JPH08313805A - レンズ装置及び紫外線集光装置 - Google Patents

レンズ装置及び紫外線集光装置

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JPH08313805A
JPH08313805A JP7119946A JP11994695A JPH08313805A JP H08313805 A JPH08313805 A JP H08313805A JP 7119946 A JP7119946 A JP 7119946A JP 11994695 A JP11994695 A JP 11994695A JP H08313805 A JPH08313805 A JP H08313805A
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JP
Japan
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lens
objective lens
lens device
ultraviolet
aspherical
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JP7119946A
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English (en)
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Shigeo Kubota
重夫 久保田
Naoya Eguchi
直哉 江口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1372Lenses
    • G11B7/1374Objective lenses
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/02Simple or compound lenses with non-spherical faces

Abstract

(57)【要約】 【構成】 対物レンズ装置15は、一面が球面研磨され
た合成石英からなる球面部21の該一面にフッ化樹脂を
コーティングして非球面部22を形成した第1レンズ2
0と、一面が球面研磨された合成石英よりなる第2レン
ズ23からなる。 【効果】 フォーカス駆動機構を小さくし、適用される
装置の小型化と軽量化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線領域の光を集光
するレンズ装置及びこのレンズ装置を用いる紫外線集光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの記憶装置、画像情報のパ
ーケージメディアとして、光ディスクの高密度化が進ん
でいる。光ディスクの高密度化は、高密度記録と高密度
再生に分けられるが、いずれの場合も光源から光ディス
クに出射されるレーザ光の短波長化が有効である。
【0003】例えば光ディスクの製造工程において、短
波長光源から出射された短波長化レーザ光が情報信号に
応じて強度変調されて原盤上のフォトレジストに照射さ
れれば、最終的に高密度記録の施された光ディスクを製
造することができる。
【0004】ここで、短波長化レーザ光として例えば波
長266nmの紫外線レーザ光を用いた光ディスクカッ
ティング装置について図11を参照しながら説明する。
この光ディスクカッティング装置50の短波長光源であ
る紫外線光源51から出射された紫外線レーザ光は、光
強度変調器52により情報信号に応じて強度変調され
る。光強度変調器52を透過した紫外線レーザ光は、ビ
ームエキスパンダ53により光束を広げられる。ビーム
エキスパンダ53により光束を広げられた紫外線レーザ
光は、折り返しミラー54で反射されて対物レンズ装置
55に導かれる。対物レンズ装置55は球面レンズを組
み合わせて成り、上記情報信号に応じて強度変調された
紫外線レーザ光を原盤56上に照射する。
【0005】この際、原盤56はX−Yステージ57上
で回転している。また、X−Yステージ57は、原盤5
6をX−Y方向に動かしてトラッキング制御を行ってい
る。また、フォーカス制御は、駆動コイル58によって
対物レンズ装置55を図中矢印Fに示す方向に動かすこ
とによって行われる。
【0006】原盤56は、例えば厚み6mmのガラス円
盤に例えば0.1μmの厚みにフォトレジストを塗布し
てなる。上記紫外線レーザ光は、光強度変調器52で強
弱がつけられ、情報信号に応じた強さで上記フォトレジ
ストを感光させる。その後、原盤56を現像すると、感
光された部分のフォトレジストが現像液に溶け、ピット
の列ができる。これに金属を蒸着した後、再生して記録
状態、きず等による欠陥状態をチェックした後、例えば
Niメッキをしてスタンパを形成する。このスタンパを
用いて大量のレプリカを作る。このレプリカから最終的
に高密度記録が施された光ディスクが作られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
カッティング装置50に用いる対物レンズ装置55は、
従来、紫外線レーザ光がガラスレンズに吸収されてしま
うため、合成石英からなる球面レンズを組み合わせて構
成されていた。合成石英レンズの一面を球面とするのは
比較的たやすいが、非球面とするのは困難である。この
ため、従来の対物レンズ装置55は、例えば直径20〜
30mm、長さ50mm、質量100gというように大
型化してしまう。このため、この対物レンズ装置55を
駆動する駆動コイル58を備えるフォーカス駆動機構
も、大型化してしまう。対物レンズ装置55及びフォー
カス駆動機構が大きくなれば、光ディスクカッティング
装置全体の小型化と軽量化を妨げてしまう。
【0008】また、光ディスクカッティング装置50
は、対物レンズ装置55のトラッキング制御をX−Yス
テージ57を動かして相対的に行っているため、高速の
ビームスキャンができなかった。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、フォーカス駆動機構を小さくし、適用される装
置の小型化と軽量化を実現できるレンズ装置の提供を目
的とする。
【0010】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、フォーカス駆動機構を小さくできるた
め、小型化と軽量化を実現できる紫外線集光装置の提供
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレンズ装置
は、上記課題を解決するため、球面研磨した一面にフッ
化樹脂をコーティングして非球面を形成してなる少なく
とも1枚の合成石英レンズを備えて、紫外線領域の光を
集光する。
【0012】また、本発明に係る紫外線集光装置は、上
記課題を解決するため、球面研磨した一面にフッ化樹脂
をコーティングして非球面を形成してなる少なくとも1
枚の合成石英レンズを備えた紫外線非球面レンズ手段
と、上記紫外線非球面レンズ手段を少なくとも光軸方向
に駆動する駆動手段とを備える。
【0013】
【作用】一面が球面研磨された合成石英レンズの該球面
にフッ化樹脂をコーティングして非球面を形成した合成
石英レンズを用いているので、レンズ装置自体が小さく
なり、フォーカス駆動機構の小型化、軽量化を達成でき
る。
【0014】
【実施例】本発明に係るレンズ装置及び紫外線集光装置
の実施例について説明する。ここでは、光ディスクカッ
ティング装置を第1実施例、光学ピックアップ装置を第
2実施例としている。共にレンズ装置を用いた紫外線集
光装置の例である。
【0015】先ず、図1に示す第1実施例の光ディスク
カッティング装置10は、紫外線領域の光である紫外線
レーザ光を光強度変調器12により情報信号に応じて強
度変調してから原盤16上のフォトレジストに照射す
る。この後、原盤16を現像すると、上記紫外線レーザ
光に感光した部分のフォトレジストが現像液に溶け、ピ
ットの列ができる。これに金属を蒸着した後、再生して
記録状態、きず等による欠陥状態をチェックした後、例
えばNiメッキをしてスタンパを形成する。このスタン
パを用いて大量のレプリカを作り、このレプリカから最
終的に高密度記録が施された光ディスクが作られる。
【0016】ここで、対物レンズ装置15は、球面研磨
した一面にフッ化樹脂をコーティングして非球面を形成
してなる少なくとも1枚の合成石英レンズを備えてな
る。
【0017】光ディスクカッティング装置10は、上記
対物レンズ装置15と、この対物レンズ装置15を少な
くとも光軸方向に駆動する駆動手段である駆動コイル1
7とを備えている。
【0018】また、この光ディスクカッティング装置1
0は、短波長光源として紫外線領域の例えば波長266
nmのレーザ光を出射する紫外線レーザのような紫外線
光源11を備えている。紫外線光源11から出射された
紫外線レーザ光は、光強度変調器12により情報信号に
応じて強度変調される。光強度変調器12を透過した紫
外線レーザ光は、ビームエキスパンダ13により光束を
広げられる。ビームエキスパンダ13により光束を広げ
られた紫外線レーザ光は、折り返しミラー14で反射さ
れて対物レンズ装置15に導かれる。対物レンズ装置1
5は上記紫外線レーザ光を原盤16上のフォトレジスト
に照射する。なお、原盤16は、スピンドルモータ19
の発生した回転駆動力によって回転している。
【0019】ここで、フォーカス制御は、フォーカシン
グ駆動コイル17によって対物レンズ装置15を図中矢
印F方向に駆動して行われる。また、トラッキング制御
は、トラッキング駆動コイル18によって対物レンズ装
置15を図中矢印T方向に駆動して行われる。
【0020】対物レンズ装置15は、図2に示すよう
に、一面が球面研磨された合成石英からなる球面部21
の該一面にフッ化樹脂をコーティングして非球面部22
を形成した第1レンズ20と、一面が球面研磨された合
成石英よりなる第2レンズ23からなる。第1レンズ2
0において、フッ化樹脂がコーティングされて形成され
た非球面部22は、屈折率nが1.41〜1.43であ
る。
【0021】また、この対物レンズ装置15は、第1レ
ンズ20の非球面部22の表面である第1面15aと、
球面部21の表面である第2面15bと、球面部21の
裏面である第3面15cと、第2レンズ23の表面であ
る第4面15dと、第2レンズ23の裏面である第5面
15eとを備えている。
【0022】以下、この対物レンズ装置15のいくつか
の具体例について説明する。
【0023】先ず、第1具体例は、波長266nmの紫
外線レーザ光に対して焦点距離4.674mm、バック
フォーカス2.7mmとなるような開口数NA(=0.
