JPH08306135A - 信号記録装置、信号再生装置およびテープ状記録媒体 - Google Patents

信号記録装置、信号再生装置およびテープ状記録媒体

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JPH08306135A
JPH08306135A JP7106466A JP10646695A JPH08306135A JP H08306135 A JPH08306135 A JP H08306135A JP 7106466 A JP7106466 A JP 7106466A JP 10646695 A JP10646695 A JP 10646695A JP H08306135 A JPH08306135 A JP H08306135A
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JP
Japan
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signal
recording
video
track
recorded
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Application number
JP7106466A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ueda
祥夫 植田
Noboru Yanagida
昇 柳田
Yoshinori Sato
吉則 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像を確認しながらの検索速度を高める。 【構成】記録時には、入力ビデオ信号SVinに対応した
エンコーダ5の出力ビデオデータを回転磁気ヘッドHRA
〜HRDで磁気テープ15の傾斜記録トラックに記録する
と共に、入力ビデオ信号SVinに対応したエンコーダ2
1の出力ビデオデータを固定磁気ヘッド23で磁気テー
プ15の長手方向記録トラックであるビデオトラックに
記録する。再生時には、傾斜記録トラックより回転磁気
ヘッドHPA〜HPDでビデオデータを再生して出力ビデオ
信号SVoutを得ると共に、ビデオトラックよりヘッド
23でビデオデータを再生して出力ビデオ信号SVout2
を得る。再生速度が高くなってもビデオトラックよりヘ
ッド23で再生し得るビデオデータは変わらず、出力ビ
デオ信号SVout2による画像の劣化はほとんどない。よ
って、出力ビデオ信号SVout2を検索用信号として使用
することで、検索速度を高めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、信号記録装置、信号
再生装置およびテープ状記録媒体に関する。詳しくは、
ビデオ信号やオーディオ信号等をテープ状記録媒体の傾
斜記録トラックおよび長手方向記録トラックに記録し、
長手方向記録トラックからの再生信号を利用することに
よって、画像や音等を確認しながらの検索速度を高める
ようにした信号記録装置、信号再生装置およびテープ状
記録媒体に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープ状記録媒体としての磁気テ
ープの傾斜記録トラックに回転磁気ヘッドを使用してビ
デオデータやオーディオデータを記録すると共に、この
傾斜記録トラックより回転磁気ヘッドによってビデオデ
ータやオーディオデータを再生する記録再生装置が提案
されている。この種の記録再生装置では、図6に示すよ
うに、記録時にビデオデータやオーディオデータを記録
した傾斜記録トラックTが回転磁気ヘッドでもって磁気
テープ40上に順次形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープを1倍速で
走行させる通常再生時には、図6の実線L1に示すよう
に記録トラック角と一致した走査角で回転磁気ヘッドが
傾斜記録トラックTを走査して再生データが得られる。
これに対して、テープを早送り方向に高速で走行させる
早送り再生時には図6の破線L2に示すような走査角で
回転磁気ヘッドが複数の傾斜記録トラックTを横切って
走査し、一方テープを巻き戻し方向に高速で走行させる
巻き戻し再生時には図6の一点鎖線L3に示すような走
査角で回転磁気ヘッドが複数の傾斜記録トラックTを横
切って走査する。
【0004】このように早送り再生時や巻き戻し再生時
には、記録トラック角と回転磁気ヘッドの走査角とが一
致せず、回転磁気ヘッドの1回の走査で通過する記録ト
ラック数が多くなり、傾斜記録トラックTに記録したデ
ータの全てを再生できなくなる。そのため、早送り再生
時や巻き戻し再生時の再生速度が高くなるほど再生デー
タによる画質や音質が低下し、記録内容の判別が困難と
なる。これにより、画像や音を確認しながらの検索の速
度が一定値以下に制限されることとなる。
【0005】そこで、この発明では、画像や音等を確認
しながらの検索速度を高めることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る信号記録
装置は、回転ヘッドを有してなる第1の記録手段と、固
定ヘッドを有してなる第2の記録手段とを有し、第1の
記録手段によってテープ状記録媒体の傾斜記録トラック
に第1の信号を記録すると共に、第2の記録手段によっ
てテープ状記録媒体の長手方向記録トラックに第1の信
号と同一種類の第2の信号を記録するものである。
【0007】また、この発明に係る信号再生装置は、回
転ヘッドを有してなる第1の再生手段と、固定ヘッドを
有してなる第2の再生手段とを有し、第1の再生手段に
よってテープ状記録媒体の傾斜記録トラックより第1の
信号を再生すると共に、第2の再生手段によってテープ
状記録媒体の長手方向記録トラックより第1の信号と同
一種類の第2の信号を再生するものである。
【0008】また、この発明に係るテープ状記録媒体
は、傾斜記録トラックおよび長手方向記録トラックを有
し、傾斜記録トラックに第1の信号が記録されると共
に、長手方向記録トラックに第1の信号と同一種類の第
2の信号が記録されてなるものである。
【0009】
【作用】テープ状記録媒体の傾斜記録トラックに回転ヘ
ッドを有する第1の記録手段でもって第1の信号が記録
され、テープ状記録媒体の長手方向記録トラックに固定
ヘッドを有する第2の記録手段でもって第2の信号が記
録される。ここで、第1および第2の信号として同一種
類の信号(例えばビデオデータ)が記録される。そし
て、テープ状記録媒体の傾斜記録トラックより回転ヘッ
ドを有する第1の再生手段でもって第1の信号が再生さ
れ、テープ状記録媒体の長手方向記録トラックより固定
ヘッドを有する第2の再生手段でもって第2の信号が再
生される。
【0010】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の第1
実施例について説明する。本例はD1フォーマットのデ
ィジタルVTRに適用したものである。
【0011】本例のディジタルVTRは、ビデオ入力端
子1に供給されるアナログの入力ビデオ信号SVinをデ
ィジタル信号に変換するためのA/D変換器2と、オー
ディオ入力端子3に供給されるアナログの入力オーディ
オ信号SAinをディジタル信号に変換するためのA/D
変換器4とを有している。この場合、入力ビデオ信号S
Vinは、輝度信号Y、赤色差信号R−Y、青色差信号B
−Yからなるコンポーネントビデオ信号である。また、
入力オーディオ信号SAinは、例えば4チャネル分のオ
ーディオ信号である。
【0012】また、本例のディジタルVTRは、A/D
変換器2より出力されるビデオデータやA/D変換器4
より出力されるオーディオデータに対して記録データ処
理を行うエンコーダ5と、このエンコーダ5で得られる
記録データを増幅して後述する回転磁気ヘッドに供給す
るための記録アンプ6とを有している。エンコーダ5で
は、A/D変換器2の出力ビデオデータに対する誤り訂
正符号の付加処理、シャフリング処理等、またA/D変
換器4の出力オーディオデータに対する誤り訂正符号の
付加処理、シャフリング処理等、さらにビデオデータと
オーディオデータの多重化処理、この多重化データに対
する記録変調処理等が行われて記録データが得られる。
【0013】また、本例のディジタルVTRは、回転磁
気ヘッドで再生された再生データを増幅するための再生
アンプ7と、この再生アンプ7より出力される再生デー
タに対して再生データ処理を行うデコーダ8とを有して
いる。デコーダ8では、再生データの復調処理、復調デ
ータからのビデオデータおよびオーディオデータの分離
処理等、また分離されたビデオデータに対するデシャフ
リング処理、誤り訂正処理等、さらに分離されたオーデ
ィオデータに対するデシャフリング処理、誤り訂正処理
等が行われて再生ビデオデータおよび再生オーディオデ
ータが得られる。
【0014】また、本例のディジタルVTRは、デコー
ダ8で得られる再生ビデオデータをアナログ信号に変換
してビデオ出力端子10に出力ビデオ信号SVoutとし
て供給するためのD/A変換器9と、デコーダ8で得ら
れる再生オーディオデータをアナログ信号に変換してオ
ーディオ出力端子12に出力オーディオ信号SAoutと
して供給するためのD/A変換器11とを有している。
【0015】また、本例のディジタルVTRは、記録用
の4チャネルの回転磁気ヘッドHRA〜HRDおよび再生用
の4チャネルの回転磁気ヘッドHPA〜HPDが配された回
転ヘッド装置13を有している。この場合、ヘッドHRA
〜HRDには記録アンプ6で増幅された記録データが供給
され、またヘッドHPA〜HPDより得られる再生データが
再生アンプ7に供給される。
【0016】回転ヘッド装置13のヘッドHRA〜HRD
PA〜HPDは矢印aの方向に所定速度で回転するように
される。また、回転ヘッド装置13のテープ案内ドラム
14には磁気テープ15が所定角範囲をもって斜めに巻
き付けられ、この磁気テープ15は矢印bの方向に所定
速度で走行するようにされる。これにより、記録時には
ヘッドHRA〜HRDによって磁気テープ15の傾斜記録ト
ラックに記録データが順次記録される。また、再生時に
はヘッドHPA〜HPDが傾斜記録トラックを走査すること
でデータの再生が行われ、これらヘッドHPA〜HPDより
再生データが順次得られる。
【0017】また、本例のディジタルVTRは、A/D
変換器2より出力されるビデオデータに対して記録デー
タ処理を行うエンコーダ21と、このエンコーダ21よ
り出力される記録ビデオデータを増幅するための記録ア
ンプ22とを有している。エンコーダ21では、A/D
変換器2の出力ビデオデータに対するデータ圧縮処理、
誤り訂正符号の付加処理、シャフリング処理、記録変調
処理等が行われて記録ビデオデータが得られる。この場
合、後述する磁気テープ15の長手方向記録トラックに
入力ビデオ信号SVinに対応する全てのビデオデータを
記録できるように、エンコーダ21では圧縮率の高いデ
ータ圧縮処理が行われる。また、エンコーダ21では、
早送り再生時や巻き戻し再生時の高速再生時でも再生可
能な波長で記録されるように記録ビデオデータが形成さ
れる。
【0018】また、本例のディジタルVTRは、磁気テ
ープ15の長手方向記録トラックであるビデオトラック
にビデオデータを記録すると共に、このビデオトラック
よりビデオデータを再生するための固定磁気ヘッド23
と、記録時に記録アンプ22で増幅された記録ビデオデ
ータをヘッド23に供給し、再生時にヘッド23より得
られる再生ビデオデータを後述する再生アンプに供給す
るための切換スイッチ24とを有している。この場合、
切換スイッチ24のa側の固定端子は記録アンプ22の
出力側に接続され、そのb側の固定端子は再生アンプ2
5の入力側に接続され、その可動端子はヘッド23に接
続される。切換スイッチ24の切り換えはシステムコン
トローラ(図示せず)によって制御され、記録時はa側
に接続されると共に、再生時にはb側に接続される。
【0019】また、本例のディジタルVTRは、再生ビ
デオデータを増幅するための再生アンプ25と、この再
生アンプ25より出力される再生ビデオデータに対して
再生データ処理を行うデコーダ26と、このデコーダ2
6の出力ビデオデータをアナログ信号に変換してビデオ
出力端子28に出力ビデオ信号SVout2として供給する
ためのD/A変換器27とを有している。
【0020】デコーダ26では、再生ビデオデータの復
調処理、復調されたビデオデータに対するデシャフリン
グ処理、誤り訂正処理、データ伸張処理等が行われる。
ここで、早送り再生時や巻き戻し再生時には磁気テープ
15が高速で走行するため、ビデオトラックよりヘッド
23によって再生される再生ビデオデータは通常再生時
に比べて時間軸方向に圧縮されたものとなるが、デコー
ダ26では再生ビデオデータの時間軸圧縮の程度、従っ
て再生速度に適応して再生データ処理が行われる。そし
て、デコーダ26からは早送り再生時や巻き戻し再生時
にあっても、メモリを使用したデータ処理によって通常
再生時と同様の時間軸でもってビデオデータが出力され
る。
【0021】また、本例のディジタルVTRは、磁気テ
ープ15の長手方向記録トラックであるコントロールト
ラックにコントロール信号(CTL信号)を記録再生す
るための固定磁気ヘッド31と、記録時にコントロール
信号を増幅してヘッド31に供給し、再生時にヘッド3
1で再生されるコントロール信号を増幅するための録再
アンプ32と、磁気テープ15の長手方向記録トラック
であるタイムコードトラックにタイムコードを記録再生
するための固定磁気ヘッド33と、記録時にタイムコー
ドを増幅してヘッド33に供給し、再生時にヘッド33
で再生されるタイムコードを増幅するための録再アンプ
34とを有している。コントロール信号発生部やタイム
コード発生部の図示は省略している。なお、再生時に得
られるコントロール信号は、周知のようにテープ走行速
度の制御等に使用される。また、再生時に得られるタイ
ムコードは、周知のように編集位置決め等に使用され
る。
【0022】図2は、回転ヘッド装置13に対する磁気
テープ15のローディング状態を示している。テープカ
セット35の供給リール36より引き出される磁気テー
プ15は回転ヘッド装置13のテープ案内ドラム14に
巻き付けられ、さらに固定磁気ヘッド23,31,33
に当接された状態でもって巻き取りリール37に巻き取
られる。そして、記録時や再生時に、磁気テープ15は
キャプスタン38およびピンチローラ39の共働によっ
て矢印bの方向に一定速度で走行するように制御され
る。なお、図2において、図1と対応する部分には同一
符号を付して示している。
【0023】図3は、磁気テープ15上に形成される1
フィールド分のトラックパターン概念図(525/60
方式)を示している。1フィールド分のビデオデータは
20個のセクター(各傾斜トラックのパターンのかたま
りをセクターと呼ぶ)で構成され、各フィールドのビデ
オデータは上部セクターから始まり下部セクターで終わ
る。そして、図面上斜線を施した4個のセクターに1セ
グメント(525/60方式では1フィールド分のビデ
オデータは5個のセグメントに分割される)のビデオデ
ータが記録される。すなわち、1個のセグメントのビデ
オデータは回転磁気ヘッドHRA〜HRDでそれぞれ形成さ
れる4個の傾斜記録トラックTA〜TDに跨った4個のセ
クターに記録される。また、各傾斜トラックのほぼ中央
にオーディオデータが記録されるオーディオセクター
(4個)が配置される。この場合、2個のセグメントの
ビデオデータに時間的に付随した4チャネルのオーディ
オデータが16個のセクターに記録される。また、磁気
テープ15上には、上述したように長手方向に延びるビ
デオトラックTVD、コントロールトラックTCTL、タイ
ムコードトラックTTCも形成される。
【0024】以上の構成において、記録時には、ビデオ
入力端子1に供給される入力ビデオ信号SVinおよびオ
ーディオ入力端子3に供給される入力オーディオ信号S
Ainが、それぞれA/D変換器2および4でディジタル
信号に変換された後にエンコーダ5に供給される。そし
て、エンコーダ5でビデオデータやオーディオデータに
対してシャフリング処理や誤り訂正符号の付加処理、ビ
デオデータとオーディオデータの多重化処理、記録変調
処理(チャネルコーディング処理)等が行われて記録デ
ータが形成される。そして、エンコーダ5で形成される
記録データが記録アンプ6を介して回転磁気ヘッドHRA
〜HRDに供給されて磁気テープ15の傾斜記録トラック
A〜TD(図3参照)に順次記録される。
【0025】また、記録時には、ビデオ入力端子1に供
給される入力ビデオ信号SVinがA/D変換器2でディ
ジタル信号に変換された後にエンコーダ21に供給され
る。そして、エンコーダ21でビデオデータに対してデ
ータ圧縮処理、シャフリング処理、誤り訂正符号の付加
処理、記録変調処理等が行われて記録ビデオデータが形
成される。そして、エンコーダ21で形成される記録ビ
デオデータが記録アンプ22および切換スイッチ24を
介して固定磁気ヘッド23に供給されて磁気テープ15
のビデオトラックTVD(図3参照)に順次記録される。
【0026】また、記録時には、固定磁気ヘッド31で
もって磁気テープ15のコントロールトラックT
CTL(図3参照)にコントロール信号が記録されると共
に、固定磁気ヘッド33でもって磁気テープ15のタイ
ムコードトラックTTC(図3参照)にタイムコードが記
録される。
【0027】次に、再生時には、磁気テープ15の傾斜
記録トラックTA〜TDがそれぞれ回転磁気ヘッドHPA
PDによって走査され、これらヘッドHPA〜HPDより得
られる再生データは再生アンプ7を介してデコーダ8に
供給される。そして、デコーダ8では再生データの復調
処理、再生データよりビデオデータおよびオーディオデ
ータを分離する処理、ビデオデータやオーディオデータ
に対する誤り訂正処理、デシャフリング処理等が行われ
る。そして、デコーダ8より出力されるビデオデータが
D/A変換器9でアナログ信号に変換されてビデオ出力
端子10に出力ビデオ信号SVoutとして導出される。
また、デコーダ8より出力されるオーディオデータがD
/A変換器11でアナログ信号に変換されてオーディオ
出力端子12に出力オーディオ信号SAoutとして導出
される。
【0028】また、再生時には、磁気テープ15の長手
方向記録トラックであるビデオトラックTVDが固定磁気
ヘッド23によって走査され、このヘッド23より得ら
れる再生ビデオデータは切換スイッチ24および再生ア
ンプ25を介してデコーダ26に供給される。そして、
デコーダ26では再生ビデオデータの復調処理、誤り訂
正処理、デシャフリング処理、データ伸張処理等が行わ
れる。そして、デコーダ26より出力されるビデオデー
タがD/A変換器27でアナログ信号に変換されてビデ
オ出力端子28に出力ビデオ信号SVout2として導出さ
れる。
【0029】また、再生時には、固定磁気ヘッド31で
もって磁気テープ15のコントロールトラックTCTL
りコントロール信号が再生されると共に、固定磁気ヘッ
ド33でもって磁気テープ15のタイムコードトラック
TCよりタイムコードが再生され、テープ走行速度の制
御や編集位置決め等に使用される。
【0030】このように本例によれば、記録時には、磁
気テープ15の傾斜記録トラックT A〜TDに回転磁気ヘ
ッドHRA〜HRDで記録されるビデオデータと同一内容の
ビデオデータが磁気テープ15の長手方向記録トラック
であるビデオトラックTVDに固定磁気ヘッド23で記録
される。そして、再生時には、傾斜記録トラックTA
Dより回転磁気ヘッドHPA〜HPDで再生されるビデオ
データと同一内容のビデオデータがビデオトラックTVD
より固定磁気ヘッド23で再生され、そのビデオデータ
に対応した出力ビデオ信号SVout2がビデオ出力端子2
8に導出される。
【0031】早送り再生時や巻き戻し再生時に再生速度
が高くなるにつれてヘッドHPA〜H PDの1回の走査で通
過する傾斜記録トラックTA〜TDの数が増加し、ヘッド
PA〜HPDで再生できるビデオデータが少なくなるた
め、ビデオ出力端子10に導出される出力ビデオ信号S
Voutによる画像の画質は低下していく。
【0032】これに対して、早送り再生時や巻き戻し再
生時に再生速度が高くなってもヘッド23はビデオトラ
ックTVDを全て走査するため、ヘッド23で再生できる
ビデオデータは再生速度が高くなっても変わらず、ビデ
オ出力端子28に導出される出力ビデオ信号SVout2
よる画像の画質はほとんど低下しない。したがって、出
力ビデオ信号SVout2による画像を確認しながら検索を
行うことにより、従来に比べて検索速度を高めることが
可能となる。
【0033】なお、図1の例においては、ビデオ入力端
子1に供給される入力ビデオ信号SVinに対応した全て
のビデオデータを固定磁気ヘッド23で磁気テープ15
の長手方向記録トラックであるビデオトラックTVDに記
録するものであるが、早送り再生時や巻き戻し再生時の
ような高速再生時に通常の時間軸に変換した検索用の出
力ビデオ信号SVout2を得るためには入力ビデオ信号S
Vinに対応した全てのビデオデータは必要でない。この
ことを考慮すると、固定磁気ヘッド23で磁気テープ1
5のビデオトラックTVDに記録するビデオデータは、A
/D変換器2の出力ビデオデータを適宜間引き処理した
ものであってもよい。間引き処理は、例えばフィールド
単位またはフレーム単位、さらには画素単位で行われ
る。このように間引き処理することで、エンコーダ21
におけるデータ圧縮処理の圧縮率をビデオデータの間引
き分だけ低くできる。
【0034】また、図1の例においては、磁気テープ1
5の長手方向記録トラックであるビデオトラックTVD
り固定磁気ヘッド23でもってビデオデータを再生でき
れば、ビデオ出力端子28に検索用の出力ビデオ信号S
Vout2を得ることができる。そこで、検索時には、図4
に示すように磁気テープ15をテープカセット35より
引き出すことなく、固定磁気ヘッド23を破線で示すよ
うに移動させて磁気テープ15のビデオトラックTVD
当接させるようにしてもよい。このような状態で検索を
行うものによれば、検索時に磁気テープ15をテープ案
内ドラム14に巻き付ける必要がなく、回転磁気ヘッド
や磁気テープ15の摩耗を防止できる。
【0035】なお、磁気テープ15のビデオトラックT
VDに、傾斜記録トラックTA〜TDに記録されたビデオデ
ータと同一内容のビデオデータが記録される場合、上述
したように磁気テープ15をテープカセット35より引
き出すことなく固定磁気ヘッド23を磁気テープ15の
ビデオトラックTVDに当接させて検索を行い得ることを
考慮すると、回転ヘッド装置13を有することなく固定
磁気ヘッド23のみを備える安価なビデオ再生装置を使
用して検索を行うことが可能となる。
【0036】次に、図5を参照しながら、この発明の第
2実施例について説明する。本例もD1フォーマットの
ディジタルVTRに適用したものである。本例において
は、磁気テープ15の長手方向記録トラックであるビデ
オトラックTVD(図3参照)に、傾斜記録トラックTA
〜TD(図3参照)に記録されるビデオデータとは異な
る内容のビデオデータを記録できるようにしたものであ
る。この図5において、図1と対応する部分には同一符
号を付し、その詳細説明は省略する。
【0037】本例のディジタルVTRは、入力ビデオ信
号SVinとは異なる他の入力ビデオ信号SVin2が供給
されるビデオ入力端子45と、このビデオ入力端子45
に供給されるアナログの入力ビデオ信号SVin2をディ
ジタル信号に変換するためのA/D変換器46と、A/
D変換器2の出力ビデオデータまたはA/D変換器46
の出力ビデオデータのいずれかを選択的に取り出してエ
ンコーダ21に供給するための切換スイッチ47とを有
している。この場合、切換スイッチ47のa側の固定端
子はA/D変換器46の出力側に接続され、そのb側の
固定端子はA/D変換器2の出力側に接続され、その可
動端子はエンコーダ21の入力側に接続される。本例の
その他の構成は図1の例と同様であり、その構成の説明
は省略する。
【0038】本例において、切換スイッチ47がb側に
接続されるときは、ビデオ入力端子1に供給される入力
ビデオ信号SVinがA/D変換器2でディジタル信号に
変換された後に切換スイッチ47を介してエンコーダ2
1に供給されるため、記録時には磁気テープ15の長手
方向記録トラックであるビデオトラックTVDに入力ビデ
オ信号SVinに対応したビデオデータが記録される。つ
まり、磁気テープ15のビデオトラックTVDには、図1
の例と同様に傾斜記録トラックTA〜TDに記録されるビ
デオデータと同一内容のビデオデータが記録される。
【0039】また、切換スイッチ47がa側に接続され
るときは、ビデオ入力端子45に供給される入力ビデオ
信号SVin2がA/D変換器46でディジタル信号に変
換された後に切換スイッチ47を介してエンコーダ21
に供給されるため、記録時には磁気テープ15のビデオ
トラックTVDに入力ビデオ信号SVin2に対応したビデ
オデータが記録される。つまり、磁気テープ15のビデ
オトラックTVDには、傾斜記録トラックTA〜TDに記録
されるビデオデータとは異なる内容のビデオデータが記
録される。これにより、磁気テープ15のビデオトラッ
クTVDには、傾斜記録トラックTA〜TDに記録されるビ
デオデータに関連する例えば参考画像用のビデオデータ
等を記録できる。このように記録される場合、再生時に
は、ビデオ出力端子10には入力ビデオ信号SVinに対
応した出力ビデオ信号SVoutが得られると共に、並行
してビデオ出力端子28には入力ビデオ信号SVin2
対応した出力ビデオ信号SVout2が得られる。
【0040】なお、上述実施例においては、磁気テープ
15の長手方向記録トラックであるビデオトラックTVD
に記録するビデオデータのみをデータ圧縮処理したもの
であるが、傾斜記録トラックTA〜TDに記録するビデオ
データも同様にデータ圧縮処理したものであってもよ
い。この場合、例えばビデオトラックTVDに記録される
ビデオデータの圧縮率の方が傾斜記録トラックTA〜TD
に記録されるビデオデータの圧縮率より高くされる。
【0041】また、上述実施例においては、磁気テープ
15の傾斜記録トラックTA〜TDおよび長手方向記録ト
ラックTVDに同一内容あるいは異なる内容のビデオデー
タを記録する例について説明したものであるが、ビデオ
データの他にオーディオデータやその他のデータを記録
できることは勿論である。そして、同一内容のデータが
記録される場合には、長手方向記録トラックTVDより固
定磁気ヘッド23で再生されるデータを使用して検索を
行うことができ、検索速度を高めることができる。
【0042】また、上述実施例では、テープ状記録媒体
に信号を磁気的に記録したものであるが、その他の方
式、例えば光学的に記録するものにも同様に適用でき
る。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、テープ状記録媒体の
傾斜記録トラックに回転ヘッドで第1の信号が記録され
ると共に、その長手方向記録トラックに固定ヘッドで第
1の信号と同一種類の第2の信号が記録されるが、早送
り再生時や巻き戻し再生時に再生速度が高くなっても長
手方向記録トラックより固定ヘッドで再生し得る信号は
変わらず、その再生信号による画像や音等の劣化はほと
んどない。そのため、テープ状記録媒体に第2の信号と
して第1の信号と同一内容の信号を記録し、固定ヘッド
で再生される第2の信号を検索用信号として使用するこ
とで、画像や音等を確認しながらの検索速度を高めるこ
とができる。
【0044】この場合、テープ状記録媒体の長手方向記
録トラックより固定ヘッドで検索用信号を得るものであ
り、テープ状記録媒体を回転ヘッド装置を構成するテー
プ案内ドラムに巻き付けなくても検索用信号を得ること
ができ、これにより回転磁気ヘッドやテープ状記録媒体
の摩耗を防止でき、また回転ヘッド装置を持たない安価
なビデオ再生装置で検索を行うことが可能となる。ま
た、長手方向記録トラックに記録する第2の信号として
間引き処理した信号を用いることで、第2の信号のデー
タ圧縮処理の圧縮率を低くできる。
【0045】また、テープ状記録媒体の長手方向記録ト
ラックに第2の信号として傾斜記録トラックに記録され
る第1の信号とは異なる内容の信号を記録することで、
再生時にテープ状記録媒体の傾斜記録トラックおよび長
手方向記録トラックより異なる内容の信号を並行して得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例(ディジタルVTR)の
構成を示す系統図である。
【図2】磁気テープのローディング状態を示す図であ
る。
【図3】磁気テープ上に形成されるトラックパターンの
概念図である。
【図4】検索時の状態の変形例を示す図である。
【図5】この発明の第2実施例(ディジタルVTR)の
構成を示す系統図である。
【図6】磁気テープ上に形成される傾斜記録トラックパ
ターンを示す図である。
【符号の説明】
1,45 ビデオ入力端子 3 オーディオ入力端子 5,21 エンコーダ 8,26 デコーダ 10,28 ビデオ出力端子 12 オーディオ出力端子 13 回転ヘッド装置 15 磁気テープ 23,31,33 固定磁気ヘッド 24,47 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/10 E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドを有してなる第1の記録手段
    と、 固定ヘッドを有してなる第2の記録手段とを有し、 上記第1の記録手段によってテープ状記録媒体の傾斜記
    録トラックに第1の信号を記録すると共に、上記第2の
    記録手段によって上記テープ状記録媒体の長手方向記録
    トラックに上記第1の信号と同一種類の第2の信号を記
    録することを特徴とする信号記録装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の信号は、上記第1の信号と同
    一内容の信号であることを特徴とする請求項1に記載の
    信号記録装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の信号は、上記第1の信号とは
    異なる内容の信号であることを特徴とする請求項1に記
    載の信号記録装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の信号はデータ圧縮処理された
    ディジタルデータであることを特徴とする請求項1に記
    載の信号記録装置。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2の信号は、それぞれ
    異なる圧縮率でデータ圧縮処理されたディジタルデータ
    であることを特徴とする請求項1に記載の信号記録装
    置。
  6. 【請求項6】 上記第2の信号は、連続した信号が間引
    き処理されて得られる信号であることを特徴とする請求
    項1に記載の信号記録装置。
  7. 【請求項7】 上記第1および第2の信号はビデオ信号
    であり、 上記間引き処理ではフィールド単位またはフレーム単位
    でビデオ信号が間引かれることを特徴とする請求項6に
    記載の信号記録装置。
  8. 【請求項8】 回転ヘッドを有してなる第1の再生手段
    と、 固定ヘッドを有してなる第2の再生手段とを有し、 上記第1の再生手段によってテープ状記録媒体の傾斜記
    録トラックより第1の信号を再生すると共に、上記第2
    の再生手段によって上記テープ状記録媒体の長手方向記
    録トラックより上記第1の信号と同一種類の第2の信号
    を再生することを特徴とする信号再生装置。
  9. 【請求項9】 傾斜記録トラックおよび長手方向記録ト
    ラックを有し、 上記傾斜記録トラックに第1の信号が記録されると共
    に、上記長手方向記録トラックに上記第1の信号と同一
    種類の第2の信号が記録されてなるテープ状記録媒体。
  10. 【請求項10】 上記第1および第2の信号はそれぞれ
    同一内容のビデオ信号であることを特徴とする請求項9
    に記載のテープ状記録媒体。
JP7106466A 1995-04-28 1995-04-28 信号記録装置、信号再生装置およびテープ状記録媒体 Pending JPH08306135A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04325969A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Olympus Optical Co Ltd 動画像データのデジタル記録再生装置
JPH05304653A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Toshiba Corp 画像ファイル装置
JPH06209447A (ja) * 1992-07-14 1994-07-26 Samsung Electron Co Ltd ディジタルビデオ信号記録再生方法及びその装置

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