JPH0832030B2 - ブロツク符号化された画像信号の復号装置 - Google Patents
ブロツク符号化された画像信号の復号装置Info
- Publication number
- JPH0832030B2 JPH0832030B2 JP61250464A JP25046486A JPH0832030B2 JP H0832030 B2 JPH0832030 B2 JP H0832030B2 JP 61250464 A JP61250464 A JP 61250464A JP 25046486 A JP25046486 A JP 25046486A JP H0832030 B2 JPH0832030 B2 JP H0832030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- sample
- block distortion
- circuit
- distortion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、1画面を細分化してなるブロック毎にデ
ィジタル画像信号の伝送データ量を圧縮するブロック符
号化された画像信号の復号装置に関する。
ィジタル画像信号の伝送データ量を圧縮するブロック符
号化された画像信号の復号装置に関する。
〔発明の概要〕 この発明では、ブロック符号化の復号を行う復号回路
からの出力データからブロックの境界を挟んで隣接する
第1のサンプルai-1,第2のサンプルai,第3のサンプ
ルbi-1,第4のサンプルbiが分離され、これらのサンプ
ルから、D1i-1(=ai-1−ai),D2i-1(=bi-1−bi),
D3i-1(=|ai-1−bi-1|)で表される差分値が形成さ
れ、(D1i-1=D2i-1≒0且つ0<D3i-1≦DF,DF:しきい
値)の条件が成立する時にブロック歪が発生しているも
のと検出され、ブロック歪が平滑化回路によって除去さ
れる。
からの出力データからブロックの境界を挟んで隣接する
第1のサンプルai-1,第2のサンプルai,第3のサンプ
ルbi-1,第4のサンプルbiが分離され、これらのサンプ
ルから、D1i-1(=ai-1−ai),D2i-1(=bi-1−bi),
D3i-1(=|ai-1−bi-1|)で表される差分値が形成さ
れ、(D1i-1=D2i-1≒0且つ0<D3i-1≦DF,DF:しきい
値)の条件が成立する時にブロック歪が発生しているも
のと検出され、ブロック歪が平滑化回路によって除去さ
れる。
ディジタル画像信号の高能率符号化方法として、1画
面を多数のブロックに分解し、各ブロックのデータに代
えて圧縮されたビット数のデータを伝送する符号化方法
が知られている。例えば各ブロックの平均値及び標準偏
差を伝送する符号化方法が知られている。本願出願人
は、特願昭59-266407号明細書に記載されているよう
に、テレビジョン画面が多数のブロックに分割され、各
ブロックのダイナミックレンジを元の量子化ビット数よ
り少ないビット数で定まる個数のレベル範囲に分割し、
ブロック内の最小値が除去された画素データの属するレ
ベル範囲と対応するコード信号を形成する高能率符号化
装置を提案している。また、特願昭59-269866号明細書
において、ダイナミックレンジに適応してコード信号の
ビット長を可変する高能率符号化装置を提案している。
面を多数のブロックに分解し、各ブロックのデータに代
えて圧縮されたビット数のデータを伝送する符号化方法
が知られている。例えば各ブロックの平均値及び標準偏
差を伝送する符号化方法が知られている。本願出願人
は、特願昭59-266407号明細書に記載されているよう
に、テレビジョン画面が多数のブロックに分割され、各
ブロックのダイナミックレンジを元の量子化ビット数よ
り少ないビット数で定まる個数のレベル範囲に分割し、
ブロック内の最小値が除去された画素データの属するレ
ベル範囲と対応するコード信号を形成する高能率符号化
装置を提案している。また、特願昭59-269866号明細書
において、ダイナミックレンジに適応してコード信号の
ビット長を可変する高能率符号化装置を提案している。
上述のダイナミックレンジに適応した高能率符号化
(ADRCと略称する。)は、レベル方向の圧縮であるた
め、DPCM,サブサンプリング等に比して復号時のエラー
の伝播,折り返し歪等の問題が生ぜず、復元画像におけ
る過度応答が良好とできる。また、可変長符号化は、固
定長符号化に比して復元画像の質を劣化させずに、より
高い圧縮率を得ることができる利点がある。
(ADRCと略称する。)は、レベル方向の圧縮であるた
め、DPCM,サブサンプリング等に比して復号時のエラー
の伝播,折り返し歪等の問題が生ぜず、復元画像におけ
る過度応答が良好とできる。また、可変長符号化は、固
定長符号化に比して復元画像の質を劣化させずに、より
高い圧縮率を得ることができる利点がある。
第12図Aは、可変長ADRCを説明するもので、複数例え
ば5個の連続するブロックB1〜B5のビデオ信号及びコー
ド信号を簡単のため1次元的(例えばブロック間で共通
のライン)に表している。第12図Aにおいて実線が実際
のビデオ信号の波形を示し、1点鎖線が各ブロックの最
小値MINを示し、破線が各ブロックの最大値MAXを示して
いる。(MAX−MIN=DR)で表されるダイナミックレンジ
DRに応じて最小値MINを除去した後にサンプルが0,1,2,3
又は4ビットのコード信号DTに変換される。第12図Aで
は、(B1:2ビット,B2:1ビット,B3:4ビット,B4:0ビット,
B5:3ビット)とコード信号DTのビット数が割り当てられ
る。
ば5個の連続するブロックB1〜B5のビデオ信号及びコー
ド信号を簡単のため1次元的(例えばブロック間で共通
のライン)に表している。第12図Aにおいて実線が実際
のビデオ信号の波形を示し、1点鎖線が各ブロックの最
小値MINを示し、破線が各ブロックの最大値MAXを示して
いる。(MAX−MIN=DR)で表されるダイナミックレンジ
DRに応じて最小値MINを除去した後にサンプルが0,1,2,3
又は4ビットのコード信号DTに変換される。第12図Aで
は、(B1:2ビット,B2:1ビット,B3:4ビット,B4:0ビット,
B5:3ビット)とコード信号DTのビット数が割り当てられ
る。
1ブロックの水平方向の画素数を例えば4画素とする
と、受信側では、コード信号DTが代表レベルに変換さ
れ、この代表レベルに最小値MINが加算されて第12図B
に示すような復元ビデオ信号が得られる。ダイナミック
レンジDRが極めて小さいブロックB4では、コード信号DT
が伝送されず、最大値MAX及び最小値MINのみが伝送さ
れ、受信側では、1/2(MAX+MIN)で表される平均値が
ブロック内の全てのデータに置き替えられる。
と、受信側では、コード信号DTが代表レベルに変換さ
れ、この代表レベルに最小値MINが加算されて第12図B
に示すような復元ビデオ信号が得られる。ダイナミック
レンジDRが極めて小さいブロックB4では、コード信号DT
が伝送されず、最大値MAX及び最小値MINのみが伝送さ
れ、受信側では、1/2(MAX+MIN)で表される平均値が
ブロック内の全てのデータに置き替えられる。
上述の可変長ADRCにおいては、ダイナミックレンジDR
が小さく、平均値が異なるブロックが連続的にあった場
合、復元画像中にブロックサイズのモザイクパターンが
見える所謂ブロック歪が発生する問題があった。
が小さく、平均値が異なるブロックが連続的にあった場
合、復元画像中にブロックサイズのモザイクパターンが
見える所謂ブロック歪が発生する問題があった。
また、第13図に示すように、ブロックB2とその上側及
び右側に夫々隣接するブロックB1及びブロックB3におい
て、ブロックB1,B2,B3が略々等しい輝度レベルを持って
おり、且つブロックB2にのみこの輝度レベルとレベルが
大きく異なる黒い線が通っているパターンでもブロック
歪が発生する。このようなパターンは、等圧線を含む天
気図で多く見られる。つまり、ブロックB2は、他のブロ
ックB1及びB3と比してダイナミックレンジDRが大きくな
り、ブロックB2の割り当てビット数がブロックB1及びB3
の割り当てビット数よりも多くなる。従って、平坦部分
で量子化レベルの差が大きくなり、矢印で示すように、
ブロックB1及びB2の間並びにブロックB2及びB3の間でブ
ロック歪が発生する。
び右側に夫々隣接するブロックB1及びブロックB3におい
て、ブロックB1,B2,B3が略々等しい輝度レベルを持って
おり、且つブロックB2にのみこの輝度レベルとレベルが
大きく異なる黒い線が通っているパターンでもブロック
歪が発生する。このようなパターンは、等圧線を含む天
気図で多く見られる。つまり、ブロックB2は、他のブロ
ックB1及びB3と比してダイナミックレンジDRが大きくな
り、ブロックB2の割り当てビット数がブロックB1及びB3
の割り当てビット数よりも多くなる。従って、平坦部分
で量子化レベルの差が大きくなり、矢印で示すように、
ブロックB1及びB2の間並びにブロックB2及びB3の間でブ
ロック歪が発生する。
更に、第14図に示すように、平行して斜め方向に延び
る異なるレベルの領域が複数のブロックに跨が
って在るようなパターンでは、各ブロックの最大値及び
最小値が異なるために、矢印で示すようにブロック境界
上に複数のブロック歪が現れる。
る異なるレベルの領域が複数のブロックに跨が
って在るようなパターンでは、各ブロックの最大値及び
最小値が異なるために、矢印で示すようにブロック境界
上に複数のブロック歪が現れる。
この発明の目的は、上述のような原因で発生するブロ
ック歪の全てを除去できるブロック符号化の復号装置を
提供することにある。この発明の他の目的は、ブロック
歪を除去することにより、物体のボケなどの劣化が生じ
ることが防止されたブロック符号化された画像信号の復
号装置を提供することにある。
ック歪の全てを除去できるブロック符号化の復号装置を
提供することにある。この発明の他の目的は、ブロック
歪を除去することにより、物体のボケなどの劣化が生じ
ることが防止されたブロック符号化された画像信号の復
号装置を提供することにある。
この発明は、1画面を細分化してなるブロック毎にデ
ィジタル画像信号の伝送データ量を圧縮するブロック符
号化された画像信号の復号装置において、 ブロック符号化の復号を行う復号回路と、 復号回路からの出力データが供給され、ブロックの境
界を挟んで隣接する第1のサンプルai-1,第2のサンプ
ルai,第3のサンプルbi-1,第4のサンプルbiを分離す
る手段と、 差分値D1i-1(=ai-1−ai),D2i-1(=bi-1−bi),
D3i-1(=|ai-1−bi-1|) をそれぞれ求め、 ブロック内で隣接するサンプルの差分値が(D1i-1=D
2i-1≒0)の、レベル変化が平坦な条件を満足し、且つ
ブロック間のサンプルの差分値が(0<D3i-1≦DF,DF:
しきい値)の、真のモザイク模様とは区別されるブロッ
ク間のレベル差を有する条件を満足する時に、 第1のサンプルai-1および第3のサンプルbi-1間、並
びに第2のサンプルaiおよび第4のサンプルbiに関し
て、ブロック境界でブロック歪が発生しているものと検
出するブロック歪検出手段と、 ブロック歪を除去するための平滑手段と を備えたことを特徴とするブロック符号化された画像信
号の復号装置である。
ィジタル画像信号の伝送データ量を圧縮するブロック符
号化された画像信号の復号装置において、 ブロック符号化の復号を行う復号回路と、 復号回路からの出力データが供給され、ブロックの境
界を挟んで隣接する第1のサンプルai-1,第2のサンプ
ルai,第3のサンプルbi-1,第4のサンプルbiを分離す
る手段と、 差分値D1i-1(=ai-1−ai),D2i-1(=bi-1−bi),
D3i-1(=|ai-1−bi-1|) をそれぞれ求め、 ブロック内で隣接するサンプルの差分値が(D1i-1=D
2i-1≒0)の、レベル変化が平坦な条件を満足し、且つ
ブロック間のサンプルの差分値が(0<D3i-1≦DF,DF:
しきい値)の、真のモザイク模様とは区別されるブロッ
ク間のレベル差を有する条件を満足する時に、 第1のサンプルai-1および第3のサンプルbi-1間、並
びに第2のサンプルaiおよび第4のサンプルbiに関し
て、ブロック境界でブロック歪が発生しているものと検
出するブロック歪検出手段と、 ブロック歪を除去するための平滑手段と を備えたことを特徴とするブロック符号化された画像信
号の復号装置である。
ブロック境界を挟んで隣接する4個のサンプルai-1,
ai,bi-1,biに関して、2サンプル毎に隣接サンプル間
の差分値D1i-1,D2i-1が求められる。隣接サンプル間の
差分値が略々0であることは、平坦な画像パターンを意
味する。また、隣接ブロック間の差分値D3i-1が0より
大きく、且つしきい値DF以下の場合には、隣接ブロック
間でブロック歪が発生しているものと判定される。この
ようなブロック歪の検出を行うことにより、天気図の等
圧線の画像のように、平坦な背景中に、黒い線が在るよ
うなパターンのブロック歪をも確実に検出することがで
きる。ブロック歪の検出の確実性が高くなるため、ブロ
ック歪の除去も確実になされる。
ai,bi-1,biに関して、2サンプル毎に隣接サンプル間
の差分値D1i-1,D2i-1が求められる。隣接サンプル間の
差分値が略々0であることは、平坦な画像パターンを意
味する。また、隣接ブロック間の差分値D3i-1が0より
大きく、且つしきい値DF以下の場合には、隣接ブロック
間でブロック歪が発生しているものと判定される。この
ようなブロック歪の検出を行うことにより、天気図の等
圧線の画像のように、平坦な背景中に、黒い線が在るよ
うなパターンのブロック歪をも確実に検出することがで
きる。ブロック歪の検出の確実性が高くなるため、ブロ
ック歪の除去も確実になされる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。この説明は、下記の順序に従ってなされる。
する。この説明は、下記の順序に従ってなされる。
a.全体の構成及びブロック歪除去処理動作 b.ブロック歪の検出 c.ブロック歪の平滑化及び物体部分の検出 d.一実施例の具体的構成 e.変形例 a.全体の構成及びブロック歪除去処理動作 第1図はこの発明の一実施例の概念的ブロック図であ
り、1で示す入力端子に受信データが供給され、ADRCデ
コーダ2に供給される。ADRCデコーダ2は、可変長ADRC
の復号を行う。受信データは、ブロック毎のダイナミッ
クレンジ情報(DR,MAX又はMINの内の2個のデータ)と
ブロック内の各画素のコード信号DTとからなる。この一
実施例では、第2図に示すように、(4ライン×8画
素)が1ブロックとされており、1ブロック内に32個の
画素がある。1ブロックの32個の画素の各々に対して0,
1,2,3又は4ビットの何れかのビット数が割り当てられ
ている。ADRCデコーダ2は、ROMによって構成され、受
信データ中の各コード信号DTが復元レベルに変換され
る。
り、1で示す入力端子に受信データが供給され、ADRCデ
コーダ2に供給される。ADRCデコーダ2は、可変長ADRC
の復号を行う。受信データは、ブロック毎のダイナミッ
クレンジ情報(DR,MAX又はMINの内の2個のデータ)と
ブロック内の各画素のコード信号DTとからなる。この一
実施例では、第2図に示すように、(4ライン×8画
素)が1ブロックとされており、1ブロック内に32個の
画素がある。1ブロックの32個の画素の各々に対して0,
1,2,3又は4ビットの何れかのビット数が割り当てられ
ている。ADRCデコーダ2は、ROMによって構成され、受
信データ中の各コード信号DTが復元レベルに変換され
る。
ADRCデコーダ2からの復号化データがブロック分解回
路3に供給される。ブロック分解回路3は、ブロックの
順序の復号化データをテレビジョン走査と同様の順序の
データに変換する。ブロック分解回路3からのデータが
1点鎖線で囲んで示すブロック歪除去回路4に供給され
る。ブロック歪除去回路4は、垂直ブロック歪処理部4V
と水平ブロック歪処理部4Hとが直列的に接続された構成
とされている。
路3に供給される。ブロック分解回路3は、ブロックの
順序の復号化データをテレビジョン走査と同様の順序の
データに変換する。ブロック分解回路3からのデータが
1点鎖線で囲んで示すブロック歪除去回路4に供給され
る。ブロック歪除去回路4は、垂直ブロック歪処理部4V
と水平ブロック歪処理部4Hとが直列的に接続された構成
とされている。
ブロック分解回路3からのデータが垂直ブロック歪処
理部4Vの垂直ブロック歪検出回路5V,物体部分検出回路6
V及び平滑化回路7Vに供給される。平滑化回路7Vの出力
信号と原信号とが選択回路8Vに供給される。選択回路8V
は、物体部分検出回路6Vの出力信号により制御され、選
択回路8Vから垂直(Vと略す。)方向選択的平滑化出力
が得られる。このV方向選択的平滑化出力及び原信号が
選択回路9Vに供給される。選択回路9Vは、垂直ブロック
歪検出回路5Vの検出信号により制御され、V方向のブロ
ック歪が検出される時には、V方向選択的平滑化出力が
選択回路9Vにより選択される。
理部4Vの垂直ブロック歪検出回路5V,物体部分検出回路6
V及び平滑化回路7Vに供給される。平滑化回路7Vの出力
信号と原信号とが選択回路8Vに供給される。選択回路8V
は、物体部分検出回路6Vの出力信号により制御され、選
択回路8Vから垂直(Vと略す。)方向選択的平滑化出力
が得られる。このV方向選択的平滑化出力及び原信号が
選択回路9Vに供給される。選択回路9Vは、垂直ブロック
歪検出回路5Vの検出信号により制御され、V方向のブロ
ック歪が検出される時には、V方向選択的平滑化出力が
選択回路9Vにより選択される。
選択回路9Vの出力信号が水平ブロック歪処理部4Hの平
滑化回路7H,選択回路8Hの一方の入力端子及び選択回路9
Hの一方の入力端子に供給される。選択回路8Hは、物体
部分検出回路6Hからの検出信号により制御され、選択回
路9Hは、水平ブロック歪検出回路5Hからの検出信号によ
り制御される。水平ブロック歪検出回路5H及び物体部分
検出回路6Hには、ブロック分解回路3からの原信号が供
給される。選択回路8Hから水平(Hと略す。)方向選択
的平滑化出力が得られ、このH方向選択的平滑化出力及
び選択回路9Vからの信号が選択回路9Hに供給される。選
択回路9Hから出力端子10に、最終的なブロック歪除去処
理出力が得られる。
滑化回路7H,選択回路8Hの一方の入力端子及び選択回路9
Hの一方の入力端子に供給される。選択回路8Hは、物体
部分検出回路6Hからの検出信号により制御され、選択回
路9Hは、水平ブロック歪検出回路5Hからの検出信号によ
り制御される。水平ブロック歪検出回路5H及び物体部分
検出回路6Hには、ブロック分解回路3からの原信号が供
給される。選択回路8Hから水平(Hと略す。)方向選択
的平滑化出力が得られ、このH方向選択的平滑化出力及
び選択回路9Vからの信号が選択回路9Hに供給される。選
択回路9Hから出力端子10に、最終的なブロック歪除去処
理出力が得られる。
第3図は、この一実施例の歪除去処理のフローチャー
トである。最初に、物体部分検出回路6Vにおいて、V方
向物体部分の検出(ステップ11)がされ、入力信号が物
体部分かどうかが調べられる(ステップ12)。入力信号
が物体部分の場合では、原信号が選択回路8Vから出力さ
れ(ステップ13)、物体部分でない場合では、平滑化回
路7Vによりなされた平滑フィルタリング(ステップ14)
の出力信号が選択回路8Vにより選択される。従って、選
択回路8VからV方向選択的平滑化信号が出力される(ス
テップ15)。
トである。最初に、物体部分検出回路6Vにおいて、V方
向物体部分の検出(ステップ11)がされ、入力信号が物
体部分かどうかが調べられる(ステップ12)。入力信号
が物体部分の場合では、原信号が選択回路8Vから出力さ
れ(ステップ13)、物体部分でない場合では、平滑化回
路7Vによりなされた平滑フィルタリング(ステップ14)
の出力信号が選択回路8Vにより選択される。従って、選
択回路8VからV方向選択的平滑化信号が出力される(ス
テップ15)。
垂直ブロック歪検出回路5Vでは、V方向ブロック歪の
判定(ステップ16)がされ、V方向ブロック歪の有無が
調べられる(ステップ17)。V方向ブロック歪が無い場
合では、原信号が選択回路9Vから出力され(ステップ1
8)、V方向ブロック歪が有る場合では、選択回路8Vか
らのV方向選択的平滑化信号出力(ステップ19)が選択
される。従って、選択回路9Vからは、V方向ブロック歪
除去信号出力が得られる(ステップ20)。
判定(ステップ16)がされ、V方向ブロック歪の有無が
調べられる(ステップ17)。V方向ブロック歪が無い場
合では、原信号が選択回路9Vから出力され(ステップ1
8)、V方向ブロック歪が有る場合では、選択回路8Vか
らのV方向選択的平滑化信号出力(ステップ19)が選択
される。従って、選択回路9Vからは、V方向ブロック歪
除去信号出力が得られる(ステップ20)。
次に、物体部分検出回路6Hにおいて、原信号に対しH
方向物体部分検出がされ(ステップ21)、H方向物体部
分かどうかが調べられる(ステップ22)。平滑化回路7H
では、V方向歪処理信号に関して平滑化フィルタリング
がされる(ステップ24)。選択回路8Hは、物体部分の場
合では、V方向歪処理信号を選択し、物体部分でない場
合では、平滑化回路7Hの出力信号を選択する。従って、
選択回路8Hからは、H方向選択的平滑化信号が得られる
(ステップ25)。
方向物体部分検出がされ(ステップ21)、H方向物体部
分かどうかが調べられる(ステップ22)。平滑化回路7H
では、V方向歪処理信号に関して平滑化フィルタリング
がされる(ステップ24)。選択回路8Hは、物体部分の場
合では、V方向歪処理信号を選択し、物体部分でない場
合では、平滑化回路7Hの出力信号を選択する。従って、
選択回路8Hからは、H方向選択的平滑化信号が得られる
(ステップ25)。
水平ブロック歪検出回路5Hでは、原信号に関してH方
向ブロック歪の検出及びH方向ブロック歪の有無が調べ
られる(ステップ26,27)。H方向ブロック歪が有る時
には、選択回路9HからH方向選択的平滑化信号が出力さ
れ(ステップ29)、H方向ブロック歪が無い時には、V
方向歪処理信号が選択回路9Hから出力される(ステップ
28)。従って、出力端子10には、V方向及びH方向の両
者のブロック歪が除去された出力信号が得られる(ステ
ップ30)。
向ブロック歪の検出及びH方向ブロック歪の有無が調べ
られる(ステップ26,27)。H方向ブロック歪が有る時
には、選択回路9HからH方向選択的平滑化信号が出力さ
れ(ステップ29)、H方向ブロック歪が無い時には、V
方向歪処理信号が選択回路9Hから出力される(ステップ
28)。従って、出力端子10には、V方向及びH方向の両
者のブロック歪が除去された出力信号が得られる(ステ
ップ30)。
b.ブロック歪の検出 垂直ブロック歪検出回路5V及び水平ブロック歪検出回
路5Hで夫々なされるブロック歪の検出について説明す
る。第4図に示すように、4個のブロックB1,B2,B3,B4
の集合を考えると、水平方向ブロック境界31Hと垂直方
向ブロック境界31Vとの夫々において、ブロック歪が発
生するので、●及び△で示す画素間並びに○及び×で示
す画素間で垂直ブロック歪の検出がされ、●及び○で示
す画素間並びに△及び×で示す画素間で水平ブロック歪
の検出がされる。また、平滑化処理は、ブロック境界31
V及び31Hの夫々近傍の複数画素を用いてなされる。
路5Hで夫々なされるブロック歪の検出について説明す
る。第4図に示すように、4個のブロックB1,B2,B3,B4
の集合を考えると、水平方向ブロック境界31Hと垂直方
向ブロック境界31Vとの夫々において、ブロック歪が発
生するので、●及び△で示す画素間並びに○及び×で示
す画素間で垂直ブロック歪の検出がされ、●及び○で示
す画素間並びに△及び×で示す画素間で水平ブロック歪
の検出がされる。また、平滑化処理は、ブロック境界31
V及び31Hの夫々近傍の複数画素を用いてなされる。
第5図Aに示すように、垂直方向ブロック境界31Vを
挟んで位置するブロックB1の境界データ系列{ai}(i
=1,2,3,・・・8)及びブロックB2の境界データ系列
{bi}(i=1,2,3,・・・8)のV方向ブロック歪の検
出を考える。第5図Bに示すように、ai-1,ai,bi-1,
biの4サンプル毎に2サンプルの窓Wi-1を設定し、以下
の差分値を計算する。
挟んで位置するブロックB1の境界データ系列{ai}(i
=1,2,3,・・・8)及びブロックB2の境界データ系列
{bi}(i=1,2,3,・・・8)のV方向ブロック歪の検
出を考える。第5図Bに示すように、ai-1,ai,bi-1,
biの4サンプル毎に2サンプルの窓Wi-1を設定し、以下
の差分値を計算する。
D1i-1=ai-1−ai D2i-1=bi-1−bi D3i-1=|ai-1−bi-1| 上述の差分値が次の条件を満足する時は、ai-1及びb
i-1間で並びにai及びbi間でV方向ブロック歪が発生し
ているものと判断される。
i-1間で並びにai及びbi間でV方向ブロック歪が発生し
ているものと判断される。
D1i-1=D2i-1≒0且つ0<D3i-1≦DF (DF:ブロック間レベル差のしきい値) 2サンプルの窓が第5図に示すように順次ずらされ、
ブロック境界の全てのサンプルに関してV方向ブロック
歪の検出がなされる。V方向ブロック境界31Vでのブロ
ック歪の検出と同様にしてH方向ブロック境界31Hでの
ブロック歪の検出がなされる。ブロック歪の発生の有無
を検出する条件において、しきい値DFを設定するのは、
真のモザイク模様をブロック歪として検出することを防
止するためである。
ブロック境界の全てのサンプルに関してV方向ブロック
歪の検出がなされる。V方向ブロック境界31Vでのブロ
ック歪の検出と同様にしてH方向ブロック境界31Hでの
ブロック歪の検出がなされる。ブロック歪の発生の有無
を検出する条件において、しきい値DFを設定するのは、
真のモザイク模様をブロック歪として検出することを防
止するためである。
上述のように、サンプル単位でなされるブロック歪検
出方法に依れば、天気図のように平面に黒線があるパタ
ーンや、レベルが互いに異なる複数本のストライプが斜
めに在るパターンによって生じる歪を確実に検出するこ
とができる。
出方法に依れば、天気図のように平面に黒線があるパタ
ーンや、レベルが互いに異なる複数本のストライプが斜
めに在るパターンによって生じる歪を確実に検出するこ
とができる。
c.ブロック歪の平滑化及び物体部分の検出 平滑化回路7V及び7Hでは、ディジタルローパスフィル
タによってV方向及びH方向の平滑化処理が夫々なされ
る。このローパスフィルタとしては、ブロックの境界か
らのサンプル位置に従って一定係数を設定し、境界の付
近のサンプルを用いて平滑化する構成、{ai}の後半デ
ータと{bi}の前半データをあるサンプルを中心とした
前後4サンプル幅の移動平均で置き替える構成等が使用
できる。後者の移動平均を用いるローパスフィルタの場
合、画像がボケるおそれがあるので、物体が有ることが
物体部分検出回路6V及び6Hにより検出される時には、平
滑化出力の代わりに原信号が選択回路8V及び8Hから夫々
出力される。
タによってV方向及びH方向の平滑化処理が夫々なされ
る。このローパスフィルタとしては、ブロックの境界か
らのサンプル位置に従って一定係数を設定し、境界の付
近のサンプルを用いて平滑化する構成、{ai}の後半デ
ータと{bi}の前半データをあるサンプルを中心とした
前後4サンプル幅の移動平均で置き替える構成等が使用
できる。後者の移動平均を用いるローパスフィルタの場
合、画像がボケるおそれがあるので、物体が有ることが
物体部分検出回路6V及び6Hにより検出される時には、平
滑化出力の代わりに原信号が選択回路8V及び8Hから夫々
出力される。
第6図は、1ブロックを1次元方向に見た時のデータ
をアナログ波形で表しており、Bsがブロックサイズであ
る。第6図では、モザイクパターンのブロック歪が発生
しており、データがステップ的に変化している。第6図
Aは、このモザイクパターン中に物体がある場合のデー
タを示し、一方、第6図Bは、物体が無い場合のデータ
を示す。第6図Bにおいて、1点鎖線は、移動平均を用
いる平滑化データである。この平滑化データと物体部分
の原データとが物体部分検出回路6V,6Hからの検出信号
に従って切り替えられ、選択回路8V,8Hからは、第6図
Cに示すような選択的平滑化信号が出力される。第7図
に示すように、ブロック境界を挟んで両側に位置する半
ブロック分のサンプル(V方向で2サンプル,H方向で4
サンプル)に対して平滑化処理が施される。
をアナログ波形で表しており、Bsがブロックサイズであ
る。第6図では、モザイクパターンのブロック歪が発生
しており、データがステップ的に変化している。第6図
Aは、このモザイクパターン中に物体がある場合のデー
タを示し、一方、第6図Bは、物体が無い場合のデータ
を示す。第6図Bにおいて、1点鎖線は、移動平均を用
いる平滑化データである。この平滑化データと物体部分
の原データとが物体部分検出回路6V,6Hからの検出信号
に従って切り替えられ、選択回路8V,8Hからは、第6図
Cに示すような選択的平滑化信号が出力される。第7図
に示すように、ブロック境界を挟んで両側に位置する半
ブロック分のサンプル(V方向で2サンプル,H方向で4
サンプル)に対して平滑化処理が施される。
物体部分検出回路6Vによりなされる物体部分の検出に
ついて説明する。第8図Aに示すように、垂直ブロック
境界31Vを挟んだデータ列を考える。●は、一方のブロ
ックB1の境界サンプルであり、は、他方のブロックB2
の境界サンプルである。第8図Bに示されるように、境
界サンプル●の値をブロックB1の対応するサンプル位置
でホールドし、同様に、境界サンプルの値をブロック
B2の対応するサンプル位置でホールドする。この第8図
Aに示すデータラインと第8図Bに示す平坦と仮定した
データラインとの対応するサンプル同士がブロックB1及
びB2において夫々比較され、サンプル同士の差分値が0
でない時に、このサンプルが物体部分として検出され
る。物体部分の場合では、選択回路8Vがブロック分解回
路3からの原信号を選択し、物体部分以外では、平滑化
回路7Vの出力信号を選択する。
ついて説明する。第8図Aに示すように、垂直ブロック
境界31Vを挟んだデータ列を考える。●は、一方のブロ
ックB1の境界サンプルであり、は、他方のブロックB2
の境界サンプルである。第8図Bに示されるように、境
界サンプル●の値をブロックB1の対応するサンプル位置
でホールドし、同様に、境界サンプルの値をブロック
B2の対応するサンプル位置でホールドする。この第8図
Aに示すデータラインと第8図Bに示す平坦と仮定した
データラインとの対応するサンプル同士がブロックB1及
びB2において夫々比較され、サンプル同士の差分値が0
でない時に、このサンプルが物体部分として検出され
る。物体部分の場合では、選択回路8Vがブロック分解回
路3からの原信号を選択し、物体部分以外では、平滑化
回路7Vの出力信号を選択する。
物体部分検出回路6Hは、物体部分検出回路6Vと同様
に、水平ブロック境界31Hの近傍の境界値をホールド
し、物体部分の検出を行う。物体部分検出回路6Hの出力
信号によって選択回路8Hが制御され、物体部分では、平
滑化回路7Hの出力信号が選択され、物体部分以外では、
選択回路9Vの出力信号が選択される。
に、水平ブロック境界31Hの近傍の境界値をホールド
し、物体部分の検出を行う。物体部分検出回路6Hの出力
信号によって選択回路8Hが制御され、物体部分では、平
滑化回路7Hの出力信号が選択され、物体部分以外では、
選択回路9Vの出力信号が選択される。
上述の平滑化処理は、ブロック境界に物体がある場合
でも、物体部分の輪郭がボケるなどの問題が生じない。
また、第9図A及び第9図Bに示されるような微細パタ
ーンでも、平滑化処理による劣化が生じない。
でも、物体部分の輪郭がボケるなどの問題が生じない。
また、第9図A及び第9図Bに示されるような微細パタ
ーンでも、平滑化処理による劣化が生じない。
第9図Aは、ブロック境界31Vを挟んで隣接するブロ
ックB1及びB2に跨がって斜めに黒い細線が通っているパ
ターンである。前述のブロック歪検出法に依れば、2サ
ンプルの窓が順次移動されてブロック歪の検出が行われ
る。ブロックB1及びB2の間でブロック歪が発生している
場合でも、黒線の部分では、隣接サンプル間の差分値が
共にゼロとならないので、ブロック歪とは検出されず、
黒線が平滑化処理によってボケたりする劣化が生じな
い。第9図Aと比較してより太い黒線がブロックB1及び
B2間に跨がって斜めに通っている第9図Bに示すパター
ンでは、第9図Aの場合と同様に、黒線の輪郭部分での
平滑化処理がされない。但し、黒線が太いために、黒線
の内部で生じるブロック歪は、平滑化により除去され
る。
ックB1及びB2に跨がって斜めに黒い細線が通っているパ
ターンである。前述のブロック歪検出法に依れば、2サ
ンプルの窓が順次移動されてブロック歪の検出が行われ
る。ブロックB1及びB2の間でブロック歪が発生している
場合でも、黒線の部分では、隣接サンプル間の差分値が
共にゼロとならないので、ブロック歪とは検出されず、
黒線が平滑化処理によってボケたりする劣化が生じな
い。第9図Aと比較してより太い黒線がブロックB1及び
B2間に跨がって斜めに通っている第9図Bに示すパター
ンでは、第9図Aの場合と同様に、黒線の輪郭部分での
平滑化処理がされない。但し、黒線が太いために、黒線
の内部で生じるブロック歪は、平滑化により除去され
る。
d.一実施例の具体的構成 第10図はこの発明の一実施例の具体的構成を示す。第
10図において、40で示す入力端子にADRCの復号がされ、
ブロック分解されたビデオデータが供給される。入力端
子40には、1ラインメモリ41,42,43,44,45が縦続接続さ
れている。ラインメモリ42の出力側からのデータとその
入力側からのデータが垂直ブロック歪検出回路50に供給
される。ラインメモリ42,43,44,45の夫々の出力信号が
水平ブロック歪検出回路60に供給される。垂直ブロック
歪検出回路50では、第4図における●及び△,○及び×
のラインのデータが取り込まれ、V方向のブロック歪が
発生しているかどうかが調べられる。水平ブロック歪検
出回路60では、H方向ブロック歪の発生が4ライン並列
で調べられる。
10図において、40で示す入力端子にADRCの復号がされ、
ブロック分解されたビデオデータが供給される。入力端
子40には、1ラインメモリ41,42,43,44,45が縦続接続さ
れている。ラインメモリ42の出力側からのデータとその
入力側からのデータが垂直ブロック歪検出回路50に供給
される。ラインメモリ42,43,44,45の夫々の出力信号が
水平ブロック歪検出回路60に供給される。垂直ブロック
歪検出回路50では、第4図における●及び△,○及び×
のラインのデータが取り込まれ、V方向のブロック歪が
発生しているかどうかが調べられる。水平ブロック歪検
出回路60では、H方向ブロック歪の発生が4ライン並列
で調べられる。
55,56,57,58は、垂直プロセッサを夫々示す。垂直プ
ロセッサ55〜58は、物体部分検出回路6V,平滑化回路7V,
選択回路8V,9Vによりなされる処理を行うもので、垂直
プロセッサ55〜58には、垂直ブロック歪検出回路50から
の検出信号SVが供給される。4個の垂直プロセッサ55〜
58が設けられているのは、V方向のブロック歪がブロッ
ク境界を挟んだ4ラインに関してなされるからである。
垂直プロセッサ55,56,57,58には、サンプル遅延回路51,
52,53,54を介されたラインメモリ43,42,41の夫々の出力
信号及び入力信号が2個づつ供給される。また、演算回
路46において、サンプル遅延回路52の出力信号からサン
プル遅延回路53の出力信号が減算され、減算回路46の出
力信号が垂直プロセッサ55,56,57,58に供給される。
ロセッサ55〜58は、物体部分検出回路6V,平滑化回路7V,
選択回路8V,9Vによりなされる処理を行うもので、垂直
プロセッサ55〜58には、垂直ブロック歪検出回路50から
の検出信号SVが供給される。4個の垂直プロセッサ55〜
58が設けられているのは、V方向のブロック歪がブロッ
ク境界を挟んだ4ラインに関してなされるからである。
垂直プロセッサ55,56,57,58には、サンプル遅延回路51,
52,53,54を介されたラインメモリ43,42,41の夫々の出力
信号及び入力信号が2個づつ供給される。また、演算回
路46において、サンプル遅延回路52の出力信号からサン
プル遅延回路53の出力信号が減算され、減算回路46の出
力信号が垂直プロセッサ55,56,57,58に供給される。
水平ブロック歪検出回路60は、垂直ブロック歪検出回
路50と同様の構成を有し、4ラインの夫々のH方向ブロ
ック歪を並列的に検出している。水平ブロック歪検出回
路60からの検出信号SH1,SH2が4ラインメモリ63,64を夫
々介して水平プロセッサ67,68に供給され、検出信号SH
3,SH4が水平プロセッサ65,66に供給される。水平プロセ
ッサ65〜68は、物体部分検出回路6H,平滑化回路7H,選択
回路8H,9Hの処理を夫々行うものである。
路50と同様の構成を有し、4ラインの夫々のH方向ブロ
ック歪を並列的に検出している。水平ブロック歪検出回
路60からの検出信号SH1,SH2が4ラインメモリ63,64を夫
々介して水平プロセッサ67,68に供給され、検出信号SH
3,SH4が水平プロセッサ65,66に供給される。水平プロセ
ッサ65〜68は、物体部分検出回路6H,平滑化回路7H,選択
回路8H,9Hの処理を夫々行うものである。
水平プロセッサ65,66には、垂直プロセッサ55,56の出
力信号が夫々供給され、水平プロセッサ67,68には、垂
直プロセッサ57,58の出力信号が4ラインメモリ47,48を
夫々介して供給される。また、水平プロセッサ67,68に
は、サンプル遅延回路61,62を夫々介されたラインメモ
リ44,45の出力信号が供給される。水平プロセッサ65の
出力信号が2ラインメモリ69を介して出力コントロール
付レジスタ72に供給され、水平プロセッサ66の出力信号
が3ラインメモリ70を介して出力コントロール付レジス
タ73に供給され、水平プロセッサ67の出力信号が出力コ
ントロール付レジスタ74に供給され、水平プロセッサ68
の出力信号がラインメモリ71を介して出力コントロール
付レジスタ75に供給される。これらのレジスタ72,73,7
4,75の出力信号が出力端子76に取り出される。2ライン
メモリ69,3ラインメモリ70,ラインメモリ71は、4ライ
ン並列で処理されたデータを本来のラインのタイミング
のデータに戻すために用いられる。
力信号が夫々供給され、水平プロセッサ67,68には、垂
直プロセッサ57,58の出力信号が4ラインメモリ47,48を
夫々介して供給される。また、水平プロセッサ67,68に
は、サンプル遅延回路61,62を夫々介されたラインメモ
リ44,45の出力信号が供給される。水平プロセッサ65の
出力信号が2ラインメモリ69を介して出力コントロール
付レジスタ72に供給され、水平プロセッサ66の出力信号
が3ラインメモリ70を介して出力コントロール付レジス
タ73に供給され、水平プロセッサ67の出力信号が出力コ
ントロール付レジスタ74に供給され、水平プロセッサ68
の出力信号がラインメモリ71を介して出力コントロール
付レジスタ75に供給される。これらのレジスタ72,73,7
4,75の出力信号が出力端子76に取り出される。2ライン
メモリ69,3ラインメモリ70,ラインメモリ71は、4ライ
ン並列で処理されたデータを本来のラインのタイミング
のデータに戻すために用いられる。
垂直ブロック歪検出回路50は、第11図に示す構成を有
している。第11図において81で示す入力端子にブロック
境界31V(第5図参照)の上側のラインのデータ系列
{a}が供給され、82で示す入力端子にその下側のライ
ンのデータ系列{b}が供給される。サンプル遅延回路
83及び比較回路85により、データ系列{a}の隣接サン
プル差分値D1i-1が形成され、サンプル遅延回路84及び
比較回路86により、データ系列{b}の隣接サンプル差
分値D2i-1が形成される。また、サンプル遅延回路83及
び84の夫々の出力信号が減算回路87に供給され、減算回
路87から、隣接ブロック差分値D3i-1が得られる。
している。第11図において81で示す入力端子にブロック
境界31V(第5図参照)の上側のラインのデータ系列
{a}が供給され、82で示す入力端子にその下側のライ
ンのデータ系列{b}が供給される。サンプル遅延回路
83及び比較回路85により、データ系列{a}の隣接サン
プル差分値D1i-1が形成され、サンプル遅延回路84及び
比較回路86により、データ系列{b}の隣接サンプル差
分値D2i-1が形成される。また、サンプル遅延回路83及
び84の夫々の出力信号が減算回路87に供給され、減算回
路87から、隣接ブロック差分値D3i-1が得られる。
これらの差分値がROM88にアドレス信号として供給さ
れる。ROM88には、(D1i-1=D2i-1≒0且つ0<D3i-1≦
DF)の条件が成立しているかどうかを判定するためのデ
ータテーブルが格納されており、ROM88からV方向ブロ
ック歪に関する検出信号が読み出される。ORゲート89に
は、ROM88から読み出された検出信号と、この検出信号
をサンプル遅延回路90により遅延した検出信号とが供給
される。ORゲート89及びサンプル遅延回路90は、検出信
号を2サンプルの間、ホールドするために設けられてい
る。ORゲート89から出力端子91に検出信号SVが取り出さ
れる。
れる。ROM88には、(D1i-1=D2i-1≒0且つ0<D3i-1≦
DF)の条件が成立しているかどうかを判定するためのデ
ータテーブルが格納されており、ROM88からV方向ブロ
ック歪に関する検出信号が読み出される。ORゲート89に
は、ROM88から読み出された検出信号と、この検出信号
をサンプル遅延回路90により遅延した検出信号とが供給
される。ORゲート89及びサンプル遅延回路90は、検出信
号を2サンプルの間、ホールドするために設けられてい
る。ORゲート89から出力端子91に検出信号SVが取り出さ
れる。
e.変形例 この発明は、可変長ADRC以外に、ブロック毎の平均値
及び標準偏差を伝送するブロック符号化を行う場合等に
も適用することができる。また、この発明は、コンポー
ネント或いはコンポジットのカラービデオのブロック歪
の除去に適用できる。
及び標準偏差を伝送するブロック符号化を行う場合等に
も適用することができる。また、この発明は、コンポー
ネント或いはコンポジットのカラービデオのブロック歪
の除去に適用できる。
この発明では、2サンプルの検出窓が設定され、ブロ
ック歪の発生がこの検出窓毎になされる。従って、この
発明に依れば、隣接するブロックが夫々平坦であって、
レベル差が生じているブロック歪に限らず、平坦なレベ
ルの中に黒線があるようなパターン、互いにレベルが異
なる斜めのストライプパターン等によって発生するブロ
ック歪をも除去することができる。また、この発明は、
ブロック歪を除去することによって、物体部分がボケる
等の劣化が生じない。更に、ブロック歪が確実に除去さ
れるので、圧縮率を高くすることが可能となる。
ック歪の発生がこの検出窓毎になされる。従って、この
発明に依れば、隣接するブロックが夫々平坦であって、
レベル差が生じているブロック歪に限らず、平坦なレベ
ルの中に黒線があるようなパターン、互いにレベルが異
なる斜めのストライプパターン等によって発生するブロ
ック歪をも除去することができる。また、この発明は、
ブロック歪を除去することによって、物体部分がボケる
等の劣化が生じない。更に、ブロック歪が確実に除去さ
れるので、圧縮率を高くすることが可能となる。
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はこ
の一実施例のブロックの説明に用いる略線図、第3図は
この一実施例の動作説明に用いるフローチャート、第4
図及び第5図はブロック歪の検出動作の説明に用いる略
線図、第6図及び第7図は平滑化の説明に用いる略線
図、第8図は物体部分の検出動作の説明に用いる略線
図、第9図は微細パターンモデルの場合のブロック歪の
検出及び平滑化の処理の説明に用いる略線図、第10図及
び第11図はこの一実施例の具体的構成の一例のブロック
図、第12図はこの発明を適用できるブロック符号化の説
明に用いる略線図、第13図及び第14図はブロック歪発生
パターンの説明に用いる略線図である。 図面における主要な符号の説明 1:受信データの入力端子、2:ADRCデコーダ、3:ブロック
分解回路、4:ブロック歪除去回路、4V:垂直ブロック歪
処理部、4H:水平ブロック歪処理部、5V:垂直ブロック歪
検出回路、5H:水平ブロック歪検出回路、6V,6H:物体部
分検出回路、7V,7H:平滑化回路、8V,8H,9V,9H:選択回
路。
の一実施例のブロックの説明に用いる略線図、第3図は
この一実施例の動作説明に用いるフローチャート、第4
図及び第5図はブロック歪の検出動作の説明に用いる略
線図、第6図及び第7図は平滑化の説明に用いる略線
図、第8図は物体部分の検出動作の説明に用いる略線
図、第9図は微細パターンモデルの場合のブロック歪の
検出及び平滑化の処理の説明に用いる略線図、第10図及
び第11図はこの一実施例の具体的構成の一例のブロック
図、第12図はこの発明を適用できるブロック符号化の説
明に用いる略線図、第13図及び第14図はブロック歪発生
パターンの説明に用いる略線図である。 図面における主要な符号の説明 1:受信データの入力端子、2:ADRCデコーダ、3:ブロック
分解回路、4:ブロック歪除去回路、4V:垂直ブロック歪
処理部、4H:水平ブロック歪処理部、5V:垂直ブロック歪
検出回路、5H:水平ブロック歪検出回路、6V,6H:物体部
分検出回路、7V,7H:平滑化回路、8V,8H,9V,9H:選択回
路。
Claims (1)
- 【請求項1】1画面を細分化してなるブロック毎にディ
ジタル画像信号の伝送データ量を圧縮するブロック符号
化された画像信号の復号装置において、 上記ブロック符号化の復号を行う復号回路と、 上記復号回路からの出力データが供給され、ブロックの
境界を挟んで隣接する第1のサンプルai-1,第2のサン
プルai,第3のサンプルbi-1,第4のサンプルbiを分離
する手段と、 差分値D1i-1(=ai-1−ai),D2i-1(=bi-1−bi),D3
i-1(=|ai-1−bi-1|) をそれぞれ求め、 ブロック内で隣接するサンプルの差分値が(D1i-1=D2
i-1≒0)の、レベル変化が平坦な条件を満足し、且つ
ブロック間のサンプルの差分値が(0<D3i-1≦DF,DF:
しきい値)の、真のモザイク模様とは区別されるブロッ
ク間のレベル差を有する条件を満足する時に、 上記第1のサンプルai-1および上記第3のサンプルbi-1
間、並びに上記第2のサンプルaiおよび上記第4のサン
プルbiに関して、上記ブロック境界でブロック歪が発生
しているものと検出するブロック歪検出手段と、 上記ブロック歪を除去するための平滑手段と を備えたことを特徴とするブロック符号化された画像信
号の復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61250464A JPH0832030B2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | ブロツク符号化された画像信号の復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61250464A JPH0832030B2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | ブロツク符号化された画像信号の復号装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63104586A JPS63104586A (ja) | 1988-05-10 |
JPH0832030B2 true JPH0832030B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=17208259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61250464A Expired - Lifetime JPH0832030B2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | ブロツク符号化された画像信号の復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0832030B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2793586B2 (ja) * | 1987-07-31 | 1998-09-03 | 株式会社日立製作所 | 画像のブロツク符号信号の復号装置 |
JP2650734B2 (ja) * | 1988-08-23 | 1997-09-03 | 日本電信電話株式会社 | 画像符号化処理方法 |
JP2643636B2 (ja) * | 1991-04-18 | 1997-08-20 | 松下電器産業株式会社 | 信号処理方法 |
MY174587A (en) * | 2010-12-07 | 2020-04-28 | Sony Corp | Image processing device and image processing method |
CN103229506B (zh) * | 2010-12-07 | 2016-11-09 | 索尼公司 | 图像处理设备和图像处理方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5613075A (en) * | 1979-07-11 | 1981-02-07 | Takuma Sogo Kenkyusho:Kk | Flush medium of emulsion base and night soil treating apparatus using this |
-
1986
- 1986-10-21 JP JP61250464A patent/JPH0832030B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
電子情報通信学会技術研究報告,IE84−46(1984)P.25−32 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63104586A (ja) | 1988-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7724307B2 (en) | Method and system for noise reduction in digital video | |
KR100306250B1 (ko) | 비디오신호프로세서용 에러은폐장치 | |
US7203234B1 (en) | Method of directional filtering for post-processing compressed video | |
US4896364A (en) | Method of detecting boundary structures in a video signal | |
EP0113016A2 (en) | Correction of shading effects in video images | |
US7983504B2 (en) | Sign coring for contour reduction | |
EP0105085B1 (en) | A method and apparatus for filtering grey scale image data | |
US7724979B2 (en) | Video preprocessing temporal and spatial filter | |
JPH06176144A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH0832030B2 (ja) | ブロツク符号化された画像信号の復号装置 | |
JP4380498B2 (ja) | ブロック歪み低減装置 | |
US8259818B2 (en) | Deblocking apparatus and associated method | |
JPH09233489A (ja) | ノイズ低減回路 | |
EP1169868B1 (en) | Method of reducing blocking artifacts | |
JP3051144B2 (ja) | 中間調画像処理装置 | |
KR100408032B1 (ko) | 도트 패턴 제거 필터 및 그 방법 | |
JPH11355575A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH0457274B2 (ja) | ||
JP2521744B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH1117955A (ja) | 画像処理装置 | |
JPS61105973A (ja) | 画信号処理方法 | |
JPS6180964A (ja) | 画信号処理方法 | |
JPH0583553A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH01183981A (ja) | 画像信号帯域圧縮方式 | |
JPH0738689B2 (ja) | ノイズ低減装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |