JPH08320183A - 2つの構成部分からなる炉頂部のための冷却システム - Google Patents
2つの構成部分からなる炉頂部のための冷却システムInfo
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- JPH08320183A JPH08320183A JP7328017A JP32801795A JPH08320183A JP H08320183 A JPH08320183 A JP H08320183A JP 7328017 A JP7328017 A JP 7328017A JP 32801795 A JP32801795 A JP 32801795A JP H08320183 A JPH08320183 A JP H08320183A
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Abstract
ク炉用2成分スプレー冷却ルーフ。 【解決手段】 カバーは、移動式上部カバーセグメント
をその上に取り付けた、一つの開口を仕切る下部カバー
セグメントから成っており、この移動式上部カバーセグ
メントには下部カバーセグメントの開口とは正しく噛み
合わない開口が設けられ、かつ上部および下部セグメン
トの両方には底壁、直立壁および頂壁が密閉空間を仕切
るように設けられ、この空間中には底壁を冷却する水ス
プレーを指向するためのスプレー手段が置かれている。
Description
めのアーク炉等の容器のカバーアセンブリーに関するも
のである。このカバーは、移動式上部カバーセグメント
をその上に取り付けた、一つの開口を仕切る下部カバー
セグメントから成っている。この移動式上部カバーセグ
メントには下部カバーセグメントの開口とは正しく噛み
合わない開口が設けられ、かつ上部および下部セグメン
トの両方には底壁、直立壁および頂壁が密閉空間を仕切
るように設けられ、この空間中には底壁を冷却する水ス
プレーを指向するためのスプレー手段が置かれている。
アーク電流によって生ずる磁界により起こされるアーク
偏向に起因する、特定4分円における炉の過熱を避ける
ために偏心的、すなわちオフセンターに配置されること
が多い。電極の最適オフセンター位置は磁界の強さで変
わるので、アーク炉用カバーには比較的広い開口を設け
て電極を適当な位置に移動させうる必要がある。広いカ
バー開口を設けると熱効率が低下し、また加圧水による
冷却導路が埋め込まれた炉ルーフカバーがあるために、
偏心的に位置する小開口を有するセンターピースが使用
されてきた。このセンターピースにも加圧水の冷却導路
が埋め込まれ、また所望の場所に偏心開口の位置が見つ
かるようにセンターピースは移動可能である。
的近接しているので不利である。というのは、センター
ピースへのアーク放電の際に高圧、大容量の水漏れが起
こるからである。
加熱物質を処理するための、例えばアーク炉等の容器に
関するものである。上記容器は、その上にスライド可能
なように移動式上部カバーを据え付けた内部開口を仕切
っている下部カバーであって、このカバー中に密閉空間
を区画するための底壁、直立周縁壁および頂壁から構成
されて成る下部カバーと;上記下部カバー中の密閉空間
内に配設されたスプレーノズルに連結した複数管から成
り、かつ上記下部カバーの少なくとも底壁上にスプレー
ノズルからの冷媒スプレーを指向させて上記底壁を所望
温度に維持させるための第一スプレー手段と;上記第一
スプレー手段の管およびスプレーノズル中に冷媒を導入
するための導入口手段と;上記下部カバーの密閉空間か
ら使用済み冷媒を引き抜くための排出口手段と;カバー
中に密閉空間を区画するための底壁、直立上部壁および
頂壁から構成された上記周縁上部カバーと;上記上部カ
バー中の密閉空間内に配設されたスプレーノズルに連結
する複数管から成り、かつ上記上部カバーの少なくとも
底壁上に第二スプレー手段のスプレーノズルからの冷媒
スプレーを指向させて上記底壁を所望温度に維持させる
ための、第二スプレー手段と;上記第二スプレー手段の
管およびスプレーノズル中に冷媒を導入するための導入
口手段と;上記上部カバーの密閉空間から使用済み冷媒
を引き抜くための排出口手段;とから成るカバーアセン
ブリーから構成される。
の冷媒導入口手段と連通しているので、冷媒は下部ルー
フの冷媒導入口手段から上部ルーフの冷媒導入口手段へ
と流れる。上部ルーフの使用済み冷媒排出口手段は下部
ルーフの使用済み冷媒排出口手段と連通しており、使用
済み冷媒は上部ルーフから下部ルーフへと自重で流れ、