4)を有し、射出瞳径が4.1mmである対物レンズ装
置である。また、第1具体例の非球面部22の屈折率n
は、1.41である。
【0024】この第1具体例は、非球面形状Zが
【0025】
【数1】
【0026】のように表せる。この(1)式において、
CURVは非球面の内接球面の曲率、kは円錐常数、hは中
心軸からの変位量、Aは4次の非球面係数、Bは6次の
非球面係数、Cは8次の非球面係数、Dは10次の非球
面係数である。
【0027】この第1具体例は次のようなレンズ諸元を
備えている。なお、ここでは第1面15a、第2面15
b、第3面15c、第4面15d、第5面15eという
面種類別に曲率半径、面間隔、屈折率の順でレンズ諸元
を示す。また、物体面の曲率半径と面間隔は、共に無限
大(∞)である。
【0028】第1面15aの曲率半径は3.10000、面間
隔は0.050000、屈折率は1.410000である。ここでいう面
間隔は第1面15aと第2面15bとの光軸L上での間
隔である。また、ここでいう屈折率は第1面15aと第
2面15b間、すなわち非球面部22の屈折率である。
また、この第1面15aの上記(1)式に示した各非球
面係数は、k=-1.77O441(回転双曲面)、A=0.40556
E-02、B=-0.146668E-03、C=0.000000E+00、D=0.0
00000E+00である。
【0029】第2面15bの曲率半径は3.000000、面間
隔は1.90000000、屈折率は1.4996790000である。ここで
も上記第1面15aの記載と同様に、面間隔とは第2面
15bと第3面15cとの光軸L上での間隔である。ま
た屈折率は第2面15bと第3面15cとの間、すなわ
ち球面部21の屈折率である。
【0030】第3面の曲率半径は無限大(∞)、面間隔
は0.30000000、屈折率は空気と同様である。ここでの面
間隔とは、第3面15cと第4面15dとの光軸L上で
の間隔である。また屈折率は第3面15cと第4面15
dの間、すなわち空気の屈折率である。
【0031】第4面15dの曲率半径は4.919710、面間
隔は1.00000000、屈折率は1.4996790000である。ここで
の面間隔とは、第4面15dと第5面15eとの光軸L
上での間隔である。また屈折率は第4面15dと第5面
15eの間、すなわち第2レンズの屈折率である。
【0032】第5面15eの曲率半径は11.49383、面間
隔は2.75143000、屈折率は空気と同様である。ここでの
面間隔とは、第5面15eと物体面との光軸L上での間
隔である。また屈折率は第5面15eと物体面の間、す
なわち空気の屈折率である。
【0033】そして、レンズ仕様としては、基板厚が0
mm、開口数(NA)が0.40000、波長が266nmのと
き、像高が0.05000である。
【0034】以上に示したこの第1具体例の光軸に対す
る波面収差の変化を図3及び4に示す。図3の(A)に
は光軸からの傾きが0.5゜つまり軸外0.5゜での子午面内
収差の変化を示し、図3の(B)には軸上での子午面内
収差を示す。上記収差は軸上で0.002rmsλ、軸外0.5゜
で0.021rmsλとなる。どちらの場合でも十分にマルシャ
ルの許容値0.07rmsλ以下となる。なお、図4の(A)
には軸外0.5゜での球欠面内収差の変化を示し、図4の
(B)には軸上での球欠面内収差の変化を示す。
【0035】したがって、この第1具体例は、従来より
小型でありながら光軸の傾きに対してもマルシャルの許
容値以下に波面収差を抑えることができる。
【0036】このため、第1具体例を適用した対物レン
ズ装置15を駆動しフォーカス制御を行うフォーカシン
グ駆動コイル17を使ったフォーカス駆動機構は、小型
化できる。また、トラッキング駆動コイル18を使った
トラック駆動機構で、第1具体例を適用した対物レンズ
装置15を駆動し、トラック制御を行うことができ、か
つそのトラック駆動機構も小型化できる。
【0037】次に、対物レンズ装置15の第2具体例に
ついて説明する。この第2具体例は、上記第1具体例と
同様に波長266nmの紫外線レーザ光に対して焦点距
離4.674mm、バックフォーカス2.7mmとなる
ような開口数NA(=0.4)を有し、射出瞳径が4.
