JPH08318290A - 汚水の好気性処理槽及び処理方法 - Google Patents
汚水の好気性処理槽及び処理方法Info
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- JPH08318290A JPH08318290A JP14695995A JP14695995A JPH08318290A JP H08318290 A JPH08318290 A JP H08318290A JP 14695995 A JP14695995 A JP 14695995A JP 14695995 A JP14695995 A JP 14695995A JP H08318290 A JPH08318290 A JP H08318290A
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- JP
- Japan
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- carrier
- tank
- treatment
- aerobic
- treatment tank
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 担体濃度分布の不均一及び担体機能を発揮で
きないような装置の配置に伴う処理性能の低下を防止で
きる好気性処理槽と汚水処理方法及び装置を提供する。 【構成】 浮遊状態に保持した微生物を固定化した担体
2を有する汚水の好気性処理槽1において、槽内を均一
に曝気混合できる位置に水中エアレータ3を1基又は複
数基配置したものであり、該処理槽を用いて担体を均一
に浮遊分布するように曝気混合する汚水の処理方法とし
たものであり、また、該処理槽は汚水を循環式硝化脱窒
素又は脱窒素・脱リン処理する処理装置の好気性処理槽
に適用できる。
きないような装置の配置に伴う処理性能の低下を防止で
きる好気性処理槽と汚水処理方法及び装置を提供する。 【構成】 浮遊状態に保持した微生物を固定化した担体
2を有する汚水の好気性処理槽1において、槽内を均一
に曝気混合できる位置に水中エアレータ3を1基又は複
数基配置したものであり、該処理槽を用いて担体を均一
に浮遊分布するように曝気混合する汚水の処理方法とし
たものであり、また、該処理槽は汚水を循環式硝化脱窒
素又は脱窒素・脱リン処理する処理装置の好気性処理槽
に適用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚水の好気性処理に係
り、特に下水、し尿、産業排水等の有機性排水を微生物
固定化担体を利用して、生物学的に処理するための好気
性処理槽と処理方法及びそれを用いた処理装置に関す
る。
り、特に下水、し尿、産業排水等の有機性排水を微生物
固定化担体を利用して、生物学的に処理するための好気
性処理槽と処理方法及びそれを用いた処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、活性汚泥法、生物膜法、固定化微
生物法等の普及が著しいが、土地利用の効率化が叫ばれ
る国内においては、より省面積で処理が可能な高性能汚
水処理装置の開発が急務である。この中で、特に微生物
固定化担体を利用する汚水処理装置は、担体素材の性能
向上と相まって注目を集めている。本発明者らは、図4
に示す固定化担体を利用した汚水処理装置の開発を行っ
てきたが、その開発過程で次のような技術的課題に遭遇
した。すなわち、固定化担体が被処理水とともに生物反
応槽を流下する結果、反応槽の先端部の担体濃度が低下
し、末端部の担体濃度が高くなる現象及び好気反応槽の
底部全体に亘って配置した曝気装置とコンクリート底部
の隙間に担体が堆積し、計画予想担体量を大幅に上回る
担体の注入率が必要となった。また担体の片寄りにより
処理性能が著しい低下をきたした。
生物法等の普及が著しいが、土地利用の効率化が叫ばれ
る国内においては、より省面積で処理が可能な高性能汚
水処理装置の開発が急務である。この中で、特に微生物
固定化担体を利用する汚水処理装置は、担体素材の性能
向上と相まって注目を集めている。本発明者らは、図4
に示す固定化担体を利用した汚水処理装置の開発を行っ
てきたが、その開発過程で次のような技術的課題に遭遇
した。すなわち、固定化担体が被処理水とともに生物反
応槽を流下する結果、反応槽の先端部の担体濃度が低下
し、末端部の担体濃度が高くなる現象及び好気反応槽の
底部全体に亘って配置した曝気装置とコンクリート底部
の隙間に担体が堆積し、計画予想担体量を大幅に上回る
担体の注入率が必要となった。また担体の片寄りにより
処理性能が著しい低下をきたした。
【0003】このため、担体流下防止壁を配置したり、
別途攪拌移送手段を配備したりすることが検討されてき
たが、処理容量や設備費、運転費の点で問題があった。
これらは、担体の破壊を懸念するため、曝気手段として
酸素溶存効率が高いが、攪拌力のあまりないディフュー
ザや散気管による全面曝気槽等を用いて処理を行ってい
たためである。ところで、現時点においては、攪拌に対
して十分の強度をもつ微生物固定化担体が種々開発され
ている。
別途攪拌移送手段を配備したりすることが検討されてき
たが、処理容量や設備費、運転費の点で問題があった。
これらは、担体の破壊を懸念するため、曝気手段として
酸素溶存効率が高いが、攪拌力のあまりないディフュー
ザや散気管による全面曝気槽等を用いて処理を行ってい
たためである。ところで、現時点においては、攪拌に対
して十分の強度をもつ微生物固定化担体が種々開発され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、担体濃度分
布の不均一及び担体機能を発揮できないような装置の配
置に伴う処理性能の低下を防止できる好気性処理槽とそ
れを用いた汚水処理方法と処理装置を提供することを課
題とする。
布の不均一及び担体機能を発揮できないような装置の配
置に伴う処理性能の低下を防止できる好気性処理槽とそ
れを用いた汚水処理方法と処理装置を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、浮遊状態に保持した微生物を固定化し
た担体を有する汚水の好気性処理槽において、槽内を均
一に曝気混合できる位置に水中エアレータを1基又は複
数基配置したものである。また、本発明では、好気性処
理槽内で、活性汚泥及び微生物を固定化した担体を用い
て汚水を処理する方法において、前記処理槽内に、1基
又は複数基の水中エアレータにより前記微生物を固定化
した担体を、均一に浮遊分布するように曝気処理するこ
ととしたものである。本発明の好気性処理槽は、汚水を
循環式硝化脱窒素又は脱窒素・脱リン処理する処理装置
における好気性処理槽として用いることができる。
に、本発明では、浮遊状態に保持した微生物を固定化し
た担体を有する汚水の好気性処理槽において、槽内を均
一に曝気混合できる位置に水中エアレータを1基又は複
数基配置したものである。また、本発明では、好気性処
理槽内で、活性汚泥及び微生物を固定化した担体を用い
て汚水を処理する方法において、前記処理槽内に、1基
又は複数基の水中エアレータにより前記微生物を固定化
した担体を、均一に浮遊分布するように曝気処理するこ
ととしたものである。本発明の好気性処理槽は、汚水を
循環式硝化脱窒素又は脱窒素・脱リン処理する処理装置
における好気性処理槽として用いることができる。
【0006】本発明は、槽内流により好気性処理槽の流
末部に担体が集積してしまうという従来法の問題を解決
するため、従来用いられてきたディフューザや散気管に
よる微気泡による全面曝気方式のような単なる散気装置
ではなく、攪拌流を形成する能力に優れた水中エアレー
タを配備するものである。本発明に用いる水中エアレー
タは、空気吹込式でも機械式でも、上方吹出式、下方吹
出式のいずれでも良い。例えば、通常の汚水処理用曝気
槽に配備されるスタティックエアレータ等は好ましい例
である。更に、本発明では、槽形状に応じて均一な攪拌
流が生じるような位置に水中エアレータを設けるので、
浮遊担体は槽内に均一に分散され続け、従来のような担
体の偏りは生じ難い。
末部に担体が集積してしまうという従来法の問題を解決
するため、従来用いられてきたディフューザや散気管に
よる微気泡による全面曝気方式のような単なる散気装置
ではなく、攪拌流を形成する能力に優れた水中エアレー
タを配備するものである。本発明に用いる水中エアレー
タは、空気吹込式でも機械式でも、上方吹出式、下方吹
出式のいずれでも良い。例えば、通常の汚水処理用曝気
槽に配備されるスタティックエアレータ等は好ましい例
である。更に、本発明では、槽形状に応じて均一な攪拌
流が生じるような位置に水中エアレータを設けるので、
浮遊担体は槽内に均一に分散され続け、従来のような担
体の偏りは生じ難い。
【0007】水中エアレータの設置は、槽の形状により
均一な曝気が行えるように、台数、配置を適宜選定する
ことができる。また、流入水の流水の影響により、極め
て長期的には担体が流出端に片寄り、処理性能が安定化
しなくなることもあるが、このような場合、担体の片寄
り防止策として流出部に水中ポンプ等を設置して、担体
を含む混合液を流入部に返送して処理性能を安定させる
こともできる。上記方法を嫌気・好気処理に使用する場
合、担体を含む混合液は、返送先において、担体は好気
槽へ、混合液は嫌気槽へ戻るように装置を設置すること
もできる。このように分別して返送するとポンプ能力は
増大する。また、好気槽末端に設備する移送ポンプとし
ては、担体及び生物膜が破壊される場合があるので、無
閉塞ボルテック型ポンプ、一軸ねじポンプ及びエアリス
トポンプ等の特殊仕様のポンプを使用するのが望まし
い。その場合の移送水量は、周波数制御によるモータ回
転数の変更等で任意に変更できるものが望ましい。
均一な曝気が行えるように、台数、配置を適宜選定する
ことができる。また、流入水の流水の影響により、極め
て長期的には担体が流出端に片寄り、処理性能が安定化
しなくなることもあるが、このような場合、担体の片寄
り防止策として流出部に水中ポンプ等を設置して、担体
を含む混合液を流入部に返送して処理性能を安定させる
こともできる。上記方法を嫌気・好気処理に使用する場
合、担体を含む混合液は、返送先において、担体は好気
槽へ、混合液は嫌気槽へ戻るように装置を設置すること
もできる。このように分別して返送するとポンプ能力は
増大する。また、好気槽末端に設備する移送ポンプとし
ては、担体及び生物膜が破壊される場合があるので、無
閉塞ボルテック型ポンプ、一軸ねじポンプ及びエアリス
トポンプ等の特殊仕様のポンプを使用するのが望まし
い。その場合の移送水量は、周波数制御によるモータ回
転数の変更等で任意に変更できるものが望ましい。
【0008】また、移送にあたっては、ポンプ以外には
担体及び生物膜の破壊なしに移送できる手段を適宜使用
してもよい。更に、特開平5−26139号公報に開示
された装置のように担体移送管途中に液体サイクロンや
トロンメル篩のような担体の分離手段を配備し、移送水
を前段に設けた各処理装置に、担体を好気槽へ分配して
もよい。また、本発明の処理方法及び好気性処理槽は、
例えば、無酸素工程、好気工程、沈殿工程を順次連結
し、好気工程流出水を無酸素工程へ循環し、沈殿工程の
沈殿汚泥を無酸素工程へ返送する循環式硝化脱窒素法及
びその装置、又は、更に前記無酸素工程の前に嫌気工程
を設け、沈殿工程の沈殿汚泥を嫌気工程へ返送する、脱
窒素・脱りん活性汚泥法及び装置における好気工程及び
好気性処理槽に好適に用いることができる。
担体及び生物膜の破壊なしに移送できる手段を適宜使用
してもよい。更に、特開平5−26139号公報に開示
された装置のように担体移送管途中に液体サイクロンや
トロンメル篩のような担体の分離手段を配備し、移送水
を前段に設けた各処理装置に、担体を好気槽へ分配して
もよい。また、本発明の処理方法及び好気性処理槽は、
例えば、無酸素工程、好気工程、沈殿工程を順次連結
し、好気工程流出水を無酸素工程へ循環し、沈殿工程の
沈殿汚泥を無酸素工程へ返送する循環式硝化脱窒素法及
びその装置、又は、更に前記無酸素工程の前に嫌気工程
を設け、沈殿工程の沈殿汚泥を嫌気工程へ返送する、脱
窒素・脱りん活性汚泥法及び装置における好気工程及び
好気性処理槽に好適に用いることができる。
【0009】本発明においては、好気性処理槽内にエア
レータを1台又は複数台設置することができるが、処理
槽の断面が長方形の場合は槽内流が片寄らないように水
中エアレータを複数台設置することにより、槽内を均一
に攪拌すると共に、水中エアレータへの送気によりタン
ク内が均一に好気条件を維持することが可能となり、維
持管理、定期点検作業が大幅に削減可能となった。本発
明に使用する固定化担体としては、砂、活性炭、ポリウ
レタンフォーム、ポリビニルアルコール、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、セルロー
ス等の流動性担体が好ましいが、必ずしも、これらの担
体に適用を限定するものではない。なお担体への微生物
固定化手段としては、付着固定化法が一般的であるが、
包括固定化法も適用可能である。更に、好気槽の流出端
には、担体の流出を防止するネット、グレーチング、パ
ンチングプレート等の多孔性部材よりなる担体流出防止
手段を配備するのがよい。
レータを1台又は複数台設置することができるが、処理
槽の断面が長方形の場合は槽内流が片寄らないように水
中エアレータを複数台設置することにより、槽内を均一
に攪拌すると共に、水中エアレータへの送気によりタン
ク内が均一に好気条件を維持することが可能となり、維
持管理、定期点検作業が大幅に削減可能となった。本発
明に使用する固定化担体としては、砂、活性炭、ポリウ
レタンフォーム、ポリビニルアルコール、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、セルロー
ス等の流動性担体が好ましいが、必ずしも、これらの担
体に適用を限定するものではない。なお担体への微生物
固定化手段としては、付着固定化法が一般的であるが、
包括固定化法も適用可能である。更に、好気槽の流出端
には、担体の流出を防止するネット、グレーチング、パ
ンチングプレート等の多孔性部材よりなる担体流出防止
手段を配備するのがよい。
【0010】
【作用】本発明によれば、攪拌機能に優れた水中エアレ
ータを使用するので、好気槽底部に沈積したまま機能を
発揮しない余分な担体を投入せずに、好気槽内を均一に
攪拌することにより、担体の片寄りも大幅に改善するこ
とができる。また、本発明によって、好気槽に水中エア
レータを使用することにより、従来の微細気泡による全
面曝気方式に比べると経年変化による酸素溶解効率の低
下がないため、好気槽において高い処理性能を得ること
ができる。
ータを使用するので、好気槽底部に沈積したまま機能を
発揮しない余分な担体を投入せずに、好気槽内を均一に
攪拌することにより、担体の片寄りも大幅に改善するこ
とができる。また、本発明によって、好気槽に水中エア
レータを使用することにより、従来の微細気泡による全
面曝気方式に比べると経年変化による酸素溶解効率の低
下がないため、好気槽において高い処理性能を得ること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 図1は本発明の汚水の好気性処理槽(以下、好気タンク
という)の一例を示す平面図であり、図2は図1の縦断
面図である。図1及び図2では、好気タンクに阻流板等
の仕切板を入れることなしに、好気タンクの平面寸法の
縦と横の長さができるだけ1:1にするよう破線部16
の前半、後半に各1台ずつの水中エアレータを配置して
いる。この好気タンクにおいて図2に示すような循環流
が形成されている。固定化担体2は、このような循環流
によって、仕切板がなくても、担体はある程度、タンク
内全般にわたって均一分散する。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 図1は本発明の汚水の好気性処理槽(以下、好気タンク
という)の一例を示す平面図であり、図2は図1の縦断
面図である。図1及び図2では、好気タンクに阻流板等
の仕切板を入れることなしに、好気タンクの平面寸法の
縦と横の長さができるだけ1:1にするよう破線部16
の前半、後半に各1台ずつの水中エアレータを配置して
いる。この好気タンクにおいて図2に示すような循環流
が形成されている。固定化担体2は、このような循環流
によって、仕切板がなくても、担体はある程度、タンク
内全般にわたって均一分散する。
【0012】しかし被処理水の流下に伴って、徐々にで
はあるが担体が流出端に移動するため、好気タンク末端
に担体移送ポンプを設置した。担体移送ポンプ10を設
置し、担体2を移送することで、担体濃度の微調整も可
能となる。なお、図1、図2において、6は担体分離
機、8は処理水流出管であり、また、4はブロワ、5は
空気管、9は空気風量計である。このように、本実施例
では、従来の微細気泡の散気装置のかわりに、水中エア
レータを設置することにより、経年変化にもかかわら
ず、安定した酸素溶解効率を得ることができる。その結
果、高い処理性能を得ることができるとともに、維持管
理、点検作業が大幅に削減できる。
はあるが担体が流出端に移動するため、好気タンク末端
に担体移送ポンプを設置した。担体移送ポンプ10を設
置し、担体2を移送することで、担体濃度の微調整も可
能となる。なお、図1、図2において、6は担体分離
機、8は処理水流出管であり、また、4はブロワ、5は
空気管、9は空気風量計である。このように、本実施例
では、従来の微細気泡の散気装置のかわりに、水中エア
レータを設置することにより、経年変化にもかかわら
ず、安定した酸素溶解効率を得ることができる。その結
果、高い処理性能を得ることができるとともに、維持管
理、点検作業が大幅に削減できる。
【0013】実施例2 次に、本発明の好気性処理槽を用いた循環式硝化脱窒素
法について述べる。図3に、循環式硝化脱窒素法に用い
た装置の概略縦断面図を示す。図3において、好気タン
ク1は、本発明の好気タンクを用いており、12は無酸
素タンク、13は担体と硝化循環の分離装置である。
法について述べる。図3に、循環式硝化脱窒素法に用い
た装置の概略縦断面図を示す。図3において、好気タン
ク1は、本発明の好気タンクを用いており、12は無酸
素タンク、13は担体と硝化循環の分離装置である。
【0014】この図3を用いて、硝化脱窒素法を説明す
ると、汚水は流入管7から無酸素タンク12に、13の
分離装置で担体と硝化循環液に分離された後の14の硝
化循環液と共に流入し、脱窒素処理を受けたのち、無酸
素タンクと好気タンクを仕切る壁15の上部に設けた流
入口より好気タンクに流入する。好気タンク1では水中
エアレータにより循環流が生成し、実施例1で記載した
作用効果により、充分に硝化処理を受けて、処理水は担
体分離機6を通り流出する。流出端に設置した担体移送
ポンプ10により、担体プラス硝化循環液は13の分離
装置により担体と硝化循環液に分離され、硝化循環液1
4は無酸素タンクに循環される。
ると、汚水は流入管7から無酸素タンク12に、13の
分離装置で担体と硝化循環液に分離された後の14の硝
化循環液と共に流入し、脱窒素処理を受けたのち、無酸
素タンクと好気タンクを仕切る壁15の上部に設けた流
入口より好気タンクに流入する。好気タンク1では水中
エアレータにより循環流が生成し、実施例1で記載した
作用効果により、充分に硝化処理を受けて、処理水は担
体分離機6を通り流出する。流出端に設置した担体移送
ポンプ10により、担体プラス硝化循環液は13の分離
装置により担体と硝化循環液に分離され、硝化循環液1
4は無酸素タンクに循環される。
【0015】実施例3 次に、図3を用いて硝化脱窒素した処理例を以下に示
す。 (a)被処理水 都市下水 (b)装置構成 無酸素タンク・・・400m3 (滞留時間4.0時間) 好気タンク・・・・400m3 (滞留時間4.0時間) 計 800m3 (HRT=8.0時間) ・処理水量: 100m3 /時 ・返送汚泥量: 50m3 /時 ・硝化液循環量: 200m3 /時 ・MLSS: 2000mg/リットル
す。 (a)被処理水 都市下水 (b)装置構成 無酸素タンク・・・400m3 (滞留時間4.0時間) 好気タンク・・・・400m3 (滞留時間4.0時間) 計 800m3 (HRT=8.0時間) ・処理水量: 100m3 /時 ・返送汚泥量: 50m3 /時 ・硝化液循環量: 200m3 /時 ・MLSS: 2000mg/リットル
【0016】 ・通気量:好気タンク(A) 300Nm3 /時、好気タンク(B) 300 Nm3 /時 (A),(B)とも酸素溶解効率15%の水中エアレー
タを1基ずつ配置。 運転結果 好気タンクでは水中エアレータによる循環流が形成さ
れ、均一に混合されていることが確認された。詳細調査
の結果、好気タンクでの担体の片寄りは、±5%以内で
あった。また、硝化性能は好気タンク(A)(B)全体
において高い状態に維持でき、処理水のアンモニア性窒
素は常に1mg/リットル以下であった。
タを1基ずつ配置。 運転結果 好気タンクでは水中エアレータによる循環流が形成さ
れ、均一に混合されていることが確認された。詳細調査
の結果、好気タンクでの担体の片寄りは、±5%以内で
あった。また、硝化性能は好気タンク(A)(B)全体
において高い状態に維持でき、処理水のアンモニア性窒
素は常に1mg/リットル以下であった。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば微生
物固定化担体を利用する水処理装置において、担体濃度
分布の形成を防止・解消でき、かつ、槽内の酸素供給速
度を均一化したため槽全体において高い処理性能を得る
ことができる。
物固定化担体を利用する水処理装置において、担体濃度
分布の形成を防止・解消でき、かつ、槽内の酸素供給速
度を均一化したため槽全体において高い処理性能を得る
ことができる。
【図1】本発明の好気性処理槽の一例を示す平面図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】本発明の硝化脱窒素法に用いた装置の概略縦断
面図。
面図。
【図4】従来の担体を用いた好気性処理タンクの一例を
示す断面説明図。
示す断面説明図。
1:好気タンク、2:固定化担体、3:水中エアレー
タ、4:ブロワ、5:空気管、6:担体分離機、7:流
入管、8:流出管、9:空気風量計、10:担体移送用
ポンプ、11:担体+循環硝化液、12:無酸素タン
ク、13:担体・硝化液循環分離装置、14:循環硝化
液管、15:仕切壁、16:仮想線
タ、4:ブロワ、5:空気管、6:担体分離機、7:流
入管、8:流出管、9:空気風量計、10:担体移送用
ポンプ、11:担体+循環硝化液、12:無酸素タン
ク、13:担体・硝化液循環分離装置、14:循環硝化
液管、15:仕切壁、16:仮想線
Claims (3)
- 【請求項1】 浮遊状態に保持した微生物を固定化した
担体を有する汚水の好気性処理槽において、槽内を均一
に曝気混合できる位置に水中エアレータを1基又は複数
基配置したことを特徴とする汚水の好気性処理槽。 - 【請求項2】 好気性処理槽内で、活性汚泥及び微生物
を固定化した担体を用いて汚水を処理する方法におい
て、前記処理槽内に、1基又は複数基の水中エアレータ
により前記微生物を固定化した担体を、均一に浮遊分布
するように曝気処理することを特徴とする汚水の処理方
法。 - 【請求項3】 汚水を循環式硝化脱窒素又は脱窒素・脱
リン処理する処理装置において、該処理装置の好気性処
理槽として請求項1記載の好気性処理槽を用いることを
特徴とする処理装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14695995A JPH08318290A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 汚水の好気性処理槽及び処理方法 |
CA 2221923 CA2221923A1 (en) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | Method of aerobically treating liquid-waste and treatment tank |
EP96914409A EP0933334B1 (en) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | Treatment tank for AEROBICALLY TREATING WASTEWATER comprising carriers |
DE1996626864 DE69626864T2 (de) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | Abwasserbecken ZUR AEROBEN BEHANDLUNG VON ABWASSER beinhaltend Träger |
CN96194979A CN1098815C (zh) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | 需氧处理污水的方法与处理池 |
KR1019970708312A KR100409056B1 (ko) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | 오수의호기성처리방법및처리조 |
US08/952,609 US6077424A (en) | 1995-05-23 | 1996-05-23 | Method for aerobically treating wastewater and a treatment tank for such method |
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JPH08318290A true JPH08318290A (ja) | 1996-12-03 |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
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JP2011507682A (ja) * | 2007-12-19 | 2011-03-10 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | 懸濁溶媒粒状活性炭膜生物反応槽システムおよびプロセス |
WO2023149425A1 (ja) * | 2022-02-01 | 2023-08-10 | メタウォーター株式会社 | 排水処理装置、及び排水処理方法 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP14695995A patent/JPH08318290A/ja active Pending
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JP2011507682A (ja) * | 2007-12-19 | 2011-03-10 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | 懸濁溶媒粒状活性炭膜生物反応槽システムおよびプロセス |
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