JPH08307418A - 分散処理システムの監視方法 - Google Patents

分散処理システムの監視方法

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JPH08307418A
JPH08307418A JP7109678A JP10967895A JPH08307418A JP H08307418 A JPH08307418 A JP H08307418A JP 7109678 A JP7109678 A JP 7109678A JP 10967895 A JP10967895 A JP 10967895A JP H08307418 A JPH08307418 A JP H08307418A
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JP7109678A
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Inventor
Yoshio Igai
誉夫 猪飼
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークの監視において、恒常的な異常
時には不必要な応答待ち時間を削減し、一時的な異常に
対してはほぼ正常時と同じ監視水準を確保する。 【構成】 監視装置1は、異なる監視間隔で監視を実行
する監視間隔群1監視機構12〜監視間隔群4監視機構
15、最新の監視結果を保持する現在監視状況情報保持
機構17、複数回分の過去の監視結果を保持する監視結
果履歴保持機構20、複数回の履歴から正常か異常かを
判断する監視結果判断機構21を有する。また、監視制
御情報保存機構16には、各被監視装置が次回の監視で
はどの監視間隔群監視機構に所属して制御されるかを示
す監視対象装置ID−所属監視群対応表18が設けら
れ、監視結果判断機構21は、正常/異常の判断結果に
応じてこれら監視間隔群監視機構のIDをセットする。
これにより、異常な被監視装置の監視実行間隔は長くな
るように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散システム監視装置、
特に監視時間の短縮に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネットワークにつながる複数
の装置の状態確認のためのポーリングの制御方式には、
次の2つのタイマ設定方式によるものがある。一つは、
各装置に対するポーリング実施間隔に対しタイマを設定
する方法であり、もう一つは、ポーリング実施部分を起
動する時間間隔に対しタイマを設定する方法である。
【0003】両方法とも、状態確認側(監視装置側)か
ら状態確認される側(被監視装置側)に対する信号発信
に対する決められた時間内の応答の有無により状態を判
断しているため、応答がない状態(すなわち異常状態)
の装置が多いと、システム全体の状態確認に長時間を要
してしまう問題があった。
【0004】そこで、前者の方式に対しては、例えば特
開平4−139936号公報のポーリング伝送制御方法
に開示されたように、監視実行間隔時間を2種類用いる
ことにより、また、後者の方式に対しては、例えば特開
昭63−26758号公報の動的ポーリングによるパケ
ット通信装置に開示されたように、直前の監視結果より
監視実行時に監視実行の可否判断を行うことにより、異
常状態にある装置に対する監視実行回数を正常状態にあ
る装置に比べて削減することで対応していた。図13乃
至図15には、特開平4−139936号公報に開示さ
れた制御方式が示されている。図13は制御方式を示す
フローチャート、図14は制御方式で使用するメモリテ
ーブルの内容、図15は制御方式使用時のポーリングの
タイミングチャートである。
【0005】まず、図13において、監視装置側では、
被監視装置の接続/非接続の情報を確保するためのメモ
リテーブルを備え(図14参照)、その全被監視装置に
対応する部分を「接続状態」とする初期化を行う(S
1)。接続状態を“0”、非接続状態を“1”とする
と、この初期化は、全ての値を0とすることで行う。こ
の初期化状態から、例えば機器番号iの被監視装置1に
対するポーリング動作に入る(S2)。すなわち、機器
番号iである被監視装置1に対しポーリング信号を送出
する。そして、所定時間内に応答信号が返ってこない場
合は(S3でNOの場合)、非接続の被監視装置とみな
し、所定のタイムアウト時間t2 を有するタイマを起動
し(S4)、対象としている被監視装置に該当する図1
4のメモリテーブルの内容を、論理値“1”、すなわち
非接続状態に変更する(S5)。一方、S3の処理で所
定時間内に応答信号が返ってきた場合には(S3でYE
Sの場合)、機器番号iの論理値は“0”のままとし
(S6)、機器間通信を行う(S7)。
【0006】次のポーリングを行うに際しては、S4で
起動したタイマがタイムアウトしたか否かが判定され
(S8)、この判定結果に応じて図14のメモリテーブ
ル内の論理値“0”群、あるいは論理値“1”群の中か
ら対象とする被監視装置を選択する。すなわち、タイム
アウトしない限りは(S8でNOの場合)、ポーリング
は前記メモリテーブル内の論理値“0”群の中の被監視
装置のみに限定し(S10)、タイマがタイムアウトし
た場合には(S8でYESの場合)、ポーリングはメモ
リテーブル内の論理値“1”群の中の被監視装置のみに
限定する(S9)。なお、所定時間内に応答がない場合
の論理値“1”群の選択処理(S9)の後の「タイマ起
動」処理は、非接続状態の被監視装置へのポーリングの
繰り返しを意味している。
【0007】以上のようにして次のポーリング対象が決
定された後、再びS2の機器番号の送出処理に移行し、
同様の処理を繰り返す。
【0008】図15は、応答してこない被監視装置の
群、すなわち論理値“1”群のポーリングタイミングチ
ャートであり、図中黒三角はポーリングに対し応答しな
かった被監視装置である。図15では、機器番号i、i
+1、i+2が応答していない被監視装置の群に属し、
ポーリングは図の左から右に行われる。通常のポーリン
グ時間間隔はt1 であるが、論理値“1”群の無応答の
ポーリングはタイムアウト時間がt2 に設定されている
ため所定の時間間隔t2 により順次i、i+1、i+2
と行われる。
【0009】以上はポーリングに対して無応答な被監視
装置の場合であるが、その無応答な被監視装置が、その
後のポーリングにおいて所定時間内に応答した場合に
は、図14のメモリテーブルの応答信号を送出してきた
被監視装置に対応する内容を論理値“0”に書き換え
る。この時点で、上記と同様にタイムアウトの場合の処
理に移行し、以後一般の処理を行う。
【0010】一方、図16乃至図18には、特開昭63
−26758号公報に開示された制御方式が示されてい
る。図16はこの制御方式で使用する履歴テーブルの構
成図、図17は制御方式を示すフローチャート、図18
は制御方式使用時のポーリング動作説明図である。
【0011】まず、図16に示される履歴テーブルは、
各被監視装置に対応する前回のポーリング状況として、
各監視装置から応答があった(“有”)か否(“無”)
か、及び前回ポーリングを“未実施”であったかどうか
を記録するものである。なお、図16では例として後述
する2回目のポーリング(t=T)の結果を示してい
る。次に、図17において、まずポーリング実施部分を
起動する時間間隔を設定するタイマがリセットされ、t
=0において1回目のポーリングが行われる。この時に
は、ポーリング送信時の履歴テーブル参照は行わず、図
18に示すように無条件に全被監視装置#1〜#6にポ
ーリングを行う。このポーリングにより、各被監視装置
から応答が返され、それを受信して応答時間内に返って
きたかを判定して履歴テーブルに出力する。例えば、図
18のt=0において、#3の被監視装置のみ応答がな
かったとすると、履歴テーブルには#3の被監視装置の
項のみ応答“無”が記録され、その他の被監視装置の項
には応答“有”が記録される。
【0012】次に、タイマ内のカウンタが一定周期Tに
なると、2回目のポーリングが行われる。このときに
は、履歴テーブルを参照しつつポーリングを行う。
【0013】すなわち、まず履歴テーブルを参照し、#
1の被監視装置から順に前回の結果がチェックされる
(S11、S12、S13、S14)。上述したよう
に、#1、#2、#4、#5、#6の被監視装置は1回
目のポーリングの結果応答があり、それが履歴テーブル
に記録されているため、各被監視装置にポーリングを実
施する(S15)。一方、#3の被監視装置は、応答
“無”であるので、ポーリングは行われず、履歴テーブ
ルの#3の被監視装置の項に“ポーリング未実施”が記
録される(S16)。以上の処理が各被監視装置#1〜
#6について行われる(S17、S18)。
【0014】そして、この2回目のポーリングにおい
て、図18に示すように#1と#4は応答があり、#
2、#5、#6は応答が無かったとする。この場合、履
歴テーブルは図16に示すようになる。
【0015】続いて、さらに周期Tが経過し3回目のポ
ーリング動作になると、上記動作と同様にして、図18
に示すように前回応答が“無”であった被監視装置#
2、#5、#6に対してはポーリングは行われず(S1
4,S16)、前回応答が“有”であった被監視装置#
1、#4、及び前回“ポーリング未実施”であった被監
視装置#3に対してはポーリングが行われる(S14、
S15)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の監視方式では、監視間隔が2段階しかなく、未使用
計算機が存在するといった恒常的な異常判断に対して
も、突発的な異常と同じレベルの取り扱いとなるため、
充分な監視間隔とできず、不要な監視行動が起こるた
め、無駄な監視時間が発生してしまう問題があった。
【0017】また、監視間隔の制御を直前の監視結果の
みに基づいて行うため、ネットワークや監視対象計算機
の突発的な負荷の増大が原因で異常と判断されても、一
律に異常時の監視間隔としてしまう問題があった。
【0018】さらに、監視行動の実行間隔時間により制
御する状態監視方式においては、実行間隔は固定されて
しまうため、監視対象の状態により監視間隔を変化させ
ることができない問題もあった。
【0019】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、第1の目的は、恒常的な
異常時には、不必要な応答待ち時間を削減し、システム
全体の監視行動に費やす時間を短縮することである。
【0020】また、この発明の第2の目的は、一時的な
異常に対しては、ほぼ正常時と同じ監視水準を確保する
ことである。
【0021】さらに、この発明の第3の目的は、監視行
動の実行間隔時間により制御する状態監視方式におい
て、実行間隔を変化させ、監視対象の状態により監視間
隔を変えることで監視所要時間の短縮を図ることであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ネットワークを介して結合された複数の
装置から構成される分散処理システム内の一の監視装置
から複数の被監視装置に対する状態監視行動を全ての被
監視装置に対する監視行動の実行間隔時間により制御す
る分散処理システムの監視方法において、通常の監視実
行間隔以外にその長さが異なる異常時の監視実行間隔を
有し、全ての被監視装置に対する監視行動をこれら2種
類の監視実行間隔で実行する群に分類し、ある被監視装
置に対する監視行動を、前回実行された監視行動の結果
が正常である場合には前記通常の監視実行間隔で監視す
る群に変化させ、前回実行された監視行動の結果が異常
である場合には前記異常時の監視実行間隔で監視する群
に変化させることを特徴とする。
【0023】また、上記目的を達成するために、本発明
は、前記異常時の監視実行間隔をその長さが互いに異な
る複数個有し、全ての被監視装置に対する監視行動をこ
れら複数個の実行間隔で実行する群に分類し、ある被監
視装置に対する監視行動を、前回実行された監視行動の
結果に応じて各群間を長いあるいは短い群に変化させる
ことを特徴とする。
【0024】また、上記目的を達成するために、本発明
は、前回実行された監視行動の結果が異常である場合に
は監視実行間隔が1段階長い群に変化させ、前回実行さ
れた監視行動の結果が正常である場合には監視実行間隔
が1段階短い群に変化させることを特徴とする。
【0025】また、上記目的を達成するために、本発明
は、上記においてある被監視装置に対する監視行動を、
前回の監視結果に加えてさらに過去の監視結果に応じて
変化させることを特徴とする。
【0026】また、上記目的を達成するために、本発明
は、ネットワークを介して結合された複数の装置から構
成される分散処理システム内の一の監視装置から複数の
被監視装置に対する状態監視行動を全ての被監視装置に
対する監視行動の実行間隔時間を一定にして制御すると
ともに、監視行動の実行時に各被監視装置別に監視行動
の可否を制御する分散処理システムの監視方法におい
て、前記可否制御として、通常の監視実行間隔以外に監
視行動を実行しない異常時の監視実行間隔を有し、ある
被監視装置に対する実行間隔を、前回の監視結果が正常
である場合には前記通常の監視実行間隔に変化させ、前
回の監視結果が異常である場合には前記異常時の監視実
行間隔に変化させることを特徴とする。
【0027】また、上記目的を達成するために、本発明
は、前記異常時の監視実行間隔を複数個有し、前回の監
視結果が正常である場合には監視実行間隔を短くし、前
回の監視結果が異常である場合には監視実行間隔を長く
することを特徴とする。
【0028】また、上記目的を達成するために、本発明
は、前記異常時の監視実行間隔を複数個有し、前回の監
視結果が正常である場合には通常の監視実行間隔に変化
させ、前回の監視結果が異常である場合には監視実行間
隔を1段階ずつ長くすることを特徴とする。
【0029】さらに、上記目的を達成するために、本発
明は、上記においてある被監視装置に対する監視行動
を、前回の監視結果に加えてさらに過去の監視結果に応
じて変化させることを特徴とする。
【0030】
【作用】本発明においては、全ての被監視装置に対する
監視行動の実行間隔時間により状態監視行動を制御する
方式において、通常の監視実行間隔の他に長さのことな
る異常時の監視実行間隔が設定される。そして、ある被
監視装置に対するある回の監視結果が異常である場合、
その被監視装置は異常時の監視実行間隔で監視する群に
登録され、一方、正常である場合には、その監視装置は
通常の監視実行間隔で監視する群に登録される。次回の
監視は新たに移った群が次に監視行動を実行する時点で
実行される。これにより、異常な被監視装置に対する監
視実行間隔は、正常な場合よりは長い異常時の間隔に制
御され、正常な被監視装置に対する監視実行間隔は通常
の間隔に制御される。
【0031】また、本発明においては、異常時の監視実
行間隔を複数個設定する。そして、ある被監視装置に対
するある回の監視結果が異常である場合、その被監視装
置は現在の群より長い群に変化させ、一方、正常である
場合には、その被監視装置は現在の群より短い群に変化
させる。これにより、異常な監視結果が多い被監視装置
に対する監視間隔はより長くなり、正常な監視結果が多
い被監視装置に対する監視実行間隔はより短くなる。
【0032】なお、監視実行間隔群を変化させるに際し
ては、監視結果が異常である場合には1段階長い群に変
化させ、監視結果が正常である場合には1段階短い群に
変化させることにより、順次監視実行間隔を変化させる
ことができる。
【0033】また、本発明においては、ある被監視装置
に対するある回の終了時に、それまでの監視結果から正
常か異常かを判断する。そして、異常であると判断され
た被監視装置は、異常時の監視実行間隔で監視する群に
登録され、正常と判断された被監視装置は通常の監視実
行間隔で監視する群に登録される。そして、次回の監視
は新たに移った群が次に監視行動を実行する時点で実行
される。これにより、異常な結果が最近多く、次も異常
である可能性が高いと判断された被監視装置に対する監
視実行間隔は正常時よりも長い設定である異常時の間隔
に制御され、正常な結果が最近多く、次も正常である可
能性が高いと判断された被監視装置に対する監視実行間
隔は短い間隔ないし通常の間隔に制御される。
【0034】また、本発明においては、全ての被監視装
置に対する監視行動の実行間隔を一定にして監視行動の
実行時に監視行動の可否を制御する方式において、ある
被監視装置に対するある回の監視結果が異常である場
合、その被監視装置は、監視行動を実行しない異常時の
監視実行間隔に登録される。また、監視結果が正常であ
る場合、その被監視装置は、通常の監視行動を実行する
通常時の監視実行間隔に登録される。次回の監視時に
は、この登録された間隔を参照し、実施間隔にあたれば
監視行動を実行し、そうでなければ実施間隔を進める。
これにより、異常な被監視装置に対する監視間隔は、正
常な場合より長い間隔に制御される。
【0035】また、本発明においては、ある被監視装置
に対するある回の監視結果が異常である場合、その被監
視装置は現在の間隔より長い実行間隔で登録され、正常
である場合には現在の間隔より短い実行間隔で登録され
る。次回の監視時にはこの登録された間隔を参照し、実
施間隔に当たれば監視行動を実行し、そうでなければ実
施間隔を進める。これにより、次第に異常な結果が多い
被監視装置に対する監視間隔は、より長い設定である間
隔に制御され、正常な監視結果の多い被監視装置に対す
る監視間隔はより短い間隔に制御される。
【0036】また、本発明においては、ある被監視装置
に対するある回の監視結果が異常である場合、その被監
視装置は現在の間隔より1段階長い実行間隔で登録さ
れ、正常の場合には通常の監視実行間隔で登録される。
次回の監視時にはこの登録された間隔を参照する。これ
により、次第に異常な結果が多い被監視装置に対する監
視間隔は、より長い設定である間隔に制御される。
【0037】また、本発明においては、ある被監視装置
に対するある回の終了時に、それまでの監視結果から正
常か異常かを判断し、異常であると判断された被監視装
置は、監視行動を実行しない異常時の監視実行間隔に登
録され、正常と判断された被監視装置は通常の監視実行
間隔に登録される。次回の監視時にはこの登録された間
隔を参照し、実施間隔に当たれば監視行動を実行し、そ
うでなければ実施間隔を進める。これにより、異常な結
果が最近多く、次も異常である可能性が高いと判断され
た被監視装置に対する監視実行間隔は正常時よりも長い
間隔に制御され、正常な結果が最近多く、次も正常であ
る可能性が高いと判断された被監視装置に対する監視実
行間隔は短い間隔ないし通常の間隔に制御される。
【0038】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例について
説明する。
【0039】実施例1.図1は本実施例の構成図であ
る。1は監視装置、2、3、4及び5はそれぞれ被監視
装置であり、1台の監視装置に4台の被監視装置がネッ
トワーク6で接続された構成である。なお、4台の被監
視装置をそれぞれ#1、#2、#3、#4とする。監視
装置1はこれら被監視装置を監視するための機構とし
て、監視のための情報を送信する送信機構8、被監視装
置からの応答を受信する受信機構9、監視実行間隔を刻
むタイマ機構10、異なる間隔で監視を実行する監視間
隔群1監視機構12、監視間隔群2監視機構13、監視
間隔群3監視機構14、監視間隔群4監視機構15、随
時の被監視装置状態問い合わせに応答すべく最新の監視
状態を保持する現在監視状況情報保持機構、これらの監
視機構の制御に必要な情報を保持する監視制御情報保存
機構16、これらの機構を制御する状態監視制御機構を
含んで構成される。
【0040】監視制御情報保存機構16に保存される情
報としては、各監視装置が次回の監視においてどの監視
間隔群監視機構に所属して制御されるかを示す監視対象
装置ID−所属監視群ID対応表18、各監視間隔群監
視機構の監視間隔を示す監視間隔群ID−監視間隔時間
対応表19がある。
【0041】一方、#1〜#4までの被監視装置2、
3、4、5は、それぞれに監視装置1の送信機構8から
送られた監視情報を受信し、それに対する応答を監視装
置1の受信機構9に返す状態監視応答機構7を有する。
【0042】図2は本実施例のタイミングチャートであ
り、図3は本実施例における状態監視制御機構(11)
の動作を示すフローチャートである。状態監視制御機構
11は、最初の動作では監視間隔分待たずに監視を行う
ため、監視間隔群ID−監視間隔時間対応表19に従
い、複数の間隔のタイマ割り込み相当を自分に入れる
(S22)。そして、割り込みがないか否かを判定する
(S23)。割り込みがタイマ割り込みの場合、入って
いた割り込みの時間間隔で再度割り込みが入るようタイ
マ機構10にセットする(S24)。その後、入ってい
た割り込みの時間間隔に対応する間隔群に属する被監視
装置があるか否かを、監視対象装置ID−所属群ID対
応表18を調べる(S25)。調べた結果、入っていた
割り込みの時間間隔に対応する間隔群に属する被監視装
置がある場合には(S26でYES)、対応する監視間
隔群1監視機構12、または監視間隔群2監視機構1
3、監視間隔群3監視機構14、監視間隔群4監視機構
15を起動する(S27)。調べた結果、入っていた割
り込みの時間間隔に対応する間隔群に属する被監視装置
がない場合には(S26でNO)、これらの処理は行わ
ない。その後、割り込み待ち処理(S23)に移行す
る。割り込みが終了割り込みの場合には、割り込みとと
もに取得する結果に従い、監視制御情報保存機構16と
現在監視状況情報保持機構17に情報をセットする(S
29)。その後、割り込み待ち処理(S23)に移行す
る。以降、このループを繰り返す。
【0043】一方、図4は本実施例における監視間隔群
1監視機構12、監視間隔群2監視機構13、監視間隔
群3監視機構14、監視間隔群4監視機構15の動作を
示すフローチャートである。これらの監視機構は、起動
時に状態監視制御機構11から、監視を行う対象装置の
リストを入力する。最初に、監視応答待ち時間後に割り
込みが入るようタイマ機構10にセットする(S3
0)。その後、対象装置の一つに対し、監視データを送
信機構8により送信する(S31)。そして、対象装置
からの監視データ応答によるI/O割り込み、または応
答待ち時間経過のタイマの割り込みを待つ(S32)。
I/O割り込みが入った場合には、応答待ち時間経過の
タイマの割り込みが入らないようにタイマ機構10をセ
ットする(S33)。そして、対象装置の応答を受信機
構9により受信する(S34)。その後、結果として正
常を記録する(S35)。タイマ機構10によりタイマ
の割り込みが入った場合には、結果として異常を記録す
る(S36)。そして、全ての指定装置に対し、処理が
終了するまでこれを繰り返す(S37)。全ての指定装
置に対し処理が済むと、記録した全ての結果を終了割り
込みとともに状態監視制御機構(11)に報告する(S
38)。
【0044】以上の処理を、図2のタイミングチャート
を用いて具体的に説明する。
【0045】図2において、最初に時刻0で最初の監視
実行を始めたとし、各被監視装置からの応答は、 被監視装置2(#1):全時間で応答 被監視装置3(#2):時刻4Tと10T〜13Tで無
応答 被監視装置4(#3):時刻8T以降で無応答 被監視装置5(#4):全時間で無応答 とする。
【0046】時刻0では、状態監視制御機構11は、最
初の動作で監視間隔分待たずに監視を行うため、監視間
隔群ID−監視間隔時間対応表19に従い、間隔Tと2
T、4T、8Tのタイマ割り込み相当を自分に入れる
(S22)。その後、割り込みの有無を判定する(S2
3)。上述したように、Tと2T、4T、8Tの割り込
みが入っているので、まず最初のTの割り込みを処理対
象にする。時間間隔Tで再度割り込みが入るようにタイ
マ機構10をセットする(S24)。その後、入ってい
た割り込みの時間間隔に対応する間隔群に属する被監視
装置があるかどうかを、監視対象装置ID−所属監視群
ID対応表18で調べる(S25)。Tの時間に対応す
るものは初回であるので、4台全ての被監視装置が所属
している。従って、調べた結果有ると判定されるので
(S26)、4台の識別IDとともに、対応する監視間
隔群1監視機構12を起動する(S27)。そして、S
23の処理に戻る。時刻0では、2T、4T、8Tのタ
イマ割り込みが未処理で存在するので、その処理を行
う。すなわち、時間間隔2Tで再度割り込みが入るよう
タイマ機構10にセットし、入っていた割り込みの時間
間隔に対応する間隔群に属する被監視装置があるかどう
かを、監視対象装置ID−所属監視群ID対応表18で
調べる。2Tの時間に対応するものは存在しないので、
処理は行わない。そして、再びS23に戻り、時間間隔
4T、8Tの処理を同様にして行う。
【0047】一方、起動された監視間隔群1監視機構1
2は、起動時に状態監視制御機構11から監視を行う対
象装置のリスト(実施例では4台分)を入力する。そし
て、最初に監視応答待ち時間(WT)後に割り込みが入
るようタイマ機構10にセットする(S30)。その
後、被監視装置2(#1)に対し、監視データを送信機
構8により送信する(S31)。そして、対象装置から
の監視データ応答によるI/O割り込み、または応答待
ち時間経過のタイマの割り込みを待つ(S32)。被監
視装置2(#1)からは、応答があるのでI/O割り込
みが入り、応答待ち時間経過のタイマの割り込みが入ら
ないようにタイマ機構10をセットする(S33)。そ
して、対象装置の応答を受信機構(9)より受信し(S
34)、結果として正常を記録する(S35)。#1に
対する処理が終了しても、まだ、3台残っているので、
同様の処理を繰り返す。被監視装置3(#2)、被監視
装置4(#3)、被監視装置5(#4)は、応答がない
ので、タイマ機構10よりタイマの割り込みが入り、結
果として異常を記録する(S36)。#1〜#4の全て
の指定装置に対して処理が済むと、記録した全ての結果
を終了割り込みとともに状態監視制御機構(11)に報
告する(S38)。
【0048】報告を受けた状態監視制御機構11は、割
り込みの有無を判定する状態にあり(S23)、監視間
隔群1監視機構12からの終了割り込みが入ると、割り
込みとともに取得する結果に従い、現在監視状況情報保
持機構17に正常、異常という結果をセットする。ま
た、監視制御情報保存機構16の監視対象装置ID−所
属監視群ID対応表18には、結果が正常である被監視
装置については監視間隔1監視機構12のIDを情報と
してセットし、結果が異常である被監視装置については
監視間隔群2監視機構13のIDを情報としてセットす
る(S29)。このとき、監視対象装置ID−所属監視
群ID対応表18には、被監視装置2(#1)の属する
監視群が監視間隔群2監視機構13に変更される。その
後、割り込み待ち処理(S23)に移行する。
【0049】次に、時刻Tで状態監視制御機構(11)
に間隔Tのタイマ割り込みが入ると、時間間隔Tで再度
割り込みが入るようタイマ機構10にセットする(S2
4)。その後、時間間隔Tに対応する間隔群に属する被
監視装置があるか否かを監視対象装置ID−所属監視群
ID対応表18で調べる(S25)。Tの時間に対応す
るものは、前回被監視装置5(#4)が無応答であった
ので、被監視装置2(#1)、被監視装置3(#2)、
被監視装置4(#3)の合計3台が所属していることに
なる。従って、調べた結果存在することになるので(S
26)、3台の識別IDとともに、対応する監視間隔群
1監視機構12を起動する(S27)。この後、割り込
み待ち処理(S23)に移行する。
【0050】起動された監視間隔群1監視機構12は、
時刻0と同様に動作する。但し、今回の監視対象の3台
は全て応答を返すので、正常として状態監視制御機構1
1に報告される。状態監視制御機構11は、時刻0と同
様に終了割り込み処理を行う。このとき、監視対象装置
ID−所属群ID対応表18は、前回と同じ内容とな
る。このように、本実施例では、各実行間隔でタイマ割
り込みが入り、その時点で割り込みに対応する監視間隔
群1監視機構12、監視間隔群2監視機構13、監視間
隔群3監視機構14、監視間隔群監視機構15を起動
し、結果を監視対象装置ID−所属監視群ID対応表1
8に反映させていく。その結果、実際の各被監視装置に
対する監視実行は、図2に示すタイミングチャートのよ
うに動作する。 実施例2.図5は本実施例の構成図であり、実施例1と
ほぼ同じ構成である。但し、監視装置1は、監視するた
めの機構として、さらに、複数回分の過去の監視結果を
保持する監視結果履歴保持機構20と、この複数回の履
歴から正常か否かを判断する監視結果判断機構21を有
している。監視結果履歴保持機構20に保存される情報
は、各被監視機構の過去複数回分の監視結果であり、正
常/異常の識別が可能な形で保存されている。なお、被
監視装置は、実施例1と同一である。
【0051】図6は本実施例のタイミングチャートであ
る。動作の流れは、実施例1とほぼ同様であるが、相違
するのは、割り込みが終了割り込みの場合の動作であ
り、割り込みとともに取得する結果を監視結果履歴保存
機構20と現在監視状況情報保持機構17に格納し、ま
た監視制御情報保持機構16には監視結果履歴保持機構
20内の過去の履歴情報により監視結果判断機構21が
判断した結果をセットする点である。
【0052】図5のように構成されるシステムにおい
て、図6の各時刻に動作があった場合を例にとり説明す
る。最初に時刻0において最初の監視実行を始めたと
し、各被監視装置からの応答は、 被監視装置2(#1):無応答 被監視装置3(#2):時刻2T以降無応答 被監視装置4(#3):時刻3Tの時のみ無応答 被監視装置5(#4):全時間で応答 とする。
【0053】時刻0での動作は、状態監視制御機構11
の終了割り込み動作以外は、実施例1と同一である。従
って、ここでは終了割り込みの場合のみについて説明す
る。監視間隔群1監視機構12からの終了割り込みが入
ると、割り込みとともに取得する結果に従い、現在監視
状況情報保持機構17と監視結果履歴保持機構20には
正常/異常という結果をセットする。次に、監視制御情
報保存機構16の監視対象装置ID−所属監視群ID対
応表18に次の動作群をセットするために、監視結果履
歴保持機構20から結果を取り出し、監視結果判断機構
21により判断する。本実施例では、監視結果履歴保持
機構20は過去3回分を記録するので、最近の2回が同
一結果の場合にはその結果と判断することとする。そし
て、判断の結果が正常である被監視装置については、監
視間隔群1監視機構12のIDを情報としてセットし、
判断の結果が異常である被監視装置については、監視間
隔群2監視機構13のIDを情報としてセットする。こ
のとき、監視対象装置ID−所属監視群ID対応表18
には、被監視装置2(#1)の属する監視群が監視間隔
群2監視機構13に変更される。
【0054】次に、時刻Tでも同様にして結果を判断す
る。本実施例では、被監視装置3(#2)、被監視装置
4(#3)、被監視装置5(#4)の合計3台に対して
監視を実行するが、全て正常なので、前回の結果と合わ
せ正常と判断する。その結果、実際の各被監視装置に対
する監視実行は、図6に示すタイミングチャートのよう
に動作する。
【0055】実施例3.図7は本実施例の構成図であ
り、1台の監視装置1と4台の被監視装置2、3、4、
5(それぞれ#1、#2、#3、#4)がネットワーク
6で接続された構成である。
【0056】監視装置1は、監視するための機構とし
て、監視のための情報を送信する送信機構8、被監視装
置からの応答を受信する受信機構9、監視実行間隔を刻
むタイマ機構10、一定間隔で監視を実行する監視間隔
群1監視機構12、随時の被監視装置状態問い合わせに
応答すべく最新の監視結果を保持する現在監視状況情報
保持機構17、これらの監視機構の制御に必要な情報を
保持する監視制御情報保存機構16、これらの機構を制
御する状態監視制御機構11を含んで構成される。
【0057】監視制御情報保存機構16に保存される情
報としては、各被監視装置が現在どの監視間隔群に所属
して制御されるか、あと何回監視を休止するかを示す監
視対象装置ID−所属監視群ID対応表18、及び各監
視間隔群の監視休止回数を示す監視間隔群ID−監視間
隔時間対応表19がある。
【0058】一方、被監視装置2、3、4、5は、それ
ぞれに監視装置1の送信機構8から送られた監視情報を
受信し、それに対する応答を監視装置1の受信機構9に
返す状態監視応答機構7を有する。
【0059】図8は本実施例のタイミングチャートであ
り、図9及び図10は本実施例の処理フローチャートで
ある。
【0060】まず、図9は状態監視制御機構11の動作
を示すフローチャートであり、状態監視制御機構11
は、最初の動作では監視間隔分待たずに監視を行うた
め、監視間隔群ID−監視間隔時間対応表19の残休止
回数をクリアし、タイマ割り込みを発生させる(S3
9)。そして、タイマ割り込みが入っているか否かを判
断する(S40)。割り込みがタイマ割り込みの場合に
は、一定時間間隔で再度割り込みが入るようタイマ機構
10にセットする(S41)。その後、残休止回数が0
の被監視装置があるか否かを、監視対象装置ID−所属
監視群ID対応表18を用いて調べる(S42)。残休
止回数が0の被監視装置がある場合には(S43でYE
Sの場合)、その被監視装置の情報とともに監視間隔群
1監視機構12を起動する(S44)。残休止回数が0
の被監視装置がない場合には(S43でNOの場合)、
処理を行わない。そして、監視対象装置ID−所属監視
群ID対応表18の全被監視装置の残休止回数を1減ら
し(S45)、割り込み待ち処理(S40)に戻る。割
り込みが終了割り込みの場合には、割り込みとともに取
得する結果に従い、監視制御情報保存機構16と現在監
視状況情報保持機構17に情報をセットする(S4
6)。そして、割り込み待ち処理(S40)に戻る。以
降、このループを繰り返す。
【0061】一方 、図10は監視間隔群1監視機構1
2の動作を示すフローチャートである。監視間隔群1監
視機構12は、起動時に状態監視制御機構11から監視
を行う対象装置のリストを入力する。そして、最初に監
視応答待ち時間後に割り込みが入るようにタイマ機構1
0にセットする(S47)。その後、対象装置の一つに
対し、監視データを送信機構8から送信する(S4
8)。そして、対象装置からの監視データ応答によるI
/O割り込み、または、応答待ち時間経過のタイマの割
り込みを待つ(S49)。I/O割り込みが入った場合
には、応答待ち時間経過のタイマの割り込みが入らない
ようにタイマ機構10をセットする(S50)。そし
て、対象装置の応答を受信機構9より受信する(S5
1).その後、結果として正常を記録する(S52)。
また、タイマ機構10からタイマの割り込みが入った場
合には、結果として異常を記録する(S53)。これら
の処理を全ての指定装置に対して行う(S54)。全て
の指定装置に対して処理が済むと、記録した全ての結果
を終了割り込みとともに状態監視制御機構(11)に報
告する(S55)。
【0062】以上の処理を、図8の各時刻に動作があっ
た場合を例にして具体的に説明する。図8において、最
初に時刻0で最初の監視実行を始めたとし、各被監視装
置からの応答は、 被監視装置2(#1):全時間で応答 被監視装置3(#2):時刻4Tと10T〜13Tで無
応答 被監視装置4(#3):時刻8T以降無応答 被監視装置5(#4):全時間で無応答 とする。
【0063】時刻0では、状態監視制御装置(11)
は、最初の動作で全被監視装置に対し監視を行うため、
監視間隔群ID−監視間隔時間対応表19の残休止回数
を0にし、初回のタイマ割り込みを発生させる(S3
9)。その後、割り込みが入ったか否かを判断する(S
40)。今回は、タイマ割り込みが入っているので、タ
イマ割り込み処理を実行する。すなわち、一定時間間隔
Tで再度割り込みが入るようにタイマ機構10にセット
する(S41)。その後、残休止回数が0の被監視装置
があるか否かを、監視対象装置ID−所属監視群ID対
応表18を用いて調べる(S42)。今回は初回である
ので、4台全ての被監視装置が0である。従って、4台
の識別IDとともに監視間隔群1監視機構12を起動す
る(S44)。この後、残休止回数を1減らし(S4
5)、割り込み待ち処理(S40)に移行する。
【0064】起動された監視間隔群1監視機構12は、
起動時に状態監視制御機構11から監視を行う対象装置
のリスト(今回は4台)を入力する。そして、最初に監
視応答待ち時間(WT)後に割り込みが入るようにタイ
マ機構10にセットする(S47)。その後、被監視装
置2(#1)に対し、監視データを送信機構8から送信
する(S48)。そして、対象装置からの監視データ応
答によるI/O割り込み、または、応答待ち時間経過の
タイマ割り込みを待つ(S49)。被監視装置2(#
1)からは応答があるので、I/O割り込みが入り、応
答待ち時間経過のタイマの割り込みが入らないようにタ
イマ機構10をセットする(S50)。そして、対象装
置の応答を受信機構9より受信する(S51)。その
後、結果として正常を記録する(S52)。
【0065】まだ、3台残っているので、上述の処理を
繰り返す(S54)。被監視装置3(#2)、被監視装
置4(#3)も同様に応答があるので、正常と記録され
る。最後の被監視装置5(#4)は応答がないので、タ
イマ機構10よりタイマの割り込みが入り、結果として
異常を記録する(S53)。全ての指定装置に対して処
理が済むと、記録した全ての結果を終了割り込みととも
に状態監視制御機構11に報告する(S55)。
【0066】状態監視制御機構11は、割り込みの有無
を判定する(S40)状態にある。監視間隔群1監視機
構12からの終了割り込みが入り、割り込みとともに取
得する結果に従い、現在監視状況情報保持機構17には
正常/異常という結果を情報としてセットし、監視制御
情報保存機構16の監視対象装置ID−所属監視群ID
対応表18には、結果が正常である被監視装置について
は現在の所属より休止回数の少ない群のIDと監視休止
回数を、また、結果が異常である被監視装置については
現在の所属群より休止回数の多い群のIDと監視休止回
数を情報としてセットする(S46)。このとき、監視
対象装置ID−所属監視群ID対応表18には、被監視
装置5(#4)の属する監視群が休止回数1の群に変更
される。この後、割り込み待ち処理(S40)に移行す
る。
【0067】次に、時刻Tで状態監視制御機構11に間
隔Tのタイマ割り込みが入る。時間間隔Tで再度割り込
みが入るようタイマ機構10にセットする(S41)。
その後、残休止回数が0の被監視装置があるか否かを、
監視対象装置ID−所属監視群ID対応表18を調べる
(S42)。前回被監視装置5(#4)が無応答であっ
たので、被監視装置2(#1)、被監視装置3(#
2)、被監視装置4(#3)の3台の残休止回数が0で
ある。従って、3台の識別IDとともに、監視間隔群1
監視機構12を起動する(S44)。この後、監視しな
かった被監視装置5(#4)を含め、残休止回数を1減
らし(S45)、割り込み待ち処理(S40)に移行す
る。
【0068】起動された監視間隔群1監視機構12は、
時刻0と同様に動作する。今回の監視対象3台は全て応
答を返すので、正常として状態監視制御機構11に報告
される。状態監視制御機構11は、時刻0の時と同様に
終了割り込み時の処理を行う。このとき、監視対象装置
ID−所属監視群ID対応表18は、前回と同じ内容と
なる。
【0069】このように、本実施例では一定間隔でタイ
マ割り込みが入り、その時点で残休止回数が0である被
監視装置に対して監視間隔群1監視機構12を起動し、
結果を監視対象装置ID−所属監視群ID対応表18に
反映していく。その結果、実際の各被監視装置に対する
監視実行は、図8に示すタイミングチャートのように動
作する。
【0070】実施例4.図11は本実施例の構成図であ
る。監視装置1は、監視するための機構として、実施例
3の構成に加え、複数回分の過去の監視結果を保持する
監視結果履歴保持機構20と、この複数回の履歴から正
常か異常かを判断する監視結果判断機構21を有してい
る。監視結果履歴保持機構20に保存される情報は、各
被監視装置の過去複数回分の監視結果であり、正常/異
常の識別が可能な形で保存されている。なお、被監視装
置は実施例3と同一である。
【0071】図12は本実施例のタイミングチャートで
ある。動作の流れは、実施例3とほぼ同様であるが、相
違するのは、割り込みが終了割り込みの場合の動作であ
り、割り込みとともに取得する結果を監視結果履歴保持
機構20と現在監視状況情報保持機構17に格納し、ま
た、監視制御情報保存機構16には監視結果履歴保持機
構20内の過去の履歴情報により監視結果判断機構21
が判断した結果をセットする点である。
【0072】図11のように構成されたシステムにおい
て、図12の各時刻に動作があった場合を例により具体
的に説明する。最初に時刻0で最初の監視実行を始めた
とし、各被監視装置からの応答は、 被監視装置2(#1):無応答 被監視装置3(#2):時刻2T以降無応答 被監視装置4(#3):時刻3Tの時のみ無応答 被監視装置5(#4):全時間応答 とする。時刻0での動作は、状態監視制御機構11の終
了割り込み動作以外は、実施例3と同一である。従っ
て、ここでは終了割り込みの場合のみについて説明す
る。監視間隔群1監視機構12からの終了割り込みが入
ると、割り込みとともに取得する結果に従い、現在監視
状況情報保持機構17と監視結果履歴保持機構20には
正常/異常の結果をセットする。次に、監視制御情報保
存機構16の監視対象装置ID−所属監視群ID対応表
18に次の動作群をセットするために、監視結果履歴保
持機構20から結果を取り出し、監視結果判断機構21
により判断する。本実施例では、監視結果履歴保持機構
20は過去3回分を記録するので、最近の2回が同一結
果の場合、その結果と判断することとする。判断の結果
が正常である被監視装置については、現在の所属群より
休止回数の少ない群のIDと監視休止回数を情報として
セットし、判断の結果が異常である被監視装置について
は、現在の所属群より休止回数の多い群のIDと監視休
止回数を情報としてセットする。このとき、監視対象装
置ID−所属監視群ID対応表18には、被監視装置5
(#4)の属する監視群が休止回数1の群に変更され
る。
【0073】次に、時刻Tでも同様に結果を判断する。
この例では、被監視装置3(#2)、被監視装置4(#
3)、被監視装置5(#4)の3台の被監視装置に対し
て監視を実行したが、全て正常なので前回と合わせ正常
と判断される。
【0074】その結果、実際の各被監視装置に対する監
視実行は、図12に示すタイミングチャートのように動
作する。
【0075】以上、本発明の実施例について説明した
が、各実施例では被監視装置を管理する情報としてID
を使用しているが、各装置を識別できればよいので、I
Dではなく直接装置名称を用いても良く、また、別途装
置名のテーブルを使用し、そのエレメント番号でもよ
く、レコード番号のように一意に指定できるものであれ
ばどのようなものでもよい。
【0076】また、上記各実施例では監視対象装置ID
−所属監視群ID対応表、監視間隔群ID−監視間隔時
間対応表の構造として必要最低限の要素を説明したが、
もちろん他の付加的情報を用いてもよい。
【0077】また、各実施例では状態監視制御機構と監
視間隔群1監視機構などの役割を設定したが、状態監視
制御機構が行っている情報のセットなどを監視間隔群1
監視機構などが行う構成とすることも可能である。
【0078】また、各実施例ではシステムを状態監視制
御機構が全て制御する構成としたが、監視間隔群1監視
機構などがこれらの情報を用いて動作できればよいの
で、状態監視制御機構は監視間隔群1監視機構などを起
動するだけの構成としてもよい。
【0079】さらに、各実施例では監視対象装置ID−
所属監視群ID対応表、監視間隔群ID−監視間隔時間
対応表はテーブル構造としたが、各エレメントが必要な
ときに得られればよいので、チェーン構造でも、ツリー
構造でも、ハッシュによるポインタテーブルからのチェ
ーン構造でもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
状態監視行動を全ての被監視装置に対する監視行動の実
行間隔時間により制御する方式において、恒常的な異常
に対して不必要な応答待ち時間を削減し、システム全体
の監視行動に費やす時間を短縮することができるととも
に、一時的な異常に対しては、ほぼ正常時と同じ監視水
準を確保することができる。
【0081】また、本発明によれば、状態監視行動を全
ての被監視装置に対する監視行動の実行間隔時間を一定
にして監視行動の実行時に監視行動の可否を制御する方
式において、恒常的な異常に対して不必要な応答待ち時
間を削減し、システム全体の監視行動に費やす時間を短
縮することができるとともに、一時的な異常に対して
は、ほぼ正常時と同じ監視水準を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の構成図である。
【図2】 本発明の実施例1のタイミングチャート図で
ある。
【図3】 本発明の実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】 本発明の実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】 本発明の実施例2の構成図である。
【図6】 本発明の実施例2のタイミングチャート図で
ある。
【図7】 本発明の実施例3の構成図である。
【図8】 本発明の実施例3のタイミングチャート図で
ある。
【図9】 本発明の実施例3のフローチャートである。
【図10】 本発明の実施例3のフローチャートであ
る。
【図11】 本発明の実施例4の構成図である。
【図12】 本発明の実施例4のタイミングチャート図
である。
【図13】 従来方式のフローチャートである。
【図14】 従来方式のメモリテーブルの説明図であ
る。
【図15】 従来方式のタイミングチャート図である。
【図16】 他の従来方式の履歴テーブルの構成図であ
る。
【図17】 他の従来方式のフローチャートである。
【図18】 他の従来方式のポーリング動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 監視装置、2 被監視装置(#1)、3 被監視装
置(#2)、4 被監視装置(#3)、5 被監視装置
(#4)、6 ネットワーク、7 状態監視応答機構、
8 送信機構、9 受信機構、10 タイマ機構、11
状態監視制御機構、12 監視間隔群1監視機構、1
3 監視間隔群2監視機構、14 監視間隔群3監視機
構、15 監視間隔群4監視機構、16 監視制御情報
保存機構、17 現在監視状況情報保持機構、18 監
視対象装置ID−所属監視群ID対応表、19 監視間
隔群ID−監視間隔時間対応表、20 監視結果履歴保
持機構、21 監視結果判断機構。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して結合された複数の
    装置から構成される分散処理システム内の一の監視装置
    から複数の被監視装置に対する状態監視行動を全ての被
    監視装置に対する監視行動の実行間隔時間により制御す
    る分散処理システムの監視方法において、 通常の監視実行間隔以外にその長さが異なる異常時の監
    視実行間隔を有し、 全ての被監視装置に対する監視行動をこれら2種類の監
    視実行間隔で実行する群に分類し、 ある被監視装置に対する監視行動を、前回実行された監
    視行動の結果が正常である場合には前記通常の監視実行
    間隔で監視する群に変化させ、前回実行された監視行動
    の結果が異常である場合には前記異常時の監視実行間隔
    で監視する群に変化させることを特徴とする分散処理シ
    ステムの監視方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分散処理システムの監視
    方法において、 前記異常時の監視実行間隔をその長さが互いに異なる複
    数個有し、 全ての被監視装置に対する監視行動をこれら複数個の実
    行間隔で実行する群に分類し、 ある被監視装置に対する監視行動を、前回実行された監
    視行動の結果に応じて各群間を長いあるいは短い群に変
    化させることを特徴とする分散処理システムの監視方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の分散処理システムの監視
    方法において、 前回実行された監視行動の結果が異常である場合には監
    視実行間隔が1段階長い群に変化させ、前回実行された
    監視行動の結果が正常である場合には監視実行間隔が1
    段階短い群に変化させることを特徴とする分散処理シス
    テムの監視方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の分散処理システムの監視方法において、 ある被監視装置に対する監視行動を、前回の監視結果に
    加えてさらに過去の監視結果に応じて変化させることを
    特徴とする分散処理システムの監視方法。
  5. 【請求項5】 ネットワークを介して結合された複数の
    装置から構成される分散処理システム内の一の監視装置
    から複数の被監視装置に対する状態監視行動を全ての被
    監視装置に対する監視行動の実行間隔時間を一定にして
    制御するとともに、監視行動の実行時に各被監視装置別
    に監視行動の可否を制御する分散処理システムの監視方
    法において、 前記可否制御として、通常の監視実行間隔以外に監視行
    動を実行しない異常時の監視実行間隔を有し、 ある被監視装置に対する実行間隔を、前回の監視結果が
    正常である場合には前記通常の監視実行間隔に変化さ
    せ、前回の監視結果が異常である場合には前記異常時の
    監視実行間隔に変化させることを特徴とする分散処理シ
    ステムの監視方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の分散処理システムの監視
    方法において、 前記異常時の監視実行間隔を複数個有し、 前回の監視結果が正常である場合には監視実行間隔を短
    くし、前回の監視結果が異常である場合には監視実行間
    隔を長くすることを特徴とする分散処理システムの監視
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の分散処理システムの監視
    方法において、 前記異常時の監視実行間隔を複数個有し、 前回の監視結果が正常である場合には通常の監視実行間
    隔に変化させ、前回の監視結果が異常である場合には監
    視実行間隔を1段階ずつ長くすることを特徴とする分散
    処理システムの監視方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6または請求項7
    記載の分散処理システムの監視方法において、 ある被監視装置に対する監視行動を、前回の監視結果に
    加えてさらに過去の監視結果に応じて変化させることを
    特徴とする分散処理システムの監視方法。
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