JPH08318308A - スケール粉砕具及びそれを備えたスケール除去装置 - Google Patents

スケール粉砕具及びそれを備えたスケール除去装置

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JPH08318308A
JPH08318308A JP13064895A JP13064895A JPH08318308A JP H08318308 A JPH08318308 A JP H08318308A JP 13064895 A JP13064895 A JP 13064895A JP 13064895 A JP13064895 A JP 13064895A JP H08318308 A JPH08318308 A JP H08318308A
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JP
Japan
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scale
steel material
tool
crushing tool
impact
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Application number
JP13064895A
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English (en)
Inventor
Masaru Yokoyama
大 横山
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易にスケールが除去できるように、スケー
ルの剥離性を向上させるスケール粉砕具およびスケール
粉砕具を備えたスケール除去装置を提供する。 【構成】 鋼材表面に水噴射手段41から高圧水を噴射
してスケールを除去するスケール除去装置。回転軸21
と、回転軸を回転駆動させる駆動手段27と、回転軸に
取り付けられ、鋼材Mの表面のスケールに衝撃を付与す
る衝撃付与具22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延において、被
圧延材表面に生じた酸化スケールの除去に用いられるス
ケール粉砕具及びそれを備えたスケール除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延において、圧延される前の鋼材
は、加熱炉に投入され1200℃前後の温度に加熱さ
れ、加工性を向上させてから圧延機にかけられる。そし
て、前記鋼材は、所望形状の鋼片に圧延加工される。こ
のとき、鋼材は、大気中で1200℃前後に加熱される
ので、表面は酸化され、酸化スケールが生じる。このよ
うに、鋼材表面に酸化スケールが存在する状態で圧延を
行うと、得られる鋼片の表面にスケールが押し込まれ、
鋼片表面に疵が発生する。
【0003】そこで、表面疵の原因となるスケールを除
去するために、鋼材(被圧延材)の表面に高圧水を噴射
し、スケールを剥離させることが行われている。高圧水
の噴射によるスケール除去作業では、スケールの剥離性
を向上させるために、まず、被圧延材に対し幅方向に比
較的高めの圧下量で圧延を行い、スケールに亀裂を発生
させ、所々スケールが浮き上がった状態にする。そし
て、スケールに亀裂が生じた部分に高圧水を噴射する。
すると、前記亀裂を起点にしてスケールは剥離され、ス
ケール除去が行われていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼材の幅が
広い場合などは、幅方向の圧延を行っても、鋼材の端部
のみに亀裂が入り、中央部分のスケールには亀裂が入ら
ない。つまり幅方向の圧延のみでは、スケールの剥離性
は向上しない。したがって、亀裂の発生していないスケ
ールに高圧水を噴射しても、スケールを除去することは
難しく、鋼材表面にはスケールが残留してしまう。この
ように、スケールが残留した状態の鋼材を圧延すると、
表面疵が発生してしまうので、鋼材の品質が低下する。
更に、残留したスケールを除去するために、別工程で、
グラインダー等によりスケールを研削する作業が増えて
しまうので、圧延作業による鋼片の生産性も低下してし
まう。
【0005】本発明は、熱間圧延における上記した問題
を解決し、容易にスケールが除去できるように、スケー
ルの剥離性を向上させるスケール粉砕具およびスケール
粉砕具を備えたスケール除去装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、回転軸と、該回転軸を回転駆動させる
駆動手段と、前記回転軸に取り付けられ、鋼材の表面の
スケールに衝撃を付与する衝撃付与具とを備えているこ
とを特徴とするスケール粉砕具が提供される。又、別の
態様の発明では、鋼材表面に水噴射手段から高圧水を噴
射してスケールを除去するスケール除去装置において、
回転軸と、該回転軸を回転駆動させる駆動手段と、前記
回転軸に取り付けられ、鋼材の表面のスケールに衝撃を
付与する衝撃付与具とを備え、前記水噴射手段によりス
ケールを除去する前に前記衝撃付与具により鋼材表面の
スケールに衝撃を付与することを特徴とするスケール除
去装置が提供される。
【0007】
【作用】スケール粉砕具は、駆動手段により回転軸を回
転駆動させることにより、該回転軸に取り付けられた衝
撃付与具が鋼材表面に叩きつけられ、鋼材表面のスケー
ルに衝撃を与え、スケールに亀裂を生じさせ、それを除
去し易くする。そして、前記スケール粉砕具を備えたス
ケール除去装置は、前記亀裂に高圧水を噴射し、亀裂を
起点にスケールを剥離させ、これを完全に除去する。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。本発明によるスケール除去装置は、熱間圧延
により各種鋼片を製造する圧延機に組み込まれて使用さ
れる。前記スケール除去装置は、スケール粉砕具を備え
ており、該スケール粉砕具は、高圧水を噴射しスケール
を除去する水噴射手段(以下、「デスケーラ」という)
よりも前の部分に組み込こまれ、後段で行われるデスケ
ーラによるスケール除去を容易にするものである。
【0009】スケール粉砕具を備えたスケール除去装置
を組み込んだ圧延機1は、図1に示すように、加熱炉
(図示せず)において1200℃前後の温度に加熱され
た鋼材Mを移動させる多数のテーブルローラー10と、
鋼材Mのスケールを粉砕するスケール粉砕具20と、ス
ケール粉砕具20の後段に配設され幅方向の圧延を行う
垂直ロール30と、垂直ロール30の後段に配設され高
圧水を噴射してスケールを除去するデスケーラ40と、
デスケーラ40の後段に配設され厚み方向の圧延を行う
水平ロール50とを備えている。
【0010】テーブルローラー10は、複数本のローラ
ーを備えており、加熱炉から出された鋼材Mを水平方向
に自在に移動させることができる。スケール粉砕具20
は、後述する衝撃付与具22を取り付けるための取り付
け板23を、周方向に等間隔に4枚設置した回転軸21
と、取り付け板23の先端部に衝撃付与具として複数本
取り付けられたチェーン22と、スプロケット24,2
5と駆動力伝達チェーン26を介して回転軸21を回転
させる駆動手段であるモータ27とを備えている。
【0011】回転軸21は、両端部を軸受台28,28
により支えられる。そして、シャフト21の一端には、
スプロケット24が嵌着される。一方、モータ27の回
転軸にはスプロケット25が嵌着され、スプロケット2
4,25には、駆動力伝達チェーン26が掛け渡され
る。したがって、シャフト21は、モータ27により回
転駆動される。また、回転軸21には、後述する衝撃付
与具22を取り付けるための取り付け板23が、周方向
に等間隔に4枚設置されている。
【0012】衝撃付与具22としては、所望の衝撃力が
得られ、取扱が容易なことからチェーンを用いることが
好ましい。チェーン22は、取り付け板23の先端部に
穿設された複数の取り付け孔23aにそれぞれ一本ずつ
取り付けられる。このとき、取り付け孔23aは、任意
に穿設して構わないが、チェーン22が鋼材Mに均等に
あたるように隣り合う取り付け板23相互において取り
付け孔23aが段違いになるように穿設することが好ま
しい。また、チェーン22は、鋼材Mの表面のスケール
に所定の衝撃を与えられるだけの長さに設定してある。
【0013】ここで、本実施例では、取り付け板23を
4枚用いているが、取り付け板23としては、回転軸2
1に何枚設置しても構わない。その際、取り付け板23
は、回転軸21に回転むらが生じないように、バランス
のとれた位置にそれぞれ設置することが好ましい。ま
た、取り付け板23の枚数が多いほど取り付けられるチ
ェーン22の本数を増やすことができるので、スケール
を粉砕する効率が向上する。また、取り付け板23は、
衝撃付与具(チェーン)22を回転軸21に取り付ける
際に、取り付けを容易にするために設置しているが、衝
撃付与具(チェーン)22は回転軸21に直接取り付け
ても構わない。
【0014】垂直ロール30は、鋼材Mを幅方向に圧延
するものである。垂直ロール30のロール間隔は、任意
に設定可能である。ここで、幅方向の圧延の圧下量を多
くすると、鋼材Mの水平面(特に端部)においてスケー
ルが浮き上がり、後段のデスケーラ40における、スケ
ールの剥離性向上に寄与する。デスケーラ40は、鋼材
Mの上下面および両側面の4面を囲むように設けられた
パイプ41,41を備えている。そして、パイプ41
は、鋼材Mに向かって水を噴射できるように、複数のノ
ズルを有している。デスケーラ40は、高圧ポンプ(図
示せず)に接続されており、前記ノズルより高圧水が噴
射される。本実施例の圧延機では、パイプ41を2本備
えているが、所望のスケール除去能力を有していれば、
パイプ41の本数は格別限定されない。また、前記ノズ
ルの個数も、所望のスケール除去能力を有していれば格
別限定されない。
【0015】水平ロール50は、鋼材Mを厚み方向に圧
延するものである。水平ロール50のロール間隔は、任
意に設定可能である。圧延機1においては、加熱炉で1
200℃前後の温度に加熱された鋼材Mが、テーブルロ
ーラー10により、矢印A方向に移動され、スケール粉
砕具20の下に導入される。このとき、スケール粉砕具
20は、モータ27を駆動させることにより、回転軸2
1とともにチェーン22を回転させているので、鋼材M
の表面(上面)は、チェーン22により叩かれ、スケー
ルに衝撃が加わり、亀裂が生じる。
【0016】次に、鋼材Mは、垂直ロール30により幅
方向に圧延される。このとき、鋼材Mは変形するため、
更に、側部のスケールに亀裂が生じる。ここで、鋼材M
の下面は、移動の際にテーブルローラー10より衝撃を
うけるため、スケールは剥離しやすくなっている。つい
で、スケールに亀裂が生じた状態の鋼材Mは、デスケー
ラ40に導入される。ここで、鋼材Mは、デスケーラ4
0により、上下面および側面に高圧水が噴射される。す
ると、表面のスケールは、水の圧力により亀裂を起点と
して剥がされ、除去される。
【0017】スケールが除去された鋼材Mは、引き続き
水平ロール50に導入され、厚み方向に圧延される。こ
のとき、スケールが存在しないので、圧延によりスケー
ルが押し込まれることはなく、表面疵の発生は抑えられ
る。尚、鋼材の圧延は、水平ロール50の後段に垂直,
水平ロールを多段階に配置し、連続的に圧延を行っても
よいし、垂直ロール30と水平ロール50との間を複数
回往復させることにより所望形状に圧延してもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1のスケール粉砕具は、衝撃付与
具で鋼材表面を叩き、鋼材表面のスケールに亀裂を生じ
させることにより、スケールの剥離性を向上させること
ができる。請求項2のスケール除去装置は、スケール粉
砕具を備えているので、鋼材の表面のスケールに亀裂を
生じさせることができる。このため、後段に設けられた
デスケーラにより、高圧水が噴射されると、前記亀裂を
起点としてスケールは剥がされるので、容易にスケール
の除去が行える。よって、得られる鋼片には、スケール
が原因となる表面疵が発生しないので、高品質の鋼片が
得られる。
【0019】また、スケール粉砕具を備えたスケール除
去装置は、熱間圧延機に組み込むことにより、容易にス
ケール除去が行えるので、別工程でスケール除去を行う
手間が省け、鋼片の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱間圧延機の構成を示す斜視図である。
【図2】スケール粉砕具の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 圧延機 10 テーブルローラー 20 スケール粉砕具 21 回転軸 22 衝撃付与具 23 取り付け板 23a 取り付け孔 24 スプロケット 25 スプロケット 26 駆動力伝達チェーン 27 モータ(駆動手段) 30 垂直ロール 40 デスケーラ 50 水平ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、該回転軸を回転駆動させる駆
    動手段と、前記回転軸に取り付けられ、鋼材の表面のス
    ケールに衝撃を付与する衝撃付与具とを備えていること
    を特徴とするスケール粉砕具。
  2. 【請求項2】 鋼材表面に水噴射手段から高圧水を噴射
    してスケールを除去するスケール除去装置において、回
    転軸と、該回転軸を回転駆動させる駆動手段と、前記回
    転軸に取り付けられ、鋼材の表面のスケールに衝撃を付
    与する衝撃付与具とを備え、前記水噴射手段によりスケ
    ールを除去する前に前記衝撃付与具により鋼材表面のス
    ケールに衝撃を付与することを特徴とするスケール除去
    装置。
JP13064895A 1995-05-29 1995-05-29 スケール粉砕具及びそれを備えたスケール除去装置 Pending JPH08318308A (ja)

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JP13064895A JPH08318308A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 スケール粉砕具及びそれを備えたスケール除去装置

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JP (1) JPH08318308A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1628784A2 (en) 2003-04-07 2006-03-01 The Material Works Ltd. Method of removing scale and inhibiting oxidation in processed sheet metal
CN102039329A (zh) * 2011-01-04 2011-05-04 马鞍山钢铁股份有限公司 机械除鳞装置
CN103920729A (zh) * 2013-11-07 2014-07-16 首钢总公司 一种去除高硅类高强汽车板红锈缺陷的方法
CN103962332A (zh) * 2013-01-31 2014-08-06 宝山钢铁股份有限公司 一种块状坯料的表面清洗工艺及工艺布置

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