JPH08314444A - ピアノ用ハンマーのフェルトの製造方法 - Google Patents

ピアノ用ハンマーのフェルトの製造方法

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JPH08314444A
JPH08314444A JP7144110A JP14411095A JPH08314444A JP H08314444 A JPH08314444 A JP H08314444A JP 7144110 A JP7144110 A JP 7144110A JP 14411095 A JP14411095 A JP 14411095A JP H08314444 A JPH08314444 A JP H08314444A
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JP
Japan
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felt
manufacturing
hammer
tapered
piano
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JP7144110A
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English (en)
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Riichi Kitajima
理一 北島
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬度の安定したフェルトを容易に製造でき、
それにより硬度管理を適切かつ容易に行うことができ
る、ピアノ用ハンマーのフェルトの製造方法を提供す
る。 【構成】 ハンマーウッド板4に接着された後、ハンマ
ーウッド板4とともに切り出されることにより、ピアノ
の所定の音域にわたる複数のハンマーを製造するのに用
いられるフェルトを製造するためのピアノ用ハンマーの
フェルトの製造方法であって、フェルトのラップ5を均
等に折り重ね、これに振動を加えながら圧縮して、均一
な厚さのフェルト原反6を作製するフェルト原反作製工
程と、フェルト原反6を、その圧縮面以外の互いに対向
する2面を横切って斜めに切断することにより、厚さが
連続的に変化するテーパ付きフェルト7を作製するテー
パ付きフェルト作製工程と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アコースティックピア
ノのハンマーに用いられるピアノ用ハンマーのフェルト
の製造方法に関し、特に低音域から高音域に向かって次
第に薄くなるテーパ付きフェルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、ピアノ用ハンマー
(以下、単に「ハンマー」という)1は一般に、マホガ
ニーなどの木質無垢材で構成された軸状のハンマーウッ
ド2と、羊毛フェルトで構成され、ハンマーウッド2の
先端部にこれを包むように巻かれ、接着されたハンマー
フェルト3で構成されている。また、ハンマーフェルト
3は、音域に応じた良好な特性を得るために、低音側の
ものほど厚く且つ柔らかく、高音側のものほど薄く且つ
硬く形成するのが一般的である。
【0003】音域に応じた上記のようなハンマーフェル
ト3の厚さおよび硬度の分布を得るために、ハンマー1
は、従来、図4および図5に示す方法で製造されてい
る。すなわち、 まず、ピアノ1台分(88鍵分)のハンマーウッド
2の素材として、マホガニーなどから成る一定厚さの1
枚のハンマーウッド素材板9を用意し(図4(c))、
所定の断面形状を有するハンマーウッド板14に切削加
工する(同図(d))。 一方、ハンマーフェルト3については、図5に示す
ように、まずフェルトのラップ(厚さ1mm程度の薄膜)
5を折り重ね、これを振動させながら圧縮する(縮充す
る)ことによって、ピアノの複数台分(実施例では3台
分)の1枚のフェルト原反16を作製する(図5(b)
および図4(a))。この場合、図5に示すように、ラ
ップ5の重なり枚数を、低音側では多く高音側では少な
くなるように調節することによって、フェルト原反16
が低音側から高音側に向かって薄くなるテーパを有する
とともに、低音側ほど柔らかく高音側ほど硬い、所定の
厚さおよび硬度の分布をもつようにする。 次いで、図4(a)の二点鎖線に沿ってフェルト原
反16を切断することによって、台形状の横断面を有す
る3枚(各ピアノ1台分)のフェルト板17に分離する
(同図(b)に1枚のみ図示)。 次に、分離した1枚のフェルト板17の上底面に接
着剤を塗布した後、同図(e)に示すように、この上底
面をで作製したハンマーウッド板14の先端に突き当