1mmである対物レンズ装置である。この第2具体例の
非球面形状Zも上記(1)式で表せる。
【0038】この第2具体例は次のようなレンズ諸元を
備えている。なお、ここでも面種類別に曲率半径、面間
隔、屈折率の順でレンズ諸元を示す。また、面間隔、屈
折率についても第1具体例の定義と同様である。また、
物体面の曲率半径と面間隔は、共に無限大(∞)であ
る。
【0039】第1面15aの曲率半径は3.10000、面間
隔は0.050000、屈折率は1.420000である。また、この第
1面15aの上記(1)式に示した各非球面係数は、k
=-1.746914(回転双曲面)、A=0.404955E-02、B=-
0.133193E-03、C=0.000000E+00、D=0.000000E+00で
ある。
【0040】第2面15bの曲率半径は3.000000、面間
隔は1.90000000、屈折率は1.4996790000である。第3面
15cの曲率半径は無限大(∞)、面間隔は0.3000000
0、屈折率は空気と同様である。第4面15dの曲率半
径は4.87750、面間隔は1.00000000、屈折率は1.4996790
000である。第5面15eの曲率半径は11.21653、面間
隔は2.750606である。
【0041】そして、レンズ仕様としては、基板厚が0
mm、開口数(NA)が0.40000、波長が266nmのと
き、像高が0.05000mmであり、第1具体例と同じであ
る。
【0042】以上に示したこの第2具体例の光軸に対す
る波面収差の変化を図5及び図6に示す。図5の(A)
には軸外0.5゜での子午面内収差の変化を示し、図5の
(B)には軸上での子午面内収差を示す。上記収差は軸
上で0.002rmsλ、軸外0.5゜で0.02rmsλとなる。どちら
の場合でも十分にマルシャルの許容値0.07rmsλ以下と
なる。なお、図6の(A)には軸外0.5゜での球欠面内
収差の変化を示し、図6の(B)には軸上での球欠面内
収差の変化を示す。
【0043】したがって、この第2具体例は、上記第1
具体例と同じように、従来の対物レンズ装置よりも小型
でありながら光軸の傾きに対してもマルシャルの許容値
以下に波面収差を抑えることができる。
【0044】このため、この第2具体例を適用した対物
レンズ装置15を駆動しフォーカス制御を行うフォーカ
シング駆動コイル17を使ったフォーカス駆動機構は、
小型化できる。また、トラッキング駆動コイル18を使
ったトラック駆動機構で、第2具体例を適用した対物レ
ンズ装置15を駆動し、トラック制御を行うことがで
き、かつそのトラック駆動機構を小さくできる。
【0045】次に、対物レンズ装置15の第3具体例に
ついて説明する。この第3具体例も、上記第1及び第2
具体例と同様に波長266nmの紫外線レーザ光に対し
て焦点距離4.674mm、バックフォーカス2.7m
mとなるような開口数NA(=0.4)を有し、射出瞳
径が4.1mmである対物レンズである。また、この第
3具体例も非球面形状Zを上記(1)式のように表せ
る。
【0046】この第3具体例は次のようなレンズ諸元を
備えている。なお、ここでも面種類別に曲率半径、面間
隔、屈折率の順でレンズ諸元を示す。また、面間隔、屈
折率についても第1及び第2具体例の定義と同様であ
る。また、物体面の曲率半径と面間隔は、共に無限大
(∞)である。
【0047】第1面15aの曲率半径は3.10000、面間
隔は0.050000、屈折率は1.430000である。また、この第
1面15aの上記(1)式に示した各非球面係数は、k
=-1.740877(回転双曲面)、A=0.398929E-02、B=-
0.134266E-03、C=0.000000E+00、D=0.000000E+00で
ある。
【0048】第2面15bの曲率半径は3.000000、面間
隔は1.90000000、屈折率は1.4996790000である。第3面
15cの曲率半径は無限大(∞)、面間隔は0.3000000
0、屈折率は空気と同様である。第4面15dの曲率半
径は5.52523、面間隔は1.00000000、屈折率は1.4996790
000である。第5面15eの曲率半径は16.80428、面間
隔は2.786303である。
【0049】そして、レンズ仕様としては、基板厚が0
mm、開口数(NA)が0.40000、波長が266nmのとき
に、像高が0.05000mmであり、第1及び第2具体例と
同じである。
【0050】以上に示したこの第3具体例の対物レンズ
の光軸に対する波面収差の変化を図7及び図8に示す。
図7の(A)には軸外0.5゜での子午面内収差の変化を
示し、図7の(B)には軸上での子午面内収差を示す。
上記収差は軸上で0.002rmsλ、軸外0.5゜で0.022rmsλ
となる。どちらの場合でも十分にマルシャルの許容値0.
