JP2650734B2 - 画像符号化処理方法 - Google Patents
画像符号化処理方法Info
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- JP2650734B2 JP2650734B2 JP20908688A JP20908688A JP2650734B2 JP 2650734 B2 JP2650734 B2 JP 2650734B2 JP 20908688 A JP20908688 A JP 20908688A JP 20908688 A JP20908688 A JP 20908688A JP 2650734 B2 JP2650734 B2 JP 2650734B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 本発明は，画像をブロック分割してブロックを単位と
して符号化を行う直交変換符号化処理方法や，ベクトル
量子化を用いた画像符号化処理方法において発生するブ
ロック状の雑音を除去し，高品質な復号画像を得るもの
である。ブロック状雑音は，ブロックの境界に位置する
画素間で，不自然な輝度や色等の段差が発生することに
より観察されるので、この段差を減少させるようなスム
ージングフィルタをブロック境界に位置する画素に対し
て使用すれば，ブロック状雑音は軽減される。しかし，
もともと，ブロックの境界上にエッジや線分があると
き，それにフィルタを用いることは画像のぼけを招くこ
とになる。そこで、フィルタの入出力の値を吟味するこ
とにより，適応的にフィルタを用い，このような弊害を
避けている。
して符号化を行う直交変換符号化処理方法や，ベクトル
量子化を用いた画像符号化処理方法において発生するブ
ロック状の雑音を除去し，高品質な復号画像を得るもの
である。ブロック状雑音は，ブロックの境界に位置する
画素間で，不自然な輝度や色等の段差が発生することに
より観察されるので、この段差を減少させるようなスム
ージングフィルタをブロック境界に位置する画素に対し
て使用すれば，ブロック状雑音は軽減される。しかし，
もともと，ブロックの境界上にエッジや線分があると
き，それにフィルタを用いることは画像のぼけを招くこ
とになる。そこで、フィルタの入出力の値を吟味するこ
とにより，適応的にフィルタを用い，このような弊害を
避けている。
本発明は，高能率画像符号化処理方法に関する。
従来，画像をブロック分割することにより，直交変換
符号化やベクトル量子化等の高い符号化効率を持つ方法
を用いることを可能とし，当該方法を用いることによ
り，画像符号化効率の向上が図られてきた。
符号化やベクトル量子化等の高い符号化効率を持つ方法
を用いることを可能とし，当該方法を用いることによ
り，画像符号化効率の向上が図られてきた。
しかし，画像をブロック分割して符号化を行うため，
再生画像上のブロック境界上に，輝度や色の段差が生
じ，観察者に不自然な印象を与えていた。
再生画像上のブロック境界上に，輝度や色の段差が生
じ，観察者に不自然な印象を与えていた。
このような問題点を解決するために，本発明では，ブ
ロックの境界に位置する画素に適応的なフィルタ処理を
施している。
ロックの境界に位置する画素に適応的なフィルタ処理を
施している。
第１図は当該適応的なフィルタ処理を説明する説明図
である。第１図においては， （ｉ）ブロック状の雑音を含んだ画像，即ち，適応フィ
ルタの入力画像， （ii）この入力画像をフィルタリングした画像， （iii）入力画像をフィルタリングした画像の画素値を
吟味することにより得られる適応フィルタの出力画像 の夫々についてブロックの境界を挟んで存在する画素の
画素値を表している。
である。第１図においては， （ｉ）ブロック状の雑音を含んだ画像，即ち，適応フィ
ルタの入力画像， （ii）この入力画像をフィルタリングした画像， （iii）入力画像をフィルタリングした画像の画素値を
吟味することにより得られる適応フィルタの出力画像 の夫々についてブロックの境界を挟んで存在する画素の
画素値を表している。
入力Ａの場合，点線で表わしたブロックの境界の図示
左右に輝度の段差があり，ここままではブロック状雑音
として観察されるものである。フィルタ処理を施すこと
により，ブロック境界がなめらかになり，ブロック状雑
音が軽減される。入力Ｂの場合は，丁度ブロックの境界
上に線分が存在するときに対応している。このとき，適
