JPH08314410A - 液晶駆動回路 - Google Patents

液晶駆動回路

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JPH08314410A
JPH08314410A JP12169095A JP12169095A JPH08314410A JP H08314410 A JPH08314410 A JP H08314410A JP 12169095 A JP12169095 A JP 12169095A JP 12169095 A JP12169095 A JP 12169095A JP H08314410 A JPH08314410 A JP H08314410A
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崇 濱本
Teruyuki Fujii
輝幸 藤井
Yasuhiro Shin
康博 真
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロジック回路の駆動電圧を低く選定しても表
示品質の低下を防止する。 【構成】 クロックパルス信号CPの入力により所定ビ
ット数の表示データ信号DIを取込むと共に、データラ
ッチ信号LOADにより各ビットの表示データ信号を同
時にラッチしてパラレル出力する表示データ入力手段
1、2と、液晶素子に対する出力信号の交流化を行なう
ためのフレーム反転信号DFと、表示データ入力手段か
らの各データとに応じて、所定数の液晶素子への出力電
圧レベルを選択するドライバ回路4とを有する液晶駆動
回路に関する。外部から与えられたクロックパルス信号
とデータラッチ信号との位相関係を変化させるデータラ
ッチ信号遅延回路6、及び又は、外部から与えられたデ
ータラッチ信号とフレーム反転信号との位相関係を変化
させるフレーム反転信号遅延回路を設けたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に設けられ
る液晶駆動回路に関し、特に、駆動電圧の低下時の液晶
表示品質向上に適した液晶駆動回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置のセグメント側に適用され
る従来の液晶駆動回路として、以下のようなものがあ
る。各液晶素子に対応した表示データ信号がシリアルに
入力され、これをDフリップフロップの縦続接続等でな
るシフトレジスタ回路が表示データ信号に同期したクロ
ックパルス信号に基いて取込んでシリアル/パラレル変
換し、複数のDラッチ部でなるラッチ回路が、データラ
ッチ信号に基いて、上記パラレル表示データ信号をラッ
チし、このラッチされたパラレル表示データ信号を、レ
ベルシフトしてドライバ回路に与える。データラッチ信
号に同期してフレーム毎に論理レベルを反転し、液晶素
子を交流駆動化させるフレーム反転信号も、レベルシフ
トしてドライバ回路に与える。そして、ドライバ回路に
よって、パラレル表示データ信号の各ビット毎に、その
論理レベルと、フレーム反転信号の論理レベルとに基い
て、そのビットに係るセグメント電極に印加する選択電
圧又は非選択電圧が決定されてセグメント電極に供給さ
れる。
【0003】このような液晶駆動回路においては、液晶
素子の駆動側に近い回路素子は液晶素子の駆動との関係
から高い駆動電圧で動作するものが適用され、上記シフ
トレジスタ回路や上記ラッチ回路等の他の回路素子は、
低消費電力を期して、低い駆動電圧で動作するものが適
用され、そのため、上述のようなレベルシフトが必要と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低消費電力
の要求はますます強くなっており、上記シフトレジスタ
回路や上記ラッチ回路等に供給していた低駆動電圧をも
さらに低くすることが求められており、又は、低駆動電
圧の許容範囲の下限値をさらに低めることが求められて
いる。
【0005】周知のように、上記シフトレジスタ回路や
上記ラッチ回路等の要素であるDフリップフロップや論
理ゲートは、回路パターンが同じならば、駆動電圧が低
くなる程、その充放電時間による波形遅れ(伝搬遅延)
が長いものとなる。例えば、Dフリップフロップの場
合、駆動電圧5Vで10nsの波形遅れを有していれ
ば、駆動電圧2.5Vで50nsの波形遅れを有し、イ
ンバータの場合には、駆動電圧5Vで5nsの波形遅れ
を有していれば、駆動電圧2.5Vで25nsの波形遅
れを有する。
【0006】そのため、液晶表示装置の駆動電圧を低く
した場合には、ある回路素子への複数の入力信号のタイ
ミングが意図しているものと異なることを生じ、表示品
質を低下させることもあった。
【0007】例えば、表示データ信号をクロックパルス
信号に基いてシリアル/パラレル変換するシフトレジス
タ回路内のフリップフロップの出力を、インバータを介
して、データラッチ信号によってラッチ動作するラッチ
回路内のラッチ部に与えるときに、駆動電圧が低いと、
シフトレジスタ回路内のフリップフロップのクロックパ
ルス信号に基いた取込み動作が完了する前に、データラ
ッチ信号が生じて、正しい表示データをラッチできず、
表示品質を低下させることも生じる。
【0008】従って、駆動電圧を低下させた場合でも、
表示品質を維持できる液晶駆動回路が望まれている。こ
の場合において、駆動電圧の低下に合わせて、波形遅れ
のパラメータである回路パターンを大幅に変更すること
も考えられるが、既存の設計思想をできるだけそのまま
適用できるならばそれに越したことはない。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、クロッ
クパルス信号の入力により所定ビット数の表示データ信
号を取込むと共に、データラッチ信号により各ビットの
表示データ信号を同時にラッチしてパラレル出力する表
示データ入力手段と、液晶素子に対する出力信号の交流
化を行なうためのフレーム反転信号と、表示データ入力
手段からの各データとに応じて、所定数の液晶素子への
出力電圧レベルを選択するドライバ回路とを有する液晶
駆動回路を前提とする。
【0010】そして、外部から与えられたクロックパル
ス信号とデータラッチ信号との位相関係を変化させるデ
ータラッチ信号遅延回路、及び又は、外部から与えられ
たデータラッチ信号とフレーム反転信号との位相関係を
変化させるフレーム反転信号遅延回路を有することを特
徴とする。
【0011】第2の本発明は、クロックパルス信号の入
力により、表示データ信号を取込んでけた送りする所定
数のフリップフロップでなるシフトレジスタ回路構成の
表示データ入力手段と、この表示データ入力手段からの
パラレルな出力信号と、液晶素子に対する出力信号の交
流化を行なうためのフレーム反転信号とに応じて、所定
数の液晶素子への出力電圧レベルを選択するドライバ回
路とを有する液晶駆動回路を前提とする。
【0012】そして、外部から与えられたクロックパル
ス信号とフレーム反転信号との位相関係を変化させるフ
レーム反転信号遅延回路を有することを特徴とする。
【0013】第3の本発明は、セグメント用の液晶駆動
回路部分と、コモン用の液晶駆動回路部分とでなり、し
かも、各液晶駆動回路部分が以下のようになっているも
のに関する。
【0014】すなわち、第3の本発明に係るセグメント
用の液晶駆動回路部分は、基本的には、クロックパルス
信号の入力により所定ビット数のセグメント用の表示デ
ータ信号を取込むと共に、データラッチ信号により各ビ
ットの表示データ信号を同時にラッチしてパラレル出力
するセグメント表示データ入力手段と、液晶素子に対す
る出力信号の交流化を行なうためのフレーム反転信号
と、セグメント表示データ入力手段からの各データとに
応じて、所定数の液晶素子への出力電圧レベルを選択す
るセグメントドライバ回路と、外部から与えられたクロ
ックパルス信号とデータラッチ信号との位相関係を変化
させる第1のデータラッチ信号遅延回路、及び又は、外
部から与えられたデータラッチ信号とフレーム反転信号
との位相関係を変化させる第1のフレーム反転信号遅延
回路とを有している。
【0015】また、第3の本発明に係るコモン用の液晶
駆動回路部分は、基本的には、ラッチデータ信号の入力
により、表示データ信号を取込んでけた送りする所定数
のフリップフロップでなるシフトレジスタ回路構成のコ
モン表示データ入力手段と、このコモン表示データ入力
手段からのパラレルな出力信号と、フレーム反転信号と
に応じて、所定数の液晶素子への出力電圧レベルを選択
するコモンドライバ回路と、外部から与えられたデータ
ラッチ信号とフレーム反転信号との位相関係を変化させ
る第2のフレーム反転信号遅延回路とを有している。
【0016】そして、第3の本発明は、セグメントドラ
イバ回路及びコモンドライバ回路の出力信号位相を揃え
るためにフレーム反転信号を遅延させる第3のフレーム
反転信号遅延回路と、セグメントドライバ回路及びコモ
ンドライバ回路の出力信号位相を揃えるためにデータラ
ッチ信号を遅延させる第2のデータラッチ信号遅延回路
とを、セグメント用の液晶駆動回路部分、及び、コモン
用の液晶駆動回路部分の少なくとも一方のそれら信号の
入力段に設けたことを特徴とする。
【0017】第4の本発明は、液晶素子に対する出力信
号の交流化を行なうためのフレーム反転信号と、1個の
みが有意であると共に、有意である信号が巡回的に1フ
レーム期間で変化する複数のタイミングパルス信号を発
生するタイミング発生手段と、入力された所定ビット数
の表示データ信号が自己に係るものであるときに取込ん
でラッチする、タイミングパルス信号数に等しい数のラ
ッチ手段と、入力された複数のタイミングパルス信号に
基き、有意なタイミングパルス信号に係るいずれかのラ
ッチ手段からのパラレル出力信号を選択するデータセレ
クト回路と、フレーム反転信号と、データセレクト回路
によって選択されたラッチ手段からのパラレル出力信号
とに応じて、液晶素子への出力電圧レベルを選択するセ
グメントドライバ回路と、フレーム反転信号と、複数の
タイミングパルス信号とに応じて、液晶素子への出力電
圧レベルを選択するコモンドライバ回路とを有する液晶
駆動回路を前提とする。
【0018】そして、タイミング発生手段からの複数の
タイミングパルス信号がセグメントドライバ回路に反映
されるタイミングと、その複数のタイミングパルス信号
がコモンドライバ回路に入力されるタイミングの位相関
係を、コモンドライバ回路に向かう複数のタイミングパ
ルス信号を遅延させて制御するコモンタイミング遅延回
路と、フレーム反転信号が両ドライバ回路に入力される
タイミングと、タイミング発生手段からの複数のタイミ
ングパルス信号がセグメントドライバ回路に反映される
タイミングとの位相関係を制御するフレーム反転信号遅
延回路とを設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】第1の本発明が前提とする液晶駆動回路を、前
提時の駆動電圧より低い駆動電圧でロジック回路の全て
又は一部を駆動しようとすると、論理ゲート等の波形変
化の遅れ時間の増大によって、ドライバ回路に入力され
る各種信号の位相関係が乱れ、表示品質を低下させる。
【0020】そこで、データラッチ信号遅延回路、及び
又は、フレーム反転信号遅延回路を設けて、ドライバ回
路に入力される各種信号の所定の位相関係を補償するよ
うにした。
【0021】また、同様に、第2の本発明が前提とする
液晶駆動回路を、前提時の駆動電圧より低い駆動電圧で
ロジック回路の全て又は一部を駆動しようとすると、論
理ゲート等の波形変化の遅れ時間の増大によって、ドラ
イバ回路に入力される各種信号の位相関係が乱れ、表示
品質を低下させる。
【0022】そこで、フレーム反転信号遅延回路を設け
て、ドライバ回路に入力される各種信号の所定の位相関
係を補償するようにした。
【0023】第3の本発明は、上述した各部からなるセ
グメント用の液晶駆動回路部分とコモン用の液晶駆動回
路部分とでなる液晶駆動回路において、低い駆動電圧で
ロジック回路の全て又は一部を駆動しようとすると、セ
グメント用の液晶駆動回路部分及びコモン用の液晶駆動
回路部分に共通のフレーム反転信号やデータラッチ信号
を入力しても、セグメントドライバ回路の出力変化のタ
イミングと、コモンドライバ回路の出力変化のタイミン
グとがずれ、表示品質を低下させる不都合があることに
鑑みてなされた。
【0024】すなわち、セグメントドライバ回路及びコ
モンドライバ回路の出力信号位相を揃えるためにフレー
ム反転信号を遅延させる第3のフレーム反転信号遅延回
路と、セグメントドライバ回路及びコモンドライバ回路
の出力信号位相を揃えるためにデータラッチ信号を遅延
させる第2のデータラッチ信号遅延回路とを、セグメン
ト用の液晶駆動回路部分、及び、コモン用の液晶駆動回
路部分の少なくとも一方のそれら信号の入力段に設ける
ことにより、セグメントドライバ回路及びコモンドライ
バ回路の出力信号位相を揃えるようにさせたものであ
る。
【0025】第4の本発明が前提とする液晶駆動回路
を、前提時の駆動電圧より低い駆動電圧でロジック回路
の全て又は一部を駆動しようとすると、論理ゲート等の
波形変化の遅れ時間の増大によって、ドライバ回路に入
力される各種信号の位相関係が乱れ、表示品質を低下さ
せる。
【0026】そこで、コモンタイミング遅延回路と、フ
レーム反転信号遅延回路とを設けて、セグメントドライ
バ回路及びコモンドライバ回路の出力信号位相を揃える
ようにさせた。
【0027】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明による液晶駆動回路の第1実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図1が、その全体構成
を示すブロック図である。
【0028】なお、この第1実施例の液晶駆動回路は、
液晶表示装置のセグメント側に適用される全体が1個の
集積回路でなっているものである。また、表示面積が大
きい液晶表示装置に適用して好適なものである。
【0029】図1において、液晶駆動回路には、第1電
源電位Va、第2電源電位Vb及び第3電源電位Vc
(Vc<Vb<Va)のそれぞれ違った電位が印加さ
れ、第1電源電位Vaと第2電源電位Vbとの低い差電
圧Va−Vbで駆動されるロジック回路100と、第1
電源電位Vaと第3電源電位Vcとの高い差電圧Va−
Vcで駆動される高耐圧回路101を有している。
【0030】ここで、第1電源電位Va、第2電源電位
Vb及び第3電源電位Vcはそれぞれ、例えば2.5
V、0V、−22.5Vであり、ロジック回路100は