07rmsλ以下となる。なお、図8の(A)には軸外0.5゜
での球欠面内収差の変化を示し、図8の(B)には軸上
での球欠面内収差の変化を示す。
【0051】したがって、この第3具体例は、上記第1
及び第2具体例と同じように、従来の対物レンズよりも
小型でありながら光軸の傾きに対してもマルシャルの許
容値以下に波面収差を抑えることができる。
【0052】このため、この第3具体例を適用した対物
レンズ装置15を駆動しフォーカス制御を行うフォーカ
シング駆動コイル17を使ったフォーカス駆動機構は、
小型化できる。また、トラッキング駆動コイル18を使
ったトラック駆動機構で、第3具体例を適用した対物レ
ンズ装置15を駆動し、トラック制御を行うことがで
き、かつそのトラック駆動機構も小型化できる。
【0053】以上より、これら第1、第2及び第3具体
例のような対物レンズ装置15、上記フォーカス駆動機
構、上記トラック駆動機構を備える光ディスクカッティ
ング装置10は、小型化と軽量化を実現できる。
【0054】次に、図9に示す第2実施例の光学ピック
アップ装置30について説明する。
【0055】この第2実施例は、紫外線光源31が出射
した紫外線領域の光である紫外線レーザ光を用いて光学
ディスク37の信号記録面に情報信号を記録する光学ピ
ックアップ装置30である。この光学ピックアップ装置
30は、対物レンズ装置36を用いて、上記紫外線レー
ザ光を光学ディスク37の信号記録面に集光している。
そして、この光学ピックアップ装置30は、対物レンズ
装置36を光軸方向であるフォーカス方向Fに駆動する
と共に、光軸方向に対して垂直方向となるトラッキング
方向Tにも駆動する。
【0056】光学ピックアップ装置30において、紫外
線光源31から出射された紫外線レーザ光は、光強度変
調器32により情報信号に応じて強度変調される。光強
度変調器32を透過した紫外線レーザ光は、ビームエキ
スパンダ33により光束が広げられる。ビームエキスパ
ンダ33で光束が広げられた紫外線レーザ光は、折り返
しミラー34で反射されてから、2軸アクチュエータ3
5がフォーカス及びトラッキングを制御する対物レンズ
装置36に導かれる。対物レンズ装置36は、上記紫外
線レーザ光を光学ディスク37上の信号記録面に集光す
る。そして、この光学ピックアップ装置30は、上述し
たように、情報信号に応じた記録マークを光学ディスク
37上の信号記録面に形成する。
【0057】対物レンズ装置36は、上記第1実施例に
用いられた対物レンズ装置15と同様に、球面研磨した
一面にフッ化樹脂をコーティングして非球面を形成した
1枚の合成石英レンズと、もう一枚の球面レンズを組み
合わせて成り、図2に示すような構造である。この対物
レンズ装置36には、説明を省略するが、上記第1〜第
3の具体例を適用することができる。
【0058】したがって、この対物レンズ装置36も従
来より小型でありながら光軸の傾きに対してもマルシャ
ルの許容値以下に波面収差を抑えることができる。
【0059】なお、この対物レンズ装置36のフォーカ
シング及びトラッキングを制御する2軸アクチュエータ
35の概略を図10に示す。この2軸アクチュエータ3
5は、対物レンズ装置36を保持するレンズホルダ40
と、フォーカシング駆動用及びトラッキング駆動用のコ
イル41と、コイル41を挟み込むように設置された一
対のマグネット40a及び40bと、ベース43と、ヒ
ンジ構造のアーム42とを備えて成る。この2軸アクチ
ュエータ35におけるトラッキング制御は、ヒンジ構造
のアーム42により対物レンズ装置36を図中矢印T方
向に回動して行われる。また、フォーカス制御は、これ
らのリング機構により対物レンズ36を図中矢印F方向
に上下動して行われる。
【0060】対物レンズ装置36は、上述したように小
型、軽量であるため、この対物レンズ装置36を駆動し
てフォーカシング及びトラッキングを制御する2軸アク
チュエータ35も小型化、軽量化することができる。
【0061】以上より、対物レンズ装置36と、2軸ア
