JPH0830800B2 - 液晶装置及びその駆動法 - Google Patents

液晶装置及びその駆動法

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JPH0830800B2
JPH0830800B2 JP4159288A JP4159288A JPH0830800B2 JP H0830800 B2 JPH0830800 B2 JP H0830800B2 JP 4159288 A JP4159288 A JP 4159288A JP 4159288 A JP4159288 A JP 4159288A JP H0830800 B2 JPH0830800 B2 JP H0830800B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、液晶装置に関し、詳しくは強誘電性液晶を
用いた液晶装置に関するものである。
〔従来技術〕
クラークとラガーウオルは、Applied Physics Letter
s 第36巻,第11号(1980年6月1日発行)、P.889−90
1、又は米国特許第4,367,924号、米国特許第4,563,059
で、表面安定化強誘電性液晶(Surface−stabilized fe
rroelectricliquid crystal)による双安定性強誘電性
液晶を明らかにした。この双安定性強誘電性液晶は、バ
ルク状態のカイラルスメクチツク相における液晶分子の
らせん配列構造の形成を抑制するのに十分に小さい間隔
に設定した一対の基板間に配置させ、且つ複数の液晶分
子で組織された垂直分子層を一方向に配列させることに
よって実現された。
上述の強誘電性液晶素子は、基板の投影成分において
安定な分子長軸の平均方向(n)は、2方向に限定さ
れ、垂直分子層に平行な分子のダイポール・モーメント
()を有し、平均的に自発分極(Ps)を形成してい
る。この自発分極(Ps)と印加電界とが強い結合を生じ
る。この強誘電性液晶に一方向の電界を印加すると、垂
直分子層内のダイポール・モーメント()は、その電
界方向に揃う。この時のチルト角はらせん配列構造にお
ける頂角の1/2倍の角度に相当し、最大チルト角を生じ
る(この時の分子配列状態をユニフオーム配向状態U1
言う)。上述した電界を解除すると、しばらくの緩和期
間(強誘電性液晶の種類によって相違するが、一般的に
は1μs〜2μs程度である)を経た後、ユニフオーム
配向状態U1と比べ、分子の秩序度が低く、光学的一軸性
が低く、且つチルト角が小さい別の分子配列状態(この
状態をスプレイ配向状態S1と言う)に安定化する。スプ
レイ配向状態S1における分子のダイポール・モーメント
は同一方向とはなっていないが、自発分極(Ps)の方向
は、ユニフオーム配向状態U1の場合と同一である。又、
逆方向の電界印加により、同様にユニフオーム配向状態
(U2)とスプレイ配向状態(S2)を生じることになる。
従って、前述した強誘電性液晶素子をデイスプレイパ
ネルに適用した場合では、そのパネルの明るさはスプレ
イ配向状態S1及びS2における透過率によって一義的に定
められる。すなわち、透過光量は、分子配列状態を一軸
性として仮定すると、クロスニコル下で入射光I0の強度
に対して、 (ここで、θaはチルト角、Δnは屈折率異方性、d
はセル厚、λは入射光の波長である。)で定められる。
本発明者らの実験によれば、スプレイ配向状態S1及びS2
でのチルト角θaは一般に5゜〜8゜であることが判明
していた。
前記問題点を解決するために高周波の交流印加手段を
用いた液晶装置が、例えば特開昭61−246722号公報、同
61−246723号公報、同61−246724号公報、同61−249024
号公報、同61−249025号公報などに明らかにされてい
る。かかる装置では駆動用スイツチングパルスとは別に
高周波の交流を印加する手段が用いられているため、消
費電力が大きくなる問題点があった。
また、従来の駆動法では、n+1本目の走査線上の画
素の消去とn本目の走査線上の書き込みが同じタイミン
グで起こる為に、スイッチングノイズが発生することが
あり、その場合クロストークやちらつき等の表示不良を
起こすことがあった。
[発明の概要] 本発明の目的は、上述した課題を解決することにあ
る。
本発明の別の目的は、チルト角を増大する為の高周波
交流電圧の重畳することなく、駆動マージンを低下させ
ずに液晶層を安定化させる液晶装置及びその駆動法を提
供することにある。
本発明の更に、別の目的は、画面走査による表面不良
の発生しにくい液晶装置及びその駆動法を提供すること
にある。
上記目的を達成する第1の本発明は、走査電極群と信
号電極群との交差部に負の誘電率異法性をもつ強誘電性
液晶を配して構成された複数の画素を有する液晶装置に
おいて、走査電極を順次選択して、一方極性の第1及び
第2のパルスと逆極性の第3のパルスとがこの順で時系
列に並んでいる走査選択信号を、ある走査電極への前記
第2のパルスの印加期間内に他の走査電極に前記第1の
パルスが印加されるように、前記走査電極群に印加する
為の走査側駆動手段と、前記第3のパルスに同期して、
前記信号電極群に、選択された画素の光学状態を決める
為の情報パルス信号を印加する信号側駆動手段と、を有
することを特徴とする液晶装置及びその駆動法である。
また、上記目的を達成する第2の発明は、走査電極群
と信号電極群との交差部に強誘電性液晶を配して構成さ
れた複数の画素を有する液晶セルと、走査電極を順次選
択して走査選択信号を選択された前記走査電極に印加す
る為の走査側駆動手段と、前記走査選択信号に同期し
て、選択された走査電極に対応した画素の光学状態を決
める為の情報パルス信号を前記信号電極群に印加する為
の信号側駆動手段と、を有する液晶装置において、 前記強誘電性液晶は、その電流応答時間τが極小値
τminを示し、且つ負の誘電率異方性をもつ強誘電性液
晶であり、前記走査選択信号の最大パルス幅と前記情報
パルス信号の最大パルス幅とが略々等しく、前記最大パ
ルス幅が前記極小値τmin以下であり、半選択点の画素
に印加される信号のパルス幅が選択点に印加される信号
のパルス幅より小さく、該半選択点の画素に印加される
信号の電圧振幅が該選択点に印加される信号の電圧振幅
より大きいことを特徴とする液晶装置およびその駆動法
である。
第1の本発明によれば、n+1本目の走査線上の画素
の消去とn本目の走査線上の書き込みのタイミングをず
らすようなパルスを用いることで、スイッチングノイズ
の発生を妨げ、クロストークやちらつき等の表示不良を
回避しつつ高速で画面走査が行なえる。また、情報信号
の波形に依存することなく確実に消去がなされるので、
情報信号をACスタビライズに適した波形に設計するため
の選択範囲が広い。
一方、第2の発明によれば、液晶材料と情報信号との
組み合わせにより、特別な高周波交流電圧を重畳せずと
も選択点以外には高周波交流電圧が印加されるので、余
分な電圧による電力の消費をなくすことができる。特
に、半選択点の画素にスタビライズ効果が生じるので、
駆動マージンを低下させずに液晶層を安定化させること
ができる。
尚、走査電極群又は信号電極群に印加する本明細書に
記載の「一方極性パルス」及び「他方極性パルス」と
は、選択されていない時の走査電極への印加電圧を基準
にした極性で現されるパルスを指称する。
〔発明の態様の詳細な説明〕
印加電界(E)とダイポール・モーメントとの結合で
生じる液晶分子のトルクГPs及び印加電界(E)と誘電
率異方性(Δε)との結合で生じる液晶分子のトルクГ
Δεは、それぞれ下式で示される。
ГPs∝Ps・E …(1) (ここでεは真空誘電率である) 上述の式(2)から、液晶分子の誘電率異方性Δεが
大きい程、らせん配列構造が抑制あるいは消去されやす
いことが判る。しかも、Δε<0の場合では、印加電界
下で液晶分子は基板の投影成分において優勢に配列し、
その結果らせん配列構造が抑制されることになる。
第1図は、Δε=−5.5の液晶(I)、Δε=−3.0の
液晶(II)、Δε=0の液晶(III)及びΔε=1.0の液
晶(IV)の電圧実効値Vrmsに対するチルト角θaの依存
性を表している。第1図に示す測定では、自発分極Psか
らの影響を除去するために、60KHzの矩形交流を使用し
た。図中の○,×,△及び□は実測値である。
第1図から明らかな如く、誘電率異方性Δεが大きい
もの程、チルト角θaが大きいことが判る。液晶(I)
と(III)を用いたセルにおけるクロスニコル下での最
大透過率は、それぞれ15%[液晶(I)]と6%[液晶
(III)]であった。
本発明によれば、一方極性パルスと他方極性パルスを
もつ走査選択信号を少なくとも1つの走査電極に印加し
た時、該一方極性パルス及び他方極性パルスのうちの前
のパルス印加期間内T0に、他の少なくとも1つの走査電
極に、パルス波形(例えば矩形波)、パルス幅及びパル
ス波高値で定まる閾値電圧以下の前パルスPT0を印加す
ることによって、情報信号11,I2…の最大パルス幅ΔT
を小さく、例えば60μsec以下に設定することが可能と
なり、この結果誘電率異方性Δεによる大きな結合を生
じ、表示コントラストを増大させることができる。
本発明で用いる前パルスPT0のパルス幅は、情報信号
の最大パルス幅ΔTに対して1〜10倍、好ましくは2〜
3倍に設定することができ、又パルス波高値は、走査選
択信号のうちの前のパルス波高値に対して0.1〜2倍、
好ましくは0.5〜1倍に設定することができる。
第2図は、米国特許第4,705,345号公報で明らかにさ
れている駆動波形である。第2図に示す駆動波形では、
前述した前パルスPT0が使用されていない。
第3図及び第4図は、ハツチング部で示される前パル
スPT0が走査選択信号の印加に先立って印加されてい
る。図中のS1,S2,S3,…は走査電極に印加する走査信
号、I1,I2,…は信号電極に印加する情報信号のパルス列
を表している。又、第3図及び第4図の走査信号S1,S2,
S3のうち前述した前パルスPT0以外の一方極性パルスと
他方極性パルスとのパルス列が走査選択信号に相当して
いる。
第3図及び第4図で示す駆動例では、期間T1で、選択
された走査電極上の全又は所定数の画素には、一済に強
誘電性液晶の一方の配向状態(光学的には「明」又は
「暗」状態)を生じさせる電圧が印加され、期間T2で、
全又は所定数の画素のうち選択された画素には、強誘電
性液晶の他方の配向状態(光学的には「暗」は「明」状
態)を生じさせる電圧が印加され、他の画素には期間T1
で生じた光学状態をそのまま保持する電圧が印加され
る。
又、本発明では、期間T1とT2で印加されるパルス列の
位相を1垂直走査期間(例えば1フレーム又は1フイー
ルド)毎に互いに逆位相とすることによって走査電極に
印加することができる。その具体例を第5図に示す。
又、本発明では期間T1+T2に相当する1水平走査期間毎
にパルス列の位相を逆位相とすることができる。その具
体例を第6図に示す。
本発明の別の好ましい具体例では、情報信号のパルス
列のうち最大パルス幅ΔTを後述する極小値τmin以下
に設定することができる。第10図,第11図及び第12図に
示す駆動波形では、情報信号の最大パルス幅ΔTを極小
値τminに設定されている。
第10図の駆動波形によれば、F1フレームとF2フレーム
で走査電極に印加するパルスの極性が、互いに逆極性と
なっていて、F1フレームの走査選択期間A1で走査電極上
の画素が選択的に白の書込みが行われ、F2フレームでの
走査選択期間A2で黒の選択的な書込みが行われる。この
際の走査選択信号のパルス列のうちの最大パルス幅もや
はり極小値τminに設定され、実際には前述のパルス幅
ΔTに設定される。第11図に示す駆動波形でも、前述の
同様のパルス幅に設定されており、走査選択期間A0のう
ち前半のA01で走査電極上の全又は所定数の画素には白
の光学状態を生じる閾値電圧を超えた電圧(極小値τ
min以上のパルス幅、電圧−V0)が印加され、後半のA02
では選択された画素には、黒の閾値電圧(極小値τmin
以上のパルス幅、電圧V0)が印加され、他の画素には閾
値電圧以下の電圧(極小値τmin以下のパルス幅、電圧
±4V0)が印加される。又、第12図に示す駆動波形では
走査電極のアドレスに先立って、全又はブロック消去期
間Cで、全又は所定数の走査電極に消去パルスが印加さ
れ、続いて順次走査選択信号が印加される。
本発明者らの実験によれば、温度25℃の条件下で、下
述の液晶Aを用いた時に、パルス幅ΔT=60μsec、V0
=10Vに設定することによって高さコントラストの表示
画面が得られたが、下述の液晶Bの場合では情報信号に
よる表示の制御が不可能で、全面白画面が形成されただ
けであった。
本発明によれば、パルス幅のマージンを拡大でき、情
報信号のパルス列の最大パルス幅ΔTを60μsec以下に
することによって、高コントラスト画像が高フレーム周
波数で形成することができる。
又、本発明の好ましい具体例では、前述の極小値τ
minを生じる電界強度E1(液晶Aの場合では、約20ボル
ト)とすると、情報信号パルス列の最大パルス幅ΔTを
極小値τmin以下に設定した時、書込みライン上の半選
択点には電界強度E1以上の電圧を印加することによっ
て、クロストーク発生を防止することができる。その理
由は、半選択点では高周波の交流が印加されて、誘電率
異方性Δε結合を生じており、電界強度E1以上の電圧が
印加されることによって、液晶の分子配向状態に反転な
いしは分子のゆらぎが生じなくなることに基づくものと
推察される。従って、本発明の好ましい具体例では半選
択点に電界強度E1は、式(3)に基づいて設定すること
ができる。
E0>E1 …(3) この式中、E1は極小値τminに対応した電界強度(V/
m)、E0は半選択点に印加される電界強度(V/m)であ
る。
又、本発明では、前述した走査選択信号と情報パルス
列を用いたマルチプレクシング駆動の他に、共通信号と
情報信号パルス列を用いたスタテイツク駆動にも適用す
ることができる。
本発明で用いる強誘電性液晶としては、誘電率異方性
Δεが負のカイラルスメクチツク液晶を用いるのが好ま
しい。例えば、チツソ社製の「CS1011」(商品名)など
が知られている。又、この強誘電性液晶の膜厚は、無電
界時に(バルク状態で)カイラルスメクチツク相のラセ
ン分子配列構造の形成を抑制するのに十分に薄く設定さ
れているのがよい(例えば0.5μm〜10μm、好ましく
は1.0μm〜5μm)。この強誘電性液晶はラビング処
理されたポリイミド膜、ポリアミド膜、ポリアミドイミ
ド膜、ポリエステルイミド膜又はポリビニルアルコール
膜、あるいは斜方蒸着処理したSiO膜又はSiO2膜の界面
で接しているのがよく、これによってモノドメインを形
成することができる。
又、本発明で用いた強誘電性液晶は、第7図に示す様
に印加パルスによって分極反転電流を発生する。印加パ
ルスの立上り時からこの分極反転電流のピークPを生じ
るまでの時間を電流応答時間τとすると、この電流応
答時間τは、印加電圧(パルス波高値)に依存する。
第8図は下述の液晶A及びBの電流応答時間τに対す
る印加電圧依存性を明らかにしている。第8図によれ
ば、液晶Aは印加パルスが20V付近の時に、電流応答時
間τの極小値τmin≒110μsecが現われているが、液
晶Bについては極小値τminを生じていない。上述の電
流応答時間τは、第9図に示す電流応答時間測定器に
よって測定することができる。図中91は5Hzのパルス発
生器、92は1kΩの抵抗、93は強誘電性液晶セルを表して
いる。ch1は第7図に示すオシログラフch1に相当し、ch
2は第7図に示すオシログラフch2に相当している。
第14図は、本発明で用いたマトリクス電極を配置した
強誘電性液晶パネル141の駆動装置を表している。第14
図のパネル141には、走査線142とデータ線143とが互い
に交差して配線され、その交差部の走査線142とデータ
線143との間には強誘電性液晶が配置されている。又、
第14図中、144は走査回路、145は走査側駆動回路、146
は信号側駆動電圧発生回路、147はラインメモリー、148
はスフトレジスタ、149は走査側駆動電圧発生電源、140
はマイクロ・プロセツサー・ユニツト(MPU)を表わし
ている。
走査側駆動電圧発生電源149には、電圧V1,V2とVcが用
意され、例えば電圧V1とV2を前述した走査選択信号の電
源とし、電圧Vcを走査非選択信号の電源とすることがで
きる。
次に、本発明を実施例に従って説明する。
〔実施例〕
透明電極となるITO(インジウム−テイン−オキサイ
ド)膜をストライプ形状にパターニングしたガラス基板
の上に、1000Å厚のSiO2膜をスパツタリング法によって
形成し、その上に500Å厚のポリイミド膜を形成した
(ポリイミド膜の形成には、ポリアミツク酸溶液である
東レ社製のSP−710(商品名)を使用した)。次に、こ
のポリイミド膜にアセテート植毛布でラビング処理し
た。
上述のラビング処理したガラス基板をそれぞれ2枚用
意し、互いにストライプ電極が交差し、ラビング処理軸
が平行となる様に、2枚のガラス基板を貼り合わせた。
この際、一方のガラス基板には、貼り合わせる時に2枚
のガラス基板の間隔が約1.5μmとなる様に、平均粒子
サイズ1.5μmのシリカビーズを散布した。
この様にして作成したセル内に、カイラルスメクチツ
ク液晶(液晶A)を注入した。この液晶Aの特性は、下
記のとおりであった。
液晶A(測定温度;25℃) 自発分極Ps ;12.9nc/cm2 τmin ;110μsec(20V時) Δε ;−5.8 らせん配列構造における頂角 ;23℃ 18V矩形波での閾値 ;120μsec 相系列 ;Iso→ch→SmA→SmC (表中、Iso−等方相、ch−コレステリツク相、SmA−ス
メクチツクA相、SmC−カイラルスメクチツクC相) 尚、液晶Bの特性は下記のとおりであった。
液晶B(測定温度;25℃) 自発分極Ps ;6.6nc/cm2 τmin ;なし Δε ;0.1 頂角 ;23゜ 18V矩形波での閾値 ;50μsec 相系列 ;Iso→ch→SmA→SmC 第13図に液相A及びBの閾値特性を示す。
次に、第2図(比較例)及び第3図に示す駆動波形を
用いて下記の条件で表示駆動を行った。この時のコント
ラストを測定した。
この時のコントラスト測定は、倍率100倍の偏光顕微
鏡(商品名:BH−2;オリンパス光学工業社製)にSmC
態下のセルをセツトし、セル内の一方のストライプ電極
に走査信号を印加し、他方のストライプ電極に情報信号
を印加し、駆動時の明状態と暗状態との透過光量をフオ
トマルチプレター(浜松ホトニクス社製のフオトマル・
チユーブR761)によって測定し、暗状態に対する明状態
の透過光量の比(コントラスト)を求めた。この結果を
表1に示す。この際、偏光顕微鏡のクロスニコルの一方
の偏光軸を期間T0で最暗状態となる様に配置した。
表1より判る様に、本発明では高フレーム周波数での
書込みが不能で、しかも広いパルス幅のマージンで、高
コントラストの表示画面を形成することができた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高コントラストの表示画面を高フレ
ーム周波数による書込みを実現することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図はチルト角θaの誘電率異方性Δεに対する印加
電圧依存性を示す特性図である。 第2図は従来装置で用いていた駆動の波形図である。 第3図,第4図,第5図及び第6図は本発明装置で用い
た駆動の波形図である。 第7図は印加パルス波形のオシログラフch1及び分極反
転電流のオシログラフch2を示す説明図である。 第8図は印加電圧のパルス立上り時から該パルス印加に
よって生じる分極反転電流のピーク値までの時間を電流
応答時間τとした時、可変したパルス波高値に応じた
電流応答時間τの極小値τminを示す特性図である。 第9図は分極反転電流測定器の回路図である。 第10図,第11図及び第12図は本発明装置で用いた駆動の
波形図である。 第13図は液晶A及びBの閾値特性図である。 第14図は本発明装置のブロツク図である。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査電極群と信号電極群との交差部に負の
    誘電率異方性をもつ強誘電性液晶を配して構成された複
    数の画素を有する液晶装置において、 走査電極を順次選択して、一方極性の第1及び第2のパ
    ルスと逆極性の第3のパルスとがこの順で時系列に並ん
    でいる走査選択信号を、ある走査電極への前記第2のパ
    ルスの印加期間内に他の走査電極に前記第1のパルスが
    印加されるように、前記走査電極群に印加する為の走査
    側駆動手段と、 前記第3のパルスに同期して、前記信号電極群に、選択
    された画素の光学状態を決める為の情報パルス信号を印
    加する信号側駆動手段と、 を有することを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】前記走査側駆動手段は、前記第1及び第2
    のパルスがそれぞれ同じ波高値をもち連続した一つのパ
    ルス信号をとなっている前記走査選択信号を印加するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】前記走査側駆動手段は、前記第1のパルス
    の前に該第1のパルスとは逆極性の第4のパルスを更に
    印加することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】前記信号側駆動手段は、該情報パルス信号
    の最大パルス幅は60μsec以下に設定することを特徴と
    する請求項1に記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】選択された走査電極への前記第1及び第2
    のパルスの印加期間に、前記選択された走査電極に対応
    した画素に一方の配向状態を生じさせるに十分な電圧が
    印加されるように前記手段を制御し、 選択された走査電極への前記第3のパルスの印加期間
    に、前記第1及び第2のパルスの印加期間に生じた配向
    状態と異なる配向状態を生じさせるに十分な電圧、或
    は、前記第1及び第2のパルスの印加期間に生じた配向
    状態を保持するに十分な電圧、が前記選択された走査電
    極に対応した画素に印加されるように前記手段を制御す
    る、 制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4
    に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】前記走査側駆動手段は、前記走査選択信号
    を一垂直走査期間ごとに反転させることを特徴とする請
    求項1乃至4に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】前記走査側駆動手段は、前記走査選択信号
    を一水平走査期間ごとに反転させることを特徴とする請
    求項1乃至4に記載の液晶装置。
  8. 【請求項8】該手段を制御するMPUを備えていることを
    特徴とする請求項1乃至4に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】走査電極群と信号電極群との交差部に負の
    誘電率異方性をもつ強誘電性液晶を配して構成された複
    数の画素を有する液晶装置の駆動法において、 走査電極を順次選択して、一方極性の第1及び第2のパ
    ルスと逆極性の第3のパルスとがこの順で時系列に並ん
    でいる走査選択信号を、ある走査電極への前記第2のパ
    ルスの印加期間内に他の走査電極に前記第1のパルスが
    印加されるように、前記走査電極群に印加するととも
    に、 前記第3のパルスに同期して、電気信号電極群に、選択
    された画素の光学状態を決める為の情報パルス信号を印
    加することを特徴とする液晶装置の駆動法。
  10. 【請求項10】前記第1及び第2のパルスはそれぞれ同
    じ波高値をもち連続した一つのパルス信号を形成してい
    ることを特徴とする請求項9に記載の液晶装置の駆動
    法。
  11. 【請求項11】該情報パルス信号の最大パルス幅は60μ
    sec以下であることを特徴とする請求項9に記載の液晶
    装置の駆動法。
  12. 【請求項12】選択された走査電極への前記第1及び第
    2のパルスの印加期間に、前記選択された走査電極に対
    応した画素に一方の配向状態を生じさせるに十分な電圧
    が印加され、 選択された走査電極への前記第3のパルスの印加期間
    に、前記第1及び第2のパルスの印加期間に生じた配向
    状態と異なる配向状態を生じさせるに十分な電圧、或
    は、前記第1及び第2のパルスの印加期間に生じた配向
    状態を保持するに十分な電圧、が前記選択された走査電
    極に対応した画素に印加されることを特徴とする請求項
    9に記載の液晶装置の駆動法。
  13. 【請求項13】前記走査選択信号が一垂直走査期間ごと
    に逆位相に反転することを特徴とする請求項9に記載の
    液晶装置の駆動法。
  14. 【請求項14】前記走査選択信号が一水平走査期間ごと
    に逆位相に反転することを特徴とする請求項9に記載の
    液晶装置の駆動法。
  15. 【請求項15】走査電極群と信号電極群との交差部に強
    誘電性液晶を配して構成された複数の画素を有する液晶
    セルと、走査電極を順次選択して走査選択信号を選択さ
    れた前記走査電極に印加する為の走査側駆動手段と、前
    記走査選択信号に同期して、選択された走査電極に対応
    した画素の光学状態を決める為の情報パルス信号を前記
    信号電極群に印加する為の信号側駆動手段と、を有する
    液晶装置において、 前記強誘電性液晶は、その電流応答時間τが極小値τ
    minを示し、且つ負の誘電率異方性をもつ強誘電性液晶
    であり、 前記走査選択信号の最大パルス幅と前記情報パルス信号
    の最大パルス幅とが略々等しく、前記最大パルス幅が前
    記極小値τmin以下であり、 半選択点の画素に印加される信号のパルス幅が選択点に
    印加される信号のパルス幅より小さく、該半選択点の画
    素に印加される信号の電圧振幅が該選択点に印加される
    信号の電圧振幅より大きいことを特徴とする液晶装置。
  16. 【請求項16】前記画素には、前記走査選択信号と前記
    情報パルス信号とにより、前記極小値τminより大きな
    パルス幅をもつ電圧、或は、前記極小値τmin以下の最
    大パルス幅をもつ電圧のいずれかが印加されるように前
    記手段を制御する制御手段を有することを特徴とする請
    求項15に記載の液晶装置。
  17. 【請求項17】前記走査側駆動手段は、て互いに逆極性
    の複数のパルスを含む前記走査選択信号を印加すること
    を特徴とする請求項15に記載の液晶装置。
  18. 【請求項18】前記走査側駆動手段は、前記走査選択信
    号としての、一方の極性のパルスと逆の極性のパルスと
    を一水平走査期間ごとに印加することを特徴とする請求
    項15に記載の液晶装置。
  19. 【請求項19】前記走査側駆動手段は、前記走査選択信
    号としての、一方の極性のパルスからなるパルスを、一
    垂直走査期間ごとに反転して印加することを特徴とする
    請求項15に記載の液晶装置。
  20. 【請求項20】前記走査側駆動手段は、所定の期間に、
    前記走査選択信号を全ての走査電極に同時に印加するこ
    とを特徴とする請求項15に記載の液晶装置。
  21. 【請求項21】該情報パルス信号の最大パルス幅は60μ
    sec以下であることを特徴とする請求項15に記載の液晶
    装置。
  22. 【請求項22】該手段を制御するMPUを備えていること
    を特徴とする請求項15に記載の液晶装置。
  23. 【請求項23】半選択点の画素には前記極小値τmin
    生じる電界強度E1以上の電界が印加されることを特徴と
    する請求項15に記載の液晶装置。
  24. 【請求項24】走査電極群と信号電極群との交差部に、
    電流応答時間τが極小値τminを示し且つ負の誘電率
    異方性をもつ強誘電性液晶を配して構成された複数の画
    素を有する液晶装置の駆動法において、 走査電極を順次選択して最大パルス幅をもつ走査選択信
    号を選択された前記走査電極に印加するとともに、 前記走査選択信号に同期して、前記走査選択信号の最大
    パルス幅と略々等しい最大パルス幅をもち且つ前記最大
    パルス幅が前記極小値τmin以下である、選択された走
    査電極に対応した画素の光学状態を決める為の情報パル
    ス信号を前記信号電極群に印加し、 半選択点の画素に印加される信号のパルス幅が選択点に
    印加される信号のパルス幅より小さく、該半選択点の画
    素に印加される信号の電圧振幅が該選択点に印加される
    信号の電圧振幅より大きいことを特徴とする液晶装置の
    駆動法。
  25. 【請求項25】半選択点の画素に、前記極小値τmin
    生じる電界強度E1以上の電界を印加することを特徴とす
    る請求項24に記載の液晶装置の駆動法。
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