JPH0831019A - 情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装置 - Google Patents
情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装置Info
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- JPH0831019A JPH0831019A JP18074194A JP18074194A JPH0831019A JP H0831019 A JPH0831019 A JP H0831019A JP 18074194 A JP18074194 A JP 18074194A JP 18074194 A JP18074194 A JP 18074194A JP H0831019 A JPH0831019 A JP H0831019A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ガラス原盤11上にフォトレジスト層20を形成
し、このフォトレジスト層のスパイラル状の領域を露光
し、この露光後に現像してフォトレジスト層20にプリグ
ルーブと称される連続溝13を所定パターンに形成し、こ
の連続溝に基いて情報の記録及び/又は再生に関与する
グルーブをプラスチック製のディスク基板に形成する際
に、フォトレジスト層20の現像時に、現像領域にレーザ
光21を照射して1次回折光を検出し、この検出される1
次回折光量の時間微分値I’(t)がほぼゼロとなった
ときに、前記現像を停止するようにした方法とその装
置。 【効果】 あらゆる深さのグルーブに対して、その幅を
1回のマスタリングプロセスで任意の幅に効率良くかつ
精度良く制御することを可能にする、光磁気ディスク又
はその基盤若しくはマスタリングガラス原盤の製造方
法、並びにこれらの製造装置を提供することができる。
し、このフォトレジスト層のスパイラル状の領域を露光
し、この露光後に現像してフォトレジスト層20にプリグ
ルーブと称される連続溝13を所定パターンに形成し、こ
の連続溝に基いて情報の記録及び/又は再生に関与する
グルーブをプラスチック製のディスク基板に形成する際
に、フォトレジスト層20の現像時に、現像領域にレーザ
光21を照射して1次回折光を検出し、この検出される1
次回折光量の時間微分値I’(t)がほぼゼロとなった
ときに、前記現像を停止するようにした方法とその装
置。 【効果】 あらゆる深さのグルーブに対して、その幅を
1回のマスタリングプロセスで任意の幅に効率良くかつ
精度良く制御することを可能にする、光磁気ディスク又
はその基盤若しくはマスタリングガラス原盤の製造方
法、並びにこれらの製造装置を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体(例えばガラス
基板)上に感光層(例えばフォトレジスト層)を形成す
る工程と、この感光層の所定領域を露光する工程と、こ
の露光後に現像して前記感光層に凹凸(例えば連続溝)
を所定パターンに形成する工程と、この凹凸に基いて情
報の記録及び/又は再生に関与する凹凸(例えばプリグ
ルーブと称される連続溝)を基体(例えばプラスチック
基板)に形成する工程とを有する、光磁気ディスク等の
情報記録媒体又はその基体若しくはマスタリング原盤の
製造方法、並びにこれらの製造装置に関するものであ
る。
基板)上に感光層(例えばフォトレジスト層)を形成す
る工程と、この感光層の所定領域を露光する工程と、こ
の露光後に現像して前記感光層に凹凸(例えば連続溝)
を所定パターンに形成する工程と、この凹凸に基いて情
報の記録及び/又は再生に関与する凹凸(例えばプリグ
ルーブと称される連続溝)を基体(例えばプラスチック
基板)に形成する工程とを有する、光磁気ディスク等の
情報記録媒体又はその基体若しくはマスタリング原盤の
製造方法、並びにこれらの製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録媒体、例えば光
ディスク10によれば、図9に示すように、信号記録領域
RA’において、光学的に透明なプラスチック製のディ
スク基板1の一方の面2に連続溝状のプリグルーブ3が
トラック毎に所定のトラックピッチp(1〜2μm)で
スパイラル状に設けられている。
ディスク10によれば、図9に示すように、信号記録領域
RA’において、光学的に透明なプラスチック製のディ
スク基板1の一方の面2に連続溝状のプリグルーブ3が
トラック毎に所定のトラックピッチp(1〜2μm)で
スパイラル状に設けられている。
【0003】そして、このグルーブ面2上において、凹
凸の片方(例えばランド4)を記録エリア、片方(例え
ばグルーブ3)をトラッキング用に用いるものが多数を
占めている。プリグルーブ3を設けた面2上には、磁性
膜又は光反射層(いずれも図示せず)が形成されてい
る。
凸の片方(例えばランド4)を記録エリア、片方(例え
ばグルーブ3)をトラッキング用に用いるものが多数を
占めている。プリグルーブ3を設けた面2上には、磁性
膜又は光反射層(いずれも図示せず)が形成されてい
る。
【0004】この光ディスク10は、回転させながら、光
学ピックアップ(図示せず)からレーザ光を基板1の一
方の面2とは反対側の他方の面8から照射し、その照射
光によってランド4上の記録層に光学的に情報が書き込
まれ、或いは、反射光によって同記録層への光学的書込
み情報が読み取られると共に、プリグルーブ3からの反
射光を検出してトラッキングサーボを行って記録又は再
生用のレーザ光が常に所定のトラック上に照射されるよ
うにしている。
学ピックアップ(図示せず)からレーザ光を基板1の一
方の面2とは反対側の他方の面8から照射し、その照射
光によってランド4上の記録層に光学的に情報が書き込
まれ、或いは、反射光によって同記録層への光学的書込
み情報が読み取られると共に、プリグルーブ3からの反
射光を検出してトラッキングサーボを行って記録又は再
生用のレーザ光が常に所定のトラック上に照射されるよ
うにしている。
【0005】このように、光ディスク基板1の表面の凹
凸形状は、情報記録媒体としての性能を左右するもので
あるため、基板1を高精度に作製することが要求され
る。これまでに知られている基板1の作製方法を図10に
ついて説明する。
凸形状は、情報記録媒体としての性能を左右するもので
あるため、基板1を高精度に作製することが要求され
る。これまでに知られている基板1の作製方法を図10に
ついて説明する。
【0006】まず、表面を十分平坦に研磨、洗浄した厚
さ6mmのガラス原盤(又はガラス基板)11上に、露光処
理によってアルカリ可溶性となるフォトレジスト20を厚
さ〜0.1μmに塗布する。
さ6mmのガラス原盤(又はガラス基板)11上に、露光処
理によってアルカリ可溶性となるフォトレジスト20を厚
さ〜0.1μmに塗布する。
【0007】次いで、記録用レーザ光21をフォトレジス
ト20の表面にレンズ22で集光して露光する。このとき、
ガラス原盤11を回転させながら、記録光21を半径方向に
一回転あたり等距離ずつ送ることにより、フォトレジス
ト20に溝(プリグルーブ)の潜像23を一定の間隔(以
下、トラックピッチと称する。)でスパイラル状に生じ
させる。
ト20の表面にレンズ22で集光して露光する。このとき、
ガラス原盤11を回転させながら、記録光21を半径方向に
一回転あたり等距離ずつ送ることにより、フォトレジス
ト20に溝(プリグルーブ)の潜像23を一定の間隔(以
下、トラックピッチと称する。)でスパイラル状に生じ
させる。
【0008】次いで、この原盤をアルカリ性現像液で現
像することにより、露光部(即ち、フォトレジスト20の
感光部分)を除去する。これによって、フォトレジスト
20に、プリグルーブと称される連続溝13と連続溝間に残
されたランドと称される凸部14とを半径方向に交互に形
成する。
像することにより、露光部(即ち、フォトレジスト20の
感光部分)を除去する。これによって、フォトレジスト
20に、プリグルーブと称される連続溝13と連続溝間に残
されたランドと称される凸部14とを半径方向に交互に形
成する。
【0009】次いで、ガラス原盤11上にNiメッキを施
し、フォトレジスト20の連続溝を転写したスタンパ24を
作製する。
し、フォトレジスト20の連続溝を転写したスタンパ24を
作製する。
【0010】次いで、このスタンパ24の凹凸面を光ディ
スクの基板材料であるプラスチック材1に転写し、基板
1に図9に示した如きグルーブ3とランド4をそれぞれ
形成し、レプリカを作製する。
スクの基板材料であるプラスチック材1に転写し、基板
1に図9に示した如きグルーブ3とランド4をそれぞれ
形成し、レプリカを作製する。
【0011】なお、このレプリカの作製後は、グルーブ
13のある基板1の凹凸面上に記録膜を成膜し、書込み可
能な光ディスクに組み立てる。CD用又はビデオディス
ク用としては、プリグルーブ13の代わりにピットを同様
に形成した後に、反射膜や保護膜をピットのある基板1
の凹凸面上に成膜する。
13のある基板1の凹凸面上に記録膜を成膜し、書込み可
能な光ディスクに組み立てる。CD用又はビデオディス
ク用としては、プリグルーブ13の代わりにピットを同様
に形成した後に、反射膜や保護膜をピットのある基板1
の凹凸面上に成膜する。
【0012】さて、上記した工程により作製されるグル
ーブ13から適切なトラッキング信号等を得るためには、
最終的なグルーブ3に転写されるフォトレジスト20のグ
ルーブ13の形状は望ましいものに制御されなければなら
ない。
ーブ13から適切なトラッキング信号等を得るためには、
最終的なグルーブ3に転写されるフォトレジスト20のグ
ルーブ13の形状は望ましいものに制御されなければなら
ない。
【0013】従来の光ディスクは、再生光源としてλ=
780nm の波長のLD(レーザーダイオード)が主流であ
り、それに対応するトラックピッチも 1.6μm程度であ
った。近年の高密度化の流れの中で、波長 680nmのLD
や、SHG(光第2高調波発生素子)の緑色レーザでは
λ=532nm や 400nm台の波長光の開発、発表が相次いで
おり、それに伴ってトラックピッチも 1.0μm弱程度ま
でに狭小化される方向に向かっている(既に実用化され
ているMUSEは、波長 680nmのLDを用いたトラック
ピッチ 1.1μmのシステムである)。また、同一トラッ
クピッチにおいて、ランド幅:グルーブ幅の比率により
ディスクノイズのレベルが変化し、それの相関について
も最近になって研究がなされるに至っている。このよう
な状況の中で、基板のマスタリング工程(ガラス原盤→
スタンパを作製する工程)におけるグルーブ幅のより精
密な制御が要求されるようになった。
780nm の波長のLD(レーザーダイオード)が主流であ
り、それに対応するトラックピッチも 1.6μm程度であ
った。近年の高密度化の流れの中で、波長 680nmのLD
や、SHG(光第2高調波発生素子)の緑色レーザでは
λ=532nm や 400nm台の波長光の開発、発表が相次いで
おり、それに伴ってトラックピッチも 1.0μm弱程度ま
でに狭小化される方向に向かっている(既に実用化され
ているMUSEは、波長 680nmのLDを用いたトラック
ピッチ 1.1μmのシステムである)。また、同一トラッ
クピッチにおいて、ランド幅:グルーブ幅の比率により
ディスクノイズのレベルが変化し、それの相関について
も最近になって研究がなされるに至っている。このよう
な状況の中で、基板のマスタリング工程(ガラス原盤→
スタンパを作製する工程)におけるグルーブ幅のより精
密な制御が要求されるようになった。
【0014】
【発明に至る経過】本発明者は、上記したグルーブ13の
形状の主なパラメータは、(a)深さと(b)幅の2つ
であり、これらについて次のように考察した。
形状の主なパラメータは、(a)深さと(b)幅の2つ
であり、これらについて次のように考察した。
【0015】(a)深さ制御について 一般的にフォトレジストは、露光、現像によりガラス原
盤面に到達するまでに除去されるが、この場合はグルー
ブ深さはフォトレジスト厚に等しいので、グルーブ13の
深さに関しては、レジスト20の塗布厚で制御すればよ
い。
盤面に到達するまでに除去されるが、この場合はグルー
ブ深さはフォトレジスト厚に等しいので、グルーブ13の
深さに関しては、レジスト20の塗布厚で制御すればよ
い。
【0016】(b)幅制御について グルーブ幅は、露光と現像により制御される。まず、露
光に関しては、グルーブ幅に影響を与える主な要素とし
ては、(1)記録ビームのスポット径(スポット径φ
は、記録光の波長λと集光に用いる対物レンズの開口数
NAから、φ=1.22λ/NAと決定される)、(2)露
光強度と記録光波長に対するフォトレジスト特性の相
関、が挙げられる。
光に関しては、グルーブ幅に影響を与える主な要素とし
ては、(1)記録ビームのスポット径(スポット径φ
は、記録光の波長λと集光に用いる対物レンズの開口数
NAから、φ=1.22λ/NAと決定される)、(2)露
光強度と記録光波長に対するフォトレジスト特性の相
関、が挙げられる。
【0017】しかし、露光装置上では、記録光波長、対
物レンズは固定されているので、実際のグルーブ幅の制
御は、各種レジストに対する適当な露光強度の調整と、
現像時間の調整とにより行うことになる。但し、対物レ
ンズのNAは、対物レンズ以前の光学系により若干の調
整が可能であり、また、記録光のスポット径より幅広の
グルーブを作製するときには、対物レンズに2本のビー
ムを入射させ、記録面上でビームの中心を適当にずらし
て重ね露光する方法も用いられる。
物レンズは固定されているので、実際のグルーブ幅の制
御は、各種レジストに対する適当な露光強度の調整と、
現像時間の調整とにより行うことになる。但し、対物レ
ンズのNAは、対物レンズ以前の光学系により若干の調
整が可能であり、また、記録光のスポット径より幅広の
グルーブを作製するときには、対物レンズに2本のビー
ムを入射させ、記録面上でビームの中心を適当にずらし
て重ね露光する方法も用いられる。
【0018】このように、フォトレジストに対する露光
の条件により、おおよそのグルーブ幅は決定できるが、
より精度の高い制御は現像時間の調整により行われる。
の条件により、おおよそのグルーブ幅は決定できるが、
より精度の高い制御は現像時間の調整により行われる。
【0019】そこで次に、現像によるグルーブ幅制御法
について説明する。この場合の基本原理として、半径方
向に一定の間隔を持つグルーブによる光の回折効果を用
いる。図11に示すように、トラックピッチをPとしたと
き、ここに波長λの光21が入射すると、図11に示すよう
に、ブラッグの回折条件: Psin θ=λ ・・・(A) を満たす角度θの方向に1次回折光は進行する。
について説明する。この場合の基本原理として、半径方
向に一定の間隔を持つグルーブによる光の回折効果を用
いる。図11に示すように、トラックピッチをPとしたと
き、ここに波長λの光21が入射すると、図11に示すよう
に、ブラッグの回折条件: Psin θ=λ ・・・(A) を満たす角度θの方向に1次回折光は進行する。
【0020】この1次回折光の光量は、グルーブ深さを
d、グルーブ幅をwとすれば、
d、グルーブ幅をwとすれば、
【式1】 ここで、Ii :入射光の光量、 P:トラックピッチ NO :媒体の屈折率、 N1 :フォトレジストの屈折
率、sinc(X)=sin(πX)/(πX)。 と表される。
率、sinc(X)=sin(πX)/(πX)。 と表される。
【0021】この(B)式は、透過してくる回折光に関
するものであって、本発明者により、反射してくる回折
光に関する下記(B’)式で表される公知の式(“Disk
−memory pregroove inspection ”, Hidekazu Sekizaw
a, Kiyoshi Yamada and Akito Iwamoto, APPLIED OPTIC
S/vol 23, No.16/15 August, 1984, p2831)を改訂した
ものである。しかし、(B)式と(B’)式とは、基本
的なパラメータは同じである。
するものであって、本発明者により、反射してくる回折
光に関する下記(B’)式で表される公知の式(“Disk
−memory pregroove inspection ”, Hidekazu Sekizaw
a, Kiyoshi Yamada and Akito Iwamoto, APPLIED OPTIC
S/vol 23, No.16/15 August, 1984, p2831)を改訂した
ものである。しかし、(B)式と(B’)式とは、基本
的なパラメータは同じである。
【0022】
【式2】 ここで、n:回折光次数(n=1のときは1次回折)、
D:グルーブ深さ w:グルーブ幅、P:トラックピッチ。入射光量Ii =
1として。
D:グルーブ深さ w:グルーブ幅、P:トラックピッチ。入射光量Ii =
1として。
【0023】ここで、グルーブ深さd(又はD)、グル
ーブ幅wは、現像の進行(現像時間)に伴って変化する
値である。従って、1次回折光の光量I1 は現像時間t
によって変化する(現像開始当初は、時間tに対する増
加関数である)ことになり、深さの等しいグルーブの場
合、幅wが決まれば、1次回折光量I1 も決定されるの
で、Iがある値に到達した時に現像を停止させるような
現像装置を使用することにより、幅wを制御することが
できる。
ーブ幅wは、現像の進行(現像時間)に伴って変化する
値である。従って、1次回折光の光量I1 は現像時間t
によって変化する(現像開始当初は、時間tに対する増
加関数である)ことになり、深さの等しいグルーブの場
合、幅wが決まれば、1次回折光量I1 も決定されるの
で、Iがある値に到達した時に現像を停止させるような
現像装置を使用することにより、幅wを制御することが
できる。
【0024】こうした現像装置として、図12に示す如き
ものが従来から使用されている。上記した(A)式か
ら、トラックピッチPにより回折方向θが決定されるた
め、入射光位置とディテクタ位置が固定されている現像
装置においては、ガラス原盤上の所定の位置に特定のト
ラックピッチを持つ現像制御用の信号(以下、現像モニ
タ信号と称する。)を記録しておく(即ち、グルーブを
所定幅に形成する)必要がある。こうしたガラス原盤を
用いて、図12に示す現像装置により、次のようにして現
像を行う。
ものが従来から使用されている。上記した(A)式か
ら、トラックピッチPにより回折方向θが決定されるた
め、入射光位置とディテクタ位置が固定されている現像
装置においては、ガラス原盤上の所定の位置に特定のト
ラックピッチを持つ現像制御用の信号(以下、現像モニ
タ信号と称する。)を記録しておく(即ち、グルーブを
所定幅に形成する)必要がある。こうしたガラス原盤を
用いて、図12に示す現像装置により、次のようにして現
像を行う。
【0025】まず、フォトレジスト20に対する露光を終
えたガラス原盤11を前洗浄した後、現像装置内のターン
テーブル上で約100rpmの周波数で回転させ、このガラス
原盤の現像モニタ信号記録部DM’にほぼ垂直にレーザ
光21を入射させながら、露光面上に現像液Dを滴下させ
る。使用する光21については、フォトレジスト20が感光
しない波長のもの(例えば、青色領域で感光するフォト
レジストに対しては、赤色のHe−Neレーザーなど)
を用いる。
えたガラス原盤11を前洗浄した後、現像装置内のターン
テーブル上で約100rpmの周波数で回転させ、このガラス
原盤の現像モニタ信号記録部DM’にほぼ垂直にレーザ
光21を入射させながら、露光面上に現像液Dを滴下させ
る。使用する光21については、フォトレジスト20が感光
しない波長のもの(例えば、青色領域で感光するフォト
レジストに対しては、赤色のHe−Neレーザーなど)
を用いる。
【0026】そして、現像が進行し、グルーブ13が形成
され始めると、回折されずにガラス原盤11を透過する0
次光の他に、1次回折光が回折角θで発生する。この1
次回折光の発生のメカニズムは、図11で述べたと同様で
ある。
され始めると、回折されずにガラス原盤11を透過する0
次光の他に、1次回折光が回折角θで発生する。この1
次回折光の発生のメカニズムは、図11で述べたと同様で
ある。
【0027】この1次回折光の光量を測定することによ
り、現像の進行状況をモニタできる。実際には0次光の
光量も測定し、1次光量I1 /0次光量I0 の値Iを用
いることにより、入射光量が変動してもこれが1次光及
び0次光に同等に現れるためにその比は安定することか
ら、入射光量の変動の影響を避けることができる。
り、現像の進行状況をモニタできる。実際には0次光の
光量も測定し、1次光量I1 /0次光量I0 の値Iを用
いることにより、入射光量が変動してもこれが1次光及
び0次光に同等に現れるためにその比は安定することか
ら、入射光量の変動の影響を避けることができる。
【0028】現像のモニタにおいては、Iの値が予めセ
ットした値Istopに到達すると、そこで現像が終了する
ように、現像液タンクの電磁弁25を閉じさせる指令が出
される。
ットした値Istopに到達すると、そこで現像が終了する
ように、現像液タンクの電磁弁25を閉じさせる指令が出
される。
【0029】即ち、1次光量と0次光量とは各フォトデ
ィテクタNo.1とNo.0で出力電圧V1とV0 に変換された
後、これらの出力電圧の比V2 =V1 /V0 が割算回路
26での演算で求められる。この出力電圧比V2 は回折光
量の実測値に相当し、上記した理由から入射光量の変動
の影響を受けないものである。
ィテクタNo.1とNo.0で出力電圧V1とV0 に変換された
後、これらの出力電圧の比V2 =V1 /V0 が割算回路
26での演算で求められる。この出力電圧比V2 は回折光
量の実測値に相当し、上記した理由から入射光量の変動
の影響を受けないものである。
【0030】この出力電圧比V2 は、コンパレータ27で
Istopレベルに相当する参照電圧Vref と比較される。
V2 がVref よりも小さいときはコンパレータ出力V3
はlow レベルとなって電磁弁25の開状態が保持され、現
像液Dが供給され続けるが、V2 ≧Vref となったとき
にはV3 がhighレベルとなり、電磁弁25が閉じられて現
像液Dの供給が停止される。
Istopレベルに相当する参照電圧Vref と比較される。
V2 がVref よりも小さいときはコンパレータ出力V3
はlow レベルとなって電磁弁25の開状態が保持され、現
像液Dが供給され続けるが、V2 ≧Vref となったとき
にはV3 がhighレベルとなり、電磁弁25が閉じられて現
像液Dの供給が停止される。
【0031】こうして、測定電圧比V2 が予め設定され
たVref に達し、これを超えると同時に、現像液Dの供
給が停止され、現像が終了(現像定着)することにな
る。現像の終了したガラス原盤11は、引き続いて十分に
水洗された後、N2 ブローなどで表面の水分が除去さ
れ、現像のプロセスが終了する。
たVref に達し、これを超えると同時に、現像液Dの供
給が停止され、現像が終了(現像定着)することにな
る。現像の終了したガラス原盤11は、引き続いて十分に
水洗された後、N2 ブローなどで表面の水分が除去さ
れ、現像のプロセスが終了する。
【0032】しかしながら、上記した現像方法及び装置
では、グルーブ幅wを決めるための現像終了時のIstop
(又は参照電圧Vref )は、その設定値で現像したサン
プルについてのグルーブの形状評価もしくは信号評価と
の対応から、数回の試行を経て決定されるものであるた
め、次の如き欠陥を回避することはできない。
では、グルーブ幅wを決めるための現像終了時のIstop
(又は参照電圧Vref )は、その設定値で現像したサン
プルについてのグルーブの形状評価もしくは信号評価と
の対応から、数回の試行を経て決定されるものであるた
め、次の如き欠陥を回避することはできない。
【0033】即ち、適切な現像条件を求めるためには、
数回の〔露光〜現像〜グルーブ幅測定〕というプロセス
を経る必要があり、しかも、この条件出しはグルーブの
深さが変わる度に行う必要がある。従って、作業が面倒
で非効率である上に、高精度化するには限界がある。実
際には、フォトレジスト塗布工程での塗布厚のばらつき
(希望の膜厚に対して±5%程度)から、同じ現像条件
が厳密に他のガラス原盤に当てはまるとは言い難い。
数回の〔露光〜現像〜グルーブ幅測定〕というプロセス
を経る必要があり、しかも、この条件出しはグルーブの
深さが変わる度に行う必要がある。従って、作業が面倒
で非効率である上に、高精度化するには限界がある。実
際には、フォトレジスト塗布工程での塗布厚のばらつき
(希望の膜厚に対して±5%程度)から、同じ現像条件
が厳密に他のガラス原盤に当てはまるとは言い難い。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、あら
ゆる深さのグルーブに対して、その幅を1回のマスタリ
ングプロセスで任意の幅に効率良くかつ精度良く制御す
ることを可能にする、情報記録媒体又はその基体若しく
はマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装
置を提供することにある。
ゆる深さのグルーブに対して、その幅を1回のマスタリ
ングプロセスで任意の幅に効率良くかつ精度良く制御す
ることを可能にする、情報記録媒体又はその基体若しく
はマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装
置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、支持体
(例えばガラス原盤)上に感光層(例えばフォトレジス
ト層)を形成する工程と、この感光層の所定領域(例え
ばスパイラル状の領域)を露光する工程と、この露光後
に現像して前記感光層に凹凸(例えばプリグルーブと称
される連続溝)を所定パターンに形成する工程と、この
凹凸に基いて情報の記録及び/又は再生に関与する凹凸
(例えばプリグルーブ)を基体(例えばプラスチック製
のディスク基板)に形成する工程とを有する、情報記録
媒体又はその基体(例えば記録/再生可能な光磁気ディ
スク又はそのプラスチック基板又は基盤)若しくはその
マスタリング原盤(例えばガラス原盤)の製造方法にお
いて、前記感光層の現像時に、現像領域に光を照射して
n次回折光(但し、n≧1)を検出し、この検出される
n次回折光量の時間微分値がほぼゼロとなったときに、
前記現像を停止することを特徴とする製造方法に係るも
のである。
(例えばガラス原盤)上に感光層(例えばフォトレジス
ト層)を形成する工程と、この感光層の所定領域(例え
ばスパイラル状の領域)を露光する工程と、この露光後
に現像して前記感光層に凹凸(例えばプリグルーブと称
される連続溝)を所定パターンに形成する工程と、この
凹凸に基いて情報の記録及び/又は再生に関与する凹凸
(例えばプリグルーブ)を基体(例えばプラスチック製
のディスク基板)に形成する工程とを有する、情報記録
媒体又はその基体(例えば記録/再生可能な光磁気ディ
スク又はそのプラスチック基板又は基盤)若しくはその
マスタリング原盤(例えばガラス原盤)の製造方法にお
いて、前記感光層の現像時に、現像領域に光を照射して
n次回折光(但し、n≧1)を検出し、この検出される
n次回折光量の時間微分値がほぼゼロとなったときに、
前記現像を停止することを特徴とする製造方法に係るも
のである。
【0036】本発明の製造方法においては、情報の記録
及び/又は再生に関与する上記の連続溝の溝幅の2倍の
トラックピッチで、前記連続溝に対応するパターンに感
光層を露光することが望ましい。
及び/又は再生に関与する上記の連続溝の溝幅の2倍の
トラックピッチで、前記連続溝に対応するパターンに感
光層を露光することが望ましい。
【0037】そして、感光層の現像時に検出される1次
回折光量と0次回折光量との比を微分し、この微分値を
設定値(これは一般にゼロであるが、他の値でもよい)
と比較し、前記微分値がゼロになったときに現像液の供
給を停止することが望ましい。
回折光量と0次回折光量との比を微分し、この微分値を
設定値(これは一般にゼロであるが、他の値でもよい)
と比較し、前記微分値がゼロになったときに現像液の供
給を停止することが望ましい。
【0038】この場合、1次回折光量と0次回折光量と
の比に対応する検出信号をローパスフィルタに通してか
ら微分回路に供給すること、検出信号が所定値以下であ
るときには現像液の供給を停止しないことが良い。
の比に対応する検出信号をローパスフィルタに通してか
ら微分回路に供給すること、検出信号が所定値以下であ
るときには現像液の供給を停止しないことが良い。
【0039】また、支持体上の感光層に、この感光層の
現像状態を検出する現像モニタ部と情報記録及び/又は
再生用の信号部とを設けること、現像モニタ部に対応す
る領域を支持体又は基体上に残すこと、現像モニタ部か
らのn次回折光(但し、n≧1)を集光して光検出器に
入射させることができる。
現像状態を検出する現像モニタ部と情報記録及び/又は
再生用の信号部とを設けること、現像モニタ部に対応す
る領域を支持体又は基体上に残すこと、現像モニタ部か
らのn次回折光(但し、n≧1)を集光して光検出器に
入射させることができる。
【0040】また、本発明は、上記した本発明に基づく
情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原
盤の製造に用いる製造装置も提供するものである。
情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原
盤の製造に用いる製造装置も提供するものである。
【0041】本発明の製造装置は、支持体(例えばガラ
ス原盤)上に形成され、所定パターンに露光された感光
層(例えばフォトレジスト)に現像液を供給する供給手
段(例えば電磁弁付きの現像液タンク)と、前記感光層
に設けた現像モニタ部に光を入射させる入射手段(例え
ばレーザ)と、この入射光の1次回折光及び0次回折光
をそれぞれ検出する検出手段(例えばフォトディテク
タ)と、これらの検出手段で検出された1次回折光量と
0次回折光量との比を求める割算回路と、この割算回路
の出力信号を微分する微分回路と、この微分回路による
時間微分値を設定値と比較する比較回路とを有し、この
比較回路の出力に基いて前記供給手段が制御されるよう
に構成することが望ましい。
ス原盤)上に形成され、所定パターンに露光された感光
層(例えばフォトレジスト)に現像液を供給する供給手
段(例えば電磁弁付きの現像液タンク)と、前記感光層
に設けた現像モニタ部に光を入射させる入射手段(例え
ばレーザ)と、この入射光の1次回折光及び0次回折光
をそれぞれ検出する検出手段(例えばフォトディテク
タ)と、これらの検出手段で検出された1次回折光量と
0次回折光量との比を求める割算回路と、この割算回路
の出力信号を微分する微分回路と、この微分回路による
時間微分値を設定値と比較する比較回路とを有し、この
比較回路の出力に基いて前記供給手段が制御されるよう
に構成することが望ましい。
【0042】この製造装置においては、割算回路の出力
信号をローパスフィルタに通してその微小な時間的変動
分を除去すること、及び、割算回路の出力信号を現像停
止のためのしきい値と比較する比較回路を有し、この比
較回路の出力と、微分回路の出力を設定値と比較する比
較回路の出力とに基いて、現像液の供給手段が制御され
ることが望ましい。
信号をローパスフィルタに通してその微小な時間的変動
分を除去すること、及び、割算回路の出力信号を現像停
止のためのしきい値と比較する比較回路を有し、この比
較回路の出力と、微分回路の出力を設定値と比較する比
較回路の出力とに基いて、現像液の供給手段が制御され
ることが望ましい。
【0043】また、現像モニタ部と光検出器との間に、
前記現像モニタ部からのn次回折光(但し、n≧1)を
前記光検出器に集光させるための集光手段が設けられて
いることがよい。
前記現像モニタ部からのn次回折光(但し、n≧1)を
前記光検出器に集光させるための集光手段が設けられて
いることがよい。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0045】まず、本発明者が本発明に到達する過程で
見出した知見について説明する。即ち、本発明者は、既
述したフォトレジストの露光後の現像時に、現像の進行
によってグルーブ幅wが拡がっていった場合の1次回折
光量I1 は、グルーブの深さdによらず、図1及び図2
に示すように、トラックピッチPに対して、w/P=1
/2になったときに極大値をとることを見出した。
見出した知見について説明する。即ち、本発明者は、既
述したフォトレジストの露光後の現像時に、現像の進行
によってグルーブ幅wが拡がっていった場合の1次回折
光量I1 は、グルーブの深さdによらず、図1及び図2
に示すように、トラックピッチPに対して、w/P=1
/2になったときに極大値をとることを見出した。
【0046】このことを、既述した(B)式について説
明すると、この(B)式を既述したことからグルーブ幅
wのみの関数とすると、 I1 =Asin2{(π/P)w} ここで、A:定数項、P:トラックピッチ。と表せる。
明すると、この(B)式を既述したことからグルーブ幅
wのみの関数とすると、 I1 =Asin2{(π/P)w} ここで、A:定数項、P:トラックピッチ。と表せる。
【0047】これをwで1回微分すると、 dI1 /dw=A’sin {(2π/P)w} となる。従って、dI1 /dw=0の解は、0<w≦P
の範囲で、w=P/2となる。
の範囲で、w=P/2となる。
【0048】そこで、図3に示すように、本来の信号部
RAには幅wのグルーブ13を所定のトラックピッチP
(例えばP=3w)で形成するように信号を記録する一
方、同幅wのグルーブを形成するようにしてグルーブの
幅wに対して2倍のトラックピッチPを持つ現像モニタ
用信号を記録信号部RAの外周囲に設けた現像モニタ用
信号部DMに記録しておき、現像モニタ用信号部DMに
おいてI1 が最大になったときに現像を停止すれば、所
望の幅wを持つグルーブを現像モニタ用信号部DM(従
って、信号部RA)に常に正確に形成することができ
る。これは、本発明に基づく現像時間調整による新規な
方法によるものであるが、既述した従来の方法と基本原
理は同様であり、それを効果的に応用したものである。
RAには幅wのグルーブ13を所定のトラックピッチP
(例えばP=3w)で形成するように信号を記録する一
方、同幅wのグルーブを形成するようにしてグルーブの
幅wに対して2倍のトラックピッチPを持つ現像モニタ
用信号を記録信号部RAの外周囲に設けた現像モニタ用
信号部DMに記録しておき、現像モニタ用信号部DMに
おいてI1 が最大になったときに現像を停止すれば、所
望の幅wを持つグルーブを現像モニタ用信号部DM(従
って、信号部RA)に常に正確に形成することができ
る。これは、本発明に基づく現像時間調整による新規な
方法によるものであるが、既述した従来の方法と基本原
理は同様であり、それを効果的に応用したものである。
【0049】この場合、実際にモニタするのは、上記し
た理由から、1次光量I1 /0次光量I0 の値Iである
が、この値Iもトラックピッチに対してグルーブ幅が1
/2になったときに最大値をとることは、ランド14とグ
ルーブ13の対称性より明らかである。また、現像は幅方
向だけでなく深さ方向にも進行していくが、光磁気記録
媒体においては現在のところ、グルーブの深さは50nm〜
100nm 、幅は 300nm以上なので、幅方向への現像の進行
が制御したい値に近付いたときには、深さ方向への現像
の進行は既に終わっている(フォトレジスト20がガラス
11の面に至るまで除去される)ので、Iは幅のみの関数
になっていると考えてよい。
た理由から、1次光量I1 /0次光量I0 の値Iである
が、この値Iもトラックピッチに対してグルーブ幅が1
/2になったときに最大値をとることは、ランド14とグ
ルーブ13の対称性より明らかである。また、現像は幅方
向だけでなく深さ方向にも進行していくが、光磁気記録
媒体においては現在のところ、グルーブの深さは50nm〜
100nm 、幅は 300nm以上なので、幅方向への現像の進行
が制御したい値に近付いたときには、深さ方向への現像
の進行は既に終わっている(フォトレジスト20がガラス
11の面に至るまで除去される)ので、Iは幅のみの関数
になっていると考えてよい。
【0050】なお、図2に破線で示すようにレーザ光21
が入射しても上記したと同様に回折光が得られる。ま
た、グルーブ幅wは、図4に示すように、グルーブの半
径方向の断面を台形とみなしたときの上底をw1 、下底
をw2 としたとき、w=(w1+w2 )/2と定義され
るものである(これは、他の図でも同様)。
が入射しても上記したと同様に回折光が得られる。ま
た、グルーブ幅wは、図4に示すように、グルーブの半
径方向の断面を台形とみなしたときの上底をw1 、下底
をw2 としたとき、w=(w1+w2 )/2と定義され
るものである(これは、他の図でも同様)。
【0051】また、図3中に一点鎖線46で示すライン
は、上記したグルーブ形成後にカットして現像モニタ信
号部DMを切離し、信号部RAのみを得るための切断線
である。
は、上記したグルーブ形成後にカットして現像モニタ信
号部DMを切離し、信号部RAのみを得るための切断線
である。
【0052】次に、上記したようにグルーブ幅を規定す
るI1 (又はI)の最大値又は極大値を現像モニタ用信
号部DMで検出し、これによって信号部RAでの現像を
制御する方法を説明する。
るI1 (又はI)の最大値又は極大値を現像モニタ用信
号部DMで検出し、これによって信号部RAでの現像を
制御する方法を説明する。
【0053】上記した光量I1 (又はI)の極大値を電
気的に検出するために、図1に示すように現像時間tに
対するIの1次微分波形I’(t)をとり、I’(t)
=0を検出する回路を設ける。こうした回路の一例を図
5に示すが、これは、図12に示した回路に換えて使用可
能である。
気的に検出するために、図1に示すように現像時間tに
対するIの1次微分波形I’(t)をとり、I’(t)
=0を検出する回路を設ける。こうした回路の一例を図
5に示すが、これは、図12に示した回路に換えて使用可
能である。
【0054】この検出回路によれば、各フォトディテク
タNo.0及びNo.1からの回折光の検出電流の比を割算回路
36でI(t)=I1 (t)/I0 (t)として求め、こ
の光量比をロウ・パス・フィルタ40にかけてIの生波形
を波形整形してIの微小な時間的変動による誤検出が生
じないように処理し、更に、この波形整形されたI
(t)を微分回路42で微分し、図1に示した微分波形
I’(t)を得る。この微分波形は、現像の進行と共に
I’(t)=0、即ちw/P=1/2となるまでは正に
増大し続ける。
タNo.0及びNo.1からの回折光の検出電流の比を割算回路
36でI(t)=I1 (t)/I0 (t)として求め、こ
の光量比をロウ・パス・フィルタ40にかけてIの生波形
を波形整形してIの微小な時間的変動による誤検出が生
じないように処理し、更に、この波形整形されたI
(t)を微分回路42で微分し、図1に示した微分波形
I’(t)を得る。この微分波形は、現像の進行と共に
I’(t)=0、即ちw/P=1/2となるまでは正に
増大し続ける。
【0055】そして、この微分波形I’(t)を現像進
行中に継続して比較回路41の反転入力端子に供給し、こ
れをI’(t)=0の設定値と比較し、I’(t)がゼ
ロより大きいときはロウレベル“0”、ゼロのとき或い
は負に移行する瞬間にハイレベル“1”の出力を比較回
路41から得る。
行中に継続して比較回路41の反転入力端子に供給し、こ
れをI’(t)=0の設定値と比較し、I’(t)がゼ
ロより大きいときはロウレベル“0”、ゼロのとき或い
は負に移行する瞬間にハイレベル“1”の出力を比較回
路41から得る。
【0056】他方、ロウ・パス・フィルタ40の出力I
(t)を別の比較回路43の正転入力端子に供給し、現像
停止のために予め設定されたしきい値Ithと比較し、I
(t)がIthより大きいときはハイレベル“1”、小さ
いときはロウレベル“0”の出力を比較回路43から得
る。即ち、I(t)の極大値に対応してI’(t)=0
を検出するときに、現像開始時にもI’(t)=0であ
るので、これを検出しないように、I(t)があるレベ
ルに到達するまではこの回路を動作させない処理が必要
となる。
(t)を別の比較回路43の正転入力端子に供給し、現像
停止のために予め設定されたしきい値Ithと比較し、I
(t)がIthより大きいときはハイレベル“1”、小さ
いときはロウレベル“0”の出力を比較回路43から得
る。即ち、I(t)の極大値に対応してI’(t)=0
を検出するときに、現像開始時にもI’(t)=0であ
るので、これを検出しないように、I(t)があるレベ
ルに到達するまではこの回路を動作させない処理が必要
となる。
【0057】こうして、I(t)が極大値(即ち、I’
(t)=0)となったときにのみ、比較回路41からはハ
イレベル“1”、比較回路43からはハイレベル“1”の
出力が得られ、これらの出力がAND回路44に入力され
るから、AND回路44の出力がハイレベル“1”とな
る。この結果、図12に示した電磁弁25を閉じ、現像液D
の供給を瞬時に停止することができる(現像停止)。こ
の現像停止と同時に洗浄を開始する。
(t)=0)となったときにのみ、比較回路41からはハ
イレベル“1”、比較回路43からはハイレベル“1”の
出力が得られ、これらの出力がAND回路44に入力され
るから、AND回路44の出力がハイレベル“1”とな
る。この結果、図12に示した電磁弁25を閉じ、現像液D
の供給を瞬時に停止することができる(現像停止)。こ
の現像停止と同時に洗浄を開始する。
【0058】なお、I’(t)が0でないときには、比
較回路41の出力はロウレベル“0”の出力しか得られな
いので、AND回路44の出力はロウレベル“0”とな
り、現像液が供給し続けられることが理解されよう。
較回路41の出力はロウレベル“0”の出力しか得られな
いので、AND回路44の出力はロウレベル“0”とな
り、現像液が供給し続けられることが理解されよう。
【0059】上記したように、図5の検出回路によっ
て、グルーブ幅wがトラックピッチPのほぼ1/2とな
った時点で現像を確実に停止できるので、常に一定した
幅wのグルーブを現像モニタ用信号部DM(従って、信
号部RA)において高精度かつ効率良く形成することが
できる。従って、フォトレジストの塗布厚が仮にばらつ
いても、一定したグルーブ幅wが得られるように現像を
制御できる。
て、グルーブ幅wがトラックピッチPのほぼ1/2とな
った時点で現像を確実に停止できるので、常に一定した
幅wのグルーブを現像モニタ用信号部DM(従って、信
号部RA)において高精度かつ効率良く形成することが
できる。従って、フォトレジストの塗布厚が仮にばらつ
いても、一定したグルーブ幅wが得られるように現像を
制御できる。
【0060】即ち、所望のグルーブ幅の2倍のトラック
ピッチを持つ現像モニタ用信号部に光を入射させ、そこ
からの1次回折光量が極大値をとったときに現像を停止
させることにより、目的の幅のグルーブを、(1)任意
のフォトレジスト膜厚で、(2)1回の〔露光〜現像〕
のプロセスにより、(3)要求する精度を満たして作製
することができる。こうしたマスタリングガラス原盤、
更にはこのガラス原盤から作製される光ディスク基板及
び光ディスクは、高密度光ディスクにとって極めて有利
なものである。
ピッチを持つ現像モニタ用信号部に光を入射させ、そこ
からの1次回折光量が極大値をとったときに現像を停止
させることにより、目的の幅のグルーブを、(1)任意
のフォトレジスト膜厚で、(2)1回の〔露光〜現像〕
のプロセスにより、(3)要求する精度を満たして作製
することができる。こうしたマスタリングガラス原盤、
更にはこのガラス原盤から作製される光ディスク基板及
び光ディスクは、高密度光ディスクにとって極めて有利
なものである。
【0061】なお、ガラス原盤11上のフォトレジスト20
の現像に際し、現像モニタ信号のトラックピッチが変化
した場合、上述した式(A)より回折角θが変わるが、
光検出器No.1の位置が特定のトラックピッチ用に固定さ
れていると、回折角θの変化には対応できないことがあ
る。この問題は、次の方法で解決可能である。
の現像に際し、現像モニタ信号のトラックピッチが変化
した場合、上述した式(A)より回折角θが変わるが、
光検出器No.1の位置が特定のトラックピッチ用に固定さ
れていると、回折角θの変化には対応できないことがあ
る。この問題は、次の方法で解決可能である。
【0062】(1)光検出器No.1を移動可能とする。 (2)ガラス原盤11に対してできるだけ近くに広面積の
光検出器No.1を置く。 (3)図6に示すように、ガラス原盤11上の現像モニタ
用信号部DMと1次光検出器No.1との中間に、集光用の
凸レンズ45を挿入する。但し、現像モニタ用信号部DM
と光検出器No.1を結ぶ直線にレンズ45の光軸を一致させ
る。
光検出器No.1を置く。 (3)図6に示すように、ガラス原盤11上の現像モニタ
用信号部DMと1次光検出器No.1との中間に、集光用の
凸レンズ45を挿入する。但し、現像モニタ用信号部DM
と光検出器No.1を結ぶ直線にレンズ45の光軸を一致させ
る。
【0063】これらの方法のうち、特に図6に示した方
法では、レンズ45の焦点距離fを、ガラス原盤11とレン
ズ20との距離a、レンズ45と光検出器No.1との距離bに
対して、1/f=1/a+1/b(但し、a、b、f>
0)を満たすようにとると、あらゆる回折角θを持つ1
次光も(レンズ45に入射する範囲であれば)光検出器面
を通過する。従って、1次光の回折角が変化しても必ず
フォトディテクタNo.1に1次回折光を入射させて検出す
ることができる。
法では、レンズ45の焦点距離fを、ガラス原盤11とレン
ズ20との距離a、レンズ45と光検出器No.1との距離bに
対して、1/f=1/a+1/b(但し、a、b、f>
0)を満たすようにとると、あらゆる回折角θを持つ1
次光も(レンズ45に入射する範囲であれば)光検出器面
を通過する。従って、1次光の回折角が変化しても必ず
フォトディテクタNo.1に1次回折光を入射させて検出す
ることができる。
【0064】これは、実際には、モニタ用の光21の波長
λ=633nm のとき、a=5cmの場所に直径6cm程度の凸
レンズ45を挿入すると、 0.8μm〜2.0 μmの範囲のト
ラックピッチに対応できる。
λ=633nm のとき、a=5cmの場所に直径6cm程度の凸
レンズ45を挿入すると、 0.8μm〜2.0 μmの範囲のト
ラックピッチに対応できる。
【0065】次に、上記した本発明に基づく現像方法及
びその装置により実際にグルーブを形成した例を述べ
る。
びその装置により実際にグルーブを形成した例を述べ
る。
【0066】ここで使用した現像装置は、現像モニタ信
号のトラックピッチを 1.6μmとした場合のみに対応さ
せたものであるので、グルーブ幅:ランド幅=0.80μ
m:0.80μmとすることを目標とした。グルーブ幅wの
定義は、図4に示した通りとした。なお、フォトレジス
トに対する露光条件が0.80μm幅のグルーブを作れるも
のから大きく異なると、現像の制御範囲外になることが
あるので、経験的におおよそ適当と思われる条件で露光
した。
号のトラックピッチを 1.6μmとした場合のみに対応さ
せたものであるので、グルーブ幅:ランド幅=0.80μ
m:0.80μmとすることを目標とした。グルーブ幅wの
定義は、図4に示した通りとした。なお、フォトレジス
トに対する露光条件が0.80μm幅のグルーブを作れるも
のから大きく異なると、現像の制御範囲外になることが
あるので、経験的におおよそ適当と思われる条件で露光
した。
【0067】露光後に、本実施例の現像方法及びその装
置で上記したようにI(t)を検出しながら現像を行っ
た原盤について、作成されたグルーブ幅を下記に示す。
この幅の測定値は、作成したグルーブを走査型電子顕微
鏡(SEM)で撮影した写真上の長さより、トラックピ
ッチ=1.60μmを基準に算出したものである。
置で上記したようにI(t)を検出しながら現像を行っ
た原盤について、作成されたグルーブ幅を下記に示す。
この幅の測定値は、作成したグルーブを走査型電子顕微
鏡(SEM)で撮影した写真上の長さより、トラックピ
ッチ=1.60μmを基準に算出したものである。
【0068】<結果>フォトレジスト膜厚:0.095 μm
のもについて、 グルーブ幅w1 =0.71μm w2 =0.88μm よって、w=(w1 +w2 )/2≒0.80μm
のもについて、 グルーブ幅w1 =0.71μm w2 =0.88μm よって、w=(w1 +w2 )/2≒0.80μm
【0069】この場合、SEMによる測長の誤差は±0.
02μm程度と見積もっているが、これを考慮しても、求
める精度(±0.02μm以内程度)は達成されていること
が分かった。
02μm程度と見積もっているが、これを考慮しても、求
める精度(±0.02μm以内程度)は達成されていること
が分かった。
【0070】図7は、現像モニタ用信号部DMを信号部
(又は信号記録部)RAのエリア内でその周辺部に設け
た例を示す。
(又は信号記録部)RAのエリア内でその周辺部に設け
た例を示す。
【0071】この例でも、上述した例と同様に現像モニ
タ用信号部DMでの回折光を検出して現像を制御するこ
とにより、所定幅のグルーブを常に高精度で効率よく形
成できる。しかも、現像モニタ用信号部DMは信号部R
Aの一部に設けられているので、製品として得られる光
ディスクには現像モニタ用信号部の凹凸パターン(グル
ーブ)が残されることになる。
タ用信号部DMでの回折光を検出して現像を制御するこ
とにより、所定幅のグルーブを常に高精度で効率よく形
成できる。しかも、現像モニタ用信号部DMは信号部R
Aの一部に設けられているので、製品として得られる光
ディスクには現像モニタ用信号部の凹凸パターン(グル
ーブ)が残されることになる。
【0072】図8は、信号部RAの内周側に現像モニタ
用信号部DMを設けた例を示す。
用信号部DMを設けた例を示す。
【0073】この例でも、図7で述べたと同様に現像モ
ニタ用信号部DMを用いてグルーブを常に所定幅で再現
性よく形成でき、また、光ディスク製品に現像モニタ用
信号部のグルーブが残されることになる。
ニタ用信号部DMを用いてグルーブを常に所定幅で再現
性よく形成でき、また、光ディスク製品に現像モニタ用
信号部のグルーブが残されることになる。
【0074】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0075】例えば、上述したグルーブ13及び3の幅や
深さ、断面形状、平面形状等は目的に応じて種々に変化
させてよいし、場合によっては連続溝としなくてもよ
い。現像制御のための回路構成及び素子は図5のものに
限られることはなく、様々に構成できる。
深さ、断面形状、平面形状等は目的に応じて種々に変化
させてよいし、場合によっては連続溝としなくてもよ
い。現像制御のための回路構成及び素子は図5のものに
限られることはなく、様々に構成できる。
【0076】また、上述した現像制御では1次回折光の
みを使用する例を挙げたが、1次光に加えて2次光も使
用することができ、一般的にはn次光(n≧1)の使用
が可能である。但し、回折光量が極大値となるのはn=
1のとき(グルーブ幅はトラックピッチの1/2)であ
るが、n≧2のときでも回折光の微分値からグルーブ幅
を制御するための何らかの信号を得ることができる。上
述の例では、回折光の検出に透過光を用いたが、反射光
も勿論使用してよい。また、光の入射側はガラス基板側
でもよい。
みを使用する例を挙げたが、1次光に加えて2次光も使
用することができ、一般的にはn次光(n≧1)の使用
が可能である。但し、回折光量が極大値となるのはn=
1のとき(グルーブ幅はトラックピッチの1/2)であ
るが、n≧2のときでも回折光の微分値からグルーブ幅
を制御するための何らかの信号を得ることができる。上
述の例では、回折光の検出に透過光を用いたが、反射光
も勿論使用してよい。また、光の入射側はガラス基板側
でもよい。
【0077】また、本発明は上述した光ディスク以外に
も、プリグルーブ等の凹凸パターンを設けるタイプのも
のであれば、他の光磁気記録又は相変化型の媒体等にも
適用可能である。
も、プリグルーブ等の凹凸パターンを設けるタイプのも
のであれば、他の光磁気記録又は相変化型の媒体等にも
適用可能である。
【0078】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、支持体(例
えばガラス原盤)上に感光層(例えばフォトレジスト
層)を形成し、この感光層の所定領域(例えばスパイラ
ル状の領域)を露光し、この露光後に現像して前記感光
層に凹凸(例えばプリグルーブと称される連続溝)を所
定パターンに形成し、この凹凸に基いて情報の記録及び
/又は再生に関与する凹凸(例えばプリグルーブ)を基
体(例えばプラスチック製のディスク基板)に形成する
際に、前記感光層の現像時に、現像領域に光を照射して
n次回折光(但し、n≧1)を検出し、この検出される
n次回折光量の時間微分値がほぼゼロとなったときに、
前記現像を停止するようにしているので、所望の凹部
(例えばグルーブ)幅の2倍のトラックピッチを持つ現
像モニタ用信号部に光を入射させ、そこからのn次回折
光量が極大値をとったときに現像を停止させることによ
り、目的の幅の凹部を、(1)任意のフォトレジスト膜
厚で、(2)1回の〔露光〜現像〕のプロセスにより、
(3)要求する精度を満たして作製することができる。
こうしたマスタリング原盤、更にはこの原盤から作製さ
れる光学的情報記録媒体及びその基体は高密度用として
極めて有利である。
えばガラス原盤)上に感光層(例えばフォトレジスト
層)を形成し、この感光層の所定領域(例えばスパイラ
ル状の領域)を露光し、この露光後に現像して前記感光
層に凹凸(例えばプリグルーブと称される連続溝)を所
定パターンに形成し、この凹凸に基いて情報の記録及び
/又は再生に関与する凹凸(例えばプリグルーブ)を基
体(例えばプラスチック製のディスク基板)に形成する
際に、前記感光層の現像時に、現像領域に光を照射して
n次回折光(但し、n≧1)を検出し、この検出される
n次回折光量の時間微分値がほぼゼロとなったときに、
前記現像を停止するようにしているので、所望の凹部
(例えばグルーブ)幅の2倍のトラックピッチを持つ現
像モニタ用信号部に光を入射させ、そこからのn次回折
光量が極大値をとったときに現像を停止させることによ
り、目的の幅の凹部を、(1)任意のフォトレジスト膜
厚で、(2)1回の〔露光〜現像〕のプロセスにより、
(3)要求する精度を満たして作製することができる。
こうしたマスタリング原盤、更にはこの原盤から作製さ
れる光学的情報記録媒体及びその基体は高密度用として
極めて有利である。
【図1】本発明の実施例によるマスタリングガラス原盤
の作製時の現像において得られる1次回折光の光量分布
とその微分波形を示すグラフである。
の作製時の現像において得られる1次回折光の光量分布
とその微分波形を示すグラフである。
【図2】同現像における回折光をグルーブ幅及びトラッ
クピッチと共に示す概略断面図である。
クピッチと共に示す概略断面図である。
【図3】同ガラス原盤の概略斜視図とその半径方向の一
部分の拡大断面図である。
部分の拡大断面図である。
【図4】同拡大断面の形状を説明するための説明図であ
る。
る。
【図5】同現像における現像制御を行うための回路のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】同現像における回折光の集光手段を設けたとき
の概略図である。
の概略図である。
【図7】本発明の他の実施例によるガラス原盤の概略斜
視図である。
視図である。
【図8】本発明の更に他の実施例によるガラス原盤の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図9】従来のマスタリングガラス原盤の概略斜視図と
その半径方向の一部の拡大断面図である。
その半径方向の一部の拡大断面図である。
【図10】同ガラス原盤を用いる光ディスク製造工程を示
すフロー図である。
すフロー図である。
【図11】同ガラス原盤作製時の現像における回折光を説
明するための説明図である。
明するための説明図である。
【図12】同現像に用いる現像装置の概略図である。
1・・・ディスク基板 3、13・・・グルーブ 4、14・・・ランド 11・・・ガラス原盤(又はガラス基板) 20・・・フォトレジスト 21・・・レーザ光 24・・・スタンパ 25・・・電磁弁 26、36・・・割算回路 27、41、43・・・比較回路(コンパレータ) 40・・・ロウ・パス・フィルタ 42・・・微分回路 44・・・AND回路 I0 ・・・0次光量 I1 ・・・1次光量 I(t)・・・1次回折光量(比) I’(t)・・・1次回折光量(比)の微分波形 w・・・グルーブ幅 p、P・・・トラックピッチ RA・・・信号部(信号記録部) DM・・・現像モニタ用信号部 No.0、No.1・・・フォトディテクタ
Claims (14)
- 【請求項1】 支持体上に感光層を形成する工程と、こ
の感光層の所定領域を露光する工程と、この露光後に現
像して前記感光層に凹凸を所定パターンに形成する工程
と、この凹凸に基いて情報の記録及び/又は再生に関与
する凹凸を基体に形成する工程とを有する、情報記録媒
体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方
法において、前記感光層の現像時に、現像領域に光を照
射してn次回折光(但し、n≧1)を検出し、この検出
されるn次回折光量の時間微分値がほぼゼロとなったと
きに、前記現像を停止することを特徴とする製造方法。 - 【請求項2】 情報の記録及び/又は再生に関与する連
続溝の溝幅の2倍のトラックピッチで、前記連続溝に対
応するパターンに感光層を露光する、請求項1に記載し
た製造方法。 - 【請求項3】 感光層の現像時に検出される1次回折光
量と0次回折光量との比を微分し、この微分値を設定値
と比較し、前記微分値がゼロになったときに現像液の供
給を停止する、請求項1又は2に記載した製造方法。 - 【請求項4】 1次回折光量と0次回折光量との比に対
応する検出信号をローパスフィルタに通してから微分回
路に供給する、請求項3に記載した製造方法。 - 【請求項5】 検出信号が所定値以下であるときには現
像液の供給を停止しない、請求項3又は4に記載した製
造方法。 - 【請求項6】 支持体上の感光層に、この感光層の現像
状態を検出する現像モニタ部と情報記録及び/又は再生
用の信号部とを設ける、請求項1〜5のいずれか1項に
記載した製造方法。 - 【請求項7】 現像モニタ部に対応する領域を支持体又
は基体上に残す、請求項6に記載した製造方法。 - 【請求項8】 現像モニタ部からのn次回折光(但し、
n≧1)を集光して光検出器に入射させる、請求項6又
は7に記載した製造方法。 - 【請求項9】 光磁気記録媒体又はその基板若しくはそ
のマスタリング原盤を作製する、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載した製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載した
情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原
盤の製造に用いる製造装置。 - 【請求項11】 支持体上に形成され、所定パターンに露
光された感光層に現像液を供給する供給手段と、前記感
光層に設けた現像モニタ部に光を入射させる入射手段
と、この入射光の1次回折光及び0次回折光をそれぞれ
検出する検出手段と、これらの検出手段で検出された1
次回折光量と0次回折光量との比を求める割算回路と、
この割算回路の出力信号を微分する微分回路と、この微
分回路による時間微分値を設定値と比較する比較回路と
を有し、この比較回路の出力に基いて前記供給手段が制
御されるように構成した、請求項10に記載した製造装
置。 - 【請求項12】 割算回路の出力信号をローパスフィルタ
に通してその微小な時間的変動分を除去する、請求項11
に記載した製造装置。 - 【請求項13】 割算回路の出力信号を現像停止のための
しきい値と比較する比較回路を有し、この比較回路の出
力と、微分回路の出力を設定値と比較する比較回路の出
力とに基いて、現像液の供給手段が制御される、請求項
11又は12に記載した製造装置。 - 【請求項14】 現像モニタ部と光検出器との間に、前記
現像モニタ部からのn次回折光(但し、n≧1)を前記
光検出器に集光させるための集光手段が設けられてい
る、請求項10〜13のいずれか1項に記載した製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18074194A JPH0831019A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18074194A JPH0831019A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831019A true JPH0831019A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16088507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18074194A Pending JPH0831019A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 情報記録媒体又はその基体若しくはそのマスタリング原盤の製造方法、並びにこれらの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831019A (ja) |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP18074194A patent/JPH0831019A/ja active Pending
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