JPH08306165A - 記録再生用カセット - Google Patents

記録再生用カセット

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JPH08306165A
JPH08306165A JP11172495A JP11172495A JPH08306165A JP H08306165 A JPH08306165 A JP H08306165A JP 11172495 A JP11172495 A JP 11172495A JP 11172495 A JP11172495 A JP 11172495A JP H08306165 A JPH08306165 A JP H08306165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
recording
board
cassette
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP11172495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Oki
隆 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICメモリ基板を搭載した記録再生用カセッ
トへの外部コネクタからの接触圧を緩和させる構造にし
て外部コネクタ及び接点端子の耐久性の向上を図る。 【構成】 ICメモリ基板を搭載した記録再生用カセッ
トの上シェルにICメモリ基板の基板上部部位を圧入し
て固定する溝を設け、この溝にICメモリ基板を片持ち
状態にして係合係止させる。そうすると、外部コネクタ
の接触圧に対して接点端子部分がたわんで接触圧を緩衝
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICメモリ基板を備え
た記録再生用カセットに関するものであり、特にICメ
モリ基板の端子と外部コネクタとの接触構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来技術における記録再生用カセット
は、小型化すると共に、記録媒体用テープ、例えば磁気
テープへの記録/再生に加えて、記録情報や磁気テープ
の長さ、消去防止手段等の諸機能を備えている。
【0003】例えば、記録再生用カセットを構成する上
下殻に相当する上下シェルの所定位置に接点端子を臨ま
せたICメモリ基板を搭載し、この接点端子と電子機
器、例えばディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ等の
外部コネクタと接続して記録媒体用カセットに記録され
ている記録情報を検索することは周知の技術である。
【0004】このようなICメモリ基板を記録再生用カ
セット内に組み込むためには、図6に示すように、記録
再生用カセットの所定位置、例えば四角形状をした下シ
ェル1Aのコーナーの部分に細長い領域からなる、所謂
隙間にIC基板取付部2を設けた構造にする。
【0005】IC基板取付部2は、2つの部屋からな
り、図6の上からみて右側の部屋に電子機器等の外部コ
ネクタと接続する端子収納部3と、左側の部屋にICメ
モリ基板6のIC部分を格納するIC収納部4とから構
成されている。
【0006】端子収納部3は、外側に臨んだ4つの窓か
らなる接続窓部5を設けた構造となっている。
【0007】一方、このIC基板取付部2に組み込まれ
るICメモリ基板6は、エポキシ樹脂や、他のエンジニ
アリングプラスチック(POM等)で作成されており、
ABS等のプラスチックで形成されている上下シェル
1、1Aと同様のプラスチック材で形成されている。
又、その構造は、図8及び図9に示すように、基板6A
を細長い段差のある形状に形成し、その長手方向の一方
にメモリ搭載部7を設け、他方に端子部9を設けてあ
る。
【0008】メモリ搭載部7は、略中央の位置に記録再
生用テープの記録情報等を記録しておくICチップ8が
搭載され、保護層8aにより覆われた構造となってい
る。このICチップ8は端子部9のそれぞれの接点端子
10A、10B、10C、10Dと接続されている。
【0009】端子部9は、4つの接点端子を整列状態に
形成され、それぞれの接点端子は、外側から接地用端子
10A、クロック用端子10B、データ用端子10C、
電源用端子10Dから構成されている。尚、ICチップ
8を搭載しないで、接点端子10A、10B、10C、
10Dを備えた基板、所謂IDボードの構造でもよいこ
とは勿論のことである。
【0010】このような構造からなるICメモリ基板6
を、図6及び主として図7に示すように、記録媒体用カ
セットの下シェル1AのIC基板取付部2に接点端子1
0A、10B、10C、10Dを外側に向け、且つメモ
リ搭載部7をIC収納部4に収まるようにして長手方向
両端部を溝19、20に係合させ、上から挿入する。そ
うすると図10に示すように、ICメモリ基板6の端子
部9の接点端子10A(、10B、10C、10D)は
接続窓部5を介して外部に臨んだ状態となる。又、メモ
リ搭載部7側はIC格納部4に格納された状態で配設さ
れ、その上部から上シェル1を被せてICメモリ基板6
を上部から係合して組立てる。即ち、上下シェル1、1
AによりICメモリ基板6の上下端面を挟み込むように
して固定されて組立は完了する。
【0011】このようにして組み立てられた記録再生用
カセットの記録情報を得るには、図10に示すように、
電子機器、例えばディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダ等に設けてある外部コネクタ12がカセットに対して
下側方向から上方向に摺動しながら接点端子10A(、
10B、10C、10D)に接触して接続状態を得る構
造となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来技術におけるICメモリ基板6を組み立てる
構造では、電子機器に装着してICメモリに記録されて
いる記録情報を得るために、電子機器の外部コネクタ1
2が接点端子の下側方向から接触して接続状態を得る構
造(図10参照)となっているため、例え、上シェル1
で基板を押さえた構造にしていても、上下シェル1、1
AとICメモリ基板6とは、その寸法交差により必ずク
リアランスが生じる。このクリアランスはICメモリ基
板6の上下左右にあり、カセット内でICメモリ基板6
は若干ガタ付いている。
【0013】又、設計公差上や、金型の抜き勾配等によ
ってもICメモリ基板6と上下シェル1、1Aとでクリ
アランスが生じて上下シェル1、1A内でガタ付きが生
じる。
【0014】このガタ付きが大きいと外部コネクタ12
との接触は、ガタ付きのため常に不安定な状態で接触す
ると同時にガタがなくなった状態では剛体と剛体との接
触になり接点端子及び外部コネクタの耐久性が低下する
と云う問題点がある。
【0015】そのため、出来る限りガタ付きを小さくす
ることが要求されている。又、ガタ付きが大きいと接続
窓部5からICメモリ基板6が傾いていることがわか
り、外観上カセットの精密感が損なわれ商品価値が低下
するという問題もある。
【0016】更に、ICメモリ基板6のガタ付きは上下
シェル1、1Aとの接触状態が悪くなり、基板に静電気
等を発生させることもある。
【0017】従って、既存の構造であっても、ICメモ
リ基板6を上下シェル1、1A内にガタをなくして装着
する取付構造に解決しなければならない課題を有してい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る記録媒体用カセットは、記録再生用カ
セット内に装着したICメモリ基板を、外部コネクタと
接触して接続する複数の接点端子から離れた基板の一部
を固定して、所謂片持ち状態にして固定することであ
る。
【0019】
【作用】上記構成にした本発明の記録再生用カセット
は、ICメモリ基板の接点端子から離れた位置を固定す
る、即ち、基板の一端をシェルに固定してカセット内に
装着する、所謂、片持ち状態で固定して装着するように
したことにより、作業工程におけるICメモリ基板の外
れが防止でき、且つ外部コネクタからの接触圧を緩衝す
ることができるためカセットの信頼性を高めることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る記録再生用カセットにお
いて、特に記録再生用カセットに装着するICメモリ基
板の固定構造について説明する。尚、従来技術と同様の
ものには理解し易いように同一番号を付与して説明す
る。
【0021】記録再生用カセットは、図1に示すよう
に、四角形状をした上殻に相当する上シェル1と下殻に
相当する下シェル1Aとで構成され、その内部に記録媒
体用テープである磁気テープを巻装させた一対のテープ
リール12を装着した構造となっている。
【0022】又、記録再生用カセットの前面側は、記録
再生用カセットが電子機器、例えばディジタル・ビデオ
機器等に装着された時に開閉してテープを機器の録画再
生機構に案内する開閉部13を備え、背面の側面側であ
って、上シェル1の補強リブ14を形成したコーナーに
は誤消去防止プラグ15を配置した構造となっている。
【0023】この誤消去防止プラグ15を配置した位置
と略同じ位置であって、下シェル1Aの補強リブ14を
形成したコーナーには、ICメモリ基板6を装着できる
IC基板取付部2を設けた構造となっている。
【0024】ここでICメモリ基板6については、従来
技術で説明した図8及び図9と同様であるのでその説明
は省略する。
【0025】IC基板取付部2は、従来技術で説明した
図6及び図7と同様である。即ち、下シェル1Aの背面
側の側面であってコーナーに設けた補強リブ14と側壁
16との間に、側壁16の長手方向に沿って細長い2つ
の部屋からなり、仕切り部17を境にして端子収納部3
とIC収納部4とから形成されている。
【0026】端子収納部3は、特に図7に示すように、
側壁16に4個の整列状態に開口した接続窓部18を設
けた構造になっている。この接続窓部18は、電子機
器、例えばディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの外
部コネクタと接続する構造となっており、長手方向の端
部にはICメモリ基板6の端部を係止する溝部19をコ
ーナー側寄りに設けた構造となっている。この端子収納
部3には、ICメモリ基板6の端子部9側が係合する。
【0027】IC収納部4は、背面側の側面であって補
強リブ14と側壁16と交わる位置、即ち、長手形状に
形成された部屋の端部に溝部20を設けた構造になって
いる。
【0028】このような構造からなるIC基板取付部2
にICメモリ基板6を挿入して係合し、その上から上シ
ェル1を被せ、下シェル1Aと上シェル1との間にIC
メモリ基板6を係合して組み立ては完了する。
【0029】以下、このようにして組立られる上下シェ
ル1、1A内に、片持ち状態、即ち、ICメモリ基板6
の接点端子10A、10B、10C、10Dから離れた
位置の基板の一部を固定する種々の構造について説明す
る。
【0030】ICメモリ基板6の接点端子10A、10
B、10C、10Dから離れた位置の基板の一部を固定
する構造は、図2に示すように、上シェル1のIC収納
部4内にICメモリ基板6の基板上部を圧入固定する溝
21を形成する。この溝21は側壁22と、この側壁2
2とから所定間隔を有する支持部材23とにより形成さ
れ、その溝21の幅は、ICメモリ基板6の基板6Aの
幅よりも若干狭くした構造となっている。
【0031】このような構造からなる上シェル1は、I
Cメモリ基板6を下シェル1Aに装着し、その上から上
シェル1を係合して組み立てる。そうすると、側壁22
と支持部材23との間に設けた溝21にICメモリ基板
6の基板6Aの上部を圧入固定されて装着される。
【0032】又は、先ず上シェル1にICメモリ基板6
の基板6Aの上部を溝21に圧入固定し、下シェル1A
を係合して組み立ててもよい。この場合には、例えば組
立時におけるICメモリ基板の外れ等を防止することが
できる。
【0033】このようにしてどちらの方法で組み立てて
もICメモリ基板6は基板6Aの上部部分を上シェル1
側に圧入して固定され、所謂、片持ち状態で係合係止さ
れる。
【0034】そして、図3に示すように、外部コネクタ
12をカセットの下側方向から接点端子10A(、10
B、10C、10D)に圧接して接触すると、端子部9
の部分が後方にたわんで接触力を緩和できる。このよう
に外部コネクタの接触力を緩和させるようにすることに
よって、例えば接点端子10A、10B、10C、10
Dの耐久性を図るために施してあるメッキ加工のメッキ
層を薄くしたり、耐久性の低いメッキ加工にすることが
できるようになる。
【0035】図4は他の実施例であり、図2に示した支
持部材23により片持ち状態で係合されたICメモリ基
板6の背面側に弾性部材24を挟み込んだ構造となって
いる。この弾性部材24は、ゴム又は金属バネ等復帰力
のある部材であればよい。
【0036】このような構造としたことにより、カセッ
トの下側方向からICメモリ基板6の接点端子10
A(、10B、10C、10D)に外部コネクタ12を
圧接させて接触させた場合に、基板6Aのたわみと弾性
部材24の弾性力とで接触圧を緩衝することができ、基
板6Aの接触圧に対するたわみ具合いを図2及び図3に
示した構造よりも緩やかにできる。
【0037】図5は、図4に示した弾性部材24を下シ
ェル1Aから一体に突出成形した弾性体であるリブ25
を設けた構造である。
【0038】このような構造としたことにより、図4で
示した構造と同様にカセットの下側方向からICメモリ
基板6の接点端子10A(、10B、10C、10D)
に外部コネクタを圧接させて接触させた場合に、基板6
Aのたわみと弾性体であるリブ25の弾性力とで接触圧
を緩衝することができ、基板6Aへの接触圧に対するた
わみ具合いを図2及び図3に示す構造よりも緩やかにで
きる。
【0039】尚、弾性部材24及びリブ25は、図4及
び図5に示す端子部9の背面側に設けたが、この位置に
限定されることなく外部コネクタ12の接触圧を緩衝で
きる位置であれば全て含まれることは勿論のことであ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
再生用カセットは、カセット内に装着したICメモリ基
板を片持ち状態で係合係止することにより、組立作業工
程内においてICメモリ基板の外れが発生しにくくな
り、作業効率及び生産性を上げることができる。
【0041】又、外部コネクタの接触圧を緩衝させるよ
うにしたことにより、ICメモリ基板及び外部コネクタ
の耐久性が向上し、記録再生用カセットの長期信頼性が
確保されると云う効果がある。
【0042】更に、外部コネクタとの接触圧を緩衝させ
る構造としたことにより、ICメモリ基板の端子部分の
メッキ層を薄くしたり、従来の耐久性の低いメッキを利
用することができ部品のコストを下げることができると
云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るIC基板を備えた記録再生用カセ
ットの分解斜視図である。
【図2】同基板取付部にICメモリ基板を装着した断面
図である。
【図3】同図2における外部コネクタで接触した状態を
示した断面図である。
【図4】同基板取付部にICメモリ基板を装着した他の
例を示した説明図である。
【図5】同基板取付部にICメモリ基板を装着した更に
他の例を示した説明図である。
【図6】下シェルにICメモリ基板を装着したようすを
示した平面図である。
【図7】基板取付部にICメモリ基板を装着した様子を
示す要部拡大図である。
【図8】ICメモリ基板の平面図である。
【図9】ICメモリ基板の側面図である。
【図10】従来技術における基板取付部にICメモリ基
板を装着した断面図である。
【符号の説明】
1 上シェル 1A 下シェル 2 IC基板取付部 3 端子収納部 4 IC収納部 5 接続窓部 6 ICメモリ基板 6A 基板 7 メモリ搭載部 8 ICチップ 8a 保護層 9 端子部 10A 接地用端子 10B クロック用端子 10C データ用端子 10D 電源用端子 11 外部コネクタ 12 テープリール 13 開閉部 14 補強リブ 15 誤消去防止リブ 16 側壁 17 仕切部 18 接続窓部 19、20 溝部 21 溝 22 側壁 23 支持部材 24 弾性部材 25 リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略四角形状の上下シェルで形成されたカ
    セットと、電子機器の外部コネクタと接触して接続する
    接点端子を備えたICメモリ基板とからなり、前記カセ
    ットの適宜位置に前記ICメモリ基板の接点端子を外側
    に臨ませて装着した記録再生用カセットであって、前記
    ICメモリ基板の装着は、少なくとも接点端子から離れ
    た基板の一部を固定するようにしたことを特徴とする記
    録再生用カセット。
  2. 【請求項2】前記ICメモリ基板の背面の適宜位置に、
    弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の記
    録再生用カセット。
  3. 【請求項3】前記弾性部材は、弾性形状のリブを前記下
    シェルと一体に成形したことを特徴とする請求項2に記
    載の記録再生用カセット。
JP11172495A 1995-05-10 1995-05-10 記録再生用カセット Pending JPH08306165A (ja)

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