JPH08312826A - 電磁弁およびこれを備えた高圧液体注入装置 - Google Patents
電磁弁およびこれを備えた高圧液体注入装置Info
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- JPH08312826A JPH08312826A JP14408195A JP14408195A JPH08312826A JP H08312826 A JPH08312826 A JP H08312826A JP 14408195 A JP14408195 A JP 14408195A JP 14408195 A JP14408195 A JP 14408195A JP H08312826 A JPH08312826 A JP H08312826A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルブシートをプランジャの摺動に対して進
退可能とするにとにより、漏れ具合を同じくして開閉頻
度が従来の300万〜400万回位の数倍となる電磁弁
を提供する。 【構成】 電磁コイル1への通電により摺動するプラン
ジャ3と、このプランジャ3に対向するバルブシート1
3とを有し、かつプランジャ3とバルブシート13との
開閉が少なくとも1秒間に数回〜10数回であるものに
おいて、プランジャ3の先端3aとバルブシート13の
弁座13aとをそれぞれ平坦面に形成し、かつバルブシ
ート13をプランジャ3の摺動に対して進退可能に挿着
した。
退可能とするにとにより、漏れ具合を同じくして開閉頻
度が従来の300万〜400万回位の数倍となる電磁弁
を提供する。 【構成】 電磁コイル1への通電により摺動するプラン
ジャ3と、このプランジャ3に対向するバルブシート1
3とを有し、かつプランジャ3とバルブシート13との
開閉が少なくとも1秒間に数回〜10数回であるものに
おいて、プランジャ3の先端3aとバルブシート13の
弁座13aとをそれぞれ平坦面に形成し、かつバルブシ
ート13をプランジャ3の摺動に対して進退可能に挿着
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体を制御する電磁
弁に関するもので、特に1秒間に数回〜10数回開閉す
る直動型電磁弁に関するものである。また、この発明
は、ゴルフ場などの広大な芝地を移動してその土中に高
圧の液体を注入して土壌を活性化する高圧液体注入装置
に関するものである。
弁に関するもので、特に1秒間に数回〜10数回開閉す
る直動型電磁弁に関するものである。また、この発明
は、ゴルフ場などの広大な芝地を移動してその土中に高
圧の液体を注入して土壌を活性化する高圧液体注入装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な直動型電磁弁を図8,図
9を用いて説明する。図8は閉状態を示す軸方向断面
図、図9は開状態を示す軸方向断面図であり、図におい
て1は電磁コイル、2はコア、3はプランジャ、4はプ
ランジャ3の復帰用バネ、5は弁座弾性体、6は吸入
口、7は吐出口である。
9を用いて説明する。図8は閉状態を示す軸方向断面
図、図9は開状態を示す軸方向断面図であり、図におい
て1は電磁コイル、2はコア、3はプランジャ、4はプ
ランジャ3の復帰用バネ、5は弁座弾性体、6は吸入
口、7は吐出口である。
【0003】図8の閉状態では、電磁コイル1が通電さ
れていないので、バネ4によりプランジャ3が弁座弾性
体5に押しつけられ、吸入口6側の流体は止まってい
る。この図8の閉状態から電磁コイル1を通電すると、
プランジャ3はバネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動
されて図9に示すようにコア2に吸着され、弁座弾性体
5が開いて流体が吸入口6から吐出口7へと流れる。
れていないので、バネ4によりプランジャ3が弁座弾性
体5に押しつけられ、吸入口6側の流体は止まってい
る。この図8の閉状態から電磁コイル1を通電すると、
プランジャ3はバネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動
されて図9に示すようにコア2に吸着され、弁座弾性体
5が開いて流体が吸入口6から吐出口7へと流れる。
【0004】このようにプランジャ3の摺動によって弁
座弾性体5の開閉を行うものであるが、プランジャ3の
摺動の際には微小ではあるが偏心或いは図10に示すよ
うに弁座弾性体5に対して角度誤差θ1 が生じるので、
