JP4660646B2 - スプレー冷却される一体型の炉ルーフ組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
[発明の背景]
本発明は冶金用の容器、例えば電気アーク炉のルーフのためのスプレー冷却システムに関し、より詳しくは、加熱されたガスおよび煙を電気炉から除去するための一体型のスプレー冷却される延長部分を有した着脱可能なスプレー冷却される要素を備えるルーフ組立体に関する。国際公開公報WO−A−98/13658が参照すると、そこには、電気アーク炉の炉ルーフアセンブリが開示されており、この炉ルーフアセンブリは、横方向に互いに当接する複数のスプレー冷却されるセグメントを備えており、これらセグメントは着脱可能に結合されるとともに、電極を囲む中央開口を有する円錐台形状の環状のルーフカバーを形成する。
【0002】
[発明の要約]
本発明によれば、第1カバー要素および第2カバー要素を備えた環状のルーフカバー組立体が提供される。第1カバー要素は、主要な部分、例えばルーフカバー組立体の全体領域の70〜85%を形成するとともに、その内部に閉鎖空間が形成され、この閉鎖空間内において噴射ノズルが液滴状のクーラントのスプレーを噴射する。第2カバー要素は、第1カバー要素と横方向に接して着脱可能に係合し、かつ、第2カバー要素には、電気アーク炉12からの熱いガスおよび煙を排出するための開口が形成される。第2カバー要素の内部には閉鎖空間が形成され、この閉鎖空間内において、第2カバー要素の少なくとも底壁上に噴射ノズルがクーラントのスプレーを噴射する。さらに、第2カバー要素には、電気アーク炉からの熱いガスおよび煙を排出する上方に延びるスプレー冷却される中空ダクトが形成される。
【0003】
[発明の詳細な説明]
図1〜図3aは製鋼のために用いられるスプレー冷却電気炉装置を示しているが、スプレー冷却炉ルーフシステムは任意のタイプの冶金用処理容器に利用することができる。図1、図2、図3および図3aは、米国特許第4,849,987(F.H.MinerおよびA.M.Siffer)に示されるタイプの従来技術のスプレー冷却式電気アーク炉装置を、その側面、平面および端面においてそれぞれ図示している。円形の水冷式の炉ルーフ10は、炉マスト構造14によって支持されて電気アーク炉容器12の炉縁13の幾分上方に持ち上げられた状態で示されている。図1および図2に示すように、炉ルーフ10は単一で一体型の、すなわち1ピースの円錐台形状の閉鎖要素である。炉ルーフ10は、水平に延在してマストサポート22から外側に広がるマストアーム18および20に対して、チェーン、ケーブルまたはその他のルーフリフト部材53によって取り付けられている。マストサポート22は垂直マストポスト16の上端部上の点24の回りに回動可能であり、炉を充填し若しくは装填する間、および炉作業の間若しくは後の適当な時間に炉容器12の上部開口を露出させるために炉ルーフ10を水平に側方に移動させる。電極15が、炉ルーフ10上の位置から開口32内に延びている様子が図示されている。炉が作動する間、装入物を溶解させるアーク生成熱を供給するために、電極15が中央ルーフ開口32のデルタ電極ポートを介して下ろされる。排気ポート19が、図1および図2に符号21で概略的に示されるエルボを用いて、作動の間に炉内部から発生する煙を除去する。
【0004】
炉システムは、トラニオン若しくは他の手段(図示せず)上に取り付けられており、炉容器12をいずれかの方向に傾けることによりスラグおよび溶融した鋼を流出させることができる。
【0005】
図1、図2および図3に示される炉ルーフシステムは図2の左手側のシステムとして用いられるようにセットアップされている。マスト14は単一で一体型のルーフ10を持ち上げるとともに(上方から見て)反時計回りに水平に揺動させて炉縁13から離間させて炉の内部を露出させるが、このことは全てのタイプの電気炉若しくはスプレー冷却される表面を備えるその他の炉に適用可能な本発明にとって重要ではない。炉容器12の内部に露出しているルーフ10の下側のルーフ下側パネル38上に過度に熱が蓄積されることを防止するため、ルーフ冷却システムがその内部に組み込まれている。単一で一体成形された円筒状シェルの形態の炉壁138のための同様の冷却システムが、図3および図3aに符号100で示されている。冷却システム100より内側にある耐火性ライナ101が、溶融金属103を収納する。冷却システムは、流体クーラント(例えば水またはいくつかの他の適切な液体)を利用して、炉ルーフの側壁若しくはその他の単一の閉鎖要素の温度を許容範囲内に維持する。