2.5Vで駆動され、高耐圧回路101は25Vで駆動
されるようになされている。因に、従来では、第1電源
電位Va、第2電源電位Vb及び第3電源電位Vcはそ
れぞれ、例えば5V、0V、−20Vであり、ロジック
回路100は5Vで駆動され、高耐圧回路101は25
Vで駆動されるようになされている。
【0031】以上のように、第1実施例の液晶駆動回路
においては、ロジック回路100での駆動電圧を従来よ
り下げている。
【0032】この液晶駆動回路の各信号入力端子S1、
…、S5には、以下のような信号が入力される。各液晶
素子の点灯・非点灯を決定する表示データ信号DIは入
力端子S2に与えられる。この表示データ信号DIに同
期して入力されるクロックパルス信号CPは入力端子S
1に与えられる。また、表示データ信号DIを全て同時
にラッチするためのデータラッチ信号LOADが入力端
子S3に与えられる。液晶表示出力を全て消灯状態にす
る全消灯信号DISPOFF/は、入力端子S4に与え
られる。さらに、データラッチ信号LOADに同期して
信号を反転し、液晶を交流駆動化させるフレーム反転信
号DFは入力端子S5に与えられる。
【0033】なお、図面上で「上バー」が付されている
符号を、この明細書においては、表記上の理由から、
「上バー」に代えて符号末尾に「/」を付して表すこと
としている。
【0034】上記ロジック回路100は、シフトレジス
タ回路1、ラッチ回路2及びデータラッチ信号遅延回路
(以下、LOAD遅延回路と呼ぶ)6により構成されて
おり、上記高耐圧回路101は、レベルシフト回路3及
びドライバ回路4により構成されている。
【0035】ここで、第1実施例では、LOAD遅延回
路6を備えている点が従来回路と最も大きく異なってい
る。
【0036】表示データ信号DIはシフトレジスタ回路
1に供給される。また、クロックパルス信号CPは、表
示データ信号DIに同期して入力され、シフトレジスタ
回路1に供給される。
【0037】シフトレジスタ回路1は、複数(ここでは
M個とする)のDフリップフロップ10、…、14が縦
続接続されて構成されており、前段のフリップフロップ
(例えば10)のQ出力端子が次段のフリップフロップ
(11)のD入力端子に接続されている。各フリップフ
ロップ10、…、14のクロックパルス入力端子にはク
ロックパルス信号CPが与えられ、これにより、表示デ
ータ信号DIがフリップフロップ10に取込まれると共
に、各フリップフロップ10、…、14の保持論理レベ
ルが順次シフトする。なお、最終段のフリップフロップ
14のQ出力信号DOは、出力端子S10を介して、カ
スケード接続時の次段の液晶駆動回路に対する表示デー
タ信号DIとして出力される。
【0038】LOAD遅延回路6は、偶数個(ここでは
2個)のインバータ61及び62の縦続接続でなり、各
インバータ61、62の処理による波形遅れ(伝搬遅
延)の和の時間だけ入力されたデータラッチ信号LOA
Dを遅延させてラッチ回路2に与えるものである。
【0039】ラッチ回路2は、M個のDフリップフロッ
プ(シフトレジスタ回路1のフリップフロップと区別す
るため、以下ではDラッチ部と呼ぶ)20、…、24を
備えている。シフトレジスタ回路1の各フリップフロッ
プ10、…、14のQ出力信号は、対応するインバータ
15、…、19によって反転されて、ラッチ回路2内の
対応するDラッチ部20、…、24のD入力端子に与え
られ、各Dラッチ部20、…、24は、そのクロック入
力端子に与えられたデータラッチ信号LOADによっ
て、対応するインバータ15、…、19からの信号を取
込む。
【0040】各Dラッチ部20、…、24のQ/出力端
子からの出力信号はそれぞれ、対応する2入力ノアゲー
ト25、…、29の一方の入力端子に与えられる。各ノ
アゲート25、…、29の他方の入力端子には、全消灯
信号DISPOFF/がインバータ66によって反転さ
れて与えられる。かくして、全消灯信号DISPOFF
/が全点灯を指示していないときに、各Dラッチ部2
0、…、24のQ/出力端子からの出力信号が、対応す
る2入力ノアゲート25、…、29を反転通過してレベ
ルシフト回路3に供給される。
【0041】フレーム反転信号入力回路(以下、DF入
力回路と呼ぶ)5は、2入力ナンドゲート58及びイン
バータ59でなる。ナンドゲート58には全消灯信号D
ISPOFF/及びフレーム反転信号DFが与えられ、
ナンドゲート58の出力信号は、インバータ59によっ
て反転されてレベルシフト回路3に供給される。
【0042】レベルシフト回路3は、ロジック回路10
0内のM+1個のインバータ30、…、35と、高耐圧
回路101内の2M+1個のインバータ42、…、52
と、M+1個のレベルシフタ36、…、41により構成
されている。
【0043】上記各ノアゲート25、…、29の出力信
号と、対応するインバータ31、…、35によるその反
転信号とが対応するレベルシフタ37、…、41に与え
られる。各レベルシフタ37、…、41は、対応するイ
ンバータ31、…、35からの信号を反転すると共に、
この反転動作を通じて、ロジック回路100の論理レベ
ル振幅から高耐圧回路101の論理レベル振幅への変換
を行なう。各レベルシフタ37、…、41からの信号
は、対応する2段のインバータ43及び48、…、47
及び52を介してドライバ回路4の対応ビットの一方の
入力端子に与えられ、また、第1段のインバータ43、
…、47だけを介した信号もドライバ回路4の対応ビッ
トの他方の入力端子に与えられる。
【0044】上記DF入力回路5からの出力信号も、イ
ンバータ30及びレベルシフタ36によって、ロジック
回路100の論理レベル振幅から高耐圧回路101の論
理レベル振幅へ変換される。その後、インバータ42を
通ってドライバ回路4に与えられる。
【0045】ドライバ回路4には、各入力端子S6、
…、S9から、選択電圧V1(例えばV1=Va)、非
選択電圧V2(例えばV2=7×(Va−Vc)/
8)、非選択電圧V3(例えばV3=(Va−Vc)/
8)、選択電圧V4(例えばV4=Vc)が与えられ
る。ドライバ回路4は、M個の出力端子53、…、57
を有し、出力端子に対応するインバータ43、…、47
及びインバータ48、…、52からの相補的な一対の信
号と、インバータ42からの出力信号とにより、各出力
端子53、…、57に4種類の電圧V1〜V4のいずれ
を出力するかを定めて、各出力端子53、…、57より
所定ビット用のセグメント電極に出力する。
【0046】図2は、ドライバ回路4内の出力端子53
への電圧選択構成の一例を示したものであり、他の出力
端子54、…、57への電圧選択構成も同一構成でな
る。すなわち、各電圧V1、…、V4の選択用のスイッ
チングトランジスタQ1、…、Q4と、図3に示す真理
値表に従って、インバータ43及び48からの相補的な
一対の信号とインバータ42からの出力信号との組み合
わせに基いて、いずれかのスイッチングトランジスタQ
1、…、Q4だけをオン動作させる論理演算回路4Aと
から構成されている。
【0047】なお、図3に示す真理値表は、各Dラッチ
部20、…、24のラッチデータとフレーム反転信号D
Fとの論理レベルの組み合わせと、出力電圧との以下の
ような関係を満たすものである。(1) ラッチデータ及び
フレーム反転信号DFが共に“L”ならば、非選択電圧
V2を出力し、(2) ラッチデータが“L”、フレーム反
転信号DFが“H”ならば非選択電圧V3を出力し、
(3) ラッチデータ“H”、フレーム反転信号DFが
“L”ならば選択電圧V1を出力し、(4) ラッチデータ
及びフレーム反転信号DFが共に“H”ならば選択電圧
V4を出力する。
【0048】次に、図1に示す第1実施例の液晶駆動回
路の動作を、図4に示すタイミングチャートを適宜参照
しながら説明する。なお、図4は、この第1実施例の基
本動作及び特徴が理解し易くなるように記載しており、
図4(H)〜(J)の波形やタイミングは、正しくは、
第2実施例について後述する図7及び図8に示すような
ものとなっている。
【0049】シフトレジスタ回路1には、表示データ信
号DIがDフリップフロップ10のD入力端子に入力さ
れると共に、表示データ信号DIの入力に同期したクロ
ックパルス信号CPが入力され、シフトレジスタ回路1
内のDフリップフロップ10〜14はクロックパルス信
号CPの立下りエッジによってシフト動作(取込む動
作)する。なお、各インバータ15、…、19からの出
力信号は、インバータ19について、図4(E)に示す
ように、対応するDフリップフロップ及び自己インバー
タの波形遅れのために、クロックパルス信号CPの立下
りエッジよりかなり遅れて新たな論理レベルに応じたも
のに変化する。
【0050】そのフレームの最終データ値に係る、図4
(B)に示す表示データ信号DI及び図4(A)に示す
クロックパルス信号CPが終了したタイミングで、デー
タラッチ信号LOADに図4(C)に示すようにパルス
が入力され、このデータラッチ信号LOADにおけるパ
ルスはLOAD遅延回路6を介することにより、遅延さ
れてDラッチ部20、…、24に入力される(図4
(F)参照)。この遅延されたデータラッチ信号LOA
Dに基いて、各インバータ15、…、19からの信号を
Dラッチ部20、…、24が同時にラッチする(図4
(G)参照)。
【0051】通常の表示動作状態においては、全消灯信
号DISPOFF/が非有意であって、インバータ62
の出力が“H”になっているので、各Dラッチ部20、
…、24からの出力信号は、対応するナンドゲート2
5、…、29を反転通過して、対応するレベルシフタ3
7、…、41及び対応するインバータ31、…、35に
与えられる。各レベルシフタ37、…、41からは、対
応するノアゲート25、…、29からの信号の逆論理レ
ベルであって、論理レベル振幅が電圧Va−Vcに従う
信号が出力され、この各信号を対応するインバータ4
3、…、47が反転した信号と、さらに対応するインバ
ータ48、…、52が反転した信号(図4(H)参照)
とがドライバ回路4に入力される。
【0052】入力されたデータラッチ信号LOADの有
効な立下りエッジに同期して、図4(D)に示すよう
に、フレーム反転信号DFの論理レベルは反転する。上
述のように通常の表示動作状態においては、全消灯信号
DISPOFF/が非有意であるので、DF入力回路5
からは、入力されたフレーム反転信号DFの論理レベル
をそのまま有する信号が出力され、その結果、レベルシ
フタ36からは、DF入力回路5をそのまま通過したフ
レーム反転信号は、論理レベル振幅が電圧Va−Vcに
従う信号が出力され、この信号のインバータ42による
反転信号がドライバ回路4に入力される(図4(I)参
照)。
【0053】かくして、このドライバ回路4において、
インバータ43〜47、インバータ48〜52及びイン
バータ42の出力信号により、各セグメント電極に対す
る出力電圧が、選択電圧V1、V4、非選択電圧V2、
V3の中から選択され、出力端子53、…、57からセ
グメント電極に供給される。図4(J)は、出力端子5
7からの供給電圧変化を示している。
【0054】なお、全消灯信号DISPOFF/が有意
な場合には、全てのノアゲート25〜29が対応するD
ラッチ部20、…、24からの信号に拘らず“H”固定
の出力を送出すると共に、ナンドゲート58がフレーム
反転信号DFに拘らず“H”固定の出力を送出するの
で、ドライバ回路4からは、全ての出力端子53〜57
に対して選択電圧V1が供給される。
【0055】次に、LOAD遅延回路6を設けた意義に
ついて詳述する。すなわち、第1電源電位Va、第2電
源電位Vb及び第3電源電位Vcがそれぞれ、例えば5
V、0V、−20Vであれば不要であるのに、第1電源
電位Va、第2電源電位Vb及び第3電源電位Vcがそ
れぞれ、例えば2.5V、0V、−22.5Vになる
と、必要となったLOAD遅延回路6の必要性について
説明する。
【0056】まず、第1電源電位Va、第2電源電位V
b及び第3電源電位Vcがそれぞれ、5V、0V、−2
0VであってLOAD遅延回路6がない場合(従来回
路)を考えて見る。この場合には、ロジック回路100
の駆動電圧は5Vであって、詳述を避けるが、各部タイ
ミングチャートは図5に示すようになり、各Dフリップ
フロップ10、…、14の出力信号が反転されたインバ
ータ15、…、19からの信号が波形変化(論理レベル
によっては変化しない)してから、データラッチ信号L
OADが各ラッチ部20、…、24に供給される。
【0057】一方、第1電源電位Va、第2電源電位V
b及び第3電源電位Vcがそれぞれ、2.5V、0V、
−22.5VであってLOAD遅延回路6がない場合を
考えて見る。この場合には、ロジック回路100の駆動
電圧は2.5Vであって、上記図4(C)及び(E)に
極端な関係で示したように、各Dフリップフロップ1
0、…、14の出力信号が反転されたインバータ15、
…、19からの信号が波形変化を起こす前に、そのデー
タをラッチさせるようにさせるデータラッチ信号LOA
Dが各ラッチ部20、…、24に供給される。これで
は、新たな表示データ信号を各Dラッチ部20、…、2
4がラッチできず、表示品質は低下する。
【0058】このような相違が生じるのは、Dフリップ
フロップやインバータが駆動電圧によって波形遅れ(伝
搬遅延)が異なるためである。ここで、Dフリップフロ
ップの駆動電圧5Vでの波形遅れを10ns、インバー
タの駆動電圧5Vでの波形遅れを5nsとし、Dフリッ
プフロップの駆動電圧2.5Vでの波形遅れを50n
s、インバータの駆動電圧2.5Vでの波形遅れを25
nsと仮定する。
【0059】この場合、対応するDフリップフロップ
(14)及びインバータ(19)での合計の波形遅れ
は、駆動電圧5Vで15ns、駆動電圧2.5Vで75
nsとなる。クロックパルス信号CP等の発生源が従来
と同様な構成であれば、クロックパルス信号CPの立上
りエッジからデータラッチ信号LOADが生じるまでの
時間は駆動電圧5Vを考慮して定められており(例えば
50ns)、すなわち、対応するDフリップフロップ
(14)及びインバータ(19)での合計の波形遅れ1
5nsを考慮して定められており、駆動電圧2.5Vで
の合計波形遅れ75nsを、クロックパルス信号CP及
びデータラッチ信号LOADの位相差が吸収し得ない。
そのため、各Dフリップフロップ10、…、14の出力
信号が反転されたインバータ15、…、19からの信号
が波形変化を起こす前に、そのデータをラッチさせるよ
うにさせるデータラッチ信号LOADが各ラッチ部2
0、…、24に供給されることも生じる。
【0060】そのため、ロジック回路100を電圧2.
