JPH08312553A - スクリュー形蒸気圧縮機 - Google Patents
スクリュー形蒸気圧縮機Info
- Publication number
- JPH08312553A JPH08312553A JP14410295A JP14410295A JPH08312553A JP H08312553 A JPH08312553 A JP H08312553A JP 14410295 A JP14410295 A JP 14410295A JP 14410295 A JP14410295 A JP 14410295A JP H08312553 A JPH08312553 A JP H08312553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- rotor
- rotor shaft
- cylinder
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/10—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C18/107—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水を作動媒体とし、安全性の向上及び構造の
簡便化を図ると共に、圧縮機全体積に対する吸入体積が
大きく、また圧縮後の吐出ガスの過熱を防止することが
可能であるスクリュー形蒸気圧縮機を提供することを目
的とする。 【構成】 水平に配置されたシリンダー2と前記シリン
ダー2内で回転するローター7と、及び前記シリンダー
2内に収容された液体のシール媒体8とを備え、前記ロ
ーター7はローター軸11と、前記ローター軸11に取
り付けられたスクリューブレード12とを有し、前記ロ
ーター軸11は蒸気の吸入側から、吐出側に向って径が
漸増しており、且つ前記シール媒体8に接触しており、
前記スクリューブレード12は蒸気の吸入側から吐出側
に向ってピッチが漸減している。
簡便化を図ると共に、圧縮機全体積に対する吸入体積が
大きく、また圧縮後の吐出ガスの過熱を防止することが
可能であるスクリュー形蒸気圧縮機を提供することを目
的とする。 【構成】 水平に配置されたシリンダー2と前記シリン
ダー2内で回転するローター7と、及び前記シリンダー
2内に収容された液体のシール媒体8とを備え、前記ロ
ーター7はローター軸11と、前記ローター軸11に取
り付けられたスクリューブレード12とを有し、前記ロ
ーター軸11は蒸気の吸入側から、吐出側に向って径が
漸増しており、且つ前記シール媒体8に接触しており、
前記スクリューブレード12は蒸気の吸入側から吐出側
に向ってピッチが漸減している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷凍サイクルやヒート
ポンプサイクルにおいて使用するスクリュー形蒸気圧縮
機に関するものである。冷凍サイクルやヒートポンプサ
イクルにおいては、サイクルにおいて使用する圧縮機
は、作動媒体ガスを飽和蒸気や過熱蒸気の状態で吸入
し、高温高圧の過熱蒸気の状態まで圧縮して吐出する。
ポンプサイクルにおいて使用するスクリュー形蒸気圧縮
機に関するものである。冷凍サイクルやヒートポンプサ
イクルにおいては、サイクルにおいて使用する圧縮機
は、作動媒体ガスを飽和蒸気や過熱蒸気の状態で吸入
し、高温高圧の過熱蒸気の状態まで圧縮して吐出する。
【0002】このような蒸気圧縮機としては往復動圧縮
機や回転式圧縮機等があり、またその他に比較的凝縮圧
力が高く、または蒸発圧力が低く、結果として高圧力比
の運転が要求される場合に適した圧縮機としてスクリュ
ー圧縮機が使用される。スクリュー圧縮機は高速回転で
大容量のガスが処理でき、磨耗部分も少なく、ローター
の油シールで一段の圧力比が高くとれ、しかも液戻りに
よる影響も受けにくいという利点を持つ。
機や回転式圧縮機等があり、またその他に比較的凝縮圧
力が高く、または蒸発圧力が低く、結果として高圧力比
の運転が要求される場合に適した圧縮機としてスクリュ
ー圧縮機が使用される。スクリュー圧縮機は高速回転で
大容量のガスが処理でき、磨耗部分も少なく、ローター
の油シールで一段の圧力比が高くとれ、しかも液戻りに
よる影響も受けにくいという利点を持つ。
【0003】
【従来の技術】従来使用されているスクリュー圧縮機
は、一軸式スクリュー圧縮機と二軸型スクリュー圧縮機
とがあるが、いずれも圧縮機全体積に対するガスの吸入
体積が小さく、また一軸型スクリュー圧縮機ではスクリ
ューローターは一軸式であるが、この他に二つのゲート
ローターが必要であって構造が複雑になり、また二軸型
スクリュー圧縮機では雌雄一対のローターが必要で構造
が複雑である。
は、一軸式スクリュー圧縮機と二軸型スクリュー圧縮機
とがあるが、いずれも圧縮機全体積に対するガスの吸入
