JPH08308872A

JPH08308872A - 衛生用品

Info

Publication number: JPH08308872A
Application number: JP7118274A
Authority: JP
Inventors: Reiko Ogura; 倉礼子小
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-05-17
Filing date: 1995-05-17
Publication date: 1996-11-26

Abstract

(57)【要約】【目的】長時間継続して吸収機能を維持でき、かつ、
小型な衛生用品を提供する。【構成】重ね合わせて配置した第１吸収帯Ｂ及び第２
吸収帯Ｃと、第１吸収帯Ｂと第２吸収帯Ｃとを離脱可能
に仮止めしたミシン目とを有し、第１吸収帯Ｂは、第１
通水シート２と第１非通水シート３と第１吸収シート４
とを備え、第２吸収帯Ｃは、第２通水シート６と第２非
通水シート７と第２吸収シート８とを備え、第１非通水
シート３と第２通水シート６とが当接している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、女性が月経時や下り物
の発生時等に装用する衛生用品に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の衛生用品の吸収帯は、
通水シートと非通水シートとを重ね合わせて接着してあ
り、通水シートと非通水シートとの間に吸収シートを介
在させてある。女性は月経時や下り物の発生時等に先立
って衛生用品を下着の内側に装着しておき、局部から排
出される血液や下り物等の排出物を吸収シートによって
吸収させている。

【０００３】ところで、衛生用品は装用感を軽快にする
ため極力薄く（２〜３mm程度）なっている関係上、一つ
の衛生用品では排出物に対して長時間に亘り吸収機能を
維持できず、適宜未使用の衛生用品と取り替えて吸収機
能を維持している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、仕事で忙しい
時は更衣室等へに行くことができず衛生用品を取り替え
できない場合もあるし、予備の衛生用品をうっかり切ら
してしまう場合もあった。また、外出時等に沢山の衛生
用品を持ち歩くと嵩張るため、その取扱が面倒であると
いう問題もあった。

【０００５】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、長時間に亘って吸収機能を維持できるとともに、小
型な衛生用品を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項１に係る発明は、重ね合わせた第１吸収帯及び第
２吸収帯と、この第１吸収帯と第２吸収帯とを離脱可能
に保持した仮止部とを有し、前記第１吸収帯は、重ね合
わせて接着した第１通水シートと第１非通水シートと、
この第１通水シートと第１非通水シートとの間に介在し
た第１吸収シートとを備え、前記第２吸収帯は、重ね合
わせて接着した第２通水シートと第２非通水シートと、
この第２通水シートと第２非通水シートとの間に介在し
た第２吸収シートとを備え、前記第１非通水シートと前
記第２通水シートとが当接している。

【０００７】また、請求項２に係る発明は、請求項１に
記載した第１吸収帯の端部に摘みを設けた。更に、請求
項３に係る発明は、請求項１または請求項２に記載した
第２吸収帯の長手方向の寸法を、第１吸収帯の長手方向
の寸法よりも長く設定してある。

【０００８】

【作用】請求項１に係る発明は、第１吸収帯と第２吸収
帯とが別個に吸収機能を備えており、この吸収機能を２
回に分けて発揮させることができる。

【０００９】また、請求項２に係る発明は、請求項１に
係る発明と同様の作用がある他、摘みを掴んで第１吸収
帯を引っ張ることができる。更に、請求項３に係る発明
は、請求項１または請求項２に係る発明と同様の作用が
ある他、衛生用品の装着時、第１吸収帯の曲率半径より
も第２吸収帯の曲率半径の方が大きい値で長手方向に湾
曲するが、第１吸収帯の長手方向の全域に亘って第２吸
収帯が当接した状態を維持できる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の実施例に係る衛生用品Ａを示
す分解斜視図、図２は衛生用品Ａの完成状態を示す平面
図、図３は図２のＸ−Ｘ線における縦断面図である。衛
生用品Ａは平面略長方形の第１吸収帯Ｂと第２吸収帯Ｃ
を重ね合わせて構成したものであり、第１吸収帯Ｂと第
２吸収帯Ｃとはその外周縁に沿って設けたミシン目（仮
止部）１により離脱可能に仮止めしてある。

【００１１】第１吸収帯Ｂは、人体に対して無害な材
料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等を網状に一
体成形して通水性を付与した第１通水シート２と、人体
に対して無害な材料、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン等により一体成形した第１非通水シート３とを有す
る。

【００１２】第１通水シート２と第１非通水シート３と
の外周縁同士は約１cm程度の幅で熱溶着してある一方、
第１吸収帯Ｂの端部、つまり短辺には、第１通水シート
２と第１非通水シート３とを一体的に面方向に張り出し
た摘み５を設けてある。

