JPH08314383A - メモ用紙積重体補充用ユニット - Google Patents

メモ用紙積重体補充用ユニット

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JPH08314383A
JPH08314383A JP12146095A JP12146095A JPH08314383A JP H08314383 A JPH08314383 A JP H08314383A JP 12146095 A JP12146095 A JP 12146095A JP 12146095 A JP12146095 A JP 12146095A JP H08314383 A JPH08314383 A JP H08314383A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏平C字状に形成されたディスペンサーに、
再剥離性粘着剤付きメモ用紙のテープ又はシート積重体
を簡単に補充するのを可能にする補充用ユニットを提供
する。 【構成】 本発明の再剥離性粘着剤付きメモ用紙補充用
ユニット20は、複数のメモ用紙積重体21を共通の基材22
に固定し、そして各積重体21の一番上のメモ用紙の粘着
剤非塗布端部23を、再剥離性粘着剤を積層した連結具24
で連結したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテープフラッグ
という商品名で市販されているもの等の再剥離性粘着剤
付きメモ用紙のテープ又はシート積重体を、それらを収
容するためのディスペンサーに補充するためのユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】付箋や見出し用に使用される再剥離性粘
着剤付きの短尺テープを複数収容し、順次繰り出して使
用するためのテープディスペンサーは、特開平4−50
4004号公報から既に知られている。このディスペン
サーには、一方の端部に再剥離性粘着剤を塗布した短尺
テープを、この粘着剤塗布端部を互い違いにして積層し
たテープ積重体が、一番上のテープの粘着剤非塗布端部
をディスペンサーの外に出して収容される。テープをデ
ィスペンサーから取り出す際には、ディスペンサーの外
に出ている一番上のテープの端をつまんで引き出す。こ
の時に、取り出されたテープの粘着剤塗布端に結合され
ていた下のテープの粘着剤非塗布端部が、次の使用に備
えてディスペンサーの外に引き出されてくる。こうする
ことによって、ディスペンサーからテープを1枚ずつ次
々に繰り出して使用することができる。
【0003】このディスペンサーの場合には、短尺テー
プ積重体の台紙をディスペンサーケースに接着剤で貼付
ける構造であったため、テープを使いきるとディスペン
サーへの新たなテープの補充ができないという不都合が
あり、また、テープ取出し口が突出していて邪魔になる
という不都合もあった。そこで、これらの不都合を解消
するための提案がなされた(特願平5−295086号
明細書参照)。
【0004】この新たに提案されたディスペンサーは、
平板材料の対向端部を、それらの先端が適当な間隔をあ
けて位置するように折り返して偏平C字状に形成したも
のであった。このディスペンサーに収容された短尺テー
プは、折り返した対向端部の間隙を取出し口として利用
して、先に説明したのと同じ要領で次々に取り出すこと
ができ、そして使い終えると、折り返して取出し口を形
成している翼状又は庇状部分を弾性的に変形させてた撓
ませることにより、新たなテープ積重体をディスペンサ
ーに補充することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、短尺テ
ープの補充を可能にした上記のディスペンサーでは、補
充の際に弾性変形を利用して翼状又は庇状部分を撓ませ
ることにより、言い換えればテープ取出し用の間隙をこ
じ開けることにより、新たなテープ積重体を装着するこ
とが必要なため、補充作業自体が煩雑であり、しかもテ
ープ積重体をディスペンサーの所定の位置に装着するこ
とが容易でないという欠点があった。そしてこれは、デ
ィスペンサーに収容すべき積重体が複数である場合に殊
に顕著であった。そこで、本発明の目的は、再剥離性粘
着剤付きメモ用紙のテープ又はシート積重体をディスペ
ンサーに簡単に補充するためのユニットを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、平板材料の対向端部をそれらの先端が適
当な間隔をあけて位置するように折り返して偏平C字状
に形成された再剥離性粘着剤付きメモ用紙ディスペンサ
ーに、メモ用紙積重体を補充するためのユニットであっ
て、複数のメモ用紙積重体を共通の基材に固定し、そし
て各積重体の一番上のメモ用紙の粘着剤非塗布端部を、
再剥離性粘着剤を積層した連結具で連結してあることを
特徴とするメモ用紙積重体補充用ユニットを提供するも
のである。
【0007】本発明における「再剥離性粘着剤付きメモ
用紙」とは、一つの端部に再剥離性粘着剤を積層したテ
ープ状又はシート状のものを指す。このようなテープ状
又はシート状のメモ用紙は、要件を記しそして用済み後
には剥がして取り去ることができるように一時的に文書
等に貼付して使用されるものはもちろん、このほかに
も、主として一時的な用途の付箋や見出し用に使用され
るような剥離可能なテープやシートを包含する。また、
本発明におけるメモ用紙の材料は、紙だけに限定され
ず、プラスチックフィルム等の材料であっても差し支え
ない。
【0008】本発明における「メモ用紙積重体」とは、
上で定義したメモ用紙を、粘着剤塗布端部を互い違いに
して積層した積重体であって、一番上のメモ用紙の粘着
剤非塗布端部を外に出してディスペンサーに収容し、こ
の外に出ている一番上のメモ用紙の端をつまんで引き出
すことによって、下のメモ用紙を次々に取り出すことが
できるようにされたものを指す。
【0009】次に、図面を参照して、本発明のメモ用紙
積重体補充用ユニットを詳しく説明する。以下の説明で
は、主として付箋や見出し用に利用される短尺テープか
らなるメモ用紙を取り上げるが、言うまでもなく、本発
明はこのような態様に限定されるものではない。
【0010】まず、再剥離性粘着剤付きメモ用紙ディス
ペンサーを説明する。図1に例示したように、ディスペ
ンサー1は、平板の透光性プラスチックシート2の対向
する端部3、3’を大略偏平C字状に折り曲げることに
よって、底部4、庇部5、5’を有するように製作さ
れ、両方の庇部5、5’の先端間の間隙6をこのディス
ペンサーから所望のメモ用紙を取出すための取出し口と
して利用するものである。透光性の材料を使用するの
は、ディスペンサー内のメモ用紙の残量の確認を容易に
するためである。
【0011】図2は、図1のディスペンサー1に、5組
の短尺テープ積重体11をその底部に接着して固定したも
のを示している。これらの短尺テープは半透明のプラス
チック材料製であり、一方の端部12を識別用に着色され
ている。また、これらの短尺テープ端部の着色は各積重
体ごとに違えてある。但し、短尺テープの材料も、短尺
テープ端部の着色も、積重体ごとにそれらのいろを変え
ることも、本発明にとって不可欠なことではない。各積
重体の一番上のテープの粘着剤を積層していない端部
は、ディスペンサーから取り出すために、図に示したよ
うにディスペンサーの開口部すなわちテープ取出し口6
から外に出してある。この図の場合には、短尺テープを
使いきってからディスぺンサーに新たな短尺テープ積重
体を補充しようとすると、先に説明したようにテープ取
出し用の間隙6をこじ開ける必要があり、しかも各積重
体を個々にディスペンサー内に装着する必要があって、
補充作業が面倒であった。
【0012】それに対して、本願発明の補充用ユニット
を使用すれば、短尺テープ積重体の補充を極めて容易に
行うことができる。図3に示したように、この補充用ユ
ニット20は、5組のメモ用紙積重体21を共通の基材22
に、積重体の一番下の短尺テープに積層された再剥離性
粘着剤を利用して固定し、そして各積重体の一番上の短
尺テープの粘着剤非塗布端部23を、再剥離性粘着剤を積
層した連結具24で連結してある。
【0013】このユニットにおける短尺テープ積重体
(すなわちメモ用紙積重体)21は、従来から使用されて
いるものと同じで差し支えない。これらの積重体21を固
定する共通基材22は、紙あるいはプラスチック材料から
製作することができる。プラスチック材料のうちで好ま
しいものを挙げると、ポリエステル、塩化ビニル、ポリ
プロピレン等である。この基材は、その上に固定する積
重体の重量を支えるのに十分で、且つ補充用ユニットを
ディスペンサーに装着する際にかけられる力に耐えるこ
とができれば、どのような厚さであってもよい。一般に
は、基材の厚さの下限は50μm程度である。
【0014】連結具24は、紙又はプラスチック製でよ
く、またフィルムあるいはテープとして製作することが
できる。連結具24のための好ましいプラスチック材料の
例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリカーボネート等である。連結用のフィルム又はテー
プの厚さは、適宜決めればよいが、一般には30〜100 μ
mであるのが好ましい。30μm未満の厚さでは、連結し
た各短尺テープの先端部に一緒の動きをさせるのが困難
になって、補充用ユニットをディスペンサーに挿入する
際に妨げとなる。100 μmを超える厚さでは、短尺テー
プに比べて連結具の方が強くなり過ぎて、短尺テープを
傷めてしまうことがある。
【0015】連結具24に積層される再剥離製粘着剤は、
ゴム系又はアクリル系の合成樹脂から製造されたもので
あれば、特に限定されない。この粘着剤の接着力は20
〜100g/25mmが好ましい。20g/25mm未
満では連結具を短尺テープに貼付けできなくなり、10
0g/25mmを上回ると補充用ユニットをディスペン
サーに装着後に連結具を各積重体から剥離するのが困難
になる。
