JPH083151B2 - Fe―Si―A▲l▼合金のエッチング方法 - Google Patents

Fe―Si―A▲l▼合金のエッチング方法

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JPH083151B2
JPH083151B2 JP23151489A JP23151489A JPH083151B2 JP H083151 B2 JPH083151 B2 JP H083151B2 JP 23151489 A JP23151489 A JP 23151489A JP 23151489 A JP23151489 A JP 23151489A JP H083151 B2 JPH083151 B2 JP H083151B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、薄膜磁気ヘッドの磁極等に用いられるFe−
Si−Al合金のエッチング方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、Fe−Si−Al合金をエッチングするには、アルゴ
ンイオンビームによるイオンミリングが行われてきた。
これは、イオン化したアルゴン等の不活性ガスを電界下
で加速し、固体試料に照射するときに試料表面で起こる
スパッタリング現象をエッチングに利用するものであ
り、物理的エッチングといえる。通常アルゴンガスを用
いたイオンミリングの条件は、アルゴンガス圧力4×10
-4Torr、イオン加速電圧500V、イオン電流密度0.6mA/cm
2、イオンビーム入射角0゜から45゜に設定され、その
エッチングレートは100〜150Å/min程度である。
[発明の解決しようとする課題] 上で述べた従来のFe−Si−Al合金のエッチング技術に
おいては、物理的なエッチングであることからフォトレ
ジスト(以下PRと略記する)も同時にエッチングされる
ため、PRとFe−Si−Al合金のエッチングの選択比が問題
である。
しかしながら、Fe−Si−Al合金とPRのエッチングレー
ト比は約2:1であり、十分ではない。例えば3μm厚のF
e−Si−Al合金をエッチングする際には、最低でも約1.5
μm厚の、実質的にはプロセス上のマージンを考慮して
2μm以上の厚みの垂直断面を有するPRパターンを形成
する必要があり、プロセス上も問題があった。またエッ
チングレートも150Å/min程度であるため、例えば3μ
mの厚みをエッチングするのに200分かかるので、上記
従来技術を応用した製品はスループットが上がらず、製
品価格が高くなるという問題があった。
さらに最も問題となるのは、加工されたFe−Si−Al合
金の断面形状である。このことを、第3図(a)に示す
ように3μm幅の長方形断面を持ったPRパターン8で、
従来技術のエッチング方法を適用する場合について説明
すると、Fe−Si−Al合金5は理想的には第3図(b)に
示すように垂直にエッチングされた断面構造であること
が望ましいにもかかわらず、実際には第3図(c)に示
すような台形の断面形状にエッチングされる。このよう
に従来技術によると断面形状が台形となるため、薄膜磁
気ヘッド作製プロセスに適用した場合、トラック幅が
上部と下部で大きく異なるため磁気ヘッドとしてトラッ
ク幅の規定精度が不十分である、さらに、トラック幅
を小さくして高トラック密度化する際に、上部磁極の断
面が三角形状となるために狭トラック幅化に限界があ
る、等の問題が発生していた。
本発明は、以上述べたような従来の課題を解決するた
めになされたもので、スループットが大幅に向上し、か
つ長方形断面のパターンを形成することのできるFe−Si
−Al合金のエッチング方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、試料表面に形成されたFe−Si−Al合金のエ
ッチング方法において、試料を少なくとも190℃以上に
加熱しつつ、塩素系ガスを主成分とする雰囲気中で反応
性イオンエッチングを行うことを特徴とするFe−Si−Al
合金のエッチング方法である。
[作用] 前述したようにイオンミリング法ではFe−Si−Al合金
の加工後の断面が台形状となり望ましくないことから、
本発明者は異方性加工の可能な反応性イオンエッチング
法によりFe−Si−Al合金の加工を行うことを検討した。
検討に用いた反応性イオンエッチング装置としては第
5図に示すような構成のものである。また、第5図中、
Aで示される箇所の拡大斜視図を第2図に示す。
エッチングは例えば以下の手順で行った。第5図にお
いて、1×10-6Torr程度まで排気されたエッチングチャ
ンバ1内の基板2上に、第2図のようにFe−Si−Al合金
5(組成;Si9.6wt%,Al5.4wt%,残部Fe)に厚さ4μ
m、幅3〜10μmのPRパターン8を形成した試料3を装
着する。ここで、基板2には陽極板4との間に高周波が
印加できるようになっており、基板2の周囲のエッチン
グチャンバ側壁には、試料表面に四塩化炭素を供給する
ガス導入管6が設けられており、チャンバ外から必要量
の四塩化炭素を供給できるようになっている。そして、
四塩化炭素を流した状態で高周波をかけ、プラズマを発
生し、反応性イオンエッチングを行った。代表的なエッ
チング条件は次に示す通りである。
その結果、エッチングレートとしてはアルゴンイオ
ンビームによるイオンミリングの場合と殆ど差がない、
エッチング後の試料表面に反応生成物の堆積がある、
という問題点が明らかとなった。このことから、従来の
反応性イオンエッチング法で加工したFe−Si−Al合金を
薄膜磁気ヘッドに利用すると、スループットは改善され
ず、かつ加工精度が不十分でその磁気的な性能が問題と
なることが予想された。さらに、反応生成物のため加工
後腐食が進み、製品の長期信頼性に問題が残ることが予
想された。
前記問題点の原因としては、Fe−Si−Al合金の構成元
素のうち、いずれかの塩化物の蒸気圧が小さいため、塩
素原子含有ガスプラズマによるエッチングの生成物が試
料表面から取り去られず、上述の各問題点が発生すると
いうことが考えられる。一般に蒸気圧Pは、次の式で示
される。
なおこの式は、ハンドブック・オブ・ケミストリー・
アンド・フィズィクス・フィフティーフォース・エディ
ション、シー・アール・シー・プレス、1973年、D−18
2ページに開示されている。
前記式で示される、前記Fe−Si−Al合金構成元素の代
表的な塩化物の蒸気圧は、第4図のごときものである。
第4図によると、室温ではFe−Si−Al合金の主構成元素
であるFeの塩化物の蒸気圧が十分ではないので、上述し
たようにエッチングが進行しにくい。
しかし第4図によれば、室温からの若干の昇温によっ
て、蒸気圧が急激に増大することがわかる。これらのこ
とから、塩化物を生成するような状況下で昇温すれば、
塩化物が昇華することによりエッチングが飛躍的に進行
することが期待される。最も蒸気圧の低いFe塩化物で
も、190℃以上の温度で1Torrの蒸気圧となり、エッチン
グが進行すると考えられる。そこで、第5図に示す反応
性エッチング装置の基板2の内部にヒータを設け、試料
3の温度を昇温させてエッチングを行った。
その結果、Fe−Si−Al合金試料の温度を190℃以上に
することによりエッチングレートとして約300Å/min
(昇温しなかった場合は約150Å/min)という高い値が
得られた。
[実施例] 以下本発明の実施例について、図面を参照して詳細に
説明する。
本実施例において用いた装置は第1図に示す如きもの
である。図中、第5図と同一構成部分については同一符
号を付し、その説明を省略する。ただし、1×10-6Torr
程度まで排気された、チャンバ1内の基板2内部にはヒ
ータ7が装着され、基板2全体は約190℃に保持されて
いる。そして該基板2上に試料3を装着する。この試料
3については、第1図中Aで示される個所の拡大斜視図
を第2図に示す。同図に示すように、この試料3は、Fe
−Si−Al合金5(組成;Si9.6wt%,Al5.4wt%,残部Fe)
に厚さ4μm、幅3〜10μmの長方形断面のPRパターン
8を形成したものである。
このような装置を用い、四塩化炭素を流した状態で高
周波をかけてプラズマを発生し、反応性イオンエッチン
グを行った。代表的なエッチング条件を以下に示す。
エッチング後、試料3をエッチングチャンバ1から取
り出し、PRパターン8を剥離した後、触針式段差計を用
いてFe−Si−Al合金5のエッチング量を測定した。この
結果、エッチングレートとして約300Å/minが得られ
た。この値は、前記従来技術のイオンミリングの場合
や、試料温度を室温(20℃)に設定した以外は上表と全
く同様の条件で反応性イオンエッチングした場合に比べ
て、2ないし3倍の高い値である。またエッチング前後
のパターン変換差の問題についても、走査型電子顕微鏡
による観察によると、第3図(a)に示す幅約3μmの
PRパターンに対し、本実施例の方法を用いた場合、第3
図(b)に示すようにほぼ垂直のパターンが得られ、パ
ターン変換差が殆どないことが確認された。さらに、反
応生成物の付着も全く認められなかった。
なお高周波投入電力密度に関しては、0.5W/cm2以上の
大電力密度でエッチングを行った場合は、エッチングレ
ートは増大するものの、走査型電子顕微鏡による検討で
はエッチング面に荒れが確認されたため、不用意に投入
電力を上げることは実際的ではない。
なお、本実施例に用いたFe−Si−Al合金の組成、エッ
チング条件はその一例である。また、本実施例では四塩
化炭素ガス(CCl)のみを用いた例について言及した
が、塩素系ガスとしてはその他、塩素ガス(Cl)、ト
リクロロフルオロメタンガス(CCl3F)等、あるいはこ
れらの混合ガスを用いることもできる。さらに、塩素原
子含有ガスにアルゴンなどの不活性ガスや、水素等の還
元性ガスを混合したものを用いても差し支えない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のエッチング方法を用い
ることにより、Fe−Si−Al合金の反応性イオンエッチン
グが可能となる。その結果、エッチングレートが従来よ
りも格段と大きくなり、薄膜ヘッド作成時の問題となっ
ていたスループットの大幅な向上が可能となる。さらに
従来の方法では困難であったFe−Si−Al合金を長方形断
面を持つようなパターンに加工することが可能となり、
高密度磁気記録用の良好な特性を持った薄膜磁気ヘッド
の作製が可能となる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に用いられるエッチング装置の一
例の概略断面図、第2図は第1図および第5図における
A部の拡大斜視図、第3図はFe−Si−Al合金の本発明方
法と従来の方法によるパターン変換差を示すエッチング
断面図、第4図はFe,SiおよびAlの塩化物の蒸気圧曲線
を示す図、第5図は従来の反応性イオンエッチング装置
の概略断面図である。 1……エッチングチャンバ 2……基板 3……試料 4……陽極板 5……Fe−Si−Al合金 6……ガス導入管 7……ヒータ 8……PRパターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料表面に形成されたFe−Si−Al合金のエ
    ッチング方法において、試料を少なくとも190℃以上に
    加熱しつつ、塩素系ガスを主成分とする雰囲気中で反応
    性イオンエッチングを行うことを特徴とするFe−Si−Al
    合金のエッチング方法。
JP23151489A 1989-09-08 1989-09-08 Fe―Si―A▲l▼合金のエッチング方法 Expired - Lifetime JPH083151B2 (ja)

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