JPH08311924A - ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造 - Google Patents
ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造Info
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- JPH08311924A JPH08311924A JP7141170A JP14117095A JPH08311924A JP H08311924 A JPH08311924 A JP H08311924A JP 7141170 A JP7141170 A JP 7141170A JP 14117095 A JP14117095 A JP 14117095A JP H08311924 A JPH08311924 A JP H08311924A
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- E02F3/00—Dredgers; Soil-shifting machines
- E02F3/04—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
- E02F3/28—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
- E02F3/34—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets with bucket-arms, i.e. a pair of arms, e.g. manufacturing processes, form, geometry, material of bucket-arms directly pivoted on the frames of tractors or self-propelled machines
- E02F3/3405—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets with bucket-arms, i.e. a pair of arms, e.g. manufacturing processes, form, geometry, material of bucket-arms directly pivoted on the frames of tractors or self-propelled machines and comprising an additional linkage mechanism
- E02F3/3411—Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets with bucket-arms, i.e. a pair of arms, e.g. manufacturing processes, form, geometry, material of bucket-arms directly pivoted on the frames of tractors or self-propelled machines and comprising an additional linkage mechanism of the Z-type
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C11/00—Pivots; Pivotal connections
- F16C11/04—Pivotal connections
- F16C11/045—Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Shovels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部材同志を揺動自在に連結するヒンジ装置に
おいて、該ヒンジ装置に、構造簡単で大きな潤滑油室を
設ける。 【構成】 リフトアーム2の先端部に一体的に取付けた
補強ボス部材10の補強部12に、凹陥状の潤滑油室1
2aを形成すると共に、該潤滑油室に潤滑油を供給する
ための潤滑油供給口12cと、潤滑油を軸受14部に補
給するための補給路11bを形成した。
おいて、該ヒンジ装置に、構造簡単で大きな潤滑油室を
設ける。 【構成】 リフトアーム2の先端部に一体的に取付けた
補強ボス部材10の補強部12に、凹陥状の潤滑油室1
2aを形成すると共に、該潤滑油室に潤滑油を供給する
ための潤滑油供給口12cと、潤滑油を軸受14部に補
給するための補給路11bを形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールローダ、油圧
ショベル,ブルドーザ等の建設機械において、部材同志
を揺動自在に連結するためのヒンジ装置におけるピン結
合部の潤滑構造に関するものである。
ショベル,ブルドーザ等の建設機械において、部材同志
を揺動自在に連結するためのヒンジ装置におけるピン結
合部の潤滑構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種建設機械において、部材同志、例えばリフトアー
ムとバケット、あるいはリフトアームとブレードとを揺
動自在に連結するにあたり、一方の部材の一端部を、他
方の部材の二又状に分岐される分岐端部間に配設し、こ
れら端部同志をヒンジピンを用いて揺動自在に軸支する
ことがある。
この種建設機械において、部材同志、例えばリフトアー
ムとバケット、あるいはリフトアームとブレードとを揺
動自在に連結するにあたり、一方の部材の一端部を、他
方の部材の二又状に分岐される分岐端部間に配設し、こ
れら端部同志をヒンジピンを用いて揺動自在に軸支する
ことがある。
【0003】ところで、上記の様な連結部においては、
頻繁に揺動が繰り返されるばかりでなく、大きな衝撃、
負荷が加わるため、恒常的な潤滑油の供給が必要とな
る。このため従来は、ヒンジピンと部材とのあいだに介
装される軸受部に筒状の潤滑油用溝を形成し、該潤滑油
用溝に予め潤滑油を貯溜しておくようにしていた。しか
るにこのものは、筒状の潤滑油用溝が形成されるため軸
受部の構造が複雑となってコスト高となる許りか、多量
の潤滑油を貯溜すべく潤滑油用溝を大きくすると強度的
に劣ることになるためあまり大きなものにできず、しか
も潤滑油用溝に貯溜しておいた潤滑油が少なくなれば補
給しなければならないが、それにはヒンジ装置を分解し
なければならず、面倒且つ煩雑であるという問題があ
る。
頻繁に揺動が繰り返されるばかりでなく、大きな衝撃、
負荷が加わるため、恒常的な潤滑油の供給が必要とな
る。このため従来は、ヒンジピンと部材とのあいだに介
装される軸受部に筒状の潤滑油用溝を形成し、該潤滑油
用溝に予め潤滑油を貯溜しておくようにしていた。しか
るにこのものは、筒状の潤滑油用溝が形成されるため軸
受部の構造が複雑となってコスト高となる許りか、多量
の潤滑油を貯溜すべく潤滑油用溝を大きくすると強度的
に劣ることになるためあまり大きなものにできず、しか
も潤滑油用溝に貯溜しておいた潤滑油が少なくなれば補
給しなければならないが、それにはヒンジ装置を分解し
なければならず、面倒且つ煩雑であるという問題があ
る。
【0004】これに対し、一方の部材の先端部に、外部
から軸受部に連通する供給路を穿設し、該供給路から軸
受部に潤滑油を供給できるようにしたもの、あるいはヒ
ンジピン自体に潤滑油供給路を形成したものがある。し
かるにこのものは、軸受部に潤滑油を溜めることができ
ないため、頻繁に潤滑油を供給する必要があって作業性
に劣る許りか、補給を怠ると軸受部の摩耗が激しく、ま
た、供給路の入口には着脱自在な栓を設けることになる
が、該部位には土砂等が飛散してくるため、破損しやす
いという問題もある。
から軸受部に連通する供給路を穿設し、該供給路から軸
受部に潤滑油を供給できるようにしたもの、あるいはヒ
ンジピン自体に潤滑油供給路を形成したものがある。し
かるにこのものは、軸受部に潤滑油を溜めることができ
ないため、頻繁に潤滑油を供給する必要があって作業性
に劣る許りか、補給を怠ると軸受部の摩耗が激しく、ま
た、供給路の入口には着脱自在な栓を設けることになる
が、該部位には土砂等が飛散してくるため、破損しやす
いという問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することができるヒンジ
装置におけるピン結合部の潤滑構造を提供することを目
的として創案されたものであって、一方の部材の一端部
を、他方の部材の二又状に分岐される分岐端部間に配設
し、これら端部同志をヒンジピンを用いて揺動自在に軸
支してなるヒンジ装置において、前記一方の部材の一端
部に、他方の分岐端部との対向面部に位置してヒンジピ
ンが貫通するボス部と、該ボス部から外径方向に向けて
突出する補強部とが形成された補強ボス部材を一体に取
付けるにあたり、該補強ボス部材には、補強部対応部位
に凹陥状に形成される潤滑油室と、該潤滑油室に潤滑油
を供給するため栓が着脱自在に取り付けられる潤滑油供
給口と、潤滑油をヒンジピン貫通部に補給するための補
給路を形成したことを特徴とするものである。そして本
発明は、この構成によって、ヒンジピン貫通孔部位を補
強するための補強ボス部材を有効利用して、大きな潤滑
油室を設けることができるようにしたものである。
