JPH083146A - 環状アミド系化合物の製造方法 - Google Patents
環状アミド系化合物の製造方法Info
- Publication number
- JPH083146A JPH083146A JP15673094A JP15673094A JPH083146A JP H083146 A JPH083146 A JP H083146A JP 15673094 A JP15673094 A JP 15673094A JP 15673094 A JP15673094 A JP 15673094A JP H083146 A JPH083146 A JP H083146A
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- Japan
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- iii
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 より経済的な環状アミド系化合物の製造方法
を確立すること。 【構成】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は置換されてもよいフェニル基であり、R
2 は置換されてもよいアルキル基であり、R3 は置換さ
れてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロアリ
ール基である)で表わされる環状アミド系化合物の製造
方法において、一般式(II): 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前述の通りであり、Rはアルキ
ル基である)で表わされるβ−ケト酸エステルと一般式
(III ): 【化3】 (式中、R3 は前述の通りである)で表わされるアゾメ
チン系化合物とを反応させることを特徴とする、一般式
(I)で表わされる環状アミド系化合物の製造方法。
を確立すること。 【構成】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は置換されてもよいフェニル基であり、R
2 は置換されてもよいアルキル基であり、R3 は置換さ
れてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロアリ
ール基である)で表わされる環状アミド系化合物の製造
方法において、一般式(II): 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前述の通りであり、Rはアルキ
ル基である)で表わされるβ−ケト酸エステルと一般式
(III ): 【化3】 (式中、R3 は前述の通りである)で表わされるアゾメ
チン系化合物とを反応させることを特徴とする、一般式
(I)で表わされる環状アミド系化合物の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬の製造方法に関
し、より詳しくは除草剤の有効成分である環状アミド系
化合物の製造方法に関する。
し、より詳しくは除草剤の有効成分である環状アミド系
化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−89485号公報、特開平5
−201811号公報、WO93/15064号公報な
どには環状アミド系化合物が除草剤の有効成分として有
用であることが開示されている。そこには、一方の出発
物質としてジオキシン誘導体を使用し、これとアゾメチ
ン系化合物との縮合反応により環状アミド系化合物を製
造する方法が開示されている。
−201811号公報、WO93/15064号公報な
どには環状アミド系化合物が除草剤の有効成分として有
用であることが開示されている。そこには、一方の出発
物質としてジオキシン誘導体を使用し、これとアゾメチ
ン系化合物との縮合反応により環状アミド系化合物を製
造する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
経済的な環状アミド系化合物の製造方法を確立すること
にある。
経済的な環状アミド系化合物の製造方法を確立すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の環
状アミド系化合物の製造方法について種々検討を重ねた
ところ、出発物質の一方であるジオキシン誘導体をβ−
ケト酸エステルに変更しても同様に反応が進行すること
の知見を得て、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式(I):
状アミド系化合物の製造方法について種々検討を重ねた
ところ、出発物質の一方であるジオキシン誘導体をβ−
ケト酸エステルに変更しても同様に反応が進行すること
の知見を得て、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式(I):
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1 は置換されてもよいフェニル
基であり、R2 は置換されてもよいアルキル基であり、
R3 は置換されてもよいアリール基または置換されても
よいヘテロアリール基である)で表わされる環状アミド
系化合物の製造方法において、一般式(II):
基であり、R2 は置換されてもよいアルキル基であり、
R3 は置換されてもよいアリール基または置換されても
よいヘテロアリール基である)で表わされる環状アミド
系化合物の製造方法において、一般式(II):
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1 およびR2 は前述の通りであ
り、Rはアルキル基である)で表わされるβ−ケト酸エ
ステルと一般式(III ):
り、Rはアルキル基である)で表わされるβ−ケト酸エ
ステルと一般式(III ):
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R3 は前述の通りである)で表わ
されるアゾメチン系化合物とを反応させる、一般式
(I)で表わされる環状アミド系化合物の製造方法に関
する。
されるアゾメチン系化合物とを反応させる、一般式
(I)で表わされる環状アミド系化合物の製造方法に関
する。
【0011】前記式中、R1 で表わされる置換されても
よいフェニル基並びにR3 で表わされる置換されてもよ
いアリール基または置換されてもよいヘテロアリール基
のその置換基としては、ハロゲン原子、ハロゲン原子で
置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換され
てもよいアルコキシ基などが挙げられる。置換数は1ま
たは2以上であってもよく、2以上の場合はそれらの置
換基は同一であっても異なっていてもよい。ここで、ハ
ロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、
沃素原子が挙げられ、アルキル部分としては炭素数が1
〜4の直鎖または枝分れ鎖のものが挙げられる。R3 の
アリール基としてはフェニル基またはナフチル基が挙げ
られる。また、ヘテロアリール基としてはベンゾチアゾ
リル基、フラニル基、ピロリル基、チアゾリル基、オキ
サゾリル基、インドリル基、チオフェニル基、ピリジル
基等が挙げられるが、ベンゾチアゾリル基が望ましい。
よいフェニル基並びにR3 で表わされる置換されてもよ
いアリール基または置換されてもよいヘテロアリール基
のその置換基としては、ハロゲン原子、ハロゲン原子で
置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置換され
てもよいアルコキシ基などが挙げられる。置換数は1ま
たは2以上であってもよく、2以上の場合はそれらの置
換基は同一であっても異なっていてもよい。ここで、ハ
ロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、
沃素原子が挙げられ、アルキル部分としては炭素数が1
〜4の直鎖または枝分れ鎖のものが挙げられる。R3 の
アリール基としてはフェニル基またはナフチル基が挙げ
られる。また、ヘテロアリール基としてはベンゾチアゾ
リル基、フラニル基、ピロリル基、チアゾリル基、オキ
サゾリル基、インドリル基、チオフェニル基、ピリジル
基等が挙げられるが、ベンゾチアゾリル基が望ましい。
【0012】R2 で表わされる置換されてもよいアルキ
ル基のその置換基としてはハロゲン原子が挙げられる。
置換数は1または2以上であってもよく、2以上の場合
はそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよ
い。R2 のアルキル基としては炭素数が1〜8、望まし
くは1〜4で、直鎖または枝分れ鎖のもの、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
オクチル基などが挙げられる。
ル基のその置換基としてはハロゲン原子が挙げられる。
置換数は1または2以上であってもよく、2以上の場合
はそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよ
い。R2 のアルキル基としては炭素数が1〜8、望まし
くは1〜4で、直鎖または枝分れ鎖のもの、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
オクチル基などが挙げられる。
【0013】本発明では、一般式(II)のβ−ケト酸エ
ステルと一般式(III )のアゾメチン系化合物とを環化
反応させる。
ステルと一般式(III )のアゾメチン系化合物とを環化
反応させる。
【0014】この反応は、2つの出発物質を等量割合で
混合することにより達成されるが、実際に実施する場合
には前記アゾメチン系化合物1モルに対して前記β−ケ
ト酸エステルを1モル以上、望ましくは1〜1.5モル
程度使用することができる。
混合することにより達成されるが、実際に実施する場合
には前記アゾメチン系化合物1モルに対して前記β−ケ
ト酸エステルを1モル以上、望ましくは1〜1.5モル
程度使用することができる。
【0015】反応温度は通常100℃〜300℃であ
り、反応時間は0.1〜100時間である。
り、反応時間は0.1〜100時間である。
【0016】反応は無溶媒または溶媒の存在下で行うこ
とができ、無溶媒のほうが経済的に有利である。ここで
使用することができる溶媒としては反応に悪影響を与え
ないものであればいずれの溶媒であってもよい。溶媒と
しては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロ
ベンゼンのような芳香族炭化水素類;クロロホルム、四
塩化炭素、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような環状または
非環状脂肪族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフ
ランのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニ
トリル、アクリロニトリルのようなニトリル類、酢酸メ
チル、酢酸エチルのようなエステル類;ジメチルスルホ
キシド、スルホラン、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドンのような非プロト
ン性極性溶媒などから適宜選択される。
とができ、無溶媒のほうが経済的に有利である。ここで
使用することができる溶媒としては反応に悪影響を与え
ないものであればいずれの溶媒であってもよい。溶媒と
しては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロ
ベンゼンのような芳香族炭化水素類;クロロホルム、四
塩化炭素、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような環状または
非環状脂肪族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフ
ランのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニ
トリル、アクリロニトリルのようなニトリル類、酢酸メ
チル、酢酸エチルのようなエステル類;ジメチルスルホ
キシド、スルホラン、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドンのような非プロト
ン性極性溶媒などから適宜選択される。
【0017】反応終了後、カラムクロマトグラフィーな
どの通常の精製操作を施せば、目的物である一般式
(I)の環状アミド系化合物を得ることができる。
どの通常の精製操作を施せば、目的物である一般式
(I)の環状アミド系化合物を得ることができる。
【0018】本発明の方法において一般式(I)のR3
が置換されてもよいヘテロアリール基である環状アミド
系化合物を製造する場合には、反応温度は100℃〜3
00℃であり、望ましくは120℃〜180℃である。
が置換されてもよいヘテロアリール基である環状アミド
系化合物を製造する場合には、反応温度は100℃〜3
00℃であり、望ましくは120℃〜180℃である。
【0019】本発明の方法において一般式(I)のR3
が置換されてもよいアリール基である環状アミド系化合
物を製造する場合には、反応温度は100℃〜300℃
である。
が置換されてもよいアリール基である環状アミド系化合
物を製造する場合には、反応温度は100℃〜300℃
である。
【0020】本発明の方法における出発物質の一つであ
る前記一般式(II)のβ−ケト酸エステルは、公知の方
法により容易に製造、取得することができる。ここでR
はアルキル基であり、炭素数が1〜8の直鎖または枝分
れ鎖のアルキル基であればよい。
る前記一般式(II)のβ−ケト酸エステルは、公知の方
法により容易に製造、取得することができる。ここでR
はアルキル基であり、炭素数が1〜8の直鎖または枝分
れ鎖のアルキル基であればよい。
【0021】一般式(II)のβ−ケト酸エステルには以
下の互変異性体が存在するので、本発明の方法における
出発物質としてこの化合物を使用することもできる。
下の互変異性体が存在するので、本発明の方法における
出発物質としてこの化合物を使用することもできる。
【0022】
【化8】
【0023】本発明の方法におけるもう一方の出発物質
である一般式(III )のアゾメチン系化合物は、一般式
(IV):
である一般式(III )のアゾメチン系化合物は、一般式
(IV):
【0024】
【化9】
【0025】(式中、R3 は前述の通りである)で表わ
されるアミン系化合物とホルムアルデヒドとの反応によ
り得られる。
されるアミン系化合物とホルムアルデヒドとの反応によ
り得られる。
【0026】この反応は、前記アミン系化合物とホルム
アルデヒドとを等量割合で混合することにより達成され
るが、実際に実施する場合には前記アミン系化合物1モ
ルに対してホルムアルデヒドを1モル以上、望ましくは
1〜1.5モル程度使用することができる。使用するこ
とができるホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒ
ドの重合体であるパラホルムアルデヒド、ホルムアルデ
ヒドの水溶液であるホルマリンなどが含まれる。
アルデヒドとを等量割合で混合することにより達成され
るが、実際に実施する場合には前記アミン系化合物1モ
ルに対してホルムアルデヒドを1モル以上、望ましくは
1〜1.5モル程度使用することができる。使用するこ
とができるホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒ
ドの重合体であるパラホルムアルデヒド、ホルムアルデ
ヒドの水溶液であるホルマリンなどが含まれる。
【0027】この反応の反応温度は通常−50℃〜+2
00℃、望ましくは−20℃〜+150℃であり、反応
時間は0.1〜100時間である。
00℃、望ましくは−20℃〜+150℃であり、反応
時間は0.1〜100時間である。
【0028】なお、アゾメチン系化合物(III )は、そ
の置換基によって異なるが、室温では3量体との平衡状
態にあることが多く、それらの混合物として存在するこ
とがあり、また場合によっては、完全に3量体のみで存
在し得ることがある。
の置換基によって異なるが、室温では3量体との平衡状
態にあることが多く、それらの混合物として存在するこ
とがあり、また場合によっては、完全に3量体のみで存
在し得ることがある。
【0029】
【化10】
【0030】この反応は必要により溶媒の存在下で行わ
れてもよい。使用される溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロロベンゼンのような芳香族炭化水
素類;クロロホルム、四塩化炭素、塩化メチレン、ジク
ロロエタン、トリクロロエタン、ヘキサン、シクロヘキ
サンのような環状または非環状脂肪族炭化水素類;ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエーテル類;アセ
トニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリルのよ
うなニトリル類;酢酸メチル、酢酸エチルのようなエス
テル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロ
リドン、ピリジンのような非プロトン性極性溶媒;メタ
ノール、エタノール、tert−ブタノールのようなア
ルコール類;水などから適宜選択される。
れてもよい。使用される溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロロベンゼンのような芳香族炭化水
素類;クロロホルム、四塩化炭素、塩化メチレン、ジク
ロロエタン、トリクロロエタン、ヘキサン、シクロヘキ
サンのような環状または非環状脂肪族炭化水素類;ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエーテル類;アセ
トニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリルのよ
うなニトリル類;酢酸メチル、酢酸エチルのようなエス
テル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロ
リドン、ピリジンのような非プロトン性極性溶媒;メタ
ノール、エタノール、tert−ブタノールのようなア
ルコール類;水などから適宜選択される。
【0031】前記一般式(IV)のアミン系化合物とホル
ムアルデヒドとの反応では、反応の進行とともに水が生
成する。この水は、本発明の方法である前記一般式(I
I)のβ−ケト酸エステルと一般式(III )のアゾメチ
ン系化合物との反応には、最終物の生成を阻害するので
好ましくない。従って、前記一般式(III )のアゾメチ
ン系化合物の取得にあたっては、この水を取り除く操作
を施す必要がある。水を取り除くには、前記一般式(I
V)のアミン系化合物とホルムアルデヒドとの反応の際
に適当な溶媒を用いて共沸脱水するのが簡便であり有利
であるが、他の操作であってもよい。他の操作として具
体的には有機溶媒、例えばジエチルエーテル、塩化メチ
レン、酢酸エチルなどで抽出し、芒硝乾燥或は反応中に
モレキュラシーブや芒硝を入れておく方法等がある。
ムアルデヒドとの反応では、反応の進行とともに水が生
成する。この水は、本発明の方法である前記一般式(I
I)のβ−ケト酸エステルと一般式(III )のアゾメチ
ン系化合物との反応には、最終物の生成を阻害するので
好ましくない。従って、前記一般式(III )のアゾメチ
ン系化合物の取得にあたっては、この水を取り除く操作
を施す必要がある。水を取り除くには、前記一般式(I
V)のアミン系化合物とホルムアルデヒドとの反応の際
に適当な溶媒を用いて共沸脱水するのが簡便であり有利
であるが、他の操作であってもよい。他の操作として具
体的には有機溶媒、例えばジエチルエーテル、塩化メチ
レン、酢酸エチルなどで抽出し、芒硝乾燥或は反応中に
モレキュラシーブや芒硝を入れておく方法等がある。
【0032】この反応により一般式(III )のアゾメチ
ン系化合物が取得され、アゾメチン系化合物は分離、精
製されることなく一般式(II)のβ−ケト酸エステルと
の反応に使用することができる。
ン系化合物が取得され、アゾメチン系化合物は分離、精
製されることなく一般式(II)のβ−ケト酸エステルと
の反応に使用することができる。
【0033】
実施例1 2−(7−クロロベンゾチアゾール−2−イル)−2−
メチルエチルアミン3.3gとパラホルムアルデヒド
0.5gをトルエン20mlに溶解し、共沸脱水反応を
一晩行なった。冷却後溶媒を減圧下留去した後、3−オ
キソ−2−フェニル酪酸メチルエステル3gを加え15
0℃で2時間反応させた。反応終了後、カラムクロマト
グラフィー(展開溶媒=塩化メチレン)により精製し、
目的とする3−〔〔1−(7−クロロベンゾチアゾール
−2−イル)−1−メチル〕エチル〕−2,3−ジヒド
ロ6−メチル−5−フェニル−4H−1,3−オキサジ
ン−4−オン5gを得た(收率86%)。
メチルエチルアミン3.3gとパラホルムアルデヒド
0.5gをトルエン20mlに溶解し、共沸脱水反応を
一晩行なった。冷却後溶媒を減圧下留去した後、3−オ
キソ−2−フェニル酪酸メチルエステル3gを加え15
0℃で2時間反応させた。反応終了後、カラムクロマト
グラフィー(展開溶媒=塩化メチレン)により精製し、
目的とする3−〔〔1−(7−クロロベンゾチアゾール
−2−イル)−1−メチル〕エチル〕−2,3−ジヒド
ロ6−メチル−5−フェニル−4H−1,3−オキサジ
ン−4−オン5gを得た(收率86%)。
【0034】実施例2 1−(3,5−ジクロロフェニル)−1−メチルエチル
アミン800mgとパラホルムアルデヒド129mgを
30mlのトルエンに混合し、100℃で1時間反応さ
せた後、共沸脱水反応を還流下5時間行なった。室温に
冷却後、3−オキソ−2−フェニル酪酸メチルエステル
828mgを加え13時間還流した。トルエンを減圧留
去後、カラムクロマトグラフィー(トルエン:塩化メチ
レン=1:1)で精製し、564mgの油状物質を得
た。
アミン800mgとパラホルムアルデヒド129mgを
30mlのトルエンに混合し、100℃で1時間反応さ
せた後、共沸脱水反応を還流下5時間行なった。室温に
冷却後、3−オキソ−2−フェニル酪酸メチルエステル
828mgを加え13時間還流した。トルエンを減圧留
去後、カラムクロマトグラフィー(トルエン:塩化メチ
レン=1:1)で精製し、564mgの油状物質を得
た。
【0035】このものを分析すると 1HNMR δ(C
DCl3 )1.73(S,6H)、1.93(S,3
H)、5.26(S,2H)、7.19−7.35
(m,8H)を示し、MS:m/Z=376(M+
H+ )、190、160、118、115を示し、目的
とする6−メチル−3−〔〔1−(3,5−ジクロロフ
ェニル)−1−メチル〕エチル〕−5−フェニル−2,
3−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−オンが
29%含まれていることを確認した。
DCl3 )1.73(S,6H)、1.93(S,3
H)、5.26(S,2H)、7.19−7.35
(m,8H)を示し、MS:m/Z=376(M+
H+ )、190、160、118、115を示し、目的
とする6−メチル−3−〔〔1−(3,5−ジクロロフ
ェニル)−1−メチル〕エチル〕−5−フェニル−2,
3−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−オンが
29%含まれていることを確認した。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、一方の出発物質である
ジオキシン誘導体の代りにβ−ケト酸エステルを使用す
る環状アミド系化合物の製造方法が提供される。従来は
ジオキシン誘導体がβ−ケト酸エステルから製造されて
いたが、本発明ではこのジオキシン誘導体を製造する工
程が省略でき、従来の製造方法に比べ工業的に有利であ
る。
ジオキシン誘導体の代りにβ−ケト酸エステルを使用す
る環状アミド系化合物の製造方法が提供される。従来は
ジオキシン誘導体がβ−ケト酸エステルから製造されて
いたが、本発明ではこのジオキシン誘導体を製造する工
程が省略でき、従来の製造方法に比べ工業的に有利であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は置換されてもよいフェニル基であり、R
2 は置換されてもよいアルキル基であり、R3 は置換さ
れてもよいアリール基または置換されてもよいヘテロア
リール基である)で表わされる環状アミド系化合物の製
造方法において、一般式(II): 【化2】 (式中、R1 およびR2 は前述の通りであり、Rはアル
キル基である)で表わされるβ−ケト酸エステルと一般
式(III ): 【化3】 (式中、R3 は前述の通りである)で表わされるアゾメ
チン系化合物とを反応させることを特徴とする、一般式
(I)で表わされる環状アミド系化合物の製造方法。 - 【請求項2】 一般式(I)および(III )におけるR
3 が置換されてもよいアリール基または置換されてもよ
いベンゾチアゾリル基である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 一般式(II)で表わされるβ−ケト酸エ
ステルと一般式(III )で表わされるアゾメチン系化合
物との反応が無溶媒で行われる、請求項1または2に記
載の方法。 - 【請求項4】 一般式(I)および(III )におけるR
3 が置換されてもよいベンゾチアゾリル基である、請求
項1または2に記載の方法。 - 【請求項5】 一般式(I)および(III )におけるR
3 が置換されてもよいアリール基である、請求項1また
は2に記載の方法。 - 【請求項6】 一般式(IV): 【化4】 (式中、R3 は置換されてもよいアリール基または置換
されてもよいヘテロアリール基である)で表わされるア
ミン系化合物とホルムアルデヒドとを反応させて一般式
(III )で表わされるアゾメチン系化合物を得、次いで
この化合物と一般式(II)で表わされるβ−ケト酸エス
テルとを反応させる、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項7】 一般式(III )および(IV)におけるR
3 が置換されてもよいアリール基または置換されてもよ
いベンゾチアゾリル基である請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 一般式(IV)で表わされるアミン系化合
物とホルムアルデヒドとの反応の際共沸脱水を行う、請
求項6または7に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15673094A JPH083146A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 環状アミド系化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15673094A JPH083146A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 環状アミド系化合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083146A true JPH083146A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15634082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15673094A Pending JPH083146A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 環状アミド系化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083146A (ja) |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP15673094A patent/JPH083146A/ja active Pending
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