JPH0831235A - 高占積率導体 - Google Patents
高占積率導体Info
- Publication number
- JPH0831235A JPH0831235A JP18903294A JP18903294A JPH0831235A JP H0831235 A JPH0831235 A JP H0831235A JP 18903294 A JP18903294 A JP 18903294A JP 18903294 A JP18903294 A JP 18903294A JP H0831235 A JPH0831235 A JP H0831235A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- round
- space factor
- element wires
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 走水防止機能を高めたケーブル導体を提供す
る。 【構成】 中心の丸形単線からなる素線上に扇形の素線
を組み合わせて断面を円形とした撚線導体上に、最外層
として丸形素線の撚線で覆うように構成した高占積率導
体である。また、導体の占積率を９３％〜９７％とした
高占積率導体である。そして、各導体素線間に吸水膨潤
パウダーを充填して構成した高占積率導体である。
る。 【構成】 中心の丸形単線からなる素線上に扇形の素線
を組み合わせて断面を円形とした撚線導体上に、最外層
として丸形素線の撚線で覆うように構成した高占積率導
体である。また、導体の占積率を９３％〜９７％とした
高占積率導体である。そして、各導体素線間に吸水膨潤
パウダーを充填して構成した高占積率導体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＣＶケーブルなどの
固体絶縁ケーブルに関するものである。
固体絶縁ケーブルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ケーブルにおける導体の走水防止
方法の一つとして、各導体素線間の空隙に吸水膨潤パウ
ダーを充填し、ケーブル内に水が浸入したときにケーブ
ル長手方向に広がるのを防止させる方法がある。この走
水防止ケーブルの導体の形状としては、図２に示すよう
に断面が丸型の素線３を複数本撚り合わせた後、各素線
３で形成される空隙部に吸水膨潤パウダー４を充填し、
これを断面が円形になるように圧縮成形して圧縮導体６
を形成して使用していた。
方法の一つとして、各導体素線間の空隙に吸水膨潤パウ
ダーを充填し、ケーブル内に水が浸入したときにケーブ
ル長手方向に広がるのを防止させる方法がある。この走
水防止ケーブルの導体の形状としては、図２に示すよう
に断面が丸型の素線３を複数本撚り合わせた後、各素線
３で形成される空隙部に吸水膨潤パウダー４を充填し、
これを断面が円形になるように圧縮成形して圧縮導体６
を形成して使用していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記円形圧
縮導体６では占積率は８８％〜９２％程度であり、ま
た、導体素線間の空隙が大きいことから、製造工程で長
手方向に均一に入れた吸水膨潤パウダー４がケーブル布
設後までに導体の素線３間を移動し、吸水膨潤パウダー
４の分布が不均一になり、走水防止としての役割を十分
果たさない虞があった。
縮導体６では占積率は８８％〜９２％程度であり、ま
た、導体素線間の空隙が大きいことから、製造工程で長
手方向に均一に入れた吸水膨潤パウダー４がケーブル布
設後までに導体の素線３間を移動し、吸水膨潤パウダー
４の分布が不均一になり、走水防止としての役割を十分
果たさない虞があった。
【０００４】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、上述した従来技術の欠点を解消し、走水防止機
能を高めたケーブル導体を提供することを目的とする。
もので、上述した従来技術の欠点を解消し、走水防止機
能を高めたケーブル導体を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、中心の丸形
単線からなる素線上に扇形の素線を組み合わせて断面を
円形とした導体上に、最外層として丸形素線の撚線で覆
うように構成した高占積率導体である。また、導体の占
積率を９３％〜９７％とした高占積率導体である。さら
に、各導体素線間に吸水膨潤パウダーを充填して構成し
た高占積率導体である。
単線からなる素線上に扇形の素線を組み合わせて断面を
円形とした導体上に、最外層として丸形素線の撚線で覆
うように構成した高占積率導体である。また、導体の占
積率を９３％〜９７％とした高占積率導体である。さら
に、各導体素線間に吸水膨潤パウダーを充填して構成し
た高占積率導体である。
【０００６】
【作用】ケーブル導体の占積率を高め、各素線間の空隙
を小さくすることにより、導体素線間に充填された吸水
膨潤パウダーが均一に保たれ、かつ、素線間に水が入っ
てきた場合に吸水膨潤パウダーが反応して膨潤し、空隙
間を完全に埋めることにより、走水防止の機能が極めて
よく発揮できる。
を小さくすることにより、導体素線間に充填された吸水
膨潤パウダーが均一に保たれ、かつ、素線間に水が入っ
てきた場合に吸水膨潤パウダーが反応して膨潤し、空隙
間を完全に埋めることにより、走水防止の機能が極めて
よく発揮できる。
【０００７】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図１は実施例の高占積率導体の構成を示す横断
面図である。即ち、中央の断面が丸形の素線１の周上に
扇形の素線２を多数組み合わせて断面が円形になるよう
に撚り合わせて形成する。これら丸形の素線１と扇形の
素線２との間には吸水膨潤パウダー４を充填する。この
ようにして形成された円形の扇形素線２の周上に、最外
層として断面が丸形の素線３を撚線として覆うように構
成する。このとき、扇形素線２の最外層とこの上に設け
た丸形素線３との間にも吸水膨潤パウダー４を充填す
る。上記吸水膨潤パウダーはアクリル系の吸水樹脂であ
り、例えばアクアキープ〔商品名：製鉄化学（株）製〕
が用いられる。従って、高占積率導体５の表面は平滑で
なく、凹凸のある表面に形成される。
明する。図１は実施例の高占積率導体の構成を示す横断
面図である。即ち、中央の断面が丸形の素線１の周上に
扇形の素線２を多数組み合わせて断面が円形になるよう
に撚り合わせて形成する。これら丸形の素線１と扇形の
素線２との間には吸水膨潤パウダー４を充填する。この
ようにして形成された円形の扇形素線２の周上に、最外
層として断面が丸形の素線３を撚線として覆うように構
成する。このとき、扇形素線２の最外層とこの上に設け
た丸形素線３との間にも吸水膨潤パウダー４を充填す
る。上記吸水膨潤パウダーはアクリル系の吸水樹脂であ
り、例えばアクアキープ〔商品名：製鉄化学（株）製〕
が用いられる。従って、高占積率導体５の表面は平滑で
なく、凹凸のある表面に形成される。
【０００８】このようにして形成された高占積率導体５
は、各導体素線１，２および３で形成される空隙が小さ
く、また、各素線１，２および３の間に充填される吸水
膨潤パウダーが比較的に均一に充填することが可能であ
る。従って、導体占積率が高められ、各導体素線間に設
けられる吸水膨潤パウダーが均一になり、その吸水膨潤
パウダーの移動を低下させることが可能となるので、走
水防止の機能が格段に向上したものとなる。
は、各導体素線１，２および３で形成される空隙が小さ
く、また、各素線１，２および３の間に充填される吸水
膨潤パウダーが比較的に均一に充填することが可能であ
る。従って、導体占積率が高められ、各導体素線間に設
けられる吸水膨潤パウダーが均一になり、その吸水膨潤
パウダーの移動を低下させることが可能となるので、走
水防止の機能が格段に向上したものとなる。
【０００９】また、この高占積率導体５は、最外層とし
て丸形の素線３で覆われているので平滑でなく、凹凸の
ある表面に形成されている。これは高占積率導体５上に
絶縁体を押出し被覆してケーブルが形成されるが、表面
が平滑な導体上の絶縁体が縮まり導体がむき出しになる
現象（シュリンクバック）が生じ易くなることを抑制さ
せるためのものである。
て丸形の素線３で覆われているので平滑でなく、凹凸の
ある表面に形成されている。これは高占積率導体５上に
絶縁体を押出し被覆してケーブルが形成されるが、表面
が平滑な導体上の絶縁体が縮まり導体がむき出しになる
現象（シュリンクバック）が生じ易くなることを抑制さ
せるためのものである。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の高占積
率導体によれば、丸型素線で構成された導体よりも高占
積率導体となり、導体素線間の吸水膨潤パウダーが均一
になり、しかも移動しにくくなるので、走水防止機能が
高めることができる。また、扇形素線で構成された導体
表面が滑らかになり、この上に設けられる絶縁体にシュ
リンクバック現象が生じていたが、この発明の高占積率
導体の場合、それが抑制されて優れたケーブルとなる。
さらに、製造工程において、圧縮工程を省くことが可能
となる。
率導体によれば、丸型素線で構成された導体よりも高占
積率導体となり、導体素線間の吸水膨潤パウダーが均一
になり、しかも移動しにくくなるので、走水防止機能が
高めることができる。また、扇形素線で構成された導体
表面が滑らかになり、この上に設けられる絶縁体にシュ
リンクバック現象が生じていたが、この発明の高占積率
導体の場合、それが抑制されて優れたケーブルとなる。
さらに、製造工程において、圧縮工程を省くことが可能
となる。
【図１】実施例の高占積率導体の構成を示す横断面図、
【図２】従来の走水防止型導体の構成を示す横断面図で
ある。
ある。
１ 丸形単線 ２ 扇形の素線 ３ 丸形の素線 ４ 吸水膨潤パウダー ５ 高占積率導体 ６ 走水防止型導体
Claims (3)
- 【請求項１】 中心の丸形単線からなる素線上に扇形の
素線を組み合わせて断面を円形とした撚線導体上に、最
外層として丸形素線の撚線で覆うように構成したことを
特徴とする高占積率導体。 - 【請求項２】 導体の占積率を９３％〜９７％とした請
求項１記載の高占積率導体。 - 【請求項３】 各導体素線間に吸水膨潤パウダーを充填
して構成した請求項１および請求項２記載の高占積率導
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18903294A JPH0831235A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 高占積率導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18903294A JPH0831235A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 高占積率導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0831235A true JPH0831235A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16234161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18903294A Pending JPH0831235A (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | 高占積率導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0831235A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103177802A (zh) * | 2011-12-22 | 2013-06-26 | 加铝（天津）铝合金产品有限公司 | 一种电缆的缆芯组件 |
| JP2016517133A (ja) * | 2013-03-07 | 2016-06-09 | フーバー ＋ スーナー アーゲー | 封止された導体ケーブル |
| CN106229085A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-12-14 | 江苏长峰电缆有限公司 | 一种型线铝合金阻水导体的制备方法 |
-
1994
- 1994-07-20 JP JP18903294A patent/JPH0831235A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103177802A (zh) * | 2011-12-22 | 2013-06-26 | 加铝（天津）铝合金产品有限公司 | 一种电缆的缆芯组件 |
| JP2016517133A (ja) * | 2013-03-07 | 2016-06-09 | フーバー ＋ スーナー アーゲー | 封止された導体ケーブル |
| CN106229085A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-12-14 | 江苏长峰电缆有限公司 | 一种型线铝合金阻水导体的制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH046711A (ja) | 水密型ゴム・プラスチック絶縁ケーブル | |
| JPS6029778Y2 (ja) | 防水電気ケ−ブル | |
| US3018606A (en) | Stranded metal ropes | |
| JPH0831235A (ja) | 高占積率導体 | |
| JPH0374008A (ja) | 架空送電線 | |
| JPS6134512A (ja) | 防水型ケ−ブル | |
| JP2000100260A (ja) | 走水防止ケーブル | |
| GB1592841A (en) | Wire rope | |
| JPH08148038A (ja) | ケーブル導体 | |
| SU1027307A1 (ru) | Способ изготовлени фасонно-пр дного каната | |
| JPH0419914A (ja) | 走水防止型ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブル | |
| CN106531289A (zh) | 一种阻水型分割导体 | |
| JP2585591B2 (ja) | 光ファイバ複合単心電力ケ−ブル | |
| CN212624876U (zh) | 一种耐湿长寿命采煤机电缆 | |
| CN209232436U (zh) | 一种抗水树绝缘分相护套电力电缆 | |
| FR2289668A1 (fr) | Cable metallique | |
| JPS5926321Y2 (ja) | 複合絶縁電線 | |
| JP2599592Y2 (ja) | 耐屈曲性ケーブル | |
| JP2879779B2 (ja) | 被覆電線用撚線導体の製造方法 | |
| JPH0696624A (ja) | 水密性絶縁電線 | |
| JPS581485B2 (ja) | セグメントドウタイ ノ セイゾウホウホウ | |
| JP3720065B2 (ja) | 走水防止ケーブル | |
| JPS6322591Y2 (ja) | ||
| JPS5834509A (ja) | ジエリ−充填電気ケ−ブル | |
| JP3365263B2 (ja) | 複合撚り線 |