JPH0830990A - 光ディスク装置 - Google Patents
光ディスク装置Info
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- JPH0830990A JPH0830990A JP15859494A JP15859494A JPH0830990A JP H0830990 A JPH0830990 A JP H0830990A JP 15859494 A JP15859494 A JP 15859494A JP 15859494 A JP15859494 A JP 15859494A JP H0830990 A JPH0830990 A JP H0830990A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光スポットと情報トラックの位置関係を精度
良く観察することにより、より正確にトラッキング外れ
を検出することを可能とし、安定した記録再生動作が可
能な光ディスク装置を提供する。 【構成】 光ヘッド11が出力するトラッキング誤差信
号を比較器12,13を用いて2つの比較値と比較し、
カウンタ15,111,116を用いて、トラッキング
誤差信号が正の比較値より大きい期間、負の比較値より
小さい期間、および正の比較値と負の比較値の間にある
期間の長さを測定する。この測定結果を用いて、光スポ
ットが隣接するトラックに近づいたか、そのときの移動
速度は速いかどうかなどを判断し、トラッキング外れを
検出する。
良く観察することにより、より正確にトラッキング外れ
を検出することを可能とし、安定した記録再生動作が可
能な光ディスク装置を提供する。 【構成】 光ヘッド11が出力するトラッキング誤差信
号を比較器12,13を用いて2つの比較値と比較し、
カウンタ15,111,116を用いて、トラッキング
誤差信号が正の比較値より大きい期間、負の比較値より
小さい期間、および正の比較値と負の比較値の間にある
期間の長さを測定する。この測定結果を用いて、光スポ
ットが隣接するトラックに近づいたか、そのときの移動
速度は速いかどうかなどを判断し、トラッキング外れを
検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに対して情
報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置に関する。
報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスク装置のように、光
ディスクに対して情報を記録再生する光ディスクが実用
化されている。このような光ディスク装置では、光ビー
ムが情報トラックを追従できなくなる、いわゆるトラッ
キング外れが問題になり、これまで、いくつかのトラッ
キング外れ検出方法が提案されてきた。
ディスクに対して情報を記録再生する光ディスクが実用
化されている。このような光ディスク装置では、光ビー
ムが情報トラックを追従できなくなる、いわゆるトラッ
キング外れが問題になり、これまで、いくつかのトラッ
キング外れ検出方法が提案されてきた。
【0003】従来の読みだし専用の光ディスク装置で
は、ディスクから読み出されるアドレス情報の連続性を
監視して、トラック外れを検出していた。しかし、この
方法を記録型光ディスク装置に用いた場合、記録中にト
ラック外れが発生しても、それを検出するまでに十数ミ
リ秒から数十ミリ秒の時間がかかり、相当の時間、隣接
トラックに二重書きが行われてしまうという問題があっ
た。この問題を解決するために、さまざまな提案がなさ
れている。たとえば、特開昭64−79942号公報に
開示されている光ディスク装置は、トラッキング誤差信
号が所定値以上となったことによりトラッキング外れを
検知し、トラッキング外れを検知すると同時に記録動作
を停止させている。
は、ディスクから読み出されるアドレス情報の連続性を
監視して、トラック外れを検出していた。しかし、この
方法を記録型光ディスク装置に用いた場合、記録中にト
ラック外れが発生しても、それを検出するまでに十数ミ
リ秒から数十ミリ秒の時間がかかり、相当の時間、隣接
トラックに二重書きが行われてしまうという問題があっ
た。この問題を解決するために、さまざまな提案がなさ
れている。たとえば、特開昭64−79942号公報に
開示されている光ディスク装置は、トラッキング誤差信
号が所定値以上となったことによりトラッキング外れを
検知し、トラッキング外れを検知すると同時に記録動作
を停止させている。
【0004】図10に従来の光ディスク装置のブロック
図を示す。破線で囲まれた部分106が従来のトラッキ
ング外れ検出部である。101はデータを記録する情報
トラックを有する光ディスク、102は光ディスク10
1に対して光ビームを照射し、反射光から光ビームと情
報トラックのずれを示すトラッキング誤差信号を生成、
出力する光ヘッドである。光ヘッド102は比較器10
3に接続され、比較器103の出力はDラッチ回路10
4のクロック端子に接続されている。Dラッチ回路10
4のデータ入力端子D とセット端子S は「H」に固定さ
れており、またリセット端子R はシステムコントローラ
105に接続されている。さらに、Dラッチ回路104
の出力Q は、システムコントローラ105に接続されて
いる。
図を示す。破線で囲まれた部分106が従来のトラッキ
ング外れ検出部である。101はデータを記録する情報
トラックを有する光ディスク、102は光ディスク10
1に対して光ビームを照射し、反射光から光ビームと情
報トラックのずれを示すトラッキング誤差信号を生成、
出力する光ヘッドである。光ヘッド102は比較器10
3に接続され、比較器103の出力はDラッチ回路10
4のクロック端子に接続されている。Dラッチ回路10
4のデータ入力端子D とセット端子S は「H」に固定さ
れており、またリセット端子R はシステムコントローラ
105に接続されている。さらに、Dラッチ回路104
の出力Q は、システムコントローラ105に接続されて
いる。
【0005】以上のように構成された光ディスク装置の
動作を説明する。まず、システムコントローラ105は
Dラッチ回路104のリセット端子R を「L」にする事
により、Dラッチ回路104の出力Q を「L」にする。
光ヘッド102は、トラッキング誤差信号を生成し、2
値化回路103に供給する。2値化回路103では、入
力したトラッキング誤差信号を比較値と比較し、トラッ
キング誤差信号の値が比較値より大きい場合、「H」を
出力する。比較器103の出力が「H」になると、Dラ
ッチ回路104はデータ入力端子D の「H」をラッチし
出力する。トラッキング誤差信号の振幅は、光スポット
がトラックからずれるほど大きくなるため、Dラッチ回
路104の出力Q が「H」であるということは、一瞬で
も光スポットとトラックとのズレが所定値を越えたとい
うことを示す。システムコントローラ105はこの信号
をトラッキング外れ信号として入力し、トラッキング外
れ信号が「H」になったら、記録/再生動作の中断など
の処理を行う。図11の(a)に比較器103の入力信
号を、図11の(b)に比較器103の出力信号を、図
11の(c)にトラッキング外れ信号をそれぞれ示す。
動作を説明する。まず、システムコントローラ105は
Dラッチ回路104のリセット端子R を「L」にする事
により、Dラッチ回路104の出力Q を「L」にする。
光ヘッド102は、トラッキング誤差信号を生成し、2
値化回路103に供給する。2値化回路103では、入
力したトラッキング誤差信号を比較値と比較し、トラッ
キング誤差信号の値が比較値より大きい場合、「H」を
出力する。比較器103の出力が「H」になると、Dラ
ッチ回路104はデータ入力端子D の「H」をラッチし
出力する。トラッキング誤差信号の振幅は、光スポット
がトラックからずれるほど大きくなるため、Dラッチ回
路104の出力Q が「H」であるということは、一瞬で
も光スポットとトラックとのズレが所定値を越えたとい
うことを示す。システムコントローラ105はこの信号
をトラッキング外れ信号として入力し、トラッキング外
