JPH08308659A - 引出を備える家具 - Google Patents

引出を備える家具

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JPH08308659A
JPH08308659A JP11802495A JP11802495A JPH08308659A JP H08308659 A JPH08308659 A JP H08308659A JP 11802495 A JP11802495 A JP 11802495A JP 11802495 A JP11802495 A JP 11802495A JP H08308659 A JPH08308659 A JP H08308659A
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JP
Japan
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drawer
opening
rod
closing door
door
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JP11802495A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Wakata
隆義 若田
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉扉を軽く開閉できるようにする。 【構成】 家具は、リンク機構5でもって、開閉扉1を
開閉して引出2を出し入れする。リンク機構5は、引出
ロッド5Aに折曲できるようにアイドルロッド5Bを連
結したもので、アイドルロッド5Bの一端は、ストッパ
機構6を介して引出2の底面に連結され、引出ロッド5
Aは開閉扉1に連結されている。ストッパ機構6は、ア
イドルロッド5Bの開閉扉閉塞方向の回動を阻止する。
引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bの全長は、開閉扉
1を完全に閉じた状態で、引出ロッド5Aとアイドルロ
ッド5Bとが折曲状態となり、開閉扉1を多少開いて引
出2を完全に押し込んで位置で、引出ロッド5Aとアイ
ドルロッド5Bとが直線状になる長さをしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引出の前を閉塞してい
る開閉扉を開くと、引出が開閉扉に引き出され、開閉扉
を閉じると引出が押し込まれるようになっている家具に
関する。
【0002】本明細書に使用する言葉を下記のように定
義する。 開閉扉閉塞方向……開閉扉を閉塞するために回動さ
せる方向 アイドル角…………引出を動かさずに開閉扉を開閉
できる角度
【0003】
【従来の技術】引出の前面を、開閉扉で隠す家具は市販
されている。この構造にすると、引出の前板を開閉扉で
隠すことができので、前面をすっきりと美しいデザイン
にできる特長がある。多段の引出のある家具は、上下の
引出の間に境界ができる。引出は、深くすると、多数の
ものを便利に整理して収納できなくなる。便利に使用す
ることから、引出には深さに制限がある。このため、引
出の収納スペースを多くするには、多段に配設する必要
がある。多段の引出は、間に境界線ができるので、境界
線のないすっきりとしたデザインにできない。さらに、
引出に取手を設けると、多数の取手が家具の前面に表出
して、さらにすっきりしたデザインとするのが難しくな
る。
【0004】この欠点は、引出の前面を開閉扉で隠す構
造にして解消できる。開閉扉は、蝶番を介して家具に取
り付けられる。引出を押し込んだ状態で、開閉扉を閉じ
ると、引出の前面は開閉扉で美しいすっきりしたデザイ
ンにできる。ただ、この構造の家具は、引出を引き出す
ときに、開閉扉を開く必要がある。また、引出を押し込
んだ後、開閉扉を閉じる必要もある。単一の操作で引出
を出し入れできず、開閉扉の開閉に余分な手間を必要と
する。このため、この構造の家具は、デザインは美しく
できるが、必ずしも便利には使用できなくなってしま
う。
【0005】本発明者は、この欠点を解消するために、
図1に示すように、開閉扉1に連動して引出2を出し入
れする家具を試作した。この家具は、開閉扉1を開ける
と引出2が引き出され、開閉扉1を閉じると引出2を押
