JPH08306527A - リニアソレノイドバルブ - Google Patents

リニアソレノイドバルブ

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JPH08306527A
JPH08306527A JP12943995A JP12943995A JPH08306527A JP H08306527 A JPH08306527 A JP H08306527A JP 12943995 A JP12943995 A JP 12943995A JP 12943995 A JP12943995 A JP 12943995A JP H08306527 A JPH08306527 A JP H08306527A
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ring groove
coil
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flow path
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Yoshinori Kawashima
芳徳 川島
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Keihin Corp
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体と軸受孔との間に形成される軸受間隙内
に侵入した異物を、この軸受間隙内に貯溜させないこと
を目的とする。 【構成】 弁本体1内に長手方向X−Xに沿って弁体案
内孔2が穿設されるとともに弁体案内孔2には複数の流
路P1、P2・・・が開口して穿設され、前記流路の開
口を制御する弁体30が、弁体案内孔2に摺動自在に案
内配置されたバルブ部Vと、ハウジング20内にコイル
24、固定コア22、可動コア27、及び可動コア27
に一体的に取着された作動杆26とを備えたソレノイド
部Fとよりなり、前記、弁体が、スプリング15にて作
動杆26の端部に弾性的に押圧付勢されたリニアソレノ
イドバルブRにおいて、弁体30の外周に環状のリング
溝を形成し、コイル24への通電時において、リング溝
を隣設せる各流路の開口によって弁体案内孔2に形成さ
れる軸受孔内に位置し、コイル24への非通電時におい
て、リング溝を流路内に開口させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は本弁体内に弁体案内孔が
穿設されるとともに弁体案内孔に複数の流路が開口し、
該流路の開口が弁体にて制御されるバルブ部と、ハウジ
ング内にコイル、固定コア、可動コア、及び可動コアと
一体的に取着された作動杆とを備えたソレノイド部とよ
りなり、弁体がスプリングによって作動杆に弾性的に付
勢されて当接するリニアソレノイドバルブに関するもの
で、例えば自動車の自動変速機に用いる油圧制御用のバ
ルブとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に用いられるリニアソレノ
イドバルブについて図6により説明する。リニアソレノ
イドバルブRは、バルブ部Vとソレノイド部Fとからな
り、バルブ部Vは以下の構成からなる。弁本体1は、内
部に長手方向X−Xに沿って弁体案内孔2が穿設され、
その右方端のフランジ部3には、ソレノイド部Fを嵌合
する為の嵌合孔4が穿設され、左方端にはメネジ孔5が
形成される。嵌合孔4及びメネジ孔5は弁体案内孔2と
同芯に形成される。前記弁体案内孔3にはフランジ部2
側より図6において左方に向かい第1から第6の流路P
1〜P6が開口して穿設され、前記各流路P1〜P6は
弁本体1の下面に開口する。そして、弁体案内孔2内に
は前記流路の開口を制御する弁体6が移動自在に配置さ
れる。前記第1の流路P1は弁体6の一端6Aを収容す
るよう形成され、変速機のミッションケースの如き油溜
7に開放される。第2の流路P2、第5の流路P5は油
溜7に開放される。第3の流路P3は、油圧作動部8に
連なる制御油路9に接続され、第4の流路P4は、油圧
源10に連なる高圧油路11に接続される。又、第6の
流路P6は、弁体6の他端6Bが臨む反力室12に連通
するとともにオリフィス13を介して制御油路9に接続
される。一方、弁本体1の左方端に形成したメネジ孔5
にはスプリング調整ネジ14が螺着されて該メネジ孔5
が閉塞されるもので、スプリング調整ネジ14と弁体6
の他端6Bとの間には弁体を押圧するスプリング15が
縮設されるもので、弁体6はスプリング15の弾性力に
よって図において右方へ押圧付勢される。(スプリング
15は反力室12内に縮設されることになる)
【0003】ソレノイド部Fは以下の構成よりなる。2
0は左端が開口し、右端に底部20Aを有する有底筒状
のハウジングであり、底部20Aから開口側に向かって
可動コア案内孔20Bが穿設されたガイド突部20Cが
突出して形成される。ハウジング20の開口はフランジ
状のヨーク21によって閉塞され、ヨーク21にはハウ
ジング20内に向かって突出する(図6において右方)
固定コア22と、外側方(図6において左方)に向かっ
て突出する嵌合突部23が形成される。又、ハウジング
20内にあって、固定コア22及びガイド突部20Cの
外周には、周囲にコイル24が巻回されたコイルボビン
25が収納配置され、更に、可動コア案内孔20B内に
は作動杆26が一体的に取着された可動コア27が移動
自在に配置されるもので、この作動杆26は、ヨーク2
1に配置された軸受部材28とガイド突部20Cに穿設
されたガイド孔20Dとによって移動自在に支持され
る。そして、前記ソレノイド部Sの嵌合突部23を弁本
体1の嵌合孔4内に嵌合することによって、ソレノイド
部Sがバルブ部Vを備えた弁本体1に一体的に取着され
てリニアソレノイドバルブRが形成される。かかる状態
において、弁体6はスプリング15のバネ力によって右
方へ押圧されるもので、弁体6の一端6Aは、作動杆2
6の左端に弾性的に押圧付勢されて当接する。
【0004】そして、ソレノイド部Fの通電時には、可
動コア27から作動杆26に働く電磁推力により弁体6
がスプリング15の反発力に抗して左方へ変位すると、
第2及び第3の流路P2、P3間を遮断すると共に、第
3及び第4の流路P3、P4間を導通させ、高圧油路1
1から制御油路9に油圧が供給される。そして、その油
圧は油圧作動部8に直ちに供給される外、オリフィス1
3を介して反力室12にも伝達し、その油圧による押圧
力とスプリング15のバネ力とが反力として弁体6に作
用し、これを作動杆26側へ押圧する。その結果、弁体
6は、作動杆26の電磁推力と上記反力との釣合いを図
るように左右動し、油圧作動部8には、ソレノイド部F
に流れる電流値に比例した油圧を供給することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、弁体6
はコイル24に流れる電流値に比例して弁体案内孔2内
を左右動するもので、弁体6の外周は弁体案内孔2によ
って摺動案内される。すなわち、隣設する各流路の開口
によって弁体案内孔2に形成される軸受孔Sによって弁
体6は案内される。具体的には、弁体案内孔2に開口す
る第1の流路P1と第2の流路P2との間の弁体案内孔
2に第1の軸受孔S1が形成され、弁体案内孔2に開口
する第2の流路P2と第3の流路P3との間の弁体案内
孔2に第2の軸受孔S2が形成され、弁体案内孔2に開
口する第3の流路P3と第4の流路P4との間の弁体案
内孔2に第3の軸受孔S3が形成され、弁体案内孔2に
開口する第4の流路P4と第5の流路P5との間の弁体
案内孔2に第4の軸受孔S4が形成され、弁体案内孔2
に開口する第5の流路P5と第6の流路P6との間の弁
体案内孔2に第5の軸受孔S5が形成される。すなわ
ち、弁体6は前記各軸受孔S1〜S5によって案内され
る。
【0006】一方、前記各流路を流れる油中には、使用
過程において発生した摩耗粉等の異物が混入する場合が
あり、これによると、この異物が弁体と軸受孔との間に
形成される微少な軸受間隙内に侵入してその部位に貯溜
し、弁体の作動に対する摩擦抵抗を均一に保持し得ない
恐れがある。以上によると、可動コアに生起する電磁握
力に対する弁体の作動性が変化し、ソレノイド部Sを流
れる電流値に比例した正確な油圧制御を行なうことがで
きない場合がある。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、弁体と軸受孔との間に形成される軸受間隙内に侵入
した異物を該間隙内に貯溜させることなく、常に軸受間
隙を清浄な状態に保持し、もって長期間に渡って正確な
油圧制御を行なうことのできるリニアソレノイドバルブ
を提供することにある。
【0008】
【課題を達成する為の手段】本発明は上記目的を達成す
る為に、弁本体内に、長手方向に沿って弁体案内孔が穿
設されるとともに弁体案内孔には複数の流路が開口して
穿設され、前記流路の開口を制御する弁体が、弁体案内
孔に摺動自在に案内配置されたバルブ部と、ハウジング
内に、コイル、固定コア、可動コア及び可動コアに一体
的に取着された作動杆とを備えたソレノイド部とよりな
り、前記、弁体がスプリングにて作動杆の端部に弾性的
に押圧付勢されたリニアソレノイドバルブRにおいて、
弁体の外周に環状のリング溝を形成し、コイルへの通電
時において、リング溝を隣設せる各流路の開口によって
弁体案内孔に形成される軸受孔内に位置し、コイルへの
非通電時において、リング溝を流路内に開口させたこと
を第1の特徴とする。
【0009】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、弁
体には油溜に連なる第1の流路と油溜に連なる第2の流
路との間の弁体案内孔に形成される第1の軸受孔に対応
する第1のリング溝が穿設され、高圧油路に連なる第4
の流路と油溜に連なる第5の流路との間の弁体案内孔に
形成される第4の軸受孔に対応する第4のリング溝が穿
設され、油溜に連なる第5の流路と油路に連なる第6の
流路との間の弁体案内孔に形成される第5の軸受孔に対
応する第5のリング溝が穿設され、コイルへの通電時に
おいて、第1のリング溝は第1の軸受孔に位置し、第4
のリング溝は第4の軸受孔に位置し、第5のリング溝
は、第5の軸受孔に位置し、一方、コイルへの非通電時
において、第1のリング溝を油溜に連なる第1の流路に
開口し、第4のリング溝を油圧源に連なる第4の流路に
開口し、第5のリング溝を油溜に連なる第5の流路に開
口したことを第2の特徴とする。
【0010】
【作用】第1の特徴によると、ソレノイド部のコイルへ
の通電時において、弁体は、電磁握力と反力室内に供給
される油圧とスプリングのバネ力とによる反力との釣り
あいを図るよう左右動する。一方弁体のリング溝は、軸
受孔内に対応して位置する。而して、かかる弁体の動作
によると、弁体と軸受孔との軸受間隙内に侵入する油中
の異物は、リング溝内にカキ込み収納され、侵入した異
物は軸受間隙より除去される。そして、コイルへの通電
が断たれた非通電時において、弁体はスプリングによっ
てソレノイド部側へ移動し、この移動によるとリング溝
は、流路内に開口し、リング溝内に収納された異物は流
路内に滴れ落ちる。而して、リング溝が自動的に清掃さ
れ、次の通電時に向けて清浄なるリング溝が得られる。
【0011】第2の特徴によると、コイルへの非通電時
において、第1のリング溝内に収納された異物、第5の
リング溝内に収納された異物は、油溜に連なる第1の流
路及び第5の流路に滴下される。一方、第4のリング溝
に収納された異物は高圧油路に連なる第4流路に滴下さ
れる。以上によると油圧作動部の制御通路に連なる第3
の流路及び第6の流路内へ異物が滴下することがないの
で、油圧作動部の動作を良好に行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明になるリニアソレノイドバルブ
の一実施例について図1により説明する。尚、図6と同
一構造部分については同一符号を使用し説明を省略す
る。図6に示されたリニアソレノイドバルブに対し、本
発明のリニアソレノイドバルブは弁体の形状が異なる。
弁体30の右方の外周には環状をなす第1のリング溝3
0Aが穿設され、弁体30の中間部の外周には環状をな
す第4のリング溝30Bが穿設され、弁体30の左方の
外周には環状をなす第5のリング溝30Cが穿設され
る。
【0013】そして、これら第1、第4、第5のリング
溝30A、30B、30Cは、コイル24への通電時に
おいて以下の如く位置する。すなわち、コイル24へ通
電されると、弁体30は図1に示される如く左方へ変位
するもので、この状態において第1のリング溝30A
は、第1の軸受孔S1内に位置し、第4のリング溝30
Bは、第4の軸受孔S4内に位置し、第5のリング溝3
0Cは第5の軸受孔S5内に位置する。いいかえると、
リング溝は軸受孔内に位置するもので、リング溝が第1
から第6の流路P1からP6に開口するものでない。
【0014】一方、コイル24への通電が断たれた非通
電状態にあっては、弁体30はスプリング15のバネ力
によって図2に示される如く右方へ変位する。この状態
において、第1のリング溝30Aは第1の流路P1に開
口し、第4のリング溝30Bは第4の流路P4に開口
し、第5のリング溝30Cは第5の流路P5に開口す
る。いいかえると、リング溝は軸受孔より脱出して位置
する。
【0015】上記、リング溝を備えた弁体30の構造は
図3に示されるもので、図4には三角形状のリング溝が
示され、図5にはコ字形状のリング溝が示される。
【0016】次にその作用について説明する。まず、ソ
レノイド部Fのコイル24への通電時には、可動コア2
7から作動杆26に働く電磁推力により弁体がスプリン
グ15の反発力に抗して左方へ変位する。これによると
第2及び第3の流路P2、P3間を遮断すると共に、第
3及び第4の流路P3、P4間を導通させ、高圧油路1
1から制御油路9に油圧が供給される。そして、その油
圧は油圧作動部8に直ちに供給される外、オリフィス1
3を介して反力室12にも伝達し、その油圧による押圧
力とスプリング15のバネ力とが反力として弁体に作用
し、これを作動杆26側へ押圧する。その結果、弁体
は、作動杆26の電磁推力と上記反力との釣合いを図る
ように左右動し、油圧作動部8には、コイル24に流れ
る電流値に比例した油圧を供給することができる。以上
の弁体30の左方向への変位、左右動によると、第1の
リング溝30Aは第1の軸受孔S1内において、又第4
のリング溝30Bは第4の軸受孔S4内において、更に
第5のリング溝30Cは第5の軸受孔S5内において、
弁体30と同一なる移動をするもので、これによると、
第1のリング溝30Aと第1の軸受孔S1との間に形成
される軸受間隙、又第4のリング溝30Bと第4の軸受
孔S4との間に形成される軸受間隙、更には第5のリン
グ溝30Cと第5の軸受孔S5との間に形成される軸受
間隙内に油に含まれて侵入する異物は、それぞれのリン
グ溝30A、30B、30C内にかき込まれて収納され
る。従って、各軸受間隙に異物が残存することはないも
ので、これによって清浄なる軸受状態が得られる。以上
によると、コイル24を流れる電流値に比例した正確な
油圧制御を行なうことができる。
【0017】次いでコイル24への電流が断たれると、
弁体30はスプリング15のバネ力によって右方へ押圧
されて変位するものであり、これによると、第1のリン
グ溝30Aは第1の流路P1に臨んで開口し、第4のリ
ング溝30Bは第4の流路P4に臨んで開口し、第5の
リング溝30Cは第5の流路P5に臨んで開口する。以
上によると、各リング溝の外周が各流路内に開口されて
リング溝が開放状態となるので、第1のリング溝30A
内に収納された異物は第1の流路P1内へ滴下して第1
のリング溝30Aから異物が除去され、第4のリング溝
30B内に収納された異物は第4の流路P4内へ滴下し
て第4のリング溝30Bから異物が除去され、さらに第
5のリング溝30C内に収納された異物は第5の流路P
5内へ滴下して第5のリング溝30Cから異物が除去さ
れる。而して、各リング溝内に収納された異物が自動的
に滴下して除去されたので、再びコイル24へ通電した
状態において、清浄な軸受状態が得られるとともに軸受
間隙に侵入する異物を突状態にあるリング溝によって再
びカキ込まれて収納することができる。
【0018】以上によると、コイル24への通電開始時
及び通電時において、異物が軸受間隙内に残存すること
がないので、コイル24を流れる電流値に比例した正確
な油圧制御を行なうことができるとともに弁体30の動
特性を一層向上させることができたものである。又、軸
受間隙を形成する弁体30の外周と軸受孔との摩耗は異
物のないことから著しく低減できたもので、長期に渡っ
て正確な油圧制御を安定して行なうことができるととも
に軸受部分における格別な摩耗対策を必要としない。更
に又、軸受間隙内に侵入する異物を除去する為の手段と
しては、従来の弁体に対して環状のリング溝を穿設すれ
ばよいものであり、この加工は弁体の外形状加工時に同
時に行ないうるもので、その採用による製造コストの上
昇は極めて微少にすぎない。又、従来の弁体とリング溝
を備えた弁体とは完全に互換性を有するものでその実施
は極めて容易なるものである。
【0019】又、コイル24の非通電時において、第1
のリング溝30Aを油溜7に連なる第1の流路P1に開
口させるとともに第5のリング溝30Cを油溜に連なる
第5の流路P5に開口させ、さらに第4のリング溝30
Bを高圧油路11に連なる第4の流路P4に開口させた
ことによると、各リング溝30A、30B、30C内に
収納されて滴下する異物が油圧作動部8に向かうことが
ないので、油圧作動部8の動作を何等阻害することがな
く、油圧作動部8の良好な作動状態を得るに好適であ
る。尚、第2の軸受孔S2、第3の軸受孔S3に対応す
るリング溝を弁体30に形成しないのは、弁体30に逃
げ部30Aが穿設され、第2の軸受孔S2、第3の軸受
孔S3における弁体6と軸受孔との摺動幅(弁体6が軸
受孔に案内されて移動する距離)が他の軸受孔S1、S
4、S5の摺動幅に比較して小なることによる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるリニアソレノ
イドバルブの第1の特徴によると、弁体の外周に環状の
リング溝を形成し、コイルへの通電時において、リング
溝を隣設せる各流路の開口によって弁体案内孔に形成さ
れる軸受孔内に位置し、コイルへの非通電時において、
リング溝と流路内に開口させたので、弁体と軸受孔との
間に形成される軸受間隙を清浄な状態に保持することが
でき、もって電流値に比例した正確な油圧制御を行なう
ことができるとともに弁体の動特性を向上できる。又、
軸受間隙を形成する弁体と軸受孔との軸受部分に格別な
摩耗対策を購ずることなく長期に渡って良好な油圧制御
を行なうことができる。更には、異物除去の為に格別な
構成を必要とするものでなく、従来の弁体に単にリング
溝を付加的に穿設すればよいので、製造コストを上昇さ
せることなく極めて容易に実施することができる。
【0021】又、本発明の第2の特徴によると、コイル
の非通電時において、第1のリング溝を油溜に連なる第
1の流路に開口し、第5のリング溝を油溜に連なる第5
の流路に開口し、さらに第4のリング溝を高圧油路に連
なる第4の流路に開口させたので、油圧作動部8の動作
が異物によって阻害されることがなく、油圧作動部の良
好な作動状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるリニアソレノイドバルブの一実施
例を示すコイルへの通電状態における縦断面図。
【図2】図1において、コイルへの非通電状態における
縦断面図。
【図3】図1における弁体の側面図。
【図4】弁体に穿設されるリング溝の一例を示す拡大要
部断面図。
【図5】リング溝の他の例を示す拡大要部断面図。
【図6】従来のリニアソレノイドバルブを示す縦断面
図。
【符号の説明】
2 弁体案内孔 V バルブ部 F ソレノイド部 7 油溜 15 スプリング 20 ハウジング 22 固定コア 24 コイル 26 作動杆 27 可動コア P1 第1の流路 P2 第2の流路 P3 第3の流路 P4 第4の流路 P5 第5の流路 S1 第1の軸受孔 S4 第4の軸受孔 S5 第5の軸受孔 30A 第1のリング溝 30B 第2のリング溝 30C 第3のリング溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体1内に、長手方向X−Xに沿って
    弁体案内孔2が穿設されるとともに弁体案内孔2には複
    数の流路P1、P2・・・が開口して穿設され、前記流
    路の開口を制御する弁体30が、弁体案内孔2に摺動自
    在に案内配置されたバルブ部Vと、ハウジング20内
    に、コイル24、固定コア22、可動コア27及び可動
    コア27に一体的に取着された作動杆26とを備えたソ
    レノイド部Fとよりなり、前記、弁体がスプリング15
    にて作動杆26の端部に弾性的に押圧付勢されたリニア
    ソレノイドバルブRにおいて、弁体30の外周に環状の
    リング溝を形成し、コイル24への通電時において、リ
    ング溝を隣設せる各流路の開口によって弁体案内孔2に
    形成される軸受孔内に位置し、コイル24への非通電時
    において、リング溝を流路内に開口させたことを特徴と
    するリニアソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記、弁体には油溜7に連なる第1の流
    路P1と油溜7に連なる第2の流路P2との間の弁体案
    内孔2に形成される第1の軸受孔S1に対応する第1の
    リング溝30Aが穿設され、高圧油路11に連なる第4
    の流路P4と油溜7に連なる第5の流路P5との間の弁
    体案内孔2に形成される第4の軸受孔S4に対応する第
    4のリング溝30Bが穿設され、油溜7に連なる第5の
    流路P5と制御油路9に連なる第6の流路P6との間の
    弁体案内孔2に形成される第5の軸受孔S5に対応する
    第5のリング溝30Cが穿設され、コイル24への通電
    時において、第1のリング溝30Aは第1の軸受孔S1
    に位置し、第4のリング溝30Bは第4の軸受孔S4に
    位置し、第5のリング溝30Cは、第5の軸受孔S5に
    位置し、一方、コイル24への非通電時において、第1
    のリング溝30Aを油溜7に連なる第1の流路P1に開
    口し、第4のリング溝30Bを高圧油路11に連なる第
    4の流路P4に開口し、第5のリング溝30Cを油溜7
    に連なる第5の流路P5に開口したことを特徴とするリ
    ニアソレノイドバルブ。
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