上述した米国特許第4,715,042号、米国特許第4,815,096号および米国特許第4,849,987号に記載されたシステムが好ましいが、その開示はこの参照によって本願明細書に組み込まれる。クーラント入口パイプ26および出口パイプ28aおよび28bは、図2に図示の左手側用のものとして構成された炉ルーフシステムのためのクーラント接続手段を備えている。外部循環システム(図示せず)は、クーラント供給パイプ30およびクーラント排出パイプ36a,36bをそれぞれ用いて、図1乃至図3に示すようにルーフ10のクーラント接続手段にクーラントを供給しかつ排出する。クーラント循環システムは、通常、クーラント供給システムおよびクーラント回収システムを備えるが、クーラント再循環手段を備えることもできる。
【0006】
可撓性のクーラント供給ホース31が、クーラント供給パイプ30に取り付けられており、このクーラント供給ホース31は、迅速解放カップリング若しくはその他の手段によって炉ルーフ10の周辺にあるクーラント入口パイプ26に取り付けられている。図2および図2aに最も良く示されるように、クーラント入口パイプ26は、圧力が負荷されていない炉ルーフ10の内部において中央デルタ開口32の周りに延びている入口マニホールド29につながっているか、若しくは図3に示されるように炉13の周りに延びている口マニホールド29につながっている。複数のスプレーヘッダパイプ33が、マニホールド29からスポーク状に半径方向外側に分岐しており、スプレーヘッダパイプ33は、ルーフ内部23の各部にクーラントを供給している。複数の噴射ノズル34が、ヘッダパイプ33上の様々な位置から下方に突出して設けられており、噴射ノズル34は、炉ルーフの中心から周辺部に向かって徐々に下方に傾斜しているルーフ下側パネル38の上側面に向かって、スプレー状若しくは液滴状のクーラントを噴射する。ルーフ10の鋼製のルーフ下側パネル38上および炉13の鋼製の表面138の外側表面上におけるスプレークーラントの冷却効果は、クーラント(水の場合は摂氏100度)の沸点未満であることが一般的に望まれる所定の温度範囲にそれらの温度を維持することを可能にする。
【0007】
ルーフ下側パネル38上へスプレーされると、使用されたクーラントはルーフ下側パネル38の上側表面に沿って重力により外側に流出するとともに、排出システムの排出口若しくは開口51a、51bおよび51cを通過する。図示されている排出システムは、部分47aおよび47bに分割されている矩形断面の管材若しくは類似のものから製造されたマニホールドである。同様の排出システム(図示せず)が炉13にも設けられている。図2に示されるように、排出口51a、51bおよび51cはルーフの反対側にある。ドレインマニホールドは、ルーフ下側パネル38と同じ高さ若しくはそれより下方においてルーフ周辺の内部周りに延在する閉じたチャンネルという形態を有するとともに、仕切壁若しくは隔壁48,50によって別個の流出部分47aおよび47bに分離されている。ドレインマニホールド部分47aは、ドレイン開口51aおよび51cをクーラント出口パイプ28aに接続している。ドレインマニホールド部分47bは、接続手段44を介して部分47aと完全に連通するとともに、排出口51a、51bおよび51cをクーラント出口パイプ28bに接続している。可撓性のクーラントドレインホース35が出口28bをクーラントドレインパイプ36bに接続する一方、可撓性のクーラントドレインホース37がクーラント出口パイプ28aをクーラントドレインパイプ36aに接続している。ホースとパイプとを接続するために、迅速解放カップリング若しくはその他の連結手段を用いることができる。クーラントドレインパイプ36aおよび36bが接続されるクーラント回収手段は、ルーフ10から迅速かつ効率よくクーラントを排出するために、ジェットポンプ若しくはその他ポンプ手段を好適に用いる。炉シェルのルーフからのクーラントの流出を助ける任意の適切な他の手段もまた用いることができる。図1、図2、図2aおよび図2bに示されるような炉ルーフシステムの図2の左手側の作動の間には用いられないが、ルーフ10の図2の右手側の装置において用いられる第2のクーラント接続手段を設けることができる。この第2のクーラント接続手段すなわち図2の右側のクーラント接続手段は、クーラント入口40およびクーラント出口42a,42bを備えている。図2の左側および図2の右側のクーラント接続手段は、マスト揺動点24およびルーフの中心を通過する線に対してルーフ10の反対側にあり、かつルーフの隣接する四分円内にある。図2の左側のクーラント入口パイプ26と同様に、図2の右側のクーラント入口パイプ40は入口マニホールド29に接続されている。図2の左側のクーラント出口28と同様に、図2の右側のクーラント出口42a,42bは、仕切壁50によって分割されたクーラントドレインマニホールドの別個の部分47aおよび47bと連通する別個のクーラント口42aおよび42bを有している。図2の左側のシステムにおけるルーフ10の組み付けの間に図2の右側のクーラント接続手段を介してクーラントが漏れることを防止するために、本発明はルーフクーラント入口および出口を個々に封止するキャップ手段を提供する。キャップ46は、クーラント入口40の開口に固定される。着脱可能なU字形導管若しくはパイプコネクタ44は、別個のクーラント出口42aおよび42bを接続しかつ封止してルーフからの漏出を防止するとともに、ドレインマニホールド部分47aと47bと間の仕切壁50の周りの流れの連続性を提供する。流出するクーラントが吸引負圧下にある所では、コネクタ44はドレインマニホールド内へ大気が吸い込まれることを防止する。
【0008】
図2の左手側の炉ルーフシステムとして取り付けられた炉ルーフが作動する間、クーラントがクーラント循環手段からクーラントパイプ30およびホース31を介してクーラント入口パイプ26に入ると、クーラントは入口マニホールド29によってルーフの内部に分散される。クーラント入口40は、入口マニホールド29に接続されているが、図2の右手側用としての組み付けのために残されており、したがってキャップ46によって封止されている。ルーフ下側パネル38を冷却するためにスプレーヘッダ33上のノズル34からスプレーされた後、クーラントは液体クーラント排出手段であるドレイン開口51a、51bおよび51cを介してルーフ10の周辺部周りに延在するドレインマニホールド内に回収されて受け止められ、かつクーラント出口28から流出する。図2から判るように、ドレインマニホールドの部分47a上の開口51a、51bおよび51cから流出するクーラントは、クーラント出口28aおよび出口ホース37を介してルーフから直接流出し、クーラント回収手段によって回収される前にドレイン出口パイプ36a内に流入する。ドレインマニホールドの部分47a上の開口51a、51bおよび51cから流出するクーラントは、仕切壁50を迂回するためにクーラント出口42b、U字形コネクタ44およびクーラント出口42aを介してマニホールド部分47bへ移動する。クーラントは、次いでドレインマニホールドの部分47bからクーラント出口28b、出口ホース35およびドレインパイプ36bを介してクーラント回収手段に流出する。右側のクーラント出口42a,42bは、クーラントをルーフから直接排出するためには利用されないが、U字形コネクタ44の使用によって排出経路の一部を構成している。ルーフから排出されると、クーラントは他の場所に放出され、若しくはクーラントシステムによってルーフの内部に再循環される。図2の左手側のクーラント入口パイプ26および28は、ホース長さを最小とするべく、マスト構造14の位置の直ぐ隣でルーフ10上に配置されている。マスト構造14が6時の位置に配置されているとすると、図2の左手側のクーラント接続手段は7時〜8時の位置に配置されている。
【0009】
本発明においては、図2bおよび図4に示されるように、2要素の環状ルーフカバー組立体100が、図1および図2に示される単一の環状ルーフ10の代わりに設けられる。第2カバー要素によって画成される炉カバー組立体の部分は厳しい熱応力にさらされ、この領域におけるルーフ組立体の修理および交換が比較的頻繁に行われる。ルーフカバー組立体100は、第1カバー要素110および第2カバー要素120を備えている。クーラントは、図1〜図3のルーフ10に関する説明と同様に第1カバー要素110に供給されるとともに、図1〜図3のルーフ10と同様に第1カバー要素110から排出される。第1カバー要素110は中空であり、例えばルーフカバー組立体100の領域の70〜85%を形成する主要部分をなす。第1カバー要素110には閉鎖空間123が形成され、この閉鎖空間123のその内部においては、噴射ノズル34が、図2に関する説明と同様に第1カバー要素の下側パネル38の上側に向かって液滴のスプレーのクーラントを噴射する。第2カバー要素120は、中空であり、第1カバー組立体110に隣接しているが第1カバー組立体110とは別体であり、符号116で示されるように第1カバー組立体110と着脱可能に接続される。第2カバー要素120には、電気アーク炉12からの熱いガスおよび煙の排出のための開口119並びに閉鎖空間200が形成されている。図4により明確に示されるように閉鎖空間200の内部において、噴射ノズル134が、少なくとも第2カバー要素120の底壁138に向かって水のスプレーを噴射する。加えて、第2カバー要素には、電気アーク炉12からの熱いガスおよび煙を排出するために、開口119を囲んで上方へ延びるダクト300が形成されている。噴射ノズル234が上方に延びるダクト300の閉鎖空間223(閉鎖空間223は閉鎖空間200に連通している)内の内側表面400に隣接して設けられている。ダクト300は、ダクト300の外壁238および内壁248によって画成されている。噴射ノズル234は、上方に延びるダクト300の内側表面400を冷却する。クーラントは、図2bおよび図4に示されるように、可撓性のクーラント供給ホース310から入口マニホールド290へ供給されて第2カバー要素120に供給される。入口マニホールド290は、上方に延びるダクト300の周囲で延び、閉鎖空間223内に配置されている。複数のスプレーヘッダパイプ333が、閉鎖空間223内において横断方向外側にマニホールド290から分岐しており、スプレーヘッダパイプ333はクーラントを噴射ノズル234に供給し、上方に延びるダクト300の内壁248を冷却し、その温度をクーラントの沸点(クーラントが水であるときには摂氏100度)未満の温度に維持する。マニホールド290からの使用済みのクーラントは、重力によってドレイン開口251から流出する。クーラント入口パイプ326を、任意に採用しうる入口マニホールド390に対して、クーラントを供給するために設けることができる。入口マニホールド390は、第2カバー要素の閉鎖空間200の周囲に延び、熱いガスおよび煙がそこを通って電気炉12から出るルーフカバー組立体100の開口119を囲む。マニホールド390からのクーラントは、噴射ノズル134によってスプレーされ、閉鎖空間200の少なくとも下側表面138および好ましくは外壁238の符号338で示される隣接部分を冷却する。マニホールド390からの使用済みのクーラントは、重力によってドレイン開口251から流出する。
【0010】
第1カバー要素110から第2カバー要素120を外す際には、図4に示されている持ち上げ用の耳500を用いて第2カバー要素120を除去することができる。第2カバー要素120の一体的な構造および第1カバー要素とは独立した冷却は、電気アーク炉の大部分をカバーする第1カバー要素110の機能に影響を及ぼすことのない迅速な取り外しおよび交換を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 炉容器と、この炉容器の上方に持ち上げられた状態の炉ルーフおよびこのルーフのためのマスト支持構造を示す典型的な電気炉装置の側面立面図。
【図2】 図1のスプレー冷却される炉ルーフの要部を破断するとともに要部を断面で示す平面図。
【図2a】 炉ルーフの要部立面、および炉ルーフの熱応力が負荷される領域と提案される切り欠き部分とを想像線で示す、図2中の2a−2a破断線に沿った断面図。
【図2b】 本発明のスプレー冷却される炉ルーフ組立体の部を透視する平面図。
【図3】 耐火性の裏打ちが施された溶融金属を含む炉容器の一部および図2aの炉ルーフのそれと同様の炉側壁のスプレー冷却要素を示す、図1の電気炉装置の要部を断面で示す端部立面図。
【図3a】 図3の要部拡大図。
【図4】 図2bの組立体の別個に取り外し可能な構成要素の側面図。

Claims (3)

  1. 横方向に互いに接する関係で組立てられて、電気アーク炉(12)内に向けて下方に延びる少なくとも一つの黒鉛電極(15)を囲む中央に配置された開口(32)を有する円錐台形状の環状ルーフカバーを形成する、別体に形成された互いに隣接する第1中空ルーフカバー要素(110)および第2中空ルーフカバー要素(120)を備えた電気アーク炉(12)のためのルーフ組立体(100)であって、
    (a)前記第1中空ルーフカバー要素(110)は、閉鎖空間(123)と、第一中空ルーフカバー要素における閉鎖空間の下部を構成すると共に、前記電気アーク炉(12)の直ぐ上方に配置された下側パネル(38)とを有しており、前記第1中空ルーフカバー要素(110)は更に、
    (i)前記下側パネル(38)を許容範囲内の温度に維持するのに十分な量の液体クーラントのスプレーを液滴の形態で前記下側パネルに対して噴射する、前記閉鎖空間(123)内に配置された複数のスプレー手段(34)と、
    (ii)前記閉鎖空間(123)の内部で前記中央に配置された開口(32)の外周に沿って隣接して延び、前記スプレー手段(34)に液体クーラントを供給する液体クーラント供給マニホールド(29)と、
    (iii)前記第1の中空ルーフカバー要素(110)の液体クーラント供給マニホールド(29)に液体を供給する液体クーラント供給導管(26)と、
    (iv)前記第1中空ルーフカバー要素(110)の前記閉鎖空間(123)の内部からの液体クーラントの流れを受け取る、少なくとも一つの液体クーラント排出手段(51a)と、
    を有し、そして、
    (b)前記第2中空ルーフカバー要素(120)は、閉鎖空間(200)と、前記電気アーク炉(12)の直ぐ上方に配置される下側パネル(138)とを有し、かつ、前記第2中空ルーフカバー要素(120)には、前記電気アーク炉(12)からの熱いガスを排気するための排気開口(119)が形成されており、前記第2中空ルーフカバー要素(120)は更に、
    (i)前記第2中空ルーフカバー要素(120)の下側パネル(138)の温度を許容範囲内に維持するのに十分な量の液体クーラントのスプレーを液滴の形態で前記第2中空ルーフカバー要素(120)の下側パネル(138)に対して噴射する、前記閉鎖空間内に配置された複数のスプレー手段(134)と、
    (ii)前記第2中空ルーフカバー要素(120)の閉鎖空間(200)内からの液体クーラントの流れを受け取る、少なくとも一つの液体クーラント排出手段(251)と、
    (iii)前記第2中空ルーフカバー要素(120)の閉鎖空間(200)内に配置され、前記排気開口(119)の周りに延びる、第2ルーフカバー要素のスプレー手段(134)に液体クーラントを供給する液体クーラント供給マニホールド(390)と、
    (iv)前記第2中空ルーフカバー要素(120)と一体に形成されるとともに、前記排気開口(119)の上方に配置された、上方に延びる略円筒状の中空ダクト(300)であって、前記第2中空ルーフカバー要素(120)の閉鎖空間(200)と連通する閉鎖空間(223)を有する中空ダクト(300)と、
    (v)前記中空ダクト(300)の内側表面(400)の温度を許容範囲内に維持するのに十分な量の液体クーラントのスプレーを液滴の形態で前記内側表面(400)に噴射する、前記中空ダクト(300)の閉鎖空間(223)内に配置された複数のスプレー手段(234)と、
    (vi)前記中空ダクト(300)の閉鎖空間(223)内で前記中空ダクト(300)内の周囲に延びる、前記中空ダクト(300)内に配置された前記第2中空ルーフカバー要素(120)のスプレー手段(234)に液体クーラントを供給する液体クーラント供給マニホールド(290)と、
    (vii)前記第2中空ルーフカバー要素(120)の前記液体クーラント供給マニホールド(390)および前記中空ダクト(300)の前記液体クーラント供給マニホールド(290)に液体を供給する液体クーラント供給導管(310)と、
    を有する電気アーク炉(12)のためのルーフ組立体(100)において、
    (イ)前記第1中空ルーフカバー要素(110)には、環状のリング形状の一部に開放部分を有するC型形状が設けられ、
    (ロ)前記第1中空ルーフカバー要素(110)によって、前記少なくとも1つの電極(15)のための中央開口(32)の70〜85%の部分が囲まれ、かつ、前記電気アーク炉(12)の70〜85%の部分が覆われており、
    (ハ)前記第2中空ルーフカバー要素(120)において、前記第1中空ルーフカバー要素(110)のリング形状の開放部分が閉じられ、かつ、前記第2中空ルーフカバー要素(120)が前記中空ダクト(300)と一緒に前記第1中空ルーフカバー要素(110)から独立して取り外される
    ことを特徴とする、電気アーク炉(12)のためのルーフ組立体(100)。
  2. 前記第1および第2中空ルーフカバー要素(110、120)のための各液体クーラント供給導管(26、310)が、共通の液体クーラント供給源に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のルーフ組立体(100)。
  3. 前記第1および第2中空ルーフカバー要素(110、120)が、着脱可能に接続されることを特徴とする、請求項1または2に記載のルーフ組立体(100)。
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