て、フェルト板17をハンマーウッド板14の先端部に
包むように巻いた後、プレス機などで所定の圧力で加圧
することによって、ハンマーウッド板14に圧締・接着
する(同図(f))。 最後に、フェルト板17を接着したハンマーウッド
板14を所定の幅で切断することにより、図3に示すハ
ンマー1を88個、切り出して(図1(g)に1個のみ
図示)、ピアノ1台分のハンマー1の製造を完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のハンマーの
製造方法によれば、でフェルト原反16を作製したと
きに、ハンマーフェルト3の一次厚さおよび硬度が定ま
り、次いででフェルト板17を接着するときの圧締に
よって、ハンマーフェルト3の最終厚さおよび硬度が定
まることになる。所定の最終硬度が得られない場合、例
えば最終硬度が大きすぎる場合には、ハンマーフェルト
3への針刺しによる減圧などを行うことにより、硬度の
微調整が行われる。
【0005】一方、この従来のハンマーの製造方法で
は、フェルト原反16の作製時にラップ5の重なり枚数
を部位によって異ならせることにより、1枚のフェルト
原反16の中で厚さおよび硬度の分布を変えるようにし
ている。つまり、でき上がり時のフェルト原反16の厚
さおよび硬度、すなわちハンマーフェルト3の一次厚さ
および硬度が所定の分布になるように、ラップ5の重な
り枚数を調節しなければならない。このため、一次硬度
の管理が非常に微妙で難しく、一次硬度がばらつきやす
いという欠点がある。ハンマーフェルトの一次硬度がば
らつけば、接着後の最終硬度もばらついてしまい、その
結果、その後の硬度の微調整に多大な時間と労力を費や
すことになり、このことがコスト上昇の大きな原因にな
ってしまう。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、硬度の安定したフェルトを容
易に製造でき、それにより硬度管理を適切かつ容易に行
うことができる、ピアノ用ハンマーのフェルトの製造方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ハンマーウッド板に接着された後、ハン
マーウッド板とともに切り出されることにより、ピアノ
の所定の音域にわたる複数のハンマーを製造するのに用
いられるフェルトを製造するためのピアノ用ハンマーの
フェルトの製造方法であって、フェルトのラップを均等
に折り重ね、これに振動を加えながら圧縮して、均一な
厚さのフェルト原反を作製するフェルト原反作製工程
と、フェルト原反を、その圧縮面以外の互いに対向する
2面を横切って斜めに切断することにより、厚さが連続
的に変化するテーパ付きフェルトを作製するテーパ付き
フェルト作製工程と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0008】この場合、テーパ付きフェルト作製工程に
おいて、フェルト原反を2等分に切断することが好まし
い。
【0009】また、この場合、フェルト原反が、複数の
音域用の複数のフェルト原反で構成されていることが好
ましい。
【0010】この場合、フェルト原反作製工程におい
て、複数のフェルト原反を、高音域のものほど、より小
さな厚さおよびより高い硬度に作製することが好まし
い。
【0011】これらの場合、テーパ付きフェルト作製工
程において、複数のフェルト原反をそれぞれ2等分に切
断することが好ましい。
【0012】さらに、これらの場合、テーパ付きフェル
ト作製工程において、隣り合う音域用の各2つのテーパ
付きフェルトの、低音域側のテーパ付きフェルトの高音
側端の厚さと、高音域側のテーパ付きフェルトの低音側
端の厚さとが互いに等しくなるように、複数のフェルト
原反をそれぞれ切断することが好ましい。
【0013】これらの場合、テーパ付きフェルト作製工
程において、複数のテーパ付きフェルトのテーパの傾斜
が互いに等しくなるように、複数のフェルト原反をそれ
ぞれ切断することが好ましい。
【0014】また、フェルト原反作製工程において、複
数のフェルト原反が互いに同じ幅を有し、かつ互いに隣
接する音域用の各2つのフェルト原反の厚さの差が互い
に等しくなるように、複数のフェルト原反を作製すると
ともに、テーパ付きフェルト作製工程において、複数の
フェルト原反を互いに接した状態で音域順に並べ、複数
のフェルト原反をそれらの中心を通って斜め一直線に切
断することが好ましい。
【0015】
【作用】請求項1に記載のピアノ用ハンマーのフェルト
の製造方法では、フェルト原反作製工程において、フェ
ルトのラップを均等に折り重ね、これに振動を加えなが
ら圧縮して、均一な厚さのフェルト原反を作製するの
で、フェルト原反の硬度がばらつきなく均一に得られ
る。また、テーパ付きフェルト作製工程において、フェ
ルト原反の圧縮面以外の互いに対向する2面を横切って
斜めに切断することにより、均一な硬度を保持した状態
で、厚さが連続的に変化するテーパ付きフェルトが得ら
れる。このテーパ付きフェルトは、その後、ハンマーウ
ッド板に接着され、ハンマーウッド板とともに切り出さ
れることにより、所定の音域にわたる、ハンマーウッド
およびハンマーフェルトを有する複数のハンマーが製造
される。このように、フェルトの接着前の硬度すなわち
ハンマーフェルトの一次硬度が均一に安定して得られる
ことにより、接着後の最終硬度のばらつきも小さくなる
ので、ハンマーフェルトの硬度管理を適切かつ容易に行
うことができる。
【0016】請求項2に記載の製造方法では、テーパ付
きフェルト作製工程において、フェルト原反を2等分に
切断するので、互いに同一の2つのテーパ付きフェルト
が同時に得られる。
【0017】請求項3の製造方法では、フェルト原反が
複数の音域用の複数のフェルト原反で構成されているの
で、各フェルト原反を均一な厚さおよび硬度に作製する
とともに、フェルト原反間で厚さおよび硬度を異ならせ
ることが可能になる。また、複数のフェルト原反を別個
に作製することが可能になり、作製装置の小規模化が図
れる。
【0018】請求項4の製造方法では、複数のフェルト
原反を、高音域のものほど、より小さな厚さおよびより
高い硬度に作製するので、低音側では厚く且つ柔らか
く、高音側では薄く且つ硬いという、音域に応じた良好
なハンマーフェルトの特性が得られる。
【0019】請求項5の製造方法では、複数のフェルト
原反をそれぞれ2等分に切断するので、互いに同一の2
組のテーパ付きフェルトが同時に得られる。
【0020】請求項6の製造方法では、テーパ付きフェ
ルト間の境界部においても厚さが連続し、テーパ付きフ
ェルト全体として、段差のない連続したテーパが得られ
る。これにより、ハンマーフェルトの厚さを、全音域に
わたって連続的に変化させることができる。
【0021】請求項7の製造方法では、テーパ付きフェ
ルト全体として、一定の傾斜のテーパが得られる。これ
により、ハンマーフェルトの厚さを、全音域にわたって
一定の傾斜で変化させることができる。
【0022】請求項8の製造方法では、複数のフェルト
原反が互いに同じ幅を有し、かつ互いに隣接する音域用
の各2つのフェルト原反の厚さの差が互いに等しいの
で、これらを互いに接した状態で音域順に並べ、各中心
を通って斜め一直線に切断するだけで、連続した一定の
傾斜のテーパを有する、互いに同一の2組のテーパ付き
フェルトが同時に得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照しながら説明する。図1および図2は、本発明の一実
施例によるフェルトの製造方法を含むハンマーの製造方
法を示している。この製造方法では、図3に示すハンマ
ー1が、次のようにして製造される。
【0024】まず、ピアノ1台分(88鍵分)のハンマ
ーウッド2の素材として、マホガニーなどから成る一定
厚さの1枚のハンマーウッド素材板9を用意し(図1
(c))、同図(d)に示すように、これを所定の断面
形状に切削加工した後、4等分に切断して、低音用、中
低音用、中高音用および高音用の4枚のハンマーウッド
板4a、4b、4c、4dを形成する。
【0025】一方、ハンマーフェルト3については、図
2(a)に示すように、まず4枚のフェルトのラップ5
をそれぞれ均等に折り重ね、これを振動させながら圧縮
する(縮充する)ことによって、低音用、中低音用、中
高音用および高音用の4枚のフェルト原反6a、6b、
6c、6dをそれぞれ作製する(同図(b)、フェルト
原反作製工程)。このように、各ラップ5を均等に折り
重ねることにより、厚さTおよび硬度Hの均一なフェル
ト原反6a〜6dをそれぞれ容易に作製することができ
る。
【0026】この場合、各ラップ5の重なり枚数とその
圧縮圧Pを適宜、選択することによって、フェルト原反
6a〜6dのそれぞれについて、所望の厚さTおよび硬
度Hを得ることが可能である。本実施例では、各ラップ
5の重なり枚数を、フェルト原反6a〜6d間で同一と
するとともに、その圧縮圧Pを、高音側のものほど大き
い関係(P1 <P2 <P3 <P4 )に設定することによ
り、高音側のものほど、より小さな厚さT(T1 >T2
>T3 >T4 )と、より高い硬度H(H1 <H2 <H3
<H4 )を得るようにしている。また、フェルト原反6
a〜6dの幅を互いに同一とするとともに、隣り合う各
2つのフェルト原反6の間の厚さTの差が等しくなるよ
うに、すなわちT1−T2 =T2−T3 =T3−T4の関係
が成立するように、各フェルト原反6の厚さTが設定さ
れている。
【0027】次いで、同図(c)に示すように、フェル
ト原反6a〜6dを、それぞれ斜めに2等分に切断する
ことによって、2組のテーパ付きフェルト7a〜7dを
形成する(テーパ付きフェルト作製工程)。この実施例
では、各フェルト原反6の幅および厚さTが上述したよ
うに設定されているので、同図に示すように、フェルト
原反6a〜6dを互いに接触した状態で並べ、各フェル
ト原反6をその中心を通って一直線に切断するだけで、
高音側に向かって一定の傾斜で連続的に薄くなるテーパ
を有する、同一の2組のテーパ付きフェルト7a〜7d
を容易に形成することができる。
【0028】図1(a)には、この切断した1組のテー
パ付きフェルト7a〜7dが描かれており、次いで、同
図の二点鎖線に沿って切断することによって、台形状の
横断面を有するピアノ3台分の、低音用、中低音用、中
高音用および高音用フェルト板8a〜8dを作製する
(同図(b)に1台分のみ図示)。
【0029】次に、これらのフェルト板8a〜8dを、
ハンマーウッド板4a〜4dにそれぞれ接着する。例え
ば、同図(e)に示すように、低音用のフェルト板8a
の上底面に接着剤を塗布した後、低音用のハンマーウッ
ド板4aの先端に突き当て、フェルト板8aをハンマー
ウッド板4aの先端部に包むように巻いた後、プレス機
などで所定の圧力で加圧することによって、ハンマーウ
ッド板4aに圧締・接着する(同図(f))。
【0030】最後に、フェルト板8を接着した各ハンマ
ーウッド板4を所定の幅でそれぞれ切断することにより
(同図(g))、図3に示すハンマー1を所定数、切り
出して、ハンマー1の製造を完了する。なお、この後、
必要に応じて、針刺しなどにより、ハンマーフェルト3
の硬度の微調整を行う。
【0031】以上のように、本実施例のハンマー用のフ
ェルトの製造方法では、フェルトのラップ5をそれぞれ
均等に折り重ね、これに振動を加えながら圧縮して、均
一な厚さの複数のフェルト原反6a〜6dを作製するの
で、各フェルト原反6についてばらつきのない均一な硬
度を得ることができる。また、各フェルト原反6の圧縮
面以外の互いに対向する2面を横切って斜めに切断する
ことにより、テーパ付きフェルト7を形成するので、こ
のときに硬度が変化することはない。したがって、フェ
ルト原反の作製時にラップの重なり枚数を部位によって
異ならせることにより、その厚さおよび硬度の分布を調
節していた従来と比較して、ハンマーフェルト3の一次
硬度を均一に安定して得ることができる。その結果、接
着後の最終硬度のばらつきが小さくなり、ハンマーフェ
ルト3の硬度管理を適切かつ容易に行うことができると
ともに、ハンマーフェルト3の硬度の微調整も簡単にな
ることにより、コストダウンを図ることができる。
【0032】また、フェルト原反6a〜6dを、高音域
のものほど、より小さな厚さおよびより高い硬度に作製
しているので、低音側では厚く且つ柔らかく、高音側で
は薄く且つ硬いという、音域に応じた良好なハンマーフ
ェルト3の特性を得ることができる。また、フェルト原
反6a〜6dを別個に作製することにより、作製装置の
小規模化を図ることも可能である。
【0033】さらに、フェルト原反6a〜6dが互いに
同じ幅を有し、かつ互いに隣接する音域用の各2つのフ
ェルト原反6の厚さの差が互いに等しいので、これらを
互いに接した状態で音域順に並べ、各中心を通って斜め
一直線に切断するだけで、連続した一定の傾斜のテーパ
を有する、互いに同一の2組のテーパ付きフェルト7を
同時に得ることができる。したがって、ハンマーフェル
ト3の厚さを、全音域にわたって、滑らかに変化させる
ことができるとともに、テーパ付きフェルト7を材料の
無駄なく、効率的に作製することができる。
【0034】なお、本発明は、説明した実施例に限定さ
れることなく、種々の態様で実施することができる。例
えば、実施例では、フェルト原反およびテーパ付きフェ
ルトを、4つの音域用に4等分して作製しているが、こ
れらの分割数は任意であり、必ずしも等分割でなく、さ
らには、分割せずに全音域について1枚で作製してもよ
い。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の
構成を適宜変更することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のピアノ用
ハンマーのフェルトの製造方法は、硬度の安定したフェ
ルトを容易に製造でき、それにより硬度管理を適切かつ
容易に行うことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造したテーパ付きフェルトを用
いたピアノ用ハンマーの製造方法を示す図である。
【図2】本発明の一実施例によるフェルト原反およびテ
ーパ付きフェルトの製造方法を示す図である。
【図3】ピアノ用ハンマーの斜視図である。
【図4】従来のピアノ用ハンマーの製造方法を示す図で
ある。
【図5】従来のフェルト原反の製造方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ハンマー 2 ハンマーウッド 3 ハンマーフェルト 4 ハンマーウッド板 5 ラップ 6 フェルト原反 7 テーパ付きフェルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマーウッド板に接着された後、当該
    ハンマーウッド板とともに切り出されることにより、ピ
    アノの所定の音域にわたる複数のハンマーを製造するの
    に用いられるフェルトを製造するためのピアノ用ハンマ
    ーのフェルトの製造方法であって、 フェルトのラップを均等に折り重ね、これに振動を加え
    ながら圧縮して、均一な厚さのフェルト原反を作製する
    フェルト原反作製工程と、 前記フェルト原反を、その圧縮面以外の互いに対向する
    2面を横切って斜めに切断することにより、厚さが連続
    的に変化するテーパ付きフェルトを作製するテーパ付き
    フェルト作製工程と、 を備えていることを特徴とするピアノ用ハンマーのフェ
    ルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記テーパ付きフェルト作製工程におい
    て、前記フェルト原反を2等分に切断することを特徴と
    する、請求項1に記載のピアノ用ハンマーのフェルトの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フェルト原反が、複数の音域用の複
    数のフェルト原反で構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のピアノ用ハンマーのフェルトの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記フェルト原反作製工程において、前
    記複数のフェルト原反を、高音域のものほど、より小さ
    な厚さおよびより高い硬度に作製することを特徴とす
    る、請求項3に記載のピアノ用ハンマーのフェルトの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記テーパ付きフェルト作製工程におい
    て、前記複数のフェルト原反をそれぞれ2等分に切断す
    ることを特徴とする、請求項3または4に記載のピアノ
    用ハンマーのフェルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記テーパ付きフェルト作製工程におい
    て、隣り合う音域用の各2つの前記テーパ付きフェルト
    の、低音域側の前記テーパ付きフェルトの高音側端の厚
    さと、高音域側の前記テーパ付きフェルトの低音側端の
    厚さとが互いに等しくなるように、前記複数のフェルト
    原反をそれぞれ切断することを特徴とする、請求項3な
    いし5のいずれかに記載のピアノ用ハンマーのフェルト
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記テーパ付きフェルト作製工程におい
    て、複数の前記テーパ付きフェルトのテーパの傾斜が互
    いに等しくなるように、前記複数のフェルト原反をそれ
    ぞれ切断することを特徴とする、請求項3ないし6のい
    ずれかに記載のピアノ用ハンマーのフェルトの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記フェルト原反作製工程において、前
    記複数のフェルト原反が互いに同じ幅を有し、かつ互い
    に隣接する音域用の各2つの前記フェルト原反の厚さの
    差が互いに等しくなるように、前記複数のフェルト原反
    を作製するとともに、前記テーパ付きフェルト作製工程
    において、前記複数のフェルト原反を互いに接した状態
    で音域順に並べ、当該複数のフェルト原反をそれらの中
    心を通って斜め一直線に切断することを特徴とする、請
    求項4に記載のピアノ用ハンマーのフェルトの製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164760A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器の鍵盤構造におけるハンマ部材の加工方法及びそのハンマ部材を備えた電子鍵盤楽器の鍵盤構造
CN110580888A (zh) * 2019-09-20 2019-12-17 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 一种弦槌根部毛毡处理装置

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