情に鑑み、これらの課題を解決することができるヒンジ
装置におけるピン結合部の潤滑構造を提供することを目
的として創案されたものであって、一方の部材の一端部
を、他方の部材の二又状に分岐される分岐端部間に配設
し、これら端部同志をヒンジピンを用いて揺動自在に軸
支してなるヒンジ装置において、前記一方の部材の一端
部に、他方の分岐端部との対向面部に位置してヒンジピ
ンが貫通するボス部と、該ボス部から外径方向に向けて
突出する補強部とが形成された補強ボス部材を一体に取
付けるにあたり、該補強ボス部材には、補強部対応部位
に凹陥状に形成される潤滑油室と、該潤滑油室に潤滑油
を供給するため栓が着脱自在に取り付けられる潤滑油供
給口と、潤滑油をヒンジピン貫通部に補給するための補
給路を形成したことを特徴とするものである。そして本
発明は、この構成によって、ヒンジピン貫通孔部位を補
強するための補強ボス部材を有効利用して、大きな潤滑
油室を設けることができるようにしたものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はホイールローダの走行機体
前部に取付けられる作業装置であって、該作業装置1
は、基端部が走行機体側に上下揺動自在に支持される左
右一対のリフトアーム2、該リフトアーム2の先端部に
前後傾動自在に支持されるバケット3,リフトアーム2
の中間部とバケット3とを連結する屈曲自在なリンク部
材4、リフトアーム2の上下揺動を行うべく伸縮作動す
るリフトシリンダ5、バケット3の前後傾動を行うべく
伸縮作動するバケットシリンダ6等の各部材から構成さ
れている等の基本的構成は従来通りである。
明する。図面において、1はホイールローダの走行機体
前部に取付けられる作業装置であって、該作業装置1
は、基端部が走行機体側に上下揺動自在に支持される左
右一対のリフトアーム2、該リフトアーム2の先端部に
前後傾動自在に支持されるバケット3,リフトアーム2
の中間部とバケット3とを連結する屈曲自在なリンク部
材4、リフトアーム2の上下揺動を行うべく伸縮作動す
るリフトシリンダ5、バケット3の前後傾動を行うべく
伸縮作動するバケットシリンダ6等の各部材から構成さ
れている等の基本的構成は従来通りである。
【0007】7は前記リフトアーム2とバケット3とを
前後傾動自在に連結するためのヒンジ装置であって、該
ヒンジ装置7に本発明が実施されている。つまり、バケ
ット3の裏面には、左右一対の脚部8a、8bが形成さ
れた二又状の取付ブラケット8が一体的に固定されてお
り、これら脚部8a、8bには、ヒンジピン9が挿通さ
れる挿通孔8c、8dがそれぞれ穿設されている。
前後傾動自在に連結するためのヒンジ装置であって、該
ヒンジ装置7に本発明が実施されている。つまり、バケ
ット3の裏面には、左右一対の脚部8a、8bが形成さ
れた二又状の取付ブラケット8が一体的に固定されてお
り、これら脚部8a、8bには、ヒンジピン9が挿通さ
れる挿通孔8c、8dがそれぞれ穿設されている。
【0008】一方、リフトアーム2の先端部の左右側面
部には、前記ヒンジピン9が貫通する貫通孔2aが穿設
される部位に、左右一対の補強ボス部材10が溶接によ
り一体的に取り付けられているが、該補強ボス部材10
は、前記貫通孔2aと同心同径の貫通孔11aが穿設さ
れるボス部11と、該ボス部11からリフトアーム2の
基端部方向に向けて雫形状に突出する補強部12とが形
成されている。この補強部12は、リフトアーム2の左
右側面部に対向する面部に、凹陥状にくりぬかれた潤滑
油室12aが形成されており、該潤滑油室12aに潤滑
油を貯溜することができるようになっている。さらにボ
ス部11には、前記貫通孔11aと上記潤滑油室12a
とを連通する補給路11bが穿設されている。因みに、
本実施例では補給路11bは一箇所だけに穿設されてい
るが、必要に応じて複数穿設しても良い。
部には、前記ヒンジピン9が貫通する貫通孔2aが穿設
される部位に、左右一対の補強ボス部材10が溶接によ
り一体的に取り付けられているが、該補強ボス部材10
は、前記貫通孔2aと同心同径の貫通孔11aが穿設さ
れるボス部11と、該ボス部11からリフトアーム2の
基端部方向に向けて雫形状に突出する補強部12とが形
成されている。この補強部12は、リフトアーム2の左
右側面部に対向する面部に、凹陥状にくりぬかれた潤滑
油室12aが形成されており、該潤滑油室12aに潤滑
油を貯溜することができるようになっている。さらにボ
ス部11には、前記貫通孔11aと上記潤滑油室12a
とを連通する補給路11bが穿設されている。因みに、
本実施例では補給路11bは一箇所だけに穿設されてい
るが、必要に応じて複数穿設しても良い。
【0009】また、12bは上記潤滑油室12aに潤滑
油を供給するための潤滑油供給口であって、該潤滑油供
給口12bは、左右の補強ボス部材10のうち機体外方
側に設けられる補強ボス部材10の補強部12の先端側
部に形成されており、螺込み式の栓12cが着脱自在に
取り付けられるようになっている。さらに、補給部12
の先端側部は、前記潤滑油供給口12bを挟む両側部が
先端側方に向けて突出しており、該突出部12dによっ
て潤滑油供給口12bを飛散する土砂等から保護できる
ようになっている。
油を供給するための潤滑油供給口であって、該潤滑油供
給口12bは、左右の補強ボス部材10のうち機体外方
側に設けられる補強ボス部材10の補強部12の先端側
部に形成されており、螺込み式の栓12cが着脱自在に
取り付けられるようになっている。さらに、補給部12
の先端側部は、前記潤滑油供給口12bを挟む両側部が
先端側方に向けて突出しており、該突出部12dによっ
て潤滑油供給口12bを飛散する土砂等から保護できる
ようになっている。
【0010】一方、前記ヒンジピン9は、バケット3の
取付ブラケット8の一方の脚部8aから挿入され、前記
ボス部11およびリフトアーム2の貫通孔11a、2
a、11aを貫通して、他方の脚部8bに嵌め込まれる
が、このヒンジピン9の頭部9aには、脚部8aの外側
面に面接触する取付部9bが延設形成されており、該取
付部9bを脚部8aにボルト13固定することで、ヒン
ジピン9は取付ブラケット8に一体的に固定されるよう
になっている。
取付ブラケット8の一方の脚部8aから挿入され、前記
ボス部11およびリフトアーム2の貫通孔11a、2
a、11aを貫通して、他方の脚部8bに嵌め込まれる
が、このヒンジピン9の頭部9aには、脚部8aの外側
面に面接触する取付部9bが延設形成されており、該取
付部9bを脚部8aにボルト13固定することで、ヒン
ジピン9は取付ブラケット8に一体的に固定されるよう
になっている。
【0011】さらに、14は前記ヒンジピン9とボス部
11およびリフトアーム2の貫通孔11a、2aとのあ
いだに介装されるブッシュ、ベアリング等の軸受であっ
て、該軸受14には、前記ボス部11の補給路11bか
ら軸受14内周面部に連通する油孔14aが穿設されて
おり、これによって前記潤滑油室12a内の潤滑油は、
ボス部11の補給路11bおよび上記油孔14aを通っ
て軸受14部に補給されるようになっている。尚、ボス
部11の貫通孔11aの内周面部は、リフトアーム2に
対向する側が面取りされており、該面取り部11cを通
って潤滑油が軸受14の外周面部にいきわたるようにな
っている。また、15は軸受14の両端部に止着される
シール材である。
11およびリフトアーム2の貫通孔11a、2aとのあ
いだに介装されるブッシュ、ベアリング等の軸受であっ
て、該軸受14には、前記ボス部11の補給路11bか
ら軸受14内周面部に連通する油孔14aが穿設されて
おり、これによって前記潤滑油室12a内の潤滑油は、
ボス部11の補給路11bおよび上記油孔14aを通っ
て軸受14部に補給されるようになっている。尚、ボス
部11の貫通孔11aの内周面部は、リフトアーム2に
対向する側が面取りされており、該面取り部11cを通
って潤滑油が軸受14の外周面部にいきわたるようにな
っている。また、15は軸受14の両端部に止着される
シール材である。
【0012】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、リフトアーム2のヒンジピン貫通部位には、該部
位を補強すべく補強ボス部材10が一体的に取り付けら
れているが、この補強ボス部材10の補強部12には、
凹陥状の潤滑油室12aと該潤滑油室12aに潤滑油を
供給するための潤滑油供給口12bとが形成されている
と共に、ボス部11及び軸受14には、潤滑油室12a
内の潤滑油を軸受14部に供給するため補給路11b、
油孔14aが穿設されていて、ここを通って潤滑油の供
給がなされることになる。
いて、リフトアーム2のヒンジピン貫通部位には、該部
位を補強すべく補強ボス部材10が一体的に取り付けら
れているが、この補強ボス部材10の補強部12には、
凹陥状の潤滑油室12aと該潤滑油室12aに潤滑油を
供給するための潤滑油供給口12bとが形成されている
と共に、ボス部11及び軸受14には、潤滑油室12a
内の潤滑油を軸受14部に供給するため補給路11b、
油孔14aが穿設されていて、ここを通って潤滑油の供
給がなされることになる。
【0013】この結果、ヒンジピン貫通部位を補強する
ために必要な補強ボス部材10を有効利用して潤滑油室
12aが設けられることになって、部材の兼用化が計れ
ると共に、従来の軸受部に筒状の潤滑油用溝を形成する
もののように構造が複雑となることがなく、コストダウ
ンに貢献できる。しかもこの潤滑油室12aは、多量の
潤滑油を貯溜すべく大きく形成しても、前記軸受部に形
成したもののごとく強度上問題となることがないから、
充分な潤滑油を貯溜できることになって、潤滑油室12
aへの潤滑油の供給回数を減らすことができる。また、
作業装置1の荷重を最も受けるヒンジピン9に、油孔、
油室等の中空部を形成する必要がないため、ヒンジピン
9として中実の汎用のものを用いることができ、強度的
に優れると共に、コストダウンにより一層貢献できる。
ために必要な補強ボス部材10を有効利用して潤滑油室
12aが設けられることになって、部材の兼用化が計れ
ると共に、従来の軸受部に筒状の潤滑油用溝を形成する
もののように構造が複雑となることがなく、コストダウ
ンに貢献できる。しかもこの潤滑油室12aは、多量の
潤滑油を貯溜すべく大きく形成しても、前記軸受部に形
成したもののごとく強度上問題となることがないから、
充分な潤滑油を貯溜できることになって、潤滑油室12
aへの潤滑油の供給回数を減らすことができる。また、
作業装置1の荷重を最も受けるヒンジピン9に、油孔、
油室等の中空部を形成する必要がないため、ヒンジピン
9として中実の汎用のものを用いることができ、強度的
に優れると共に、コストダウンにより一層貢献できる。
【0014】さらに、前記潤滑油室12aへの潤滑油供
給作業は、潤滑油供給口12bから容易に行うことがで
き、しかも該潤滑油供給口12bは、ヒンジピン貫通部
位から遠ざかる補強部12の先端側部に設けられている
から、潤滑油供給作業を行う際に取付ブラケット8等が
邪魔になることがなく、作業性が向上する。そのうえこ
の潤滑油供給口12bは、両側の突出部12dによって
挟まれた状態となっていて、飛散する土砂等から保護さ
れる構造となっているため、栓12cの破損を有効に回
避できるという利点がある。
給作業は、潤滑油供給口12bから容易に行うことがで
き、しかも該潤滑油供給口12bは、ヒンジピン貫通部
位から遠ざかる補強部12の先端側部に設けられている
から、潤滑油供給作業を行う際に取付ブラケット8等が
邪魔になることがなく、作業性が向上する。そのうえこ
の潤滑油供給口12bは、両側の突出部12dによって
挟まれた状態となっていて、飛散する土砂等から保護さ
れる構造となっているため、栓12cの破損を有効に回
避できるという利点がある。
【0015】また、補強ボス部材10は、栓12cが螺
込まれる潤滑油供給口12b以外の部位、つまり潤滑油
室12a、突出部12d、貫通孔11a、補給路11
b、面取り部11cは全て鋳造あるいは鍛造で一体形成
できるものであるため、安価に製造できるという利点が
ある。
込まれる潤滑油供給口12b以外の部位、つまり潤滑油
室12a、突出部12d、貫通孔11a、補給路11
b、面取り部11cは全て鋳造あるいは鍛造で一体形成
できるものであるため、安価に製造できるという利点が
ある。
【0016】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、リフトアームには、ヒンジピンが
貫通するボス部と該ボス部から突出する補強部とが形成
された補強ボス部材が一体的に取り付けられるが、この
補強ボス部材には、補強部対応部位に凹陥状の潤滑油室
が形成されていると共に、該潤滑油室に潤滑油を供給す
るための潤滑油供給口と、潤滑油室の潤滑油をヒンジピ
ン貫通部位に補給するための補給路が形成されている。
この結果、ヒンジピン貫通部位を補強するために必要な
補強ボス部材を有効利用して潤滑油室が設けられること
になって、部材の兼用化が計れると共に、従来の軸受部
に筒状の潤滑油用溝を形成するもののように構造が複雑
となることがなく、コストダウンに貢献できる。しかも
この潤滑油室は、多量の潤滑油を貯溜すべく大きく形成
しても、前記軸受部に形成したもののごとく強度上問題
となることがないから、充分な潤滑油を貯溜できること
になって、潤滑油室への潤滑油の供給回数を減らすこと
ができ、作業性が向上する。
れたものであるから、リフトアームには、ヒンジピンが
貫通するボス部と該ボス部から突出する補強部とが形成
された補強ボス部材が一体的に取り付けられるが、この
補強ボス部材には、補強部対応部位に凹陥状の潤滑油室
が形成されていると共に、該潤滑油室に潤滑油を供給す
るための潤滑油供給口と、潤滑油室の潤滑油をヒンジピ
ン貫通部位に補給するための補給路が形成されている。
この結果、ヒンジピン貫通部位を補強するために必要な
補強ボス部材を有効利用して潤滑油室が設けられること
になって、部材の兼用化が計れると共に、従来の軸受部
に筒状の潤滑油用溝を形成するもののように構造が複雑
となることがなく、コストダウンに貢献できる。しかも
この潤滑油室は、多量の潤滑油を貯溜すべく大きく形成
しても、前記軸受部に形成したもののごとく強度上問題
