JPH08318784A - 自動防眩ミラー - Google Patents

自動防眩ミラー

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JPH08318784A
JPH08318784A JP14805395A JP14805395A JPH08318784A JP H08318784 A JPH08318784 A JP H08318784A JP 14805395 A JP14805395 A JP 14805395A JP 14805395 A JP14805395 A JP 14805395A JP H08318784 A JPH08318784 A JP H08318784A
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JP
Japan
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mirror
movable member
reflectance
light sensor
switch
Prior art date
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Application number
JP14805395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Hattori
部 倫 明 服
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murakami Kaimeido Co Ltd
Original Assignee
Murakami Kaimeido Co Ltd
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動防眩ミラーにおいて、後方光センサを使
用しない時に、後方光センサが視界の妨げにならないよ
うに配置する。 【構成】 ミラーボデー12の前面開口部の周縁部上辺
36に可動部材40を回動軸42を中心に回動自在に配
設する。回動軸42の先端に取り付けられた操作つまみ
46を回すことにより、可動部材40はミラーボデー1
2に収納、排出される。可動部材40の先端部には車両
後方に向けて後方光センサ14が配設されている。可動
部材40がミラー32の前面に排出されると、リミット
スイッチ50の動作がオンして、反射率可変制御回路6
4の動作がオンする。可動部材40がミラーボデー12
内に収納されると、リミットスイッチ50がオフして、
反射率可変制御回路64の動作がオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のインナーミラ
ー、アウターミラー等に用いられる自動防眩ミラーに関
し、光センサの配置を工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】自動防眩ミラーは、ミラー反射面の前面
をEC(エレクトロクロミック)素子膜等で覆い、該膜
の着色量を変化させて反射率を制御することにより、夜
間走行時等に後続車のヘッドライトに対し防眩効果が得
られるようにしたものである。このような防眩効果を得
るため、自動防眩ミラーは、後方向からの入射光量を検
出して、後方光が明るい時は着色量を多くし(反射率を
低下させる。)、後方光が暗い時は着色量を少なくする
(消色する。すなわち、反射率を高くする。)ように制
御される。
【0003】従来の自動防眩インナーミラーにおける後
方光センサの配置を図2〜4に示す。図2の自動防眩イ
ンナーミラー10は、ミラーボデー12の上部に張り出
して後方光センサ14を配設したものである。図3の自
動防眩インナーミラー16は、ミラーボデー12の下部
に張り出して後方光センサ14を配設したものである。
図4の自動防眩インナーミラー18は、ミラー反射面2
0の構成要素のうち、少なくとも反射膜であるアルミニ
ウム膜等に光を透過する窓22を形成し、その背後のミ
ラーボデー12内に後方光センサ14を配設したもので
ある。
【0004】また、自動防眩ミラーは、一般に自動モー
ドのオン、オフ切り換えあるいはAUTO(オート:自
動モード)、DAY(デイ:消色に固定するモード)、
NIGHT(ナイト:着色に固定するモード)の切り換
えを行なうスイッチを備えたものが多い。従来の自動防
眩ミラーは、図5に示すようにミラーボデー14の下部
にこれらのスイッチ24を配設したものや、図6に示す
ようにインナーミラーステーカバー部26にこれらのス
イッチ24を配設したものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図2、図3の自動
防眩ミラー10,16によれば、後方光センサ14を使
用していない時(自動モード停止時)でも、常にミラー
ボデー12の上部や下部に後方光センサ14が突出して
いるので、運転者にとって視覚上目ざわりであった。ま
た、自動モードがオンしているのかオフしているのかが
一見してわかりにくかった。また、鏡面の領域外に後方
光センサ14があるので、後続車のヘッドライトが鏡面
領域から外れている(つまり、映っていない)にもかか
わらず、それを検知して反射率を低下してしまうことが
あった。
【0006】したがって、鏡面に映っているヘッドライ
ト等の光に正確に反応させるには、前記図4のように、
鏡面領域内に後方光センサ14を配設するのが望ましい
が、図4のものでは、後方光センサを使用していない時
でも常に鏡面領域内に非鏡面部分が存在するため、ミラ
ーとしての機能上およびデザイン的にも好ましくなかっ
た。また、少なくとも反射膜であるアルミニウム膜等を
一部除去して窓22を形成する必要があるので、製造工
程が複雑になっていた。
【0007】また、イグニッションキースイッチがAC
C ON位置あるいはIG ON位置で電源供給されて
AUTOモードでのみ作動する自動防眩ミラーであれば
スイッチを必要としないが、AUTOモード、DAYモ
ード、NIGHTモード等選択できる自動防眩ミラーで
は、前記図5や図6に示すような位置あるいはインパネ
(インストゥルメントパネル)部に後方光センサ14と
は独立した操作スイッチ24が必要であった。
【0008】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、後方光センサを使用しない時に後方光セ
ンサが視界の妨げにならないように配置するとともに、
鏡面に窓を開ける等の特別の加工を不要とし、また自動
モードのオン、オフ操作を容易化し、さらには鏡面領域
に入射する光に正確に反応することができる自動防眩ミ
ラーを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両後方から入射される光の強度を検出して、少くとも
その検出値に応じて反射率可変ミラーの反射率を可変制
御する自動防眩ミラーであって、前記車両後方から入射
される光の強度を検出する後方光センサと、前記反射率
可変ミラーを収容するミラーボデーに変位可能に取り付
けられ、前記後方光センサを保持して、当該後方光セン
サを前記ミラーボデー内または当該ミラーボデーの背後
位置の運転者の視点から隠す収納位置と、当該後方光セ
ンサを車両後方に向けて露出させる排出位置とに選択的
に変位可能な可動部材と、この可動部材を前記収納位置
または排出位置に手動または自動で選択的に変位させる
操作を行なう変位操作手段とを具備してなるものであ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、前記可動部材が前
記収納位置にある時は前記反射率可変ミラーの反射率を
可変制御するための反射率可変制御回路の動作をオフ
し、当該可動部材が前記排出位置にある時は当該反射率
可変制御回路の動作をオンするように、当該可動部材の
位置と当該反射率可変制御回路のオン、オフ状態を制御
するスイッチ手段とを連動させてなるものである。
【0011】請求項3記載の発明は、前記可動部材が前
記排出位置にある時に、前記後方光センサが前記反射率
可変ミラーの前方の当該ミラーの鏡面領域内に位置する
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明は、前記可動部材が前
記変位操作手段を兼ねてなるものである。
【0013】請求項5記載の発明は、前記スイッチ手段
が2位置に回転移動または直線移動して接点をオン、オ
フするスイッチで構成され、その移動部が前記可動部材
を兼ねてなるものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、後方光センサを
保持した可動部材をミラーボデーに変位可能に取り付け
て、変位操作手段の操作に基づき可動部材をミラーボデ
ーに対し変位させることで、後方光センサをミラーボデ
ー内または当該ミラーボデーの背後位置の運転者の視点
から隠す収納位置と車両後方に向けて露出させる排出位
置とに可動部材を選択的に変位させるようにしたので、
後方光センサを使用しない時は後方光センサを運転者の
視点から隠れた位置に退避させることにより視界の妨げ
になるのを防止することができる。また、後方光センサ
を使用していないときは、後方光センサは隠れているの
で、一見して自動モードのオン、オフ状態を判別するこ
とができる。また、鏡面に窓を開ける等の特別の加工が
不要なので、製造が容易である。
【0015】請求項2記載の発明によれば、可動部材が
収納位置にある時は反射率可変制御回路の動作をオフ
し、可動部材が前記排出位置にある時は当該反射率可変
制御回路の動作をオンするように、可動部材の位置と反
射率可変制御回路のオン、オフ状態を制御するスイッチ
手段とを連動させたので、後方光センサの出し入れと、
反射率可変制御回路のオン、オフ切換を一度に行なうこ
とができ、操作が容易化されるとともに、変位操作手段
をスイッチ手段の操作手段に兼用することができる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、可動部材が
排出位置にある時に後方光センサを反射率可変ミラーの
鏡面領域内に位置させるようにしたので、鏡面領域に入
射する光に正確に反応することができ、また後方光セン
サを使用しない時は鏡面領域外に退避させて鏡面領域の
有効面積を広げることができ、しかも鏡面に窓を開ける
等の特別の加工も不要である。
【0017】請求項4記載の発明によれば、可動部材が
変位操作手段を兼ねているので、構成を簡素化すること
ができる。
【0018】請求項5記載の発明によれば、スイッチ手
段をロータリスイッチやプッシュスイッチ等の回転移動
または直線移動するスイッチで構成し、その移動部が可
動部材を兼ねているので、構成を簡素化することができ
る。
【0019】
【実施例】この発明をインナーミラーに適用した実施例
を以下説明する。 (実施例1)この発明の第1実施例を図1に示す。自動
防眩インナーミラー30は、ステー28の上端部が自動
車の車室内フロントガラス近傍の天井部に固定されてい
る。ステー28の下端部にはミラーボデー12が取り付
けられている。ミラーボデー12の前面(運転者の視点
に対面する面)の開口部には、反射率可変ミラー32が
収容されている。反射率可変ミラー32は、EC(エレ
クトロクロミック)防眩ミラー等の反射率を可変制御で
きるミラーで構成されている。
【0020】ミラーボデー12の前面開口部34の周縁
部(ミラー32の外周のリング部)の上辺36の中央部
には、当該周縁部上辺36と反射率可変ミラー32との
間に空間38が形成され、この空間38に可動部材40
が収容されている。可動部材40は細長い板状の部材で
構成され、その一端部に回動軸42が形成され、この回
動軸42を中心に可動部材40はミラーボデー12の周
縁部上辺36に約90°の回動範囲(直立状態から水平
状態)で回動自在に取り付けられている。可動部材40
の他端部には後方光センサ14が車両後方に向けて取り
付けられている。後方光センサ14のリード線は可動部
材40内またはその背面に沿って配設され、ミラーボデ
ー12内に導かれている。回動軸42はミラーボデー1
2の周縁部上辺36を貫通してその前面に突出してお
り、回動軸42の先端には、変位操作手段を構成する操
作つまみ46が連結されている。
【0021】ミラーボデー12の周縁部上辺36には、
図7に拡大して示すように、操作位置の表示として、
“AUTO”(自動モードオン)、“OFF”(自動モ
ードオフ)が印字されている。操作つまみ46を右方向
に止まるまで回して、合わせマーク48を“AUTO”
位置に合わせると、可動部材40はミラー32の前方に
直立状態に排出され(排出位置)、手を離してもクリッ
ク機構や摩擦機構等により、その状態に保持される。こ
のとき、後方光センサ14は車両後方に向けて露出す
る。可動部材40を左方向に止まるまで回して、合わせ
てマーク48を“OFF”位置に合わせると、可動部材
40はミラーボデー12の周縁部上辺36の背後位置の
空間38(図1(c))に水平状態に収納され(収納位
置)、手を離してもクリック機構や摩擦機構等によりそ
の状態に保持される。このとき、後方光センサ14は運
転者の視点から隠れた状態となる。
【0022】ミラーボデー12内の周縁部上辺36の背
後位置には、図8に示すように、反射率可変制御の動作
をオン、オフするためのスイッチ手段としてリミットス
イッチ50が固定配設されている。また、可動部材40
の一部にはカム面52が形成され、リミットスイッチ5
0の作動片54がカム面52に当接している。可動部材
40を起立状態(自動モードオン)にするとリミットス
イッチ50はオンし、水平状態(自動モードオフ)にす
ると、リミットスイッチ52はオフする。
【0023】なお、図1(c)に示すように、ミラーボ
デー12には、例えばその背面に、周囲光の強度を検出
するための周囲光センサ56が例えば車両前方に向けて
配設されている。また、図1(a)に示すように、ステ
ーカバー部26には、強制的にNIGHT(着色に固
定)モードに切り換えるためのNIGHTスイッチ68
が配設されている。NIGHTスイッチ68は、押すご
とにオン、オフが切り換わるプッシュスイッチで構成さ
れている。
【0024】ここで、図1の自動防眩ミラー30に適用
される反射率可変制御回路の一例を図9に示す。ここで
は、後方光センサ14および周囲光センサ56はCdS
で構成されているものとする。反射率可変制御回路64
において、車両のバッテリーによる電源とアース間には
リミットスイッチ50の接点50a、後方光センサ1
4、抵抗70、周囲光センサ56が直列に接続されてい
る。周囲光センサ56には抵抗58が並列に接続されて
いる。抵抗70と周囲光センサ56の接続点72の電圧
は、バッファアンプ60を介してミラー駆動回路49に
入力される。バッファアンプ60の出力側にはダイオー
ド51と抵抗53が接続され、電源とダイオード51の
カソード間には、NIGHTスイッチ68の接点68a
が接続されている。
【0025】ミラー駆動回路49は、入力信号をローパ
スフィルタ55を介してコンパレータ57に入力する。
コンパレータ57は、この入力を基準電圧Vrと比較し
て、その比較出力をトランジスタ59,61のベースに
入力する。また、コンパレータ57の比較出力はインバ
ータ69を介してトランジスタ63,65のベースに入
力される。トランジスタ59,61,63,65は、ミ
ラー駆動電源回路67から供給される電源によって駆動
される。出力はトランジスタ59,61の接続点および
トランジスタ63,65の接続点から取り出され、反射
率可変ミラー32の両電極に印加される。反射率可変ミ
ラー32は、上側の電極端子71の極性が+、下側の電
極端子73の極性が−の時は消色方向に駆動され、反射
率が高くなる。また、上側の電極端子71の極性が−、
下側の電極端子73の極性が+の時は着色方向に駆動さ
れ、反射率が低くなる。
【0026】以上の構成の反射率可変制御回路64にお
いて、NIGHTスイッチ68の接点68aがオフ(非
NIGHTモード)の状態でリミットスイッチ50の接
点50aがオン(自動モードオン)すると、接続点72
の電圧は後方光センサ14と周囲光センサ56の抵抗比
に応じて変化する。CdSは、光量が大きくなると抵抗
値は小さくなり、光量が小さくなると抵抗値は大きくな
るので、夜間後方光の光量が大きくなると、後方光セン
サ14の抵抗値は小さくなる。したがって、この時接続
点72の電圧は高くなり、コンパレータ57の出力は
“H”となり、反射率可変ミラー32は自動的に着色状
態となる。また、NIGHTスイッチ68の接点68a
がオフの状態でリミットスイッチ50の接点50aがオ
フ(自動モードオフ)すると、DAY(消色に固定)モ
ードとなり、接続点72の電圧はアース電位に固定さ
れ、コンパレータ57の出力は“L”となり、反射率可
変ミラー32は消色状態に固定される。また、NIGH
Tスイッチの接点68aをオン(NIGHTモードオ
ン)すると、ミラー駆動回路49の入力が“H”に固定
され、コンパレータ57の出力は“H”となり、反射率
可変ミラー32は着色状態に固定される。
【0027】(実施例2)変位操作手段は、前記図7の
操作つまみ46に代えて、図10に示すように、可動部
材40の回動軸42から外れた位置に操作ピン88を取
り付けて構成し、ミラーボテー12の周縁部上辺36に
円弧状の切欠き90を形成して、この切欠き90を通し
て操作ピン88を前方に突出させて、この操作ピン88
によって可動部材40を変位操作することもできる。
【0028】(実施例3)変位操作手段は回動式に代え
て直線移動式に構成することもできる。その一例を図1
1に示す。変位操作手段を構成する操作子92はミラー
ボデー12の周縁部上辺36に形成された切欠き94に
沿って水平方向にスライド自在に配設されている。操作
子92が形成されているスライド板96には切欠き98
が形成され、可動部材40の回動軸42から外れた位置
に取り付けられたピン100が切欠き98に挿入されて
いる。操作子92を右方向にスライドさせると可動部材
40は回動軸42を中心に右回り方向に回動して、直立
状態に排出されて、自動モードがオンされる。操作子9
2を左方向にスライドさせると、可動部材40は左回り
方向に回動して、水平状態に収納されて、自動モードが
オフされる。なお、自動モードオン、オフ用のスイッチ
手段は、可動部材40あるいはスライド板96に係合し
て操作される。
【0029】(実施例4)実施例1ではスイッチ手段を
リミットスイッチ50で構成したが、これに代えてロー
タリスイッチで構成して、このロータリスイッチの回動
部分で可動部材を構成することもできる。そのように構
成した例を図12に示す。このロータリスイッチ74
は、移動部76(回動部)と固定部78とを有し、移動
部76は前記回動軸42(図1(c))に連結されて、
操作つまみ46によって回動される。移動部76の一部
は直線状に突出して、可動部材84を構成し、その先端
部に後方光センサ14が車両後方に向けて配設されてい
る。後方光センサ14のリード線86は、可動部材84
の背面に沿って配設されて、接点80a,80bに接続
されている。固定部78は、ミラーボデー12内の周縁
部36(図1)の背後位置に固定配設される。移動部7
6および固定部78には接点80a,80bおよび接点
82a,82bがそれぞれ対面する位置に配設され、操
作つまみ46を右方向に回して、可動部材84を直立さ
せることにより、接点80aと接点82a、接点80b
と接点82bがそれぞれ接続されて、反射率可変制御回
路64(図9)がオンする。また、操作つまみ46を左
方向に回して可動部材84を水平にすることにより、接
点80aと82b、接点80bと82bの接続がそれぞ
れ解かれて、反射率可変制御回路64がオフする。
【0030】(実施例5)前記各実施例では、ミラーボ
デー12の周縁部上辺36に可動部材40を配設した
が、他の部分に配設することもできる。例えば図13は
ミラーボデー12の周縁部下辺102に可動部材40を
配設したものである。可動部材40には前面に後方光セ
ンサ14が配設され、背面に周囲光センサ56が配設さ
れている。操作つまみ46を右回り方向に回すと、可動
部材40は直立状態となり、左回り方向に回すと可動部
材40は周縁部下辺102に形成された空間104に水
平状態で収納される。ミラーボデー12内には反射率可
変制御回路の動作をオン、オフするためのスイッチ手段
が配設され、可動部材40に係合して、可動部材40が
直立状態(排出位置)のときは反射率可変制御回路の動
作をオンし、可動部材40が水平状態(収納位置)のと
きは同制御回路の動作をオフする。
【0031】(実施例6)前記各実施例では、可動部材
をミラーボデー内に収納するようにしたが、ミラーボデ
ーの背後位置に収納することもできる。図14はその一
例を示すもので、可動部材40は、ミラーボデー12の
背面に形成された凹所108に収納され、回動軸42を
中心に回動自在に配設されている。可動部材40の先端
部には、車両前方に向けて周囲光センサ56が配設さ
れ、車両後方に向けて後方光センサ14が配設されてい
る。ミラーボデー12内にはスイッチ手段を構成するロ
ータリスイッチ110が配設され、ロータリスイッチ1
10の回動軸は可動部材40の回動軸42を兼ねてい
る。
【0032】可動部材40は変位操作手段を兼ねてお
り、可動部材40を手動操作で図14(a)のように収
納状態とすることにより、ロータリスイッチ110はオ
フ(自動モードオフ)し、図14(b)のように排出状
態とすることにより、ロータリスイッチ110はオン
(自動モードオン)する。
【0033】(実施例7)前記各実施例では可動部材を
回動式としたが、直線移動式とすることもできる。図1
5はその一例を示すもので、ミラーボデー12の周縁部
側辺112に窓114を形成し、その背後に可動部材1
16を上下方向にスライド自在に配設する。可動部材1
16の表面には変位操作手段を構成する操作子118が
窓114を通して前方に突出するように形成されてい
る。可動部材116には、車両後方に向けて後方光セン
サ14が配設され、車両前方に向けて周囲光センサ56
が配設されている。ミラーボデー12内の可動部材11
6の上方位置には、スイッチ手段を構成するリミットス
イッチ120が配設されている。
【0034】操作子118を手動で上方に操作すると、
図15(a)に示すように、可動部材116は上方に移
動し、ミラーボデー12内に収納され、各光センサ1
4,56はミラーボデー12内に隠れた状態となる。こ
のとき、可動部材116の上端部116aがリミットス
イッチ120の作動片120aを押して、リミットスイ
ッチ120はオフ(自動モードオフ)する。操作子11
8を下方に操作すると、図15(b)に示すように、可
動部材116は下方に移動し、ミラーボデー12の底面
に形成された開口部122から下方に排出され、各セン
サ14,56はミラーボデー12の外に露出した状態と
なる。このとき、可動部材116の上端部116aはリ
ミットスイッチ120の作動片120aから離れるの
で、リミットスイッチ120はオン(自動モードオン)
する。
【0035】(実施例8)スイッチ手段をプッシュスイ
ッチで構成し、その操作子が変位操作手段と可動部材を
兼ねた実施例を図16に示す。これは、ミラーボデー1
2の底面部にプッシュスイッチ104を組み込み、その
操作子106(変位操作手段、可動部材)をミラーボデ
ー12に対し収納、排出自在に配設し、操作子106の
前面に後方光センサ14を配設し、操作子106の背面
に周囲光センサ56を配設したものである。プッシュス
イッチ104はハートカム機構等により、押すごとに
(a)の収納位置と(b)の排出位置に交互に切り換わ
って接点をオン、オフし、反射率可変制御回路の動作を
収納位置でオフし、排出位置でオンする。
【0036】(実施例9)前記各実施例では、可動部材
を収納方向、排出方向とも手動で変位させるようにした
が、いずれか一方向をばね力で変位させることもでき
る。図17はその一例で、可動部材40は図示しないば
ねによって排出方向に付勢されている。ミラーボデー周
縁部下辺102には別途ばねによって付勢されたプッシ
ュボタン150が変位操作手段として配設されている。
プッシュボタン150には可動部材40のロック手段が
連結されている。可動部材40は収納位置では、ロック
手段に係止されて収納状態に保持されている。プッシュ
ボタン150を押すと、ロック手段によるロックが外さ
れて、プッシュボタン150はばね力により右回り方向
に回動し、排出位置に位置決めされて自動モードがオン
する。自動モードをオフする時は、ばね力に抗して手で
可動部材40を左回り方向に回して(この時は、可動部
材40が変位操作手段となる。)収納位置に戻す。収納
位置の直前で可動部材はロック手段に再びロックされ
る。
【0037】(実施例10)可動部材の変位動作を自動
化した実施例を図18に示す。ミラーボデー12内に
は、モータ、ギヤ、リミットスイッチ等を備えた駆動装
置124が収容されている。駆動装置124の駆動軸1
26(回動軸)には可動部材40が連結され、可動部材
40は駆動装置124によって回動して、ミラーボデー
12の底面に形成された開口部128から収納、排出さ
れる。可動部材40には、車両後方に向けて後方光セン
サ14が配設され、車両前方に向けて周囲光センサ56
が配設されている。ミラーボデー12を支持するステー
28のカバー部26には、変位操作手段を構成するAU
TOスイッチ130、NIGHTスイッチ132、DA
Yスイッチ134が配設されている。これらスイッチ1
30,132,134は押し込まれた状態でオン、突出
した状態でオフするプッシュスイッチで、いずれか1つ
を押し込むと押し込まれたものがオン状態にロックし、
他のものはオフ状態に復帰する。
【0038】この自動防眩ミラーに適用される回路構成
の一例を図19に示す。各スイッチ130,132,1
34のオン、オフ情報はCPU136に送られる。モー
ドの切換えは、CPU136の指令に基づき、ミラー駆
動回路49(その内部構成は、例えば前記図9のミラー
駆動回路49と同様に構成することができる。)の入力
側に配設されたスイッチ144を切換えることによって
行なわれる。すなわち、スイッチ144が接点aに接続
されるとNIGHTモードとなり、ミラー駆動回路49
の入力は“H”となり、反射率可変ミラー32は着色状
態に固定される。スイッチ144が接点bに接続される
とAUTOモードとなり、ミラー駆動回路49の入力は
後方光量と周囲光量の関係に応じて変化し、反射率可変
ミラー32の着色状態は自動的に変化する。スイッチ1
44が接点cに接続されるとDAYモードとなり、ミラ
ー駆動回路49の入力は“L”となり、反射率可変ミラ
ー32は消色状態に固定される。
【0039】CPU136はAUTOスイッチ130が
オンされた時は駆動装置124内のモータ138を駆動
して、ギヤ140を介して可動部材40を排出方向に駆
動する。可動部材40が直立状態に達すると、リミット
スイッチ142をオンし、CPU136はこれを受けて
モータ138の駆動を停止する。また、CPU136は
AUTOスイッチ130がオンされたこと(あるいはリ
ミットスイッチ142がオンされたこと)を受けて、ス
イッチ144を接点bに接続し、AUTOモードをオン
する。
【0040】この状態から、NIGHTスイッチ132
またはDAYスイッチ134をオンすると、AUTOス
イッチ130はオフする。CPU136はこれを受け
て、モータ138を前回と逆方向に駆動し、可動部材4
0を収納方向に駆動する。可動部材40が水平状態に達
して完全に収納されると、リミットスイッチ146がオ
ンし、CPU136はこれを受けてモータ138の駆動
を停止する。また、CPU136はAUTOスイッチ1
30がオフされたこと(あるいはリミットスイッチ14
6がオンされたこと)を受けて、スイッチ144を接点
aまたはcに接続し、NIGHTモードまたはDAYモ
ードにする。
【0041】尚、前記実施例では、この発明をインナー
ミラーに適用した場合について説明したが、アウターミ
ラー(ドアミラー、フェンダーミラー等)にも適用する
ことができる。また、後方光センサ、周囲光センサはC
dS以外のものを用いることもできる。また、EC素子
以外を用いた自動防眩ミラーにも適用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、後方光センサを保持した可動部材をミラー
ボデーに変位可能に取り付けて、変位操作手段の操作に
基づき可動部材をミラーボデーに対し変位させること
で、後方光センサをミラーボデー内または当該ミラーボ
デーの背後位置の運転者の視点から隠す収納位置と車両
後方に向けて露出させる排出位置とに可動部材を選択的
に変位させるようにしたので、後方光センサを使用しな
い時は後方光センサを運転者の視点から隠れた位置に退
避させることにより視界の妨げになるのを防止すること
ができる。また、後方光センサを使用していないとき
は、後方光センサは隠れているので、一見して自動モー
ドのオン、オフ状態を判別することができる。また、鏡
面に窓を開ける等の特別の加工が不要なので、製造が容
易である。
【0043】請求項2記載の発明によれば、可動部材が
収納位置にある時は反射率可変制御回路の動作をオフ
し、可動部材が前記排出位置にある時は当該反射率可変
制御回路の動作をオンするように、可動部材の位置と反
射率可変制御回路のオン、オフ状態を制御するスイッチ
手段とを連動させたので、後方光センサの出し入れと、
反射率可変制御回路のオン、オフ切換を一度に行なうこ
とができ、操作が容易化されるとともに、変位操作手段
をスイッチ手段の操作手段に兼用することができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、可動部材が
排出位置にある時に後方光センサを反射率可変ミラーの
鏡面領域内に位置させるようにしたので、鏡面領域に入
射する光に正確に反応することができ、また後方光セン
サを使用しない時は鏡面領域外に退避させて鏡面領域の
有効面積を広げることができ、しかも鏡面に窓を開ける
等の特別の加工も不要である。
【0045】請求項4記載の発明によれば、可動部材が
変位操作手段を兼ねているので、構成を簡素化すること
ができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、スイッチ手
段をロータリスイッチやプッシュスイッチ等の回転移動
または直線移動するスイッチで構成し、その移動部が可
動部材を兼ねているので、構成を簡素化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図である。
【図2】従来の自動防眩ミラーにおける後方光センサの
配置例を示す図である。
【図3】従来の自動防眩ミラーにおける後方光センサの
他の配置例を示す図である。
【図4】従来の自動防眩ミラーにおける後方光センサの
さらに別の配置例を示す図である。
【図5】従来の自動防眩ミラーにおける後方光センサお
よびスイッチの配置例を示す図である。
【図6】従来の自動防眩ミラーにおける後方光センサお
よびスイッチの他の配置例を示す図である。
【図7】図1の実施例における可動部材の拡大図であ
る。
【図8】図1の実施例におけるスイッチ手段の配置を示
す図である。
【図9】図1の自動防眩ミラーに適用される反射率制御
回路の一実施例を示す回路図である。
【図10】この発明の第2実施例を示す図である。
【図11】この発明の第3実施例を示す図である。
【図12】この発明の第4実施例を示す図である。
【図13】この発明の第5実施例を示す図である。
【図14】この発明の第6実施例を示す図である。
【図15】この発明の第7実施例を示す図である。
【図16】この発明の第8実施例を示す図である。
【図17】この発明の第9実施例を示す図である。
【図18】この発明の第10実施例を示す図である。
【図19】図18の自動防眩ミラーに適用される回路構
成の一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
12 ミラーボデー 14 後方光センサ 30 自動防眩ミラー 32 反射率可変ミラー 40 可動部材 46 操作つまみ(変位操作手段) 50 リミットスイッチ(スイッチ手段) 64 反射率可変制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両後方から入射される光の強度を検出し
    て、少くともその検出値に応じて反射率可変ミラーの反
    射率を可変制御する自動防眩ミラーであって、 前記車両後方から入射される光の強度を検出する後方光
    センサと、 前記反射率可変ミラーを収容するミラーボデーに変位可
    能に取り付けられ、前記後方光センサを保持して、当該
    後方光センサを前記ミラーボデー内または当該ミラーボ
    デーの背後位置の運転者の視点から隠す収納位置と、当
    該後方光センサを車両後方に向けて露出させる排出位置
    とに選択的に変位可能な可動部材と、 この可動部材を前記収納位置または排出位置に手動また
    は自動で選択的に変位させる操作を行なう変位操作手段
    とを具備してなる自動防眩ミラー。
  2. 【請求項2】前記可動部材が前記収納位置にある時は前
    記反射率可変ミラーの反射率を可変制御するための反射
    率可変制御回路の動作をオフし、当該可動部材が前記排
    出位置にある時は当該反射率可変制御回路の動作をオン
    するように、当該可動部材の位置と当該反射率可変制御
    回路のオン、オフ状態を制御するスイッチ手段とを連動
    させてなる請求項1記載の自動防眩ミラー。
  3. 【請求項3】前記可動部材が前記排出位置にある時に、
    前記後方光センサが前記反射率可変ミラーの前方の当該
    ミラーの鏡面領域内に位置することを特徴とする請求項
    1または2に記載の自動防眩ミラー。
  4. 【請求項4】前記可動部材が前記変位操作手段を兼ねて
    なる請求項1〜3のいずれかに記載の自動防眩ミラー。
  5. 【請求項5】前記スイッチ手段が2位置に回転移動また
    は直線移動して接点をオン、オフするスイッチで構成さ
    れ、その移動部が前記可動部材を兼ねてなる請求項1〜
    4のいずれかに記載の自動防眩ミラー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137331A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Tokai Rika Co Ltd インナーミラー

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