応フィルタは，線分をぼかすように働いてしまう。しか
し，特許請求の範囲第（２）項に示した方法により，入
力Ｂのような場合には，フィルタ処理が行われず，線分
を保存することができる。入力Ｃのような場合は，丁度
エッジがブロック境界上に存在する場合に対応してい
る。このような場合には，フィルタの出力値と入力値と
の差の絶対値がある閾値よりも大きくなり、特許請求の
範囲第（２）項に示した方法により，フィルタ処理は行
われず，エッジを保存することができる。
左右に輝度の段差があり，ここままではブロック状雑音
として観察されるものである。フィルタ処理を施すこと
により，ブロック境界がなめらかになり，ブロック状雑
音が軽減される。入力Ｂの場合は，丁度ブロックの境界
上に線分が存在するときに対応している。このとき，適
応フィルタは，線分をぼかすように働いてしまう。しか
し，特許請求の範囲第（２）項に示した方法により，入
力Ｂのような場合には，フィルタ処理が行われず，線分
を保存することができる。入力Ｃのような場合は，丁度
エッジがブロック境界上に存在する場合に対応してい
る。このような場合には，フィルタの出力値と入力値と
の差の絶対値がある閾値よりも大きくなり、特許請求の
範囲第（２）項に示した方法により，フィルタ処理は行
われず，エッジを保存することができる。
本発明を適用することにより，線分や，エッジをぼか
さずに，ブロック分割，ブロック単位の符号化を行った
ことによるブロック状雑音を除去することができる。
さずに，ブロック分割，ブロック単位の符号化を行った
ことによるブロック状雑音を除去することができる。
第２図は本発明の実施例構成を示す。図中,1は入力端
子,2はブロック単位符号化部,3はフィルタ,4は適応化制
御部,5は切り変え器,6は出力端子である。
子,2はブロック単位符号化部,3はフィルタ,4は適応化制
御部,5は切り変え器,6は出力端子である。
入力画像は入力端子１より入力される。入力画像は，
直交変換符号変化やベクトル量子化等のブロック単位符
号化部２により，従来公知の如く，量子化されて復号画
像が生成される。フィルタ３は復号画像のブロック境界
部分のみをスムージングする。適応化制御部４は，フィ
ルタの入出力の画素値を比較することにより，切り換え
器５を制御する。適応化制御部４の動作は， （ｉ）フィルタリングを行う位置の画素ａの値をx1, （ii）画素ａとブロックの境界を挟んで隣り合う画素ｂ
の値をx2, （iii）画素ａと画素ｂとをフィルタリングした値をそ
れぞれf1,f2, （iv）画素ａと画素ｂとのフィルタの入出力の差の絶対
値を s1＝|f1−x1|,s2＝|f2−x2|, （ｖ）画素ａ及び画素ｂのフィルタの入出力の差の積 Ａ＝（f1−x1）×（f2−x2）， （vi）ある閾値をth, とするとき， （ｉ）Ａ＞０のとき画素ａおよび画素ｂに対する出力値
をx1とx2とし， （ii）Ａ≦０かつs1＜thのとき画素ａに対する出力値を
f1とし， （iii）Ａ≦０かつs1≧thのとき画素ａに対する出力値
をx1とし， （iv）Ａ≦０かつs2＜thのとき画素ｂに対する出力値を
f2とし， （ｖ）Ａ≦０かつs2≧thのとき画素ｂに対する出力値を
x2 となるように切り換え部５を制御する。切り換え器の出
力である適応フィルタ処理出力は，出力端子６から出力
される。
直交変換符号変化やベクトル量子化等のブロック単位符
号化部２により，従来公知の如く，量子化されて復号画
像が生成される。フィルタ３は復号画像のブロック境界
部分のみをスムージングする。適応化制御部４は，フィ
ルタの入出力の画素値を比較することにより，切り換え
器５を制御する。適応化制御部４の動作は， （ｉ）フィルタリングを行う位置の画素ａの値をx1, （ii）画素ａとブロックの境界を挟んで隣り合う画素ｂ
の値をx2, （iii）画素ａと画素ｂとをフィルタリングした値をそ
れぞれf1,f2, （iv）画素ａと画素ｂとのフィルタの入出力の差の絶対
値を s1＝|f1−x1|,s2＝|f2−x2|, （ｖ）画素ａ及び画素ｂのフィルタの入出力の差の積 Ａ＝（f1−x1）×（f2−x2）， （vi）ある閾値をth, とするとき， （ｉ）Ａ＞０のとき画素ａおよび画素ｂに対する出力値
をx1とx2とし， （ii）Ａ≦０かつs1＜thのとき画素ａに対する出力値を
f1とし， （iii）Ａ≦０かつs1≧thのとき画素ａに対する出力値