となることがないから、充分な潤滑油を貯溜できること
になって、潤滑油室への潤滑油の供給回数を減らすこと
ができ、作業性が向上する。
【図1】作業装置の側面図である。
【図2】ヒンジ装置部の断面図である。
【図3】(A)は補強ボス部材の正面図、(B)は平面
図、(C)は(A)のA−A断面図である。
図、(C)は(A)のA−A断面図である。
2 リフトアーム 2a 貫通孔 3 バケット 8 取付ブラケット 8a 脚部 8b 脚部 9 ヒンジピン 10 補強ボス部材 11 ボス部 11a 貫通孔 11b 補給路 12 補強部 12a 潤滑油室 12b 潤滑油供給口 12c 栓 13 ボルト 14 軸受 14a 油孔
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の部材の一端部を、他方の部材の二
又状に分岐される分岐端部間に配設し、これら端部同志
をヒンジピンを用いて揺動自在に軸支してなるヒンジ装
置において、前記一方の部材の一端部に、他方の分岐端
部との対向面部に位置してヒンジピンが貫通するボス部
と、該ボス部から外径方向に向けて突出する補強部とが
形成された補強ボス部材を一体に取付けるにあたり、該
補強ボス部材には、補強部対応部位に凹陥状に形成され
る潤滑油室と、該潤滑油室に潤滑油を供給するため栓が
着脱自在に取り付けられる潤滑油供給口と、潤滑油をヒ
ンジピン貫通部に補給するための補給路を形成したこと
を特徴とするヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構
造。 - 【請求項2】 請求項1において、ヒンジピンは、他方
の部材に一体的に止着され、一方の部材に軸受を介して
回動自在に支持されていることを特徴とするヒンジ装置
におけるピン結合部の潤滑構造。 - 【請求項3】 請求項1および2において、軸受には、
該軸受とヒンジピンとのあいだに潤滑油を供給するため
の油孔が補強ボス部材の補給路から連通する状態で形成
されていることを特徴とするヒンジ装置におけるピン結
合部の潤滑構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7141170A JP2950752B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7141170A JP2950752B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311924A true JPH08311924A (ja) | 1996-11-26 |
JP2950752B2 JP2950752B2 (ja) | 1999-09-20 |
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ID=15285772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7141170A Expired - Fee Related JP2950752B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ヒンジ装置におけるピン結合部の潤滑構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2950752B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014202003A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 日立建機株式会社 | 作業機械のピン支持構造およびホイールローダ |
KR101661351B1 (ko) * | 2015-04-13 | 2016-09-29 | 김성우 | 지층의 동공 감지장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9556902B2 (en) * | 2013-11-07 | 2017-01-31 | Cnh Industrial America Llc | Agricultural tandem pivot assembly |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP7141170A patent/JP2950752B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2950752B2 (ja) | 1999-09-20 |
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