JPH08306053A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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Publication number
JPH08306053A
JPH08306053A JP13262895A JP13262895A JPH08306053A JP H08306053 A JPH08306053 A JP H08306053A JP 13262895 A JP13262895 A JP 13262895A JP 13262895 A JP13262895 A JP 13262895A JP H08306053 A JPH08306053 A JP H08306053A
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focus error
signal
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Application number
JP13262895A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長時間、待機状態に保持された場合でも記録媒
体の特性劣化を有効に回避でき、待機状態から、安定か
つ短時間で記録媒体をアクセスすることができる光記録
再生装置を提案する。 【構成】フォーカスエラー信号FEの極性に対する光学
系6及び情報記録面(2)間の距離の変位方向が、記録
再生時と反転するようにフォーカス制御の動作を切り換
え、かつこのフォーカスエラー信号FEの信号レベルが
0レベルより変位した基準レベルV1(−V2)になる
ようにフォーカス制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録再生装置に関
し、ライトワンス型の光ディスク装置等において、例え
ばフォーカスエラー信号の極性を切り換えると共にオフ
セット電圧を重畳して故意にデフォーカスの状態を形成
することにより、長時間、待機状態に保持された場合で
も光ディスクの特性劣化を有効に回避することができ、
かつこの待機状態から、安定かつ短時間で光ディスクを
アクセスすることができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、ライトワンス型の光ディスク装置
においては、長時間、待機状態に保持された場合、レー
ザービームの光量を低減する等の処理により、光ディス
クの特性劣化を有効に回避するようになされている。
【0003】すなわちこの種の光ディスクは、レーザー
ビームを用いた加熱により情報記録面の結晶構造が非晶
質構造から合金構造に局所的に変化され、これにより情
報記録面に順次ピット列が形成されて所望のデータが記
録される。従ってこの種の光ディスクでは、再生時にお
いてもレーザービームの照射が継続され、情報記録面が
継続して加熱されると、その分僅かではあるがレーザー
ビーム照射位置の結晶構造が変化し、光ディスクの特性
が劣化するようになる。具体的には、この特性の劣化
は、再生時、再生信号のSN比の劣化として検知され、
このSN比の劣化は、エラーレートの劣化に結び付く。
【0004】このためこの種の光ディスク装置は、規定
時間以上、アクセスコマンドが入力されない場合、すな
わち長時間待機状態に保持される場合、レーザービーム
の光量を再生時の光量より一段と低減し、これによりレ
ーザービーム照射位置の温度上昇を一段と低減し、光デ
ィスクの特性劣化を有効に回避するようになされてい
る。
【0005】またこれに代えて光ディスク装置は、長時
間待機状態に保持される場合、レーザービームの照射自
体を停止制御し、また規定の退避領域にレーザービーム
照射位置を移動させ、これにより光ディスクの特性劣化
を有効に回避するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようにし
て光ディスクの特性劣化を回避する場合、何れの手法を
適用した場合でも、実用上未だ不十分な問題がある。
【0007】すなわちレーザービームの照射自体を停止
する場合、待機時においては、フォーカス制御すること
が困難になることにより、光ピックアップの対物レンズ
を規定の退避位置に退避させることになる。このためこ
の場合アクセスコマンドに対応して改めてフォーカスサ
ーチの処理を実行して、フォーカスサーボをロックさせ
る必要があり、通常の光ディスク装置では、このフォー
カスサーチの処理に2〜3秒の時間を要する欠点があっ
た。
【0008】このためこのようにレーザービームの照射
自体を停止する場合にあっては、アクセスに時間を要す
る問題があった。
【0009】これに対して規定の退避領域にレーザービ
ーム照射位置を退避させる場合、アクセスコマンドに応
動して退避領域から光ピックアップをシークさせる必要
があり、その分アクセスに時間を要する問題がある。
【0010】またレーザービームの光量を再生時の光量
より一段と低減する場合、その分光ディスクより得られ
る戻り光の光量も低減することにより、フォーカスエラ
ー信号、トラッキングエラー信号等の信号レベル、SN
比が低下し、フォーカス制御、トラッキング制御が不安
定になる問題がある。このため外乱によりいわゆるサー
ボ外れの現象が発生し易くなり、一旦サーボ外れの現象
が発生すると、結局、レーザービームの照射自体を停止
する場合と同様にアクセス時間が長くなる。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、長時間、待機状態に保持された場合でも記録媒体の
特性劣化を有効に回避することができ、かつこの待機状
態から、安定かつ短時間に記録媒体をアクセスすること
ができる光記録再生装置を提案しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、光ビームにより記録媒体に所望の
データを記録し、又は記録媒体に記録したデータを再生
する光記録再生装置において、先の記録媒体に照射した
光ビームの戻り光に基づいてフォーカスエラー信号を生
成し、記録再生時は、このフォーカスエラー信号の信号
レベルがほぼ0レベルになるようにフォーカス制御し、
待機時は、このフォーカスエラー信号の極性に対する光
学系及び情報記録面間の距離の変位方向が、記録再生時
と反転するようにフォーカス制御の動作を切り換え、ま
たフォーカスエラー信号の信号レベルが0レベルより変
位した基準レベルになるようにフォーカス制御し、記録
再生時のフォーカス制御の動作を、待機時のフォーカス
制御の動作に切り換えるようにする。
【0013】より具体的には、フォーカスエラー信号の
信号レベルを反転する反転増幅回路と、この反転増幅回
路の入力信号又は出力信号にオフセット電圧を加算する
加算回路とを有し、待機時は、フォーカスエラー信号に
代えて、先の反転増幅回路又は加算回路の出力信号に応
じてフォーカス制御することにより実現する。
【0014】これらの場合に、フォーカスエラー信号の
極性の正側及び負側に対応した正側及び負側の基準信号
レベルを設定し、フォーカスエラー信号の極性に対する
光学系及び情報記録面間の距離の変位方向に対応して、
又はフォーカスエラー信号の極性に対応して、先の正側
又は負側の基準信号レベルで基準レベルを切り換える。
【0015】またこれら正側及び負側の基準信号レベル
を、フォーカスサーチの際に検出されるフォーカスエラ
ー信号のピークレベルに応じて設定する。
【0016】
【作用】記録再生時は、フォーカスエラー信号の信号レ
ベルがほぼ0レベルになるようにフォーカス制御して、
ジャストフォーカスの状態を維持することができる。こ
れに対してフォーカスエラー信号の信号レベルが0レベ
ルより変位した基準レベルになるように対物レンズをフ
ォーカス制御すれば、この基準レベルで決まるデフォー
カス量になるように維持することができる。このときフ
ォーカスエラー信号の極性に対する光学系及び情報記録
面間の距離の変位方向が、記録再生時と反転するように
動作を切り換えれば、フォーカス制御における不安定な
領域と安定な領域とを切り換えることができ、デフォー
カス量を大きく設定しても、安定な領域においてフォー
カス制御することができる。
【0017】より具体的に反転増幅回路と、オフセット
電圧を加算する加算回路とにより、フォーカスエラー信
号に代えてフォーカス制御すれば、従来のサーボ系の構
成にこれら反転増幅回路及び加算回路を加えるだけの構
成で実現できる。
【0018】これらの場合に、フォーカスエラー信号の
極性の正側及び負側に対応した正側及び負側の基準信号
レベルを設定し、フォーカスエラー信号の極性に対する
光学系及び情報記録面間の距離の変位方向に対応して、
又はフォーカスエラー信号の極性に対応して、先の基準
レベルを切り換えれば、前ピン側及び後ピン側に対応し
て待機時のデフォーカスの状態を形成できる。
【0019】またこれら正側及び負側の基準信号レベル
を、フォーカスサーチの際に検出されるフォーカスエラ
ー信号のピークレベルに応じて設定すれば、記録媒体の
反射率等に対応して設定することができる。
【0020】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施
例を詳述する。
【0021】図1は、本発明の一実施例に係る光ディス
ク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置1
は、ホストコンピュータ3から出力されるコマンドに応
動して動作を切り換え、このホストコンピュータ3から
入力される書き込みデータD1を光ディスク2に記録
し、また光ディスク2に記録されたデータD1を再生し
てホストコンピュータ3に出力する。
【0022】ここでこの光ディスク2は、いわゆるライ
トワンス側の光ディスクでなり、ポリカーボネート等の
ディスク状基板上に、非晶質構造の情報記録面が形成さ
れた後、保護膜が付着されて形成され、これによりこの
非晶質構造の情報記録面を局所的に熱変化させて所望の
データを記録できるようになされている。光ディスク装
置1では、この光ディスク2をスピンドルモータ4にチ
ャッキングして保持し、このスピンドルモータ4により
規定の回転速度で回転駆動する。
【0023】光ピックアップ5は、所定のシーク機構に
より光ディスク2の半径方向に可動できるように保持さ
れ、内蔵のレーザーダイオードからレーザービームL1
を射出する。さらに光ピックアップ5は、このレーザー
ビームL1を対物レンズ6により光ディスク2の情報記
録面に集光し、この対物レンズ6を規定の駆動信号によ
り上下左右に可動できるように保持する。
【0024】これにより光ピックアップ5は、対物レン
ズ6を上下に可動して、フォーカスサーチの処理を実行
し、またフォーカス制御できるようになされ、さらに対
物レンズ6を左右に可動してトラッキング制御できるよ
うになされている。
【0025】さらに光ピックアップ5は、光ディスク2
より得られるレーザービームL1の戻り光をこの対物レ
ンズ6により集光し、規定の光学系を介して受光素子に
て受光する。この受光素子は、受光面が分割されて形成
され、分割された各受光面の受光結果を出力するように
なされている。光ピックアップ5は、内蔵の信号処理回
路において、この各受光面の出力信号を電流電圧変換処
理した後、規定の利得で増幅し、続いてマトリックス演
算の処理を実行する。
【0026】これにより光ピックアップ5は、トラッキ
ングエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキン
グエラー信号TE、デフォーカス量に応じて信号レベル
が変化するフォーカスエラー信号FE、戻り光の光量に
応じて信号レベルが変化する再生信号RF等を検出でき
るようになされている。
【0027】再生信号処理回路8は、再生時、この再生
信号RFより再生クロックを検出し、この再生クロック
を基準にして再生信号RFを処理することにより、光デ
ィスク2に記録されたデータを再生し、この再生データ
をコントローラ9に出力する。
【0028】コントローラ9は、この再生信号処理回路
8より出力される再生データに対して誤り訂正等の処理
を実行し、処理結果でなる読み出しデータD1をホスト
コンピュータ3に出力する。これにより光ディスク装置
1では、ホストコンピュータ3の要求に応じて光ディス
ク2に記録されたデータD1を再生して出力するように
なされている。
【0029】これに対して書き込み時、コントローラ9
は、ホストコンピュータ3より入力される書き込みデー
タD1を規定のデータ構造に変換した後、シリアルデー
タに変換して出力する。
【0030】駆動回路10は、このコントローラ9の出
力データに応じて光ピックアップ5に駆動信号を出力
し、これによりこの出力データの論理レベルに対応して
レーザービームL1の光量を再生時の光量から書き込み
時の光量に立ち上げる。これにより光ディスク装置1で
は、ホストコンピュータ3より入力された書き込みデー
タD1に応じて光ディスク2に順次ピットを形成し、こ
のデータD1を光ディスク2に記録できるようになされ
ている。
【0031】このように記録再生する際、また待機状態
に保持されている際、光ディスク装置1では、サーボ回
路11により光ピックアップ5の対物レンズ6を可動
し、フォーカス制御、トラッキング制御の処理を実行す
る。
【0032】すなわちサーボ回路11は、トラッキング
エラー信号TEの信号レベルが0レベルになるように、
対物レンズ6を光ディスク2の半径方向(すなわち左右
方向でなる)に可動し、これによりトラッキング制御す
る。さらにサーボ回路11は、デフォーカス回路12を
通じて得られるフォーカスエラー信号FEの信号レベル
が0レベルになるように、対物レンズ6を上下方向に可
動し、これによりフォーカス制御する。
【0033】さらに動作開始時、サーボ回路11は、シ
ステム制御回路14より出力されるコントロールデータ
に応動してフォーカスサーチ処理を実行する。このフォ
ーカスサーチ処理において、サーボ回路11は、フォー
カスエラー信号FEに代えて、内蔵の駆動信号生成回路
により生成したフォーカスサーチ信号により対物レンズ
6を可動し、これにより対物レンズ6を規定の退避位置
より光ディスク2の情報記録面側に徐々に移動させる。
【0034】これによりサーボ回路11は、図2に示す
ように、対物レンズ6の変位に追従して、始めに光ディ
スク2のディスク表面(メディア表面でなる)から得ら
れる戻り光により信号レベルが小さくS字状に変化した
後、続いて情報記録面から得られる戻り光により信号レ
ベルが大きくS字状に変化するフォーカスエラー信号F
Eを得ることができる。
【0035】サーボ回路11は、この情報記録面から得
られる戻り光によりフォーカスエラー信号FEの信号レ
ベルが0レベルを横切る近傍で、システム制御回路14
から出力されるコントロールデータに応動してフォーカ
スサーチ信号からフォーカスエラー信号FEに対物レン
ズ6の駆動基準を切り換え、これによりフォーカスサー
チの処理を完了し、フォーカスサーボのロック状態を形
成する。
【0036】このときサーボ回路11は、システム制御
回路14により制御されて、矢印Aで示すように、フォ
ーカスエラー信号FEの信号レベルが、一旦このフォー
カスサーボのロック位置を越えて、負側のピークレベル
P2を通過するように、フォーカスサーチ信号を徐々に
立ち上げて対物レンズ6を可動した後、対物レンズ6の
移動方向が逆転するように、フォーカスサーチ信号の信
号レベルを徐々に立ち下げる。
【0037】これによりサーボ回路11は、フォーカス
サーチの際、フォーカスエラー信号FEの正側及び負側
のピークレベルP1及びP2を検出することができるよ
うに、対物レンズ6を可動するようになされている。
【0038】デフォーカス回路12(図1)は、選択回
路15を介して、光ピックアップ5より出力されるフォ
ーカスエラー信号FEをサーボ回路11に出力する。こ
こでこの選択回路15は、システム制御回路14により
制御されて接点を切り換える。これにより光ディスク装
置1では、記録再生時、サーボ回路11により、このフ
ォーカスエラー信号FEの信号レベルが0レベルになる
ように対物レンズ6を可動して、ジャストフォーカスの
状態を形成できるようになされている。
【0039】さらに図3に示すように、デフォーカス回
路12は、基準電圧発生回路16において、フォーカス
サーチ時、フォーカスエラー信号FEの正側ピークレベ
ルP1及び負側ピークレベルP2を検出し、このピーク
レベルP1及びP2より次式、
【数1】
【数2】 の演算処理を実行し、それぞれ正側及び負側ピークレベ
ルP1及びP2のほぼ1/2の電位でなる第1及び第2
の基準レベルV1及びV2を検出する。
【0040】これにより基準電圧発生回路16は、光デ
ィスク2の反射率等によって変化するピークレベルP1
及びP2に対応して、第1及び第2の基準レベルV1及
びV2を設定し、この第1及び第2の基準レベルV1及
びV2より−V1〔V〕で表される第1の基準電圧と、
V2〔V〕で表される第2の基準電圧とを選択回路17
に出力する。
【0041】比較回路18は、反転入力端を接地すると
共に、フォーカスエラー信号FEを非反転入力端に入力
する演算増幅回路で形成され、比較結果により選択回路
17の接点を切り換える。これにより比較回路18は、
フォーカスエラー信号FEの信号レベルが0レベルを越
えて正側に立ち上がっている期間の間、選択回路17よ
り第1の基準電圧−V1を選択出力するのに対し、フォ
ーカスエラー信号FEの信号レベルが0レベルを越えて
負側に立ち下がっている期間の間、選択回路17より第
2の基準電圧V2を選択出力する。
【0042】反転増幅回路19は、利得が−1に選定さ
れ、フォーカスエラー信号FEの極性を反転して出力す
る。加算回路20は、この反転増幅回路19の出力信号
と選択回路17の出力信号とを加算して選択回路15に
出力し、この選択回路15は、待機モードにおいて、フ
ォーカスエラー信号FEに代えて、この加算回路20の
出力信号をサーボ回路11に出力する。
【0043】これにより光ディスク装置1では、待機モ
ードにおいて、フォーカスエラー信号FEに代えて、加
算回路20の出力信号レベルが0レベルになるように対
物レンズ6を上下に可動し、これらによりフォーカスエ
ラー信号FEの極性を反転させると共に、基準電圧−V
1又はV2分だけフォーカスエラー信号をオフセットさ
せてフォーカス制御するようになされている。
【0044】すなわち図4に示すように、単に、フォー
カスエラー信号FEに電圧−V1〔V〕を加算してフォ
ーカスエラー信号FEを負側にオフセットさせれば、サ
ーボ回路11においては、フォーカスエラー信号FEの
信号レベルが電圧V1〔V〕になるように対物レンズ6
を上下に可動することになる。またこれとは逆にフォー
カスエラー信号FEに電圧V2〔V〕を加算してフォー
カスエラー信号FEを正側にオフセットさせれば、サー
ボ回路11においては、フォーカスエラー信号の信号レ
ベルが−V2〔V〕になるように対物レンズ6を上下に
可動することになる。
【0045】これにより図5に示すように、レーザービ
ームL1においては、それぞれ電圧V1及びV2に対応
する距離Δ1及びΔ2だけデフォーカスして情報記録面
に照射されることになり、その分光ディスク2では、単
位面積当たりのレーザービーム光量が低減される。従っ
て光ディスク2では、このレーザービーム光量が低減さ
れた分、温度上昇を低減でき、特性劣化を有効に回避す
ることができる。
【0046】またレーザービームLIの照射が継続され
ていることにより、光ディスク装置では、ジャストトラ
ッキングの状態を維持し得、さらにフォーカスエラー信
号のオフセットを中止して短時間でジャストフォーカス
の状態を形成することができる。従って単にフォーカス
エラー信号FEをオフセットさせるだけでも、光ディス
クの特性劣化を有効に回避することができ、かつこの待
機状態から、短時間で光ディスクをアクセスできる。
【0047】ところが単にフォーカスエラー信号FEを
オフセットさせただけの場合、その分フォーカスエラー
信号FEのピークレベルP1又はP2に対して制御目標
電圧V1又は−V2が近接して設定されることになり、
外乱に対する裕度が小さくなる欠点がある。
【0048】すなわち通常、サーボ回路は、この正側及
び負側のピークレベルP1及びP2間において、フォー
カスエラー信号FEの変位に対応する対物レンズ6の可
動方向が、フォーカスエラー信号FEの信号レベルを0
レベルに収束させる方向でなることにより、単にフォー
カスエラー信号FEをオフセットさせただけの場合、ピ
ークレベルP1及びP2間に、フォーカスエラー信号F
Eの信号レベルを目標レベルを収束させる安定領域が形
成される。
【0049】これに対してピークレベルP1及びP2間
の外側の領域においては、対物レンズ6の変位方向に対
するフォーカスエラー信号FEの傾きが切り換わること
により、サーボ回路では、制御目標電圧より遠ざかる方
向に対物レンズ6を可動し、不安定領域が形成される。
【0050】これにより図6に示すように、単にフォー
カスエラー信号FEを負側に電圧V1〔V〕だけオフセ
ットさせて点M1を制御目標に設定する場合でも、フォ
ーカスエラー信号FEにてピークレベルP1以下の範囲
で外乱により対物レンズ6が変位すると、サーボ回路
は、フォーカスエラー信号FEの信号レベルがV1
〔V〕に収束するように対物レンズ6を可動することが
できる。
【0051】また外乱による対物レンズ6の変位がピー
クレベルP1を越え、電圧V1に対応する距離Δ3より
小さい場合、サーボ回路は、この距離Δ3の位置M2か
ら同様に電圧V1に対応する位置M1までの範囲におい
ては、位置M2から遠ざかるように対物レンズ6を可動
し、ピークレベルP1を越え、フォーカスエラー信号F
Eの信号レベルがV1〔V〕に収束するように対物レン
ズ6を可動することができる。これによりこの範囲にお
いては、矢印bで示すように、正しい制御目標M1に対
物レンズ6を可動することができる。
【0052】これに対して距離Δ3より対物レンズ6が
大きく変位すると、制御目標V1の位置より遠ざかる方
向がピークレベルP1より遠ざかる方向でなることによ
り、サーボ回路では、矢印cで示すように対物レンズ6
を可動し、結局、正しい制御目標M1に収束するように
対物レンズ6を可動することが困難になる。従ってこの
場合対物レンズ6は、フォーカスサーチの開始位置近辺
まで変位し、光ディスク装置では、改めてフォーカスサ
ーチの処理を実行してフォーカスサーボをロックさせる
ことになる。
【0053】またこれとは逆に図7に示すように、単に
フォーカスエラー信号FEを正側に電圧V2〔V〕だけ
オフセットさせて点M3を制御目標に設定する場合、矢
印dで示すように同様に制御目標M3より対物レンズ6
が点P2より遠ざかる方向に大きく変位し、電圧V2に
対応する点M4を過ぎると、サーボ回路では、正しい制
御目標M3に収束するように対物レンズ6を可動するこ
とが困難になり、この場合は対物レンズ6が光ディスク
2側に大きく変位し、光ピックアップ5の一部が光ディ
スク2に衝突する恐れもある。
【0054】これにより単にフォーカスエラー信号FE
をオフセットしただけでは、待機状態から、安定かつ短
時間に光ディスク2をアクセスすることが困難になるこ
とがわかる。
【0055】これに対してこの実施例のように、フォー
カスエラー信号FEをオフセットさせると共に、反転増
幅回路19によりフォーカスエラー信号FEの極性を反
転させれば、安定領域と不安定領域とを入れ換えること
ができ、その分安定にデフォーカス状態を維持すること
ができる。
【0056】すなわち図8に示すように、この実施例に
おいては、フォーカスエラー信号FEの極性を反転させ
たことにより、フォーカスエラー信号FEの0レベルを
中心にした点M2及びM4間を不安定領域に設定するこ
とができ、これ以外の領域を安定領域に設定することが
できる。これによりそれぞれ電圧−V1又はV2を重畳
してフォーカスエラー信号FEをオフセットさせれば、
ピークレベルP1及びP2の外側の、ジャストフォーカ
スの位置より距離Δ5及びΔ6だけ離間した位置に対物
レンズ6を保持することができる。
【0057】これによりこの実施例では、ピークレベル
P1及びP2の外側に制御目標を設定できることにな
り、単にフォーカスエラー信号FEをオフセットしただ
けの場合に比して、等しいオフセット電圧でデフォーカ
ス量を大きく設定することができ、その分一段と光ディ
スク2の温度上昇を低減して特性劣化を低減することが
できる。
【0058】さらにこのように安定領域がピークレベル
P1及びP2の外側に形成されることにより、図9に示
すように、正側の制御目標M2に保持された状態で、外
乱により光ディスク2より離間する方向に対物レンズ6
が変位したとき、矢印fで示すように、制御目標M2方
向に対物レンズ6の変位を補正することができる。また
これとは逆に点M1を越えない範囲で光ディスク2に近
接するように対物レンズ6が変位した場合、矢印gで示
すように制御目標M2に対物レンズ6を可動することが
できる。
【0059】これに対して変位量が大きい場合、すなわ
ち外乱による加速度が大きく、点M1を越えた場合、矢
印hで示すように、フォーカスエラー信号FEは0レベ
ルを越えた後、負側のピークレベルP2をも越え、さら
に点M4を有価してフォーカスがはずれるようになる。
このようなフォーカスはずれを防止するため、以下の手
段を用いる。
【0060】デフォーカス回路12において、フォーカ
スエラー信号FEの信号レベルが0レベルを横切るタイ
ミングで、比較回路18によりフォーカスエラー信号F
Eに加算される基準電圧−V1が第2の基準電圧V2に
切り換わることにより、この基準レベルV2に対応する
位置M4が制御目標に設定され、この制御目標M4に対
物レンズ6の位置が収束される。これにより続く外乱に
対して、サーボ回路11は、矢印iで示すように、制御
目標が位置M2に設定されている場合と同様にレーザー
ビームL1をデフォーカス状態に保持するようにフォー
カス制御し、これにより安定にフォーカス制御すること
ができる。
【0061】このようにして待機モードにおいてフォー
カス制御につき、光ディスク装置1では、マイクロコン
ピュータ構成のシステム制御回路14により規定の処理
手順を実行し、これにより基準電圧−V1及びV2を設
定すると共に、全体の動作モードを切り換える。
【0062】すなわち図10に示すように、システム制
御回路14は、電源が投入されて光ディスク2が装填さ
れると、ステップSP1からステップSP2に移り、サ
ーボ回路11にコントロールデータを出力し、フォーカ
スサーチの処理を開始する。このフォーカスサーチの処
理においては、ステップSP3において、基準電圧発生
回路16により第1のピークレベルP1が検出されたか
否か判断され、否定結果が得られると、ステップSP3
が繰り返される。
【0063】これに対して第1のピークレベルP1が検
出されると、ステップSP3において肯定結果が得られ
ることにより、基準電圧発生回路16において、続くス
テップSP4の処理が実行され、第2のピークレベルP
2が検出されたか否か判断され、ここで否定結果が得ら
れると、ステップSP4の処理が繰り返される。
【0064】これに対して第2のピークレベルP2が検
出されると、ステップSP4において肯定結果が得られ
ることにより、基準電圧発生回路16において、続くス
テップSP5の処理が実行され、ここでこの検出したピ
ークレベルP1及びP2により(1)式及び(2)式の
演算処理が実行されて基準電圧−V1及びV2が設定さ
れる。このようにして基準電圧−V1及びV2が設定さ
れると、システム制御回路14は、続くステップSP6
においてサーボ回路11にコントロールデータを出力
し、フォーカスサーボがロックする位置まで対物レンズ
6を戻した後、ステップSP7においてこの処理手順を
終了する。
【0065】これにより光ディスク装置1では、装填さ
れた光ディスク2に応じて基準レベルV1及びV2を設
定し、待機モードにおいて、確実にフォーカス制御でき
るようになされている。
【0066】これに対して図11に示すように、動作状
態に立ち上がると、システム制御回路14は、ステップ
SP10からステップSP11に移り、ここでアクセス
コマンドが入力されたか否か判断する。ここで肯定結果
が得られるとシステム制御回路14は、ステップSP1
2に移り、ここでアクセスコマンドに対応したアクセス
処理を実行した後、ステップSP11に戻る。すなわち
このアクセス処理は、別途再生信号処理回路8より得ら
れるレーザービーム照射位置のアドレスデータを基準に
して目標の記録再生位置に光ピックアップをシークさせ
た後、再生信号処理回路8又は駆動回路10を駆動して
実行される。
【0067】これに対してステップSP11において否
定結果が得られると、システム制御回路14はステップ
SP13に移り、内蔵のタイマーによりアクセスコマン
ドが入力されない期間が所定期間経過したか否か判断す
る。ここで否定結果が得られると、システム制御回路1
4は、ステップSP11に戻り、上述の処理手順を繰り
返す。
【0068】これによりシステム制御回路14は、アク
セスコマンドが入力されない場合、ステップSP11−
SP13−SP11の処理手順を繰り返し、この期間が
所定期間になると、ステップSP13において肯定結果
が得られ、ステップSP14に移る。なおこの実施例で
は、アクセスコマンドが100〜200〔msec〕入
力されないと、ステップSP13において肯定結果が得
られるように設定されている。
【0069】システム制御回路14は、このステップS
P14において、デフォーカス回路12にコントロール
データを出力して選択回路15の接点を切り換え、これ
により極性を反転してなり、かつ基準電圧−V1又はV
2の分だけオフセットしてなるフォーカスエラー信号F
Eの信号レベルが0レベルになるように、フォーカス制
御の動作を切り換え、光ディスク装置1の動作モードを
待機モードに切り換える。これにより光ディスク装置1
において、レーザービームL1は、デフォーカスした状
態で、かつトラッキング制御された状態に安定に維持さ
れる。
【0070】続いてシステム制御回路14は、ステップ
SP15に移り、ここでアクセスコマンドが入力された
か否か判断し、否定結果が得られると、ステップSP1
6に移り、全体の動作モードを待機モードに維持したま
まステップSP15に戻る。これによりシステム制御回
路14は、全体の動作モードを待機モードに設定する
と、アクセスコマンドが入力されるまでステップSP1
5−SP16−SP15の処理手順を繰り返し、全体の
動作モードを待機モードに保持する。
【0071】これに対してアクセスコマンドが入力され
ると、ステップSP15において肯定結果が得られるこ
とにより、システム制御回路14は、ステップSP17
に移り、ここで選択回路15の接点を切り換えて待機モ
ードを解除した後、ステップSP18に移り、アクセス
処理を開始する。すなわちこのステップSP18におい
て、システム制御回路14は、再生信号処理回路8より
レーザービーム照射位置のアドレスを検出した後、この
アドレス検出結果に基づいてステップSP19で目標位
置までシークし、続いて記録又は再生処理を実行してス
テップSP11に戻る。
【0072】この待機モードを解除する際、光ディスク
装置1では、待機モードにおいて、極性を反転し、かつ
基準レベル−V1又はV2だけオフセットしてなるフォ
ーカスエラー信号FEの信号レベルが0レベルになるよ
うにフォーカス制御していたことにより、短時間で確実
にジャストフォーカスの状態を形成でき、これによりア
クセス時間を短縮することができる。なお実際に実験し
た結果によれば、この実施例の場合、待機モードを解除
して10〜20〔msec〕でジャストフォーカスの状
態を形成でき、これにより従来の各種手法に比して格段
的にアクセス時間を短縮できることが分かった。
【0073】以上の構成において、光ディスク2に照射
されるレーザービームL1は、書き込み時、記録に供す
るデータに対応して再生時の光量から書き込み時の光量
に間欠的に立ち上がり、これにより光ディスク2の情報
記録面を局所的に加熱して、結晶構造が局所的に合金構
造に変化してなるピットを形成し、所望のデータを記録
する。
【0074】これに対して再生時、レーザービームL1
は、一定光量で光ディスク2に照射され、戻り光の光量
に応じて信号レベルが変化する再生信号RFにより光デ
ィスク2に記録されたデータが再生される。
【0075】この記録再生、さらには待機状態におい
て、レーザービームL1は、光ピックアップ5に内蔵の
受光素子により戻り光が検出され、トラッキングエラー
量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信
号TE、デフォーカス量に応じて信号レベルが変化する
フォーカスエラー信号FEが検出され、このうちトラッ
キングエラー信号TEによりトラッキング制御される。
【0076】これに対してフォーカスエラー信号FE
は、記録再生時、デフォーカス回路12の選択回路15
を介してサーボ回路11に入力され、このサーボ回路1
1によりフォーカスエラー信号FEの信号レベルが0レ
ベルになるように対物レンズ6が上下に可動される。こ
れによりレーザービームL1は、記録再生時、ジャスト
フォーカスの状態に維持されるようにフォーカス制御さ
れる。
【0077】これに対して所定期間アクセスコマンドが
入力されない場合、光ディスク装置1は、待機モードに
動作モードが切り換わり、レーザービームL1において
は、フォーカス制御の動作が切り換わる。
【0078】ここでフォーカスエラー信号FEは、予め
フォーカスサーチ時、基準電圧発生回路16において正
側及び負側のピークレベルP1及びP2が検出され、こ
のピークレベルP1及びP2より(1)式及び(2)式
の演算処理が実行されてピークレベルP1及びP2のほ
ぼ1/2の信号レベルでなる第1及び第2の基準電圧−
V1及びV2が形成される。
【0079】フォーカスエラー信号FEは、反転増幅回
路19により極性が反転された後、比較回路18により
極性が検出され、信号レベルが0レベルより立ち上がっ
ているとき、加算回路20において基準電圧−V1が加
算されてオフセットされ、また0レベルより立ち下がっ
ているとき、加算回路20において基準電圧V2が加算
されてオフセットされ、これらの処理を受けたフォーカ
スエラー信号FEが選択回路15を介してサーボ回路1
1に入力される。
【0080】これによりレーザービームL1は、この待
機モードにおいて、これらの処理を受けたフォーカスエ
ラー信号の信号レベルが0レベルになるように、すなわ
ちフォーカスエラー信号FEの信号レベルがV1又は−
V2になるように、サーボ回路11によりフォーカス制
御される。
【0081】これによりレーザービームL1は、基準電
圧−V1又はV2の分だけデフォーカス状態に保持さ
れ、その分エネルギー密度が低下することにより、光デ
ィスク2の加熱が低減され、光ディスク2の特性劣化が
低減される。
【0082】このときフォーカスエラー信号FEの極性
が反転されていることにより、さらに加算回路20に入
力される基準電圧−V1又はV2がフォーカスエラー信
号FEの極性により切り換えられることにより、安定に
デフォーカス状態を維持でき、その分続くアクセス時、
短時間でジャストフォーカスの状態を形成することがで
きる。さらにこれに加えて待機モードにおいて、トラッ
キングサーボをロック状態に維持できることにより、こ
れによってもアクセス時間を短縮することができる。ま
たフォーカスエラー信号の極性が反転されていることに
より、デフォーカス量も大きな値に維持し得、その分特
性劣化を格段的に低減することができる。
【0083】さらにフォーカスサーチ時に検出したピー
クレベルP1及びP2を基準にして制御目標となる基準
電圧−V1及びV2を設定したことにより、光ディスク
2の反射率等の応じて変化するフォーカスエラー信号F
Eのばらつきに対応して安定にフォーカス制御すること
ができる。
【0084】以上の構成によれば、規定時間以上アクセ
スコマンドが入力されない場合、全体の動作モードを待
機モードに切り換え、フォーカスエラー信号の極性を反
転し、かつオフセットしてフォーカス制御することによ
り、安定にデフォーカス状態を維持でき、その分光ディ
スク2の特性劣化を低減することができる。従って一旦
記録したデータについて、エラーレートの劣化を有効に
回避でき、光ディスク装置全体の信頼性を向上すること
ができる。
【0085】このときフォーカスエラー信号FEの極性
に応じて、オフセットの電圧(すなわち基準電圧−V1
及びV2でなる)を切り換えることにより、大きな外乱
が発生した場合でも、安定にデフォーカス状態を維持す
ることができる。
【0086】さらにこのときこの基準電圧−V1及びV
2をフォーカスサーチ時に検出したピークレベルより設
定したことにより、光ディスクによって反射率等が変化
する場合でも、各光ディスクに対応した適切な基準電圧
−V1及びV2を設定することができ、その分安定にデ
フォーカス状態を維持することができる。
【0087】またデフォーカス回路にてフォーカスエラ
ー信号FEを処理したことにより、従来の光ディスク装
置の構成にデフォーカス回路12を付加するだけの簡易
な構成で光ディスクの特性劣化を有効に回避することが
できる。
【0088】なお上述の実施例においては、フォーカス
サーチ時に検出したピークレベルにより基準電圧−V1
及びV2を設定する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、実用上十分な範囲においては、この基準電
圧−V1及びV2を光ディスクによらず固定値に設定し
てもよい。
【0089】さらに上述の実施例においては、フォーカ
スエラー信号の極性を反転することにより、待機モード
において、フォーカスエラー信号の極性に対する対物レ
ンズ及び光ディスク間の距離の変位方向が、記録再生時
と反転するようにフォーカス制御を切り換える場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、対物レ
ンズ6を駆動する駆動信号の極性を切り換えることによ
り、フォーカスエラー信号の極性に対する対物レンズ及
び光ディスク間の距離の変位方向が、記録再生時と反転
するようにフォーカス制御を切り換える場合等、種々の
極性切り換え方法を広く適用することができる。
【0090】さらに上述の実施例においては、フォーカ
スエラー信号をオフセットさせることにより、フォーカ
スエラー信号の信号レベルが0レベルより変位した基準
レベルになるようにフォーカス制御する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えばサーボ回路にお
いて制御目標を0レベルから規定の基準レベルに切り換
えることにより、フォーカスエラー信号の信号レベルが
0レベルより変位した基準レベルになるようにフォーカ
ス制御する場合等、種々の制御方法を広く適用すること
ができる。
【0091】また上述の実施例においては、ライトワン
ス型の光ディスク2を用いて所望のデータを記録再生す
る光ディスク装置に本発明を適用した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、ライトワンス型の光ディ
スク2を用いた記録専用の光ディスク装置、再生専用の
光ディスク装置にも適用することができる。また結晶構
造の変化によるライトワンス型の光ディスク装置に限ら
ず、有機色素膜の組成変化を利用したライトワンス型の
光ディスク装置、さらには光磁気ディスク装置等の熱磁
気記録による光ディスク装置、さらにはカード状、テー
プ状の記録媒体にレーザービームを照射して所望のデー
タを記録し、又は再生する光記録再生装置に広く適用す
ることができる。
【0092】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、待機時、
フォーカスエラー信号の極性に対する光学系及び情報記
録面間の距離の変位方向が、記録再生時と反転するよう
にフォーカス制御の動作を切り換え、またフォーカスエ
ラー信号の信号レベルが0レベルより変位した基準レベ
ルになるようにフォーカス制御することにより、安定に
デフォーカス状態を形成でき、これによりレーザービー
ムのエネルギー密度を低減できる。従って長時間、待機
状態に保持された場合でも記録媒体の特性劣化を低減す
ることができる。また安定にデフォーカス状態に維持で
きることにより、短時間でジャストフォーカスの状態を
形成でき、その分アクセスに要する時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光ディスク装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置のフォーカスサーチ処理
の説明に供する特性曲線図である。
【図3】図1の光ディスク装置のフォーカス制御の説明
に供する特性曲線図である。
【図4】通常の動作状態におけるフォーカスエラー信号
と安定領域、不安定領域との説明に供する特性曲線図で
ある。
【図5】図1の光ディスク装置のデフォーカス状態の説
明に供する断面図である。
【図6】フォーカスエラー信号を単にオフセットさせた
フォーカス制御の説明に供する特性曲線図である。
【図7】図6について説明した場合と逆方向の外乱が発
生した場合の説明に供する特性曲線図である。
【図8】図1の光ディスク装置の待機モードにおけるフ
ォーカスエラー信号と安定領域、不安定領域との説明に
供する特性曲線図である。
【図9】図1の光ディスク装置の待機モードにおけフォ
ーカス制御の説明に供する特性曲線図である。
【図10】図1の光ディスク装置のフォーカスサーチ処
理の説明に供するフローチャートである。
【図11】図1の光ディスク装置の動作モードの切り換
えの説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 光ディスク 5 光ピックアップ 6 対物レンズ 11 サーボ回路 12 デフォーカス回路 14 システム制御回路 15、17 選択回路 16 基準電圧発生回路 18 比較回路 19 反転増幅回路 20 加算回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体の情報記録面に規定の光学系を介
    して光ビームを集光し、前記記録媒体に所望のデータを
    記録し、又は前記記録媒体に記録したデータを再生する
    光記録再生装置において、 前記記録媒体に照射した光ビームの戻り光に基づいて、
    前記情報記録面における前記光ビームのデフォーカス量
    に応じて信号レベルが変化するフォーカスエラー信号を
    生成し、 記録再生時、 前記フォーカスエラー信号の信号レベルがほぼ0レベル
    になるように、フォーカス制御し、 待機時、 前記記録再生時のフォーカス制御の動作を、待機モード
    のフォーカス制御の動作に切り換え、 前記待機モードのフォーカス制御は、 前記フォーカスエラー信号の極性に対する前記光学系及
    び前記情報記録面間の距離の変位方向が、記録再生時と
    反転するようにフォーカス制御を切り換えると共に、前
    記フォーカスエラー信号の信号レベルが0レベルより変
    位した基準レベルになるようにフォーカス制御すること
    を特徴とする光記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記フォーカスエラー信号の信号レベルを
    反転する反転増幅回路と、 前記反転増幅回路の入力信号又は出力信号にオフセット
    電圧を加算する加算回路とを有し、 待機時、前記フォーカスエラー信号に代えて、前記反転
    増幅回路又は加算回路の出力信号に応じてフォーカス制
    御することにより、 前記記録再生時のフォーカス制御の動作を、待機時のフ
    ォーカス制御の動作に切り換えることを特徴とする請求
    項1に記載の光記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記フォーカスエラー信号の極性の正側及
    び負側に対応した正側及び負側の基準信号レベルが設定
    され、前記フォーカスエラー信号の極性に対する前記光
    学系及び前記情報記録面間の距離の変位方向に対応し
    て、前記正側又は負側の基準信号レベルで前記基準レベ
    ルを切り換えることを特徴とする請求項1に記載の光記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】前記フォーカスエラー信号の極性の正側及
    び負側に対応した正側及び負側の基準信号レベルが設定
    され、前記フォーカスエラー信号の極性に対応して、前
    記正側又は負側の基準信号レベルで前記基準レベルを切
    り換えることを特徴とする請求項2に記載の光記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】前記正側及び負側の基準信号レベルを、フ
    ォーカスサーチの際に検出されるフォーカスエラー信号
    のピークレベルに応じて設定することを特徴とする請求
    項3に記載の光記録再生装置。
  6. 【請求項6】前記正側及び負側の基準信号レベルを、フ
    ォーカスサーチの際に検出されるフォーカスエラー信号
    のピークレベルに応じて設定することを特徴とする請求
    項4に記載の光記録再生装置。
JP13262895A 1995-05-08 1995-05-08 光記録再生装置 Pending JPH08306053A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071398A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Pioneer Electronic Corp 光ピックアップ装置及び光記録媒体再生装置
JP2009059470A (ja) * 2008-12-15 2009-03-19 Sony Corp 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法
JP2009110652A (ja) * 2008-12-15 2009-05-21 Sony Corp 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置

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JP4687783B2 (ja) * 2008-12-15 2011-05-25 ソニー株式会社 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置

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