体積が小さく、また一軸型スクリュー圧縮機ではスクリ
ューローターは一軸式であるが、この他に二つのゲート
ローターが必要であって構造が複雑になり、また二軸型
スクリュー圧縮機では雌雄一対のローターが必要で構造
が複雑である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、圧縮機において
使用される冷媒としてはフロン類があるが、このフロン
類は地球温暖化の一つの要因として近年地球環境を保全
する要請から、使用が規制されている。そこで、水等の
地球環境に影響を与えない物質を冷凍機及びヒートポン
プに使用することが望まれるのであるが、しかし水はフ
ロン系に比べて体積効率を低下させ、圧縮機寸法を大き
くし、また吐出温度が高くなるので、圧縮機全体積に対
する吸入体積が小さい従来のスクリュー形圧縮機では、
水を作動媒体として使用することは経済上困難である。
更に、水はフロン系冷媒に比べて吐出温度が高くなるの
で、この点からも従来のスクリュー圧縮機をそのまま使
用することはできない。この発明は、上記の如き事情に
鑑みて成されたものであって、従来のスクリュー圧縮機
よりも構造が簡単になると共に、圧縮機全体積に対する
吸入体積が飛躍的に大きくなり、また圧縮後の吐出ガス
の過熱を防ぐことができるスクリュー形蒸気圧縮機を提
供することを目的とするものである。
使用される冷媒としてはフロン類があるが、このフロン
類は地球温暖化の一つの要因として近年地球環境を保全
する要請から、使用が規制されている。そこで、水等の
地球環境に影響を与えない物質を冷凍機及びヒートポン
プに使用することが望まれるのであるが、しかし水はフ
ロン系に比べて体積効率を低下させ、圧縮機寸法を大き
くし、また吐出温度が高くなるので、圧縮機全体積に対
する吸入体積が小さい従来のスクリュー形圧縮機では、
水を作動媒体として使用することは経済上困難である。
更に、水はフロン系冷媒に比べて吐出温度が高くなるの
で、この点からも従来のスクリュー圧縮機をそのまま使
用することはできない。この発明は、上記の如き事情に
鑑みて成されたものであって、従来のスクリュー圧縮機
よりも構造が簡単になると共に、圧縮機全体積に対する
吸入体積が飛躍的に大きくなり、また圧縮後の吐出ガス
の過熱を防ぐことができるスクリュー形蒸気圧縮機を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明のスクリュー形蒸気圧縮機は、水平に配置された
シリンダーと前記シリンダー内で回転するローターと、
及び前記シリンダー内に収容された液体のシール媒体と
を備え、前記ローターは、ローター軸と前記ローター軸
に取り付けられたスクリューブレードとを有し、前記ロ
ーター軸は作動媒体の蒸気の吸入側から吐出側に向って
径が漸増し、且つ前記シール媒体に接触しており、前記
スクリューブレードは蒸気の吸入側から吐出側に向って
ピッチが漸減していることを特徴としている。
の発明のスクリュー形蒸気圧縮機は、水平に配置された
シリンダーと前記シリンダー内で回転するローターと、
及び前記シリンダー内に収容された液体のシール媒体と
を備え、前記ローターは、ローター軸と前記ローター軸
に取り付けられたスクリューブレードとを有し、前記ロ
ーター軸は作動媒体の蒸気の吸入側から吐出側に向って
径が漸増し、且つ前記シール媒体に接触しており、前記
スクリューブレードは蒸気の吸入側から吐出側に向って
ピッチが漸減していることを特徴としている。
【0006】
【作用】この発明のスクリュー形蒸気圧縮機では、シリ
ンダーと一個のローターのみで構成され、圧縮空間はシ
リンダー壁、螺旋状のスクリューブレードとローター軸
及び、シール媒体の液面で囲まれた空間として形成され
る。ローターは吸入部から、吐出部にかけてピッチを狭
めながら進む螺旋状のスクリューブレードと円錐形のロ
ーター軸から構成される。圧縮機の回転に連れて吸入さ
れた作動媒体のガスは連続的に圧縮され、吐出口から吐
き出される。構成部材としてはシリンダーと一個のロー
ターのみであるので、従来のスクリュー圧縮機よりも構
造が簡単になると共に、圧縮空間が大きいために圧縮機
全体積に対する吸入体積が飛躍的に大きくなる。また蒸
気と作動媒体を同時に圧縮する二相圧縮の状態となり、
圧縮後の吐出ガスの過熱を防ぐことができる。
ンダーと一個のローターのみで構成され、圧縮空間はシ
リンダー壁、螺旋状のスクリューブレードとローター軸
及び、シール媒体の液面で囲まれた空間として形成され
る。ローターは吸入部から、吐出部にかけてピッチを狭
めながら進む螺旋状のスクリューブレードと円錐形のロ
ーター軸から構成される。圧縮機の回転に連れて吸入さ
れた作動媒体のガスは連続的に圧縮され、吐出口から吐
き出される。構成部材としてはシリンダーと一個のロー
ターのみであるので、従来のスクリュー圧縮機よりも構
造が簡単になると共に、圧縮空間が大きいために圧縮機