をx1とし， （iv）Ａ≦０かつs2＜thのとき画素ｂに対する出力値を
f2とし， （ｖ）Ａ≦０かつs2≧thのとき画素ｂに対する出力値を
x2 となるように切り換え部５を制御する。切り換え器の出
力である適応フィルタ処理出力は，出力端子６から出力
される。
第３図は適応化制御部における実施例フローチャート
を示している。当該フローチャートは上述した適応化制
御部４の動作を表していることから，重複説明をさける
が，上記s1,s2,Aの各値にもとづいて，画素ａおよび／
または画素ｂの値が決定される。
を示している。当該フローチャートは上述した適応化制
御部４の動作を表していることから，重複説明をさける
が，上記s1,s2,Aの各値にもとづいて，画素ａおよび／
または画素ｂの値が決定される。
第４図は本発明の画像符号化処理方法が適用されるシ
ステム構成例を示している。図中の符号100は本発明に
該当する部分（ブロック境界適応フィルタ）であり，他
は従来公知のブロック単位符号化部である。当該ブロッ
ク単位符号化部において，ブロック分割部10は入力画像
をブロックに分割して入力ブロックを得，符号化20は入
力ブロックにもとづいて出力符号を得，復号化部30は復
号ブロックを得，ブロック合成部40は復号ブロックにも
とづいて復号画像を得る。当該ブロックに分割すること
により，上述した如く，直交変換符号化やベクトル量子
化などの高い符号化効率をもつ方法を用いることができ
たものであった。本願発明はこのような高い符号化効率
をもつ符号化処理方法を用いる場合での問題点を解決し
ている。
ステム構成例を示している。図中の符号100は本発明に
該当する部分（ブロック境界適応フィルタ）であり，他
は従来公知のブロック単位符号化部である。当該ブロッ
ク単位符号化部において，ブロック分割部10は入力画像
をブロックに分割して入力ブロックを得，符号化20は入
力ブロックにもとづいて出力符号を得，復号化部30は復
号ブロックを得，ブロック合成部40は復号ブロックにも
とづいて復号画像を得る。当該ブロックに分割すること
により，上述した如く，直交変換符号化やベクトル量子
化などの高い符号化効率をもつ方法を用いることができ
たものであった。本願発明はこのような高い符号化効率
をもつ符号化処理方法を用いる場合での問題点を解決し
ている。
以上説明したように，本発明によれば，入力画像をブ
ロック分割して，ブロックを単位として符号化する画像
符号化処理方法の処理画像に発生するブロック状歪みを
ブロック境界付近の線分やエッジをぼかすことなく取り
除くことができる。
ロック分割して，ブロックを単位として符号化する画像
符号化処理方法の処理画像に発生するブロック状歪みを
ブロック境界付近の線分やエッジをぼかすことなく取り
除くことができる。
また，本発明を動画像符号化処理に適用した場合，高
品質な再生画像が得られる。また，本発明を，他のフィ
ルタを組み合わせて，ブロック境界部の画素とそれ以外
の画素とに対向して，異なる特性を持つフィルタリング
を行うことにより高品質な再生画像を得られる。
品質な再生画像が得られる。また，本発明を，他のフィ
ルタを組み合わせて，ブロック境界部の画素とそれ以外
の画素とに対向して，異なる特性を持つフィルタリング
を行うことにより高品質な再生画像を得られる。
第１図は本発明の適応フィルタ処理を説明するための
図，第２図は本発明の実施例構成図，第３図は適応化制
御部における実施例フローチャート，第４図は本発明の
画像符号化処理方法が適用されるシステム構成図を示し
ている。 １は入力端子,2はブロック単位符号化部,3はフィルタ,4
は適応化制御部,5は切り換え器,6は出力端子である。
図，第２図は本発明の実施例構成図，第３図は適応化制
御部における実施例フローチャート，第４図は本発明の
画像符号化処理方法が適用されるシステム構成図を示し
ている。 １は入力端子,2はブロック単位符号化部,3はフィルタ,4
は適応化制御部,5は切り換え器,6は出力端子である。
Claims (1)
- 【請求項１】画像をブロック分割し、そのブロックを単
位として、符号化を行う画像符号化処理方法において、 該画像符号化処理方法の復号画像のブロックの境界に位
置する画素に対して、フィルタリングを行うに当たっ
て、 ブロック境界に位置し、フィルタリングが行われる画素
ａの値をx1、 画素ａとブロックの境界を挟んで隣り合う画素ｂの値を