プランジャ3のストロークをd1 分多くとることにより
その誤差を吸収し、図11に示す全閉状態を保持してい
る。
座弾性体5の開閉を行うものであるが、プランジャ3の
摺動の際には微小ではあるが偏心或いは図10に示すよ
うに弁座弾性体5に対して角度誤差θ1 が生じるので、
プランジャ3のストロークをd1 分多くとることにより
その誤差を吸収し、図11に示す全閉状態を保持してい
る。
【0005】このためにプランジャ3のストロークには
弁座弾性体5をさらに押しつけるストロークd1 が必要
となり、よってこのストロークd1 分の移動時間t1 が
図12に示すように必要となるので、この種の構造の電
磁弁は1秒間に数回〜10数回開閉することはできない
ものである。
弁座弾性体5をさらに押しつけるストロークd1 が必要
となり、よってこのストロークd1 分の移動時間t1 が
図12に示すように必要となるので、この種の構造の電
磁弁は1秒間に数回〜10数回開閉することはできない
ものである。
【0006】かかる点に鑑みて発明された電磁弁が、例
えば特開平6−319303号公報に示されている。そ
の構成を図13について説明する。図13は閉状態を示
す軸方向断面図であり、前記した従来のものと同一また
は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図に
おいて、9はケース10にボルト11により固定したバ
ルブシートで、その弁座9aにプランジャ3が対向して
いる。図13の閉状態では、電磁コイル1が通電されて
いないので、バネ4によりロッド12を介してプランジ
ャ3がバルブシート9に押しつけられて弁座9aが閉
じ、吸入口6側の液体は止まっている。この図13の閉
状態から電磁コイル1を通電すると、プランジャ3はバ
ネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動されて弁座9aが
開き、液体が吸入口6から吐出口7へと流れる。
えば特開平6−319303号公報に示されている。そ
の構成を図13について説明する。図13は閉状態を示
す軸方向断面図であり、前記した従来のものと同一また
は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図に
おいて、9はケース10にボルト11により固定したバ
ルブシートで、その弁座9aにプランジャ3が対向して
いる。図13の閉状態では、電磁コイル1が通電されて
いないので、バネ4によりロッド12を介してプランジ
ャ3がバルブシート9に押しつけられて弁座9aが閉
じ、吸入口6側の液体は止まっている。この図13の閉
状態から電磁コイル1を通電すると、プランジャ3はバ
ネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動されて弁座9aが
開き、液体が吸入口6から吐出口7へと流れる。
【0007】このようにプランジャ3の先端をバルブシ
ート9の弁座9aに直接閉塞させるようになっているの
で、前述のようにプランジャ3の摺動の際に微小ではあ
るが偏心或いは図14に示すようにバルブシート9に対
して角度誤差θ1 が生じると、弁座9aの開いているス
トロークd2 が発生するので初期の段階では図15に示
すように閉鎖時間帯においても漏れ(Q=リーク量)が
生じる。この漏れQは、1秒間に10回開閉したとして
約15時間から20時間位(50万〜70万回の開閉頻
度)経過すると、プランジャ3の先端と弁座9aとの摺
合わせによってシート効果(気密性)が高くなり、図1
6に示すように減少(Q1 )する。
ート9の弁座9aに直接閉塞させるようになっているの
で、前述のようにプランジャ3の摺動の際に微小ではあ
るが偏心或いは図14に示すようにバルブシート9に対
して角度誤差θ1 が生じると、弁座9aの開いているス
トロークd2 が発生するので初期の段階では図15に示
すように閉鎖時間帯においても漏れ(Q=リーク量)が
生じる。この漏れQは、1秒間に10回開閉したとして
約15時間から20時間位(50万〜70万回の開閉頻
度)経過すると、プランジャ3の先端と弁座9aとの摺
合わせによってシート効果(気密性)が高くなり、図1
6に示すように減少(Q1 )する。
【0008】しかし、開閉頻度が300万〜400万回
位になると、図17に示すように弁座9aが摩耗してそ
の分プランジャ3のストロークがd3 分増大するので、
図18に示すように開放時間帯の流量が初期値の流量よ
りもその分Q2 増大すると共に閉鎖時間帯の漏れQ3 も
