。移動台車41は、前
記レール17,17に沿って走行するもので、その駆動
装置42は、モータ43により駆動される前後左右で4
輪の車輪44,44,44,44が前記レール17,1
7上を転動して走行する。ブリッジ状フレーム50は、
前記第1実施例と同様に、グラウンド10内に並ぶ5面
のターフフィールド11,12,13,14,15の各
サッカーゴールG,Gを設置した長手方向の距離を充分
に越える長さ110m以上のものであり、前記第1実施
例と形状・構成が異なるものの、橋梁技術における鉄骨
トラス構造により充分な強度が確保されている。
【0029】また、給水装置51は、図7に示したよう
に、前記ブリッジ状フレーム50の下部に沿って取り付
けた給水管52に沿って前後方向に伸びる散水部材とし
ての多数の散水ヘッド53a,53b,…をそれぞれ設
けている。これら前後の散水ヘッド53a,53bも、
前記第1実施例と同様に、1または数個のノズル孔を有
する固定式または水圧により回転して散水する方式のも
のである。給水装置51は、さらに、片側の移動台車5
1上に搭載したリール54に巻き上げられた給水ホース
55を備えてなる。この給水ホース55は前記給水管5
2に接続されている。そして、前記ブリッジ状フレーム
50の下部に沿って複数組の車輪56,56,56,…
が取り付けられており、この車輪56は、図7に示した
ように、グラウンド10上を転動する前後の2輪による
車輪56,56で1組をなしている。
【0030】以上の構成による第2実施例のターフフィ
ールド用散水装置40も、前記第1実施例と同様に、不
使用時においては、レール17,17,17,17に沿
ってグラウンド10の外部に退避した状態とされてい
る。また、散水作業に先立っては、前記第1実施例と同
様に、グラウンド10から外部にサッカーゴールG,
G,G,G,G,G,G,G,G,Gを全て退避させて
おく。さらに、前記リール54に巻き上げられた給水ホ
ース55は、グラウンド10の外に設置される図示しな
い給水栓に接続しておく。そして、両側の移動台車4
1,41にそれぞれ搭載した駆動装置42,42のモー
タ43,43を同期運転することで、両側の各々前後左
右で4輪の車輪44,44,44,44,…が前記レー
ル17,17,17,17上をそれぞれ転動して両側の
移動台車41,41が同期して走行する。
【0031】従って、両側の移動台車41,41間に架
設したブリッジ状フレーム50は、前記第1実施例と同
様に、グラウンド10内に並ぶ前記5面のターフフィー
ルド11,12,13,14,15の各サッカーゴール
G,Gを設置した長手方向の距離を充分に越えて跨ぐよ
うにしながら移動して行く。この時、ブリッジ状フレー
ム50下の車輪56,56,…はグラウンド10の芝草
上を転動して行く。その際、グラウンド10外の図示し
ない給水栓から供給される水が、片側の移動台車51上
のリール54に巻き上げた給水ホース55を介してブリ
ッジ状フレーム50の下部に沿って取り付けた給水管5
2に圧送されているので、給水管52に沿って設置した
前後方向に伸びる多数の散水ヘッド53a,53b,…
からグラウンド10の芝草上に降雨状態となった均等な
散水が一様に連続して行われて行く。
【0032】ここで、散水作業の際は、ブリッジ状フレ
ーム50下の車輪56,56,…がグラウンド10の芝
草上を転動して行くため、仮に前後の散水ヘッド53
a,53bのうち一方側からのみの散水の後に、その芝
草上を車輪56,56,…が転動して行くと、芝草が寝
てその轍跡が残ってしまう。このため、給水管52に、
前後の散水ヘッド53a,53bへの給水を切り換える
切換バルブを設けておいて、図7に示したように、例え
ば、図示右側の矢印R方向への移動時は、ブリッジ状フ
レーム50下の車輪56,56に対して進行方向後側と
なる散水ヘッド53b側からのみ散水させるようにす
る。また、図示左側の矢印L方向への移動時には、逆
に、散水ヘッド53a側からのみ散水させるようにす
る。なお、前述したように、前後の散水ヘッド53a,
53bの両方から常に散水するようにしても勿論良い。
【0033】このようにして、第2実施例では、前記5
面のターフフィールド11,12,13,14,15が
並ぶグラウンド10をブリッジ状フレーム50が跨ぐよ
うにして移動し、そのグラウンド10の芝草上にとって
理想的な降雨状態による散水を自動的に行うことができ
る。なお、この場合も、前記第1実施例と同様に、肥と
薬を混入した水を供給することにより、施肥と施薬も伴
って散水するようにしても良い。
【0034】以上、本発明の第2実施例のターフフィー
ルド用散水装置40によれば、前記第1実施例による前
記,,,,,の利点は同様に得られるが、
前記の利点については、グラウンド10(ターフフィ
ールド11,12,13,14,15)上を跨ぐように
移動するブリッジ状フレーム50下には車輪56,5
6,…があるが、その車輪56,56,…による芝草に
かかる圧力は少ないので、芝草を痛めるのを抑えられる
程度に留まるものとなる。
【0035】次に、本発明の第3実施例のターフフィー
ルド用散水装置について説明する。図8は本発明の第3
実施例のターフフィールド用散水装置の構成を示すもの
で、ターフフィールド上を移動する状態を示した概略斜
視図である。この図8中、10はグラウンド、17は軌
道(レール)、18は給水溝、60はターフフィールド
用散水装置、61は移動台車、62は駆動装置、63は
モータ、64は車輪、65は補助輪、66は駆動軸、6
7は車輪、70はブリッジ状フレーム、71は給水装
置、72は給水管、73は散水部材(散水ヘッド)、7
4は吸水管、75はポンプである。
【0036】図示のように、グラウンド10の左右両側
方には、前記5面のターフフィールド11,12,1
3,14,15が並んだ方向に沿って軌道としてのレー
ル17,17がそれぞれ敷設されている。さらに、図示
左側のレール17の図示左隣に沿って給水溝18が形成
されており、この給水溝18には、前記第1実施例と同
様に、芝草の生育に適する肥および薬を混入した水が満
たされている。なお、この第3実施例では、前記第1実
施例とは異なり、前記軌道敷設溝16を設けていない。
【0037】そして、ターフフィールド用散水装置60
は、鉄骨トラス構造によるブリッジ状フレーム70の左
右両側を移動台車61,61とするとともに、その各移
動台車61,61に駆動装置62,62をそれぞれ搭載
し、図示左側の移動台車61に給水装置71を搭載して
構成されている。移動台車61は、前記レール17に沿
って走行するもので、その駆動装置62は、モータ63
によりチェーンスプロケットを介して駆動される1輪の
車輪64が前記レール17上を転動して走行する。この
車輪64の前後において、レール17上を転動する前後
の補助輪65,65が移動台車61下に設けられてい
る。両側の移動台車61,61を含んでブリッジ状フレ
ーム70は、グラウンド10内に並ぶ前記5面のターフ
フィールド11,12,13,14,15の各サッカー
ゴールG,Gを設置した長手方向の距離を充分に越える
長さ110m以上のものであり、前記第1実施例と形状
・構成が異なるものの、橋梁技術における鉄骨トラス構
造により充分な強度が確保されている。
【0038】さらに、ブリッジ状フレーム70の下に沿
って前後の駆動軸66,66が配設されており、これら
前後の駆動軸66,66に沿って車輪67,67,6
7,…がそれぞれ備えられている。以上の前後の駆動軸
66,66には、両側のモータ63,63によりチェー
ンスプロケットを介して駆動力がそれぞれ伝達されるよ
うになっており、これら前後の駆動軸66,66に沿っ
てそれぞれ備えた車輪67,67,67,…がグラウン
ド10の芝草上を駆動力をもってそれぞれ転動する。な
お、前方の駆動軸66に沿って備えた車輪67,67,
67,…と、後方の駆動軸66に沿って備えた車輪6
7,67,67,…は、図示の如く交互に配設される関
係となっている。また、給水装置71は、前記ブリッジ
状フレーム70の内部に沿って取り付けた給水管72に
沿って散水部材としての多数の散水ヘッド73,73,
73,…を設けている。
【0039】即ち、給水管72は、ブリッジ状フレーム
70の内部に沿って取り付けた給水管72aと、この給
水管72aの前後に配置した給水管72b,72bとか
ら構成されている。ここで、中央の給水管72aは、一
端部がポンプ75に接続されていて、ブリッジ状フレー
ム70の全長のほぼ半分の長さのものである。この給水
管72aの他端部が、ブリッジ状フレーム70のほぼ全
長にわたって配設した前後の給水管72b,72bのほ
ぼ真中部分にそれぞれ接続されている。そして、これら
前後の給水管72b,72bに沿って多数の散水ヘッド
73,73,73,…をそれぞれ設けている。この散水
ヘッド73も、前記第1実施例と同様に、1または数個
のノズル孔を有する固定式または水圧により回転して散
水する方式のものである。給水装置71は、さらに、前
記第1実施例と同様に、前記給水溝18内に下端の図示
しないストレーナ付き吸い上げ部が入る吸水管74を備
えるポンプ75を前記移動台車61上に搭載してなる。
【0040】以上の構成による第3実施例のターフフィ
ールド用散水装置60も、前記第1実施例と同様に、不
使用時においては、レール17,17に沿ってグラウン
ド10の外部に退避した状態とされている。また、散水
作業に先立っては、前記第1実施例と同様に、グラウン
ド10から外部にサッカーゴールG,G,G,G,G,
G,G,G,G,Gを全て退避させるとともに、給水溝
18の蓋19を油圧ユニット19Uにより全て開けた状
態にして、片側の移動台車21上に搭載したポンプ75
に備えた吸水管74下端のストレーナ付き吸い上げ部を
給水溝18内に入れておく。そして、ブリッジ状フレー
ム70の両側の移動台車61,61にそれぞれ搭載した
駆動装置62,62のモータ63,63を同期運転する
ことで、両側の各々1輪の車輪64,64が前記レール
17,17上をそれぞれ転動するとともに、前後の駆動
軸66,66上にそれぞれ備えた車輪67,67,6
7,…がグラウンド10の芝草上を駆動力をもってそれ
ぞれ転動する。
【0041】従って、ブリッジ状フレーム70は、前記
第1実施例と同様に、グラウンド10内に並ぶ前記5面
のターフフィールド11,12,13,14,15の各
サッカーゴールG,Gを設置した長手方向の距離を充分
に越えて跨ぐようにしながら移動して行く。その際、片
側の移動台車61上のポンプ75の運転によって、前記
第1実施例と同様に、給水溝18から吸水管74を介し
て肥および薬を混入した水を吸い上げて、その水をブリ
ッジ状フレーム70の内部に沿って取り付けた給水管7
2に圧送し、即ち、中央の給水管72aから前後の給水
管72b,72bにそれぞれ圧送しているので、その前
後の給水管72b,72bに沿ってそれぞれ設置した多
数の散水ヘッド73,73,73,…からグラウンド1
0の芝草上に降雨状態となった均等な散水が一様に連続
して行われて行く。このようにして、第3実施例では、
前記第1実施例と同様に、前記5面のターフフィールド
11,12,13,14,15が並ぶグラウンド10を
ブリッジ状フレーム70が跨ぐようにして移動し、その
グラウンド10の芝草上にとって理想的な降雨状態によ
る散水を施肥と施薬も伴って自動的に行うことができ
る。
【0042】以上、本発明の第3実施例のターフフィー
ルド用散水装置60によれば、前後の駆動軸66,66
上にそれぞれ備えた車輪67,67,67,…がグラウ
ンド10の芝草上を駆動力をもってそれぞれ転動する構
成となっているので、前記第1実施例による前記の利
点のみを除いて前記,,,,,の利点は同
様に得られる。
【0043】ところで、前記図5の例では、前記給水溝
18の蓋19が油圧ユニット19Uにより自動で開閉操
作されるものとしたが、この方式に代えて、図9に示す
ように、給水溝18の蓋19を強制的に開閉できる開閉
部材36を、前記第1実施例の前記ポンプ35の吸水管
34に備えるようにした方式のものを採用しても良い。
即ち、図9は給水溝の蓋の開閉部材を付けた吸水管を示
すもので、図9(a)は蓋を開けた状態での一部破断の
正面図、図9(b)は蓋を開けた状態での平面図であ
り、図示のように、何れの進行方向であっても給水溝1
8の蓋19を強制的に次々に開閉可能とするよう平面視
ほぼ半扇形状で立体的にはほぼ半円錐形状の開閉部材3
6を、前記吸水管34に取り付けておく。
【0044】このように、吸水管34に開閉部材36を
取り付けておけば、前記ターフフィールド用散水装置2
0の前述した移動の際に、吸水管34に備えた開閉部材
36が、図9(a)および(b)に示したように、給水
溝18の蓋19を強制的に次々に開閉して行けるので、
蓋19を自動で開閉操作するための油圧ユニット19U
を給水溝18に設置する必要がなくなる。このような開
閉部材36は、前記第3実施例の前記吸水管74に備え
るようにしても良い。なお、この他、蓋19を強制的に
開閉する開閉部材としては、例えば、タイヤ付きの車輪
を用いたもの等、任意のものを採用し得る。
【0045】次に、本発明の第4実施例のターフフィー
ルド用散水装置について説明する。図10は本発明の第
4実施例のターフフィールド用散水装置の構成を示すも
ので、ターフフィールド上を移動する状態を示した概略
斜視図であり、図11は図10の散水装置によるサッカ
ーゴールの通過を示す概略正面図である。これら図10
および図11中、10はグラウンド、17は軌道(レー
ル)、80はターフフィールド用散水装置、81は移動
台車、82は駆動装置、83はモータ、84は車輪、9
0はブリッジ状フレーム、91は給水装置、92は給水
管、93は散水部材(散水ヘッド)、94はリール、9
5は給水ホース、96はワイヤーケーブル、97はウェ
イト、98は吊具、99はサッカーゴール用逃げ凹部で
ある。
【0046】図示のように、グラウンド10の左右両側
方には、前記第2実施例と同様に、前記5面のターフフ
ィールド11,12,13,14,15が並んだ方向に
沿って軌道としての2本のレール17,17がそれぞれ
敷設されている。なお、この第4実施例では、前記第2
実施例と同様に、前記軌道敷設溝16および前記給水溝
18を設けていない。
【0047】そして、ターフフィールド用散水装置80
は、図示左右一対の移動台車81,81と、これら各移
動台車81,81にそれぞれ搭載した駆動装置82,8
2と、以上の両移動台車81,81間に架設したワイヤ
ーケーブル構造によるブリッジ状フレーム90と、図示
左側の移動台車81に搭載した給水装置91とから構成
されている。移動台車81は、前記第2実施例と同様
に、前記レール17,17に沿って走行するもので、そ
の駆動装置82は、モータ83により駆動される前後左
右で4輪の車輪84,84,84,84が前記レール1
7,17上を転動して走行する。ブリッジ状フレーム9
0は、グラウンド10内に並ぶ前記5面のターフフィー
ルド11,12,13,14,15の各サッカーゴール
G,Gを設置した長手方向の距離を充分に越える長さ1
10m以上のものであり、吊橋の橋梁技術におけるワイ
ヤーケーブル構造により充分な強度が確保されている。
【0048】また、給水装置91は、後述するようにし
て、前記ブリッジ状フレーム90の下部に沿って取り付
けた給水管92に沿って散水部材としての多数の散水ヘ
ッド93,93,93,…をそれぞれ設けている。この
散水ヘッド93も、前記第1実施例と同様に、1または
数個のノズル孔を有する固定式または水圧により回転し
て散水する方式のものである。さらに、給水装置91
は、前記第2実施例と同様に、片側の移動台車81上に
搭載したリール94に巻き上げられた給水ホース95を
備えてなる。この給水ホース95は前記給水管92に接
続されている。
【0049】そして、前記ブリッジ状フレーム90は、
詳細には、両移動台車81,81の上端部間に架設した
ワイヤーケーブル構造によるもので、このワイヤーケー
ブル構造は、吊橋の橋梁技術を利用したものである。こ
のようにして両移動台車81,81の上端部間に架設し
た吊橋ワイヤーケーブル構造おいて、中央のワイヤーケ
ーブル96の両端部を、図示左右両側の移動台車81,
81の上端部にそれぞれ備えた滑車に各々掛けてカウン
ターウェイト97,97をそれぞれ接続している。この
カウンターウェイト97は、詳細には、ワイヤーケーブ
ル96の端部にターンバックル97aを介して取り付け
られていて、前記ブリッジ状フレーム90に固定して一
体化されている。従って、ターンバックル97aの回動
操作によりワイヤーケーブル96の張設状態を調整でき
るものとなっている。こうしてカウンターウェイト97
により張設状態となったワイヤーケーブル96には、図
示のように、多数のロッド上の吊具98,98,98,
…を介して前記給水管92を吊り下げ支持している。従
って、給水管92も前記ブリッジ状フレーム90の一部
を構成することとなる。さらに、この給水管92の左右
には、上方への屈曲形状によるサッカーゴール用逃げ凹
部99,99がそれぞれ形成されている。
【0050】以上の構成による第4実施例のターフフィ
ールド用散水装置80も、前記第2実施例と同様に、不
使用時においては、レール17,17,17,17に沿
ってグラウンド10の外部に退避した状態とされてい
る。また、前記リール94に巻き上げられた給水ホース
95は、前記第2実施例と同様に、グラウンド10の外
に設置される図示しない給水栓に接続しておく。さら
に、散水作業に先立っては、グラウンド10に設置した
サッカーゴールG,G,G,G,G,G,G,G,G,
Gを全てそのままの状態にしておく。そして、両側の移
動台車81,81にそれぞれ搭載した駆動装置82,8
2のモータ83,83を同期運転することで、両側の各
々前後左右で4輪の車輪84,84,84,84,…が
前記レール17,17,17,17上をそれぞれ転動し
て両側の移動台車81,81が同期して走行する。
【0051】従って、両側の移動台車81,81の上端
部間に架設した吊橋ワイヤーフレーム構造によるブリッ
ジ状フレーム90は、前記第1実施例と同様に、グラウ
ンド10内に並ぶ前記5面のターフフィールド11,1
2,13,14,15の各サッカーゴールG,Gを設置
した長手方向の距離を充分に越えて跨ぐようにしながら
移動して行く。その際、グラウンド10外の図示しない
給水栓から供給される水が、片側の移動台車81上のリ
ール94に巻き上げた給水ホース95を介して吊橋ワイ
ヤーフレーム構造によるブリッジ状フレーム90に沿っ
て吊具98,98,98,…を介して吊り下げた給水管
92に圧送されているので、給水管92に沿って設置し
た多数の散水ヘッド93,93,93,…からグラウン
ド10の芝草上に降雨状態となった均等な散水が一様に
連続して行われて行く。
【0052】そして、吊橋ワイヤーケーブル構造による
ブリッジ状フレーム90の一部を構成する給水管92の
左右には、上方への屈曲形状によるサッカーゴール用逃
げ凹部99,99をそれぞれ形成してあるので、グラウ
ンド10の両側に設置した状態のままのサッカーゴール
G,Gが、図11に示したように、給水管92の左右の
サッカーゴール用逃げ凹部99,99をそれぞれ通過し
て行くので、サッカーゴールG,Gを設置した状態のま
まで前述のような散水を行うことができる。このように
して、第4実施例では、前記5面のターフフィールド1
1,12,13,14,15が並ぶグラウンド10を吊
橋ワイヤーケーブル構造によるブリッジ状フレーム50
が跨ぐようにして移動し、そのグラウンド10の芝草上
にとって理想的な降雨状態による散水を自動的に行うこ
とができる。なお、この場合も、前記第1実施例と同様
に、肥と薬を混入した水を供給することにより、施肥と
施薬も伴って散水するようにしても良い。
【0053】以上、本発明の第4実施例のターフフィー
ルド用散水装置80によれば、前記第1実施例による前
記,,,,,,の全ての利点が同様に得
られることに加えて、次のの利点も得られる。 吊橋ワイヤーケーブル構造によるブリッジ状フレーム
90の一部を構成する給水管92の左右にサッカーゴー
ル逃げ用凹部99,99を形成したので、サッカーゴー
ルG,Gを設置したままの状態でも、前述した均等な散
水を一様に連続して行うことができる。
【0054】なお、以上の各実施例においては、軌道上
を走行する移動台車に搭載した駆動装置の動力により移
動する散水装置としたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、軌道に依らずに無軌道上を走行する移動台
車であったり、さらに、例えば、供給される水圧によっ
て移動台車が走行することにより移動する散水装置であ
ってもよい。また、移動台車やフレームの構成等も任意
であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
るターフフィールド用散水装置によれば、ターフフィー
ルドの両側方に沿った一対の移動台車の移動によって、
ターフフィールドを跨ぐようにして移動するフレームに
沿って設置した多数の散水部材からターフフィールド上
への散水が行えるため、芝草にとって1番良い降雨状態
による均等な散水をターフフィールドに沿って一様に連
続して行うことができる。
【0056】そして、不使用時はターフフィールド内に
散水部材がないため、プレイの支障になることはないと
いった利点を得ることができる。しかも、散水部材とし
ては、フレームに沿って多数設置しておく小型化して低
圧力のものでよいため、レインガンタイプのスプリンク
ラーと比べて、小型化によりイニシャルコストを低くす
ることができるとともに、低圧力によりランニングコス
トも低くすることができる。また、不使用時はターフフ
ィールドの外に散水装置を退避させておけるため、芝養
生等に対応したゾーニングを自由に行うことができる。
【0057】そして、請求項2記載の発明に係るターフ
フィールド用散水装置によれば、ターフフィールドの側
方に沿って設置した給水溝から吸水管を介して水を汲み
上げて、フレームに沿って設置した散水部材へ給水する
ことができる。
【0058】また、請求項3記載の発明に係るターフフ
ィールド用散水装置によれば、ターフフィールドの外の
給水栓から給水ホースを介して水を取り入れて、フレー
ムに沿って設置した散水部材へ給水することができる。
【0059】さらに、請求項4記載の発明に係るターフ
フィールド用散水装置によれば、サッカーゴールを設置
したままの状態でも、ターフフィールドを跨ぐようにし
て移動するフレームのサッカーゴール逃げ用凹部により
サッカーゴールも跨ぐようにして通過させて、前述した
均等な散水を一様に連続して行うことができる。
【0060】なお、請求項5記載の発明に係るターフフ
ィールド用散水装置によれば、ターフフィールドを跨ぐ
ように移動する自走式のものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターフフィールド用散水装置を適
用する一例として複数面のターフフィールドを並べたグ
ラウンドの構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例のターフフィールド用散水
装置の構成を示すもので、ターフフィールド上を移動す
る状態を示した概略平面図である。
【図3】図2のターフフィールドおよび散水装置の要部
を破断した正面図である。
【図4】図3の移動台車の概略構成を示す拡大側面図で
ある。
【図5】給水溝の蓋の開閉装置の一例を示す縦断面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例のターフフィールド用散水
装置の構成を示すもので、ターフフィールド上を移動す
る状態を示した概略正面図である。
【図7】図6のフレームの移動方向と散水方向の関係を
示す拡大側面図である。
【図8】本発明の第3実施例のターフフィールド用散水
装置の構成を示すもので、ターフフィールド上を移動す
る状態を示した概略斜視図である。
【図9】給水溝の蓋の開閉部材を付けた吸水管を示すも
ので、(a)は蓋を開けた状態での一部破断の正面図、
(b)は蓋を開けた状態での平面図である。
【図10】本発明の第4実施例のターフフィールド用散
水装置の構成を示すもので、ターフフィールド上を移動
する状態を示した概略斜視図である。
【図11】図10の散水装置によるサッカーゴールの通
過を示す概略正面図である。
【符号の説明】
G サッカーゴール 10 グラウンド 11,12,13,14,15 ターフフィールド 16 軌道敷設溝 17 軌道(レール) 18 給水溝 19 蓋 20 ターフフィールド用散水装置 21 移動台車 22 駆動装置 23 モータ 24 車輪 30 ブリッジ状フレーム 31 給水装置 32 給水管 33 散水部材(散水ヘッド) 34 吸水管 35 ポンプ 36 開閉部材 40 ターフフィールド用散水装置 41 移動台車 42 駆動装置 43 モータ 44 車輪 50 ブリッジ状フレーム 51 給水装置 52 給水管 53 散水部材(散水ヘッド) 54 リール 55 給水ホース 56 車輪 60 ターフフィールド用散水装置 61 移動台車 62 駆動装置 63 モータ 64 車輪 65 補助輪 66 駆動軸 66 車輪 70 ブリッジ状フレーム 71 給水装置 72 給水管 73 散水部材(散水ヘッド) 74 吸水管 75 ポンプ 80 ターフフィールド用散水装置 81 移動台車 82 駆動装置 83 モータ 84 車輪 90 ブリッジ状フレーム 91 給水装置 92 給水管 93 散水部材(散水ヘッド) 94 リール 95 給水ホース 96 ワイヤーケーブル 97 カウンターウェイト 98 吊具 99 サッカーゴール用逃げ凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作田 幸弘 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 上原 康行 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 南 浩志 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 若松 陵一 東京都江東区猿江1丁目12番1号 有限会 社グランテック内 (72)発明者 廣岡 大道 東京都江東区猿江1丁目5番2−305 株 式会社ヒロオカ内 (72)発明者 富沢 禎夫 東京都渋谷区道玄坂1丁目16番6号 日本 システムプロダクト株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝草を植えたターフフィールド用の散水
    装置であって、 前記ターフフィールドの両側方にそれぞれ配置される一
    対の移動台車と、 この一対の移動台車の間に架設されるフレームと、 前記一対の移動台車の少なくとも一方に搭載される給水
    装置と、 前記フレームに沿って多数設置され、前記給水装置から
    給水されて前記ターフフィールド上に散水を行う散水部
    材と、 からなることを特徴とするターフフィールド用散水装
    置。
  2. 【請求項2】 前記給水装置は、前記ターフフィールド
    の側方に沿って設置した給水溝から吸水するための吸水
    管を備えていることを特徴とする請求項1記載のターフ
    フィールド用散水装置。
  3. 【請求項3】 前記給水装置は、リールに巻き上げられ
    て給水栓から給水される給水ホースを備えていることを
    特徴とする請求項1記載のターフフィールド用散水装
    置。
  4. 【請求項4】 前記フレームには、前記ターフフィール
    ド上に設置したサッカーゴールの通過を許容するサッカ
    ーゴール逃げ用凹部が形成されていることを特徴とする
    請求項1、2または3記載のターフフィールド用散水装
    置。
  5. 【請求項5】 前記一対の移動台車には、軌道上または
    無軌道上を同期して移動する駆動装置がそれぞれ搭載さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載のターフフィールド用散水装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5997401B1 (ja) * 2016-03-24 2016-09-28 公信 山▲崎▼ 汚染土壌を浄化する土壌浄化施設のための雨水処理方法
CN110063179A (zh) * 2019-04-30 2019-07-30 黔南民族师范学院 一种农业灌溉机器人及其灌溉方法

Cited By (3)

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CN110063179B (zh) * 2019-04-30 2021-05-25 黔南民族师范学院 一种农业灌溉机器人及其灌溉方法

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