れ信号が「H」になったら、記録/再生動作の中断など
の処理を行う。図11の(a)に比較器103の入力信
号を、図11の(b)に比較器103の出力信号を、図
11の(c)にトラッキング外れ信号をそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなトラッキン
グ外れ検出方法では、光ディスク上の傷などによりトラ
ッキング誤差信号の大きさが一時的に大きくなった場合
に、誤検出を起こすという問題があった。また、音声な
どの時間軸属性があるデータを記録する場合、多少記録
するデータ、あるいは読み出すデータに欠落が生じて
も、記録動作そのものの中断が少ない方が、光ディスク
装置としての使い勝手がよい場合もある。たとえば、音
声データであれば、エンコード時の誤り検出訂正符号の
付加や、デコード時の訂正しきれないデータの補間処理
を行うことが可能であり、誤り訂正や補間ができる程度
のデータの欠落は容認できる。ところが従来の方法で
は、少しでも光スポットがトラックから外れたらトラッ
キング外れとしていたため、頻繁にトラック外れを検出
して記録処理が中断され、使い勝手が悪いという問題が
あった。
グ外れ検出方法では、光ディスク上の傷などによりトラ
ッキング誤差信号の大きさが一時的に大きくなった場合
に、誤検出を起こすという問題があった。また、音声な
どの時間軸属性があるデータを記録する場合、多少記録
するデータ、あるいは読み出すデータに欠落が生じて
も、記録動作そのものの中断が少ない方が、光ディスク
装置としての使い勝手がよい場合もある。たとえば、音
声データであれば、エンコード時の誤り検出訂正符号の
付加や、デコード時の訂正しきれないデータの補間処理
を行うことが可能であり、誤り訂正や補間ができる程度
のデータの欠落は容認できる。ところが従来の方法で
は、少しでも光スポットがトラックから外れたらトラッ
キング外れとしていたため、頻繁にトラック外れを検出
して記録処理が中断され、使い勝手が悪いという問題が
あった。
【0007】本発明は上記問題を解決するもので、光ビ
ームと情報トラックの位置関係および相対的な移動速度
をとらえ、正確にトラッキング外れを検出することを目
的としている。
ームと情報トラックの位置関係および相対的な移動速度
をとらえ、正確にトラッキング外れを検出することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ディスク装置は、トラッキング誤差信号
を正の比較値と比較し、第1の比較結果を出力する第1
のレベル比較手段と、トラッキング誤差信号を負の比較
値と比較し、第2の比較結果を出力する第2のレベル比
較手段と、第1の比較結果あるいは前記第2の比較結果
を入力し、トラッキング誤差信号が正の比較値より大き
い期間、あるいは、負の比較値より小さい期間の長さを
測定する第1の期間測定手段と、第1の期間測定手段の
測定結果と第1の基準期間の長さを比較し、第3の比較
結果を出力する第1の期間比較手段と、第1の比較結果
と第2の比較結果を入力し、トラッキング誤差信号が正
の比較値より小さくなってから負の比較値より小さくな
るまでの期間、あるいは、負の比較値より大きくなって
から正の比較値より大きくなるまでの期間の長さを測定
する第2の期間測定手段と、第2の期間測定手段の測定
結果と第2の基準期間の長さを比較し、第4の比較結果
を出力する第2の期間比較手段と、第3、第4の比較結
果を入力し、第1の期間測定手段の測定結果が第1の基
準期間の長さより長く、第2の期間測定手段の測定結果
が第2の基準期間の長さより短い場合にトラック外れ信
号を出力するトラック外れ出力手段とを備えている。
に、本発明の光ディスク装置は、トラッキング誤差信号
を正の比較値と比較し、第1の比較結果を出力する第1
のレベル比較手段と、トラッキング誤差信号を負の比較
値と比較し、第2の比較結果を出力する第2のレベル比
較手段と、第1の比較結果あるいは前記第2の比較結果
を入力し、トラッキング誤差信号が正の比較値より大き
い期間、あるいは、負の比較値より小さい期間の長さを
測定する第1の期間測定手段と、第1の期間測定手段の
測定結果と第1の基準期間の長さを比較し、第3の比較
結果を出力する第1の期間比較手段と、第1の比較結果
と第2の比較結果を入力し、トラッキング誤差信号が正
の比較値より小さくなってから負の比較値より小さくな
るまでの期間、あるいは、負の比較値より大きくなって
から正の比較値より大きくなるまでの期間の長さを測定
する第2の期間測定手段と、第2の期間測定手段の測定
結果と第2の基準期間の長さを比較し、第4の比較結果
を出力する第2の期間比較手段と、第3、第4の比較結
果を入力し、第1の期間測定手段の測定結果が第1の基
準期間の長さより長く、第2の期間測定手段の測定結果
が第2の基準期間の長さより短い場合にトラック外れ信
号を出力するトラック外れ出力手段とを備えている。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成により、トラッキングサー
ボが外れて光ビームが隣接するトラックとの中間点を越
えて隣接するトラックに近づいたこと、および、そのと
きの移動速度を監視し、これによりトラッキング外れ信
号を生成する。
ボが外れて光ビームが隣接するトラックとの中間点を越
えて隣接するトラックに近づいたこと、および、そのと
きの移動速度を監視し、これによりトラッキング外れ信
号を生成する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0011】まず、本実施例の光ディスク装置の構成を
説明する。図1は第1の実施例のブロック図である。1
0は光ディスク、11は光ディスク10に光ビームを照
射して、情報を読み書きする光ヘッド、12は光ヘッド
11が出力するトラッキング誤差信号と正の比較値と比
較する比較器、13は同じくトラッキング誤差信号を負
の比較値と比較する比較器である。ここで、正、あるい
は負とは、トラッキング誤差信号が誤差0の時の電圧を
基準として、それより大きい場合を正、小さい場合を負
としている。比較器12,13の出力はOR回路14に
接続され、OR回路14の出力はカウンタ15のクリア
端子CLR 、インバータ18、Dラッチ回路114のクロ
ック端子、AND回路117に接続されている。カウン
タ15は発振器16が出力するクロックを用いてOR回
路14の出力が「H」の期間の長さを測るカウンタで、
キャリー出力端子C がSRラッチ回路17のセット端子
Sに接続されている。SRラッチ回路17のリセット端
子R はシステムコントローラ120に接続されており、
出力端子Q はAND回路19とインバータ118に接続
されている。AND回路19の他方の入力端子には、イ
ンバータ18の出力が接続されている。AND回路19
の出力はカウンタ111のクリア端子CLR に接続されて
いる。カウンタ111は発振器110からのクロック信
号を用いて、クリア端子CLR が「H」の期間の長さを測
り、カウント値を出力する。カウンタ111の出力端子
DATAは比較器112の入力端子B に接続されており、比
較器112は入力端子A に入力される基準値113とカ
ウンタ111の出力を比較し、基準値が大きければ
「H」を出力する。比較器112の出力A>B はDラッチ
回路114のデータ入力端子D に接続されており、Dラ
ッチ回路114は、クロック端子に立ち上がりエッジが
入力したときの比較器112の出力A>B をラッチし、出
力端子Q に出力する。Dラッチ回路114の出力端子Q
はカウンタ116のクリア端子CLR に接続されている。
カウンタ116は、発振器115が発生するクロック信
号を用いてDラッチ回路114の出力Q が「H」である
時間を測り、所定時間に達するとキャリー信号を出力す
る。キャリー出力端子C はAND回路117に接続され
ている。AND回路117の出力はSRラッチ回路11
9のセット端子S に接続されており、SRラッチ回路1
19のリセット端子R はインバータ118に接続されて
いる。SRラッチ回路119の出力Q はシステムコント
ローラ120に接続されている。この信号がトラッキン