5Vで駆動することを前提としているこの第1実施例で
は、対応するDフリップフロップ(14)及びインバー
タ(19)での合計波形遅れが大きくても、各Dフリッ
プフロップ10、…、14の出力信号が反転されたイン
バータ15、…、19からの信号が波形変化してから、
データラッチ信号LOADが各ラッチ部20、…、24
に供給されることを補償すべくLOAD遅延回路6を設
けている。
【0061】なお、論理ゲート等の波形遅れは、駆動電
圧をパラメータとするだけではなく、そのパターン形状
(例えばCMOSインバータの場合、PMOS及びNM
OSのゲート幅やゲート長)をもパラメータとしてい
る。そのため、駆動電圧を低下させてもパターン形状を
変更すれば、駆動電圧を低下させる前と同じ波形遅れに
することができる。しかし、このようにすると大幅なパ
ターン設計のし直しが必要であり、そこで、第1実施例
においては、LOAD遅延回路6を設けて、低駆動電圧
時の表示品質の低下を防止することとした。
【0062】以上のように、第1実施例の液晶駆動回路
によれば、ロジック回路に対する駆動電圧を低くした場
合(例えば2.5V)であっても、LOAD遅延回路を
設けているので、シリアルに入力された表示データ信号
のパラレルラッチを確実にでき、この点で従来回路のロ
ジック回路を低電圧で駆動した場合より表示品質を高め
ることができる。
【0063】なお、ロジック回路に対する駆動電圧が低
い(例えば2.5V)ことを前提とした第1実施例の構
成に、ロジック回路に対する高い駆動電圧(例えば5
V)が入力されても、この場合のLOAD遅延回路6を
介したことによる遅延時間(例えば10ns)は短く、
入力されたデータラッチ信号LOAD及びクロックパル
ス信号CPの位相差の設定マージンで吸収されることが
多く、LOAD遅延回路6を設けない場合に比べて駆動
電圧の許容範囲がかなり増大されている。
【0064】(B)第2実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第2実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図6が、第2実施例の
全体構成を示すブロック図であり、図1との同一、対応
部分には同一符号を付して示している。
【0065】なお、この第2実施例の液晶駆動回路も、
例えば液晶表示装置のセグメント側に適用される全体が
1個の集積回路でなっているものである。また、表示面
積が大きい液晶表示装置に適用して好適なものである。
【0066】この第2実施例の液晶駆動回路において
は、第1実施例の構成に加えて、フレーム反転信号遅延
回路(以下、DF遅延回路と呼ぶ)7を、DF入力回路
5及びレベルシフト回路3間に追加して設けたものであ
る。
【0067】新たに設けられたDF遅延回路7は、複数
(図6では4個)のインバータ63〜66を縦続接続し
てなり、全消灯信号DISPOFF/が非有意のときに
DF入力回路5から出力されたフレーム反転信号DFの
波形変化を遅延させて、レベルシフト回路3に入力させ
るものである。従って、レベルシフト回路3に入力され
る、全消灯信号DISPOFF/が非有意のときのフレ
ーム反転信号DFの波形変化が遅れている点が第1実施
例とは異なっており、他の構成は、第1実施例と同様で
ある。そのため、基本的動作は第1実施例と同様であ
り、その説明は省略する。
【0068】次に、DF遅延回路7を新たに設けた意
義、言い換えると、全体動作におけるDF遅延回路7の
作用について説明する。
【0069】上述したように、第1実施例においては、
ロジック回路100の駆動電圧を低くした場合におい
て、LOAD遅延回路6によって、各Dラッチ部20、
…、24に与えるデータラッチ信号LOADの位相を、
クロックパルス信号CPの位相に対して最適化でき、各
Dラッチ部20、…、24が新たな表示データ信号を確
実にラッチでき、この点で表示品質を高めることができ
る。
【0070】しかし、LOAD遅延回路6だけを設けた
場合には、すなわち、DF遅延回路7を設けていない場
合には、表示品質の向上度合は低くなっている。
【0071】入力されるデータラッチ信号LOAD及び
フレーム反転信号FDは同期しており、その位相関係
は、ドライバ回路4に対する各ビットの入力信号(イン
バータ48、…、52からの信号やインバータ43、
…、47からの信号)と、ドライバ回路4に対するフレ
ーム反転制御又は全点灯制御に係る信号(インバータ4
2からの信号)とが同期して、フレーム切換時に、前フ
レームについての出力電圧から現フレームについての出
力電圧へ、無駄な電圧変化を介することなく、変化でき
るように選定されている。
【0072】本来そのような入力されたデータラッチ信
号LOADによってラッチ動作すべき各Dラッチ部2
0、…、24には、第1実施例の場合、それを遅延した
データラッチ信号LOADが入力される。そのため、D
F遅延回路7が設けられていないと、図7及び図8につ
いて示すように、フレーム反転信号DFの波形変化の情
報がドライバ回路4に到達するタイミングに比較して、
各ラッチ部20、…、24の出力信号(従って表示デー
タ信号)の波形変化の情報がドライバ回路4に到達する
タイミングが遅くなる(その時間差はT2−T1とす
る)。
【0073】その結果、ドライバ回路4からは、フレー
ム変化時において、図7(F)及び図8(F)に出力端
子57に係るビットについて例示するように、『新たな
フレーム反転信号のレベル』と『前フレームでの表示デ
ータ信号レベル』とで定まる出力電圧が上記タイミング
ずれ時間T2−T1だけ送出された後、『新たなフレー
ム反転信号のレベル』と『このフレームでの表示データ
信号レベル』とで定まる出力電圧が送出される。すなわ
ち、時間T2−T1だけ余分な出力電圧変化が生じる。
【0074】なお、図7は、前フレームにおけるフレー
ム反転信号DF及びDラッチ部24のラッチデータ信号
(表示データ信号)がそれぞれ“L”、“H”である状
況から、フレーム反転信号DF及びDラッチ部24のラ
ッチデータ信号(表示データ信号)がそれぞれ“H”、
“L”である状況に移行する際のタイミングチャートを
示しており、一方、図8は、前フレームにおけるフレー
ム反転信号DF及びDラッチ部24のラッチデータ信号
(表示データ信号)がそれぞれ“L”、“L”である状
況から、フレーム反転信号DF及びDラッチ部24のラ
ッチデータ信号(表示データ信号)がそれぞれ“H”、
“H”である状況に移行する際のタイミングチャートを
示している。
【0075】以上のような表示品質の向上を損なう出力
電圧の余分な変化を押さえるべく、この第2実施例にお
いては、上述したようにDF遅延回路7を設けている。
すなわち、各ラッチ部20、…、24のラッチ動作が従
来回路より遅れても、ドライバ回路4に対する各ビット
の入力信号(インバータ48、…、52からの信号やイ
ンバータ43、…、47からの信号)と、ドライバ回路
4に対するフレーム反転制御又は全点灯制御に係る信号
(インバータ42からの信号)とが同期するように、フ
レーム反転信号DFを所定時間(上記T1−T2相当)
だけ遅延させるDF遅延回路7を設けている。
【0076】その結果、図7及び図8のそれぞれについ
て対応する図9及び図10に示すように、フレーム切換
時のドライバ回路4からの出力電圧の変化には、余分な
変化が生じないようになる。
【0077】なお、上記においては、タイミングずれ時
間T2−T1が生じる原因として、LOAD遅延回路6
を設けたことを挙げたが、これが主たる原因ではある
が、ロジック回路100の駆動電圧を低くした場合に
は、上述したように各論理ゲート等での波形遅れ時間も
長くなっており、各ラッチ部20、…、24からのラッ
チデータ信号をドライバ回路4に与えるのに介在してい
るロジック回路100内での全ゲートの通過時間と、フ
レーム反転信号の情報をドライバ回路4に与えるのに介
在しているロジック回路100内での全ゲートの通過時
間の相違もタイミングずれ時間を形成させている。
【0078】上記第2実施例によっても、LOAD遅延
回路6を設けているので、ロジック回路に対する駆動電
圧を低くした場合(例えば2.5V)であっても、シリ
アルに入力された表示データ信号のパラレルラッチを確
実にでき、この点で従来回路のロジック回路を低電圧で
駆動した場合より表示品質を高めることができる。
【0079】これに加え、第2実施例によれば、DF遅
延回路7を設けているので、ドライバ回路4からの出力
電圧が、フレーム切換時に余分な電圧変化を行なうこと
がなく、表示品質を一段と高めることができる。また、
電圧変化回数やスパイク状電圧変化等は、液晶パネルの
寿命を短くする要因であるが、第2実施例によれば、フ
レーム切換時に余分な電圧変化がないので、その分、寿
命の長期化が期待できる。
【0080】ここで、第2実施例の場合、DF遅延回路
7が低電圧駆動のロジック回路100内に設けられてい
るので、DF遅延回路7を追加させたとしても、消費電
力の増大を最小限に止どめることができる。
【0081】なお、ロジック回路に対する駆動電圧が低
い(例えば2.5V)ことを前提とした第2実施例の構
成に、ロジック回路に対する高い駆動電圧(例えば5
V)が入力されても、この場合のLOAD遅延回路6や
DF遅延回路7を介したことによる遅延時間は短く、入
力された各種信号間の位相差の設定マージンで吸収され
ることが多く、LOAD遅延回路6やDF遅延回路7を
設けない場合に比べて駆動電圧の許容範囲がかなり増大
されている。
【0082】DF遅延回路7をロジック回路100内に
設ける位置が、ナンドゲート58の入力端子S5側であ
っても良く、同様の作用を行なう。
【0083】(C)第3実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第3実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図11が、第3実施例
の全体構成を示すブロック図であり、第2実施例に係る
図6との同一、対応部分には同一符号を付して示してい
る。
【0084】この第3実施例の液晶駆動回路は、第2実
施例と同一の技術的思想によりなされたものである。第
2実施例との相違点は、フレーム反転信号DFの情報を
遅延してドライバ回路4に与えるためのDF遅延回路8
を、高耐圧回路101に設けている点である。
【0085】すなわち、この第3実施例においては、複
数(図示のものは2個)のインバータ67及び68でな
るDF遅延回路8をレベルシフト回路3及びドライバ回
路4間に設け、各ラッチ部20、…、24のラッチ動作
が従来回路より遅れても、ドライバ回路4に対する各ビ
ットの入力信号(インバータ48、…、52からの信号
やインバータ43、…、47からの信号)と、ドライバ
回路4に対するフレーム反転制御又は全点灯制御に係る
信号(インバータ42からの信号)とが同期するように
している。
【0086】従って、この第3実施例によっても、第2
実施例と同様な効果を奏することができる。
【0087】DF遅延回路(7又は8)を設ける場合に
おいて、既存又は新規設計の集積回路パターンにおい
て、高耐圧回路101側に空き空間が多くなるようなら
ば第3実施例を適用すれば良い。すなわち、第2実施例
及び第3実施例のいずれを適用しても良く、設計自由度
を高めている。
【0088】(D)第4実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第4実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図12が、第4実施例
の全体構成を示すブロック図であり、第2実施例に係る
図6との同一、対応部分には同一符号を付して示してい
る。
【0089】なお、この第4実施例の液晶駆動回路も、
例えば液晶表示装置のセグメント側に適用される全体が
1個の集積回路でなっているものであり、表示面積が大
きい液晶表示装置に適用して好適なものである。この第
4実施例は、第2実施例の技術的思想を、第2実施例が
前提としている従来回路とは異なる従来回路に適用した
ものである。
【0090】この第4実施例の液晶駆動回路が、第2実
施例と異なる点は、ラッチ回路2の各Dラッチ部20、
…、24に各ビット毎の表示データ信号を入力させる構
成が異なっている。すなわち、シフトレジスタ回路1に
代え、ビットイネーブル信号EI用のシフトレジスタ回
路1A、及び、共通表示データ信号DIが与えられるラ
ッチ回路1Bでなる構成が適用されている。
【0091】シフトレジスタ回路1Aは、M個のDフリ
ップフロップ70〜74及びM個のインバータ75〜7
9からなる。ラッチ回路1Bは、M個のDラッチ部80
〜84でなる。
【0092】各Dフリップフロップ70、…、74はそ
れぞれ、データラッチ信号LOADによって所定論理レ
ベルへのリセットを行ない、その後、入力端子S10か
ら入力されるビットイネーブル信号EIをシフト動作す
る。各Dフリップフロップ70、…、74からのQ出力
信号はそれぞれ、対応するインバータ75、…、79を
介して反転されて、ラッチ回路1B内の対応するDラッ
チ部80、…、84のクロック入力端子に与えられる。
これら各Dラッチ部80、…、84のD入力端子には、
固定レベルの共通表示データ信号DIが入力されてお
り、対応するインバータ75、…、79からの信号が、
入力されたビットイネーブル信号EIに応じて有意とな
っていると、共通表示データ信号DIのレベルを自己ビ
ットに割り当てられている表示データ信号として取込
む。これら各Dラッチ部80、…、84からのQ/出力
信号が、ラッチ回路2の対応するDラッチ部20、…、
24のD入力端子に与えられる。
【0093】以上のような表示データ信号の取込み構成
という相違点はあるが、この第4実施例によっても、第
2実施例と同様な効果を奏することができる。
【0094】なお、図示及び説明は省略するが、このよ
うな第4実施例が前提とする従来回路に、第1実施例や
第3実施例の技術的思想を適用できることは勿論であ
る。
【0095】(E)第5実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第5実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図13がその全体構成
を示すブロック図であり、図14及び図15はその各部
タイミングチャートである。
【0096】なお、この第5実施例の液晶駆動回路は、
例えば液晶表示装置のコモン側に適用される全体が1個
の集積回路でなっているものである。また、表示面積が
大きい液晶表示装置に適用して好適なものである。
【0097】図13において、この液晶駆動回路には、
第1電源電位Va、第2電源電位Vb及び第3電源電位
Vcのそれぞれ違った電位が印加され、第1電源電位V
aと第2電源電位Vbとの低い差電圧Va−Vbで駆動
されるロジック回路400と、第1電源電位Vaと第3
電源電位Vcとの高い差電圧Va−Vcで駆動される高
耐圧回路401を有している。
【0098】ここでも、第1電源電位Va、第2電源電
位Vb及び第3電源電位Vcはそれぞれ、例えば2.5
V、0V、−22.5Vであり、高耐圧回路401は2
5Vで駆動されるが、ロジック回路400は、従来の5
Vとは異なって、2.5Vで駆動されるようになされて
いる。
【0099】上記ロジック回路400は、シフトレジス
タ回路301、DF遅延回路304、インバータ353
及びノアゲート354から構成されており、高耐圧回路
401は、レベルシフト回路302及びドライバ回路3
03から構成されている。
【0100】図14(B)又は図15(B)に示す表示
データ信号(セグメント側のものと異なる;以下スキャ
ンデータ信号と呼ぶ)DIは、N個のDフリップフロッ
プ310〜314及びN個のノアゲート315〜319
でなるシフトレジスタ回路301に供給され、図14
(A)又は図15(A)に示すクロックパルス信号(セ
グメント側のデータラッチ信号LOADが該当する)C
Pによって、シフトレジスタ回路301に取込まれ、そ
の各フリップフロップ310、…、314からのQ出力
信号が対応するノアゲート315、…、319の一方の
入力端子に与えられる。
【0101】各ノアゲート315、…、319の他方の
入力端子には、全消灯信号DISPOFF/がインバー
タ353によって反転されて与えられ、全消灯信号DI
SPOFF/が全消灯を指示していないときに、各Dフ
リップフロップ310、…、314のQ出力信号(図1
4(D)又は図15(D)参照)が、対応する2入力ノ
アゲート315、…、319を反転通過してレベルシフ
ト回路302に供給される。
【0102】図14(C)又は図15(C)に示すフレ
ーム反転信号DFは、2入力ノアゲート354に入力さ
れ、全消灯信号DISPOFF/はインバータ353に
よって反転されて2入力ノアゲート354に入力され
る。かくして、通常の表示制御状態においては、フレー
ム反転信号DFは、このノアゲート354を通過してD
F遅延回路304に与えられ、このDF遅延回路304
によって遅延されたフレーム反転信号がレベルシフト回
路302に供給される。
【0103】レベルシフト回路302は、ロジック回路
400内のN+1個のインバータ320、…、325
と、高耐圧回路401内の3N+1個のインバータ33
2、…、347と、N+1個のレベルシフタ326、
…、331により構成されており、N+1個の入力信号
に対して、セグメント側と同様に、レベルシフトしてド
ライバ回路303に与える。
【0104】ドライバ回路303には、各入力端子S3
4、…、S37から、選択電圧V5(例えばV5=V
a)、非選択電圧V6(例えばV6=15×(Va−V
c)/16)、非選択電圧V7(例えばV7=(Va−
Vc)/16)、選択電圧V8(例えばV8=Vc)に
与えられる。
【0105】ドライバ回路303は、N個の出力端子3
48、…、352を有し、出力端子に対応するインバー
タ337、…、341及びインバータ343、…、34
7からの相補的な一対の信号(図14(E)又は図15
(E)参照)と、インバータ342及びレベルシフタ3
26からの出力信号とにより(図14(F)又は図15
(F)参照)、各出力端子348、…、352に4種類
の電圧V5〜V8のいずれを出力するかを定めて(図1
4(G)又は図15(G)参照)、各出力端子348、
…、352より所定ライン用のコモン電極に出力する。
【0106】なお、ドライバ回路303の内部では、全
消灯信号DISPOFF/が非有意な場合に、以下のよ
うな選択方法によって出力電圧を定めている。表示パネ
ルの所定ラインに対するスキャンデータ信号とフレーム
反転信号DFが共に“L”の場合には非選択電圧V6を
出力し、スキャンデータ信号が“H”、フレーム反転信
号DFが“L”ならば選択電圧V8を出力し、スキャン
データ信号が“L”、フレーム反転信号DFが“H”な
らば非選択電圧V7を出力し、スキャンデータ信号とフ
レーム反転信号DFが共に“H”ならば選択電圧V5を
出力するように、出力電圧を選択している。
【0107】しかし、全消灯信号DISPOFF/が
“L”である場合には、スキャンデータ信号、フレーム
反転信号DFの論理レベルに拘らず、全ての出力端子に
選択電圧V5を出力するようにしている。
【0108】ここで、ロジック回路400に対する駆動
電圧2.5Vを従来の5Vより低下させているので、D
フリップフロップ310〜314やノアゲート315〜
319、354の波形遅れは従来より大きくなり、しか
も、Dフリップフロップ310〜314についての波形
遅れの増大分(例えば50ns−10ns=40ns)
の方がノアゲート315〜319、354のについての
波形遅れの増大分(例えば25ns−5ns=20n
s)より大きい。
【0109】そのため、スキャンデータ信号に係るノア
ゲート315〜319の出力信号の位相は、ノアゲート
354の出力信号の位相に比較して、駆動電圧を2.5
Vにしたときには、駆動電圧が5Vであったときより遅
れている。言い換えると、駆動電圧が5Vである場合の
クロックパルス信号CPと、フレーム反転信号DFとの
位相関係を維持したまま、駆動電圧を2.5Vにしたと
きには、入力されたクロックパルス信号CPとフレーム
反転信号DFとの位相関係は安定動作を補償できないも
のとなっている。
【0110】そこで、この第5実施例においては、フレ
ーム反転信号DFを遅延させるDF遅延回路304を設
け、レベルシフト回路302に入力されるスキャンデー
タ信号の情報とフレーム反転信号DFとの情報の位相差
を、安定動作を補償できる関係にしている。
【0111】従って、この第5実施例によれば、ロジッ
ク回路400を低駆動電圧で駆動した場合に、DF遅延
回路304の位相整合機能により、良好な変化を呈する
コモン電極に対する出力電圧を得ることができる。これ
により、ロジック回路400に対する駆動電圧の許容変
化範囲を増大できるようになる。DF遅延回路304を
ロジック回路400内に設けているので、この回路30
4を追加したとしても消費電力の増加はほとんど無視で
きる。
【0112】なお、DF遅延回路304をノアゲート3
54の出力側ではなく、入力側に設けて良い。
【0113】(F)第6実施例 図16は、本発明による液晶駆動回路の第6実施例の構
成を示すものであり、第5実施例に係る図13との同
一、対応部分には同一符号を付して示している。この第
6実施例の液晶駆動回路は、第5実施例と同一の技術的
思想によりなされたものであり、第5実施例との相違点
は、DF遅延回路305を、レベルシフト回路302内
のレベルシフタ326、及び、レベルシフト回路302
内のインバータ342間の介在した点にある。DF遅延
回路305は、第5実施例のDF遅延回路304と同様
に作用する。
【0114】この第6実施例によっても、第5実施例と
同様な効果を奏する。
【0115】DF遅延回路(304又は305)を設け
る場合において、既存又は新規設計の集積回路パターン
において、高耐圧回路401側に空き空間が多くなるよ
うならば第6実施例を適用すれば良い。すなわち、第5
実施例及び第6実施例のいずれを適用しても良く、設計
自由度を高めている。
【0116】(G)第7実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第7実施例を図面を
参照しながら詳述する。ここで、図17がその全体構成
を示すブロック図であり、図6及び図13との同一、対
応部分には同一符号を付して示している。また、この第
7実施例の説明には直接関係しない部分についての符号
は省略している。
【0117】第1〜第6実施例はそれぞれ、セグメント
側又はコモン側単体の液晶駆動回路に関するものであっ
たが、第7実施例はセグメント側及びコモン側の液晶駆
動回路を組み合わせた液晶駆動回路に関するものであ
る。
【0118】この第7実施例の液晶駆動回路は、図17
に示すように、セグメント側の液晶駆動回路部分SEG
として上記第2実施例の構成を有する液晶駆動回路(図
6参照)を適用し、コモン側の液晶駆動回路部分COM
として、上記第5実施例の構成(図13参照)にクロッ
ク遅延回路(LOAD遅延回路)360を追加すると共
に、第5実施例のDF遅延回路304に代えて、その遅
延時間より遅延時間が長いDF遅延回路361を同じ装
置内位置に設けたものである。DF遅延回路361の遅
延時間と、第5実施例に係るDF遅延回路304の遅延
時間との差時間は、クロック遅延回路360の遅延時間
と等しくなされている。
【0119】なお、セグメント側の液晶駆動回路部分S
EG及びコモン側の液晶駆動回路部分COMのフレーム
反転信号FDの入力端子S5及びS33には、同一のフ
レーム反転信号DFが入力されるようになされている。
また、セグメント側の液晶駆動回路部分SEGのデータ
ラッチ信号LOADの入力端子S3にはデータラッチ信
号LOADが入力され、そのデータラッチ信号LOAD
がコモン側の液晶駆動回路部分COMのクロックパルス
入力端子S34に入力されるようになされている。
【0120】従って、セグメント側の液晶駆動回路部分
SEGの動作は、第2実施例のセグメント側の単体構成
の液晶駆動回路の動作と同様である。一方、コモン側の
液晶駆動回路部分COMの動作は、第5実施例のコモン
側の単体構成の液晶駆動回路と比較した場合に、シフト
レジスタ回路301に対するクロックパルス信号CP
(データラッチ信号LOAD)が、クロック遅延回路3
60を介して所定時間だけ遅延されてシフトレジスタ回
路301に与えられている点、及び、DF遅延回路36
1がDF遅延回路304よりフレーム反転信号DFの情
報を遅延させてレベルシフト回路303に入力している
点が異なっており、他の動作は第5実施例と同様であ
る。
【0121】なお、この第7実施例の液晶駆動回路も、
セグメント側及びコモン側のそれぞれの液晶駆動回路部
分SEG、COMのロジック回路100、400を低い
駆動電圧(例えばVa−Vb=2.5V)で駆動するこ
とを前提としている。
【0122】以下、セグメント側の液晶駆動回路部分S
EGとして上記第2実施例の構成を有する液晶駆動回路
を適用した場合に、コモン側の液晶駆動回路部分COM
として第5実施例の構成を有する液晶駆動回路をそのま
ま適用できない理由を説明する。すなわち、セグメント
側の液晶駆動回路部分SEGとして上記第2実施例の構
成を有する液晶駆動回路を適用すると共に、コモン側の
液晶駆動回路部分COMとして第5実施例の構成を有す
る液晶駆動回路を適用した、図18に示す液晶駆動回路
での問題点を、図19及び図20に示すタイミングチャ
ートをも参照しながら説明する。
【0123】図18の液晶駆動回路においては、図19
(C)又は図20(C)に示すデータラッチ信号LOA
Dの“H”変化が、セグメント側の液晶駆動回路部分S
EGのLOAD遅延回路6を通り、最後にドライバ回路
4の直前のインバータ48、…、52(図6参照)の出
力まで到達する遅延時間t1(図19(G)又は図20
(G)参照)と、上記データラッチ信号LOADの
“H”変化が、コモン側の液晶駆動回路部分COMのフ
リップフロップ310、…、314のクロック入力端子
にも入力されて、そのQ出力信号が最後にドライバ回路
301の直前のインバータ343、…、347(図13
参照)の出力まで到達する遅延時間t3(図19(J)
又は図20(J)参照)との間に位相差t5(=t1−
t3)を生じる。
【0124】すなわち、セグメント側の液晶駆動回路部
分SEGだけがLOAD遅延回路6を有するので、位相
差t5を生じる。
【0125】一方、データラッチ信号LOADに同期し
て反転する図19(D)又は図20(D)に示すフレー
ム反転信号DFが、セグメント側において、DF入力回
路5から取込まれ、最後にドライバ回路4のインバータ
42(図6参照)の出力まで到達する遅延時間t2(図
19(G)又は図20(G)参照)と、上記フレーム反
転信号DFがコモン側において、2入力ノアゲート35
4から取込まれ、DF遅延回路304を介して、最後に
ドライバ回路301の直前のインバータ342(図13
参照)の出力まで到達する遅延時間t4(図19(K)
又は図20(K)参照)との間にも位相差t5(=t2
−t4)を生じる。
【0126】すなわち、セグメント側の液晶駆動回路部
分SEGのDF遅延回路7の遅延時間がLOAD遅延回
路6の存在を考慮して選定されているため、位相差t5
を生じる。
【0127】このように、セグメント側に適用されてい
る図6に示す液晶駆動回路部分と、図13に示すコモン
側に適用されている液晶駆動回路部分とを組み合わせる
と、データラッチ信号LOADの“H”変化を基準にし
て生じるセグメント側での遅延時間t1とコモン側での
遅延時間t3とに位相差が生じ、また、データラッチ信
号LOADに同期して反転するフレーム反転信号DFを
基準にして生じるセグメント側での遅延時間t2とコモ
ン側での遅延時間t4とに位相差を生じる。
【0128】その結果、セグメント側に適用される液晶
駆動回路部分SEGから出力される電圧波形(図19
(H)又は図20(H)参照)と、コモン側に適用され
る液晶駆動回路部分COMから出力される電圧波形(図
19(L)又は図20(L)参照)との間でも位相差t
5(=t1−t3=t2−t4)を生ずる。
【0129】このように、液晶素子のセグメント側とコ
モン側の出力波形の位相がずれると、液晶表示の品質は
悪くなる。
【0130】そのため、図17に示すこの第7実施例に
おいては、コモン側の液晶駆動回路部分COMに、遅延
時間がt5であるクロック遅延回路360を追加して、
データラッチ信号LOADの“H”変化が、セグメント
側の液晶駆動回路部分SEGのLOAD遅延回路6を通
り、最後にドライバ回路4の直前のインバータ48、
…、52(図6参照)の出力まで到達する遅延時間t1
と、上記データラッチ信号LOADの“H”変化がコモ
ン側の液晶駆動回路部分COMのクロック遅延回路36
0を介してフリップフロップ310、…、314にも入
力されて、そのQ出力信号が最後にドライバ回路301
の直前のインバータ343、…、347(図13参照)
の出力まで到達する遅延時間t3aとの間の位相差を除
去することとした。
【0131】また、図17に示すこの第7実施例におい
ては、コモン側の液晶駆動回路部分COMのDF遅延回
路361として、第5実施例のDF遅延回路304の遅
延時間より遅延時間がt5だけ長いDF遅延回路361
を適用して、フレーム反転信号DFが、セグメント側に
おいて、DF入力回路5から取込まれ、最後にドライバ
回路4のインバータ42(図6参照)の出力まで到達す
る遅延時間t2と、上記フレーム反転信号DFがコモン
側において、2入力ノアゲート354から取込まれ、D
F遅延回路361を介して、最後にドライバ回路301
の直前のインバータ342(図13参照)の出力まで到
達する遅延時間t4aとの間の位相差を除去することと
した。
【0132】図21及び図22は、この第7実施例に係
る各部タイミングチャートであり、上記位相差が除去さ
れている様子を示している。
【0133】その結果、これら図面からも明らかなよう
に、セグメント側に適用される液晶駆動回路部分SEG
から出力される電圧波形(図21(H)又は図22
(H)参照)と、コモン側に適用される液晶駆動回路部
分COMから出力される電圧波形(図21(L)又は図
22(L)参照)との間で位相差はなくなる。
【0134】上記第7実施例によれば、セグメント側の
液晶駆動回路部分SEGを単独で見た場合には、第2実
施例と同様な効果を奏する。また、上記第7実施例によ
れば、コモン側の液晶駆動回路部分COMを単独で見た
場合にも、クロック遅延回路360を介した信号の位相
と、DF遅延回路361を介した信号の位相との位相差
は第5実施例と同様であるので、第5実施例と同様な効
果を奏する。
【0135】さらに、上記第7実施例によれば、コモン
側の液晶駆動回路部分COMにクロック遅延回路360
を設けると共に、DF遅延回路361として長い遅延時
間のものを適用したので、セグメント側の液晶駆動回路
部分SEG及びコモン側の液晶駆動回路部分COM内の
ロジック回路を低い駆動電圧で駆動するようにした場合
にも、セグメント側の液晶駆動回路部分SEG及びコモ
ン側の液晶駆動回路部分COMからの出力電圧位相を揃
えることができ、液晶表示品質を高めることができ、ま
た、液晶素子の両電極に加えられるスパイク状電圧変化
の回数も少なくなって液晶素子の寿命を長くすることが
期待できる。
【0136】なお、ロジック回路に対する駆動電圧が低
い(例えば2.5V)ことを前提とした第7実施例の構
成に、ロジック回路に対する高い駆動電圧(例えば5
V)が入力されても、その場合の各部遅延回路を介した
ことによる遅延時間は短く、入力された複数の信号間の
設定位相差のマージンで吸収されることが多く、駆動電
圧の許容範囲がかなり増大されている。
【0137】(H)第8実施例 図23は、本発明による液晶駆動回路の第8実施例の構
成を示すものであり、第7実施例の一部を変形したもの
である。第7実施例との相違点は、集積回路で構成され
ているコモン側の液晶駆動回路部分COM内には、クロ
ック遅延回路360を設けず、それと同じ遅延時間を有
するクロック遅延回路362を外付け回路で構成してい
る点であり、その他の点は第7実施例と同様である。
【0138】従って、この第8実施例によっても、第7
実施例と同様な効果を得ることができる。また、第8実
施例によれば、コモン側の液晶駆動回路部分COM内に
はクロック遅延回路360を設けていないので、コモン
側の液晶駆動回路部分COMの設計を容易化できる、ク
ロック遅延回路360に割くことができるパターン面積
がなくても上記第7実施例の効果が得られる。さらにま
た、外付け回路であるので、遅延時間の調節も適切に行
なうことができる。
【0139】(I)第9実施例 図24は、本発明による液晶駆動回路の第9実施例の構
成を示すものであり、第7実施例の一部を変形したもの
である。第7実施例との相違点は、集積回路で構成され
ているコモン側の液晶駆動回路部分COMとして、第5
実施例の液晶駆動回路をそのまま適用し、セグメント側
の液晶駆動回路部分SEGとコモン側の液晶駆動回路部
分COMからの出力電圧の位相差吸収用のDF遅延回路
363及びクロック遅延回路364を共に外付け回路で
構成している点であり、その他の点は第7実施例と同様
である。
【0140】従って、この第9実施例によっても、第7
実施例と同様な効果を得ることができる。また、第9実
施例によれば、集積回路でなるコモン側の液晶駆動回路
部分COMや、集積回路でなるセグメント側の液晶駆動
回路部分SEGのバラツキ等による位相差吸収能力の差
分を、外付け回路でなる遅延回路363、364で補償
できるという効果等を得ることができる。さらに、コモ
ン側の液晶駆動回路部分COMの設計を容易化できる、
クロック遅延回路360に割くことができるパターン面
積がなくても上記第7実施例の効果が得られる。さらに
また、外付け回路であるので、遅延時間の調節も適切に
行なうことができる。
【0141】(J)第10実施例 図25は、本発明による液晶駆動回路の第10実施例の
構成を示すものであり、第7実施例の一部を変形したも
のである。第7実施例との相違点は、集積回路で構成さ
れているコモン側の液晶駆動回路部分COMとして、第
5実施例の液晶駆動回路をそのまま適用し、セグメント
側の液晶駆動回路部分SEGとコモン側の液晶駆動回路
部分COMからの出力電圧の位相差吸収用のDF遅延回
路365及びクロック遅延回路366を共に外付け回路
で構成してセグメント側の液晶駆動回路部分SEGの入
力側に設けている点であり、その他の点は第7実施例と
同様である。
【0142】第2実施例のセグメント側の液晶駆動回路
と第5実施例の液晶駆動回路とを組み合わせた図18に
示す液晶駆動回路において、ロジック回路を低い駆動電
圧で駆動した場合には、コモン側での出力電圧変化がセ
グメント側の出力電圧変化より速く生じるとして、第7
実施例の必要性を説明したが、内部の論理ゲートのパタ
ーン等によっては、その位相関係が逆に生じる場合があ
る。このような場合にはこの第10実施例を適用するれ
ば良い。
【0143】従って、位相差の吸収方向が異なるが、こ
の第10実施例によれば、第9実施例と同様な効果を得
ることができる。
【0144】以上、第7実施例〜第10実施例において
は、第2実施例の液晶駆動回路と、第5実施例の液晶駆
動回路とを組み合わせた場合を前提としているが、セグ
メント側の液晶駆動回路部分SEGに第2実施例〜第4
実施例のいずれかを適用し、コモン側の液晶駆動回路部
分COMに第5実施例又は第6実施例を適用した組み合
わせについても、第7実施例〜第10実施例について説
明した技術的思想を適用することができる。
【0145】(K)第11実施例 次に、本発明による液晶駆動回路の第11実施例を図面
を参照しながら詳述する。ここで、図26がその全体構
成を示すブロック図であり、図27がそのシフトレジス
タ回路501、ラッチ回路502〜504及びラッチセ
レクト回路505の詳細構成を示すブロック図であり、
図28がデータセレクト回路506及びブランク回路5
08の詳細構成を示すブロック図である。
【0146】上記第1〜第10実施例の液晶駆動回路
は、セグメント側の液晶駆動回路(部分)と、コモン側
の液晶駆動回路(部分)とが別個の集積回路チップで実
現されているものであるが、この第11実施例の液晶駆
動回路は、セグメント側の液晶駆動回路部分とコモン側
の液晶駆動回路部分とが同一の集積回路チップで実現さ
れることを想定しているものである。
【0147】また、上記第1〜第10実施例の液晶駆動
回路は、上述では言及しなかったが、いわゆるマルチプ
レックス高デューティ駆動方式の表示パネルに対して好
適な液晶駆動回路であったが、この第11実施例の液晶
駆動回路は、一般的に言って表示面積が小さいいわゆる
マルチプレックス低デューティ駆動方式の表示パネルに
対して好適な液晶駆動回路である。
【0148】図26において、この第11実施例の液晶
駆動回路は、シフトレジスタ回路501と、複数のセグ
メント群(図示のものは3群であり、以下、A群、B
群、C群と呼ぶ)のそれぞれに対応したラッチ回路50
2、503、504と、ラッチセレクタ回路505と、
データセレクタ回路506と、ブランク回路508と、
ドライバ回路509と、タイミング発生回路600と、
発振回路610とでなる従来回路にも存在していた構成
に加えて、コモンタイミング遅延回路620及びDF遅
延回路630を備える。
【0149】この液晶駆動回路には、液晶表示の点灯、
非点灯を決定する表示データ信号(ラッチセレクト信号
を含む)DIが入力端子S52に与えられ、表示データ
信号DIに同期して入力されるクロックパルス信号CP
が入力端子S51に与えられ、あるセグメント群用の表
示データ信号DIを全て同時にラッチするためのデータ
ラッチ信号LOADが入力端子S53に与えられ、液晶
駆動出力を全て消灯状態にするブランク信号BLANK
が入力端子S54に与えられるようになされている。
【0150】また、バイアス電源端子S55〜S58に
は、選択電圧VDD、非選択電圧V51(例えば、2×
(VDD−V53)/3)、非選択電圧V52(例え
ば、(VDD−V53)/3)、選択電圧V53(例え
ばアース電位)が印加されるようになされており、電圧
VDD及びV53の差電圧が、ドライバ回路509以外
のロジック回路の駆動電圧として供給されるようになさ
れている。
【0151】ここで、選択電圧VDDは、従来では例え
ば5Vであったが、この第11実施例ではそれより低い
例えば3V程度に選定されるようになされている。
【0152】入力端子S52からの表示データ信号DI
は、シフトレジスタ回路501に供給されると共に、入
力端子S51からのクロックパルス信号CPは表示デー
タ信号DIに同期してシフトレジスタ回路501に供給
される。シフトレジスタ回路501は、図27に示すよ
うに、1群のセグメント数(P個とする)+群数(この
場合3)個のDフリップフロップ510、…、516で
構成されており、相前後する2個の前側のフリップフロ
ップ(例えば510)のQ出力端子が後側のフリップフ
ロップ(例えば511)のD入力端子に接続されるよう
に全てのフリップフロップ510〜516が順次接続さ
れて構成されている。各フリップフロップ510、…、
516のクロック入力端子にはクロックパルス信号CP
が同時に与えられる。
【0153】入力端子S52から見て後側のP個の各フ
リップフロップ513、…、516からのQ出力信号は
それぞれ3分岐されて、A群用ラッチ回路502、B群
用ラッチ回路503及びC群用ラッチ回路504に同時
に与えられるようになされている。
【0154】各群用のラッチ回路502、503、50
4はそれぞれ、図27に示すように、P個のDラッチ部
520〜523、530〜533、540〜543で構
成されている。A群用ラッチ回路502における各Dラ
ッチ部520、…、523のD入力端子には、シフトレ
ジスタ回路501の対応するフリップフロップ513、
…、516からのQ出力信号が入力され、B群用ラッチ
回路503における各Dラッチ部530、…、533の
D入力端子にも、シフトレジスタ回路501の対応する
フリップフロップ513、…、516からのQ出力信号
が入力され、C群用ラッチ回路504における各Dラッ
チ部540、…、543のD入力端子にも、シフトレジ
スタ回路501の対応するフリップフロップ513、
…、516からのQ出力信号が入力されるようになされ
ている。
【0155】一方、入力端子S53からのデータラッチ
信号LOADはラッチセレクタ回路505に供給され
る。ラッチセレクタ回路505は、図27に示すよう
に、群の数(この場合3)だけの2入力アンドゲート5
51、552、553で構成されており、各アンドゲー
ト551、552、553の一方の入力端子には、デー
タラッチ信号LOADが入力されるようになされてい
る。各アンドゲート551、552、553の他方の入
力端子には、シフトレジスタ回路501の入力段側の対
応するフリップフロップ510、511、512のQ出
力信号が与えられるようになされている。すなわち、フ
リップフロップ510のQ出力端子はアンドゲート55
1の入力端子に接続され、フリップフロップ511のQ
出力端子はアンドゲート552の入力端子に接続され、
フリップフロップ512のQ出力端子はアンドゲート5
53の入力端子に接続されている。
【0156】アンドゲート551の出力端子は、A群用
ラッチ回路502の全てのDラッチ部520〜523の
ラッチ入力端子(L)に接続されている。アンドゲート
552の出力端子は、B群用ラッチ回路503の全ての
Dラッチ部530〜533のラッチ入力端子(L)に接
続されている。アンドゲート553の出力端子は、C群
用ラッチ回路504の全てのDラッチ部540〜543
のラッチ入力端子(L)に接続されている。
【0157】各群用のラッチ回路502、503、50
4が、対応するアンドゲート551、552、553か
らのデータラッチ信号に基いて、シフトレジスタ回路5
01からのパラレルの表示データ信号DIを取込んでラ
ッチしたラッチ信号は、データセレクタ回路506に与
えられる。
【0158】データセレクタ回路506は、図28に示
すように、3P個の2入力アンドゲート560〜571
と、P個の3入力オアゲート572〜575より構成さ
れている。
【0159】3P個の2入力アンドゲート560〜57
1は、A群、B群及びC群用のP個ずつの3群に分かれ
ている。A群用の各アンドゲート560、563、…、
566、569の一方の入力端子には、A群用ラッチ回
路502の対応するDラッチ部520、…、523のQ
出力信号が入力され、他方の入力端子には、後述するタ
イミング発生回路600からのA群を指示するタイミン
グパルス信号T51が入力される。同様に、B群用の各
アンドゲート561、564、…、567、570の一
方の入力端子には、B群用ラッチ回路503の対応する
Dラッチ部530、…、533のQ出力信号が入力さ
れ、他方の入力端子には、後述するタイミング発生回路
600からのB群を指示するタイミングパルス信号T5
2が入力され、C群用の各アンドゲート562、56
5、…、568、571の一方の入力端子には、C群用
ラッチ回路504の対応するDラッチ部540、…、5
43のQ出力信号が入力され、他方の入力端子には、後
述するタイミング発生回路600からのC群を指示する
タイミングパルス信号T53が入力される。
【0160】なお、3個のタイミングパルス信号T5
1、T52、T53は択一的にしかも巡回的に有意状態
のものが変化するものである。また、この巡回周期は、
フレーム反転信号DFの半周期、すなわち、1フレーム
期間に選定されている。
【0161】同一の出力端子590、…、593に係る
群が異なる3個のアンドゲート560〜562、…、5
69〜571からの出力信号は、対応する3入力オアゲ
ート572、…、575に入力されるようになされてい
る。これら3入力オアゲート572〜575からの出力
信号がブランク回路508に与えられるようになされて
いる。
【0162】また、入力端子S54からのブランク信号
(全消灯信号)BLANKも、ブランク回路508に与
えられるようになされている。
【0163】ブランク回路508は、図28に示すよう
に、P+4個の2入力オアゲート580〜587と、イ
ンバータ588と、2入力アンドゲート589とから構
成されている。
【0164】ブランク回路508内のP個のオアゲート
580、…、583のそれぞれ一方の入力端子には、デ
ータセレクト回路506内の対応するオアゲート57
2、…、575からの出力信号が入力されると共に、他
方の入力端子にはブランク信号BLANKが入力される
ようになされている。これらオアゲート580〜583
からの出力信号が、ドライバ回路509内のセグメント
ドライバ回路597に与えられる。
【0165】当該液晶駆動回路の外部において、入力端
子S59及び入力端子(電源端子)S55間には図示し
ない抵抗が接続され、また、入力端子S59及び入力端
子(アース端子)S58間には図示しないコンデンサが
接続され、これら抵抗及びコンデンサは、入力端子S5
9に接続されている内部の発振回路610に対する充放
電回路(時定数回路)になっており、発振回路610
は、この液晶駆動回路に必要な基本クロック信号を発生
してタイミング発生回路600に供給する。
【0166】タイミング発生回路600は、この基本ク
ロック信号に基いて、各群の選択状態を切り替える各群
用のタイミングパルス信号T51、…、T53を発生す
ると共に、液晶素子を交流駆動化させるために必要なフ
レーム反転信号DFを発生するものである。
【0167】各群用のタイミングパルス信号T51、
…、T53は、上述したように、データセレクト回路5
06に与えられる。また、各群用のタイミングパルス信
号T51、…、T53は、コモンタイミング遅延回路6
20に与えられる。コモンタイミング遅延回路620
は、入力された各群用のタイミングパルス信号T51、
…、T53を所定時間だけ遅延させて、ブランク回路5
08内の各群対応のオアゲート585、…、587の入
力端子に与えるものである。
【0168】各オアゲート585、…、587の他方の
入力端子にはブランク信号BLANKが入力されてい
る。各オアゲート585、…、587は、これら入力信
号のオア出力信号を、ドライバ回路509内のコモンド
ライバ回路598に与えるものである。
【0169】タイミング発生回路600から出力された
フレーム反転信号DFは、DF遅延回路630に与えら
れる。DF遅延回路630は、入力されたフレーム反転
信号DFを所定時間だけ遅延させて、ブランク回路50
8内のオアゲート584の一方の入力端子に与えると共
に、ブランク回路508内のアンドゲート589の一方
の入力端子に与えるのである。
【0170】ブランク回路508内のオアゲート584
の他方の入力端子にはブランク信号BLANKが入力さ
れるようになされている。オアゲート584はこれら信
号のオア出力信号をドライバ回路509内のセグメント
ドライバ回路597に与えるものである。
【0171】ブランク回路508内のアンドゲート58
9の他方の入力端子には、ブランク信号BLANKがイ
ンバータ588によって反転されて入力されるようにな
されている。アンドゲート589はこれら信号のアンド
出力信号をドライバ回路509内のコモンドライバ回路
598に与えるものである。
【0172】ドライバ回路509は、上述のように、セ
グメントドライバ回路597と、コモンドライバ回路5
98とでなっており、バイアス電源端子S55〜S58
から選択電圧VDD、非選択電圧V51、非選択電圧V
52及び選択電圧V53が入力されるようになされてい
る。
【0173】セグメントドライバ回路597は、ブラン
ク回路508のオアゲート580、…、583の出力信
号と、オアゲート584より出力されるフレーム反転信
号DFとにより、選択電圧VDD、V53、非選択電圧
V51、V52のいずれかを選択し、各オアゲート58
0、…、583に対応する出力端子590、…、593
より出力するものである。
【0174】コモンドライバ回路598は、ブランク回
路508のオアゲート585、…、587の出力信号
と、アンドゲート589より出力されるフレーム反転信
号DFの情報により、選択電圧VDD、V53、非選択
電圧V51、V52のいずれかを選択し、各オアゲート
585、…、587に対応する出力端子594、…、5
96より出力するものである。
【0175】以上の構成において、従来と異なる点は、
ドライバ回路509以外のロジック回路の駆動電圧とし
て供給される電圧VDD及びV53の差電圧が、例えば
5Vではなくそれより低い例えば3V程度に選定される
点(なお、V53をアース電位にしている場合にはVD
Dを低くしていることになる)、及び、コモンタイミン
グ遅延回路620及びDF遅延回路630を設けている
点である。
【0176】後者の相違点は、前者の相違点だけでは、
液晶の表示品質が低下するために導入されたものであ
る。すなわち、ロジック回路に対する駆動電圧を低下さ
せただけでは、液晶の表示品質は従来より低下し、その
ため、コモンタイミング遅延回路620及びDF遅延回
路630を設けている。
【0177】以下、ロジック回路に対する駆動電圧を低
下させていないと共に、コモンタイミング遅延回路62
0及びDF遅延回路630が設けられていない図29に
示す従来の液晶駆動回路での動作と、コモンタイミング
遅延回路620及びDF遅延回路630が設けられてい
ない従来の液晶駆動回路においてロジック回路に対する
駆動電圧を低下させた場合での動作とを、順次説明する
ことを通じて、コモンタイミング遅延回路620及びD
F遅延回路630の必要性を明らかにする。
【0178】あるセグメント群に対するPビットの表示
データ本体と、群選択用(従ってラッチ回路502〜5
04の選択用)の3ビットのラッチセレクトデータ(そ
の内1ビットのみ“H”)とでなる、P+3ビットの表
示データ信号DIがシリアルにシフトレジスタ回路50
1に入力されると共に、この表示データ信号DIに同期
したクロックパルス信号CPがシフトレジスタ回路50
1に入力され、シフトレジスタ回路501内のフリップ
フロップ510から取込まれると共に、フリップフロッ
プ510〜516によって順次けた送りされる。
【0179】このようにして新たなP+3ビットの表示
データ信号DIがシフトレジスタ回路501に全て取込
まれたタイミングにおいて、データラッチ信号LOAD
が“H”(有意)に変化し、フリップフロップ510〜
512からのQ出力信号に基いて、対象となっている群
に係るいずれかのアンドゲート(ここでは551とす
る)だけをそのデータラッチ信号LOADが通過して、
そのアンドゲート551に係るラッチ回路502の全て
のDラッチ部520〜523のラッチ入力端子(L)に
与えられる。かくして、シフトレジスタ回路1内のフリ
ップフロップ513〜516に取込まれたPビットの表
示データ本体がA群用のラッチ回路502のDラッチ部
520〜523に同時にラッチされる。
【0180】ラッチされたPビットの表示データ本体
は、タイミング発生回路600が、そのA群に係るタイ
ミングパルス信号T51を有意(“H”)に変化させた
ときに、データセレクト回路506内のその群に係るア
ンドゲート560、563、…、566、569を通過
し、さらに、対応するオアゲート572、…、575を
通過してブランク回路508に入力される。
【0181】なお、タイミングパルス信号T51が有意
のときには、他のタイミングパルス信号T52及びT5
3は非有意であり、ラッチ回路503の出力データ群は
アンドゲート561、564、…、567、570を通
過できず、ラッチ回路504の出力データ群もアンドゲ
ート562、565、…、568、571を通過できな
い。
【0182】通常の駆動状態においては、ブランク信号
BLANKが非有意(“L”)であるので、データセレ
クト回路506内のオアゲート572、…、575から
の出力信号は、ブランク回路508内のオアゲート58
0、…、583をそのまま通過して、セグメントドライ
バ回路597に入力される。
【0183】タイミング発生回路600からのフレーム
反転信号DFは、DF遅延回路630がない場合には、
直ちにブランク回路508内のオアゲート584を通過
してセグメントドライバ回路597に入力される。
【0184】ドライバ回路597は、このような入力時
(A群についての入力時)においては、Dラッチ部52
0、…、543のラッチデータ(直接的にはオアゲート
580、…、583からのデータ)とフレーム反転信号
DFが共に“L”ならば、出力端子590、…、593
への出力電圧として非選択電圧V52を選択し、ラッチ
データが“L”、フレーム反転信号DFが“H”なら
ば、出力端子590、…、593への出力電圧として非
選択電圧V51を選択し、ラッチデータが“H”、フレ
ーム反転信号DFが“L”ならば、出力端子590、
…、593への出力電圧として選択電圧VDDを選択
し、ラッチデータとフレーム反転信号DFが共に“H”
ならば、出力端子590、…、593への出力電圧とし
て選択電圧V53を選択して出力する。
【0185】このようなA群を対象とさせる、“H”、
“L”、“L”のタイミングパルス信号T51、T5
2、T53は、コモンタイミング遅延回路620が設け
られていない状況では、ブランク回路508内のオアゲ
ート585、586、587に直接与えられ、非有意
(“L”)のブランク信号BLANKに基いて、そのま
まオアゲート585、586、587を通過して、コモ
ンドライバ回路598に与えられる。
【0186】また、このタイミングでのタイミング発生
回路600からのフレーム反転信号DFも、DF遅延回
路630が設けられていなければ、ブランク回路508
に直接与えられ、インバータ588によって反転された
ブランク信号BLANK/で開状態になっているアンド
ゲート589をそのまま通過してコモンドライバ回路5
98に与えられる。
【0187】ドライバ回路598は、一般的には、タイ
ミングパルス信号T51、…、T53とフレーム反転信
号DFが共に“L”ならば、出力端子594、…、59
6への出力電圧として選択電圧V51を選択し、タイミ
ングパルス信号T51、…、T53が“L”、フレーム
反転信号DFが“H”ならば、出力端子594、…、5
96への出力電圧として非選択電圧V52を選択し、タ
イミングパルス信号T51、…、T53が“H”、フレ
ーム反転信号DFが“L”ならば、出力端子594、
…、596への出力電圧として選択レベルV53を選択
し、タイミングパルス信号T51、…、T53とフレー
ム反転信号DFが共に“H”ならば、出力端子594、
…、596への出力電圧として選択電圧VDDを選択し
て出力する。
【0188】今、説明しているタイミングでは、タイミ
ングパルス信号T51が“H”、タイミングパルス信号
T52及びT53が“L”であるので、フレーム反転信
号DFが“L”ならば、出力端子594、…、596か
らそれぞれ、V53、V51、V51が出力され、フレ
ーム反転信号DFが“H”ならば、出力端子594、
…、596からそれぞれ、VDD、V52、V52が出
力される。
【0189】以上、A群のタイミングでの説明を行なっ
たが、その後に時分割で続く、B群及びC群のタイミン
グでも同様に動作する。
【0190】図30は、このような動作時の各部タイミ
ングチャートを示すものである。この図30に示すよう
に、ロジック回路部分が相対的に高い駆動電圧で動作す
る従来回路(図29参照)では、有意(“H”)となる
タイミングパルス信号T51、…、T53が時分割で巡
回的に変化しても、各部のタイミングが同期しており、
良好な表示が実行される。なお、セグメント側の駆動構
成と、コモン側の駆動構成とで論理ゲート等の段数が異
なるが、それを考慮したタイミングに合わされており、
タイミングマージンもそれに合わせて選定されている。
【0191】次に、図29に示す従来構成をそのままと
した状態で、電源電圧VDDを下げてロジック回路部分
を低電圧駆動する場合を検討する。駆動電圧が例えば5
Vから3Vに変更されると、上述したように、論理ゲー
ト等における充放電時定数が大きくなるので、パターン
等の他のパラメータが同じならば論理ゲート等での波形
遅れ(伝搬遅延)は増大する。
【0192】図29に示すコモン側の駆動構成は、タイ
ミング発生回路600からのタイミングパルス信号T5
1〜T53やフレーム反転信号DFを通過させる論理ゲ
ート段数が相対的に少ないので、それら信号がタイミン
グ発生回路600から出力され、コモンドライバ回路5
98に到達するまでの遅延時間tD及びtBは、図31
(E)〜(H)に示すように、さほど大きくはない。
【0193】一方、セグメント側の駆動構成は、タイミ
ング発生回路600からのタイミングパルス信号T51
〜T53を通過させる論理ゲート段数が相対的に多いの
で、それらタイミング信号がタイミング発生回路600
から出力され、セグメントドライバ回路597に到達す
るまでの遅延時間tAは、図31(I)に例示するよう
に、かなり大きい。しかし、セグメント側の駆動構成
は、タイミング発生回路600からのフレーム反転信号
DFを通過させる論理ゲート段数が相対的に少ないの
で、フレーム反転信号DFがタイミング発生回路600
から出力され、セグメントドライバ回路597に到達す
るまでの遅延時間tDは、図31(J)に例示するよう
に、さほど大きくない。
【0194】このようなドライバ回路597及び598
に入力される各種信号の位相差や、そのバラツキのため
に、両ドライバ回路597及びドライバ回路598から
の出力電圧は同期したものとならず、図31(K)及び
(L)に例示するように、ハザードや位相差tEを生ず
る。その結果、液晶表示品質を悪くする。
【0195】上記第11実施例は、ロジック回路を低い
駆動電圧で駆動したときのこのような位相差を吸収する
ために、コモンタイミング遅延回路620及びDF遅延
回路630を設けたものである。
【0196】すなわち、タイミング発生回路600から
のタイミングパルス信号T51〜T53をそのままセグ
メント側の駆動構成に与えると共に、コモンタイミング
遅延回路620を介してコモン側の駆動構成に与えるこ
とにより、図32に示すように、タイミング発生回路6
00からのタイミングパルス信号T51〜T53がセグ
メントドライバ回路597に到達する遅延時間tAと、
タイミング発生回路600からのタイミングパルス信号
T51〜T53がコモンドライバ回路598に到達する
遅延時間tD´とを一致させるようにした。
【0197】また、タイミング発生回路600からのフ
レーム反転信号DFをそのままセグメント側の駆動構成
に与えると共に、DF遅延回路630を介してコモン側
の駆動構成に与えることにより、図32に示すように、
タイミング発生回路600からのフレーム反転信号DF
がセグメントドライバ回路597に到達する遅延時間t
Aと、タイミング発生回路600からのフレーム反転信
号DFがコモンドライバ回路598に到達する遅延時間
tD´とを一致させるようにした。
【0198】なお、ラッチセレクト回路505内の論理
ゲート等においても、低駆動電圧での駆動時には波形遅
れが生じるが、データラッチ信号LOADとシフトレジ
スタ回路501内のフリップフロップ510〜512の
Q出力信号(ラッチデータセレクト信号)とのアンド出
力をラッチ指令とするようにしているため、ラッチデー
タ信号LOADのパルス幅として十分なものを適用で
き、また、有意な出力を送出するアンドゲート551、
552、553と、タイミングパルス信号T51〜T5
3との位相を大きく異なるようにしているので、低駆動
電圧での駆動時におけるラッチセレクト回路505内の
波形遅れが問題となることはない。
【0199】従って、この第11実施例によれば、タイ
ミング発生回路600からのタイミングパルス信号T5
1〜T53を遅延させることなくセグメント側の処理構
成に与えると共に、それらタイミングパルス信号T51
〜T53をコモンタイミング遅延回路620を介してコ
モン側の処理構成に与え、また、タイミング発生回路6
00からのフレーム反転信号DFを遅延させることなく
セグメント側の処理構成に与えると共に、そのフレーム
反転信号DFをDF遅延回路630を介してコモン側の
処理構成に与えるようにしたので、低駆動電圧時におい
て、セグメントドライバ回路597からの出力電圧の変
化位相と、コモンドライバ回路598からの出力電圧の
変化位相とを揃えることができ、表示品質の低下を防止
することができると共に、液晶素子の長寿命化を期待で
きる。
【0200】なお、ロジック回路に対する駆動電圧が低
い(例えば3V)ことを前提とした第11実施例の構成
に、ロジック回路に対する高い駆動電圧(例えば5V)
が入力されても、2個の遅延回路620及び630をイ
ンバータ等の論理ゲートの縦続接続で構成している場合
には、その遅延時間は短く、セグメント及びコモン側の
出力電圧についてのマージン位相で吸収されることが多
く、駆動電圧の許容範囲がかなり増大されている。
【0201】(L)第12実施例 図33は、本発明による液晶駆動回路の第12実施例の
構成を示すものであり、第11実施例の一部を変形した
ものである。第11実施例との相違点は、セグメントタ
イミング遅延回路640を設けて、タイミング発生回路
600から出力されたタイミングパルス信号T51〜T
53を遅延させてセグメント側の信号処理構成(データ
セレクト回路506)に与えるようにしている点であ
る。
【0202】第11実施例及びこの第12実施例が前提
とする図29に示した従来回路の低駆動電圧による駆動
時における、セグメントドライバ回路597への各種入
力信号の遅延時間tA、tDと、コモンドライバ回路5
98への各種入力信号の遅延時間tB、tDとの関係
が、tA>tB、tA>tDの関係にある場合には、上
記第11実施例は上述のように有効である。
【0203】しかしながら、集積回路のレイアウトや配
線等により、tA<tB、tA<tDの関係が成立して
いる場合には、上記コモンタイミング遅延回路620、
DF遅延回路630による遅延時間の調整で、両ドライ
バ回路597及び598への入力信号の位相を揃えるこ
とができない。
【0204】第12実施例は、低電圧駆動時の遅延時間
tA、tB、tD間にtA<tB、tA<tDの関係が
成立している場合に対応してなされたものであり、詳細
動作の説明は省略するが、セグメントタイミング遅延回
路640の遅延機能と、コモンタイミング遅延回路62
0及びDF遅延回路630の遅延機能と相俟って、上記
遅延時間間の位相差(tA<tB、tA<tD)を除去
するようにしたものである。
【0205】従って、この第12実施例によっても、第
11実施例と同様な効果を得ることができる。
【0206】なお、この第12実施例を変形した実施例
としては、コモンタイミング遅延回路620及びDF遅
延回路630を省略し、セグメントタイミング遅延回路
640だけを設けて、上記遅延時間間の位相差(tA<
tB、tA<tD)を除去するようにしたものを挙げる
ことができる。
【0207】(M)他の実施例 (M-1) 上記各実施例における遅延回路は、一部の実施例
について例示したインバータの縦続接続によるものに限
定されるものではなく、遅延配線パターンや、抵抗及び
容量を組み合わせた遅延回路等であっても良い。
【0208】(M-2) 上記各実施例においては固定遅延回
路を示したが、可変遅延回路を適用するようにしても良
い。例えば、ロジック回路に対する駆動電圧を検出する
駆動電圧検出回路を設けてこの検出電圧によって、又
は、外部からの遅延時間制御信号によって、可変遅延回
路の遅延時間を設定るようにすれば良い。このようにす
ると、ロジック回路に対する駆動電圧に応じて遅延時間
を設定して、駆動電圧が高いときにも低いときにも良好
な液晶表示を実現できるようになり、駆動電圧の許容範
囲を増大することができる。
【0209】(M-3) 上記各実施例においては、選択電圧
及び非選択電圧が外部から与えられるものを示したが、
2種類の動作用電源電位を分圧して(そのまま用いる場
合を含む)、内部で選択電圧及び非選択電圧を形成する
ものであっても良い。
【0210】(M-4) 上記第1実施例〜第10実施例のよ
うにセグメント用液晶駆動回路とコモン用液晶駆動回路
とが別個の集積回路チップで構成される場合において、
高耐圧回路を設けないものであっても良く、逆に、第1
1実施例及び第12実施例のようにセグメント用液晶駆
動回路とコモン用液晶駆動回路とを同一の集積回路チッ
プで構成される場合において、高耐圧回路を備えるもの
であっても良い。
【0211】(M-5) 集積回路チップへの各部回路の配分
は、上記実施例のものに限定されるものではない。例え
ば、第7実施例のようなセグメント側とコモン側とが別
個の集積回路チップで構成されていたものを同一チップ
上に構成しても良く、また、第11実施例のようなセグ
メント側とコモン側とが同一の集積回路チップで構成さ
れていたものを別個のチップ上に構成しても良い。
【0212】(M-6) 上記第11実施例及び第12実施例
においては、時分割駆動に係るデューティ比が1/3の
ものを示したが、デューティ比がこれに限定されないこ
とは勿論である。
【0213】
【発明の効果】以上のように、第1の本発明によれば、
例えばセグメント側に適用される液晶駆動回路に、デー
タラッチ信号遅延回路、及び又は、フレーム反転信号遅
延回路を設けたので、駆動電圧が低くても、ドライバ回
路に入力される各種信号の所定の位相関係を補償でき、
表示品質の低下を防止することができる。
【0214】また、第2の本発明によれば、例えばセグ
メント側に適用される液晶駆動回路に、フレーム反転信
号遅延回路を設けたので、駆動電圧が低くても、ドライ
バ回路に入力される各種信号の所定の位相関係を補償で
き、表示品質の低下を防止することができる。
【0215】さらに、第3の本発明によれば、各種信号
の位相関係の補償用の遅延回路を備えるセグメント用及
びコモン用の液晶駆動回路部分とでなる液晶駆動回路
に、セグメントドライバ回路及びコモンドライバ回路の
出力信号位相を揃えるためのフレーム反転信号遅延回路
及びデータラッチ信号遅延回路とを設けたので、駆動電
圧が低くても、セグメントドライバ回路及びコモンドラ
イバ回路の出力信号位相を揃えることができ、表示品質
の低下を防止することができる。
【0216】さらにまた、第4の本発明によれば、タイ
ミングパルス信号を利用して時分割動作する液晶駆動回
路に、コモンタイミング遅延回路及びフレーム反転信号
遅延回路を設けたので、駆動電圧が低くても、セグメン
トドライバ回路及びコモンドライバ回路の出力信号位相
を揃えることができ、表示品質の低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブロック図である。
【図2】そのドライバ回路内の構成例を示すブロック図
である。
【図3】そのドライバ回路の出力電圧の決定方法を示す
図表である。
【図4】第1実施例の各部タイミングチャートである。
【図5】第1実施例のLOAD遅延回路の必要性の説明
用各部タイミングチャートである。
【図6】第2実施例のブロック図である。
【図7】第2実施例の構築理由の説明用各部タイミング
チャート(その1)である。
【図8】第2実施例の構築理由の説明用各部タイミング
チャート(その2)である。
【図9】第2実施例の各部タイミングチャート(その
1)である。
【図10】第2実施例の各部タイミングチャート(その
2)である。
【図11】第3実施例のブロック図である。
【図12】第4実施例のブロック図である。
【図13】第5実施例のブロック図である。
【図14】第5実施例の各部タイミングチャート(その
1)である。
【図15】第5実施例の各部タイミングチャート(その
2)である。
【図16】第6実施例のブロック図である。
【図17】第7実施例のブロック図である。
【図18】第7実施例の前提となる回路のブロック図で
ある。
【図19】図18の回路での課題説明用の各部タイミン
グチャート(その1)である。
【図20】図18の回路での課題説明用の各部タイミン
グチャート(その2)である。
【図21】第7実施例の各部タイミングチャート(その
1)である。
【図22】第7実施例の各部タイミングチャート(その
2)である。
【図23】第8実施例のブロック図である。
【図24】第9実施例のブロック図である。
【図25】第10実施例のブロック図である。
【図26】第11実施例のブロック図である。
【図27】そのシフトレジスタ回路501、ラッチ回路
502〜504及びラッチセレクト回路505の詳細構
成を示すブロック図である。
【図28】そのデータセレクト回路506及びブランク
回路508の詳細構成を示すブロック図である。
【図29】第11実施例の前提回路のブロック図であ
る。
【図30】第11実施例の前提回路の高駆動電圧時の各
部タイミングチャートである。
【図31】第11実施例の前提回路の低駆動電圧時の各
部タイミングチャートである。
【図32】第11実施例の各部タイミングチャートであ
る。
【図33】第12実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1、1A、301、501…シフトレジスタ回路、 1B、2、502〜504…ラッチ回路、 3、302…レベルシフト回路、 4、303、597、598…ドライバ回路、 5…DF入力回路、 6…LOAD遅延回路、 7、8、304、305、361、363、364、6
30…DF遅延回路、 100、400…ロジック回路、 101、401…高耐圧回路、 353…インバータ、 354…ノアゲート、 360、362、364、366…クロック遅延回路、 505…ラッチセレクト回路、 506…データセレクト回路、 508…ブランク回路、 600…タイミング発生回路、 620…コモンタイミング遅延回路、 630…セグメントタイミング遅延回路、 SEG…セグメント側の液晶駆動回路部分、 COM…コモン側の液晶駆動回路部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱本 崇 大阪府大阪市中央区今橋4丁目2番1号 株式会社沖エル・エス・アイ・テクノロジ 関西内 (72)発明者 藤井 輝幸 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 真 康博 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックパルス信号の入力により所定ビ
    ット数の表示データ信号を取込むと共に、データラッチ
    信号により各ビットの表示データ信号を同時にラッチし
    てパラレル出力する表示データ入力手段と、液晶素子に
    対する出力信号の交流化を行なうためのフレーム反転信
    号と、上記表示データ入力手段からの各データとに応じ
    て、所定数の液晶素子への出力電圧レベルを選択するド
    ライバ回路とを有する液晶駆動回路において、 外部から与えられた上記クロックパルス信号と上記デー
    タラッチ信号との位相関係を変化させるデータラッチ信
    号遅延回路を設けたことを特徴とする液晶駆動回路。
  2. 【請求項2】 クロックパルス信号の入力により所定ビ
    ット数の表示データ信号を取込むと共に、データラッチ
    信号により各ビットの表示データ信号を同時にラッチし
    てパラレル出力する表示データ入力手段と、液晶素子に
    対する出力信号の交流化を行なうためのフレーム反転信
    号と、上記表示データ入力手段からの各データとに応じ
    て、所定数の液晶素子への出力電圧レベルを選択するド
    ライバ回路とを有する液晶駆動回路において、 外部から与えられた上記データラッチ信号と上記フレー
    ム反転信号との位相関係を変化させるフレーム反転信号
    遅延回路を設けたことを特徴とする液晶駆動回路。
  3. 【請求項3】 クロックパルス信号の入力により所定ビ
    ット数の表示データ信号を取込むと共に、データラッチ
    信号により各ビットの表示データ信号を同時にラッチし
    てパラレル出力する表示データ入力手段と、液晶素子に
    対する出力信号の交流化を行なうためのフレーム反転信
    号と、上記表示データ入力手段からの各データとに応じ
    て、所定数の液晶素子への出力電圧レベルを選択するド
    ライバ回路とを有する液晶駆動回路において、 外部から与えられた上記クロックパルス信号と上記デー
    タラッチ信号との位相関係を変化させるデータラッチ信
    号遅延回路と、 外部から与えられた上記データラッチ信号と上記フレー
    ム反転信号との位相関係を変化させるフレーム反転信号
    遅延回路とを設けたことを特徴とする液晶駆動回路。
  4. 【請求項4】 上記表示データ入力手段が、 上記クロックパルス信号の入力により表示データ信号を
    順次けた送りする所定数のフリップフロップでなるシフ
    トレジスタ回路と、 このシフトレジスタ回路の各フリップフロップからの出
    力信号を、上記データラッチ信号により全て同時にラッ
    チする所定数のラッチ部でなるラッチ回路とで構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の液晶駆動回路。
  5. 【請求項5】 上記表示データ入力手段が、 上記クロックパルス信号の入力によりデータイネーブル
    信号を順次けた送りする所定数のフリップフロップでな
    るシフトレジスタ回路と、 このシフトレジスタ回路の各フリップフロップからの出
    力信号をラッチ指令として受けて、入力された上記表示
    データ信号を取込む所定数のラッチ部でなる前段ラッチ
    回路と、 この前段ラッチ回路の各ラッチ部からの出力信号を、上
    記データラッチ信号により全て同時にラッチする所定数
    のラッチ部でなるラッチ回路とで構成されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶駆動回
    路。
  6. 【請求項6】 クロックパルス信号の入力により、表示
    データ信号を取込んでけた送りする所定数のフリップフ
    ロップでなるシフトレジスタ回路構成の表示データ入力
    手段と、この表示データ入力手段からのパラレルな出力
    信号と、液晶素子に対する出力信号の交流化を行なうた
    めのフレーム反転信号とに応じて、所定数の液晶素子へ
    の出力電圧レベルを選択するドライバ回路とを有する液
    晶駆動回路において、 外部から与えられた上記クロックパルス信号と上記フレ
    ーム反転信号との位相関係を変化させるフレーム反転信
    号遅延回路を設けたことを特徴とする液晶駆動回路。
  7. 【請求項7】 上記ドライバ回路に向かう各種信号をレ
    ベルシフトするレベルシフト回路を有する、他の回路部
    分の駆動電圧より高い駆動電圧で動作する高耐圧回路を
    上記ドライバ回路の入力段に設けたことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の液晶駆動回路。
  8. 【請求項8】 上記高耐圧回路外に、上記フレーム反転
    信号遅延回路を設けたことを特徴とする請求項7に記載
    の液晶駆動回路。
  9. 【請求項9】 上記高耐圧回路内に、上記フレーム反転
    信号遅延回路を設けたことを特徴とする請求項7に記載
    の液晶駆動回路。
  10. 【請求項10】 セグメント用の液晶駆動回路部分と、
    コモン用の液晶駆動回路部分とでなり、 上記セグメント用の液晶駆動回路部分が、 クロックパルス信号の入力により所定ビット数のセグメ
    ント用の表示データ信号を取込むと共に、データラッチ
    信号により各ビットの表示データ信号を同時にラッチし
    てパラレル出力するセグメント表示データ入力手段と、 液晶素子に対する出力信号の交流化を行なうためのフレ
    ーム反転信号と、上記セグメント表示データ入力手段か
    らの各データとに応じて、所定数の液晶素子への出力電
    圧レベルを選択するセグメントドライバ回路と、 外部から与えられた上記クロックパルス信号と上記デー
    タラッチ信号との位相関係を変化させる第1のデータラ
    ッチ信号遅延回路、及び又は、外部から与えられた上記
    データラッチ信号と上記フレーム反転信号との位相関係
    を変化させる第1のフレーム反転信号遅延回路とを有す
    るものであり、 上記コモン用の液晶駆動回路部分が、 上記ラッチデータ信号の入力により、表示データ信号を
    取込んでけた送りする所定数のフリップフロップでなる
    シフトレジスタ回路構成のコモン表示データ入力手段
    と、 このコモン表示データ入力手段からのパラレルな出力信
    号と、上記フレーム反転信号とに応じて、所定数の液晶
    素子への出力電圧レベルを選択するコモンドライバ回路
    と、 外部から与えられた上記データラッチ信号と上記フレー
    ム反転信号との位相関係を変化させる第2のフレーム反
    転信号遅延回路とを有するものである液晶駆動回路であ
    って、 上記セグメントドライバ回路及び上記コモンドライバ回
    路の出力信号位相を揃えるために上記フレーム反転信号
    を遅延させる第3のフレーム反転信号遅延回路と、上記
    セグメントドライバ回路及び上記コモンドライバ回路の
    出力信号位相を揃えるために上記データラッチ信号を遅
    延させる第2のデータラッチ信号遅延回路とを、上記セ
    グメント用の液晶駆動回路部分、及び、上記コモン用の
    液晶駆動回路部分の少なくとも一方のそれら信号の入力
    段に設けたことを特徴とする液晶駆動回路。
  11. 【請求項11】 上記第3のフレーム反転信号遅延回路
    が、上記第1又は第2のフレーム反転信号遅延回路と融
    合されて構成されていることを特徴とする請求項10に
    記載の液晶駆動回路。
  12. 【請求項12】 上記第2のデータラッチ信号遅延回路
    が、上記第1のデータラッチ信号遅延回路と融合されて
    構成されていることを特徴とする請求項10又は11に
    記載の液晶駆動回路。
  13. 【請求項13】 液晶素子に対する出力信号の交流化を
    行なうためのフレーム反転信号と、1個のみが有意であ
    ると共に、有意である信号が巡回的に1フレーム期間で
    変化する複数のタイミングパルス信号を発生するタイミ
    ング発生手段と、 入力された所定ビット数の表示データ信号が自己に係る
    ものであるときに取込んでラッチする、上記タイミング
    パルス信号数に等しい数のラッチ手段と、 入力された複数の上記タイミングパルス信号に基き、有
    意なタイミングパルス信号に係るいずれかの上記ラッチ
    手段からのパラレル出力信号を選択するデータセレクト
    回路と、 上記フレーム反転信号と、上記データセレクト回路によ
    って選択された上記ラッチ手段からのパラレル出力信号
    とに応じて、液晶素子への出力電圧レベルを選択するセ
    グメントドライバ回路と、 上記フレーム反転信号と、複数の上記タイミングパルス
    信号とに応じて、液晶素子への出力電圧レベルを選択す
    るコモンドライバ回路とを有する液晶駆動回路におい
    て、 上記タイミング発生手段からの複数のタイミングパルス
    信号が上記セグメントドライバ回路に反映されるタイミ
    ングと、その複数のタイミングパルス信号が上記コモン
    用のドライバ回路に入力されるタイミングの位相関係
    を、上記コモンドライバ回路に向かう上記複数のタイミ
    ングパルス信号を遅延させて制御するコモンタイミング
    遅延回路と、 上記フレーム反転信号が上記両ドライバ回路に入力され
    るタイミングと、上記タイミング発生手段からの複数の
    タイミングパルス信号が上記セグメントドライバ回路に
    反映されるタイミングとの位相関係を制御するフレーム
    反転信号遅延回路とを設けたことを特徴とする液晶駆動
    回路。
  14. 【請求項14】 上記タイミング発生手段からの複数の
    タイミングパルス信号が上記セグメントドライバ回路に
    反映されるタイミングと、その複数のタイミングパルス
    信号が上記コモンドライバ回路に入力されるタイミング
    の位相関係を、上記データセレクト回路に向かう上記複
    数のタイミングパルス信号を遅延させて制御するセグメ
    ントタイミング遅延回路をさらに有することを特徴とす
    る請求項13に記載の液晶駆動回路。
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