x2、 画素ａと画素ｂとをフィルタリングした値をそれぞれ
f1,f2、 画素ａと画素ｂとのフィルタの入出力の差の絶対値をそ
れぞれ s1＝|f1−x1|、 s2＝|f2−x2|、 画素ａ及び画素ｂのフィルタの入出力の差の積 Ａ＝（f1−x1）×（f2−x2）、 ある閾値をth、 とするとき、 Ａ＞０のとき画素ａおよび画素ｂに対する出力値をx1と
x2とし、 Ａ≦０かつs1＜thのとき画素ａに対する出力値をf1と
し、 Ａ≦０かつs1≧thのとき画素ａに対する出力値をx1と
し、 Ａ≦０かつs2＜thのとき画素ｂに対する出力値をf2と
し、 Ａ≦０かつs2≧thのとき画素ｂに対する出力値をx2とす
るようにした ことを特徴とする画像符号化処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20908688A JP2650734B2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 画像符号化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20908688A JP2650734B2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 画像符号化処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0257067A JPH0257067A (ja) | 1990-02-26 |
| JP2650734B2 true JP2650734B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=16567042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20908688A Expired - Fee Related JP2650734B2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 画像符号化処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2650734B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2801609B2 (ja) * | 1988-08-26 | 1998-09-21 | 富士通株式会社 | 画像符号化装置の適応フィルタ |
| US5828467A (en) * | 1996-10-02 | 1998-10-27 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Block noise prevention by selective interpolation of decoded image data |
| JP2005217532A (ja) | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Canon Inc | 解像度変換方法及び解像度変換装置 |
| CN102132566B (zh) | 2008-10-07 | 2015-05-20 | 株式会社Ntt都科摩 | 图像加工装置及方法、动态图像编码装置及方法、动态图像解码装置及方法、以及编码解码系统和方法 |
| TWI386068B (zh) * | 2008-10-22 | 2013-02-11 | Nippon Telegraph & Telephone | 解塊處理方法、解塊處理裝置、解塊處理程式及記錄該程式之可由電腦讀取之記錄媒體 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0832030B2 (ja) * | 1986-10-21 | 1996-03-27 | ソニー株式会社 | ブロツク符号化された画像信号の復号装置 |
-
1988
- 1988-08-23 JP JP20908688A patent/JP2650734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0257067A (ja) | 1990-02-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |