JPH0831607A - チップ型温度可変減衰器 - Google Patents

チップ型温度可変減衰器

Info

Publication number
JPH0831607A
JPH0831607A JP6159919A JP15991994A JPH0831607A JP H0831607 A JPH0831607 A JP H0831607A JP 6159919 A JP6159919 A JP 6159919A JP 15991994 A JP15991994 A JP 15991994A JP H0831607 A JPH0831607 A JP H0831607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
resistor
thin film
temperature
metal thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6159919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3471903B2 (ja
Inventor
Tatsuya Takemoto
達也 武本
Toshiyuki Nagasaki
敏幸 長崎
Keigo Inomata
圭吾 猪又
Satoshi Inoue
智 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOHAMA DENSHI SEIKO KK
Original Assignee
YOKOHAMA DENSHI SEIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOHAMA DENSHI SEIKO KK filed Critical YOKOHAMA DENSHI SEIKO KK
Priority to JP15991994A priority Critical patent/JP3471903B2/ja
Publication of JPH0831607A publication Critical patent/JPH0831607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3471903B2 publication Critical patent/JP3471903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Attenuators (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作が簡単であると共に、小型に設計できる
と共に容易に表面実装可能な構成となる秀れたチップ型
温度可変減衰器を提供すること。 【構成】 方形基板1の上面のほぼ中央に金属薄膜抵抗
体2を形成し、方形基板1の一側に上面と下面とにまた
がる断面コ状にして前記金属薄膜抵抗体2の一側端部に
接触する第一電極3を形成し、この方形基板1の第一電
極3と反対側の両側角部に同様にしてそれぞれ上面と側
面と下面とにまたがる断面コ状にして前記金属薄膜抵抗
体2の他側角部にそれぞれ接触する第二電極4,第三電
極5を形成し、金属薄膜抵抗体2上に外気を遮断する保
護コート6を被覆し、第二電極4及び第三電極5間に周
囲温度の変化に応じて抵抗値の大きさが変わるブロック
形状のチップ形温度可変抵抗体7を外付突設したチップ
型温度可変減衰器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体を用いて電子通
信機器,計測機器等に広く使用される電力増幅器の周囲
温度の変化に追随して電力を常に調整可能にするために
使用されるもので、小型化,省資源化が進む機器の表面
に実装するチップ型温度可変減衰器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般には単体抵抗器を三本組み合わせて
T型またはΠ型の減衰器を構成する他に温度検知用素子
を使用し、十数点の電子部品を使用して出力調整用の電
子回路を電力増幅器に負荷させ、高周波数用の調整や温
度特性調整等を施し、ある程度の場所と人的な時間を要
して目的を達成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
周囲温度の変化を調整して一定の出力を得ようとする回
路は部品点数が多く、特に高周波領域で使用するには特
殊の技術者を必要とし、その調整の為には多くの時間を
必要とし、更に短薄軽小が要求される機器にとっては、
回路の占める大きさも非常に厄介な問題であった。
【0004】本発明は、このような欠点を解決し機器の
特性に不安を生じることなく、容易に取り付けることが
可能なチップ型で、しかも形状は表面実装部品の基準に
準拠した非常に小型であり、機器の小型化に有効である
ばかりでなく、自社開発したチップ型の固定減衰器(実
開平4−46701号)を基盤としているため高周波領
域まで無調整で目的を達成する周囲温度追随型の出力調
整器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】方形基板1の上面のほぼ中央に金属薄膜抵
抗体2を形成し、方形基板1の一側に上面と下面とにま
たがる断面コ状にして前記金属薄膜抵抗体2の一側端部
に接触する第一電極3を形成し、この方形基板1の第一
電極3と反対側の両側角部に同様にしてそれぞれ上面と
側面と下面とにまたがる断面コ状にして前記金属薄膜抵
抗体1の他側角部にそれぞれ接触する第二電極4,第三
電極5を形成し、金属薄膜抵抗体1上に外気を遮断する
保護コート6を被覆し、第二電極4及び第三電極5間に
周囲温度の変化に応じて抵抗値の大きさが変わるブロッ
ク形状のチップ形温度可変抵抗体7を外付突設したこと
を特徴とするチップ型温度可変減衰器に係るものであ
る。
【0007】
【作用】例えば図6に示すように基盤8の取付凹部9内
に付設した接着材10並びに取付凹部8の周辺に付設した
半田10’を熱で溶かして図7のように基盤8の表面に実
装する。
【0008】第一電極3,第二電極4,第三電極5はい
ずれも方形基盤1の上面と、側面と、下面とにまたがる
断面コ字状に形成しているため確実に表面実装可能とな
る。いずれの側を入力端とするか出力端とするかは適宜
変更できるが(入力,出力の表現は説明上の区別であっ
て、機能上の差違はないとも言える)、例えば第二電極
4と第一電極3とを入力端,第三電極5と第一電極3と
を出力端とすると、本装置は等価的に図5に示すように
Π型の温度補償回路となる。
【0009】入出力のインピーダンスは薄膜抵抗体2の
抵抗値により左右し、入出力間の抵抗はこの抵抗体2の
抵抗値並びに温度可変抵抗体7により左右するため、例
えば温度可変抵抗体7は温度負特性を有するとすれば、
アッティネータとしてのマイナスゲイン(−At)は、図
8に示すようにに温度上昇に伴って減少することとなる
(アンプとしての利得(At)は温度上昇に伴なって上昇す
る。図8では縦軸に−dbにとって図示しているので、グ
ラフはマイナスゲインとして下降している。)。
【0010】また、逆に温度可変抵抗体7の温度特性を
反対に正特性に設定すれば、図8に示す点線のように利
得(At)の温度特性は逆となり、温度上昇に伴なってマ
イナスゲイン(−At)は上昇する。
【0011】従って、図8の実線で示すように利得の温
度特性が負特性を示すチップ型温度可変固定減衰器(本
器)を、図9に示すようにアンプ11に接続すると次のよ
うに作用する。
【0012】アンプ11は前述のように例えば高性能のC
aAs系の半導体素子が使用されているとすると、図9に
示すようにその利得G'は温度上昇に伴なって減少す
る。
【0013】一方、本器の利得Atは、図8で説明した
ように温度上昇に伴なって上昇する(図8では縦軸を−d
Bにとっているが、図9では+dBにとっているため、
Atのグラフは上昇する。)。
【0014】従って、トータルゲインGは、図9に示す
ようにこの本器の利得Atの温度負特性によって補償さ
れ、温度変化によって変動しない利得(トータルゲイン)
Gを得ることができるようになる。
【0015】また、同様にして仮にアンプの温度特性が
正特性の場合には、温度負特性を有する本器を接続する
ことで補償でき、トータルゲインGが温度変化に対して
同様に変動しないように安定化できることとなる。
【0016】このようなΠ型減衰回路においては、入力
から出力に伝わる電力量の減衰量を減衰器の減衰量とし
て表され、出力側に目的とするインピーダンスの回路を
接続したときに入力側で測定した抵抗値が減衰器を接続
したインピーダンスとなるが、入力から見たインピーダ
ンスは減衰器の接続有無に係わらず出力のインピーダン
スと同じになることが理想でこの値が減衰器を接続した
ことにより変化すると回路に反射が起こり特性を悪くす
る。従って、減衰器は出力のインピーダンスが入力から
見たインピーダンスと等しくなるように設計される(例
えば出力が50Ωの場合、減衰器を接続して入力から見
たときに50Ωになるようにする。)。
【0017】
【実施例】本実施例は、以下の手順により作製する。
【0018】(1) 熱伝導性,機械強度に秀れたセラミ
ック製の方形基板1の少なくとも上面に金属薄膜抵抗体
2として多層金属膜を蒸着する。
【0019】(2) 更に電極を形成する銅を重ねて全面
に蒸着する。
【0020】(3) この銅を電極に使用するため、不要
な部分をエッチングにより取り除く。
【0021】(4) (3)のエッチングにより露出した金属
薄膜抵抗体2をエッチングにより所定の減衰量,特性イ
ンピーダンスをもったパターン形状に形成した後、更に
特殊トリミングが補正を行って、例えばT型やΠ型の抵
抗体と等価な素子と成るように形成するが、第二電極4
及び第三電極5間に取り付ける温度可変抵抗体7の特
性,抵抗値等により合成された所望の抵抗値に補正す
る。
【0022】(5) 露出したこの金属薄膜抵抗体2の表
面に耐湿性に富み、高温,高絶縁性に秀れた保護コート
6を被覆する。
【0023】(6) 以上のように形成した方形基板1を
角型チップ抵抗器の標準規格値なる大きさにカッティン
グして自動実装機に装着出来るようにする。
【0024】(7) このカッティング端面の所定の位置
に銅を蒸着して第一電極3,第二電極4,第三電極5を
形成する。
【0025】(8) 第一電極3,第二電極4,第三電極
5の表面に、表面実装が確実となるようにするとともに
第二電極4,第三電極5の上に取り付ける温度可変抵抗
体7を確実にハンダ付する為にハンダ被覆をする。
【0026】(9) チップ形状の方形基板の本発明品を
チップ抵抗器の表面実装技術を利用して自動実装機など
により基盤に確実に表面実装するものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したから、
極めて小型で製作が容易で量産性に適したチップ型の周
囲温度追随型の減衰器となり、しかもチップ抵抗器の表
面実装技術を利用して極めて簡単に表面実装することが
出来、しかも本案品は電極を上面と側面と下面とのまた
がるコ字状に形成したため接触の信頼性が高い。
【0028】また、使用する半導体の出力特性に合わせ
て容易に本案品を製作することができ、出力素子の周囲
温度による増減を補正し、一定した出力を得られる極め
て実用性に秀れたチップ型温度可変減衰器である。
【0029】また、しかも周囲温度の変化に応じて減衰
量が大きくなるように構成する手段として、単に所定の
チップ型減衰器にチップ型の可変抵抗体を外付するだけ
で良く、製作が簡単であると共に、小型に設計できると
共に容易に表面実装可能な構成となり極めて実用性に秀
れたチップ型温度可変減衰器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の正面側から見た斜視図である。
【図2】本実施例の背面側から見た斜視図である。
【図3】本実施例の平面図である。
【図4】本実施例の底面図である。
【図5】本実施例の等価回路図である。
【図6】本実施例の基盤に表面実装する実装前の説明図
である。
【図7】本実施例の基盤に表面実装する実装後の説明図
である。
【図8】本実施例のマイナスゲインを示す特性グラフで
ある。
【図9】本実施例の利得の温度補償を示す作動説明図並
びに特性グラフである。
【符号の説明】
1 方形基板 2 金属薄膜抵抗体 3 第一電極 4 第二電極 5 第三電極 6 保護コート 7 チップ型温度可変抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪又 圭吾 新潟県西頸城郡青海町須沢537番地 横浜 電子精工株式会社新潟工場内 (72)発明者 井上 智 新潟県西頸城郡青海町須沢537番地 横浜 電子精工株式会社新潟工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形基板の上面のほぼ中央に金属薄膜抵
    抗体を形成し、方形基板の一側に上面と下面とにまたが
    る断面コ状にして前記金属薄膜抵抗体の一側端部に接触
    する第一電極を形成し、この方形基板の第一電極と反対
    側の両側角部に同様にしてそれぞれ上面と側面と下面と
    にまたがる断面コ状にして前記金属薄膜抵抗体の他側角
    部にそれぞれ接触する第二電極,第三電極を形成し、金
    属薄膜抵抗体上に外気を遮断する保護コートを被覆し、
    第二電極及び第三電極間に周囲温度の変化に応じて抵抗
    値の大きさが変わるブロック形状のチップ形温度可変抵
    抗体を外付突設したことを特徴とするチップ型温度可変
    減衰器。
JP15991994A 1994-07-12 1994-07-12 チップ型温度可変減衰器 Expired - Lifetime JP3471903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15991994A JP3471903B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 チップ型温度可変減衰器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15991994A JP3471903B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 チップ型温度可変減衰器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0831607A true JPH0831607A (ja) 1996-02-02
JP3471903B2 JP3471903B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=15704027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15991994A Expired - Lifetime JP3471903B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 チップ型温度可変減衰器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3471903B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103840062A (zh) * 2012-11-22 2014-06-04 隆达电子股份有限公司 发光装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103840062A (zh) * 2012-11-22 2014-06-04 隆达电子股份有限公司 发光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3471903B2 (ja) 2003-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100956103B1 (ko) 온도 보상 감쇠기
JPH03504070A (ja) 温度補償ストリップライン構造
US20020186091A1 (en) High-frequency semiconductor device
TWI848075B (zh) 具有寬頻性能之小型化薄膜表面安裝式耦合器
JP3290533B2 (ja) 電力増幅器
JP3058097B2 (ja) サーミスタチップ及びその製造方法
US5835352A (en) Power amplifying module
JPH0831607A (ja) チップ型温度可変減衰器
US4260965A (en) Fixed microwave attenuator having mounting hole passing through alumina porcelain substrate
US7990230B2 (en) Temperature compensation attenuator
US7271682B1 (en) Wideband temperature-variable attenuator
JP2544438Y2 (ja) チップ型温度可変固定減衰器
JP3525673B2 (ja) 抵抗器およびその製造方法
US20030132813A1 (en) Attenuator having a coupling section and a plurality of resistors
JPS6126302A (ja) 電力分配器
JPH09289402A (ja) 非可逆回路素子
JP2002330003A (ja) 非可逆回路素子、通信装置および非可逆回路素子の製造方法
KR20240018923A (ko) 다양한 온도감쇠계수를 제공하는 온도 변수 감쇠기
JPH0897003A (ja) 厚膜抵抗回路及びその製造方法
CN221727418U (zh) 可调衰减器
KR200393925Y1 (ko) 온도보상용 알에프 증폭회로의 세라믹 팩키지
JPH11307309A (ja) チップ型サーミスタ
JP2004056344A (ja) 温度可変型減衰器
JPH11177370A (ja) マイクロ波用減衰器
JP2005101977A (ja) 高周波用終端抵抗器およびその周波数特性調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term