クチュエータ35とを備えるこの第2実施例の光学ピッ
クアップ装置30も、小型化と軽量化を実現できる。
【0062】なお、本発明に係るレンズ装置及び紫外線
集光装置の実施例は、上記第1、第2の実施例にのみ限
定されるものではなく、紫外線非球面レンズを用いて紫
外線領域のレーザ光を集光するようなレーザ装置を備え
ていれば例えばレーザ描画装置や、レーザ加工装置でも
よい。
【0063】
【発明の効果】本発明に係るレーザ装置は、球面研磨し
た一面にフッ化樹脂をコーティングして非球面を形成し
てなる少なくとも1枚の合成石英レンズを備えてなるの
で、フォーカス駆動機構を小さくし、適用される装置の
小型化と軽量化を実現できる。
【0064】また、本発明に係る紫外線集光装置は、球
面研磨した一面にフッ化樹脂をコーティングして非球面
を形成してなる少なくとも1枚の合成石英レンズを備え
た紫外線非球面レンズ手段と、上記紫外線非球面レンズ
手段を少なくとも光軸方向に駆動する駆動手段とを備え
てなるので、フォーカス駆動機構を小さくできるため、
小型化と軽量化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ装置及び紫外線集光装置の
第1実施例となる光ディスクカッティング装置の概略構
成図である。
【図2】上記第1実施例となる光ディスクカッティング
装置に用いられる対物レンズ装置の模式図である。
【図3】上記対物レンズ装置の第1具体例の子午面内収
差の変化特性図である。
【図4】上記対物レンズ装置の第1具体例の球欠面内収
差の変化特性図である。
【図5】上記対物レンズ装置の第2具体例の子午面内収
差の変化特性図である。
【図6】上記対物レンズ装置の第2具体例の球欠面内収
差の変化特性図である。
【図7】上記対物レンズ装置の第3具体例の子午面内収
差の変化特性図である。
【図8】上記対物レンズ装置の第3具体例の球欠面内収
差の変化特性図である。
【図9】本発明に係るレンズ装置及び紫外線集光装置の
第2実施例となる光学ピックアップ装置の概略構成図で
ある。
【図10】上記第2実施例となる光学ピックアップ装置
に用いられる2軸アクチュエータの外観斜視図である。
【図11】従来の紫外線集光装置の一種である光ディス
クカッティング装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 光ディスクカッティング装置 11、31 紫外線光源 12、32 光強度変調器 13、33 ビームエキスパンダ 14、34 折り返しミラー 15、36 対物レンズ装置 16 原盤 17 フォーカシング駆動コイル 18 トラッキング駆動コイル 30 光学ピックアップ装置 37 光学ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線領域の光を集光するレンズ装置に
    おいて、 球面研磨した一面にフッ化樹脂をコーティングして非球
    面を形成してなる少なくとも1枚の合成石英レンズを備
    えることを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 球面研磨した一面にフッ化樹脂をコーテ
    ィングして非球面を形成してなる少なくとも1枚の合成
    石英レンズを備えた紫外線非球面レンズ手段と、 上記紫外線非球面レンズ手段を少なくとも光軸方向に駆
    動する駆動手段とを備えることを特徴とする紫外線集光
    装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、上記紫外線非球面レン
    ズ手段を光軸方向に対して垂直にも駆動することを特徴
    とする請求項2記載の紫外線集光装置。
JP7119946A 1995-05-18 1995-05-18 レンズ装置及び紫外線集光装置 Withdrawn JPH08313805A (ja)

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