グ外れ信号である。破線で囲まれた部分121は、図1
0の従来のトラッキング外れ検出部106に相当する。
説明する。図1は第1の実施例のブロック図である。1
0は光ディスク、11は光ディスク10に光ビームを照
射して、情報を読み書きする光ヘッド、12は光ヘッド
11が出力するトラッキング誤差信号と正の比較値と比
較する比較器、13は同じくトラッキング誤差信号を負
の比較値と比較する比較器である。ここで、正、あるい
は負とは、トラッキング誤差信号が誤差0の時の電圧を
基準として、それより大きい場合を正、小さい場合を負
としている。比較器12,13の出力はOR回路14に
接続され、OR回路14の出力はカウンタ15のクリア
端子CLR 、インバータ18、Dラッチ回路114のクロ
ック端子、AND回路117に接続されている。カウン
タ15は発振器16が出力するクロックを用いてOR回
路14の出力が「H」の期間の長さを測るカウンタで、
キャリー出力端子C がSRラッチ回路17のセット端子
Sに接続されている。SRラッチ回路17のリセット端
子R はシステムコントローラ120に接続されており、
出力端子Q はAND回路19とインバータ118に接続
されている。AND回路19の他方の入力端子には、イ
ンバータ18の出力が接続されている。AND回路19
の出力はカウンタ111のクリア端子CLR に接続されて
いる。カウンタ111は発振器110からのクロック信
号を用いて、クリア端子CLR が「H」の期間の長さを測
り、カウント値を出力する。カウンタ111の出力端子
DATAは比較器112の入力端子B に接続されており、比
較器112は入力端子A に入力される基準値113とカ
ウンタ111の出力を比較し、基準値が大きければ
「H」を出力する。比較器112の出力A>B はDラッチ
回路114のデータ入力端子D に接続されており、Dラ
ッチ回路114は、クロック端子に立ち上がりエッジが
入力したときの比較器112の出力A>B をラッチし、出
力端子Q に出力する。Dラッチ回路114の出力端子Q
はカウンタ116のクリア端子CLR に接続されている。
カウンタ116は、発振器115が発生するクロック信
号を用いてDラッチ回路114の出力Q が「H」である
時間を測り、所定時間に達するとキャリー信号を出力す
る。キャリー出力端子C はAND回路117に接続され
ている。AND回路117の出力はSRラッチ回路11
9のセット端子S に接続されており、SRラッチ回路1
19のリセット端子R はインバータ118に接続されて
いる。SRラッチ回路119の出力Q はシステムコント
ローラ120に接続されている。この信号がトラッキン
グ外れ信号である。破線で囲まれた部分121は、図1
0の従来のトラッキング外れ検出部106に相当する。
【0012】このように構成された光ディスク装置につ
いて、以下、波形を参照しながら動作を説明する。はじ
めに、システムコントローラ120はSRラッチ回路1
7とSRラッチ回路119のリセット端子R を「H」に
することにより、両SRラッチ回路の出力Q を「L」に
する。光ヘッド11は、光ディスク10からの反射光を
元に、図2の(a)に示すようなトラッキング誤差信号
を出力する。トラッキング誤差信号が正の比較値AAを越
えると、比較器12は図2の(b)に示すように「H」
レベルの信号を出力する。また、負の比較値BBより小さ
くなると、比較器13は図2の(c)に示すように
「H」レベルの信号を出力する。OR回路14は、これ
らを加算することにより、トラック外れが内外周のどち
らの向きに発生してもトラック外れを検出できるように
挿入されている。OR回路14の出力を図2の(d)に
示す。内周側あるいは外周側のいずれかに光スポットが
ずれ、一つ目の「H」信号がカウンタ15のクリア端子
CLR に入力されると、カウンタ15はカウントを始め
る。カウント値が所定の数になると、図2の(e)に示
すようにカウンタ15はキャリー出力端子C に「H」を
出力し、これによって、SRラッチ回路17の出力Q が
「H」となる(図2の(f))。これは、光スポットが
相当量ずれている時間(図2の(a)の期間Ta)が長
いことを示し、トラッキングが外れかかっていることを
意味している。SRラッチ回路17の出力Qが「H」に
なり、一つ目の「H」の期間がすぎると、AND回路1
9の出力が図2の(g)に示すように「H」になり、カ
ウンタ111が動作を始める。この期間(図2の(a)
の期間Tb)は、光スポットが隣接するトラックとの中
間にある期間である。カウンタ111はこの期間の時間
を測り、比較器112はこの時間が基準の時間より短い
かどうかを判断する。短ければ「H」を出力する。光ス
ポットが隣接するトラックとの間にある時間が短いとい
うことは、移動速度が速い、すなわち、サーボによるブ
レーキが効いていないことを示している。逆に、この時
間が長いということは、サーボによるブレーキが効い
て、引き戻される可能性が高いことを示している。さ
て、比較器112からの出力A>B (図2の(h))が
「H」のうちにOR回路14の出力の2つめの「H」期
間がくると、Dラッチ回路114は「H」をラッチする
(図2の(i))。Dラッチ回路114の出力Q が
「H」になると、カウンタ116はカウントを開始し、
所定のカウント値になると図2の(j)に示すようにキ
ャリー出力C を「H」にする。これは、図2の(a)の
期間Tcの長さが所定値より長いことを示す。AND回
路117は、OR回路14の出力とカウンタ116のキ
ャリー出力C とのANDをとることにより、OR回路1
4の出力が「H」の期間以外でのキャリー出力C をマス
クし、誤動作を防いでいる。さて、カウンタ116のキ
ャリー出力C が「H」になると、SRラッチ回路119
の出力Q は「H」になる(図2の(k))。これは、隣
接トラックとの中間点をすぎて隣接トラック側に光スポ
ットが移動し、隣接トラックに乗りかかっていることを
示す。この信号をトラッキング外れ信号として用い、シ
ステムコントローラ120は直ちに記録動作を停止させ
る。
いて、以下、波形を参照しながら動作を説明する。はじ
めに、システムコントローラ120はSRラッチ回路1
7とSRラッチ回路119のリセット端子R を「H」に
することにより、両SRラッチ回路の出力Q を「L」に
する。光ヘッド11は、光ディスク10からの反射光を
元に、図2の(a)に示すようなトラッキング誤差信号
を出力する。トラッキング誤差信号が正の比較値AAを越
えると、比較器12は図2の(b)に示すように「H」
レベルの信号を出力する。また、負の比較値BBより小さ
くなると、比較器13は図2の(c)に示すように
「H」レベルの信号を出力する。OR回路14は、これ
らを加算することにより、トラック外れが内外周のどち
らの向きに発生してもトラック外れを検出できるように
挿入されている。OR回路14の出力を図2の(d)に
示す。内周側あるいは外周側のいずれかに光スポットが
ずれ、一つ目の「H」信号がカウンタ15のクリア端子
CLR に入力されると、カウンタ15はカウントを始め
る。カウント値が所定の数になると、図2の(e)に示
すようにカウンタ15はキャリー出力端子C に「H」を
出力し、これによって、SRラッチ回路17の出力Q が
「H」となる(図2の(f))。これは、光スポットが
相当量ずれている時間(図2の(a)の期間Ta)が長
いことを示し、トラッキングが外れかかっていることを
意味している。SRラッチ回路17の出力Qが「H」に
なり、一つ目の「H」の期間がすぎると、AND回路1
9の出力が図2の(g)に示すように「H」になり、カ
ウンタ111が動作を始める。この期間(図2の(a)
の期間Tb)は、光スポットが隣接するトラックとの中
間にある期間である。カウンタ111はこの期間の時間
を測り、比較器112はこの時間が基準の時間より短い
かどうかを判断する。短ければ「H」を出力する。光ス
ポットが隣接するトラックとの間にある時間が短いとい
うことは、移動速度が速い、すなわち、サーボによるブ
レーキが効いていないことを示している。逆に、この時
間が長いということは、サーボによるブレーキが効い
て、引き戻される可能性が高いことを示している。さ
て、比較器112からの出力A>B (図2の(h))が
「H」のうちにOR回路14の出力の2つめの「H」期
間がくると、Dラッチ回路114は「H」をラッチする
(図2の(i))。Dラッチ回路114の出力Q が
「H」になると、カウンタ116はカウントを開始し、
所定のカウント値になると図2の(j)に示すようにキ
ャリー出力C を「H」にする。これは、図2の(a)の
期間Tcの長さが所定値より長いことを示す。AND回
路117は、OR回路14の出力とカウンタ116のキ
ャリー出力C とのANDをとることにより、OR回路1
4の出力が「H」の期間以外でのキャリー出力C をマス
クし、誤動作を防いでいる。さて、カウンタ116のキ
ャリー出力C が「H」になると、SRラッチ回路119
の出力Q は「H」になる(図2の(k))。これは、隣
接トラックとの中間点をすぎて隣接トラック側に光スポ
ットが移動し、隣接トラックに乗りかかっていることを
示す。この信号をトラッキング外れ信号として用い、シ
ステムコントローラ120は直ちに記録動作を停止させ
る。
【0013】以上、第1の実施例では、トラッキング誤
差信号が正あるいは負の敷居値を越えた時間と、一旦正
と負の敷居値の間に収まった時の時間と、一回目とは反
対の極性の敷居値を越えた時間をそれぞれ測定すること
により、光スポットの位置とそれぞれの状態での速度か
らトラッキング外れを検出している。この方法では、ト
ラッキング誤差信号の値が大きくなっているときの時間
を測定するため、ディスク上の傷などによるトラッキン
グ誤差信号のノイズの影響をほぼ無視できる程度に軽減
でき、また、光スポットの位置と速度を測定することに
より、正確かつ確実にトラッキング外れを検出すること
が可能となる。ちなみに、5Gの加速度でトラッキング
外れが起こった場合、図2の(a)の期間Taは80μ
秒、期間Tcは50μ秒程度になる。また、Tbの期間
はサーボの作用で光スポットが引き戻されているかどう
かの目安ともいえるので、300μ秒程度の比較的長い
時間を設定する。
差信号が正あるいは負の敷居値を越えた時間と、一旦正
と負の敷居値の間に収まった時の時間と、一回目とは反
対の極性の敷居値を越えた時間をそれぞれ測定すること
により、光スポットの位置とそれぞれの状態での速度か
らトラッキング外れを検出している。この方法では、ト
ラッキング誤差信号の値が大きくなっているときの時間
を測定するため、ディスク上の傷などによるトラッキン
グ誤差信号のノイズの影響をほぼ無視できる程度に軽減
でき、また、光スポットの位置と速度を測定することに
より、正確かつ確実にトラッキング外れを検出すること
が可能となる。ちなみに、5Gの加速度でトラッキング
外れが起こった場合、図2の(a)の期間Taは80μ
秒、期間Tcは50μ秒程度になる。また、Tbの期間
はサーボの作用で光スポットが引き戻されているかどう
かの目安ともいえるので、300μ秒程度の比較的長い
時間を設定する。
【0014】第1の実施例の方法では、正あるいは負の
敷居値を越えた時間が長いときに条件が成立したものと
しているが、想定した加速度以上の強い衝撃が加えられ
た場合、トラッキング外れが高い周波数で起こり、検出
が不可能な場合がある。第2の実施例として、この問題
に対応した光ディスク装置について説明する。
敷居値を越えた時間が長いときに条件が成立したものと
しているが、想定した加速度以上の強い衝撃が加えられ
た場合、トラッキング外れが高い周波数で起こり、検出
が不可能な場合がある。第2の実施例として、この問題
に対応した光ディスク装置について説明する。
【0015】図3は第2の実施例のブロック図である。
10,11,12,13は第1の実施例で説明した光デ
ィスクおよび光ヘッド、比較器である。122は第1の
実施例で説明したトラッキング外れ検出部で、図1の内
側の破線で囲まれた部分122に相当する(以下、第1
のトラッキング外れ検出部と称す。)。2つの比較器1
2,13からの出力は、第1のトラッキング外れ検出部
122と、SRラッチ回路30に接続されている。SR
ラッチ回路30の出力端子Q は発振器32によって定期
的にリセットがかかるカウンタ31のクロック端子に接
続されている。カウンタ31のキャリア出力端子C はS
Rラッチ回路33のセット端子S に接続されている。ま
た、SRラッチ回路33のリセット端子R はシステムコ
ントローラ34に接続されている。第1のトラッキング
外れ検出部122の出力するトラッキング外れ信号とS
Rラッチ回路33の出力Q は、OR回路35でORさ
れ、新しいトラッキング外れ信号としてシステムコント
ローラ34に入力している。また、システムコントロー
ラ34は、第1のトラッキング外れ検出部122にもリ
セット信号を送っている。破線で囲まれている部分36
は、第1のトラッキング外れ検出部122に付加したブ
ロックであり、本実施例の特徴的な部分を示している。
10,11,12,13は第1の実施例で説明した光デ
ィスクおよび光ヘッド、比較器である。122は第1の
実施例で説明したトラッキング外れ検出部で、図1の内
側の破線で囲まれた部分122に相当する(以下、第1
のトラッキング外れ検出部と称す。)。2つの比較器1
2,13からの出力は、第1のトラッキング外れ検出部
122と、SRラッチ回路30に接続されている。SR
ラッチ回路30の出力端子Q は発振器32によって定期
的にリセットがかかるカウンタ31のクロック端子に接
続されている。カウンタ31のキャリア出力端子C はS
Rラッチ回路33のセット端子S に接続されている。ま
た、SRラッチ回路33のリセット端子R はシステムコ
ントローラ34に接続されている。第1のトラッキング
外れ検出部122の出力するトラッキング外れ信号とS
Rラッチ回路33の出力Q は、OR回路35でORさ
れ、新しいトラッキング外れ信号としてシステムコント
ローラ34に入力している。また、システムコントロー
ラ34は、第1のトラッキング外れ検出部122にもリ
セット信号を送っている。破線で囲まれている部分36
は、第1のトラッキング外れ検出部122に付加したブ
ロックであり、本実施例の特徴的な部分を示している。
【0016】このような構成の光ディスク装置の動作を
波形図を用いて説明する。まず、システムコントローラ
34は第1のトラッキング外れ検出部122とSRラッ
チ回路33をリセットする。強い衝撃が外部から加わっ
た場合、光ヘッド11は図4の(a)に示すようなトラ
ッキング誤差信号を出力する。この周波数がたとえば1
0KHzであったとすると、図2の(a)の期間Ta,
Tcに相当する部分は50μ秒以下となり、第1のトラ
ッキング外れ検出部122では、検出が不可能となる。
このときの比較器12の出力を図4の(b),比較器1
3の出力を図4の(c)に示す。比較器12の出力はS
Rラッチ回路30のセット端子S に、比較器13の出力
はリセット端子R に接続されているため、SRラッチ回
路30の出力Q は図4の(d)に示すようなパルスとな
る。SRラッチ回路30の出力Qはカウンタ31のクロ
ック端子に入り、また、カウンタ31は発振器32が出
力する信号によって所定時間毎にリセットされるため、
所定時間内にキャリー出力C が「H」になるかどうかに
よって、トラッキング誤差信号の周波数が所定値以上に
なったかどうかを知ることができる。周波数が所定値以
上の場合、図4の(e)に示すように、カウンタ31の
キャリー信号C が「H」になり、図4の(f)に示すよ
うに、SRラッチ回路33の出力Q が「H」になる。こ
れで、周波数が高いトラッキング外れが検出されたこと
となる。OR回路35は、第1のトラッキング外れ検出
部122の出力とSRラッチ回路33の出力Q を加算す
ることにより、1本の信号線でトラッキング外れを検出
可能にしている。
波形図を用いて説明する。まず、システムコントローラ
34は第1のトラッキング外れ検出部122とSRラッ
チ回路33をリセットする。強い衝撃が外部から加わっ
た場合、光ヘッド11は図4の(a)に示すようなトラ
ッキング誤差信号を出力する。この周波数がたとえば1
0KHzであったとすると、図2の(a)の期間Ta,
Tcに相当する部分は50μ秒以下となり、第1のトラ
ッキング外れ検出部122では、検出が不可能となる。
このときの比較器12の出力を図4の(b),比較器1
3の出力を図4の(c)に示す。比較器12の出力はS
Rラッチ回路30のセット端子S に、比較器13の出力
はリセット端子R に接続されているため、SRラッチ回
路30の出力Q は図4の(d)に示すようなパルスとな
る。SRラッチ回路30の出力Qはカウンタ31のクロ
ック端子に入り、また、カウンタ31は発振器32が出
力する信号によって所定時間毎にリセットされるため、
所定時間内にキャリー出力C が「H」になるかどうかに
よって、トラッキング誤差信号の周波数が所定値以上に
なったかどうかを知ることができる。周波数が所定値以
上の場合、図4の(e)に示すように、カウンタ31の
キャリー信号C が「H」になり、図4の(f)に示すよ
うに、SRラッチ回路33の出力Q が「H」になる。こ
れで、周波数が高いトラッキング外れが検出されたこと
となる。OR回路35は、第1のトラッキング外れ検出
部122の出力とSRラッチ回路33の出力Q を加算す
ることにより、1本の信号線でトラッキング外れを検出
可能にしている。
【0017】以上のように、第2の実施例では、トラッ
キング誤差信号の周波数を監視することにより、第1の
実施例で想定している加速度より大きな加速度をもつト
ラッキング外れが起こった場合でも、トラッキング外れ
を検出することが可能となる。
キング誤差信号の周波数を監視することにより、第1の
実施例で想定している加速度より大きな加速度をもつト
ラッキング外れが起こった場合でも、トラッキング外れ
を検出することが可能となる。
【0018】第3の実施例では、より簡便な方法で確実
にトラッキング外れが検出できる光ディスク装置につい
て説明する。図5は第3の実施例のブロック図である。
図中、10,11,12,13は第1の実施例と同様の
光ディスクと光ヘッドおよび比較器である。比較器12
の出力は、SRラッチ回路50のセット端子S に、比較
器13の出力はSRラッチ回路50のリセット端子R と
Dラッチ回路55のクロック端子に接続されている。S
Rラッチ回路50の出力Q はカウンタ51のクリア端子
CLR に接続され、カウンタ51は発振器52が出力する
クロックを用いて、クリア端子CLR が「H」のときの時
間長を測る。カウンタ51の出力DATA(カウント値)は
比較器53の入力端子B に接続されている。比較器53
の入力端子A には基準値54が入力され、比較器53は
基準値がカウンタ51のカウント値より大きいときに
「H」を出力する。比較器53の出力A>B はDラッチ回
路55のデータ端子D に接続されており、Dラッチ回路
55は、クロック端子に立ち上がりエッジが入力した時
のデータ端子D の値を出力する。Dラッチ回路55のク
リア端子CLR はシステムコントローラ56に接続されて
いる。Dラッチ回路55の出力Q がトラッキング外れ信
号である。トラッキング外れ信号はシステムコントロー
ラ56に入力する。破線で囲まれた部分57は、第3の
実施例のトラッキング外れ検出部であり、従来のトラッ
キング外れ検出部図10の106に相当する。
にトラッキング外れが検出できる光ディスク装置につい
て説明する。図5は第3の実施例のブロック図である。
図中、10,11,12,13は第1の実施例と同様の
光ディスクと光ヘッドおよび比較器である。比較器12
の出力は、SRラッチ回路50のセット端子S に、比較
器13の出力はSRラッチ回路50のリセット端子R と
Dラッチ回路55のクロック端子に接続されている。S
Rラッチ回路50の出力Q はカウンタ51のクリア端子
CLR に接続され、カウンタ51は発振器52が出力する
クロックを用いて、クリア端子CLR が「H」のときの時
間長を測る。カウンタ51の出力DATA(カウント値)は
比較器53の入力端子B に接続されている。比較器53
の入力端子A には基準値54が入力され、比較器53は
基準値がカウンタ51のカウント値より大きいときに
「H」を出力する。比較器53の出力A>B はDラッチ回
路55のデータ端子D に接続されており、Dラッチ回路
55は、クロック端子に立ち上がりエッジが入力した時
のデータ端子D の値を出力する。Dラッチ回路55のク
リア端子CLR はシステムコントローラ56に接続されて
いる。Dラッチ回路55の出力Q がトラッキング外れ信
号である。トラッキング外れ信号はシステムコントロー
ラ56に入力する。破線で囲まれた部分57は、第3の
実施例のトラッキング外れ検出部であり、従来のトラッ
キング外れ検出部図10の106に相当する。
【0019】以上のように構成された光ディスク装置に
ついて、波形を見ながら動作を説明する。光ヘッド11
は光ディスク10からの反射光から、図6の(a)に示
すようなトラッキング誤差信号を生成、出力する。比較
器12はトラッキング誤差信号と正の比較値AAを比較
し、図6の(b)に示すような信号を出力する。この信
号によってSRラッチ回路50の出力Q は図6の(d)
に示すように「H」になる。SRラッチ回路50の出力
Q が「H」になると、カウンタ51のクリアが解除さ
れ、発振器52が出力するクロックによってカウントア
ップが始まる。比較器53は入力端子A から入力される
基準値54と入力端子B から入力されるカウント値を比
較し、基準値が大きければ「H」を出力する。カウント
開始直後はカウンタ51のカウント値は0であるので比
較器53の出力A>B は「H」であり、所定時間経過する
とカウント値は基準値を越えて、比較器53の出力A>B
は「L」になる。Dラッチ回路55は比較器13の出力
が「H」になった瞬間の比較器53の出力A>B をラッチ
するので、Dラッチ回路55の出力Q は、比較器12の
出力が「H」になってから比較器13の出力が「H」に
なるまでにカウント値が基準値を越えたかどうかを示す
信号ということになる。比較器12の出力が「H」にな
ってから比較器13の出力が「H」になるまでの時間
は、光スポットが所望のトラックから外れてから、隣接
するトラックとの中間点を越えて隣接するトラックに近
づくまでの時間を示している。これが短いということ
は、光スポットの移動速度が速いということを示し、サ
ーボによる復原力が効かなくなっていると言える。逆
に、これが長い場合は、一時的にトラッキング誤差信号
が大きくなったが、サーボによって正常な位置に引き戻
されたと考えることができる。このため、Dラッチ回路
55の出力Q はトラッキング外れ信号として用いること
ができる。図6の(e)は所定時間内にカウント値が基
準値を越えなかった場合、すなわち、トラッキング外れ
が起こった場合の比較器53の出力A>B 、図6の(f)
は、そのときのDラッチ回路55の出力Q を示す。トラ
ッキング外れが検出されると、システムコントローラ5
6は、記録を中断するなどの処理を行う。
ついて、波形を見ながら動作を説明する。光ヘッド11
は光ディスク10からの反射光から、図6の(a)に示
すようなトラッキング誤差信号を生成、出力する。比較
器12はトラッキング誤差信号と正の比較値AAを比較
し、図6の(b)に示すような信号を出力する。この信
号によってSRラッチ回路50の出力Q は図6の(d)
に示すように「H」になる。SRラッチ回路50の出力
Q が「H」になると、カウンタ51のクリアが解除さ
れ、発振器52が出力するクロックによってカウントア
ップが始まる。比較器53は入力端子A から入力される
基準値54と入力端子B から入力されるカウント値を比
較し、基準値が大きければ「H」を出力する。カウント
開始直後はカウンタ51のカウント値は0であるので比
較器53の出力A>B は「H」であり、所定時間経過する
とカウント値は基準値を越えて、比較器53の出力A>B
は「L」になる。Dラッチ回路55は比較器13の出力
が「H」になった瞬間の比較器53の出力A>B をラッチ
するので、Dラッチ回路55の出力Q は、比較器12の
出力が「H」になってから比較器13の出力が「H」に
なるまでにカウント値が基準値を越えたかどうかを示す
信号ということになる。比較器12の出力が「H」にな