し込むことができるので、便利に使用できる。また、引
出2を押し込んだ状態で、引出2の前面を開閉扉1で隠
すので、美しいデザインにできる特長もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ただ、図1に示す構造
の家具は、引出2を引き出す途中で開閉扉1に衝突しな
いように、引出2の隅角を鎖線で示すように除去する必
要があり、引出2を大きくすることができない。開閉扉
1と引出2とを1本のリンク3で連結しているからであ
る。リンク3は、一端を開閉扉1の内面に、他端を引出
2の底面に水平面内で回動できるように連結している。
この構造の家具は、開閉扉1を開き始めると、直ちに引
出2が引き出されるので、実線で示す形状の引出2は、
前面が開閉扉1の内面に衝突してしまう。
【0007】前部を鎖線で示すように除去している引出
2は、最も便利に物を出し入れできる引出の手前の容積
が小さくなる。このため、引出2の奥に物を出し入れす
る必要があって、便利に使用できない欠点もある。この
欠点は、図2に示すように、開閉扉1の箱形にすること
で解消できる。この構造の開閉扉1は、内部に引出2を
挿入させる状態で閉じることができるので、引出2を多
少引き出した状態として、奥のものを便利に出し入れで
きる。
【0008】ただ、この図の引出も、図2の実線で示す
ように、引出2を箱形にすると、開閉扉1を開閉すると
きに、引出2の隅角が開閉扉1に当たって、スムーズに
開閉できなくなる。この弊害を防止するために、図2の
鎖線で示すように、引出2の隅角を除去する必要があ
る。この構造の家具は、リンク3の一端は開閉扉1の内
側に連結するが、他端にはスリット3Aを設けている。
スリット3Aには、引出2の底面に装着している連結ピ
ン4を案内している。連結ピン4は、スリット3Aに沿
って移動するが、スリット3Aから抜けないようにリン
ク3に連結されている。
【0009】この構造の家具は、開閉扉1を多少開いて
から、引出2が引き出されるので、開閉扉1を軽く開き
始められる特長がある。さらに、開閉扉1を開くとき
は、引出2が箱形の開閉扉1の内面に衝突しないが、開
閉扉1を閉じるときには、引出2の隅角が箱形の開閉扉
1に衝突する欠点は解消できない。このため、開閉扉1
を箱形にするためには、図2の鎖線で示すように、引出
2の隅角を面取りした形状にする必要がある。さらに、
この構造に家具は、開閉扉1を完全に閉じるまで、引出
2を押し込み続けるので、開閉扉1を最後に軽く閉じる
ことができない欠点もある。
【0010】本発明は、これ等の欠点を解決することを
目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、
開閉扉の開き始めと、閉じる最後とに軽く開閉できる引
出を備える家具を提供するにある。また、本発明の他の
重要な目的は、開閉扉を箱形として、しかもここに引出
を挿入させる状態としても、開閉扉をスムーズに開閉で
きる引出を備える家具を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の引出2を備える
家具は、前述の目的を達成するために下記の構成を備え
る。引出2を備える家具は、引出2の前面に開閉自在に
開閉扉1を配設している。開閉扉1は、リンク機構5で
引出2に連結されている。リンク機構5は、開閉扉1を
開くと引出2を引き出し、開閉扉1を閉じると引出2を
押し込む。さらに、本発明の家具は、リンク機構5を下
記の構成とすることを特徴としている。 (a) リンク機構5は、引出ロッド5Aとアイドルロ
ッド5Bとを備える。 (b) 引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bとは、互
いに折曲自在に連結されている。 (c) アイドルロッド5Bの一端は、片方の回動を阻
止するストッパ機構6を介して水平面内で回動できるよ
うに引出2の底面に連結されている。 (d) ストッパ機構6は、アイドルロッド5Bに衝突
して、アイドルロッド5Bの開閉扉閉塞方向の回動を阻
止するストッパー6Aを有する。 (e) 引出ロッド5Aの一端は、水平面内で回動自在
に開閉扉1に連結されている。 (f) 引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bの全長
は、開閉扉1を完全に閉じた状態で、引出ロッド5Aと
アイドルロッド5Bとが折曲状態となり、開閉扉1を多
少開いて引出2を完全に押し込んだ位置で、引出ロッド
5Aとアイドルロッド5Bとが直線状になる長さをして
いる。
【0012】
【作用】本発明の好ましい実施例の家具が、開閉扉1を
開閉する状態を図3から図6の底面図に示している。こ
れ等の図は、引出2とリンク機構5とをわかりやすくす
るために、引出2を底面から見た底面図である。ただ
し、この底面図は、引出2を収納する引出ボックス7の
底板7Aを除去した状態を示している。これ等の図に示
すように、閉じた開閉扉1を開くとき、引出2は図3の
位置から、図4と図5の位置を経て、図6の位置に開か
れる。開いた開閉扉1を閉じるときは、図6の位置から
図3に位置に移動する。開閉扉1は、下記のようにして
引出2を出し入れする。
【0013】 図3に示すように、開閉扉1を完全に
閉じた状態で、リンク機構5は折曲された状態となる。
引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bの全長が、開閉扉
1を完全に閉じた状態では、折曲状態となる長さに設計
されているからである。 開閉扉1を開き始めると、折曲されたいたリンク機
構5が直線状に伸びるまでは、引出2は引き出されな
い。開閉扉1は多少ひらくまで、引出2を引き出さない
ので、最初に、開閉扉1は極めて軽く開くことができ
る。 開閉扉1が多少開かれて、リンク機構5が直線状に
なってからは、リンク機構5が引出2を引っ張るように
なって、引出2が引き出される。開閉扉1が開いている
途中で、引出2が移動しはじめるので、引出2は開閉扉
1の慣性でスムーズに移動し始める。引出2を引き出す
とき、引出2が移動し始めるときがもっとも大きい力が
必要である。移動させるときの動摩擦抵抗よりも、静止
状態から移動し始めるときの最大摩擦抵抗が大きいから
である。本発明の家具は、回転している開閉扉1の慣性
で、引出2を引き出し始めるので、極めて軽く引出2を
引き出しできる。
【0014】 リンク機構5に引っ張られる引出2
は、開閉扉1を大きく開くにしたがって、前方に引き出
される。
【0015】 開いた開閉扉1を閉じるとき、リンク
機構5は、図6から図3に示す方向に引出2を押し込ん
でいく。開閉扉1を閉じるとき、ストッパ機構6は、ア
イドルロッド5Bの矢印Aで示す方向の回動を阻止す
る。アイドルロッド5Bが、矢印Aで示す方向、すなわ
ち、開閉扉1の閉塞方向に回動されると、引出ロッド5
Aがアイドルロッド5Bを突いて引出2を押し込むこと
ができなくなる。開閉扉閉塞方向に回動しないアイドル
ロッド5Bは、引出ロッド5Aに押されて、引出2を押
し込む。
【0016】 開閉扉1が完全に閉じられる寸前にな
ると、引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bは、図4に
示すように直線状となって、引出2が完全に押し込ま
れ。この状態になると、アイドルロッド5Bは、引出ロ
ッド5Aに押されて、左右どちらにも回動される状態と
なるが、ストッパ機構6でもって、開閉扉1の閉塞方向
には回動しないようになっているので、その反対の方向
に回動される。
【0017】 アイドルロッド5Bが、開閉扉1の閉
塞方向と反対に折曲されると、アイドルロッド5Bは、
図3の矢印Bで示すに示すように回転する。アイドルロ
ッド5Bがこの方向に回転されると、引出2は押される
なくなって、開閉扉1を軽く閉じられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための家具を例示するものであって、本発
明の家具は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下
記のものに特定するものでない。本発明の家具は、特許
請求の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。
【0019】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0020】図7と図8は引出2を備える家具を鏡台と
する具体例を示す。この図の鏡台は、天板の下の両側に
引出2を設けている。引出2は、両側に設けた引出ボッ
クス7に引き出しできるように挿入している。引出ボッ
クス7は、前面を開口し、下端を脚にしている。両側の
引出2の間には中央引出を設けている。天板8の上に
は、鏡9を垂直に固定している。
【0021】引出2は、図8に示すように、2段を一緒
に出し入れできるように、側板2Aで連結して一体に連
結している。引出2は、軽く引き出しできるように、図
3ないし図6の底面図に示すように、下面の両側に車輪
10を取り付けている。車輪10は引出2の後端部に取
り付けている。車輪10が走行するレール11を、引出
ボックス7に水平に固定している。さらに、レール11
の先端には、引出2の下面を走行させる車輪12を固定
している。
【0022】引出ボックス7の開口部には、開閉できる
ように、蝶番13で開閉扉1を取り付けている。開閉扉
1は、磁石等の停止具(図示せず)で閉塞位置に停止さ
れる。開閉扉1は、引出ボックス7に引出2を押し込ん
だ状態で、引出ボックス7の前面を閉塞して美しいデザ
インとするものである。開閉扉1は、鏡台の外側に開閉
できるように、隅角を蝶番13で引出ボックス7に連結
している。開閉扉1を外側に開閉するのは、使用すると
きに、開いた開閉扉1が邪魔にならないようにするため
である。
【0023】さらに、開閉扉1は、図3の底面図に示す
ように、内側に引出2を挿入して引出ボックス7を閉塞
できる形状としている。この開閉扉1は、図8の斜視図
に示すように、内側に凹部のある箱型としている。箱形
の開閉扉1は、横断面(水平断面図)の形状をコ字状と
して、内側に引出2を挿入できるようにしている。コ字
状の開閉扉1は、横幅を引出ボックス7の横幅ににほぼ
等しくしている。開閉扉1は、1枚で引出ボックス7の
開口部の全体を閉塞する。
【0024】開閉扉1は、リンク機構5で引出2に連結
される。リンク機構5は、開閉扉1を開くと引出2を引
出ボックス7から引き出し、開閉扉1を閉じると引出2
を押し込むものである。リンク機構5は、金属製の引出
ロッド5Aに、アイドルロッド5Bを連結したものであ
る。引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bは、互いに折
曲できるように、中間ピン5Cを介して回動できるよう
に連結している。引出ロッド5Aは、水平面内で回動で
きるように、一端を開閉扉1の内面に連結している。引
出ロッド5Aは、開閉扉1を引出ボックス7に連結する
蝶番13から離れた位置に連結される。引出ロッド5A
が蝶番13に接近するほど、引出2を大きく引き出しで
きなくなるからである。アイドルロッド5Bは、ストッ
パ機構6を介して、一端を引出2の底面に連結してい
る。アイドルロッド5Bを引出2の底面に連結する位置
は、アイドルロッド5Bが回動されてもこれが引出ボッ
クス7の内面に衝突しない位置である。図3ないし図6
に示すアイドルロッド5Bは、引出2の右側に連結して
いる。それは、開閉扉1を図において左に回動して開く
からである。また、開閉扉1を閉じるときに、アイドル
ロッド5Bが引出ボックス7の内面に衝突しないように
するためでもある。
【0025】引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bの全
長は、開閉扉1を完全に閉じた状態では、図3に示すよ
うに、引出ロッド5Aとアイドルロッド5Bとが折曲さ
れた状態となり、開閉扉1を多少開いて引出2を完全に
押し込んだ状態では、図4に示すように、引出ロッド5
Aとアイドルロッド5Bとが直線状になる長さをしてい
る。
【0026】アイドルロッド5Bは引出ロッド5Aより
も短く設計される。アイドルロッド5Bは、開閉扉1を
少し開いた状態から完全に閉じるまでの間で回動して、
引出2を動かさずに開閉扉1のみを開閉する。本明細書
において、引出2を動かさずに開閉扉1を開閉できる角
度を「アイドル角」と定義するので、アイドルロッド5
Bの全長は開閉扉1のアイドル角を決定する。アイドル
ロッド5Bを長くすると、開閉扉1のアイドル角は大き
くなる。アイドルロッド5Bの全長は、開閉扉1を軽く
開閉できるアイドル角となるように設計される。また、
図3ないし図6に示すように、内面に凹部があってここ
に引出2を挿入させる開閉扉1は、開閉扉1を開くとき
に引出2の隅が当たらないように、アイドルロッド5B
の全長を調整する。
【0027】ストッパ機構6は、アイドルロッド5Bが
自由に回転するのを阻止する。アイドルロッド5Bが自
由に回転できると、引出ロッド5Aとアイドルロッド5
Bとで引出2を奥まで押し込みできない。引出ロッド5
Aは、回転が阻止されるアイドルロッド5Bを押して、
引出2を引出ボックス7の奥まで押し込むことができ
る。開閉扉1を閉じるときに、図4ないし図6におい
て、アイドルロッド5Bが矢印Aで示す方向に回転する
と、引出2を押し込みできなくなる。ストッパ機構6
は、開閉扉1を閉じるときに、アイドルロッド5Bが矢
印Aで示す方向に回転するのを阻止するストッパー6A
を有する。矢印Aで示す方向は、開閉扉1の閉塞方向の
回転であるから、ストッパ機構6は、アイドルロッド5
Bが開閉扉閉塞方向の回動を阻止するストッパー6Aを
備える。
【0028】ストッパー6Aは、開閉扉閉塞方向に回動
しようとするアイドルロッド5Bが衝突する位置に固定
されている。図に示すストッパー6Aは、アイドルロッ
ド5Bが、引出2に対してほぼ平行の姿勢となるとき
に、アイドルロッド5Bに衝突する位置に配設してい
る。さらに正確には、ストッパー6Aは、引出2を完全
に引出ボックス7に挿入して、引出ロッド5Aとアイド
ルロッド5Bとが直線状になるときに、アイドルロッド
5Bが衝突して、アイドルロッド5Bの開閉扉閉塞方向
の回転を阻止する位置に配設されている。
【0029】図3ないし図6に示すストッパー6Aは、
アイドルロッド5Bの後端が衝突する位置に配設してい
る。ストッパー6Aは、図示しないが、アイドルロッド
の中間が衝突する位置に配設することもできる。ただ、
アイドルロッドの中間が衝突して、アイドルロッドの回
動を阻止するストッパーは、図3ないし図6において、
アイドルロッド5Bの右側に配設される。ストッパー6
Aは、アイドルロッド5Bを引出2に連結するアイドル
ピン15を固定している基台14に固定している。基台
14に、ストッパー6Aとアイドルピン15を固定する
構造は、ストッパー6Aがアイドルロッド5Bを正確な
角度に停止できる特長がある。アイドルピン15とスト
ッパー6Aの相対位置を正確にできるからである。た
だ、図示しないが、ストッパーは、引出の底面に直接に
固定することもできるのは言うまでもない。
【0030】図3ないし図6に示す家具は、引出ボック
ス7の底板7Aに、ガイドピン16を固定している。ガ
イドピン16は、引出ボックス7の底板7Aの上面に突
出して固定されている。引出2は、ガイドピン16に衝
突しないように、車輪10、12とレール11とで引出
ボックス7に装着されている。ガイドピン16は、引出
を図6から図5に示す位置に引き出した状態で、引出ロ
ッド5Aが衝突する位置に配設されて、引出ロッド5A
が引出ボックス7の側面板7Bに衝突するのを防止す
る。
【0031】以上の実施例の家具は、開閉扉の横断面の
形状をコ字状として全体を箱形とし、開閉扉の内部に引
出の前部を挿入する構造としている。ただ、本発明の家
具は、開閉扉に断面図形状をコ字状に特定しない。開閉
扉は、図示しないが、全体の形状を平面状とすることも
できる。それは、本発明の家具が、開閉扉を開くとき
に、引出が遅れて引き出されるので、開閉扉を平面状に
しても、引出の前面が開閉扉の内面に衝突しないように
できるからである。さらに、本発明の家具は、開閉扉を
閉じるときは、引出を先に押し込んで開閉扉を完全に閉
じることができるので、閉じるときにも、引出の前面が
開閉扉に衝突しないようにできる。このため、本発明の
家具は、開閉扉を平面状にして、引出の隅角を除去する
ことなく箱型の引出とすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の家具は、開閉扉を多少開いてか
ら引出を引き出し、また、引出を奥まで押し込んでか
ら、開閉扉を完全に閉塞するので、開閉扉を箱形にし
て、ここに引出を挿入する状態で、閉塞できる。この構
造の家具は、引出の前部を有効に収納部として使用でき
るので、開閉扉を開いて引出を引き出した状態で、引出
にものを便利に出し入れできる特長がある。引出の手前
に物を収納できるからである。
【0033】さらに、本発明の家具は、開閉扉の横断面
形状をコ字状として、隅角を除去しない方形状の箱形を
している引出を出し入れできる。とくに、引出の前部を
開閉扉の内部に挿入させる状態で、引出を開閉扉に衝突
させない状態で、開閉扉を開閉して引出を出し入れでき
る。引出を引き出すよりも前に開閉扉が開かれ、引出を
押し込んだ状態で開閉扉を完全に閉じることができるか
らである。この構造の家具は、引出の前部を開閉扉に挿
入される状態で開閉扉で引出を出し入れするので、引出
を最も手前に引き出すことができ、引出の手前に物を出
し入れして極めて便利に使用できる。
【0034】さらにまた、本発明の家具は、開閉扉を平
面状にして、しかも引出を、隅角を除去しない方形状の
箱形として、開閉扉を開閉して、引出を出し入れできる
特長がある。従来の家具は、開閉扉を平面状にすると、
引出は、図1の鎖線で示すように、前部の隅角を大きく
除去する必要があった。引出の前面が、開閉扉を開閉す
るときに開閉扉の内面に衝突して開閉扉を開閉できなく
なるからである。ところが、本発明の家具は、開閉扉を
相当に開いてから引出を引き出すことができ、しかも、
引出を押し込んだ状態で開閉扉を完全に閉じることがで
きるので、開閉扉を平面状として、引出を方形状とし
て、引出の手前を有効に収納部として便利に使用できる
特長がある。
【0035】また、本発明の家具は、開閉扉を開き始め
るときと、完全に閉じるときに軽く開閉できる特長があ
る。開閉扉を最初に軽く開くことができるのは、開閉扉
の開き始めに、引出が引き出されないからである。引出
は、開閉扉を開く直後は移動しない。開閉扉を多少開い
てから引出が引き出される。また、開閉扉を完全に閉じ
るときも、引出を押し込まないで、開閉扉を閉塞できる
ので、軽く完全に閉塞できる。引出は、開閉扉を完全に
閉じる前に奥まで押し込まれる。引出を奥まで押し込ん
だ後、開閉扉が完全に閉塞される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の家具の引出部分を示す底面図
【図2】 従来の他の構造の家具の引出部分を示す底面
【図3】 本発明の実施例の家具の開閉扉を開閉する状
態を示す底面図
【図4】 本発明の実施例の家具の開閉扉を開閉する状
態を示す底面図
【図5】 本発明の実施例の家具の開閉扉を開閉する状
態を示す底面図
【図6】 本発明の実施例の家具の開閉扉を開閉する状
態を示す底面図
【図7】 本発明の実施例の家具を示す斜視図
【図8】 図7に示す家具の開閉扉を開いた状態を示す
斜視図
【符号の説明】 1…開閉扉 2…引出 2A…側板 3…リンク 3A…スリット 4…連結ピン 5…リンク機構 5A…引出ロッド 5B
…アイドルロッド 5C…中間ピン 6…ストッパ機構 6A…ストッパー 7…引出ボックス 7A…底板 7B
…側面板 8…天板 9…鏡 10…車輪 11…レール 12…車輪 13…蝶番 14…基台 15…アイドルピン 16…ガイドピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出(2)と、この引出(2)の前面に開閉自
    在に配設されている開閉扉(1)と、この開閉扉(1)を引出
    (2)に連結するリンク機構(5)とを備え、リンク機構(5)
    でもって、開閉扉(1)を開くと引出(2)が引き出され、開
    閉扉(1)を閉じると引出(2)が押し込まれるように構成さ
    れ、かつリンク機構(5)が下記の全ての構成を有するこ
    とを特徴とする引出を備える家具。 (a) リンク機構(5)が、引出ロッド(5A)とアイドル
    ロッド(5B)とを備える。 (b) 引出ロッド(5A)とアイドルロッド(5B)とは互い
    に折曲自在に連結されている。 (c) アイドルロッド(5B)の一端は、片方の回動を阻
    止するストッパ機構(6)を介して水平面内で回動できる
    ように引出(2)の底面に連結されている。 (d) ストッパ機構(6)は、アイドルロッド(5B)に衝
    突して、アイドルロッド(5B)の開閉扉閉塞方向の回動を
    阻止するストッパー(6A)を有する。 (e) 引出ロッド(5A)の一端は、水平面内で回動自在
    に開閉扉(1)に連結されている。 (f) 引出ロッド(5A)とアイドルロッド(5B)の全長
    は、開閉扉(1)を完全に閉じた状態で、引出ロッド(5A)
    とアイドルロッド(5B)とが折曲状態となり、開閉扉(1)
    を多少開いて引出(2)を完全に押し込んだ位置で、引出
    ロッド(5A)とアイドルロッド(5B)とが直線状になる長さ
    をしている。
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