JPH08305455A - ボール保持部品の製造方法 - Google Patents

ボール保持部品の製造方法

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Publication number
JPH08305455A
JPH08305455A JP10766595A JP10766595A JPH08305455A JP H08305455 A JPH08305455 A JP H08305455A JP 10766595 A JP10766595 A JP 10766595A JP 10766595 A JP10766595 A JP 10766595A JP H08305455 A JPH08305455 A JP H08305455A
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JP
Japan
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lock ball
ball holding
lock
diameter
opening
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Application number
JP10766595A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuki Yomoyama
厳 四方山
Kimimasa Nakagawa
公正 中川
Katsu Yoshitakagami
克 吉高神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/38Detents

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切換装置等におけるクリック機構に用いられ
るロック側部品であるボール保持部品の製造方法に関
し、一体組込型であっても組立てを容易にすることを目
的とする。 【構成】 ケース部材の一端側に開口を有する円筒状の
ロックボール保持部を成形し、このロックボール保持部
の開口端部を円筒部から漸近的にロックボール径よりも
小さな開口径に衝撃的に縮径し、前記ロックボール保持
部に順にスプリングとスプリングシートとを挿入し、こ
のスプリングシートの上にロックボールを載置し、この
ロックボール側から衝撃的に押圧して前記ロックボール
を前記ロックボール保持部内へ圧入するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切換装置等におけるクリ
ック機構に用いられるロック側部品であるボール保持部
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の低・高速切換あるいは2輪・4
輪切換等を行う切換装置におけるクリック機構は、シャ
フトに刻設されたロック溝と、このロック溝に落ち込ん
でシャフトを位置固定させるロックボールまたはロック
ピンとからなる。
【0003】例えば、変速機のシフトロック装置では、
図4に示すように、シフトレバー1を変速させるために
図中の左方向へ移動させると、シフトロッド2が同じ方
向へ移動するが、この時、シフトロッド2の端部に設け
られたロック溝3に入り込んでいるロックボール4は、
ケーシング5に穿設されたロック部材収納孔6の中をス
プリング7の弾発力に抗して上方へ移動し、そして、ロ
ック溝3の側面を乗り越えて隣接したロック溝8との間
に設けられている頂部に達し、さらにシフトロッド2が
左方向へ移動すると、ロックボール4が頂部から隣接し
たロック溝8側へと移動してスプリング7の付勢力に従
ってロック溝8に落ち込み、シフトフォーク9を所定の
変換位置に位置させて速度切換が行われる。
【0004】このようなシフトロック装置では、ロック
ボール4とスプリング7がケーシング5に穿設されたロ
ック部材収納孔6に直接挿入され、スプリング7を押圧
するとともに入口部を閉鎖するボルト10をロック部材
収納孔6に螺合してロック機構を形成する。このような
ロック部材収納孔6に直接ロックボール4とスプリング
7を挿入する形式のロック機構では、組付け作業に手間
がかかり工数が増加するため、より簡便に組付けられて
工数を削減することができるように、螺子部品に一体的
に組込んで形成させたロックボール機構のボール保持部
品がある。
【0005】この一体組込型のボール保持部品として
は、例えば、図5に示すようなものがある。このボール
保持部品の本体21は、一端に六角頭21aを有し、周
面にはケーシング側に螺合するためのねじ21bを設け
た、中空で太めのボルトを形成している。この本体21
の先端部21cを円筒形状に形成し、その先端21dは
ロール成形により縮径させている。本体21の中空部2
1eには、六角頭21a側から中空部21eの中へ、順
に、ボール22と、ボール22を押し付ける中空状の押
圧部材23と、押圧部材23をボール22側へ押し付け
るコイルスプリング24とを入れ、六角頭21a側の入
口部にスプリングストッパ25を取り付けて、一体組込
型のボール保持部品を形成する。
【0006】本体21内では、中空部21eの入口部に
取り付けるスプリングストッパ25によって、コイルス
プリング24を圧縮して封入することで、常時、コイル
スプリング24により押された押圧部材23がボール2
2にコイルスプリング24のばね付勢力を伝え、このば
ね付勢力によって押圧されているボール22は、縮径さ
れている先端21dで、外部へ飛び出す方向へ押しつけ
られ、相手部材26の案内溝26aに当接する。
【0007】このようなボール保持部品は、製作時に、
薄肉円筒に形成した先端部21cの先端21dをロール
加工により縮径させ、中空部21eには、六角頭21a
側の入口から順に、ボール22と、押圧部材23と、コ
イルスプリング24とを内部に挿入して入口部にスプリ
ングストッパ25を取り付けるようにしているため、ボ
ール22の先端からの出張量を微小誤差で保持すること
が困難であり、また、一般的には、組込作業において本
体21の内部に組み込むコイルスプリング24がばね付
勢力を作用させてスプリングストッパ25の取付けの邪
魔をするようになり、組付作業の作業性が悪い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の一体組込型
のボール保持部品においては、ボール22の本体先端部
からの出張量を調節することが難しく、しかもその組付
作業においてコイルスプリングが邪魔をして組付作業性
を悪くするという問題点があった。
【0009】本発明は、従来の技術における前記問題点
を解消するためのものであり、そのための課題は、一体
組込型であっても組立てを容易にするボール保持部品お
よびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を達成
できるようにするため以下のように構成する。すなわ
ち、請求項1記載のボール保持部品の製造方法は、ケー
ス部材の一端側に開口を有する円筒状のロックボール保
持部を成形し、このロックボール保持部の開口端部を外
周側から衝撃的に押圧して、円筒部から漸近的にロック
ボール径よりも小さな開口径に縮径し、前記ロックボー
ル保持部に順にスプリングとスプリングシートとを挿入
し、このスプリングシートの上にロックボールを載置
し、このロックボール側から押圧して前記ロックボール
を前記ロックボール保持部内へ圧入したことを特徴とす
る。
【0011】また、請求項2記載のボール保持部品の製
造方法は、ケース部材の一端側に開口を有する円筒状の
ロックボール保持部を成形し、円筒部からロックボール
径よりも小さな開口径になるまで漸近的に縮径する形状
に形成させた内面形状を有するパンチを、前記ロックボ
ール保持部の開口端部にセットし、このパンチに所定重
量の錘を落下させて、前記ロックボール保持部の開口端
部を円筒部から漸近的にロックボール径よりも小さな開
口径に縮径し、前記ロックボール保持部に順にスプリン
グとスプリングシートとを挿入し、このスプリングシー
トの上にロックボールを載置し、このロックボール側か
ら押圧して前記ロックボールを前記ロックボール保持部
内へ圧入したことを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載のボール保持部品の製
造方法は、ケース部材の一端側に開口を有する円筒状の
ロックボール保持部を塑性加工して成形し、円筒部から
ロックボール径よりも小さな開口径になるまで漸近的に
縮径する形状に形成させた内面形状を有するパンチを、
前記ロックボール保持部の開口端部にセットし、このパ
ンチに所定重量の錘を落下させて、前記ロックボール保
持部の開口端部形状をかしめ成形し、前記ロックボール
保持部にスプリングとスプリングシートとを挿入して圧
入治具に取り付け、前記スプリングシートの上にロック
ボールを載置し、このロックボールの上に圧入部材を載
置し、この圧入部材に所定重量の錘を落下させることに
より、前記ロックボールを前記ロックボール保持部内へ
圧入したことを特徴とする。
【0013】
【作用】このように構成したことにより、請求項1記載
のボール保持部品の製造方法を適用すると、ケース部材
の一端側に開口を有する円筒状のロックボール保持部を
成形し、このロックボール保持部の開口端部を外周側か
ら衝撃的に押圧して、円筒部から漸近的にロックボール
径よりも小さな開口径に縮径し、この開口端部を縮径し
たロックボール保持部に順にスプリングとスプリングシ
ートとを挿入し、このスプリングシートの上にロックボ
ールを載置し、このロックボール側から押圧して前記ロ
ックボールを前記ロックボール保持部内へ圧入して、ロ
ックボール径よりも小さな開口径のロックボール保持部
に、ばね付勢されたロックボールを収容させて一体化さ
せる。
【0014】また、請求項2記載のボール保持部品の製
造方法を適用すると、ケース部材の一端側に開口を有す
る円筒状のロックボール保持部を成形し、円筒部からロ
ックボール径よりも小さな開口径になるまで漸近的に縮
径する形状に形成させた内面形状を有するパンチを、前
記ロックボール保持部の開口端部にセットし、このパン
チに所定重量の錘を落下させて、前記ロックボール保持
部の開口端部を円筒部から漸近的にロックボール径より
も小さな開口径に縮径し、前記ロックボール保持部に順
にスプリングとスプリングシートとを挿入し、このスプ
リングシートの上にロックボールを載置し、このロック
ボール側から押圧して前記ロックボールを前記ロックボ
ール保持部内へ圧入したことにより、錘の落下距離を調
節可能にして、縮径する開口端部の加工精度を向上さ
せ、ロックボール保持部内へロックボールを圧入した後
の出張量を一定にさせる。
【0015】また、請求項3記載のボール保持部品の製
造方法を適用すると、ケース部材の一端側に開口を有す
る円筒状のロックボール保持部を塑性加工して成形し、
円筒部からロックボール径よりも小さな開口径になるま
で漸近的に縮径する形状に形成させた内面形状を有する
パンチを、前記ロックボール保持部の開口端部にセット
し、このパンチに所定重量の錘を落下させて、前記ロッ
クボール保持部の開口端部形状をかしめ成形し、前記ロ
ックボール保持部にスプリングとスプリングシートとを
挿入して圧入治具に取り付け、前記スプリングシートの
上にロックボールを載置し、このロックボールの上に圧
入部材を載置し、この圧入部材に所定重量の錘を落下さ
せることにより、前記ロックボールを前記ロックボール
保持部内へ圧入したことにより、ロックボール径よりも
小さな開口径のロックボール保持部にばね付勢されたロ
ックボールを収容して一体化させる。
【0016】
【実施例】本発明における以下の実施例では、ボール保
持部品をカートリッジ型にした場合について説明する。 〔実施例の構成〕図1は実施例におけるボール保持部品
の構成を示す図である。図示したボール保持部品30
は、一端を開口し他端を閉鎖させた筒形のロックボール
保持部31aを備えたケース部材31と、ロックボール
保持部31aの底部から開口側へ向けてばね付勢力を作
用させるスプリング32と、このスプリングの自由端側
に配設して開口端へ向けた面にボール受け面33aを形
成させたスプリングシート33と、該座部材に回転可能
に当接するロックボール34とからなる。
【0017】ケース部材31は、使用材料を炭素鋼等と
し、一端にボルト頭またはつまみ頭を形成し、他端にロ
ックボール保持部31aの開口を形成し、側周面にはケ
ーシング5に嵌合させるための圧入部を形成し、ロック
ボール保持部31aの形状を先端部が根元部より筒壁厚
を薄く形成させた、異なる厚みを有する薄肉円筒に形成
する。
【0018】ロックボール保持部31aは、ケース部材
31の長さの約2/3を占め、そのうちロックボール保
持部31aの長さの約半分を占める先端部分は薄肉部3
1bに形成し、残り約半分を占めるケース部材31の中
央部分を厚肉部31cに形成する。ロックボール保持部
31aの円筒部外径は12.5mmで、その円筒壁面の厚み
は、薄肉部31bを 1mm、厚肉部31cを1.25mmと
し、開口端が 0.7mmで奥へ 1.5mm入ったところで薄
肉部の厚みになるように開口端部31dを形成する。
【0019】ロックボール保持部31aの開口端部31
dは、開口端から 1.5mmまでの範囲につき外周側から
圧縮力を加えて、開口径がロックボール径よりも小さい
径になるまで径を漸近的に縮小させ、ロックボール保持
部31aに収容されるスプリングシート33およびロッ
クボール34が、ロックボール保持部31aの底部に収
容したスプリング32の付勢力により飛び出ることがな
いように、縮径した開口によって抑え込む。
【0020】このようなボール保持部品の製造方法は、
以下により行う。まず、ケース部材31の一端側に開口
を有する円筒状のロックボール保持部31aを冷間で塑
性加工して成形し、先端の外周側の角を切削加工により
所定角度で面取り加工する。この面取り部についての加
工誤差を、かしめ加工のパンチと同様の角度を有する接
触面を形成させた計測治具を使用して、設計上の標準位
置と測定時の当たり位置との変位量を測定し、その測定
結果に基づき、かしめ加工時に設定する錘の落下距離を
補正する。
【0021】そして、図2に示すように、開口を上に向
けたロックボール保持部31aの真上に、縮径させる開
口の傾斜角に見合う角度で内面を形成させた円錐穴35
aを有するカシメパンチ35を、円錐穴35aをロック
ボール保持部31a側に向けた状態でセットし、そのカ
シメパンチ35の軸部35bに外嵌した重量 2.6kgの
錘36を、カシメパンチ35の当たり面35cからの高
さが、予め実験により落下距離と開口径との関係として
求められた結果に従い、例えば開口径 9.7mmにする場
合にはおよそ65〜70mmとして、補正した落下距離に設
定してセットし(図2の(1))、その後、錘36をカシ
メパンチ35の当たり面35cに向けて落下させ、円錐
穴35aがロックボール保持部31aの開口端に衝突し
て外周側から均一に衝撃的な圧縮力を加え、その衝撃力
によって開口径をロックボール径よりも小径になるよう
に円筒部から漸近的に縮径されたコーン形状をなす開口
端部31dを成形する(図2の(2))。
【0022】つぎに、図3に示すように、ロックボール
保持部31aにその開口からスプリング32を挿入し、
その上からスプリングシート33を挿入し、そしてスプ
リング32とスプリングシート33とを挿入したケース
部材31を圧入治具37にセットし、この圧入治具37
にセットされた状態でスプリングシート33の上にロッ
クボール34を載せ、ロックボール34の真上から圧入
部材37aをセットするとともに、重量 3kgの錘38
を高さ約 100mmの位置にセットし(図3の(1))、そ
の後、錘38を圧入部材37aの上面に向けて落下さ
せ、ロックボール34を瞬時に縮径された開口端部31
dを通過させて、ロックボール保持部31aに押し込む
(図3の(2))。
【0023】ロックボール保持部31aの縮径された開
口端部31dを押し広げて通過したロックボール34
は、スプリング32の付勢力により開口から飛び出す方
向へ押圧されるが、開口端部31dがロックボール34
の通過後には直ちに元の形状に復帰して開口を縮径する
ため、錘38および圧入部材37aが取り除かれても、
ロックボール保持部31aからの飛び出しが阻止され、
ロックボール34の一部を開口から所定出張量だけ外へ
出した状態で保持される(図3の(3))。開口端部31
dは、ロックボール34によって押し広げられてから復
元するため、復元後における開口寸法がロックボールの
外径によって規定された寸法になり、スプリング32の
付勢力により開口から突出するロックボール34の出張
量がロックボール径に関係した一定量に保持される。そ
して、治具を検査治具に変更し、ロックボール34の開
口からの出張量を検査する高さ検査を行い、所定合格範
囲に入っていれば、ロックボール34の押し込み荷重を
検査する荷重検査を行って、所定合格荷重範囲に入って
いれば、ロックボール34の挿入行程を終了する。
【0024】〔実施例の作用〕このように構成した実施
例においては、予め正確なかしめ加工によって精度良く
縮径加工を行い、その後に、ケース部材31のロックボ
ール保持部31aにロックボール34を圧入したことに
よって、図1に示すように、ケーシング5に取り付ける
と、シフトロッド2の動作に従ってロックボール34の
上端部がロックボール保持部31aを出入りするように
なり、シフトロッド2に設けられたロック溝3,8の形
状に従って上下動して、必要なクリック感覚を伝える。
ロックボール保持部31aに収容されたロックボール3
4はスプリング32の付勢力により開口から押し出され
る方向へ押圧されているが、常時、円錐状に形成されて
縮径された開口端部31dが抑え、開口から飛び出るこ
とを阻止する。また、開口端部31dの適度な弾性力に
よって、ロックボール34の出張量を略一定にし、軽快
で正確な動作を維持させる。
【0025】〔実施例の効果〕このように実施例では、
予め正確なカシメパンチ加工によって開口端部31dを
円錐形状に形成したロックボール保持部31aに、ばね
付勢されるロックボール34を開口端部31dから瞬時
に押し込んで収容させたことによって、精度良く一定の
出張量でロックボール保持部31aにロックボール34
を収容させることができ、正確で軽快なクリック感覚を
得ることができるとともに、組立ておよび組付けが容易
にできるようになって、作業性を向上させることがで
き、製造コストを低減させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明では以下のような効
果がある。請求項1記載のボール保持部品の製造方法で
は、ケース部材の一端側に開口を有する円筒状のロック
ボール保持部を成形し、このロックボール保持部の開口
端部を外周側から衝撃的に押圧して、円筒部から漸近的
にロックボール径よりも小さな開口径に縮径し、この開
口端部を縮径したロックボール保持部に順にスプリング
とスプリングシートとを挿入し、このスプリングシート
の上にロックボールを載置し、このロックボール側から
押圧して前記ロックボールを前記ロックボール保持部内
へ圧入したことにより、ロックボール径よりも小さな開
口径のロックボール保持部に、ばね付勢されたロックボ
ールを収容させて一体化させることができ、ロックボー
ル保持部の開口端部を正確に縮径できるとともにその開
口端部の開口径がロックボール圧入時にロックボール自
身によって調整でき、略一定のロックボール出張量を有
する一体型のボール保持部品が製造できる。
【0027】また、請求項2記載のボール保持部品の製
造方法を適用すると、ケース部材の一端側に開口を有す
る円筒状のロックボール保持部を成形し、円筒部からロ
ックボール径よりも小さな開口径になるまで漸近的に縮
径する形状に形成させた内面形状を有するパンチを、前
記ロックボール保持部の開口端部にセットし、このパン
チ上に所定重量の錘を落下させて、前記ロックボール保
持部の開口端部を円筒部から漸近的にロックボール径よ
りも小さな開口径に縮径し、前記ロックボール保持部に
順にスプリングとスプリングシートとを挿入し、このス
プリングシートの上にロックボールを載置し、このロッ
クボール側から押圧して前記ロックボールを前記ロック
ボール保持部内へ圧入したことにより、錘の落下距離が
調節でき、縮径する開口端部の加工精度を向上させるこ
とができて、ロックボール保持部内へロックボールを圧
入した後の出張量を一定にすることができる。
【0028】また、請求項3記載のボール保持部品の製
造方法では、ケース部材の一端側に開口を有する円筒状
のロックボール保持部を塑性加工して成形し、円筒部か
らロックボール径よりも小さな開口径になるまで漸近的
に縮径する形状に形成させた内面形状を有するパンチ
を、前記ロックボール保持部の開口端部にセットし、こ
のパンチ上に所定重量の錘を落下させて、前記ロックボ
ール保持部の開口端部形状をかしめ成形し、前記ロック
ボール保持部にスプリングとスプリングシートとを挿入
して圧入治具に取り付け、前記スプリングシートの上に
ロックボールを載置し、このロックボールの上に圧入部
材を載置し、この圧入部材の上に所定重量の錘を落下さ
せることにより、前記ロックボールを前記ロックボール
保持部内へ圧入したことにより、円筒部からロックボー
ル径よりも小さな開口径になるまで漸近的に縮径する形
状に形成させた内面形状を有するパンチを利用して衝撃
的にロックボール保持部の開口端部形状をかしめ成形し
て正確で弾性に富む先細り形状の開口端部を成形でき、
そして圧入部材に所定重量の錘を落下させてロックボー
ルを圧入させるため、ロックボールの圧入後に開口端部
を元の形状に復元させることができて、ロックボール径
よりも小さな開口径のロックボール保持部に、ばね付勢
されたロックボールを収容して一体化させることがで
き、開口端部がロックボール自身によって口径調整され
て略一定のロックボール出張量を有する一体型のボール
保持部品が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボール保持部品を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明のボール保持部品のカシメ行程を示す縦
断面説明図である。
【図3】本発明のボール保持部品のボール圧入行程を示
す縦断面説明図である。
【図4】従来のシフトロック装置を示す側面部分断面図
である。
【図5】従来の一体組込型のボール保持部品を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
30 ボール保持部品 31 ケース部材 31a ロックボール保持部 31b 薄肉部 31c 厚肉部 31d 開口端部 32 スプリング 33 スプリングシート 33a ボール受け面 34 ロックボール 35 カシメパンチ 36,38 錘 37 圧入治具 37a 圧入部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース部材の一端側に開口を有する円筒状
    のロックボール保持部を成形し、このロックボール保持
    部の開口端部を外周側から衝撃的に押圧して、円筒部か
    ら漸近的にロックボール径よりも小さな開口径に縮径
    し、前記ロックボール保持部に順にスプリングとスプリ
    ングシートとを挿入し、このスプリングシートの上にロ
    ックボールを載置し、このロックボール側から押圧して
    前記ロックボールを前記ロックボール保持部内へ圧入し
    たことを特徴とするボール保持部品の製造方法。
  2. 【請求項2】ケース部材の一端側に開口を有する円筒状
    のロックボール保持部を成形し、円筒部からロックボー
    ル径よりも小さな開口径になるまで漸近的に縮径する形
    状に形成させた内面形状を有するパンチを、前記ロック
    ボール保持部の開口端部にセットし、このパンチに所定
    重量の錘を落下させて、前記ロックボール保持部の開口
    端部を円筒部から漸近的にロックボール径よりも小さな
    開口径に縮径し、前記ロックボール保持部に順にスプリ
    ングとスプリングシートとを挿入し、このスプリングシ
    ートの上にロックボールを載置し、このロックボール側
    から押圧して前記ロックボールを前記ロックボール保持
    部内へ圧入したことを特徴とするボール保持部品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】ケース部材の一端側に開口を有する円筒状
    のロックボール保持部を塑性加工して成形し、円筒部か
    らロックボール径よりも小さな開口径になるまで漸近的
    に縮径する形状に形成させた内面形状を有するパンチ
    を、前記ロックボール保持部の開口端部にセットし、こ
    のパンチに所定重量の錘を落下させて、前記ロックボー
    ル保持部の開口端部形状をかしめ成形し、前記ロックボ
    ール保持部にスプリングとスプリングシートとを挿入し
    て圧入治具に取り付け、前記スプリングシートの上にロ
    ックボールを載置し、このロックボールの上に圧入部材
    を載置し、この圧入部材に所定重量の錘を落下させるこ
    とにより、前記ロックボールを前記ロックボール保持部
    内へ圧入したことを特徴とするボール保持部品の製造方
    法。
JP10766595A 1995-05-01 1995-05-01 ボール保持部品の製造方法 Pending JPH08305455A (ja)

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