JPH0830619A - 構造化文書編集装置 - Google Patents

構造化文書編集装置

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JPH0830619A
JPH0830619A JP6187865A JP18786594A JPH0830619A JP H0830619 A JPH0830619 A JP H0830619A JP 6187865 A JP6187865 A JP 6187865A JP 18786594 A JP18786594 A JP 18786594A JP H0830619 A JPH0830619 A JP H0830619A
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JP6187865A
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Inventor
Hiroshi Masuichi
博 増市
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造化された文書に対して、その文書構造を
規定する文書型定義の情報を利用して効率的に編集操作
を行う構造化文書編集装置を提供する。 【構成】 構造化文書の構造を表示し、構造に対する編
集操作を受け付け、構造の編集を行う構造編集手段と、
前記構造編集手段により行った構造の編集操作に対し、
構造化文書の構造を規定する文書型定義に基づいて、当
該編集操作に対する評価する操作評価手段と、前記操作
評価手段により評価された内容をメッセージにより表示
する評価表示手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造化文書編集装置に
関し、特に、構造化された文書に対して、その文書構造
を規定する文書型定義の情報を利用して効率的に編集操
作を行う構造化文書編集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワークステーション上の文書
編集装置(ワードプロセッサ)など、文書作成を行う文
書編集装置においては、文書の作成を効率よく行うた
め、予じめ、見出し,段落などの複数の文書部品を作成
し、その各々の文書部品の間の関係を定めることによ
り、文書を構造化して編集することが試みられている。
【0003】このように、文書に対して構造の概念を取
り入れた構造化文書の例としては、例えば、国際規格の
ODA(ISO8613: Open Document Architectur
e)や、SGML(ISO8879: Standard General
ized Markup Language)の規定による構造化文書が知ら
れている。ODAの規格による構造化文書を用いた文書
処理方法の一例は、例えば、特開平5−135054号
公報に記載されている「文書処理方法」が参照できる。
ここでは、文書構造を論理構造と割付け構造に分ける考
え方が示されており、文書構造の論理構造と割付け構造
とを用いることにより、文書作成のための操作を容易と
し、更に、文書(文書部品)の交換性が高められる。
【0004】このように、構造化文書の編集処理では、
文書部品を作成し、その各々の文書部品の間の関係を定
める文書構造を作成して、文書を構造化して編集する。
その場合、文書更新などの編集操作では、文書部品の文
書内容部分の編集操作と、その文書構造部分(論理構造
および割付け構造)の編集操作とが、それぞれ個別に行
なわれる。そして、最終的には、編集済で確定した各々
の文書部品の文書内容を、確定した文書構造に従い、レ
イアウト処理を行うことにより、出力される表示形式の
文書が得られる。これに対し、レイアウト処理を文書編
集中に行い、出力される表示形式のままで文書の編集操
作を行う文書編集装置として、いわゆるWYSIWYG
(What You See Is What You Get)エディタがある。
【0005】WYSIWYGエディタによる文書編集装
置を用いて、構造化文書の編集を行う場合、文書部品の
文書内容部分の編集操作は、そのままWYSIWYGエ
ディタにより編集操作を行うことができるが、文書構造
の構造情報に対する編集は、そのまま、WYSIWYG
エディタ上に表示して編集することはできない。
【0006】このため、WYSIWYGエディタによる
構造化文書編集装置においては、このようなWYSIW
YGエディタ上に表示できない構造情報に対する編集作
業を行う場合、別に文書の論理構造を表示して編集する
画面エディタ(構造エディタ)により編集操作を行うこ
とになる。すなわち、構造化文書における章,節,項,
段落など文書部品の間の関係を定義した論理構造(木構
造)を、WYSIWYGエディタとは別の構造編集ウィ
ンドウ上にグラフィカル表示し、この構造編集ウィンド
ウ上での図形操作により、例えば、各々の文書部品を示
すブロックの移動操作や、そのブロックの間の接続関係
を変える構造編集の操作を行い、章を構成する各々の単
位の削除や、章を構成する単位の組み替えなどの文書の
論理構造の編集作業を行わなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構造化文書編集装置においては、その構造化文書にかか
る文書構造を表示するウィンドウ(文書構造エディタ)
で、例えば、各々の編集文書の文書構造を規定する文書
クラス(文書型定義)に従って、削除や組み替えといっ
た構造編集の作業が許される「章」,「節」,「項」,
「段落」などの文書部品の構造を表示するだけであり、
このような限定的な文書構造(木構造)の要素の文書部
品に対する操作しか行えないという問題がある。また、
WYSIWYGエディタにより、仮に、削除や組み替え
などの構造編集の作業が許されない文書部品に対して、
編集操作を行うと、文書クラスで規定された文書型定義
に反する文書構造が生成されてしまうことになるという
問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、構造化され
た文書に対して、その文書構造を規定する文書型定義の
情報を利用して効率的に編集操作を行う構造化文書編集
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の第1の特徴とする構造化文書編集装
置は、構造化文書の構造を表示し、構造に対する編集操
作を受け付け、構造の編集を行う構造編集手段と、前記
構造編集手段により行った構造の編集操作に対し、構造
化文書の構造を規定する文書型定義に基づいて、当該編
集操作を評価する操作評価手段と、前記操作評価手段に
より評価された内容をメッセージにより表示する評価表
示手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第2の特徴とする構造化文
書編集装置は、構造化文書の構造を表示し、構造に対す
る編集操作を受け付け、構造の編集を行う構造編集手段
と、前記構造編集手段により受け付けた構造の編集操作
に対し、前記構造化文書の構造を規定する文書型定義に
基づき、前記編集操作の正当性を評価する操作評価手段
と、前記操作評価手段の評価の内容をメッセージ表示す
る評価表示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の第1の特徴とする構造化文書編集装置
において、構造編集手段は、構造化文書の構造を表示
し、構造に対する編集操作を受け付けて、構造の編集を
行う。操作評価手段では、この構造編集手段により行っ
た構造の編集操作に対し、構造化文書の構造を規定する
文書型定義に基づいて、当該編集操作を評価する。そし
て、評価表示手段は、前記操作評価手段により評価され
た内容をメッセージにより表示する。
【0012】このように、構造操作を行う操作者が、構
造編集手段により、構造化文書の構造操作にかかる編集
操作を行うと、この編集操作に対して、操作評価手段に
よって、その編集操作が構造化文書の構造を規定する文
書型定義に基づいて評価される。この評価結果として、
例えば、文書型定義の内容から当該編集操作の後に続け
て行うことが可能な構造操作が判定され例示される。そ
して、その評価結果の内容(例示された構造操作)が評
価表示手段によりメッセージ表示される。このため、構
造操作を行う操作者は、その文書型定義の規定に従っ
て、次に可能な構造操作がメッセージにより案内される
ので、次の構造操作を正しく行うことができる。
【0013】また、本発明の第2の特徴とする構造化文
書編集装置においては、同じく、構造編集手段が、構造
化文書の構造を表示し、構造に対する編集操作を受け付
け、構造の編集を行う。操作評価手段は、この構造編集
手段により受け付けた構造の編集操作に対し、前記構造
化文書の構造を規定する文書型定義に基づき、その構造
に対する編集操作の正当性を評価する。そして、評価表
示手段が、この操作評価手段の評価の内容をメッセージ
表示する。
【0014】すなわち、構造操作を行う操作者が、構造
編集手段により、構造化文書の構造操作にかかる編集操
作を行うと、その編集操作が受け付けられ、構造操作が
行なわれるが、その場合、操作評価手段により、その受
け付けた構造の編集操作が構造化文書の構造を規定する
文書型定義に基づいて、その構造操作の正当性が評価さ
れる。その評価の内容は、評価表示手段によって、メッ
セージ表示される。これにより、構造操作で不当な操作
は許可されず、正当な操作のみが受け付けられて実行さ
れる。そして、操作者が行った構造操作の内容が正しく
操作者に理解されるようになる。したがって、この場合
にも、文書型定義の規定に従って、構造操作の正当性が
評価され、メッセージにより案内されるので、構造操作
が正しく行われる。このため、編集された構造操作は文
書型定義に従ったものとなっており、特に、編集作業の
後に、パーサによる文書構造の正当性の検査を行わなく
ても良い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図1は本発明の一実施例にかかる構造
化文書編集装置の要部の構成を示すブロック図である。
図1において、11は操作入力部、12は文書内容表示
編集部、13は文書クラス保持部、14は操作評価部、
15は評価表示部、16は文書構造表示編集部、17は
表示制御部である。
【0016】操作入力部11は、キーボード,マウス等
のハードウェアと、これらを制御するドライバから構成
され、構造化文書の文書内容に対する編集操作や、文書
構造に対する編集操作などの入力操作を受け付ける入力
処理モジュールである。文書内容表示編集部12は、構
造化された文書内容を画面表示して編集を行うWYSI
WIGエディタである。表示制御部17がマルチウィン
ドウ方式による表示制御を行う場合、1つの編集ウィン
ドウにおいてWYSIWIGエディタが操作可能とな
る。文書クラス保持部13は、構造化文書の文書構造を
規定する文書型定義を保持するバッファである。文書型
定義は、ここでの構造化文書の文書構造を規定するの
で、編集中の文書自体を意味する編集対象の文書(イン
スタンス)に対して文書クラス情報とも呼ばれる。
【0017】操作評価部14は、文書構造表示編集部1
6から、要求された編集指示の操作内容と、操作された
文書の構造を受け取り、文書クラス保持部13に格納さ
れた文書型定義(文書クラス情報)に基づいて、当該編
集指示された操作内容が正当であるかを評価し、また、
当該操作内容から更に続けて行うことが可能な操作内容
を判定する。操作評価部14より評価された操作内容に
対する評価結果は、評価表示部15と文書構造表示編集
部16へ通知される。
【0018】評価表示部15は、操作評価部14からの
評価結果を受け取り、その評価結果に応じて、その内容
を表わすメッセージの文字列に変換して、表示制御部1
7に送出する。表示制御部17では、メッセージの文字
列をディスプレイ画面の所定の表示域域に表示する。文
書構造表示編集部16は、ここでの構造化文書の文書構
造に対する編集操作を行うための構造エディタであり、
グラフィカルユーザインタフェースを用いて、ブロック
図形の操作により構造化文書の構造に対する操作を受け
付け、文書構造に対する編集操作を行う。表示制御部1
7は、表示画面上に複数のウィンドウを開き、WYSI
WYGの編集エディタ,構造エディタ、メッセージ表示
領域などを表示する制御を行う。
【0019】利用者が構造化文書に対する編集操作を行
う場合、操作入力部11を用いて入力操作を行う。文書
内容に対する編集操作は、文書内容表示編集部12に通
知され、また、文書構造に対する編集操作(構造操作)
は、文書構造表示編集部16に通知される。文書内容表
示編集部12,操作評価表示部15,および文書構造表
示編集部16は、それぞれ表示制御部17へのパスを有
しており、各々の内容編集処理,操作評価処理,および
構造編集処理の処理結果を、表示制御部17に通知し
て、その処理内容を表示画面上において表示する。
【0020】また、文書構造表示編集部16からは、操
作評価部14に対して、文書編集操作の操作内容および
編集されている文書構造が通知される。操作評価部14
が文書クラス保持部13に対して、編集中の文書構造で
ある文書クラス情報(文書型定義)を問い合わせると、
文書クラス保持部13からは該当する文書クラス情報が
操作評価部14に返される。操作評価部14では、その
文書クラス情報に基づいて、構造操作に対する評価処理
を行い、操作内容に対する評価結果を評価表示部15に
通知する。
【0021】また、同じく、書編集操作の操作内容に対
する評価結果は、操作評価部14から文書構造表示編集
部16にも通知される。これにより、操作内容に対する
評価結果として、正当性の結果が得られた場合にのみ、
文書構造表示編集部16は、その操作内容を編集文書に
反映させ、更に、文書構造表示編集部16における編集
結果を文書表示編集部12に通知する。なお、文書内容
表示編集部12が文書内容に対して行った編集結果によ
る構造の編集内容も、また、文書構造表示編集部16へ
通知される。
【0022】以下、具体的に構造化文書に対する構造の
編集動作を説明するため、構造化文書の例として、SG
ML(Standard Generalized M
arkup Language:ISO8879)の規
定による構造化文書を用いて、構造編集の一例を説明す
る。まず、SGML構造化文書において構造の表現方法
を説明する。
【0023】SGMLでは文書構造を規定するために、
文書型定義(DTD:Document Type D
efinition)と呼ばれる文書クラス情報が使用
される。図2は、SGMLによる構造化文書の文書構造
を規定する文書型定義(DTD)を部分的に示す図であ
る。具体的には、図2では、文書「テキストブック」の
全体の文書構造を規定する文書構造記述21と、その中
の文書部品の細部の構造を規定する文書構造記述22と
が例示されている。
【0024】これらの文書構造記述21,22は、SG
MLの表記法に従って、文書構造が規定されている。こ
の記述内容の行の最初の“<!”は、SGMLのマーク
アップ宣言区切り子であり、空白なしに続く次の“EL
EMENT”は、SGMLの要素宣言キーワードであ
る。すなわち、この行の最初の“<!ELEMENT”
により、次に続く記述によって、その文書構造の内容が
どのようになるのかを指定するための予約語となってい
る。そして、その次に記述される項目の名前(%テキス
トブック,%テキスト)が、それぞれ構造化文書の構造
要素となる文書部品の名称を表している。SGMLの規
定では、これらの構造要素は、文書テキスト中にマーク
付けのスタートタグとエンドタグとが挿入されて他と区
別されて表現される。これらのタグ(スタートタグ,エ
ンドタグ)の間のテキスト本文の内容が、当該構造要素
(文書部品)の内容となる。
【0025】この文書構造記述21,22の行の次の記
号(“− −”)は、当該構造要素を表現するためのタ
グ(スタートタグ,エンドタグ)が、スタートタグおよ
びエンドタグの順でそれぞれ省略可能かどうかを表す記
号となっている。“−”が省略不可を意味する。また、
この例では記述されていないが、“O”が省略可を意味
する。例えば、記号が“− O”であれば、スタートタ
グは省略不可であり、エンドタグは省略可であることを
意味している。文書構造記述21,22では、記号が
“− −”となっているので、スタートタグおよびエン
ドタグは、共に省略不可であることを意味している。
【0026】文書構造記述21,22の更に続く次の項
目が、文書構造の構造内容を表す定義の規定となってい
る。ここで、文書部品の間の記号“,”は構造要素(文
書部品)が順序立てて出現することを意味し、記号
“|”はどちらかの構造要素があれば良いことを意味す
る。記号“*”は構造要素の0回以上の繰り返しを意味
する。また、記号“&”は順序を規定しないが双方の構
造要素が必ず現われなければならないことを意味してい
る。
【0027】したがって、文書構造記述21は、構造内
容の定義が“(タイトル,著者,本文,(索引 & Ap
pendix & 参照文献 & 著者紹介))”と規定され
ているので、『まず「タイトル」があり、その次に「著
者」があり、更に「本文」が続き、更に続いて「索引,
Appendix,参照文献,および著者紹介」の4つの構造要
素が、その出現順序は規定しないが、4つの構造要素が
必ず現われなければならない』という文書構造を規定し
ている。
【0028】文書構造記述22では、その構造要素「本
文」の構造内容の定義が“((章| こぼれ話)*)”
と規定されているので、この場合は、構造要素「本文」
の内容が『「章」または「こぼれ話」のいずれかの0回
以上の繰り返えし』から構成されている構造を規定して
いる。
【0029】つまり、[テキストブック]の文書構造の
全体構造は、文書構造記述21によって、その各々の文
書部品の名前(タイトル,著者,本文,索引,Appendi
x,参照文献,著者紹介)をSeq接続子“,”および
And接続子“&”で接続することにより規定してお
り、[テキストブック]の文書内容の構成が、先頭から
順に文書部品[タイトル],[著者],[本文]と続
き、その後に続いて、順不同で文書部品[索引],[Ap
pendix],[参考文献],[著者紹介]が付加される構
造となっている。
【0030】また、その中の1つの文書部品[本文]
は、文書構造記述22によって定義されており、ここで
は、その要素となる文書部品の名前(章,こぼれ話)を
Or接続子“|”で接続し、任意選択かつ反復可能出現
指示子“*”を付加することによって[本文]の文書構
造を規定している。つまり、この場合、文書部品[本
文]の中には、[章]または[こぼれ話]がどのような
順序で何度繰り返しあらわれてもよい構造となってい
る。
【0031】その他、文書構造を規定する文書要素の間
の接続子および出現指示子は、図3(A)および図3
(B)において、その代表例をそれぞれ例示するよう
に、SGMLの規定で定められている。このようなSG
MLの規定による構造化文書に対する文書構造の解析
は、既存のSGMLパーサにより解析することができ、
容易にその文書構造の正当性の検査を行うことができ
る。図3(A)では、文書要素の間の接続子30を例示
しており、図3(B)では、文書要素の出現指示子31
を例示している。
【0032】SGMLの規定による構造化文書における
文書部品の構造操作は、文書内容表示編集部12によっ
ても、その文書内容の編集操作の中で、構造操作を行う
ことができるが、その場合は、例えば、ここで説明して
いる接続子および出現指示子による表現で説明すれば、
Or接続子“|”と任意選択かつ反復可能出現指示子
“*”、および任意選択出現指示子“?”によって規定
される構造を持った文書部品に対してのみ、その構造操
作の対象として扱うことができるだけである。
【0033】したがって、その場合、同じくその文書内
容の編集操作の中で、構造操作を行うと、例えば、Se
q接続子“,”、And接続子“&”、および必須かつ
反復可能出現指示子“+”によって規定される構造要素
に対する構造操作を行うと、例えば、[索引]が[タイ
トル]と[著者]の間にあらわれるような文書型定義に
反する文書構造が生成されてしまう。したがって、この
場合には、編集作業の後にSGMLパーサによる文書構
造の正当性検査が必要となる。
【0034】このため、前述したように、本実施例の構
造化文書編集装置では、WYSIWYGエディタの文書
内容表示編集部12とは別に、構造エディタとして文書
構造表示編集部16を設け、更に、文書構造表示編集部
16における構造操作に対する評価処理を行う操作評価
部14を設けている。構造操作に対する評価処理は、文
書クラス保持部13で保持している文書型定義の文書ク
ラス情報に基づいて、その評価処理を行う。操作評価部
14による評価結果は、評価表示部15において、メッ
セージの文字列に変換されてユーザに提示される。ま
た、同じく、操作評価部14による評価結果は、文書構
造表示編集部16にも戻され、構造操作が正当な場合に
のみ、編集文書の編集操作に反映させるようにする。
【0035】つまり、文書クラス情報(文書型定義)に
基づいて、文書構造を規定する文書構造記述から操作が
許される構造操作のみ、その構造操作の実行を許可し、
または、操作が許される構造操作を例示して、その操作
可能な構造操作を選択して文書構造の編集が行われるよ
うにする。
【0036】次に、具体的に構造化文書の構造操作の操
作例を説明する。図4は、本発明の実施例の構造化文書
編集装置の編集画面の一例を示す図である。図4におい
て、41は文書内容表示編集部の操作ウィンドウ、42
は文書構造表示編集部の操作ウィンドウ、43は評価表
示部の操作評価表示領域である。この場合、図4に示さ
れるように、操作ウィンドウ41は、文書内容を編集す
るWYSIWYGエディタとなっており、編集中の構造
化文書の文書イメージが表示され、ここで、その各々の
文書部品の文書内容(テキスト)が編集可能となってい
る。また、操作ウィンドウ42は、文書構造を編集する
構造エディタとなっており、木構造となっている文書構
造が、各々の構造要素の文書部品を指示するブロックの
表示と共に、その間の関係が線分により結合されて表示
されている。
【0037】つまり、図4に示す例では、WYSIWY
Gエディタの操作ウィンドウ41における編集中の文書
イメージの表示に対応して、構造編集の操作を行う操作
ウィンドウ42においては、その文書の文書構造(木構
造)を構成する文書部品がブロックで表示され、文書構
造における各々の文書部品の位置関係が表示されてい
る。また、操作ウィンドウ42の下部側に設けられてい
る操作評価表示領域43は、評価結果のメッセージを表
示する表示領域であるが、ここでは、未だ構造操作が行
なわれておらず、その構造操作の評価処理も行われてい
ないので、何のメッセージも表示されていない。
【0038】次に、このような構造化文書に対して構造
編集を行う場合、文書内容に対する編集操作の指示は、
構造エディタの操作ウィンドウ42において与えられ
る。その場合、図5に示すように、操作ウィンドウ42
において、まず、その上部側に設けられたメニューバー
の「編集」ボタンを、マウスポインタ40によりクリッ
クして、文書全体の文書部品の関係を表示する。次に、
図6に示すように、例えば、構造操作の対象とする文書
部品のブロック「参考文献」にマウスポインタ40を位
置決めしてクリックすることにより選択指示して選択状
態とする。編集対象とする該当の文書部品を表わすブロ
ックが選択状態となると、その表示状態が変化する。
【0039】構造操作の対象とする文書部品のブロック
が選択状態とした後、選択した文書部品に対する構造操
作を行うため、図7に示すように、操作ウィンドウ42
の上部側に設けられたメニューバーの「編集」ボタンの
近傍に、マウスポインタ40を位置決めして、プルダウ
ンメニュー44を表示し、その中の1つの構造操作を選
択する。ここでは、例えば「削除」の構造操作がマウス
ポインタ40により指示されたとすると、この「削除」
の構造操作の指示が、操作評価部14に通知されて、こ
の操作指示に対する評価処理が行なわれる。
【0040】この場合、当該構造化文書において、文書
部品の「参考文献」が削除される構造操作の操作指示が
行われたが、この操作指示は、操作評価部14が文書ク
ラス保持部13に保持されている文書型定義20の文書
構造記述21(図2)に基づいて評価すると、文書部品
「参照文献」は、構造化文書「テキストブック」の中で
は、必ず存在しなければならない構造要素となっている
ので、この「削除」の構造操作は不当な操作であると評
価される。その結果、評価結果は、操作評価部14から
評価表示部15に通知される。評価表示部15では、そ
の評価結果に応じて、例えばメッセージテーブルから該
当するメッセージの文字列を読み出し、表示制御部17
において、その評価結果がメッセージ表示される。
【0041】この結果、図8に示すように、ここでの構
造操作に対する評価結果の内容が、操作ウィンドウ42
の下部側に設けられている操作評価表示領域43におい
て、「その文書部品は削除できません」とメッセージ表
示される。このように、文書部品の構造操作を行った場
合、その操作指示に対して、文書型定義20に基づい
て、操作内容が評価され、その評価結果が操作評価表示
領域43にメッセージ表示される。この場合、ここでの
評価結果は、同じく文書構造表示編集部16にも戻され
る。この結果、編集中の構造化文書の編集操作には反映
されない。
【0042】また、ここでの文書部品「参考文献」につ
いては、文書構造記述21(図2)に基づいて評価する
と、文書部品「本文」,「索引」,「Appendix」,「参
考文献」,「著者紹介」の間では、その順序は任意であ
るので、文書部品「参考文献」のブロックの「移動」の
構造操作は許可される。したがって、例えば、図9に示
すように、操作ウィンドウ42において、マウスポイン
タ40の操作により文書部品「参考文献」のブロック
を、「著者紹介」の後に移動させるドラッグ操作を行う
と、つまり、マウスポインタ40を文書部品「参考文
献」のブロックの上に位置決めして、マウスボタンを押
しながらマウスポインタ40を移動させると、文書部品
「参考文献」のブロックもマウスポインタ40の移動と
共に移動する。
【0043】この文書部品「参考文献」のブロックの
「移動」操作の構造操作は許可されるので、この場合に
も、操作評価部14において、その構造操作に対する評
価が行なわれて、評価結果が評価表示部15に通知さ
れ、その評価結果のメッセージが操作評価表示領域43
に表示される。前述したように、ここでの評価結果は、
文書構造表示編集部16にも戻され、その評価結果に応
じて、次の構造操作の例示のため、移動可能な範囲の文
書部品が色付けされる。と共に、操作評価表示領域43
には、それに応じて、評価結果のメッセージが「色付け
された文書部品の後に移動できます」と表示される。
【0044】このように、ここで操作を行った構造操作
の操作指示に対して、次の構造操作を例示するため、そ
の評価結果の内容が「色付けされた文書部品の後に移動
できます」とメッセージ表示されると共に、このメッセ
ージに対応して、評価結果の中で、ここでの構造操作の
「移動」操作指示により移動可能な範囲が示される。つ
まり、これは、操作評価部14が文書型定義の内容(文
書構造記述21)に基づいて、構造操作を評価する場合
に、当該構造操作の操作指示から次に続けて行うことが
可能な次の構造操作までを評価するように処理するため
である。このため、構造操作を行う操作者は、その文書
型定義の規定に従って構造操作が評価され、次に可能な
構造操作がメッセージにより案内されるので、次の構造
操作を正しく行うことができる。
【0045】この結果、構造操作を行う操作者が、その
構造操作の操作指示を更に続けて行い、図10に示すよ
うに、文書部品「参考文献」のドラック操作を行い、文
書部品「著者紹介」の後の位置までの移動操作を行っ
て、文書部品「参考文献」をその位置にドロップする
(マウスボタンを離す)と、この構造の編集操作が構造
化文書の編集操作に反映され、図11に示すように、構
造エディタの操作ウィンドウ42では、文書部品「参考
文献」と文書部品「著者紹介」の位置が交換された状態
の文書構造の表示となり、その文書部品のブロックの表
示状態が変化して、構造編集が実行されたことを表示す
る。また、前述したように、この構造編集の内容は、文
書構造表示編集部16から文書内容編集表示部12に通
知され、WYSIWYGエディタの操作ウィンドウ41
の表示内容において、文書テキストの移動編集が行われ
て、その構造編集の内容が反映される。
【0046】以上、説明したように、本実施例の構造化
文書編集装置によれば、編集対象の構造化文書の文書構
造を規定する文書クラス情報(文書型定義)に基づい
て、その構造操作の操作指示の内容を評価し、その評価
結果をメッセージ表示して、構造操作を行う操作者が、
構造操作を行う場合に、文書構造に従って正しく構造の
編集操作を行えるようにする。これにより、構造の編集
操作を行う場合、常に正しい文書構造の編集操作を行え
るので、編集された結果の構造化文書は、文書構造が正
しい内容になっており、文書編集後に再度の文書構造の
検査に行なわなくても良い。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の構造化
文書編集装置によれば、構造化された文書に対して、そ
の文書構造を規定する文書型定義の情報を利用して効率
的に編集操作を行うことができる。つまり、構造の編集
操作が、構造化文書の構造を規定する文書型定義に基づ
いて、その構造操作の正当性が評価され、その評価の内
容が、メッセージ表示されるので、構造操作で不当な操
作は許可されず、正当な操作のみが受け付けられて実行
される。このため、編集された構造操作は文書型定義に
従ったものとなっており、編集作業の後に、パーサによ
る文書構造の正当性の検査を行わなくても良い。また、
編集操作が構造化文書の構造を規定する文書型定義に基
づいて評価される場合、この評価として、文書型定義か
ら当該編集操作の後に続けて行うことが可能な構造操作
が例示され、その評価の内容が表示されるため、構造操
作を行う操作者は、その文書型定義の規定に従って、次
に可能な構造操作がメッセージにより案内されるので、
次の構造操作を正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例にかかる構造化文書
編集装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2はSGMLによる構造化文書の文書構造
を規定する文書型定義(DTD)を部分的に示す図、
【図3】 図3(A)および図3(B)は文書構造を規
定する文書要素の間の接続子および出現指示子を説明す
る図、
【図4】 図4は本発明の実施例の構造化文書編集装置
の編集画面の一例を示す図、
【図5】 図5は構造操作を説明する構造化文書編集装
置の編集画面の一例を示す第1の図、
【図6】 図6は構造操作を説明する構造化文書編集装
置の編集画面の一例を示す第2の図、
【図7】 図7は構造操作を説明する構造化文書編集装
置の編集画面の一例を示す第3の図、
【図8】 図8は構造操作を説明する構造化文書編集装
置の編集画面の一例を示す第4の図、
【図9】 図9は構造操作を説明する構造化文書編集装
置の編集画面の一例を示す第5の図、
【図10】 図10は構造操作を説明する構造化文書編
集装置の編集画面の一例を示す第6の図、
【図11】 図11は構造操作を説明する構造化文書編
集装置の編集画面の一例を示す第7の図である。
【符号の説明】
11…操作入力部、12…文書内容表示編集部、13…
文書クラス保持部、14…操作評価部、15…評価表示
部、16…文書構造表示編集部、17…表示制御部、2
0…文書型定義、21…文書構造記述、22…文書構造
記述、30…文書要素の間の接続子、31…文書要素の
出現指示子、40…マウスポインタ、41…文書内容表
示編集部の操作ウィンドウ、42…文書構造表示編集部
の操作ウィンドウ、43…評価表示部の操作評価表示領
域、44…プルダウンメニュー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造化文書の構造を表示し、構造に対す
    る編集操作を受け付け、構造の編集を行う構造編集手段
    と、 前記構造編集手段により行った構造の編集操作に対し、
    構造化文書の構造を規定する文書型定義に基づいて、当
    該編集操作を評価する操作評価手段と、 前記操作評価手段により評価された内容をメッセージに
    より表示する評価表示手段とを備えることを特徴とする
    構造化文書編集装置。
  2. 【請求項2】 構造化文書の構造を表示し、構造に対す
    る編集操作を受け付け、構造の編集を行う構造編集手段
    と、 前記構造編集手段により受け付けた構造の編集操作に対
    し、前記構造化文書の構造を規定する文書型定義に基づ
    き、前記編集操作の正当性を評価する操作評価手段と、 前記操作評価手段の評価の内容をメッセージ表示する評
    価表示手段とを備えることを特徴とする構造化文書編集
    装置。
JP6187865A 1994-07-19 1994-07-19 構造化文書編集装置 Pending JPH0830619A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001290811A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Just Syst Corp 文書処理装置、文書処理方法、および記録媒体
WO2005098661A1 (ja) * 2004-04-08 2005-10-20 Justsystems Corporation 文書処理装置及び文書処理方法

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