JPH06301988A - 横断トラック数カウント装置 - Google Patents

横断トラック数カウント装置

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JPH06301988A
JPH06301988A JP8838193A JP8838193A JPH06301988A JP H06301988 A JPH06301988 A JP H06301988A JP 8838193 A JP8838193 A JP 8838193A JP 8838193 A JP8838193 A JP 8838193A JP H06301988 A JPH06301988 A JP H06301988A
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JP
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signal
detection circuit
track
tracking
sum signal
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Application number
JP8838193A
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English (en)
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Hisamitsu Tanaka
久光 田中
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】光ディスク面上の汚れや傷等がある場合でも、
光ビームのトラック横断数が計数可能な装置を提供する
こと。 【構成】トラッキング誤差信号aは波形整形回路12で
クロストラック信号bとなり、移動方向検出回路17に
入力される。トラッキング和信号cはリミッタ回路22
で通常の振幅値に制限された後、上側エンベロープ検波
回路13及び下側エンベロープ検波回路14を介して平
均値検出回路15に入力され、トラッキング和信号cの
振幅の平均値を示す信号fが求められる。トラッキング
和信号cと平均値信号fはレベル比較回路16に入力さ
れてオントラック信号gとなり、移動方向検出回路17
に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクや光
磁気ディスク記録再生装置等の横断トラック数カウント
装置に係り、特にディスク上に汚れや傷等がある場合で
も、目標トラックへの光ビームの位置決め性能を向上さ
せる横断トラック数カウント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式あるいは磁気光学式記録再
生装置では、現在のトラックと目標トラックとの差分を
計算し、その差分に相当するトラック数だけ光ビームを
移動させることにより目標トラックを検索するようにし
ている。目標トラックを検索するいわゆるアクセス動作
において、光ビームを目標トラックに正確に位置決めす
るためには、正確なトラック横断数の計数が必要とな
る。このため、光ビームとトラックとの相対的なずれ量
を示すトラッキング誤差信号と、光ビームがトラック上
にあるかトラック間にあるかを示すオントラック信号に
基づいて、内周方向横断パルス及び外周方向横断パルス
を生成し、これらのパルスにより目標トラックまでのト
ラック横断数を計数するようにしている。ここで、上記
オントラック信号は、トラッキング和信号をある閾値で
スライスした2値化信号で与えられるが、トラッキング
和信号は、光ビームがトラック上にある場合とトラック
間にある場合とで、ディスクからの反射光量が異なるこ
とを利用して検出される信号であるため、トラック(案
内溝)の深さや幅あるいはディスクの反射率の変動等に
より振幅やDC成分が変動する。このため、ある一定の
閾値でトラッキング和信号をスライスしても、光ビーム
とトラックとの相対位置(トラック上あるいはトラック
間)に対応したオントラック信号が検出できなくなる恐
れがある。従って、上記のようにトラッキング和信号が
変動した場合でも確実に光ビームとトラックとの相対位
置を検出するため、トラッキング和信号の振幅の最大値
と最小値の平均を閾値としてトラッキング和信号をスラ
イスすることで、確実にオントラック信号が検出できる
ようにしている。
【0003】図8は従来の横断トラック数カウント装置
の一例を示すブロック図である。1は光ディスク、2は
スピンドルモータ、3は光ピックアップ、4及び5は光
電変換器、6は差動アンプ、7は加算アンプ、8は位相