【0016】次に、図4を参照して、本発明の補充用ユ
ニットのディスペンサーへの装着を説明する。短尺テー
プを使い終えて残った基材をディスペンサーから取り除
いた後、新たな補充用ユニット20を用意し、連結具24で
連結された各積重体21の一番上の短尺テープの先端部23
を一緒に起こし、これらの先端部23がディスペンサー1
の一方の端部8からディスペンサー1の庇状部分5、
5’の間隙6を通過するようにして、補充用ユニット20
を図の矢印の方向に挿入する。その後、連結具24を短尺
テープの先端部から取り除けば、ディスペンサー1は直
ちに使用可能な状態になる。
【0017】挿入を終えた補充用ユニットの固定は、任
意の都合のよい方法で行うことができる。例えば、補充
用ユニット20の基材22の幅をディスペンサー1の対応す
る内寸と同じか又はほぼ同じにしておいて、挿入後にデ
ィスペンサー1の弾性を利用して基材1を挟み込むこと
で固定することができる。あるいは、基材22の裏面(積
重体21が固定されていない方の面)と、この裏面と接触
するディスペンサー1の底部4の面の双方に、互いに嵌
合する凸部と凹部を設けておいて(これらの凸部及び凹
部をそれぞれ基材22の裏面とディスペンサー1の底部4
の面のうちのどちらに設けるかは自由である)、補充用
ユニット装着後にこれらの凸部と凹部とが勘合して補充
用ユニット20が固定されるようにしてもよい。
【0018】
【作用】本発明のメモ用紙積重体補充用ユニットの基材
は、補充すべき複数の積重体を固定しておくのに役立つ
とともに、これらの積重体をディスペンサーに一緒に装
着して補充するのを容易にする。また、各積重体の一番
上のメモ用紙の粘着剤非塗布端部を連結している連結具
は、補充用ユニットをディスペンサーに挿入する際に各
積重体の一番上のメモ用紙の自由端部である粘着剤非塗
布端部がおのおの勝手な動きをして補充用ユニット挿入
の妨げとなるのを防止する。
【0019】
【実施例】白色の厚紙(74×48×0.5mm)を台
紙として使用して、この上に5組の短尺テープ積重体を
等間隔に配置した。これらの積重体は、45mm×12
mmに裁断し、一方の端部に再剥離性粘着剤(接着強さ
60g/25mm)を積層した短尺テープを、粘着剤積
層端部を互い違いにして20枚重ねて製作した。各積重
体の粘着剤非塗布端部は、台紙上においていずれも同じ
側に位置するようにした。これらの粘着剤非塗布端部を
連結するため、幅12mmの白色紙テープ(住友スリー
エム社製カバーアップテープ、厚さ0.1mm、接着強
さ70g/25mm)を差し渡して、図3に模式的に例
示したような本発明の積重体補充用ユニットを作った。
【0020】この補充用ユニットは、厚さ0.3mmの
アモルファスポリエステル樹脂(A−PET)フィルム
で作った外寸74×49×3mmのディスペンサーに滑
らかに挿入して装着し、且つディスペンサーの弾性を利
用して都合よく固定することができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使いきって再剥離性粘着剤付きメモ用紙がなくなったデ
ィスペンサーに新たなメモ用紙積重体を極めて簡単に補
充することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再剥離性粘着剤付きメモ用紙ディスペンサーを
説明する図である。
【図2】短尺テープ積重体を装着したディスペンサーを
説明する斜視図である。
【図3】本発明のメモ用紙積重体補充用ユニットを説明
する斜視図である。
【図4】本発明の補充用ユニットのディスペンサーへの
装着を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1…ディスペンサー 6…テープ取出し口 11…短尺テープ積重体 20…補充用ユニット 21…メモ用紙積重体 22…基材 23…粘着剤非塗布端部 24…連結具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板材料の対向端部をそれらの先端が適
    当な間隔をあけて位置するように折り返して偏平C字状
    に形成された再剥離性粘着剤付きメモ用紙ディスペンサ
    ーに、メモ用紙積重体を補充するためのユニットであっ
    て、複数のメモ用紙積重体を共通の基材に固定し、そし
    て各積重体の一番上のメモ用紙の粘着剤非塗布端部を、
    再剥離性粘着剤を積層した連結具で連結してあることを
    特徴とするメモ用紙積重体補充用ユニット。
  2. 【請求項2】 前記基材が紙又はプラスチック材料で作
    られていることを特徴とする、請求項1記載の補充用ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記連結具が紙又はプラスチック材料製
    であることを特徴とする、請求項1又は2記載の補充用
    ユニット。
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