ってから比較器13の出力が「H」になるまでの時間
は、光スポットが所望のトラックから外れてから、隣接
するトラックとの中間点を越えて隣接するトラックに近
づくまでの時間を示している。これが短いということ
は、光スポットの移動速度が速いということを示し、サ
ーボによる復原力が効かなくなっていると言える。逆
に、これが長い場合は、一時的にトラッキング誤差信号
が大きくなったが、サーボによって正常な位置に引き戻
されたと考えることができる。このため、Dラッチ回路
55の出力Q はトラッキング外れ信号として用いること
ができる。図6の(e)は所定時間内にカウント値が基
準値を越えなかった場合、すなわち、トラッキング外れ
が起こった場合の比較器53の出力A>B 、図6の(f)
は、そのときのDラッチ回路55の出力Q を示す。トラ
ッキング外れが検出されると、システムコントローラ5
6は、記録を中断するなどの処理を行う。
【0020】図7の(a)は、トラッキングサーボが外
れかかってサーボによって引き戻され、もう一度外れか
かって引き戻された場合のトラッキング誤差信号であ
る。このような場合、比較器12,13の出力は図7の
(b),(c)に示すようになり、SRラッチ回路50
の出力は図7の(d)に示すように長い期間「H」にな
る。この間にカウンタ51のカウント値は大きくなり、
基準値を越えて比較器53の出力A>B は図7の(e)に
示すように「L」になる。比較器13の出力が「H」に
なっても(図7の(c))、比較器53の出力A>B が
「L」であるので、Dラッチ回路55の出力Q は「L」
のままであり(図7の(f))、トラッキング外れは検
出されない。
れかかってサーボによって引き戻され、もう一度外れか
かって引き戻された場合のトラッキング誤差信号であ
る。このような場合、比較器12,13の出力は図7の
(b),(c)に示すようになり、SRラッチ回路50
の出力は図7の(d)に示すように長い期間「H」にな
る。この間にカウンタ51のカウント値は大きくなり、
基準値を越えて比較器53の出力A>B は図7の(e)に
示すように「L」になる。比較器13の出力が「H」に
なっても(図7の(c))、比較器53の出力A>B が
「L」であるので、Dラッチ回路55の出力Q は「L」
のままであり(図7の(f))、トラッキング外れは検
出されない。
【0021】以上のように、第3の実施例によれば、よ
り簡便なハードウエア構成で、光スポットが隣接トラッ
クとの中間点を越えたことを検出することが可能とな
り、安価にトラッキング外れ検出機構が構築できる。ま
た、この方法では、正負の比較値の絶対値を同じくした
場合、トラッキング誤差信号のちょうど半周期の長さを
測ることになるため、トラッキング誤差信号が正負の比
較値の間隔よりも大きな振幅を持っていればトラッキン
グ外れの検出が可能であり、温度変化による常数の変動
などにあまり影響されないという特徴をもつ。
り簡便なハードウエア構成で、光スポットが隣接トラッ
クとの中間点を越えたことを検出することが可能とな
り、安価にトラッキング外れ検出機構が構築できる。ま
た、この方法では、正負の比較値の絶対値を同じくした
場合、トラッキング誤差信号のちょうど半周期の長さを
測ることになるため、トラッキング誤差信号が正負の比
較値の間隔よりも大きな振幅を持っていればトラッキン
グ外れの検出が可能であり、温度変化による常数の変動
などにあまり影響されないという特徴をもつ。
【0022】本発明の光ディスク装置では、トラッキン
グ誤差信号を正負2つの比較値と比較し、その結果を用
いてトラッキング外れを検出するため、トラッキング誤
差信号と比較値の関係が想定通りになっているかどうか
が重要となる。たとえば、何らかの原因で、図9の
(a)に示すようにトラッキング誤差信号の振幅が正負
の比較値の幅より狭くなった場合、トラッキング外れの
検出はまったくできなくなってしまう。また、図9の
(b)に示すようにトラッキング誤差信号の振幅が極端
に大きくなった場合、トラッキング誤差信号が正の比較
値より大きな期間91やトラッキング誤差信号が負の比
較値より小さな期間93が正常な場合より長くなり、ま
た、正の比較値と負の比較値の間にある期間92が短く
なるため、特に第1の実施例で説明した方法を用いた場
合、トラッキング外れを検出し易くなる。この問題を解
決するため、トラッキング誤差信号と比較値の関係が正
しいかどうかを測定し、調整する方法を下記で説明す
る。
グ誤差信号を正負2つの比較値と比較し、その結果を用
いてトラッキング外れを検出するため、トラッキング誤
差信号と比較値の関係が想定通りになっているかどうか
が重要となる。たとえば、何らかの原因で、図9の
(a)に示すようにトラッキング誤差信号の振幅が正負
の比較値の幅より狭くなった場合、トラッキング外れの
検出はまったくできなくなってしまう。また、図9の
(b)に示すようにトラッキング誤差信号の振幅が極端
に大きくなった場合、トラッキング誤差信号が正の比較
値より大きな期間91やトラッキング誤差信号が負の比
較値より小さな期間93が正常な場合より長くなり、ま
た、正の比較値と負の比較値の間にある期間92が短く
なるため、特に第1の実施例で説明した方法を用いた場
合、トラッキング外れを検出し易くなる。この問題を解
決するため、トラッキング誤差信号と比較値の関係が正
しいかどうかを測定し、調整する方法を下記で説明す
る。
【0023】図8は第4の実施例のブロック図である。
81は光ディスク、82は対物レンズを移動させるトラ
ッキングアクチュエータを含む光ヘッド、83は光ヘッ
ド82が出力するトラッキング誤差信号を入力し、位相
補償を行って出力する位相補償回路、84は光ヘッド8
2内の対物レンズを半径方向に移動させるキックパルス
を生成するキックパルス生成回路、85は光ヘッド82
内のトラッキングアクチュエータに印加する信号を切り
替えるスイッチ回路、86は比較器に入るトラッキング
誤差信号の振幅を変化させる可変ゲインアンプ、87は
可変ゲインアンプ86が出力するトラッキング誤差信号
を正の比較値と比較する比較器、88は可変ゲインアン
プ86が出力するトラッキング誤差信号を負の比較値と
比較する比較器、122は第1の実施例で説明したトラ
ッキング外れを検出する回路で、第2の実施例で説明し
た第1のトラッキング外れ検出部122と同じものであ
る。89はシステムコントローラである。
81は光ディスク、82は対物レンズを移動させるトラ
ッキングアクチュエータを含む光ヘッド、83は光ヘッ
ド82が出力するトラッキング誤差信号を入力し、位相
補償を行って出力する位相補償回路、84は光ヘッド8
2内の対物レンズを半径方向に移動させるキックパルス
を生成するキックパルス生成回路、85は光ヘッド82
内のトラッキングアクチュエータに印加する信号を切り
替えるスイッチ回路、86は比較器に入るトラッキング
誤差信号の振幅を変化させる可変ゲインアンプ、87は
可変ゲインアンプ86が出力するトラッキング誤差信号
を正の比較値と比較する比較器、88は可変ゲインアン
プ86が出力するトラッキング誤差信号を負の比較値と
比較する比較器、122は第1の実施例で説明したトラ
ッキング外れを検出する回路で、第2の実施例で説明し
た第1のトラッキング外れ検出部122と同じものであ
る。89はシステムコントローラである。
【0024】このように構成された光ディスク装置にお
いて、まず、システムコントローラ89は、スイッチ回
路85を位相補償回路83側に倒して、トラッキングサ
ーボがかかった状態にする。ついで、可変ゲインアンプ
86のゲインを小さくし、図9の(a)に示すように、
比較器87,88に入るトラッキング誤差信号が、正負
の比較値の間に収まるようにし、第1のトラッキング外
れ検出部122にリセット信号を送り、トラッキング外
れ信号を「L」にする。次に、システムコントローラ8
9はスイッチ回路85をキックパルス生成回路84側に
倒して、ジャンプパルスをトラッキングアクチュエータ
に印加する。トラッキングアクチュエータは、ジャンプ
パルスを印加されると、それに従い対物レンズを駆動す
ることにより光スポットを隣接するトラック上に移動さ
せる。この場合、トラッキング誤差信号の振幅が小さい
ため、トラッキング外れは検出されず、第1のトラッキ
ング外れ検出部122が出力するトラッキング外れ信号
は「L」のままである。システムコントローラ89はト
ラッキング外れ信号を監視し、「L」の場合は可変ゲイ
ンアンプ86のゲインを大きくして同様の処理を行う。
可変ゲインアンプ86のゲインが大きくなり、トラッキ
ング誤差信号と正負の比較値の値が想定した関係になる
と、トラッキング外れが検出され、トラッキング外れ信
号は「H」になる。トラッキング外れ信号が「H」にな
ると、システムコントローラ89は可変ゲインアンプ8
6のゲインを固定し、調整を終了する。
いて、まず、システムコントローラ89は、スイッチ回
路85を位相補償回路83側に倒して、トラッキングサ
ーボがかかった状態にする。ついで、可変ゲインアンプ
86のゲインを小さくし、図9の(a)に示すように、
比較器87,88に入るトラッキング誤差信号が、正負
の比較値の間に収まるようにし、第1のトラッキング外
れ検出部122にリセット信号を送り、トラッキング外
れ信号を「L」にする。次に、システムコントローラ8
9はスイッチ回路85をキックパルス生成回路84側に
倒して、ジャンプパルスをトラッキングアクチュエータ
に印加する。トラッキングアクチュエータは、ジャンプ
パルスを印加されると、それに従い対物レンズを駆動す
ることにより光スポットを隣接するトラック上に移動さ
せる。この場合、トラッキング誤差信号の振幅が小さい
ため、トラッキング外れは検出されず、第1のトラッキ
ング外れ検出部122が出力するトラッキング外れ信号
は「L」のままである。システムコントローラ89はト
ラッキング外れ信号を監視し、「L」の場合は可変ゲイ
ンアンプ86のゲインを大きくして同様の処理を行う。
可変ゲインアンプ86のゲインが大きくなり、トラッキ
ング誤差信号と正負の比較値の値が想定した関係になる
と、トラッキング外れが検出され、トラッキング外れ信
号は「H」になる。トラッキング外れ信号が「H」にな
ると、システムコントローラ89は可変ゲインアンプ8
6のゲインを固定し、調整を終了する。
【0025】このように、第4の実施例によれば、トラ
ックジャンプを行うことによりトラッキング外れ状態を
つくり、トラッキング外れ信号をモニタしながらトラッ
キング誤差信号の振幅を変化させることにより、トラッ
キング誤差信号と正負の比較値を正しい関係にすること
ができ、精度良く、トラッキング外れを検出することが
可能となる。
ックジャンプを行うことによりトラッキング外れ状態を
つくり、トラッキング外れ信号をモニタしながらトラッ
キング誤差信号の振幅を変化させることにより、トラッ
キング誤差信号と正負の比較値を正しい関係にすること
ができ、精度良く、トラッキング外れを検出することが
可能となる。
【0026】なお、第2の実施例、第3の実施例では、
トラッキング誤差信号と正の比較値を比較した結果をS
Rラッチ回路のセット端子に、負の比較値との比較結果
をリセット端子に入力したが、反対に、正の比較値との
比較結果をリセット端子に、負の比較値との比較結果を
セット端子に入力してもよい。
トラッキング誤差信号と正の比較値を比較した結果をS
Rラッチ回路のセット端子に、負の比較値との比較結果
をリセット端子に入力したが、反対に、正の比較値との
比較結果をリセット端子に、負の比較値との比較結果を
セット端子に入力してもよい。
【0027】また、第2の実施例では、第1の実施例で
説明したトラッキング外れ検出部に周波数測定によりト
ラッキング外れを検出するブロックを付加したが、第3
の実施例で説明したトラッキング外れ検出部と組み合わ
せてもよい。
説明したトラッキング外れ検出部に周波数測定によりト
ラッキング外れを検出するブロックを付加したが、第3
の実施例で説明したトラッキング外れ検出部と組み合わ
せてもよい。
【0028】また、第4の実施例では、可変ゲインアン
プを用いてトラッキング誤差信号の振幅を変化させるこ
とによりトラッキング誤差信号と比較値の関係を調整し
たが、比較値を変化させる手段を設け、トラッキング誤
差信号の振幅を固定し、比較値を変化させることにより
調整を行ってもよい。
プを用いてトラッキング誤差信号の振幅を変化させるこ
とによりトラッキング誤差信号と比較値の関係を調整し
たが、比較値を変化させる手段を設け、トラッキング誤
差信号の振幅を固定し、比較値を変化させることにより
調整を行ってもよい。
【0029】また、第4の実施例では、あらかじめ可変
ゲインアンプのゲインを小さくしておき、ゲインを上げ
ていき、トラッキング外れが検出されたときに可変ゲイ
ンアンプのゲインを固定することにより調整を行った
が、あらかじめ、可変ゲインアンプのゲインを上げてお
き、だんだん小さくし、トラッキング外れが検出されな
くなる直前のゲインに可変ゲインアンプを固定すること
により調整を行ってもよい。
ゲインアンプのゲインを小さくしておき、ゲインを上げ
ていき、トラッキング外れが検出されたときに可変ゲイ
ンアンプのゲインを固定することにより調整を行った
が、あらかじめ、可変ゲインアンプのゲインを上げてお
き、だんだん小さくし、トラッキング外れが検出されな
くなる直前のゲインに可変ゲインアンプを固定すること
により調整を行ってもよい。
【0030】また、第4の実施例では、トラッキング外
れの状態をつくるためにトラックジャンプを行ったが、
たとえば、光ディスクを回転させた状態でトラッキング
サーボをはずし、偏心によりトラッキング外れをつくる
方法や、光ヘッドとヘッド移送手段による2段サーボを
行う場合はヘッド移送手段を駆動することにより、トラ
ッキング外れ状態をつくるなど、どのような方法でもか
まわない。
れの状態をつくるためにトラックジャンプを行ったが、
たとえば、光ディスクを回転させた状態でトラッキング
サーボをはずし、偏心によりトラッキング外れをつくる
方法や、光ヘッドとヘッド移送手段による2段サーボを
行う場合はヘッド移送手段を駆動することにより、トラ
ッキング外れ状態をつくるなど、どのような方法でもか
まわない。
【0031】また、第4の実施例では、第1の実施例で
説明したトラッキング外れ検出部を用いて調整を行う方
法を説明したが、第2,第3の実施例で説明したトラッ
キング外れ検出部に対しても同様の調整が行えること
は、いうまでもない。
説明したトラッキング外れ検出部を用いて調整を行う方
法を説明したが、第2,第3の実施例で説明したトラッ
キング外れ検出部に対しても同様の調整が行えること
は、いうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光スポットの位置を細かな精度でとらえ、正確にトラッ
キング外れを検出することができ、記録動作の中断が少
ない、安定した記録および再生動作を行う光ディスク装
置の実現が可能となる。
光スポットの位置を細かな精度でとらえ、正確にトラッ
キング外れを検出することができ、記録動作の中断が少
ない、安定した記録および再生動作を行う光ディスク装
置の実現が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例における光ディスク装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における光ディスク装置の動作
を示す波形図
を示す波形図
【図3】本発明の第2の実施例における光ディスク装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図4】同第2の実施例における光ディスク装置の動作
を示す波形図
を示す波形図
【図5】本発明の第3の実施例における光ディスク装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図6】同第3の実施例における光ディスク装置の、ト
ラック外れを検出する場合の動作を示す波形図
ラック外れを検出する場合の動作を示す波形図
【図7】同第3の実施例における光ディスク装置の、ト
ラック外れを検出しない場合の動作を示す波形図
ラック外れを検出しない場合の動作を示す波形図