全体積に対する吸入体積が飛躍的に大きくなる。また蒸
気と作動媒体を同時に圧縮する二相圧縮の状態となり、
圧縮後の吐出ガスの過熱を防ぐことができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の詳細を1実施例を示す図面
について説明する。
について説明する。
【0008】図1、図2及び図3において、1は蒸気圧
縮機である。蒸気圧縮機1はシリンダー2を有する。シ
リンダー2は内部空間3を有し、内部空間3の中心軸4
が水平に位置するようにシリンダー2が配置されてい
る。内部空間3には、両端部に吸入口5、及び吐出口6
が連通している。シリンダー2の内部空間3内には、ロ
ーター7が気密に回転可能に配置されている。また内部
空間3内には、水等のシール媒体8が収容されている。
このシール媒体は、蒸気圧縮機1が含まれる熱サイクル
の作動媒体と同じ材料であり、従って熱サイクルの作動
媒体が、水または水とエタノール等のアルコール類の混
合物であれば、シール媒体も水または水とエタノール等
のアルコール類の混合物である。
縮機である。蒸気圧縮機1はシリンダー2を有する。シ
リンダー2は内部空間3を有し、内部空間3の中心軸4
が水平に位置するようにシリンダー2が配置されてい
る。内部空間3には、両端部に吸入口5、及び吐出口6
が連通している。シリンダー2の内部空間3内には、ロ
ーター7が気密に回転可能に配置されている。また内部
空間3内には、水等のシール媒体8が収容されている。
このシール媒体は、蒸気圧縮機1が含まれる熱サイクル
の作動媒体と同じ材料であり、従って熱サイクルの作動
媒体が、水または水とエタノール等のアルコール類の混
合物であれば、シール媒体も水または水とエタノール等
のアルコール類の混合物である。
【0009】ローター7は、ローター軸11とスクリュ
ーブレード12とから成っている。ローター軸11は吸
入口側が小径で、吐出口側が大径の径が漸増する円錐状
を成しており、ローター軸11の回転中心軸は、シリン
ダー2の内部空間3の中心軸4と一致するように配置さ
れている。スクリューブレード12はローター軸11に
螺旋状に取り付けられていて、外形はシリンダー2の内
部空間3の内径とほぼ等しい。従って、ローター7が内
部空間3内で回転するとき、スクリューブレード12の
外周縁は内部空間3の壁面に気密に摺動する。スクリュ
ーブレード12は上記の吸入側から吐出側に向ってピッ
チが漸減している。スクリュー軸11は、必ずシール媒
体8に接触して液体軸シールを構成するようになってお
り、このローター軸11と液体のシール媒体8の接触を
確保するために、ローター軸11の径の変化及びシール
媒体8の収容量を調節する。この液体のシール媒体8は
シリンダー2の内部空間3よりも、下方に形成された連
通溝15によって連通している。圧縮空間13はシリン
ダー2壁、スクリューブレード12、ローター軸11及
び液体のシール媒体8の液面10で囲まれた空間であ
り、このような圧縮空間13はピッチ毎の隣り合うスク
リューブレード12の間に、吸入口5側から吐出口6側
にかけて複数個形成される。これら複数個の圧縮空間1
3はそれぞれ機密構造に独立していて、隣り合う圧縮空
間と連通することはない。但し、それぞれの圧縮空間1
3はスクリューブレード12のピッチと、ローター軸1
1の径の変化に対応して容積が異なっており、吸入口5
側の圧縮空間13aの容積が最も大きく、吐出口6側の
圧縮空間13eの容積が最も小さい。ローター7はモー
ター14によって回転駆動される。それぞれの圧縮空間
13は吸入口5側から、吐出口6側に中心軸方向に移動
するに従って、容積が最大のものから最小のものに変化
する。
ーブレード12とから成っている。ローター軸11は吸
入口側が小径で、吐出口側が大径の径が漸増する円錐状
を成しており、ローター軸11の回転中心軸は、シリン
ダー2の内部空間3の中心軸4と一致するように配置さ
れている。スクリューブレード12はローター軸11に
螺旋状に取り付けられていて、外形はシリンダー2の内
部空間3の内径とほぼ等しい。従って、ローター7が内
部空間3内で回転するとき、スクリューブレード12の
外周縁は内部空間3の壁面に気密に摺動する。スクリュ
ーブレード12は上記の吸入側から吐出側に向ってピッ
チが漸減している。スクリュー軸11は、必ずシール媒
体8に接触して液体軸シールを構成するようになってお
り、このローター軸11と液体のシール媒体8の接触を
確保するために、ローター軸11の径の変化及びシール
媒体8の収容量を調節する。この液体のシール媒体8は
シリンダー2の内部空間3よりも、下方に形成された連
通溝15によって連通している。圧縮空間13はシリン
ダー2壁、スクリューブレード12、ローター軸11及
び液体のシール媒体8の液面10で囲まれた空間であ
り、このような圧縮空間13はピッチ毎の隣り合うスク
リューブレード12の間に、吸入口5側から吐出口6側
にかけて複数個形成される。これら複数個の圧縮空間1
3はそれぞれ機密構造に独立していて、隣り合う圧縮空
間と連通することはない。但し、それぞれの圧縮空間1
3はスクリューブレード12のピッチと、ローター軸1
1の径の変化に対応して容積が異なっており、吸入口5
側の圧縮空間13aの容積が最も大きく、吐出口6側の
圧縮空間13eの容積が最も小さい。ローター7はモー
ター14によって回転駆動される。それぞれの圧縮空間
13は吸入口5側から、吐出口6側に中心軸方向に移動
するに従って、容積が最大のものから最小のものに変化
する。
【0010】このように構成されたスクリュー形蒸気圧
縮機においては、蒸気の圧縮は次のように成される。ヒ
ートポンプ等の蒸発器(図4)から導かれる蒸気は、吸
入口5から吸入され圧縮空間13に入る。モーター14
の駆動によってローター7、及びスクリューブレード1
2の回転によって圧縮空間13は吐出口6側に移動する
に従って圧縮空間13の容積は減少し、これに伴って圧
縮空間13内の作業媒体の蒸気は圧縮される。最後に吐
出口6から吐出される。各圧縮空間13において液体の
シール媒体も同時に圧縮作用を受けるが、液体のシール
媒体はローター軸面との接触を保ちつつも、連通溝15
から前段の圧縮空間下部の液部と繋がり、従って各圧縮
機の液面は圧力に応じて押し下げられるが、液体のシー
ル媒体は前段の圧縮空間の液部と平衡するまで逃げるの
で機器の破損は生じない。圧縮の途中、圧縮空間13内
の蒸気は圧力上昇により、その圧縮空間13の下部の液
体のシール媒体の液面を押し下げるが、ローター軸が円
錐形をしているため、液面が軸から離れることがなく、
従って圧縮空間の機密は保持される。
縮機においては、蒸気の圧縮は次のように成される。ヒ
ートポンプ等の蒸発器(図4)から導かれる蒸気は、吸
入口5から吸入され圧縮空間13に入る。モーター14
の駆動によってローター7、及びスクリューブレード1
2の回転によって圧縮空間13は吐出口6側に移動する
に従って圧縮空間13の容積は減少し、これに伴って圧
縮空間13内の作業媒体の蒸気は圧縮される。最後に吐
出口6から吐出される。各圧縮空間13において液体の
シール媒体も同時に圧縮作用を受けるが、液体のシール
媒体はローター軸面との接触を保ちつつも、連通溝15
から前段の圧縮空間下部の液部と繋がり、従って各圧縮
機の液面は圧力に応じて押し下げられるが、液体のシー
ル媒体は前段の圧縮空間の液部と平衡するまで逃げるの
で機器の破損は生じない。圧縮の途中、圧縮空間13内
の蒸気は圧力上昇により、その圧縮空間13の下部の液
体のシール媒体の液面を押し下げるが、ローター軸が円
錐形をしているため、液面が軸から離れることがなく、
従って圧縮空間の機密は保持される。
【0011】
【発明の効果】このようなスクリュー形蒸気圧縮機にお
いてはローターが一個しかないので構造が簡単であり、
従来のローター間同志によるシールに代わり、シール媒
体の液面でシールを行うので、圧縮空間の機密を保つた
めの高い加工精度を要求されない。また液体によってシ
ールを行っているため、圧縮空間においては、気液二相
圧縮が生じ、作動媒体の圧縮ガスが液体のシール媒体に
よって冷却される結果、吐出される気体の温度は過熱さ
れずにすむ。しかも吸い込み側の圧縮空間においては、
ローター軸の径が小さく、ブレードのピッチも大きいた
め、大きな空間を確保することができ、吸入ガスの吸入
量を大きくすることができ、このことから従来のスクリ
ュー圧縮機に比べて圧縮機全体の体積に対する吸入体積
が大きくなる。また、作動媒体として水を利用すること
ができるため、安全で無公害である。
いてはローターが一個しかないので構造が簡単であり、
従来のローター間同志によるシールに代わり、シール媒
体の液面でシールを行うので、圧縮空間の機密を保つた
めの高い加工精度を要求されない。また液体によってシ
ールを行っているため、圧縮空間においては、気液二相
圧縮が生じ、作動媒体の圧縮ガスが液体のシール媒体に
よって冷却される結果、吐出される気体の温度は過熱さ
れずにすむ。しかも吸い込み側の圧縮空間においては、
ローター軸の径が小さく、ブレードのピッチも大きいた
め、大きな空間を確保することができ、吸入ガスの吸入
量を大きくすることができ、このことから従来のスクリ
ュー圧縮機に比べて圧縮機全体の体積に対する吸入体積
が大きくなる。また、作動媒体として水を利用すること
ができるため、安全で無公害である。
【0012】更にこのことから、例えば圧縮機と熱交換
機の距離を大きくとる必要がある場合等にも、作動媒体
の封入量を制限することがないので、システムのレイア
ウトの自由度を大きくすることができる。このようにこ
の発明によれば、構造が簡単で、圧縮機全体積に対する
吸入体積が飛躍的に大きくでき、また気液二相圧縮によ
り、圧縮後の吐出ガスの過熱を防ぐことができるスクリ
ュー形蒸気圧縮機を得ることができる。
機の距離を大きくとる必要がある場合等にも、作動媒体
の封入量を制限することがないので、システムのレイア
ウトの自由度を大きくすることができる。このようにこ
の発明によれば、構造が簡単で、圧縮機全体積に対する
吸入体積が飛躍的に大きくでき、また気液二相圧縮によ
り、圧縮後の吐出ガスの過熱を防ぐことができるスクリ
ュー形蒸気圧縮機を得ることができる。
【図1】スクリュー形蒸気圧縮機の斜視説明図
【図2】スクリュー形蒸気圧縮機の縦断面部説明図
【図3】図1におけるIII−III部断面説明図
【図4】ヒートポンプサイクルの構成説明図
1 蒸気圧縮機 2 シリンダー 3 内部空間 4 中心軸 5 吸入口 6 吐出口 7 ローター 8 作動媒体 10 液面 11 ローター軸 12 スクリューブレード 13 圧縮空間 14 モーター 15 連通溝
Claims (2)
- 【請求項1】 水平に配置されたシリンダーと前記シリ
ンダー内で回転するローターと、及び前記シリンダー内
に収容された液体のシール媒体とを備え、前記ローター
はローター軸と、前記ローター軸に取り付けられたスク
リューブレードとを有し、前記ローター軸は作動媒体の
蒸気の吸入側から、吐出側に向って径が漸増しており、
且つ前記シール媒体に接触しており、前記スクリューブ
レードは蒸気の吸入側から吐出側に向ってピッチが漸減
していることを特徴とするスクリュー形蒸気圧縮機。 - 【請求項2】 前記作動媒体及びシール媒体は水または
水とエタノール等のアルコールとの混合物であることを
特徴とする請求項1記載のスクリュー形蒸気圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144102A JP2860397B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | スクリュー形蒸気圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7144102A JP2860397B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | スクリュー形蒸気圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08312553A true JPH08312553A (ja) | 1996-11-26 |
JP2860397B2 JP2860397B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=15354240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7144102A Expired - Lifetime JP2860397B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | スクリュー形蒸気圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860397B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111503326A (zh) * | 2020-04-22 | 2020-08-07 | 温州市慧能机械科技有限公司 | 一种启闭易燃易爆气体介质钢瓶的阀门 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50124209A (ja) * | 1974-03-09 | 1975-09-30 | ||
JPH04134687U (ja) * | 1991-06-08 | 1992-12-15 | 努 下川 | 軸流圧縮機 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP7144102A patent/JP2860397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50124209A (ja) * | 1974-03-09 | 1975-09-30 | ||
JPH04134687U (ja) * | 1991-06-08 | 1992-12-15 | 努 下川 | 軸流圧縮機 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111503326A (zh) * | 2020-04-22 | 2020-08-07 | 温州市慧能机械科技有限公司 | 一种启闭易燃易爆气体介质钢瓶的阀门 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2860397B2 (ja) | 1999-02-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |