JPH08321010A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents
薄膜磁気ヘッドInfo
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- JPH08321010A JPH08321010A JP12829995A JP12829995A JPH08321010A JP H08321010 A JPH08321010 A JP H08321010A JP 12829995 A JP12829995 A JP 12829995A JP 12829995 A JP12829995 A JP 12829995A JP H08321010 A JPH08321010 A JP H08321010A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軟磁気特性及び耐食性に優れたCoNiFe膜を備
える薄膜磁気ヘッド。 【構成】 基板1上に電気めっき法により磁性膜を成膜
する。通常よりも低いレートである40nm/秒のめっきレ
ートで成膜することにより、Coが74重量%:Niが21重量
%:Feが5重量%の膜組成のCoNiFe膜が、平均粒径15nm
で形成された。保磁力は2[Oe]であり、磁歪は2×10-6
である。腐食電位はNiFeに対して-0.08Vであり、耐食性
に優れていることが認められた。
える薄膜磁気ヘッド。 【構成】 基板1上に電気めっき法により磁性膜を成膜
する。通常よりも低いレートである40nm/秒のめっきレ
ートで成膜することにより、Coが74重量%:Niが21重量
%:Feが5重量%の膜組成のCoNiFe膜が、平均粒径15nm
で形成された。保磁力は2[Oe]であり、磁歪は2×10-6
である。腐食電位はNiFeに対して-0.08Vであり、耐食性
に優れていることが認められた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置に用いら
れる誘導型,磁気抵抗型及び垂直型等の薄膜磁気ヘッド
に関する。
れる誘導型,磁気抵抗型及び垂直型等の薄膜磁気ヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置のような磁気記録装置
は、近年、高密度に対する要求が強まっており、磁気記
録媒体の磁気特性、機械特性及び信頼性の向上により記
録トラック幅及び線記録幅が狭小化する傾向にある。こ
れに伴い、磁気記録媒体の記録情報を確実に読み取る再
生手段としての薄膜磁気ヘッドが要望されている。
は、近年、高密度に対する要求が強まっており、磁気記
録媒体の磁気特性、機械特性及び信頼性の向上により記
録トラック幅及び線記録幅が狭小化する傾向にある。こ
れに伴い、磁気記録媒体の記録情報を確実に読み取る再
生手段としての薄膜磁気ヘッドが要望されている。
【0003】このような薄膜磁気ヘッドには誘導型、磁
気抵抗効果型及び垂直記録型があり、書込みの際の磁束
強度を高めるために、これらの磁極材料には1.5 Tより
高い飽和磁束密度Bsを有する材料が用いられている。
従来はNiFe(パーマロイ)膜が一般的に用いられていた
が、NiFe膜にCoを添加したCoNiFe膜は、保磁力及び磁歪
定数等が小さく、軟磁気特性が良好な膜が得られ易いこ
とからその組成, 添加剤についての検討がなされている
(米国特許No.4,661,216、特開平5−263170号公報、特
開平3−183743号公報、特開平3─144907号公報、特開
平2−290995号公報、特開平2−138716号公報、特開平
1−223611号公報、特開平1−11963 号公報、特開平1
−8605号公報、特開昭63−311613号公報、特開昭60−82
638 号公報)。例えば、特開平5−263170号公報ではCo
が10〜90%,Niが5〜75%,Feが15%以下であるCoNiFe
膜組成について提案され、特開平1−11963 号公報では
Coが60〜90重量%,Niが5〜15重量%,Feが3〜15重量
%であるCoNiFe膜組成について提案され、特開昭60−82
638 号公報では、Coが10〜90重量%,Niが75重量%以
下,Feが15重量%であるCoNiFe膜組成について提案され
ている。
気抵抗効果型及び垂直記録型があり、書込みの際の磁束
強度を高めるために、これらの磁極材料には1.5 Tより
高い飽和磁束密度Bsを有する材料が用いられている。
従来はNiFe(パーマロイ)膜が一般的に用いられていた
が、NiFe膜にCoを添加したCoNiFe膜は、保磁力及び磁歪
定数等が小さく、軟磁気特性が良好な膜が得られ易いこ
とからその組成, 添加剤についての検討がなされている
(米国特許No.4,661,216、特開平5−263170号公報、特
開平3−183743号公報、特開平3─144907号公報、特開
平2−290995号公報、特開平2−138716号公報、特開平
1−223611号公報、特開平1−11963 号公報、特開平1
−8605号公報、特開昭63−311613号公報、特開昭60−82
638 号公報)。例えば、特開平5−263170号公報ではCo
が10〜90%,Niが5〜75%,Feが15%以下であるCoNiFe
膜組成について提案され、特開平1−11963 号公報では
Coが60〜90重量%,Niが5〜15重量%,Feが3〜15重量
%であるCoNiFe膜組成について提案され、特開昭60−82
638 号公報では、Coが10〜90重量%,Niが75重量%以
下,Feが15重量%であるCoNiFe膜組成について提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CoNiFe膜は
腐食しやすいCoを含んでいるためにNiFe膜と比較して電
気化学腐食が生じ易く、電気化学腐食性は膜組成及び膜
構造、具体的には膜の平均粒径に大きく依存することが
知られている。上述したように、従来の磁極材料は軟磁
気特性を向上すべくその組成, 添加剤についての検討は
なされているが、耐食性の観点から膜の組成比及び平均
粒径について提案したものはなかった。
腐食しやすいCoを含んでいるためにNiFe膜と比較して電
気化学腐食が生じ易く、電気化学腐食性は膜組成及び膜
構造、具体的には膜の平均粒径に大きく依存することが
知られている。上述したように、従来の磁極材料は軟磁
気特性を向上すべくその組成, 添加剤についての検討は
なされているが、耐食性の観点から膜の組成比及び平均
粒径について提案したものはなかった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、平均粒径を所定範囲内に制御したCoNiFe膜を
備えることにより、軟磁気特性に優れ且つ耐食性に優れ
た磁性膜を備える薄膜磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
のであり、平均粒径を所定範囲内に制御したCoNiFe膜を
備えることにより、軟磁気特性に優れ且つ耐食性に優れ
た磁性膜を備える薄膜磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜磁気ヘ
ッドは、Coが60〜75重量%、Niが17〜25重
量%、Feが3〜9重量%の組成比を有するCoNiF
e膜を備える薄膜磁気ヘッドであって、前記CoNiF
e膜の平均結晶粒径が12nm〜20nmであることを
特徴とする。
ッドは、Coが60〜75重量%、Niが17〜25重
量%、Feが3〜9重量%の組成比を有するCoNiF
e膜を備える薄膜磁気ヘッドであって、前記CoNiF
e膜の平均結晶粒径が12nm〜20nmであることを
特徴とする。
【0007】
【作用】図2は、前記米国特許No.4,661,216に示された
Co:Ni:Feの3元状態図であり、 Co[重量%], Ni[重量
%], Fe[重量%] の組成比に対する飽和磁束密度Bsを
示し、磁歪定数が零である組成を示している。グラフか
ら判るように、磁歪を低くするためにはFe組成を10重量
%より小さな組成にする必要がある。そして、薄膜磁気
ヘッドの磁極材料であるCoNiFe膜の飽和磁束密度Bsが
1.5T以上になるためには、Feが10重量%以下の範囲
ではCo組成は60重量%以上が必要である。また、Co組成
は75重量%以上になると腐食し易くなるため、Co組成は
60〜75重量%となる。残りの17〜25重量%は耐食性を向
上させるNiである。
Co:Ni:Feの3元状態図であり、 Co[重量%], Ni[重量
%], Fe[重量%] の組成比に対する飽和磁束密度Bsを
示し、磁歪定数が零である組成を示している。グラフか
ら判るように、磁歪を低くするためにはFe組成を10重量
%より小さな組成にする必要がある。そして、薄膜磁気
ヘッドの磁極材料であるCoNiFe膜の飽和磁束密度Bsが
1.5T以上になるためには、Feが10重量%以下の範囲
ではCo組成は60重量%以上が必要である。また、Co組成
は75重量%以上になると腐食し易くなるため、Co組成は
60〜75重量%となる。残りの17〜25重量%は耐食性を向
上させるNiである。
【0008】図3は、CoNiFe膜の軟磁気特性のFe組成
依存性を示すグラフである。横軸はFe [重量%] を表
し、縦軸は保磁力[Oe]及び磁歪定数[ ×10-6] を表して
いる。電気めっき法により成膜された、Coが60〜75重量
%、Niが17〜25重量%、Feが1〜9重量%の組成比のCo
NiFe膜について、Feの重量%に対する保磁力及び磁歪定
数の変化を示している。図3中‘○’は保磁力[Oe]であ
り、‘□’は磁歪定数[×10-6] を示す。グラフから保
磁力及び磁歪定数等の軟磁気特性はFe組成に依存してい
ることが判る。
依存性を示すグラフである。横軸はFe [重量%] を表
し、縦軸は保磁力[Oe]及び磁歪定数[ ×10-6] を表して
いる。電気めっき法により成膜された、Coが60〜75重量
%、Niが17〜25重量%、Feが1〜9重量%の組成比のCo
NiFe膜について、Feの重量%に対する保磁力及び磁歪定
数の変化を示している。図3中‘○’は保磁力[Oe]であ
り、‘□’は磁歪定数[×10-6] を示す。グラフから保
磁力及び磁歪定数等の軟磁気特性はFe組成に依存してい
ることが判る。
【0009】軟磁気特性は薄膜磁気ヘッドが備えるCoNi
Fe膜の磁区構造の安定化のために要求される特性であ
る。磁化容易軸方向に安定した磁区を得るためには、磁
化容易軸方向の誘導磁気異方性エネルギが磁化容易軸に
直交した磁気弾性エネルギに勝る必要があり、CoNiFe膜
では、誘導磁気異方性エネルギHkが5〜20[Oe]であれ
ば良い。これにより磁気エネルギから概算すると、磁歪
定数の最適範囲は5×10 -6以下であり、保磁力は5[Oe]
以下となる。CoNiFe膜に安定した磁区を得るためのFe組
成は、図3から明らかなように、3〜9重量%である。
また、好ましくは保磁力が2[Oe]以下、磁歪定数が4×
10-6以下が良く、この場合のFe組成は5〜8重量%であ
る。保磁力は大き過ぎると磁区の動きが妨げられ、バル
クハウゼンノイズの原因となる。
Fe膜の磁区構造の安定化のために要求される特性であ
る。磁化容易軸方向に安定した磁区を得るためには、磁
化容易軸方向の誘導磁気異方性エネルギが磁化容易軸に
直交した磁気弾性エネルギに勝る必要があり、CoNiFe膜
では、誘導磁気異方性エネルギHkが5〜20[Oe]であれ
ば良い。これにより磁気エネルギから概算すると、磁歪
定数の最適範囲は5×10 -6以下であり、保磁力は5[Oe]
以下となる。CoNiFe膜に安定した磁区を得るためのFe組
成は、図3から明らかなように、3〜9重量%である。
また、好ましくは保磁力が2[Oe]以下、磁歪定数が4×
10-6以下が良く、この場合のFe組成は5〜8重量%であ
る。保磁力は大き過ぎると磁区の動きが妨げられ、バル
クハウゼンノイズの原因となる。
【0010】図4は、以上の如き組成のCoNiFe膜の平均
結晶粒径と腐食電位及び保磁力との関係を示したグラフ
である。横軸は平均結晶粒径[nm]を示し、縦軸は保磁力
[Oe]及びNiFe膜に対する腐食電位[V] を示している。グ
ラフ中‘●’は腐食電位を表し、‘□’は保磁力を表し
ている。グラフから明らかなように、結晶粒径が12nmで
は略−0.1[V]であり、12nmより小さくなると腐食電位が
急峻に低下し、NiFe膜に対して0.1[V]〜0.2[V]程度劣化
する。これは結晶粒界の欠陥の割合が大きくなるために
耐食性が悪化するものと思われる。また、結晶粒径が20
nmより大きくなると、腐食電位は0.1[V]より小さく耐食
性は良好であるが、保磁力が4[Oe]より大きくなり、軟
磁気特性が劣化する。
結晶粒径と腐食電位及び保磁力との関係を示したグラフ
である。横軸は平均結晶粒径[nm]を示し、縦軸は保磁力
[Oe]及びNiFe膜に対する腐食電位[V] を示している。グ
ラフ中‘●’は腐食電位を表し、‘□’は保磁力を表し
ている。グラフから明らかなように、結晶粒径が12nmで
は略−0.1[V]であり、12nmより小さくなると腐食電位が
急峻に低下し、NiFe膜に対して0.1[V]〜0.2[V]程度劣化
する。これは結晶粒界の欠陥の割合が大きくなるために
耐食性が悪化するものと思われる。また、結晶粒径が20
nmより大きくなると、腐食電位は0.1[V]より小さく耐食
性は良好であるが、保磁力が4[Oe]より大きくなり、軟
磁気特性が劣化する。
【0011】以上のことから、Coが60〜75重量%:Niが
17〜25重量%:Feが3〜9重量%の膜組成を有するCoNi
Fe膜は、結晶粒径が12nm〜20nmである場合に軟磁気特性
及び耐食性共に優れていると言える。より好ましくは粒
径が小さい範囲を除いた15nm〜20nmであると言える。粒
径が15nmでは保磁力は略1.5[Oe] であり、腐食電位は略
-0.09[V]である。なお、CoNiFe膜の粒径の制御は、めっ
き成膜レート又は第4元素の添加等により行うことがで
きる。
17〜25重量%:Feが3〜9重量%の膜組成を有するCoNi
Fe膜は、結晶粒径が12nm〜20nmである場合に軟磁気特性
及び耐食性共に優れていると言える。より好ましくは粒
径が小さい範囲を除いた15nm〜20nmであると言える。粒
径が15nmでは保磁力は略1.5[Oe] であり、腐食電位は略
-0.09[V]である。なお、CoNiFe膜の粒径の制御は、めっ
き成膜レート又は第4元素の添加等により行うことがで
きる。
【0012】本発明の薄膜磁気ヘッドでは、上述した理
由により設定された組成比、即ちCoが60〜75重量%、
Niが17〜25重量%、Feが1〜9重量%のCoNiFe膜に
ついて、平均粒径を制御して電気化学腐食を防止する。
由により設定された組成比、即ちCoが60〜75重量%、
Niが17〜25重量%、Feが1〜9重量%のCoNiFe膜に
ついて、平均粒径を制御して電気化学腐食を防止する。
【0013】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は、本発明の誘導型の薄膜磁
気ヘッドの要部を示す一部破断斜視図である。図示の如
く薄膜磁気ヘッドは、支持体となる基板1の表面上に扇
形の平面形状を有する下部磁性膜2が形成され、次いで
該下部磁性膜2の上にギャップ層3が積層されている。
ギャップ層3は前記下部磁性膜2の扇形の後縁(広がり
側)に沿って一部を除いて薄肉に形成されている。さら
に該ギャップ層3の非形成部分及び前記扇形の先端(か
なめ側)部分を除く範囲に、各複数のターンを有する2
段の導体コイル5,5と、これらを一括的に被包する絶
縁層4とが積層され、最後にこれらの上部に、下部磁性
膜2と平面視にて整合する態様にて上部磁性膜6が形成
されている。先端側の絶縁層4が形成されていない部分
で両磁性膜2,6間にギャップ層3のみが挟まれた先端
ギャップ8を、また後側のギャップ層3及び絶縁層4が
形成されていない部分に、両磁性膜2,6同士が直接的
に接触するリアギャップ7が設けられている。
き具体的に説明する。図1は、本発明の誘導型の薄膜磁
気ヘッドの要部を示す一部破断斜視図である。図示の如
く薄膜磁気ヘッドは、支持体となる基板1の表面上に扇
形の平面形状を有する下部磁性膜2が形成され、次いで
該下部磁性膜2の上にギャップ層3が積層されている。
ギャップ層3は前記下部磁性膜2の扇形の後縁(広がり
側)に沿って一部を除いて薄肉に形成されている。さら
に該ギャップ層3の非形成部分及び前記扇形の先端(か
なめ側)部分を除く範囲に、各複数のターンを有する2
段の導体コイル5,5と、これらを一括的に被包する絶
縁層4とが積層され、最後にこれらの上部に、下部磁性
膜2と平面視にて整合する態様にて上部磁性膜6が形成
されている。先端側の絶縁層4が形成されていない部分
で両磁性膜2,6間にギャップ層3のみが挟まれた先端
ギャップ8を、また後側のギャップ層3及び絶縁層4が
形成されていない部分に、両磁性膜2,6同士が直接的
に接触するリアギャップ7が設けられている。
【0014】以上の如き薄膜磁気ヘッドにおいて、基板
1の表面に形成される下部磁性膜2と絶縁層4の表面に
形成される上部磁性膜6とは、CoNiFe膜の軟磁性材料に
より形成される。CoNiFe膜は膜組成がCoが60〜75重量
%:Niが17〜25重量%:Feが3〜9重量%であり、例え
ば電気めっき法により形成される。Co2+:Ni2+:Fe2+組
成のめっき浴に基板1を浸漬せしめ、基板1を陰極とし
て陽極と平行に配して電流を供給し、所定のめっき成膜
レートにて基板1上にCoNiFe膜を電析する。所定の膜厚
までCoNiFe膜を析出した後、電流の供給を停止して磁性
膜の形成を終了する。なお、磁性膜の形成は電気めっき
法に限るものではなく、スパッタ法又は蒸着法により磁
性膜を形成しても良い。
1の表面に形成される下部磁性膜2と絶縁層4の表面に
形成される上部磁性膜6とは、CoNiFe膜の軟磁性材料に
より形成される。CoNiFe膜は膜組成がCoが60〜75重量
%:Niが17〜25重量%:Feが3〜9重量%であり、例え
ば電気めっき法により形成される。Co2+:Ni2+:Fe2+組
成のめっき浴に基板1を浸漬せしめ、基板1を陰極とし
て陽極と平行に配して電流を供給し、所定のめっき成膜
レートにて基板1上にCoNiFe膜を電析する。所定の膜厚
までCoNiFe膜を析出した後、電流の供給を停止して磁性
膜の形成を終了する。なお、磁性膜の形成は電気めっき
法に限るものではなく、スパッタ法又は蒸着法により磁
性膜を形成しても良い。
【0015】以下に、上述した如き上部磁性膜及び下部
磁性膜となるCoNiFe膜の具体的実施例を説明する。 実施例1.上述した電気めっき法にてCoNiFe膜を成膜す
る。めっき条件を以下に示し、形成されたCoNiFe膜の軟
磁気特性及び腐食電位を表1に示す。 その他、添加剤として界面活性剤及び応力緩和剤を添加
した。界面活性剤は膜表面を滑らかにするためのもので
あり、例えばドデシル硫酸ナトリウムを添加する。また
応力緩和剤は膜中の膜内部応力を低減するためのもので
あり、例えばサッカリンナトリウムを添加する。
磁性膜となるCoNiFe膜の具体的実施例を説明する。 実施例1.上述した電気めっき法にてCoNiFe膜を成膜す
る。めっき条件を以下に示し、形成されたCoNiFe膜の軟
磁気特性及び腐食電位を表1に示す。 その他、添加剤として界面活性剤及び応力緩和剤を添加
した。界面活性剤は膜表面を滑らかにするためのもので
あり、例えばドデシル硫酸ナトリウムを添加する。また
応力緩和剤は膜中の膜内部応力を低減するためのもので
あり、例えばサッカリンナトリウムを添加する。
【0016】
【表1】
【0017】表から明らかなように、従来例ではCoNiFe
膜の結晶の平均粒径が25nmであり、磁歪定数が10×10-6
であることから軟磁気特性に劣っていると言える。ま
た、比較例では平均粒径が11nmであり、腐食電位が−0.
2Vであることから耐食性に劣っていると言える。これに
対して、実施例A,Bは平均粒径が15nm,18nm であり、
腐食電位はNiFeに対して夫々-0.08V,-0.05Vであって耐
食性に優れ、且つ軟磁気特性に優れていることが認めら
れた。このように、めっきレートを制御して成膜するこ
とにより、CoNiFe膜の平均結晶粒径を12nm〜20nmとし、
軟磁気特性及び電気化学腐食耐性が優れたCoNiFe膜を形
成することができる。
膜の結晶の平均粒径が25nmであり、磁歪定数が10×10-6
であることから軟磁気特性に劣っていると言える。ま
た、比較例では平均粒径が11nmであり、腐食電位が−0.
2Vであることから耐食性に劣っていると言える。これに
対して、実施例A,Bは平均粒径が15nm,18nm であり、
腐食電位はNiFeに対して夫々-0.08V,-0.05Vであって耐
食性に優れ、且つ軟磁気特性に優れていることが認めら
れた。このように、めっきレートを制御して成膜するこ
とにより、CoNiFe膜の平均結晶粒径を12nm〜20nmとし、
軟磁気特性及び電気化学腐食耐性が優れたCoNiFe膜を形
成することができる。
【0018】実施例2.上述した電気めっき法にてCoNi
Fe膜を成膜する。めっき条件を以下に示す。 その他の添加剤として実施例1と同様にドデシル硫酸ナ
トリウム及びサッカリンナトリウムを添加した。
Fe膜を成膜する。めっき条件を以下に示す。 その他の添加剤として実施例1と同様にドデシル硫酸ナ
トリウム及びサッカリンナトリウムを添加した。
【0019】以上のめっき条件により、Coが73重量%:
Niが19重量%:Feが8重量%の膜組成のCoNiFe膜が成膜
された。このCoNiFe膜は平均結晶粒径は12.5nmであり、
保磁力は1[Oe]、磁歪定数は4×10-6であって軟磁気特
性に優れており、また腐食電位はNiFeに対して-0.1V で
あって耐食性に優れていることが認められた。このよう
に、第4元素のほう素の添加量を制御することによりCo
NiFe膜の平均膜粒径を12nm〜20nmとし、軟磁気特性及び
電気化学腐食耐性が優れたCoNiFe膜を形成することがで
きる。
Niが19重量%:Feが8重量%の膜組成のCoNiFe膜が成膜
された。このCoNiFe膜は平均結晶粒径は12.5nmであり、
保磁力は1[Oe]、磁歪定数は4×10-6であって軟磁気特
性に優れており、また腐食電位はNiFeに対して-0.1V で
あって耐食性に優れていることが認められた。このよう
に、第4元素のほう素の添加量を制御することによりCo
NiFe膜の平均膜粒径を12nm〜20nmとし、軟磁気特性及び
電気化学腐食耐性が優れたCoNiFe膜を形成することがで
きる。
【0020】なお、本実施例では電気めっき法によりCo
NiFe膜を形成する場合について説明しているが、これに
限るものではなく、CoNiFe膜を形成する方法であればス
パッタ法又は蒸着法でも良く、粒径を12nm〜20nmに制御
できれば良い。
NiFe膜を形成する場合について説明しているが、これに
限るものではなく、CoNiFe膜を形成する方法であればス
パッタ法又は蒸着法でも良く、粒径を12nm〜20nmに制御
できれば良い。
【0021】また、本実施例では誘導型の薄膜磁気ヘッ
ドについて説明しているが、これに限るものではなく、
磁気抵抗型又は垂直型等の薄膜磁気ヘッドであっても良
い。
ドについて説明しているが、これに限るものではなく、
磁気抵抗型又は垂直型等の薄膜磁気ヘッドであっても良
い。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、飽和
磁束密度Bsが1.5 T以上のCoNiFe膜の平均粒径を所定
範囲12nm〜20nmで形成することにより、軟磁気
特性に優れ、且つ電気化学腐食耐性に優れる磁性膜が形
成できる等、本発明は優れた効果を奏するものである。
磁束密度Bsが1.5 T以上のCoNiFe膜の平均粒径を所定
範囲12nm〜20nmで形成することにより、軟磁気
特性に優れ、且つ電気化学腐食耐性に優れる磁性膜が形
成できる等、本発明は優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明の誘導型の薄膜磁気ヘッドの要部を示す
一部破断斜視図である。
一部破断斜視図である。
【図2】Co:Ni:Feの3元状態図である。
【図3】CoNiFe膜の軟磁気特性のFe組成依存性を示す
グラフである。
グラフである。
【図4】本発明に係るCoNiFe膜の平均結晶粒径と腐食電
位及び保磁力との関係を示したグラフである。
位及び保磁力との関係を示したグラフである。
1 基板 2 下部磁性膜 4 絶縁層 5 導体コイル 6 上部磁性膜
Claims (1)
- 【請求項1】 Coが60〜75重量%、Niが17〜
25重量%、Feが3〜9重量%の組成比を有するCo
NiFe膜を備える薄膜磁気ヘッドであって、前記Co
NiFe膜の平均結晶粒径が12nm〜20nmである
ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12829995A JPH08321010A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 薄膜磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12829995A JPH08321010A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 薄膜磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08321010A true JPH08321010A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14981366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12829995A Pending JPH08321010A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 薄膜磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08321010A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6120918A (en) * | 1997-07-03 | 2000-09-19 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni thin magnetic film, process for producing the same, composite thin film magnetic head, and magnetic recording device |
| US6337007B1 (en) | 1999-01-19 | 2002-01-08 | Waseda University | Method of making a Co-Fe-Ni soft magnetic thin film |
| US6507464B1 (en) | 1999-05-10 | 2003-01-14 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni magnetic film having a high saturation magnetic flux density, composite thin film magnetic head using the film and magnetic memory device using the head |
| US6791794B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-09-14 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP12829995A patent/JPH08321010A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6120918A (en) * | 1997-07-03 | 2000-09-19 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni thin magnetic film, process for producing the same, composite thin film magnetic head, and magnetic recording device |
| US6337007B1 (en) | 1999-01-19 | 2002-01-08 | Waseda University | Method of making a Co-Fe-Ni soft magnetic thin film |
| US6507464B1 (en) | 1999-05-10 | 2003-01-14 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni magnetic film having a high saturation magnetic flux density, composite thin film magnetic head using the film and magnetic memory device using the head |
| US7023659B2 (en) | 1999-09-30 | 2006-04-04 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
| US6791794B2 (en) | 2000-09-28 | 2004-09-14 | Nec Corporation | Magnetic head having an antistripping layer for preventing a magnetic layer from stripping |
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