次いで下部ルーフから流出する。
される上部ルーフには内部開口を設ける。この開口は下
部ルーフの内部開口に対して同心または偏心に位置させ
ることができ、これによりアーク炉の電極が上部および
下部ルーフの内部開口を通じて引き下げられる際の熱応
力を最少限に抑制できる。
向きに間隔を隔てて内部開口を取り囲む下部ルーフ頂壁
の一部は、平坦な棚状セグメントの形状をなしている。
この上部ルーフは平坦な棚状セグメント上にスライド可
能なように据付けられ、したがって上部ルーフの内部開
口は下部ルーフの内部開口の上方で熱的に最も有利な場
所に位置させることができる。
アセンブリーを有するアーク炉について説明する。垂直
に伸長し、かつ公知の支持手段(図示せず)により支え
られた電極20を有するアーク炉が10で示される。ア
ーク炉10は溶融金属16を内蔵する鋼製シエル12か
ら成り、その下部は耐火物14で裏張りされている。ア
ーク炉10のカバーアセンブリー30中には下部カバー
40および上部カバー50が包含される。下部カバー4
0はアーク炉10の鋼製シエル12上に直接重ねられ、
かつ電極20が通過する下部カバー40の比較的広い中
央開口60を区画している。
に較べて比較的広く取られ、長さ方向の中心軸165を
有する電極20は炉の特定4分円における過熱を避ける
ために開口60の中心縦軸65に対して偏向、すなわち
オフセンターに位置させる必要がある。炉を比較的完全
に密閉し、一方で電極20を偏向して位置させるため
に、横に移動可能な上部カバー50を設ける。これには
電極20を密接に取り巻くことができる開口600を設
ける。上部カバー50は下部カバー40を支持しながら
横方向にスライドが可能である。したがって、オフセツ
ト電極位置を広い範囲で調節できる。
バーアセンブリーについてさらに説明する。下部カバー
40は、その頂壁72および底壁74に挟まれた中空内
部空間70から成る。内部空間70中にはスポーク状の
複数の冷却用スプレーバー76がブラケット79に支持
されたリング状水供給多岐管78から冷媒、例えば水を
受けるようにこれに連結され、かつ下部カバー40の開
口60と同心でこれに密接に隣接しており、また空間7
0中のスポーク状冷却スプレーヘッド82が多岐管78
から下向きに離れて垂れ下がっている。多岐管78上で
下向きの複数スプレーヘッド82が底壁74の内側84
に向けて液状冷媒をスプレーして、炉の運転中に下部カ
バー40を許容温度内に維持する。
0から許容温度内で抜き取る。冷媒は開口60と同心で
下部カバー40の内部70の最低部に位置するドレン多
岐管87中の開口86を経由して、下部カバー40の内
部70から抜き取られる。スクリーン88を設けてドレ
ン多岐管87中にデブリスが流入するのを防止する。冷
媒は排出口90を経由してドレン多岐管87からドレン
線92へと出される。冷媒は内部開口60に極めて近接
し、かつ直立周縁壁100から離れ位置する供給多岐管
78からスプレーヘッド82およびスプレーバー76へ
と供給され、加圧下の冷媒が導入口線94およびパイプ
21を経由して受け入れられる。スプレーヘッド82か
ら内部70中に出る冷媒はもはや加圧状態にはなく、底
壁74と接触後、上記のようにドレン多岐管87経由で
下部ルーフ40から抜き出される。
壁74および頂壁104が環状空間70を区画し、その
内部に供給多岐管78、スプレーヘッド82およびスプ
レ−バー76から成るスプレー手段が内蔵されている。
下部カバー40の頂壁104には周縁壁100から内向
きに間隔を置き、下部カバー40の内部開口60を取り
巻く平坦な棚状部分106がある。上部カバー50は下
部カバー40の平坦棚状部分106上に滑走可能なよう
に置かれており、あらゆる方向に移動可能である。上部
カバー50には上方先細りの底壁108、直立周縁壁1
10、頂壁112および囲み環状空間116を区画して
いる直立内部壁114およびそれを通じて電極20が炉
10中に下向に伸長している開口600が設けられ、開
口600は電極20を密接に取り囲んでいる。
176および冷媒ヘッダー導路118から成るスプレー
手段は、環状空間116内部に配設され、ブラケット1
20でその場に支持されている。冷媒ヘッダー導路11
8は、周縁壁と同心でこれに極めて近接し、かつ開口6
00から距離を置いて位置している。スプレーバー17
6は内向きに開口600に向けて冷媒ヘッダー導路11
8から開口600への距離の約2/3乃至3/4だけ伸
長している。加圧下の冷媒は、下部カバー40のヘッダ
ー導路供給多岐管78から上部カバー50のヘッダー導
路供給多岐管118に柔軟性ホース124を用いて供給
される。
は、直立周縁壁110に極めて近接し、下部カバー50
の開口600から離れて位置している。スプレーノズル
176を出る冷媒にはもはや圧力はなく、液滴の形で上
向き先細りの底壁108と接触する。使用済み液状冷媒
は、環状空間116の最低部分126中に捕集されて柔
軟性ホース128経由で上部カバー50を出て、スクリ
ーン88上方に位置するドレン130を利用して下部カ
バー40の内部空間70中に自重で流入する。そして、
上部カバー50からの使用済み冷媒は、下部カバー40
のドレン多岐管87に入り、下部カバー40からの使用
済み冷媒と共に排出口90経由で下部カバー40から抜
き出される。上部カバーの最下端部132は、下部カバ
ー40の頂壁104の平坦な棚状部分106上に実質的
円周方向点接触で置かれている。
部カバー50は移動できるので、カバー50を下部カバ
ー40の平坦棚状部分106上でスライドさせれば、電
極20を種々の偏心位置165に調節することができ
る。上部カバー50を持ち上げる必要はなく、また冷媒
導入口またはドレン線を取り外す必要も一切ない。
ブリーを有するアーク炉の側面図。
発明のアーク炉カバーアセンブリーの平面図、特に部分
切取図。
Claims (4)
- 【請求項1】アーク炉用カバーアセンブリーにおいて、
カバーアセンブリーが、アーク炉上に重ねられて内部開
口が設けられた下部カバーの開口を通して一本の電極を
アーク炉中に下向き垂直に伸長させ、一つの囲み空間を
仕切るための底壁、直立周縁壁、直立内部壁および頂壁
から下部カバーを構成させ、下部カバーの頂壁には直立
周縁壁から内向きに間隔を置いて下部カバーの内部開口
を取り囲んでいる平坦棚状部分を設け、かつ移動可能な
上部カバーをこの平坦棚状部分上にスライド可能なよう
に据え付けて構成した、下部カバーおよび上部カバー
と;前記下部カバーの囲み空間内に配設したスプレーノ
ズルに連結する複数個の管から成る第一スプレー手段
と;前記下部カバーの少なくとも底壁上に冷媒スプレー
を指向させるためのスプレーノズルを有する下部カバー
の囲み空間中の管およびスプレーノズルに冷媒を導入す
るために、内部開口を取り囲む下部カバーの囲み空間中
に設けたヘッダー導路形状の導入路手段と;上方に先細
になった底壁と、直立周縁壁と、前記上部カバーの内部
開口を区画している直立内部壁とから上部カバーを構成
させ、この開口を通して一本の電極をアーク炉中に下向
垂直に伸長させた構造の、下部カバーの囲み空間から冷
媒を抜き出すための排出路手段と;前記上部カバーの囲
み環状空間を仕切っている頂壁と;前記上部カバーの囲
み環状空間内に配設したスプレーノズルに連結する複数
管から成る第二スプレー手段と;前記上部カバーの囲み
環状空間中の管およびスプレーノズルに冷媒を送るため
の、内部開口を取り巻く上部カバーの囲み環状空間中の
ヘッダー導路形状の導入路手段であって、上部カバーの
少なくとも底壁上に冷媒スプレーを指向させるようにス
プレーノズルを配置して成る冷媒導入路手段と;前記第
二スプレー手段のヘッダー導路が前記第一スプレー手段
のヘッダー導路からの冷媒を受容するように、前記第一
および第二スプレー手段のヘッダー導路を連結して成る
ホース手段と;前記上部カバーの囲み空間から自重によ
り冷媒を抜き取るための排出路手段と;前記上部カバー
と下部カバーの排出路手段とを連結するためのホース手
段;とから成り、さらに前記上部カバーの上方先細り底
壁の最低部分は前記下部カバーの頂壁の平坦棚状部分上
にスライド可能な状態で据え付けられ、その場所であら
ゆる方向にスライドして移動可能なように構成されてい
ることを特徴とする、アーク炉用カバーアセンブリー。 - 【請求項2】上部カバーの囲み空間中のヘッダー導路が
上部カバーの直立周縁壁に近接して位置し、かつ上部カ
バーの内部開口から離れて位置することを特徴とする請
求項1に記載のアーク炉用カバーアセンブリー。 - 【請求項3】上部カバーの内部開口が下部カバーの内部
開口よりも小さく、かつそれを通して下方垂直に伸長す
る一本の電極に極めて近接して位置することを特徴とす
る請求項2に記載のアーク炉用カバーアセンブリー。 - 【請求項4】下部カバーの囲み空間中のヘッダー導路が
下部カバーの内部開口に近接して位置し、かつ下部カバ
ーの直立周縁壁から離れて位置することを特徴とする請
求項3に記載のアーク炉用カバーアセンブリー。
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