JPH08317564A - 交直変換器の制御装置 - Google Patents

交直変換器の制御装置

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JPH08317564A
JPH08317564A JP7119442A JP11944295A JPH08317564A JP H08317564 A JPH08317564 A JP H08317564A JP 7119442 A JP7119442 A JP 7119442A JP 11944295 A JP11944295 A JP 11944295A JP H08317564 A JPH08317564 A JP H08317564A
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Teruo Yoshino
輝雄 吉野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】交流系統の状態が変化しても、高調波不安定性
の悪循環のループを絶ち、直流連系を安定に運転できる
交直変換器の制御装置を提供する。 【構成】交流系統の状態変化を検出する状態検出手段4
1と、交流系統の状態に応じた定電流制御手段の制御パ
ラメータを記憶するメモリ42と、状態検出手段の出力
により定電流制御手段の制御パラメータをメモリ42に
記憶された所定の値に変更するパラメータ変更手段とを
具備したことを特徴とする交直変換器の制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流送電系統、また
は、周波数変換装置等の直流連系設備において、状態が
大きく変化する交流系統に連系する交直変換器の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流送電系統の直流連系設備を図
8を参照して説明する。図8では、変換器1A、1Bの
直流側はそれぞれリアクトル2を介して接続され、各変
換器1A、1Bの交流側は変換器用変圧器4A、4B、
遮断器5A、5Bを介してそれぞれの交流系統6A、6
Bに接続されている。
【0003】変換器1A、1Bには、定電圧制御回路1
1A、11Bと、定余裕角制御回路12A、12Bと、
定電力制御回路13と、定電流制御回路14A、14B
とが設けられ、変換器1A、1Bの制御を行っている。
【0004】定電圧制御回路11A、11Bは、直流電
圧設定器15A、15Bの出力である電圧基準信号と、
直流電圧を直流電圧検出器16で検出し、電圧/電圧変
換回路17によって制御回路で取り扱い易い値に変換さ
れた直流電圧信号との差を求めた加算回路18A、18
Bの出力を基に、直流電圧が上記電圧基準信号に追従す
るように制御される。
【0005】定余裕角制御回路12A、12Bは、余裕
角設定器19A、19Bの出力である余裕角基準信号を
基に、変換器1A、1Bの余裕角が上記余裕角基準信号
に追従するように制御される。
【0006】定電力制御回路13は、電流検出器20
A、20Bの出力と電圧検出用変圧器21A、21Bの
出力とを基に、有効電力信号を求める有効電力検出器2
2A、22Bの出力と、電力基準信号を設定する有効電
力設定器23の出力との差を求めた加算回路24の出力
を基に、有効電力信号が上記電力基準信号に追従するよ
うに、定電流制御回路14A、14Bに与える電流基準
信号を決定する。
【0007】この際、定電力制御回路13への入力され
る有効電力信号は、有効電力検出器22Aまたは22B
の内、逆変換器として動作している変換器に接続してい
る有効電力検出器の出力を選択スイッチ25により選択
する。
【0008】定電流制御回路14A、14Bは、定電力
制御回路13の出力である電流基準信号と、直流電流を
直流電流検出器26A、26Bで検出し、電流/電圧変
換回路27A、27Bによって制御回路として取り扱い
易い値に変換された直流電流信号との差を求めた加算回
路28A、28Bの出力を基に、直流リアクトル2に流
れる直流電流が前記電流基準信号に追従するように制御
される。
【0009】この定電流制御回路の制御関数は通常、比
例積分または1次進み遅れが用いられ、その特性は直流
回路事故あるいは逆変換器側転流失敗時に過電流抑制す
るために、高ゲイン、高速の制御特性を有する。
【0010】制御進み角優先回路29A、29Bは、上
記定電圧制御回路11A、11Bの出力と、上記定余裕
角制御回路12A、12Bの出力と、上記定電流制御回
路14A、14Bの出力のうち、その出力として最も変
換器の制御角の進んでいる出力を選択し出力する。
【0011】上記制御進み角優先回路29A、29Bの
出力は、位相制御回路30A、30Bに入力され、ここ
で変換器の点孤タイミングを決めるパルス信号に変換さ
れ、パスル増幅回路31A、31Bを介して各変換器に
ゲートパルス信号として与えられる。以上説明したよう
に制御回路を構成することは公知の技術である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】交流系統は通常多数の
発電所、送電線、変電所から構成されているが、落雷等
の事故により、直流連系設備の接続する交流系統の短絡
容量が小さくなる場合がある。
【0013】直流連系設備の接続する交流系統の短絡容
量が小さくなると、直流連系設備の交流フィルタ、調相
コンデンサ等の容量性インピーダンスと系統のインピー
ダンスとから構成される回路の共振点が、交流系統の基
本波周波数の2次、3次調波付近の周波数領域に現れる
ようになる。
【0014】このような場合には、高ゲイン、高速の定
電流制御を用いていると、以下のように高調波不安定性
等の問題が発生し、直流連系設備の安定な運転ができな
くなるおそれがある。
【0015】交流系統に電圧高調波成分発生→変換器出
力に高調波成分発生→直流電流に高調波成分発生→変換
器を介して交流側に高調波電流流出→交流系統インピー
ダンスと高調波電流の積により電圧高調波発生よって、
定電流制御が高ゲイン、高速であると、直流電流の高調
波成分により制御角が変動し、交流側に流出する高調波
電流が大きくなる可能性がある。また、交流系統の短絡
容量が小さくなり、その共振点が変換器から流出する高
調波電流の周波数に近いと、その周波数の高調波電圧が
大きく発生する。このような悪条件が重なると、上記の
ループがポジティブフィードバックとなり、高調波が増
大していく。
【0016】以上説明したように、定電流制御が高ゲイ
ン、高速のままであると、交流系統の状態が変化した
時、直流連系を安定に運転できなくなるおそれがあると
いう不具合があった。
【0017】よって、本発明の目的は、上記の不具合を
解決するものであり、交流系統の状態が変化しても、高
調波不安定性の悪循環のループを絶ち、直流連系を安定
に運転できる交直変換器の制御装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の交直変換器の制御装置で
は、交流系統の状態変化を検出する状態検出手段と、制
御パラメータに基づいて、交直変換器を定電流制御する
定電流制御手段と、交流系統の状態に応じた上記定電流
制御手段の制御パラメータを記憶するメモリと、上記状
態検出手段の出力により上記定電流制御手段の制御パラ
メータを上記メモリに記憶された所定の値に変更するパ
ラメータ変更手段とを具備したことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項2記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出する状態検出手段
と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直変
換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、上記状
態検出手段の出力により上記複数の定電流制御手段のう
ち交流系統の状態に応じた制御パラメータを有する定電
流制御手段に切り替える切替手段とを具備したことを特
徴とする。
【0020】本発明の請求項3記載の交直変換器の制御
装置では、請求項2記載の交直変換器の制御装置におい
て、上記状態検出手段の出力により上記複数の定電流制
御手段のうち交流系統の状態に応じた制御パラメータを
有する定電流制御手段に切り替えるときに、徐々に移行
するようにする重み付け手段とを具備したことを特徴と
する。
【0021】本発明の請求項4記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出する状態検出手段
と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直変
換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、上記状
態検出手段の出力により上記複数の定電流制御手段の入
力にそれぞれ所定のバイアスを加える加算手段と、上記
複数の定電流制御手段の出力の内最大の値を選択する選
択手段とを具備したことを特徴とする。
【0022】本発明の請求項5記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出する状態検出手段
と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直変
換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、上記状
態検出手段の出力により上記複数の定電流制御手段の出
力にそれぞれ所定のバイアスを加える加算手段と、上記
複数の定電流制御手段の出力にバイアスを加えた値の内
最大の値を選択する選択手段とを具備したことを特徴と
する。
【0023】
【作用】本発明の請求項1記載の交直変換器の制御装置
では、交流系統の状態に応じて定電流制御手段の制御パ
ラメータを所定の値に変更することによって、交流系統
の状態が変化した場合、定電流制御のパラメータを制御
の連続性を保って変更できるので、直流連系設備を安定
に運転が継続できる。
【0024】本発明の請求項2記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出し、交流系統の状
態に応じた制御パラメータを有する定電流制御手段に切
り替えることによって、交流系統の状態が変化した場
合、定電流制御の制御関数を切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【0025】本発明の請求項3記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出し、交流系統の状
態に応じた制御パラメータを有する定電流制御手段に切
り替えることによって、交流系統の状態が変化した場
合、定電流制御の制御関数を制御の連続性を保って切り
替えることができるので、直流連系設備を安定に運転が
継続できる。
【0026】本発明の請求項4記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態に応じて複数の定電流制御手
段の入力にそれぞれ所定のバイアスを加えることによっ
て、交流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御
関数を制御の連続性を保って切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【0027】本発明の請求項5記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態に応じて複数の定電流制御手
段の出力にそれぞれ所定のバイアスを加えることによっ
て、交流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御
関数を制御の連続性を保って切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例は、直流送電系統の直流連系設備
の定電流制御回路に関するものであり、定電流制御回路
の制御パラメータを変更する場合を示したものである。
【0029】図1は、本発明の第1の実施例の定電流制
御回路の構成図である。定電流制御回路40は、交流系
統の状態変化を検出する状態変化検出回路41の出力に
応じて定電流制御の演算の係数を出力するメモリ42の
出力を基に定電流制御を行う。
【0030】状態変化検出回路41は、送電線の遮断器
の開放状態、直流連系設備に接続する系統の位相と分離
した交流系統の位相の差、直流連系設備に接続する系統
の周波数と分離した交流系統の周波数の差、直流電圧あ
るいは直流電流の交流成分の増大等により交流系統の状
態変化を検出する。
【0031】メモリ42は、複数の定電流制御の演算の
係数を蓄えており、状態変化検出回路41の出力に応じ
た定電流制御の演算の係数を出力する。定電流制御回路
40の定電流制御の制御関数を比例積分とした場合は、
定電流制御は以下ような逐次演算により行われる。
【0032】
【数1】 Δi(n)=i(n)−idp …(1) α(n)=α(n−1)+KI1*Δi(n) +KP1*(Δi(n)−Δi(n−1)) …(2) 但し、KI1:積分演算の係数、KP1:比例演算の係数 i(n):検出電流値 idp :電流基準値 ここで、交流系統の状態が変化すると、状態変化検出回
路41からの出力により、メモリー42から、式(2)
で使用している係数とは異なる係数KI2、KP2が定電流
制御回路40に渡され、式(2)の演算を行うようにな
る。
【0033】この係数の変更は、n−1番目のステップ
とn番目のステップとの間に状態変換検出回路41から
信号が出力されると、n番目のステップでの演算を始め
る前に、全ての係数を置き換えるようにする。このよう
にすることで、制御演算の連続性が保てる。また、定電
流制御回路40の定電流制御の制御関数が1次進み遅れ
とした場合は、定電流制御は以下のような逐次演算によ
り行われる。
【0034】
【数2】 Δi(n)=i(n)−idp …(3) Δe(n)=KG1×Δi(n) …(4) α(n)=α(n−1)+KD1*(Δe(n)−α(n−1)) +KA1*(Δe(n)−Δe(n−1)) …(5) 但し、KG1:ゲイン KD1:遅れ演算の係数、KA1:進み演算の係数 この場合でも、比例積分の場合と同じように状態変化検
出回路41の出力により、係数を変更することができ
る。ただし、ゲインがKG1からKG2に変化した場合、演
算の連続性を保つためには、次の置き換え処理が必要で
ある。
【0035】
【数3】 以上では2組の制御パラメータで説明したが、3組以上
の制御パラメータの場合でも同様に切り替えることがで
きる。
【0036】よって、第1の実施例によれば、交流系統
の状態が変化した場合、定電流制御のパラメータを制御
の連続性を保って変更できるので、直流連系設備を安定
に運転が継続できる。
【0037】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。第2の実施例は、定電流制御回路が複数の制御関数
を有するようにし、そのいずれかの制御関数により定電
流制御を行うものである。例えば、交流系統の短絡容量
が大きい場合に使用する通常の定電流制御(高ゲイン、
高速)と交流系統の短絡容量が小さい場合に使用する定
電流制御を予め備えておく。定電流制御は交流系統の短
絡容量の大きさにより制御パラメータを変えておき、2
つ以上設けておいても良い。これらの複数の定電流制御
を常時演算しておき、その演算結果の内の1つを選択し
て、定電流制御の制御角として用いる。
【0038】図2は、本発明の第2の実施例の定電流制
御回路の構成図である。定電流制御回路50は、応答速
度の速い制御関数を持つ第1の制御関数演算部51と、
応答速度の遅い制御関数を持つ第2の制御関数演算部5
2と、切替回路53とからなり、交流系統の状態変化を
検出する状態変化検出回路41の出力を基に切替回路5
3により第1の制御関数演算部51の出力か、第2の制
御関数演算部52の出力かを選択し、定電流制御を行
う。
【0039】通常の交流系統の状態では、切替回路53
は第1の制御関数演算部51の出力を選択している。こ
こで、交流系統の状態が変化すると、状態変化検出回路
41からの出力により、切替回路53は、第2の制御関
数演算部52の出力を選択する。
【0040】このとき、第1、第2の制御関数演算部は
異なる制御パラメータにより演算を行っているため、そ
の演算結果には相違が生じている。従って、第1、第2
の制御関数演算部を切り替える際には、状態が急変しな
いように、切替回路53で2つの演算結果を滑らかに切
り替える操作を行う必要がある。演算結果の滑らかな切
替方法としては、以下のように2つの演算結果の重み付
けを行い、この重みを所定の時間で切り替えていく方法
が考えられる。
【0041】
【数4】 α(n)=α1 (n)*w1 +α2 (n)*w2 …(7) 但し、α1 :第1の制御関数の出力、α2 :第2の制御
関数の出力 w1 :第1の制御関数の重み、w2 :第2の制御関数の
重み 重みの大きさは、第1の制御関数演算部61から第2の
制御関数演算部62を選択する場合には、図3のタイム
チャートのように変化する。
【0042】この他にも演算結果の滑らかな切替方法と
しては、1次遅れ関数を用いる方法等が考えられる。以
上説明したように本実施例によれば、交流系統の状態が
変化した場合、定電流制御の制御関数を制御の連続性を
保って切り替えることができるので、直流連系設備を安
定に運転が継続できる。
【0043】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3の実施例は、定電流制御回路が複数の制御関
数を有するようにし、そのいずれかの制御関数により定
電流制御を行うものである。ここでは制御関数が2つの
場合で説明する。
【0044】図4は、本発明の第3の定電流制御回路の
実施例の構成図である。定電流制御回路60は、応答速
度の速い制御関数を持つ第1の制御関数演算部61と、
応答速度の遅い制御関数を持つ第2の制御関数演算部6
2と、状態変化検出器41の出力を基に所定のバイアス
値を出力するバイアス回路63と、定電流制御回路60
への入力である電流基準信号と直流電流信号との差に上
記バイアス値を加算する加算回路64,65と、第1、
第2の制御関数演算部の出力のうちいずれか大きい値を
出力する最大値選択回路66とからなる。
【0045】通常の交流系統の状態では、バイアス回路
63は第1の制御関数演算部61の入力の加算回路64
には零を出力し、第2の制御関数演算部62の入力の加
算回路65には負のバイアス値を出力する。
【0046】第2の制御関数演算部62の入力はこの負
のバイアス値により、第1の制御関数演算部61の入力
よりも小さくなる。従って、第1の制御関数演算部61
の出力と第2の制御関数演算部62の出力とを比較する
と、第1の制御関数演算部61の出力の方が大きくなる
ので、最大値選択回路66の出力としては、第1の制御
関数演算部61の出力が選択されることになる。
【0047】交流系統の状態が変化すると、バイアス回
路63は、第1の制御関数演算部61の入力の加算回路
64には負のバイアス値を出力し、第2の制御関数演算
部62の入力の加算回路65には零を出力する。
【0048】このようにすると、第1の制御関数演算部
61の出力と第2の制御関数演算部62の出力との大小
関係が逆転する。従って、最大値選択回路66の出力と
しては、第2の制御関数演算部62の出力が選択される
ことになる。
【0049】交流系統の状態が変化し、第1の制御関数
演算部61の出力を選択している状態から第2の制御関
数演算部62の出力を選択する場合のタイムチャートを
図5に示す。
【0050】次に、交流系統状態に応じて、第2の制御
関数演算部62の出力が選択されている場合の動作につ
いて説明する。この状況で、直流回路事故等で直流電流
が増加したとすると、第2の制御関数演算部62の制御
関数の応答速度は遅いので、その出力α2 は緩やかに変
化する。即ち、その過電流抑制の効果は小さい。
【0051】しかし、直流電流が第1の制御関数演算部
61の入力に加えられるバイアス値を打ち消して増加す
ると、第1の制御関数演算部61の制御関数の応答速度
は速いので、第1の制御関数演算部61の出力α1 は急
速に第2の制御関数演算部62の出力α2 よりも大きく
なるので、最大値選択回路66の出力としては、第1の
制御関数演算部61の出力α1 が選択される。第1の制
御関数演算部61の出力α1 は高速に大きくなるので、
過電流抑制の効果は大きい。
【0052】以上説明したように本実施例によれば、交
流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御関数を
制御の連続性を保って切り替えることができるので、直
流連系設備を安定に運転が継続でき、また、応答速度の
遅い第2の制御関数で定電流制御を行っているときに、
一旦直流回路事故等で直流過電流が発生すると、応答速
度の速い第1の制御関数に切り替わり過電流抑制が可能
である。
【0053】また、複数の制御関数の選択方法として、
最小値選択を用いても同様の切替が可能である。最小値
選択を用いる場合には、選択されない制御関数の入力の
加算回路に正のバイアス値を入力すれば良い。
【0054】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。第4の実施例は、定電流制御回路が複数の制御関
数を有するようにし、そのいずれかの制御関数により定
電流制御を行うものである。ここでは制御関数が2つの
場合で説明する。
【0055】図6は、本発明の第4の定電流制御回路の
実施例の構成図である。定電流制御回路70は、応答速
度の速い制御関数を持つ第1の制御関数演算部71と、
応答速度の遅い制御関数を持つ第2の制御関数演算部7
2と、状態変化検出器41の出力を基に所定のバイアス
値を出力するバイアス回路73と、第1、第2の制御関
数演算部71、72の出力に上記バイアス値を加算する
第1、第2の加算回路74,75と、第1、第2の加算
回路74,75の出力のうちいずれか大きい値を出力す
る最大値選択回路76とからなる。
【0056】通常の交流系統の状態では、バイアス回路
73は第1の制御関数演算部71の出力の加算回路74
には零を出力し、第2の制御関数演算部72の出力の加
算回路75には負のバイアス値を出力する。
【0057】第2の制御関数演算部72の出力はこの負
のバイアス値により、第1の制御関数演算部71の出力
よりも小さくなる。従って、第1の加算回路74の出力
と第2の加算回路75の出力とを比較すると、第1の加
算回路74の出力の方が大きくなるので、最大値選択回
路76の出力としては、第1の加算回路74の出力即ち
第1の制御関数演算部71の出力が選択されることにな
る。
【0058】交流系統の状態が変化すると、バイアス回
路73は、第1の制御関数演算部71の出力の加算回路
74には負のバイアス値を出力し、第2の制御関数演算
部72の出力の加算回路75には零を出力する。
【0059】第1の制御関数演算部71の出力はこの負
のバイアス値により、第2の制御関数演算部72の出力
よりも小さくなる。従って、最大値選択回路76の出力
としては、第2の制御関数演算部72の出力が選択され
ることになる。
【0060】交流系統の状態が変化し、第1の制御関数
演算部71の出力を選択している状態から第2の制御関
数演算部72の出力を選択する場合のタイムチャートを
図7に示す。
【0061】次に、交流系統状態に応じて、第2の制御
関数演算部72の出力が選択されている場合の動作につ
いて説明する。この状況で、直流回路事故等で直流電流
が増加したとすると、第2の制御関数演算部72の制御
関数の応答速度は遅いので、その出力α2 は緩やかに変
化する。即ち、その過電流抑制の効果は小さい。
【0062】しかし、直流電流が第1の制御関数演算部
71の出力に加えられるバイアス値を打ち消して増加す
ると、第1の制御関数演算部71の制御関数の応答速度
は速いので、第1の制御関数演算部71の出力α1 は急
速に第2の制御関数演算部72の出力α2 よりも大きく
なるので、最大値選択回路76の出力としては、第1の
制御関数演算部71の出力α1 が選択される。第1の制
御関数演算部71の出力α1 は高速に大きくなるので、
過電流抑制の効果は大きい。
【0063】以上説明したように本実施例によれば、交
流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御関数を
制御の連続性を保って切り替えることができるので、直
流連系設備を安定に運転が継続でき、また、応答速度の
遅い第2の制御関数で定電流制御を行っているときに、
一旦直流回路事故等で直流過電流が発生すると、応答速
度の速い第1の制御関数に切り替わり過電流抑制が可能
である。
【0064】また、複数の制御関数の選択方法として、
最小値選択を用いても同様の切替が可能である。最小値
選択を用いる場合には、選択されない制御関数の入力の
加算回路に正のバイアス値を入力すれば良い。
【0065】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の交直変換器の制
御装置では、交流系統の状態に応じて定電流制御手段の
制御パラメータを所定の値に変更することによって、交
流系統の状態が変化した場合、定電流制御のパラメータ
を制御の連続性を保って変更できるので、直流連系設備
を安定に運転が継続できる。
【0066】本発明の請求項2記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出し、交流系統の状
態に応じた制御パラメータを有する定電流制御手段に切
り替えることによって、交流系統の状態が変化した場
合、定電流制御の制御関数を切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【0067】本発明の請求項3記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態変化を検出し、交流系統の状
態に応じた制御パラメータを有する定電流制御手段に切
り替えることによって、交流系統の状態が変化した場
合、定電流制御の制御関数を制御の連続性を保って切り
替えることができるので、直流連系設備を安定に運転が
継続できる。
【0068】本発明の請求項4記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態に応じて複数の定電流制御手
段の入力にそれぞれ所定のバイアスを加えることによっ
て、交流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御
関数を制御の連続性を保って切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【0069】本発明の請求項5記載の交直変換器の制御
装置では、交流系統の状態に応じて複数の定電流制御手
段の出力にそれぞれ所定のバイアスを加えることによっ
て、交流系統の状態が変化した場合、定電流制御の制御
関数を制御の連続性を保って切り替えることができるの
で、直流連系設備を安定に運転が継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例のタイムチャート。
【図4】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第3の実施例のタイムチャート。
【図6】本発明の第4の実施例を示すブロック図。
【図7】本発明の第4の実施例のタイムチャート。
【図8】従来の直流送電系統の直流連系設備を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
40・・定電流制御回路 41・・状態変化検出回路 42・・メモリ 51、52、61、62、71、72・・制御関数演算
部 53・・切替回路 63、73・・バイアス回路 64、65、74、75・・加算回路 66、76・・最大値選択回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流系統の状態変化を検出する状態検出手
    段と、制御パラメータに基づいて、交直変換器を定電流
    制御する定電流制御手段と、交流系統の状態に応じた前
    記定電流制御手段の制御パラメータを記憶するメモリ
    と、前記状態検出手段の出力により前記定電流制御手段
    の制御パラメータを前記メモリに記憶された所定の値に
    変更するパラメータ変更手段とを具備したことを特徴と
    する交直変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】交流系統の状態変化を検出する状態検出手
    段と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直
    変換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、前記
    状態検出手段の出力により前記複数の定電流制御手段の
    うち交流系統の状態に応じた制御パラメータを有する定
    電流制御手段に切り替える切替手段とを具備したことを
    特徴とする交直変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】前記状態検出手段の出力により前記複数の
    定電流制御手段のうち交流系統の状態に応じた制御パラ
    メータを有する定電流制御手段に切り替えるときに、徐
    々に移行するようにする重み付け手段とを具備したこと
    を特徴とする請求項2記載の交直変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】交流系統の状態変化を検出する状態検出手
    段と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直
    変換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、前記
    状態検出手段の出力により前記複数の定電流制御手段の
    入力にそれぞれ所定のバイアスを加える加算手段と、前
    記複数の定電流制御手段の出力の内最大の値を選択する
    選択手段とを具備したことを特徴とする交直変換器の制
    御装置。
  5. 【請求項5】交流系統の状態変化を検出する状態検出手
    段と、異なる定電流制御の制御パラメータを有し、交直
    変換器を定電流制御する複数の定電流制御手段と、前記
    状態検出手段の出力により前記複数の定電流制御手段の
    出力にそれぞれ所定のバイアスを加える加算手段と、前
    記複数の定電流制御手段の出力にバイアスを加えた値の
    内最大の値を選択する選択手段とを具備したことを特徴
    とする交直変換器の制御装置。
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