JPH08310927A

JPH08310927A - むだ毛及び産毛用シエービング組成物

Info

Publication number: JPH08310927A
Application number: JP7140062A
Authority: JP
Inventors: Kazuyo Nakajima; 和世中島; Chie Kitanaka; 千恵北中; Kazufumi Rikuta; 和文陸田; Takashi Yoshida; 吉田　　孝
Original assignee: TOKYO AEROSOL KAGAKU KK; Dainihon Jochugiku Co Ltd
Current assignee: TOKYO AEROSOL KAGAKU KK; Dainihon Jochugiku Co Ltd
Priority date: 1995-05-16
Filing date: 1995-05-16
Publication date: 1996-11-26

Abstract

(57)【要約】【構成】次の成分を含有するむだ毛及び産毛用シエー
ビング組成物。（Ａ）カルボキシビニルポリマー０．３〜３重量％（Ｂ）無機塩基又は水溶性有機塩基０．１〜３重量％（Ｃ）非イオン界面活性剤０．５〜１０重量％（Ｄ）保湿剤０．５〜１０重量％（Ｅ）精製水９８．６〜７４重量％【効果】透明ないし半透明の組成物であり、肌への伸
びが良好でカミソリの滑りがよく、むだ毛部分を確認し
ながら安全に剃ることができ、剃り上がりの肌にしっと
り感を与え、しかも処理後はカミソリから簡単に除去す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、透明ないし半透明で、
肌への伸びが良好でカミソリの滑りがよく、処理後はカ
ミソリから簡単に除去できるむだ毛及び産毛用シエービ
ング組成物、特に女性のむだ毛用シエービング組成物に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、むだ毛や産毛を除去するために、
クリーム状又はフォーム状の除毛剤及び、テープ状、ワ
ックス状又はゼリー状の脱毛用品が使用されている。ク
リーム状又はフォーム状の除毛剤は、一般にチオグリコ
ール酸塩を配合したものであり、化学的に皮膚表面の毛
を溶解、切断して除毛を行うものである。また、テープ
状、ワックス状又はゼリー状の脱毛用品は、これを毛の
部分に塗布するか、あるいは塗布後固化させた後、毛の
流れと逆方向に剥がして物理的に毛を除去するものであ
る。しかし、このような除毛剤には、強い刺激臭があっ
て使用しにくく、またアルカリ性のため皮膚への刺激が
強く、肌あれを起こしやすいという欠点があり、脱毛用
品には、毛を物理的に抜き取るときに痛みがあり、その
際に肌あれを引き起こすことがあるという欠点がある。

【０００３】このような事情に鑑み、本出願人らがむだ
毛の処理手段について最近調査したところによれば、一
般的に次のような傾向が見られる。すなわち、カミソリ
（６９％）、除毛フォーム（２０％；特開平２−２８１
０７号など）、その他（１１％）であり、「その他」の
内訳は脱毛テープ（５％；特公平３−２６２３０号な
ど）、毛抜き（３％）、脱毛器具（２％）、脱色（１
％）である。また、カミソリを使用してむだ毛を処理す
る場合、その処理場所は浴室が最も多く（６５％）、そ
の他自分の部屋（２９％）等となっており、その処理方
法としては、石けんを塗る（３８％）、洗顔フォームを
塗る（３３％）、乳液やクリームを塗る（１９％）等と
なっている。そして、カミソリでむだ毛を処理した後は
肌あれ防止のため、乳液等を塗る人が６８％に達してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、むだ毛や産
毛をカミソリで除去する場合、次のような問題点があ
る。すなわち、処理部分が腋、足、腕など多岐にわた
り凹凸もあるため、何もつけずに直接肌にカミソリを当
てると円滑に剃れず、肌が傷つきやすく、剃りムラがで
きやすい。石けんや洗顔フォームを塗り、カミソリで
毛を除去すると、カミソリを１、２回当てただけで皮膚
表面から泡が取り除かれてしまうため、何もつけない状
態と同じになってしまう。乳液やクリームを塗り、カ
ミソリで毛を除去すると、油性成分が肌に残り、べたつ
きを感じたり洗い流しに手間がかかる。またこの場合、
通常は自分の部屋の化粧台などに保管している乳液やク
リームを浴室などに持ち込まなければならない。さら
に、乳液やクリームは不透明であるため、カミソリを使
用する際、むだ毛部分を確認しにくく、剃りムラができ
やすい。また、カミソリに乳液やクリームが目詰まりし
やすく、その除去も困難である。代用品として男性用
シエービングフォームを塗り、カミソリで毛を除去する
と、男性のひげ剃り用としての特徴であるメントール配
合により刺激性が強い点等を考慮しないとしても、使用
後につっぱり感や肌あれが生じやすく、かつ不透明なた
め、むだ毛部分が確認しにくい。男性のひげ剃りの場
合、ひげを膨潤させることが必要であるのに対して、女
性のむだ毛の処理は入浴時が多く、むしろ刃の滑りを良
くして肌あれを防ぎ、肌が傷つかないようにすることが
大切なのであって、したがって男性用シエービングフォ
ームの組成は女性用としては不向きである。

【０００５】本発明の目的は、透明ないし半透明の弱酸
性かつ高粘度の組成物であって、肌への伸びが良好でカ
ミソリの滑りがよく、凹凸のある処理部分も確認しなが
ら安全にムラなく剃れ、処理後はカミソリから簡単に除
去することができるむだ毛及び産毛用シエービング組成
物を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のむだ毛及び産毛
用シエービング組成物は下記の成分（Ａ）、（Ｂ）、
（Ｃ）、（Ｄ）及び（Ｅ）を含有するものである。（Ａ）カルボキシビニルポリマー０．３〜３重量％（Ｂ）無機塩基又は水溶性有機塩基０．１〜３重量％（Ｃ）非イオン界面活性剤０．５〜１０重量％（Ｄ）保湿剤０．５〜１０重量％（Ｅ）精製水９８．６〜７４重量％

【０００７】前記（Ａ）成分のカルボキシビニルポリマ
ーとしては、次の一般式

【化１】

【０００８】で表され、平均分子量４５０，０００〜
４，０００，０００のアクリル酸の重合体などが使用さ
れる。カルボキシビニルポリマーの配合割合は０．３〜
３重量％とすべきであり、０．３重量％未満の場合には
組成物の粘度が低く、肌から垂れ流れてしまい、また３
重量％を超えると組成物の粘度が高すぎて肌での伸びが
悪く使用しにくい。

【０００９】前記（Ｂ）成分の無機塩基又は水溶性有機
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
の無機塩基又はジイソプロパノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどの水溶性有機塩基が使用される。これら
の無機塩基又は水溶性有機塩基は（Ａ）成分のカルボキ
シビニルポリマーを中和し、かつ粘度を上げるために配
合されるが、肌への刺激を考慮して弱酸性に中和するこ
とが望ましい。

【００１０】前記（Ｃ）成分の非イオン界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンステロール・水素添加ステロール、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルなどが使用される。特に、ＨＬＢの高い親水性
非イオン界面活性剤は、組成物の透明性がよく、肌及び
むだ毛や産毛の除去部の確認が容易である。また、非イ
オン界面活性剤の洗浄力により、使用後の肌からの組成
物の除去はもちろん、カミソリからの組成物の除去も容
易であり、カミソリの目詰まりは生じない。ただし、こ
れらの効果は非イオン界面活性剤の配合割合が０．５重
量％未満であると低く、他方、１０重量％を超えると組
成物の透明性が著しく低下する。

【００１１】前記（Ｄ）成分の保湿剤としては、グリセ
リン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、１、３−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールなどの多価アルコール及び、糖類、アミノ酸などが
使用される。特に好ましいのは多価アルコールであっ
て、これを０．５〜１０重量％配合することによって肌
にみずみずしい自然な感触を与える。ただし、０．５重
量％未満の配合割合ではその効果が低く、１０重量％を
超えて配合しても効果にそれほど差が生じない。

【００１２】前記（Ｅ）成分の精製水としては、一般に
化粧品として許容できる水、好ましくは脱イオン水が使
用される。

【００１３】

【作用】これらの成分を配合してなる本発明のむだ毛及
び産毛用シエービング組成物は、透明ないし半透明の弱
酸性かつ高粘度の組成物であるから、肌への伸びが良好
でカミソリの滑りがよく、凹凸のある処理部分も確認し
ながら剃りたい部分のみにカミソリの刃を当てることが
できるので、安全かつ簡単にムラなくきれいに剃れる。
しかも皮膚刺激が少なく、剃り上がりの肌にしっとり感
を与え、処理後はカミソリから簡単に除去することがで
きる。

【００１４】

【実施例】表１に示すむだ毛及び産毛用シエービング組
成物を調製した。

【００１５】

【表１】

【００１６】次に、表１の各組成物の肌への伸び、カミ
ソリの滑り、透明性、使用後の肌の感触、カミソリから
の組成物の除去のし易さについて、下記の基準により評
価した。その結果を表２に示す。 ◎：非常に良い ○：良い △：やや良い ×：悪い

【００１７】

【表２】

【００１８】

【発明の効果】本発明のむだ毛及び産毛用シエービング
組成物は、表２の試験例からも明らかなように、肌への
伸び、カミソリの滑り、透明性、使用後の肌の感触、カ
ミソリからの組成物の除去のし易さのいずれについても
優れた特性を有しており、また、透明ないし半透明であ
るため、肌及び除毛部分の確認を簡単に行うことができ
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者陸田和文東京都豊島区南池袋１丁目25番９号東京エアゾル化学株式会社内 (72)発明者吉田孝東京都豊島区南池袋１丁目25番９号東京エアゾル化学株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】次の成分（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）
及び（Ｅ）（Ａ）カルボキシビニルポリマー０．３〜３重量％（Ｂ）無機塩基又は水溶性有機塩基０．１〜３重量％（Ｃ）非イオン界面活性剤０．５〜１０重量％（Ｄ）保湿剤０．５〜１０重量％（Ｅ）精製水９８．６〜７４重量％を含有するむだ毛及び産毛用シエービング組成物。