補償回路、9はスイッチ、10は駆動回路、11はトラ
ッキングアクチュエータ、12は波形整形回路、13は
上側エンベロープ検波回路、14は下側エンベロープ検
波回路、15は平均値検出回路、16はレベル比較回
路、17は移動方向検出回路、18はトラック数カウン
タ、19はフリップフロップ回路、20はマイクロコン
ピュータである。また、図9は図8に示す従来例の各部
動作波形を示すタイムチャートである。
【0004】光ディスク1はスピンドルモータ2により
回転駆動され、光ディスク1からの反射光は光ピックア
ップ3により取り出されて、光電変換器4及び5で電気
信号に変換された後、差動アンプ6でトラッキング誤差
信号aが、加算アンプ7でトラッキング和信号cが生成
される。トラッキング誤差信号aは位相補償回路8、ス
イッチ9を介して駆動回路10に入力され、トラッキン
グアクチュエータ11を駆動してトラック追従動作を行
う。また、トラッキング誤差信号aは波形整形回路12
に入力されてクロストラック信号bが生成され、移動方
向検出回路17に入力される。
【0005】一方、トラッキング和信号cは上側エンベ
ロープ検波回路13及び下側エンベロープ検波回路14
に入力される。上側エンベロープ検波回路13はトラッ
キング和信号cの振幅の最大値をピークホールドして上
側エンベロープ信号dを出力し、下側エンベロープ検波
回路14はトラッキング和信号cの振幅の最小値をピー
クホールドして下側エンベロープ信号eを出力する。上
側エンベロープ信号d及び下側エンベロープ信号eは平
均値検出回路15に入力され、両エンベロープ信号d及
びeの平均値を示す信号fが求められる。平均値信号f
はレベル比較回路16に入力され、トラッキング和信号
cとレベル比較されてオントラック信号gとなり、移動
方向検出回路17に入力される。移動方向検出回路17
は、クロストラック信号bとオントラック信号gに基づ
いて、内周方向横断パルスh及び外周方向横断パルスi
を生成する。ここで、光ビームがトラック上にあるとき
にはオントラック信号gはHレベルであり、トラック間
上にあるときにはLレベルである。また、クロストラッ
ク信号bは光ビームの移動方向により極性が逆転する。
このため、オントラック信号gがHレベルの時のクロス
トラック信号bの極性変化(HレベルからLレベルに変
化するか、あるいはLレベルからHレベルに変化する
か)を検出すれば光ビームの移動方向を検出することが
できる。
【0006】アクセス動作においては、まずマイクロコ
ンピュータ20によりトラック数カウンタ18に目標ト
ラックまでのトラック数を設定すると共にフリップフロ
ップ19をリセット状態とし、これによりスイッチ9が
開となってトラッキング制御ループを開とする。このと
き、ここには図示しない移送手段により、光ビームを目
標トラック方向に移動させると、図9に示すようなトラ
ッキング誤差信号a及びトラッキング和信号cが出力さ
れる。更に、クロストラック信号b及びオントラック信
号gが生成され、移動方向検出回路17で内周方向横断
パルスh及び外周方向横断パルスiが生成される。トラ
ック数カウンタ18は、内周方向横断パルスh及び外周
方向横断パルスiに基づいてトラック横断数をカウント
し、目標トラックと一致した時点で、アクセス終了信号
をフリップフロップ19に出力する。フリップフロップ
19はこのアクセス終了信号によってセットされ、これ
と同時にスイッチ9が閉となりトラッキング制御ループ
が閉とされると、光ビームは目標トラックを追従するよ
うに制御される。ここで、図9は光ビームが内周方向に
移動した場合の各部動作波形であるが、光ビームが外周
方向に移動した場合には、クロストラック信号bの極性
が逆転するため、移動方向検出回路17からは外周方向
横断パルスiが出力される。
【0007】尚、この種の装置に関する発明としては特
開平2−66735号公報等が挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例で
は、トラック(案内溝)の深さや幅あるいはディスクの
反射率等の変動には対応可能であるが、ディスク面上の
汚れや傷等の欠陥によりトラッキング和信号の振幅やD
C成分が急激かつ大きく変動した場合には、この時のト
ラッキング和信号レベルをピーク値としてホールドして
しまうため、欠陥通過後の上側エンベロープ信号あるい
は下側エンベロープ信号はトラッキング和信号の振幅の
最大値あるいは最小値とは大きく異なった値となってし
まう。このため、両エンベロープ信号の平均値はトラッ
キング和信号の振幅の平均値とは異なった値となり、こ
の値でトラッキング和信号をスライスすると、光ビーム
とトラックとの相対位置に対応したオントラック信号が
検出できなくなってしまう。このため、光ビームのトラ