増え、結局寿命となる。
位になると、図17に示すように弁座9aが摩耗してそ
の分プランジャ3のストロークがd3 分増大するので、
図18に示すように開放時間帯の流量が初期値の流量よ
りもその分Q2 増大すると共に閉鎖時間帯の漏れQ3 も
増え、結局寿命となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の電磁弁
は図13に示すように構成して1秒間に数回〜10数回
開閉させているので、開閉頻度が300万〜400万回
位になると、図17に示すように弁座9aの摩耗によっ
てプランジャ3のストロークd3 が増大して寿命になる
という問題点があった。
は図13に示すように構成して1秒間に数回〜10数回
開閉させているので、開閉頻度が300万〜400万回
位になると、図17に示すように弁座9aの摩耗によっ
てプランジャ3のストロークd3 が増大して寿命になる
という問題点があった。
【0010】請求項1の発明はかかる問題点を解消する
ためになされたもので、バルブシートをプランジャの摺
動に対して進退可能とすることにより、漏れ具合を同じ
くして開閉頻度が従来の300万〜400万回位の数倍
となる電磁弁を得ることを目的とする。
ためになされたもので、バルブシートをプランジャの摺
動に対して進退可能とすることにより、漏れ具合を同じ
くして開閉頻度が従来の300万〜400万回位の数倍
となる電磁弁を得ることを目的とする。
【0011】請求項2の発明はプランジャの先端に首振
り可能な弁体を嵌挿することにより、プランジャの偏心
或いは角度誤差を吸収して全体的に漏れ量を軽減できる
と共に弁座の摩耗が軽減してさらに寿命が長くなる電磁
弁を得ることを目的とする。
り可能な弁体を嵌挿することにより、プランジャの偏心
或いは角度誤差を吸収して全体的に漏れ量を軽減できる
と共に弁座の摩耗が軽減してさらに寿命が長くなる電磁
弁を得ることを目的とする。
【0012】請求項3の発明は開閉頻度が300万〜4
00万回位の数倍である電磁弁を備えることにより、ゴ
ルフ場などの広大な芝地への使用が電磁弁の短命のため
にできなかったのが可能になると共にこのことが1秒間
に数回〜10数回開閉する電磁弁の使用が可能になるこ
とになって本機の移動速度が高速化し高圧液体注入作業
の高能率化が図れる高圧液体注入装置を得ることを目的
とする。
00万回位の数倍である電磁弁を備えることにより、ゴ
ルフ場などの広大な芝地への使用が電磁弁の短命のため
にできなかったのが可能になると共にこのことが1秒間
に数回〜10数回開閉する電磁弁の使用が可能になるこ
とになって本機の移動速度が高速化し高圧液体注入作業
の高能率化が図れる高圧液体注入装置を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
磁弁は、プランジャの先端とバルブシートの弁座とをそ
れぞれ平坦面に形成し、かつバルブシートをプランジャ
の摺動に対して進退可能に挿着したものである。
磁弁は、プランジャの先端とバルブシートの弁座とをそ
れぞれ平坦面に形成し、かつバルブシートをプランジャ
の摺動に対して進退可能に挿着したものである。
【0014】請求項2の発明に係る電磁弁は、バルブシ
ートをプランジャの摺動に対して進退可能に挿着すると
共にバルブシートの弁座を平坦面とし、この弁座と対向
する平坦面を有しかつこの平坦面が首振り可能に突出す
るように弁体をプランジャの先端に嵌挿したものであ
る。
ートをプランジャの摺動に対して進退可能に挿着すると
共にバルブシートの弁座を平坦面とし、この弁座と対向
する平坦面を有しかつこの平坦面が首振り可能に突出す
るように弁体をプランジャの先端に嵌挿したものであ
る。
【0015】請求項3の発明に係る高圧液体注入装置
は、液体を貯溜している液体タンクと、高圧ポンプと、
この高圧ポンプにより加圧された液体を噴出させるノズ
ルとを有するものにおいて、前記ノズルへの加圧液体の
制御バルブとして請求項1または2記載の電磁弁を用
い、この電磁弁を少なくとも1秒間に数回〜10数回開
閉させて前記ノズルから液体を間欠的に土中に注入させ
るものである。
は、液体を貯溜している液体タンクと、高圧ポンプと、
この高圧ポンプにより加圧された液体を噴出させるノズ
ルとを有するものにおいて、前記ノズルへの加圧液体の
制御バルブとして請求項1または2記載の電磁弁を用
い、この電磁弁を少なくとも1秒間に数回〜10数回開
閉させて前記ノズルから液体を間欠的に土中に注入させ
るものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明においては、開閉頻度が300
万〜400万回位になってバルブシートの弁座が摩耗す
ると、この摩耗によるストローク分だけバルブシートを
プランジャ側に押し込み、プランジャのストロークを初
期値に戻して再び弁座が摩耗していない状態で使用す
る。
万〜400万回位になってバルブシートの弁座が摩耗す
ると、この摩耗によるストローク分だけバルブシートを
プランジャ側に押し込み、プランジャのストロークを初
期値に戻して再び弁座が摩耗していない状態で使用す
る。
【0017】請求項2の発明においては、バルブシート
に対してプランジャが角度誤差を生じても、弁体が屈折
してその誤差を吸収するので、弁座とのシート効果が高
くなって漏れが軽減すると共に弁座の摩耗が軽減する。
に対してプランジャが角度誤差を生じても、弁体が屈折
してその誤差を吸収するので、弁座とのシート効果が高
くなって漏れが軽減すると共に弁座の摩耗が軽減する。
【0018】請求項3の発明においては、装備した電磁
弁の開閉頻度が300万〜400万回位の数倍となるこ
とによって1秒間に数回〜10数回開閉する電磁弁の使
用が可能となるので、高圧液体の間欠注入速度が上昇し
て本機が高速で移動できるようになり、よってゴルフ場
などの広大な芝地での使用が可能となる。
弁の開閉頻度が300万〜400万回位の数倍となるこ
とによって1秒間に数回〜10数回開閉する電磁弁の使
用が可能となるので、高圧液体の間欠注入速度が上昇し
て本機が高速で移動できるようになり、よってゴルフ場
などの広大な芝地での使用が可能となる。
【0019】
実施例1.請求項1の発明の一実施例を図1について説
明する。図1は閉状態を示す軸方向断面図であり、前記
した従来のものと同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図において、13はケース10の
孔10aに挿入しかつケース10のネジ部10bに進退
可能に螺合したバルブシートで、吸入口6に連通する弁
孔14の周囲に形成される弁座13aはプランジャ3の
先端3aと共に平坦面に形成されている。
明する。図1は閉状態を示す軸方向断面図であり、前記
した従来のものと同一または相当部分には同一符号を付
して説明を省略する。図において、13はケース10の
孔10aに挿入しかつケース10のネジ部10bに進退
可能に螺合したバルブシートで、吸入口6に連通する弁
孔14の周囲に形成される弁座13aはプランジャ3の
先端3aと共に平坦面に形成されている。
【0020】図1の閉状態では、電磁コイル1が通電さ
れていないので、バネ4によりロッド12を介してプラ
ンジャ3がバルブシート13に押しつけられて弁座13
aが閉じ、吸入口6側の液体は弁孔14内で止まってい
る。この図1の閉状態から電磁コイル1を通電すると、
プランジャ3はバネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動
されて弁座13aが開き、液体が弁孔14から吐出口7
へと流れる。
れていないので、バネ4によりロッド12を介してプラ
ンジャ3がバルブシート13に押しつけられて弁座13
aが閉じ、吸入口6側の液体は弁孔14内で止まってい
る。この図1の閉状態から電磁コイル1を通電すると、
プランジャ3はバネ4に抗して矢印8で示す方向に摺動
されて弁座13aが開き、液体が弁孔14から吐出口7
へと流れる。
【0021】こうして1秒間に10回開閉して、開閉頻
度が300万〜400万回位になって、図17に示すよ
うに弁座13aが摩耗してプランジャ3のストロークが
d3分増大すると、バルブシート13をケース10に対
して螺じ込み、その弁座13a(摩耗した面)をプラン
ジャ3の先端3aにストロークd3 分近づける。こうす
ることによってプランジャ3のストロークが初期値に戻
り再び弁座13aが摩耗していない状態と同じになるの
で、再び前回と同じように開閉頻度が300万〜400
万回の使用が可能となる。
度が300万〜400万回位になって、図17に示すよ
うに弁座13aが摩耗してプランジャ3のストロークが
d3分増大すると、バルブシート13をケース10に対
して螺じ込み、その弁座13a(摩耗した面)をプラン
ジャ3の先端3aにストロークd3 分近づける。こうす
ることによってプランジャ3のストロークが初期値に戻
り再び弁座13aが摩耗していない状態と同じになるの
で、再び前回と同じように開閉頻度が300万〜400
万回の使用が可能となる。
【0022】そして、再び弁座13aが摩耗すると、さ
らにバルブシート13を螺じ込み、という動作を繰り返
すことにより、開閉頻度が300万〜400万回の数倍
という寿命のものが得られる。
らにバルブシート13を螺じ込み、という動作を繰り返
すことにより、開閉頻度が300万〜400万回の数倍
という寿命のものが得られる。
【0023】実施例2.請求項2の発明の一実施例を図
2〜図4について説明する。図2は閉状態を示す軸方向
断面図、図3は図2の弁体を示す図、図4は弁体の屈折
状態を示す図であり、前記実施例1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。図において、
15はプランジャ3の先端3aの球面凹部16に球状部
15aを嵌挿してプランジャ3に対して首振り自在とし
た弁体で、前方に突出して弁座13aと対向する先端1
5bは平坦面に形成されている。
2〜図4について説明する。図2は閉状態を示す軸方向
断面図、図3は図2の弁体を示す図、図4は弁体の屈折
状態を示す図であり、前記実施例1と同一または相当部
分には同一符号を付して説明を省略する。図において、
15はプランジャ3の先端3aの球面凹部16に球状部
15aを嵌挿してプランジャ3に対して首振り自在とし
た弁体で、前方に突出して弁座13aと対向する先端1
5bは平坦面に形成されている。
【0024】図2の閉状態では、電磁コイル1が通電さ
れていないので、バネ4によりロッド12を介してプラ
ンジャ3と共に弁体15がバルブシート13に押しつけ
られて弁座13aが閉じ、吸入口6側の液体は弁孔14
内で止まっている。この図2の閉状態から電磁コイル1
を通電すると、プランジャ3がバネ4に抗して矢印8で
示す方向に摺動されるので、弁孔14内の液体は弁体1
5を押しやって弁座13aを開き吐出口7へと流れる。
この時、弁体15は球状部15aがプランジャ3の球面
凹部16に嵌まりその首振り角度を規制されるので、弁
孔14からの液体によって球面凹部16から飛ばされる
ことはない。
れていないので、バネ4によりロッド12を介してプラ
ンジャ3と共に弁体15がバルブシート13に押しつけ
られて弁座13aが閉じ、吸入口6側の液体は弁孔14
内で止まっている。この図2の閉状態から電磁コイル1
を通電すると、プランジャ3がバネ4に抗して矢印8で
示す方向に摺動されるので、弁孔14内の液体は弁体1
5を押しやって弁座13aを開き吐出口7へと流れる。
この時、弁体15は球状部15aがプランジャ3の球面
凹部16に嵌まりその首振り角度を規制されるので、弁
孔14からの液体によって球面凹部16から飛ばされる
ことはない。
【0025】今、プランジャ3の摺動の際にプランジャ
3が図4に示すようにバルブシート13に対して角度誤
差θ1 を生じると、弁体15がその球状部15aを支点
として球面凹部16内で旋回してプランジャ3に対して
屈折するので、角度誤差θ1が吸収されて弁体15の先
端15bが弁座13aに真直に対接する。よって、弁座
13aとのシート効果が高くなって漏れが軽減すると共
に弁座13aの摩耗が軽減してさらに寿命が長くなる。
3が図4に示すようにバルブシート13に対して角度誤
差θ1 を生じると、弁体15がその球状部15aを支点
として球面凹部16内で旋回してプランジャ3に対して
屈折するので、角度誤差θ1が吸収されて弁体15の先
端15bが弁座13aに真直に対接する。よって、弁座
13aとのシート効果が高くなって漏れが軽減すると共
に弁座13aの摩耗が軽減してさらに寿命が長くなる。
【0026】実施例3.請求項3の発明の一実施例を図
5〜図7について説明する。図5は側面図、図6は図5
を左からみた図、図7は構成概略図である。図におい
て、17は前後のローラ18により走行する機枠で、ト
ラクターなどに連結されて牽引される。19は液体を貯
溜している液体タンク、20は高圧ポンプで、トラクタ
ーなどのPTOにより駆動される入力軸21により調帯
伝動機構を介して回転駆動される。22は高圧ポンプ2
0により加圧された液体を噴出させるノズル、23はノ
ズル22に液体を間欠的に送るための制御弁として作用
する電磁弁で、実施例1あるいは実施例2に示すもので
ある。24はレギュレーター、25はストレーナー、2
6はコントロールボックス、27はコントロールパネル
である。
5〜図7について説明する。図5は側面図、図6は図5
を左からみた図、図7は構成概略図である。図におい
て、17は前後のローラ18により走行する機枠で、ト
ラクターなどに連結されて牽引される。19は液体を貯
溜している液体タンク、20は高圧ポンプで、トラクタ
ーなどのPTOにより駆動される入力軸21により調帯
伝動機構を介して回転駆動される。22は高圧ポンプ2
0により加圧された液体を噴出させるノズル、23はノ
ズル22に液体を間欠的に送るための制御弁として作用
する電磁弁で、実施例1あるいは実施例2に示すもので
ある。24はレギュレーター、25はストレーナー、2
6はコントロールボックス、27はコントロールパネル
である。
【0027】今、高圧ポンプ20を駆動してトラクター
により牽引して走行すると、1秒間に数回〜10数回開
閉する電磁弁23によりノズル22から液体が間欠的に
噴射され、芝地の土壌に液体が注入される。この時、電
磁弁23の開閉が1秒間に数回〜10数回であるので、
ゴルフ場の芝地に液体を注入する間隔を考えてもトラク
ターの速度を上げることができ、注入作業の高速化が図
れるし、また電磁弁23は開閉頻度が300万〜400
万回の数倍となって寿命が延びたので、ゴルフ場の如き
広大な芝地での使用に最適なものとなる。
により牽引して走行すると、1秒間に数回〜10数回開
閉する電磁弁23によりノズル22から液体が間欠的に
噴射され、芝地の土壌に液体が注入される。この時、電
磁弁23の開閉が1秒間に数回〜10数回であるので、
ゴルフ場の芝地に液体を注入する間隔を考えてもトラク
ターの速度を上げることができ、注入作業の高速化が図
れるし、また電磁弁23は開閉頻度が300万〜400
万回の数倍となって寿命が延びたので、ゴルフ場の如き
広大な芝地での使用に最適なものとなる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によればバルブシートを
プランジャの摺動に対して進退可能としたので漏れ具合
を同じくして開閉頻度が従来の300万〜400万回位
の数倍になるという効果が得られる。
プランジャの摺動に対して進退可能としたので漏れ具合
を同じくして開閉頻度が従来の300万〜400万回位
の数倍になるという効果が得られる。
【0029】請求項2の発明によればプランジャの先端
に首振り可能な弁体を嵌挿したのでプランジャの偏心或
いは角度誤差を吸収して全体的に漏れ量を軽減できると
共に弁座の摩耗が軽減してさらに寿命が長くなるという
効果が得られる。
に首振り可能な弁体を嵌挿したのでプランジャの偏心或
いは角度誤差を吸収して全体的に漏れ量を軽減できると
共に弁座の摩耗が軽減してさらに寿命が長くなるという
効果が得られる。
【0030】請求項3の発明によれば開閉頻度が300
万〜400万回位の数倍である電磁弁を備えたのでゴル
フ場などの広大な芝地への使用が電磁弁の短命のために
できなかったのが可能になると共にこのことが1秒間に
数回〜10数回開閉する電磁弁の使用が可能になること
になって本機の移動速度が高速化し高圧液体注入作業の
高能率化が図れるという効果が得られる。
万〜400万回位の数倍である電磁弁を備えたのでゴル
フ場などの広大な芝地への使用が電磁弁の短命のために
できなかったのが可能になると共にこのことが1秒間に
数回〜10数回開閉する電磁弁の使用が可能になること
になって本機の移動速度が高速化し高圧液体注入作業の
高能率化が図れるという効果が得られる。
【図1】この発明の実施例1を示す軸方向断面図であ
る。
る。
【図2】この発明の実施例2を示す軸方向断面図であ
る。
る。
【図3】図2の弁体を示す図である。
【図4】弁体の屈折状態を示す図である。
【図5】この発明の実施例3を示す側面図である。
【図6】図5を左からみた図である。
【図7】構成概略図である。
【図8】従来の一般的な直動型電磁弁を示す軸方向断面
図である。
図である。
【図9】開状態を示す軸方向断面図である。
【図10】プランジャの角度誤差を示す図である。
【図11】全閉状態を示す図である。
【図12】移動時間t1 を示すグラフ図である。
【図13】従来の電磁弁を示す軸方向断面図である。
【図14】プランジャの角度誤差を示す図である。
【図15】漏れQを示すグラフ図である。
【図16】減少Q1 を示すグラフ図である。
【図17】弁座の摩耗を示す図である。
【図18】漏れQ2 ,Q3 を示すグラフ図である。
1 電磁コイル 3 プランジャ 3a プランジャの先端 6 吸入口 7 吐出口 10 ケース 13 バルブシート 13a 弁座 15 弁体 15b 弁体の先端 19 液体タンク 20 高圧ポンプ 22 ノズル 23 電磁弁
Claims (3)
- 【請求項1】 電磁コイルへの通電により摺動するプラ
ンジャと、このプランジャに対向するバルブシートとを
有し、かつ前記プランジャとバルブシートとの開閉が少
なくとも1秒間に数回〜10数回である電磁弁におい
て、 前記プランジャの先端とバルブシートの弁座とをそれぞ
れ平坦面に形成し、かつ前記バルブシートをプランジャ
の摺動に対して進退可能に挿着したことを特徴とする電
磁弁。 - 【請求項2】 電磁コイルへの通電により摺動するプラ
ンジャと、このプランジャに対向するバルブシートとを
有し、かつ前記プランジャとバルブシートとの開閉が少
なくとも1秒間に数回〜10数回である電磁弁におい
て、 前記バルブシートをプランジャの摺動に対して進退可能
に挿着すると共に前記バルブシートの弁座を平坦面と
し、この弁座と対向する平坦面を有しかつこの平坦面が
首振り可能に突出するように弁体を前記プランジャの先
端に嵌挿したことを特徴とする電磁弁。 - 【請求項3】 液体を貯溜している液体タンクと、高圧
ポンプと、この高圧ポンプにより加圧された液体を噴出
させるノズルとを有する高圧液体注入装置において、 前記ノズルへの加圧液体の制御バルブとして請求項1ま
たは2記載の電磁弁を用い、この電磁弁を少なくとも1
秒間に数回〜10数回開閉させて前記ノズルから液体を
間欠的に土中に注入させることを特徴とする高圧液体注
入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14408195A JPH08312826A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電磁弁およびこれを備えた高圧液体注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14408195A JPH08312826A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電磁弁およびこれを備えた高圧液体注入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08312826A true JPH08312826A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15353818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14408195A Pending JPH08312826A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 電磁弁およびこれを備えた高圧液体注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08312826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515596A (ja) * | 2003-02-05 | 2007-06-14 | コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー | 電磁弁 |
CN104488433A (zh) * | 2015-01-17 | 2015-04-08 | 东北农业大学 | 电磁脉冲式液态肥深施喷肥针 |
EP4428360A1 (en) | 2023-03-06 | 2024-09-11 | Yamabiko Corporation | Solenoid valve for engine control |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP14408195A patent/JPH08312826A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515596A (ja) * | 2003-02-05 | 2007-06-14 | コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー | 電磁弁 |
CN104488433A (zh) * | 2015-01-17 | 2015-04-08 | 东北农业大学 | 电磁脉冲式液态肥深施喷肥针 |
EP4428360A1 (en) | 2023-03-06 | 2024-09-11 | Yamabiko Corporation | Solenoid valve for engine control |
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