JPH08307953A - 画像データ処理装置及び画像出力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像データ転送形式に影響されずに動作制御
命令の転送が可能な画像データ処理装置を提供する。 【構成】 所望の画像データを作成するデータ処理装置
（画像データ作成部）２と、このデータ処理装置２によ
り作成される画像データを出力するプロッタ装置３と、
このプロッタ装置３の動作を制御する動作制御部（デー
タ処理装置２の一機能）とを備え、さらに、データ処理
装置２により作成される画像データをプロッタ装置３に
転送する画像データ用信号線路と、動作制御部により出
力される動作制御命令をプロッタ装置３に転送する制御
命令用信号線路と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ＥＷＳ（Engi
neering Work Station）やＰＣ（Personal Computer）
等のデータ処理装置に接続されるプロッタ装置等の画像
出力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、ＥＷＳ，ＰＣ等のデータ
処理装置に接続される画像出力装置としてのプロッタ装
置は、データ処理装置から出力される動作制御命令に基
づいて、例えば、感材の搬送，感材の吸着による固定，
感材のカット等を行うとともに、データ処理装置から出
力される画像データ（例えば、プロッタ用言語等）に基
づいて、画像データ出力（図形の描画）を行っていた。
そして、データ処理装置とプロッタ装置との接続は、通
常、各装置に設けられた専用インタフェース間を専用イ
ンタフェース用ケーブルによって接続することにより行
われており、データ処理装置からプロッタ装置に対する
画像データ転送と動作制御命令転送とは同一インタフェ
ースにより実現されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、ハードウェア技
術の進歩に伴い、画像出力手段であるプロッタ装置の画
像出力処理がますます高速化されつつあるが、画像出力
処理全体のスループットを高めるためには、データ処理
装置から出力される画像データの転送の高速化が不可欠
である。

【０００４】しかしながら、前述したプロッタ装置にあ
っては、画像データ転送と動作制御命令転送とを同一イ
ンタフェースにより実現するという構成となっていたた
め、プロッタ装置の高速化による高速記録を行う毎に専
用インタフェースの高速化が必要となり、これに伴っ
て、動作制御命令も高速化に対応した変更を行わなけれ
ばならないという問題点があった。このため、装置間の
動作制御命令の標準化が困難であった。

【０００５】本発明の課題は、上記問題点を解消し、画
像データ転送形式に影響されずに動作制御命令の転送が
可能な画像データ処理装置及び画像出力装置を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の画像データ処理装置は、所望の画像データを作成す
る画像データ作成部と、前記画像データ作成部により作
成される画像データを出力する画像データ出力部と、前
記画像データ出力部における動作を制御する動作制御部
と、を備え、さらに、前記画像データ作成部により作成
される画像データを前記画像データ出力部に転送する画
像データ用信号線路と、前記動作制御部により出力され
る動作制御命令を前記画像データ出力部に転送する制御
命令用信号線路と、を有することを特徴としている。

【０００７】また、本発明の画像出力装置は、外部から
入力される動作制御命令及び画像データに基づいて所定
の画像出力対象物に画像出力を行う画像出力装置であっ
て、主に画像データの入出力を行う画像データ用インタ
フェース（例えば、複数本のデータ転送信号線路あるい
は１本の大容量データ転送信号線路を有する画像データ
転送用の専用インタフェース）と、主に動作制御命令の
入出力を行う制御命令用インタフェース（例えば、１本
の制御命令転送信号線路を有する動作制御命令転送用の
汎用インタフェース）と、をそれぞれ独立して備えるこ
とを特徴としている。

【０００８】

【作用】画像データ作成部は、画像データ用信号線路を
介して画像データ出力部に画像データの転送を行い、ま
た、動作制御部は、制御命令信号線路を介して画像デー
タ出力部に動作制御命令の転送を行う。すなわち、動作
制御部からの動作制御命令は、画像データ作成部から転
送される画像データとは別の信号線路を介して画像デー
タ出力部に転送されるので、画像データ転送形式に影響
されずに動作制御命令の転送を行うことができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
て説明する。図１は、本発明の一実施例に係る画像デー
タ処理装置１の概略構成図である。図１を参照すると、
この実施例の画像データ処理装置１は、画像データ作成
部及び動作制御部の機能を有するデータ処理装置２と、
画像データ出力部（画像出力装置）であるプロッタ装置
３とを備え、データ処理装置２及びプロッタ装置３は、
それぞれ画像データ用インタフェースである画像インタ
フェース４（４ａ，４ｂ），５（５ａ，５ｂ）と、制御
命令用インタフェースである論理インタフェース６（６
ａ，６ｂ）とを備えている。そして、各インタフェース
４〜６間は、専用のインタフェースケーブル７（７ａ，
７ｂ，７ｃ）によってそれぞれ接続されている。

【００１０】データ処理装置２は、所望の画像データを
作成するとともに、作成した画像データや、動作制御の
ための動作制御命令（［表１］参照）を画像インタフェ
ース４，５、論理インタフェース６及びインタフェース
ケーブル７を介してプロッタ装置３に転送するものであ
り、例えば、ＥＷＳ，ＰＣ等のいわゆるコンピュータに
よって構成されている。

【００１１】

【表１】 プロッタ装置３は、データ処理装置２により作成された
画像データを、例えば、フィルム，印画紙，シルバープ
レート等の出力対象物である感材に対して、１２００ま
たは２４００ＬＰＩ（Line Per Inch ）の線密度で記録
する、全菊判のプロッタ装置であり、［表１］に示す論
理コマンドに基づいて動作制御が行われる。

【００１２】画像インタフェース４，５は、高速に画像
転送を行うためのインタフェースであり、本実施例で
は、同様のインタフェースを２つ設けることにより、２
本のインタフェースケーブル７ａ，７ｂを介して画像デ
ータの転送を行うことができ、より高速化を図ってい
る。論理インタフェース６は、通信プロトコルや装置制
御に関する動作制御命令転送を行うためのインタフェー
スであり、本実施例では、例えば、ＲＳ−２３２Ｃ，Ｇ
Ｐ−ＩＢ，ＳＣＳＩ等の汎用インタフェースにより構成
されている。

【００１３】次に、本実施例の画像データ処理装置の動
作を図２に基づいて説明する。図２は、本実施例の動作
例を説明するための制御シーケンス図である。まず、デ
ータ処理装置２は、動作制御命令として「インフォメー
ションコマンド」をプロッタ装置３に対して発行し、記
録パラメータの指示を行う（図２中、(1)）。次いで、
「巻き付け要求」をプロッタ装置３に対して発行し、プ
ロッタ装置３に対する記録開始準備の指示を行う（図２
中、(2)）。

【００１４】「巻き付け要求」を受け取ると、プロッタ
装置３は、感材の巻き付け動作等の記録開始動作の準備
を行い、準備が完了すると、データ処理装置２に対して
巻き付け動作完了通知を発行する（図２中、(3)）。デ
ータ処理装置２は、巻き付け動作完了通知を確認した後
に、「記録開始指示」をプロッタ装置３に対して発行し
（図２中、(4)）、図１に示す画像インタフェース４，
５及びインタフェースケーブル７ａ，７ｂを介して画像
データを転送する（図２中、(5)）。そして、画像デー
タの転送終了後に「記録終了指示」をプロッタ装置３に
対して発行する（図２中、(6)）。

【００１５】「記録終了指示」を受け取ると、プロッタ
装置３は、終了動作を行い、データ処理装置２に対して
記録動作終了通知を行う（図２中、(7)）。これによっ
て、データ処理装置２は、プロッタ装置３による記録動
作の終了を確認し、引き続き、次記録のための動作に入
ることができる。なお、本制御シーケンス中にプロッタ
装置３側で異常が発生した場合には、プロッタ装置３か
ら画像インタフェース４，５及びインタフェースケーブ
ル７ａ，７ｂを介して、異常発生通知を行い、データ処
理装置２では、プロッタ装置３からの異常発生通知を確
認すると、「ステータス要求」をプロッタ装置３に対し
て発行し、異常の詳細情報を得ることができるようにな
っている。

【００１６】以上説明したように、本実施例では、画像
転送用と動作制御用との各インタフェースを分離するこ
とにより、仮に、画像インタフェースの形式（例えば、
データ転送速度や扱うデータの種類等）が変わったとし
ても、動作制御用の論理インタフェースを変更する必要
がないので、動作制御命令（論理コマンド）を標準化す
ることができ、これによって、プロッタ装置３用の動作
制御コマンドの標準化にも寄与できる。

【００１７】なお、上記実施例において、画像インタフ
ェース４，５は、同一の機能を有するインタフェースを
２つ設けているが、このインタフェースの数は自由に設
定することが可能であり、例えば、大容量のデータ転送
が可能なインタフェースを１つ設けるものであっても構
わない。また、上記実施例では、画像データ出力部の一
例として、プロッタ装置３を例に採り説明したが、画像
データ出力部として、他にも、サーマルプリンタや、レ
ーザービームプリンタ等に適用可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像データ転送形式に影響されずに動作制御
命令の転送を行うことができるので、独立した動作制御
用のインタフェースを確立でき、動作制御命令の標準化
が容易になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の画像データ処理装置の概略構成を示
すブロック図。

【図２】本実施例の動作例を説明するための制御シーケ
ンス図。

【符号の説明】

１ 画像データ処理装置 ２ データ処理装置（画像データ作成部，動作制御部） ３ プロッタ装置（画像データ出力部、画像データ出力
装置） ４，５ 画像インタフェース（画像データ用インタフェ
ース） ６ 論理インタフェース（制御命令用インタフェース） ７ インタフェースケーブル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所望の画像データを作成する画像データ
   作成部と、該画像データ作成部で作成された画像データ
   を出力する画像データ出力部と、該画像データ出力部に
   おける動作を制御する動作制御部と、を備え、さらに、
   前記画像データ作成部で作成された画像データを前記画
   像データ出力部に転送する画像データ用信号線路と、前
   記動作制御部により出力される動作制御命令を前記画像
   データ出力部に転送する制御命令用信号線路と、を有す
   ることを特徴とする画像データ処理装置。
2. 【請求項２】 外部から入力される動作制御命令及び画
   像データに基づいて所定の画像出力対象物に画像出力を
   行う画像出力装置であって、主に画像データの入出力を
   行う画像データ用インタフェースと、主に動作制御命令
   の入出力を行う制御命令用インタフェースと、をそれぞ
   れ独立して備えることを特徴とする画像出力装置。
3. 【請求項３】 前記画像データ用インタフェースは、複
   数本のデータ転送信号線路あるいは１本の大容量データ
   転送信号線路を有する画像データ転送用の専用インタフ
   ェースであり、前記制御命令用インタフェースは、１本
   の制御命令転送信号線路を有する動作制御命令転送用の
   汎用インタフェースであることを特徴とする請求項２記
   載の画像出力装置。