【００１３】第１通水シート２と第１非通水シート３と
の間には、吸水性を備えた材料、例えば不織布、吸収性
の高分子を紡糸した繊維等により成形した第１吸収シー
ト４を介在させてある。

【００１４】第２吸収帯Ｃの長手方向の寸法は、第１吸
収帯Ｂ長手方向の寸法よりも若干長く設定してあり、第
２吸収帯Ｃの両端部が第１吸収帯Ｂの両端部から略１cm
程度面方向に沿って突出している。そして、摘み５の先
端が第２吸収帯Ｃの短辺と略一致している。なお、第２
吸収帯Ｃの単手方向の寸法は、第１吸収帯Ｂの単手方向
の寸法と略同一に設定してある。

【００１５】第２吸収帯Ｃは、人体に対して無害な材
料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等を網状に一
体成形して通水性を付与した第２通水シート６と、人体
に対して無害な材料、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン等により一体成形した第２非通水シート７とを有
し、第２通水シート６と第２非通水シート７との外周縁
同士は約１cm程度の幅で熱溶着してある。そして、第２
通水シート６が第１非通水シート５の外面に当接してい
る。

【００１６】第２通水シート６と第２非通水シート７と
の間には、吸水性を備えた材料、例えば不織布や吸収性
の高分子を紡糸した繊維等により成形した第２吸収シー
ト８を介在させてある。また、第２非通水シート７の外
面には、例えばゴム系、アクリル系等の感圧型の粘着剤
を塗布して粘着部９を形成してあるとともに、粘着部９
の表面には剥離シート１０を仮着してある。

【００１７】次に、衛生用品Ａの使用方法を説明する。
まず、剥離シート１０を剥離した後、図４のように粘着
部９を下着１１の内側に接着して衛生用品Ａを固定す
る。下着１１を装用すると衛生用品Ａは人体（図示せ
ず）の肌に合わせて長手方向に沿って湾曲し、第１通水
シート２が肌に当接する。

【００１８】そして、人体の局部から血液や下り物等の
排出物（図示せず）が排出されると、この排出物は第１
通水シート２を介して第１吸収帯Ｂの内部に浸透し、第
１吸収シート４により吸収される。この際、第１吸収シ
ート４の下側には第１非通水シート３が存在するから、
排出物が第１吸収帯Ｂの内部から第２吸収帯Ｃ側へと漏
れることはない。

【００１９】一定時間の経過により第１通水シート２の
吸収機能が低下した場合、使用者は一旦下着１１を肌か
ら離すとともに、第２吸収帯Ｃを手で押さえる一方、摘
み５を掴んで引っ張り第１吸収帯Ｂを第２吸収帯Ｃから
離脱させ、第１吸収帯Ｂを捨てる。その結果、第２吸収
帯Ｃだけが下着１１の内側に残る。

【００２０】そして、再度下着１１を装用すると図５の
ように第２吸収帯Ｃが肌に沿って湾曲し、第２通水シー
ト６が肌に当接する。従って、今度は排出物が第２通水
シート６を介して第２吸収帯Ｃの内部に浸透し、第２吸
収シート８により吸収される。この際、第２吸収シート
８の下側には第２非通水シート７が存在するから、排出
物が第２吸収帯Ｃの内部から下着１１側へと漏れること
はない。

【００２１】このように、衛生用品Ａは第１吸収帯Ｂと
第２吸収帯Ｃとが別個に吸収機能を備えており、吸収機
能を２回に分けて発揮させることができる。従って、仕
事が忙しい時も第１吸収帯Ｂを離脱するだけで長時間継
続して吸収機能を維持でき、衛生用品全体を取り替える
ことなく事態に対処できる。更に、第１吸収帯Ｂと第２
吸収帯Ｃとが一体的に結合されているから衛生用品Ａは
全体として小型であり、外出時等に持ち歩いても嵩張ら
ず、その取扱が容易である。

【００２２】また、衛生用品Ａは摘み５を設けてあるか
ら、摘み５を掴んで引っ張ることができ、第１吸収帯Ｂ
と第２吸収帯Ｃとの離脱性が向上する。更に、衛生用品
Ａは第２非通水シート７の外面に粘着部９を設けている
から、下着１１に対して衛生用品Ａを確実に固定できる
し、第１吸収帯Ｂを離脱する際に第２吸収帯Ｃが動か
ず、離脱性が高い。なお、粘着部９及び摘み５は無くと
もよいことは勿論である。

【００２３】また、第１吸収帯Ｂの長手方向の寸法より
も第２吸収帯Ｃの長手方向の寸法を若干長く設定してあ
るから、衛生用品Ａを装着した際、第１吸収帯Ａの曲率
半径よりも第２吸収帯Ｃの曲率半径の方が大きな値で長
手方向に湾曲するが、第１吸収帯Ｂの長手方向の全域に
第２吸収帯Ｃが当接した状態を維持できる。

【００２４】従って、下着１１の張力による押し付け力
が第２吸収帯Ｃを介して第１吸収帯Ｂの長手方向の全域
に均一に伝達され、肌に対する第１吸収帯Ｂの密着性を
確保できる。

【００２５】更に、第１吸収帯Ｂまたは第２吸収帯Ｃの
うちの少なくとも一方の両長辺に折り返し片（図示せ
ず）を設け、かつ、折り返し片に例えばゴム系、アクリ
ル系等の粘着剤を塗布した衛生用品Ａを構成してもよ
い。そして、折り返し片を折り返して下着１１へ固定す
れば、下着１１に対する第１吸収帯Ｂまたは第２吸収帯
Ｃの固定力が向上し、使用中にミシン目１の機能が損な
われても第１吸収帯Ｂまたは第２吸収帯Ｃが不用意に離
脱せず安心である。ここで、第１吸収帯Ｂ及び第２吸収
帯Ｃの両方に折り返し片を設ける場合は、両方の配置位
置を異ならせて重ならないようにすることは勿論であ
る。

【００２６】更に、第１吸収帯Ｂと第２吸収帯Ｃとを離
脱可能に保持する仮止部は、第１吸収帯Ａと第２吸収帯
Ｃとを部分的、つまり点状に熱溶着して構成してもよ
い。

【００２７】

【発明の効果】以上のように請求項１に係る発明は、第
１吸収帯と第２吸収帯とが別個に吸収機能を備えてお
り、この吸収機能を２回に分けて発揮させることができ
る。従って、仕事が忙しい時も第１吸収帯を離脱すれば
長時間継続して吸収機能を維持でき、衛生用品全体を取
り替えることなく事態に対処できる。更に、第１吸収帯
と第２吸収帯とが一体的に結合されているから衛生用品
は全体として小型であり、外出時等に持ち歩いても嵩張
らず、その取扱が容易である。

【００２８】また、請求項２に係る発明は、請求項１に
係る発明と同様の効果を得られる他、摘みを掴んで引っ
張ることができるから第１吸収帯と第２吸収帯との離脱
性が向上する。

【００２９】更に、請求項３に係る発明は、請求項１ま
たは請求項２に係る発明と同様の効果を得られる他、衛
生用品を下着の内側に装着した際、第１吸収帯の曲率半
径よりも第２吸収帯の曲率半径の方が大きな値で長手方
向に湾曲するが、第１吸収帯の長手方向の全域に第２吸
収帯が当接した状態を維持できる。

【００３０】従って、下着の張力による押し付け力が第
２吸収帯を介して第１吸収帯の長手方向の全域に均一に
伝達され、肌に対する第１吸収帯の密着性を確保でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る衛生用品を示す分解斜視
図。

【図２】本発明の実施例に係る衛生用品の完成状態を示
す平面図。

【図３】図２のＸ−Ｘ線における縦断面図。

【図４】本発明の実施例に係る衛生用品の装着状態を示
す縦断面図。

【図５】本発明の実施例に係る衛生用品の装着状態を示
し、第１吸収帯を離脱した際の縦断面図。

【符号の説明】

１ミシン目（仮止部）２第１通水シート３第１非通水シート４第１吸収シート５摘み６第２通水シート７第２非通水シート８第２吸収シート９粘着部１１下着Ａ衛生用品Ｂ第１吸収帯Ｃ第２吸収帯

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】重ね合わせた第１吸収帯及び第２吸収帯
と、この第１吸収帯と第２吸収帯とを離脱可能に保持し
た仮止部とを有し、前記第１吸収帯は、重ね合わせて接着した第１通水シー
トと第１非通水シートと、この第１通水シートと第１非
通水シートとの間に介在した第１吸収シートとを備え、前記第２吸収帯は、重ね合わせて接着した第２通水シー
トと第２非通水シートと、この第２通水シートと第２非
通水シートとの間に介在した第２吸収シートとを備え、前記第１非通水シートと前記第２通水シートとが当接し
ていることを特徴とする衛生用品。
【請求項２】前記第１吸収帯の端部に摘みを設けた請
求項１記載の衛生用品。
【請求項３】前記第２吸収帯の長手方向の寸法を、前
記第１吸収帯の長手方向の寸法よりも長く設定してある
請求項１または請求項２記載の衛生用品。