ック横断数のカウントミスが発生するという問題が生
じ、アクセス時の目標トラックへの位置決め制度が悪化
するという問題が生じる。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、例えば、光ディスク面上に汚れや傷等があり、トラ
ッキング和信号の振幅あるいはDC成分が大きく変動し
た場合でも、光ビームとトラックとの相対位置に対応し
たオントラック信号が検出可能であり、光ビームの正確
なトラック横断数の計数を可能とする記録再生装置のた
めの横断トラック数カウント装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の横断トラック数カウント装置は、トラ
ッキング和信号の振幅値を制限するためのリミッタ回
路、あるいはディスク面上の欠陥を検出するための欠陥
検出回路と、上記欠陥検出回路の出力信号により上側エ
ンベロープ検波回路あるいは下側エンベロープ検波回路
の放電時定数を切り換えるための放電時定数切り換え回
路を設けるようにした。
【0011】
【作用】本発明の横断トラック数カウント装置は、リミ
ッタ回路によりトラッキング和信号の振幅を制限し、ト
ラッキング和信号の振幅よりも大きく変動した分をカッ
トした後、上側及び下側エンベロープ検波回路で、トラ
ッキング和信号の振幅値をピークホールドすることによ
り、ディスク面上の汚れや傷等の欠陥による影響の少な
い上側及び下側エンベロープ信号を得るようにする。あ
るいは、欠陥検出回路によりディスク面上の欠陥を検出
し、この欠陥検出信号によりエンベロープ検波回路の放
電時定数を切り換えることにより、ディスク面上の欠陥
通過後に検出される、通常のトラッキング和信号の振幅
値をピークホールドすることを可能とし、トラッキング
和信号の振幅に対応した上側及び下側エンベロープ信号
を得るようにする。
【0012】以上の方法により、ディスク面上の汚れや
傷等の欠陥によりトラッキング和信号の振幅あるいはD
C成分が大きく変動した場合でも、欠陥の影響を受ける
ことなく通常のトラッキング和信号の振幅値をピークホ
ールドすることができ、また正確に平均値を求めること
ができるので、確実にトラッキング和信号のDC成分が
除去され、光ビームとトラックとの相対位置に対応した
オントラック信号が検出される。従って、光ビームの横
断トラック数の計数を誤る恐れがなく、目標トラックに
確実に位置決めすることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0014】図1は第1の実施例を示すブロック図であ
る。図1において図8の従来例と同一機能部分には同一
の番号を附し、その説明は特に必要のない限り省略す
る。
【0015】図1において、21はオントラック信号検
出回路、22はリミッタ回路である。光ディスク1から
の反射光は光ピックアップ3により取り出され、光電変
換器4及び5で電気信号に変換された後、差動アンプ6
でトラッキング誤差信号aが生成され、加算アンプ7で
トラッキング和信号cが生成される。トラッキング誤差
信号aは波形整形回路12でクロストラック信号bとな
り、移動方向検出回路17に入力される。一方、トラッ
キング和信号cはリミッタ回路22に入力されて、平均
値検出回路15の出力である平均値信号fに基づいて、
平均値信号f±Vz以上の電圧が制限された信号j(以
下、和信号jと記す)となる。和信号jは、上側エンベ
ロープ検波回路13及び下側エンベロープ検波回路14
に入力され、上側エンベロープ検波回路13では和信号
jの最大値がピークホールドされて、上側エンベロープ
信号dが生成され、下側エンベロープ検波回路14では
和信号jの最小値がピークホールドされて、下側エンベ
ロープ信号eが生成される。上側エンベロープ信号d及
び下側エンベロープ信号eは、平均値検出回路15に入
力されて平均値信号fが生成され、レベル比較回路16
とリミッタ回路22に入力される。レベル比較回路16
では、和信号jと平均値信号fに基づいてオントラック
信号gが生成されて、移動方向検出回路17に入力さ
れ、クロストラック信号bとオントラック信号gによ
り、光ビームの移動方向に応じて内周方向横断パルスh
及び外周方向横断パルスiが生成される。
【0016】以下に、オントラック信号検出回路21の
具体的な構成例を示し、オントラック信号検出回路21
の動作を更に詳しく説明する。図2はオントラック信号
検出回路の具体的な構成例を示す図である。
【0017】リミッタ回路22は、互いに逆向きに並列
接続されたダイオードとバッファアンプで構成されてい
る。バッファアンプには平均値検出回路15の出力であ
る平均値信号fが入力されており、各ダイオードのa端
子側は平均値信号f相当の電圧レベルに設定されてい
る。また、各ダイオードのb端子側は、上側エンベロー
プ検波回路13及び下側エンベロープ検波回路14の入
力に接続されている。ここで、図3を用いて和信号jの
検出方法を説明する。図に示すように、光ディスク1面
上の欠陥によりトラッキング和信号cが大きく変動する
と、下側エンベロープ信号eがこの変動に追従して変化
するため、同時に平均値信号fも変化する(時間t
0)。このトラッキング和信号cの変動分と平均値信号
fとのレベルの差がVz(Vz:ダイオードの順方向電
圧)以上になると、リミッタ回路22によりトラッキン
グ和信号cのレベルがリミッタされ(時間t1)、トラ
ッキング和信号cは斜線の部分がカットされた和信号j
となる。
【0018】和信号jは、上側エンベロープ検波回路1
3及び下側エンベロープ検波回路14に入力され、上側
エンベロープ信号d及び下側エンベロープ信号eが生成
される。ここで、上側エンベロープ検波回路13及び下
側エンベロープ検波回路14について説明する。上側エ
ンベロープ検波回路13及び下側エンベロープ検波回路
14は、ダイオードD、放電抵抗R、ホールドコンデン
サC及びバッファアンプで構成されている。和信号jは
ダイオードDを介してホールドコンデンサCに充電さ
れ、和信号jの電圧がホールドコンデンサCに充電され
た電圧よりも低くなると、充電されていた電荷がある時
定数を持ってホールドコンデンサCから放電される。こ
のようにして、和信号jのピーク値を検出し、検出され
たピーク値をホールドすることにより上側エンベロープ
信号d及び下側エンベロープ信号eを生成するようにし
ている。上側エンベロープ信号d及び下側エンベロープ
信号eは、平均値検出回路15に入力され、上側エンベ
ロープ信号d及び下側エンベロープ信号eの平均レベル
が求められて平均値信号fが生成され、レベル比較回路
16とリミッタ回路22に入力される。レベル比較回路
16は、差動アンプとヒステリシスコンパレータで構成
されており、差動アンプでは和信号jと平均値信号fと
の差を求めることにより和信号jのDC成分を除去し、
基準電圧Vrefを中心とした信号mが生成される。この
信号mをヒステリシスコンパレータで基準電圧Vrefと
比較することにより、トラッキング和信号cの二値化信
号であるオントラック信号gが生成される。
【0019】従って、図4に示すようにトラッキング和
信号cが大きく変動した場合でも、上側エンベロープ検
波回路13及び下側エンベロープ検波回路14には、点
線で示す部分がカットされた和信号jが入力されるた
め、確実にトラッキング和信号cの振幅値をピークホー
ルドすることが可能となり、光ディスク1面上の欠陥に
よる影響の少ない、上側エンベロープ信号d及び下側エ
ンベロープ信号eが検出可能となる。このため、欠陥の
影響の少ない平均値信号fが求められるので、平均値信
号fと和信号jの差を求めることにより、DC成分が除
去された上記信号mが検出でき、トラッキング和信号c
に対応したオントラック信号gが検出可能となる。
【0020】次に、オントラック信号検出回路21の第
2の実施例について説明する。上側エンベロープ検波回
路13及び下側エンベロープ検波回路14の充電時定数
は、上側エンベロープ信号d及び下側エンベロープ信号
eがトラッキング和信号cに追従し、トラッキング和信
号cのピーク値を検出可能とするために、短く設定され
ている。また、放電時定数は、検出したピーク値を長く
ホールドして安定した上側エンベロープ信号d及び下側
エンベロープ信号eを得るために、光ビームのトラック
横断周期より十分長い値に設定されている。このため、
ディスク面上の欠陥によりトラッキング和信号cが大き
く変動すると、上側エンベロープ信号d及び下側エンベ
ロープ信号eはこの変動に追従し、この時のレベルをピ
ークホールドするので、トラッキング和信号cが欠陥通
過後に通常の振幅値に戻っても、上側エンベロープ信号
d及び下側エンベロープ信号eは、トラッキング和信号
cに対応した値にならなくなる。第2の実施例は、トラ
ッキング和信号cが大きく変動したときには、上側エン
ベロープ検波回路13あるいは下側エンベロープ検波回
路14の放電時定数を短くして、充電された電圧を直ち
に放電することにより、確実にトラッキング和信号cの
振幅のピーク値を検出可能とし、トラッキング和信号c
の振幅値に対応した、上側エンベロープ信号d及び下側
エンベロープ信号eを検出可能とするものである。
【0021】図5は本発明の第2の実施を示すブロック
図である。図5において図1の実施例と同一機能部分に
は同一の番号を附し、その説明は特に必要のない限り省
略する。
【0022】図5の23は欠陥検出回路である。トラッ
キング和信号cは、上側エンベロープ検波回路13及び
下側エンベロープ検波回路14に入力され、上側エンベ
ロープ信号d及び下側エンベロープ信号eが生成され
る。上側エンベロープ信号d及び下側エンベロープ信号
eは平均値検出回路15に入力されて、平均値信号fが
生成され、レベル比較回路16で、トラッキング和信号
cと平均値信号fに基づいてオントラック信号gが生成
される。また、上側エンベロープ検波回路13及び下側
エンベロープ検波回路14には、欠陥検出回路23から
欠陥検出信号kが入力されている。欠陥検出信号kは、
例えば欠陥が検出されたときにはHレベル、検出されな
いときにはLレベルとなる信号であり、上側エンベロー
プ検波回路13及び下側エンベロープ検波回路14の放
電時定数が欠陥検出信号kによって切り換えられる。欠
陥が検出された場合には、上側エンベロープ検波回路1
3及び下側エンベロープ検波回路14の放電時定数を短
くすることにより、光ディスク1面上の欠陥を通過した
後でも、通常のトラッキング和信号の振幅値をピークホ
ールドすることが可能となる。ここで、欠陥検出方法と
しては、エンベロープ信号、情報信号あるいはトラッキ
ング和信号等を用いて検出する方法が考えられるが、以
下にエンベロープ信号を用いて欠陥を検出する場合の具
体的な構成例を示し、トラッキング和信号cが大きく変
動した場合の下側エンベロープ検波回路14の動作を説
明する。
【0023】図6は第2の実施例の下側エンベロープ検
波回路14と欠陥検出回路23の具体的な構成例を示す
図、図7は第2の実施例の各部動作波形を示すタイムチ
ャートである。下側エンベロープ検波回路14は、ダイ
オードD,放電抵抗R1とR2、ホールドコンデンサ
C、バッファアンプ及び放電時定数切り換えスイッチS
Wで構成されている。トラッキング和信号cはダイオー
ドDを介してホールドコンデンサCに充電され、トラッ
キング和信号cの電圧がホールドコンデンサCに充電さ
れた電圧よりも低くなると、充電されていた電荷がホー
ルドコンデンサCから放電される。ここで、放電時定数
は放電抵抗R1とR2、ホールドコンデンサCの値で設
定されるが、欠陥が検出された場合(例えば、欠陥検出
信号kがHレベルの時)には、放電時定数切り換えスイ
ッチSWを閉として放電時定数を短くし、欠陥が検出さ
れない場合(例えば、欠陥検出信号kがLレベルの時)
には、放電時定数切り換えスイッチSWを開として長く
する。ここで、欠陥検出方法について説明する。欠陥検
出回路23は高域通過フィルタとヒステリシスコンパレ
ータで構成されている。高域通過フィルタには下側エン
ベロープ信号eが入力されており、下側エンベロープ信
号eの変化分が検出される。高域通過フィルタの出力信
号nはヒステリシスコンパレータに入力され、基準電圧
Vrefと比較されて欠陥検出信号kが生成される。図7
に示すようにトラッキング和信号cが大きく変動する
と、下側エンベロープ信号eもトラッキング和信号cに
追従して大きく変動するため、上記信号nは基準電圧V
refに対して大きく変化し(時間t0)、図に示すよう
な波形となる。この信号nをヒステリシスコンパレータ
で基準電圧Vrefと比較することにより、時間t0から
時間t1の間でHレベルとなる欠陥検出信号kが検出さ
れ、ディスク1面上の欠陥により、トラッキング和信号
cが大きく変動したことが検出される。
【0024】欠陥検出回路23により、トラッキング和
信号cが大きく変動したこと(ドロップアウトの場合)
が検出された場合には、欠陥検出信号kにより放電時定
数切り換えスイッチSWを閉として、下側エンベロープ
検波回路14の放電時定数を短くすれば、トラッキング
和信号cの変動分に相当する電荷がホールドコンデンサ
Cに充電されても、直ちにホールドコンデンサCから放
電されるので、トラッキング和信号cが大きく変動した
直後でも、確実にトラッキング和信号cの振幅値をピー
クホールドすることが可能となる。従って、図7に示す
ようにトラッキング和信号cが大きく変動すると、下側
エンベロープ検波回路14はこのトラッキング和信号c
のレベルをピーク値としてホールドするが、時間t0か
ら時間t1の間、放電時定数切り換えスイッチSWを閉
とし、放電時定数を短くすることにより、コンデンサC
に充電された電荷は直ちに放電されるので、下側エンベ
ロープ信号eは、直ちにトラッキング和信号cの振幅値
に対応した信号となる。このため、平均値信号fも直ち
にトラッキング和信号cの振幅の平均値相当のレベルと
なるので、トラッキング和信号cに対応したオントラッ
ク信号gが検出可能となる。
【0025】尚、上記実施例では下側エンベロープ検波
回路14の動作について説明したが、上側エンベロープ
検波回路13についても同様であり、上側エンベロープ
信号dにより欠陥を検出し、この欠陥検出信号により上
側エンベロープ検波回路13の放電時定数を切り換える
ようにすればよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、トラッキ
ング和信号の振幅値を制限した後で、上側及び下側エン
ベロープ検波回路に入力する、あるいはトラッキング和
信号の振幅が大きく変動した場合には、上側あるいは下
側エンベロープ検波回路の放電時定数を切り換えるよう
にしているので、光ディスク面上に汚れや傷等の欠陥が
ある光ディスクを再生した場合でも、安定してオントラ
ック信号が検出できる。このため、光ビームのトラック
横断数の誤カウントが防止できるので、確実に光ビーム
を目標トラックに位置決めすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例のオントラック信号検出
回路の具体的な構成例を示す図である。
【図3】リミッタ回路の動作を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例のオントラック信号検出
回路の各部動作波形を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例のオントラック信号検出
回路の具体的な構成例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例のオントラック信号検出
回路の各部動作波形を示すタイムチャートである。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【図9】従来例の各部動作波形を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1…光ディスク,3…光ピックアップ,6…差動アン
プ,7…加算アンプ,12…波形整形回路,13…上側
エンベロープ検波回路,14…下側エンベロープ検波回
路,15…平均値検出回路,16…レベル比較回路,1
7…移動方向検出回路,21…オントラック信号検出回
路,22…リミッタ回路,23…欠陥検出回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームにより情報記録媒体からの反射光
    量に応じた信号を検出する反射光量検出手段と、前記反
    射光量検出手段の出力の最大値あるいは最小値を検出す
    る最大値あるいは最小値検出手段と、前記最大値検出手
    段の出力と前記最小値検出手段の出力との平均値を求め
    る平均値検出手段と、前記平均値検出手段の出力と前記
    反射光量検出手段の出力とを比較し、前記光ビームが前
    記トラック上にあるかトラック間にあるかを示す信号を
    検出するレベル比較手段を有する情報記録再生装置の横
    断トラック数カウント装置において、前記最大値検出手
    段及び前記最小値検出手段に入力される、前記反射光量
    検出手段の出力を制限するようにしたことを特徴とする
    横断トラック数カウント装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の横断トラック数カウント装
    置において、前記情報記録媒体の欠陥を検出するための
    欠陥検出手段と、前記欠陥検出手段の出力により前記最
    大値あるいは最小値検出手段の放電時定数を切り換える
    ための放電時定数切り換え手段を設け、前記欠陥検出手
    段の出力により前記放電時定数切り換え手段を制御し
    て、前記最大値あるいは最小値検出手段の放電時定数を
    切り換えるようにしたことを特徴とする横断トラック数
    カウント装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7420889B2 (en) 2002-10-10 2008-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc tracking control device, tracking control method, and tracking control program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7420889B2 (en) 2002-10-10 2008-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc tracking control device, tracking control method, and tracking control program

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