【図8】本発明の第4の実施例における光ディスク装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図9】同第4の実施例における光ディスク装置の動作
を説明するための波形図
を説明するための波形図
【図10】従来の光ディスク装置のトラッキング外れ検
出回路の構成を示すブロック図
出回路の構成を示すブロック図
【図11】従来の光ディスク装置のトラッキング外れ検
出回路の動作を示す波形図
出回路の動作を示す波形図
12,13,112 比較器 15,111,116 カウンタ 17,119 SRラッチ回路 114 Dラッチ回路
Claims (4)
- 【請求項1】 光ディスクの情報トラックに対して光ビ
ームを照射し、光学的手段で情報を読み出すと同時に、
前記情報トラックと前記光ビームの位置ずれを示すトラ
ッキング誤差信号を出力する光ヘッドと、 前記トラッキング誤差信号を正の比較値と比較し、第1
の比較結果を出力する第1のレベル比較手段と、 前記トラッキング誤差信号を負の比較値と比較し、第2
の比較結果を出力する第2のレベル比較手段と、 前記第1の比較結果あるいは前記第2の比較結果を入力
し、前記トラッキング誤差信号が正の比較値より大きい
期間、あるいは、負の比較値より小さい期間の長さを測
定する第1の期間測定手段と、 前記第1の期間測定手段の測定結果と第1の基準期間の
長さを比較し、第3の比較結果を出力する第1の期間比
較手段と、 前記第1の比較結果と第2の比較結果を入力し、前記ト
ラッキング誤差信号が正の比較値より小さくなってから
負の比較値より小さくなるまでの期間、あるいは、負の
比較値より大きくなってから正の比較値より大きくなる
までの期間の長さを測定する第2の期間測定手段と、 前記第2の期間測定手段の測定結果と第2の基準期間の
長さを比較し、第4の比較結果を出力する第2の期間比
較手段と、 前記第3,第4の比較結果を入力し、前記第1の期間測
定手段の測定結果が前記第1の基準期間の長さより長
く、前記第2の期間測定手段の測定結果が前記第2の基
準期間の長さより短い場合にトラック外れ信号を出力す
るトラック外れ出力手段とを備えた光ディスク装置。 - 【請求項2】 光ディスクの情報トラックに対して光ビ
ームを照射し、光学的手段で情報を読み出すと同時に、
前記情報トラックと前記光ビームの位置ずれを示すトラ
ッキング誤差信号を出力する光ヘッドと、 前記トラッキング誤差信号を正の比較値と比較し、第1
の比較結果を出力する第1のレベル比較手段と、 前記トラッキング誤差信号を負の比較値と比較し、第2
の比較結果を出力する第2のレベル比較手段と、 前記第1の比較結果と前記第2の比較結果を入力し、前
記トラッキング誤差信号が正の比較値より大きくなって
から負の比較値より小さくなるまでの時間、あるいは、
負の比較値より小さくなってから正の比較値より大きく
なるまでの時間を測定する期間測定手段と、 前記期間測定手段が測定した時間が所定の値より小さい
場合、トラッキング外れが発生したと判断し、トラッキ
ング外れ信号を出力するトラッキング外れ検出手段とを
備えた光ディスク装置。 - 【請求項3】 第1の比較結果および第2の比較結果を
入力し、第1および第2の比較結果の変化の周波数を測
定する周波数測定手段と、 前記周波数測定手段が測定した周波数が所定の値を越え
た場合に高周波トラック外れ信号を出力する高周波トラ
ック外れ出力手段を有することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の光ディスク装置。 - 【請求項4】 第1および第2の比較手段に入力するト
ラッキング誤差信号の振幅を変化させる可変ゲインアン
プ、あるいは、正負の比較値の値を変化させる比較値設
定手段と、 前記可変ゲインアンプと比較値設定手段の片方、あるい
は両方を用いて、相対的にトラッキング誤差信号の振幅
を大きくしていき、トラッキング外れが検出された時点
で調整を終了する、あるいは、相対的にトラッキング誤
差信号の振幅を小さくしていき、トラッキング外れが検
出されなくなる直前の状態で調整を終了することによ
り、トラッキング誤差信号の振幅と正負の比較値の関係
を調整する調整手段とを備えた請求項1,2または3記
載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158594A JP3067529B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158594A JP3067529B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 光ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0830990A true JPH0830990A (ja) | 1996-02-02 |
JP3067529B2 JP3067529B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=15675102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6158594A Expired - Fee Related JP3067529B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067529B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542387B2 (en) | 2004-10-28 | 2009-06-02 | Hitachi, Ltd. | Defocus detection device, defocus detection method and optical disk unit using the same |
US8477576B2 (en) | 2011-03-30 | 2013-07-02 | Hitachi-Lg Data Storage, Inc. | Optical disc apparatus |
US8547809B2 (en) | 2008-06-03 | 2013-10-01 | Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. | Optical disk device |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP6158594A patent/JP3067529B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542387B2 (en) | 2004-10-28 | 2009-06-02 | Hitachi, Ltd. | Defocus detection device, defocus detection method and optical disk unit using the same |
US7983122B2 (en) | 2004-10-28 | 2011-07-19 | Hitachi, Ltd. | Defocus detection device, defocus detection method and optical disk unit using the same |
US8547809B2 (en) | 2008-06-03 | 2013-10-01 | Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. | Optical disk device |
US8477576B2 (en) | 2011-03-30 | 2013-07-02 | Hitachi-Lg Data Storage, Inc. | Optical disc apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3067529B2 (ja) | 2000-07-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |