JPH08304697A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH08304697A
JPH08304697A JP7106155A JP10615595A JPH08304697A JP H08304697 A JPH08304697 A JP H08304697A JP 7106155 A JP7106155 A JP 7106155A JP 10615595 A JP10615595 A JP 10615595A JP H08304697 A JPH08304697 A JP H08304697A
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Japan
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converter
focus
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lower limit
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JP7106155A
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English (en)
Inventor
Koji Kaneko
好司 金子
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像により生じる信号をA/D変換して得ら
れるデジタルデータを処理することにより合焦条件を判
断する自動焦点調節装置において、A/D変換器のオフ
セットの影響を除去する自動焦点調節装置を提供する。 【構成】 A/D変換器ADCの入力信号をオフに設定
した状態で、積分器46がフィールド周期毎の評価値E
を求めてマイクロプロセッサ36へ供給する。マイクロ
プロセッサ36は、その評価値Eに応じてA/D変換器
ADCの下限基準電圧VL を上昇又は降下させることに
より、A/D変換器のオフセット電圧を補償し得る電圧
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体画像の画像信号
に含まれる高周波成分の量がピントの度合いに対応して
いることを利用して焦点調節を行う自動焦点調節装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】かかる自動焦点調節の方式は、例えばカ
メラのフォーカスレンズを適宜に移動し、被写体画像の
画像信号に含まれる高周波成分の量(評価値という)が
ピーク値となったときに合焦したと判定するものであ
り、山登りサーボ方式と呼ばれている。
【0003】この山登りサーボ方式を適用したビデオカ
メラの従来例を図5及び図6に基づいて説明すると、対
物レンズ2とズームレンス4、絞り機構6、フォーカス
レンズ8及び結像レンズ10を備えた撮像光学系の後方
にCCD固体撮像デバイス12が設けられ、マイクロプ
ロセッサ14の制御下で、ズームモータM1がズームレ
ンズ4を、フォーカスモータM3がフォーカスレンズ8
を、夫々光軸に沿って移動調節すると共に、アイリスメ
ータM2が絞り機構6の絞り量を調節する。CCD固体
撮像デバイス12から出力される画像信号SPK’はプリ
アンプ16でサンプルホールド等の処理が成されて信号
処理回路18に転送され、信号処理回路18でNTSC
方式やPAL方式等に準拠したビデオ信号が形成され
る。
【0004】更に、プリアンプ16からの画像信号SPK
を所定カットオフ周波数のハイパスフィルタHPFに通
すことによって得られる高周波成分SPKH を、A/D変
換器ADCでピクセル毎のデジタル階調データDPKH
変換して、デジタル積分器20に供給する。
【0005】ここで、A/D変換器ADCは、高周波成
分SPKH を上限の基準電圧VH と下限の基準電圧VL
よって予め固定された有効変換範囲(スパン)に対応し
た所定ビット数のデジタル階調データDPKH に変換し、
デジタル積分器20は、フレーム周期又はフィールド周
期に同期して、デジタル階調データDPKH をフレーム画
分ずつ又はフィールド画分ずつ積分演算することによ
り、上記の評価値Eを求めてマイクロプロセッサ14に
逐次転送する。
【0006】そして、マイクロプロセッサ14が、フォ
ーカスレンズ8を或る位置(図6の点aを参照)から任
意の方向へ移動させ、評価値Eが次第に増加する傾向に
あるときは同じ方向へ継続して移動させ、評価値Eが減
少すると(図6の点bを参照)、逆方向へ移動させるサ
ーボ制御を行うことにより、フォーカスレンズ8を合焦
位置cへ移動させ、画像信号に含まれる高周波成分の量
(評価値)Eがピーク値EP となったときを合焦と判定
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
焦点調節装置にあっては、A/D変換器20の入力にオ
フセット電圧VOSが発生すると共に、そのオフセット電
圧VOSが経時変化したり環境温度の変化に伴って変動す
ることにより、信号SPKH が実質的にオフセット電圧V
OS分だけ変化してしまい、信号SPKH だけを高精度でA
/D変換できなくなるという問題があった。特に、前記
した如く、山登りサーボ方式は、画像信号SPKから交流
成分の信号SPKH を抽出し、この交流成分についての積
分値(評価値)Eに基づいて合焦判断を行うものである
ので、オフセット電圧VOSをも含んだ積分値(評価値)
に基づいて合焦判断を行うこととなると、焦点調節精度
が低下するという問題を生じ、更に、経時変化等により
オフセット電圧VOSが変動する場合には、焦点調節の精
度の安定化が損なわれるという問題があった。
【0008】かかる問題点を図7及び図8に基づいてよ
り具体的に説明する。図7(a)に示す如く、オフセッ
ト電圧VOSが下限基準電圧VL よりも正電位側に発生す
ると、A/D変換器ADCから出力されるデジタル階調
データDPKHは、実質的に(SPKH +VOS)のA/D変
換データとなり、かかるデジタル階調データDPKH を積
分することにより求まる評価値Eは、図7(b)に示す
如く、オフセット電圧VOSの積分値EOSが加わった値と
なる。よって、本来求めようとする交流波成分SPKH
ついての評価値が得られない。
【0009】更に、低評価値又は低コントラストの被写
体を撮影する場合には、交流成分SPKH が図7(c)に
示す如く小振幅となるため、実質的にオフセット電圧V
OSが加わった交流成分SPKH について積分した評価値E
は、同図(d)に示す如く、オフセット電圧VOSの積分
値EOSが多くを占めることとなり、たとえ合焦時であっ
てもピーク評価値EP が小さくなるために合焦判断が困
難となる。
【0010】一方、図8(a)に示す如く、オフセット
電圧VOSが下限基準電圧VL よりも負電位側に発生する
と、A/D変換器ADCから出力されるデジタル階調デ
ータDPKH は、実質的に(SPKH −VOS)のA/D変換
データとなり、かかるデジタル階調データDPKH を積分
することにより求まる評価値Eは、図8(b)に示す如
く、オフセット電圧VOSの積分値EOSが減少した値とな
る。よって、本来求めようとする交流波成分SPKH につ
いての評価値が得られず、フォーカスレンズ8が合焦位
置から比較的大きく離れている場合(同図(b)中、位
置XaないしXbの範囲外に在る場合)には、殆ど有効
な評価値が得られず、適切な山登りサーボが困難とな
る。
【0011】更に、低評価値又は低コントラストの被写
体を撮影する場合には、交流成分SPKH が図8(c)に
示す如く小振幅となり、更にこのオフセット電圧VOS
の振幅が減少した交流成分SPKH についてA/D変換さ
れることとなるので、この交流成分SPKH について積分
した評価値Eは、図8(d)に示す如く極めて小さな値
となり、たとえ合焦時であってもピーク評価値EP が小
さすぎるために合焦判断が不能となるという問題を招来
する。
【0012】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、山登りサーボ方式による高精度
の焦点調節が可能な自動焦点調節装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、フォーカスレンズを移動させつつ撮
像デバイスから出力される画素信号をデジタルデータに
変換するA/D変換器と、各フィールド周期における前
記デジタルデータを積分することにより各フィールド周
期毎の評価値を演算する積分器と、前記評価値が最大値
となるときに前記フォーカスレンズが合焦位置に在ると
判断する制御手段とを備える自動焦点調節装置におい
て、前記制御手段は、前記A/D変換器の入力信号をオ
フに設定し、前記フィールド周期毎に求められる評価値
が0のときには、前記A/D変換器の下限基準電圧を降
下させ、前記フィールド周期毎に求められる評価値が所
定閾値より大きいときは、前記A/D変換器の下限基準
電圧を上昇させる調節処理を行う構成とした。
【0014】また、前記制御手段は、予め決められた所
定周期毎に前記調節処理を行う構成とした。
【0015】また、前記制御手段は、焦点調節の開始前
または合焦状態が得られた後に、前記調節処理を行う構
成とした。
【0016】
【作用】A/D変換器の入力信号をオフに設定し、その
状態において得られる評価値が0のときは、A/D変換
器の下限基準電圧を降下させ、一方、評価値が所定の閾
値より大きいときは、A/D変換器の下限基準電圧を上
昇させることにより、その下限基準電圧をオフセット電
圧を補償し得る電圧に設定する。
【0017】また、かかる調節処理を、予め決められた
所定周期毎に、或いは焦点調節の開始前または合焦状態
が得られた後に行う。
【0018】
【実施例】以下、本発明による自動焦点検出装置の一実
施例を図1ないし図4と共に説明する。尚、この実施例
はカメラ一体型VTRに適用したものであり、先ず、図
1に基づいてその構成を説明する。
【0019】対物レンズ22とズームレンス24、絞り
機構26、フォーカスレンズ28及び結像レンズ30を
備えた撮像光学系の後方にCCD固体撮像デバイス32
が設けられ、これら全体が外部ノイズ光の入射を遮蔽す
るための光学筒体34内に収容されている。
【0020】マイクロプロセッサ36は、撮影用操作ス
イッチSWが操作されるとこれを検知して、各種制御信
号をドライバ回路DR1,DR2,DR3を介してズー
ムモータM1とアイリスメータM2及びフォーカスモー
タM3に供給することにより、操作者の指示に応じてズ
ームレンズ24を光軸に沿って移動させたり、後述する
自動焦点調節のためにフォーカスレンズ28を光軸に沿
って移動調節させたり、絞り機構6の絞り量を調節させ
る等の撮影制御を行う。また、ズームポジションセンサ
PSがズームレンズ24の位置を検出してその検出信号
PSを、フォーカスポジションセンサFPSがフォーカ
スレンズ28の位置を検出してその検出信号SFPS を夫
々マイクロプロセッサ36に供給し、マイクロプロセッ
サ36が検出信号SPS,SFPS に基づいてレンズ24,
28の位置を検知する。
【0021】更に、撮影時には、マイクロプロセッサ3
6が同期信号発生回路SGに対して撮影動作開始を指示
し、同期信号発生回路SGがこの指示に同期して、CC
D固体撮像デバイス32へ所定タイミングの撮像駆動用
信号SDRを供給すると共に、プリアンプ38へサンプル
ホールド信号SSH等を供給することによって、CCD固
体撮像デバイス32から被写体像の画像信号(ピクセル
信号)SPK’を出力させると共に、サンプルホールド等
して出力させる。また、同期信号発生回路SGからは、
フィールド周期の切換えタイミングを示すフィールド切
換信号SVBを出力し、後述するデジタル積分器46とマ
イクロプロセッサ36に供給する。
【0022】そして、信号処理回路40が、プリアンプ
38から出力される画像信号SPKに基づいてNTSC方
式やPAL方式等の標準テレビジョン方式に準拠したビ
デオ信号を形成する。
【0023】次に、本発明に係わる自動焦点調整装置の
構成を説明すると、プリアンプ38から出力される画像
信号SPKが、直接に、又は夫々固有のカットオフ周波数
c1,fc2に設定されたハイパスフィルタHPF1,H
PF2を介してデマルチプレクサ42に供給され、切換
えチャンネルSW1〜SW3の内、マイクロプロセッサ
36からのチャンネル切換え信号SCHにより指定された
チャンネルを通ってバッファ回路44に転送され、更に
バッファ回路44で電力増幅された後にA/D変換器A
DCへ供給される。
【0024】よって、チャンネルSW1が導通した場合
には、画像信号SPKの全周波数成分を有する信号SPKH
がA/D変換器ADCに供給され、チャンネルSW2が
導通した場合には、カットオフ周波数fc1以上の高周波
数成分の信号SPKH がA/D変換器ADCに供給され、
チャンネルSW3が導通した場合には、カットオフ周波
数fc2(fc1<fc2)以上の高周波数成分の信号SPKH
がA/D変換器ADCに供給される。
【0025】このように、画像信号SPKから高周波成分
の信号SPKH を抽出する理由は、全周波数成分を含む信
号SPKH に基づいて後述の評価値Eを求めることとする
と、被写体像のボケ情報を広範囲にわたって含むので、
合焦時にシャープな評価値EP が得られないことから高
精度の合焦判定が困難となり、一方、高周波成分に基づ
いて後述の評価値Eを求めることとすると、合焦時にシ
ャープな評価値が求まるので、高精度の合焦判定を行う
ことができる事による。
【0026】但し、被写体像の周波数成分に応じたカッ
トオフ周波数を設定しないと、抽出された高周波成分を
検出できない等の問題を招来するので、後述する自動焦
点調節の際には、合焦状態に応じてカットオフ周波数f
c1から高いカットオフ周波数fc2に適宜に切換えること
で、最終の合焦判定時に最適の精度を得るようにしてい
る。
【0027】A/D変換器ADCは、D/A変換器DA
Cからバッファ回路48と50を介して印加される上限
の基準電圧VH と下限の基準電圧VL とにより、有効変
換範囲(VH −VL )を設定し、この有効変換範囲内に
おいて信号SPKH を予め決められた固定ビット数のデジ
タル階調データ(ピクセル毎のデータ)DPKH に変換し
てデジタル積分器46へ転送する。
【0028】D/A変換器DACは、マイクロプロセッ
サ36から供給されるデータSDAに従って、基準電圧V
REF に比例した固定の上限基準電圧VH を発生すると共
に、データSDAに従って、基準電圧VREF に比例し且つ
可変制御される下限基準電圧VL を発生することによ
り、A/D変換器ADCの有効変換範囲(VH −VL
を設定する。即ち、上限基準電圧VH は常に一定値に固
定され、下限基準電圧VL は、後述する焦点調節を行う
ための最適な値に可変制御される。
【0029】デジタル積分器46は、同期信号発生回路
SGからのフィールド切換信号SVBに同期して、デジタ
ル階調データDPHK を各フィールド画分ずつ積分演算す
ることにより各フィールド毎の評価値Eを求めて、マイ
クロプロセッサ36に逐次転送する。
【0030】そして、焦点調節時には、マイクロプロセ
ッサ36がフォーカスレンズ30を或る位置から任意の
方向へ移動させ、評価値Eが次第に増加する傾向にある
ときは同じ方向へ継続して移動させ、評価値Eが減少す
ると、逆方向へ移動させる制御を行うことにより、フォ
ーカスレンズ30を次第に合焦位置へ移動させ、評価値
Eがピーク値EP となったときに合焦と判定する、山登
りサーボを行う。
【0031】次に、かかる構成を有する自動焦点調節装
置の焦点調節の動作を、図2のフローチャートに基づい
て詳述する。尚、このフローチャートは、マイクロプロ
セッサ36に予め記憶されているアプリケーションプロ
グラムの実行ステップに対応している。
【0032】カメラの主電源が投入されると、ステップ
S2において初期化処理が行われる。例えば、フォーカ
スレンズ28を任意の位置から任意の方向への移動を開
始させ、同期信号発生回路SGを起動させて、CCD固
体撮像デバイス32による撮像を開始させ、A/D変換
器ADCの上限基準電圧VH 及び下限基準電圧VL を所
定の初期電圧に設定し、チャンネル切換え信号SCHによ
りマルチプレクサ42のチャンネルを初期設定し、A/
D変換器ADCによるA/D変換動作及びデジタル積分
器46の演算動作を開始させる。
【0033】次に、ステップS4において、フィールド
切換え信号SVBの発生時点を検出することにより、各フ
ィールド周期に同期して焦点調節を行うようにする。
【0034】次に、ステップS6において、デジタル積
分器46が演算した最新の評価値Eをマイクロプロセッ
サ36に入力する。ここで、奇数フィールドから偶数フ
ィードに切換わった時点では、奇数フィールド周期に演
算された最新の評価値EODDを入力し、偶数フィールド
から奇数フィードに切換わった時点では、偶数フィール
ド周期に演算された最新の評価値EEVENを入力すること
となり、メモリに格納する。
【0035】次に、ステップS8において、現在が奇数
フィールド期間中か偶数フィールド期間中かを判断し、
偶数フィールド期間であればステップS34へ移行す
る。ステップS34では、ステップS6において入力し
た最新の評価値EODD が合焦状態を表すピーク評価値E
P であるか否かの合焦判断を行い、合焦状態でなければ
フォーカスレンズ28を前記の如く移動させる山登りサ
ーボを行い、更に、マルチプレクサ42のチャンネル切
換えを適宜に行った後、ステップS4に処理が戻る。
【0036】一方、ステップS8において、現在が奇数
フィールド期間と判断すると、ステップS10以降のオ
フセット補償ルーチンを実行する。即ち、ステップS3
4の処理を偶数フィールド期間中に行い、ステップS1
0以降のオフセット補償ルーチンの処理を奇数フィール
ド期間中に行う、所謂時分割処理を行う。
【0037】まず、ステップS10では、オフセット補
償ルーチンを開始すべきタイミングにあるか否かを判断
する。即ち、この実施例では、オフセット補償の処理
は、常時行うのではなく、ズームレンズ24が駆動され
ず且つ被写体までの距離が変化しない状態で一旦合焦状
態が得られた後に自動焦点調整を再開する前や合焦状態
が得られた後や、又は、予め決められた周期(インター
バル周期)毎に行うようになっており、現時点がこれら
のタイミングにあるか否かを判断する。そして、ステッ
プS10において、これらのタイミングにあると判断し
た場合にはステップS12へ、否定される場合にはステ
ップS4の処理へ移行する。
【0038】ステップS12では、デマルチプレクサ4
2の全チャンネルSW1〜SW3を遮断することによっ
てA/D変換器ADCへの信号SPKH をオフにすること
で、A/D変換器ADCのオフセット電圧VOSを検出す
ることができる状態にする。
【0039】次に、ステップS13において、内部カウ
ンタ(図示せず)の値Coを1にセットする。このカウ
ンタは、オフセット補償の処理が完了したか否かを判断
するために設けられており、後述のステップS24で値
Coが所定回数Nに達した場合に処理を終了するように
なっている。
【0040】次に、ステップS14,S15において、
信号SVBに同期して最新の評価値Eを入力し、続いてス
テップS16において、最新の評価値Eが0か否かを判
断する。即ち、A/D変換器ADCの入力信号がオフに
設定されていて評価値Eが0になるのは、A/D変換器
ADCにオフセット電圧が発生していない場合、又は下
限基準電圧VL より負電位側のオフセット電圧VOSが発
生した場合である。そこで、評価値E=0の場合にはス
テップS18へ、E≠0の場合にはステップS28へ処
理が移行する。
【0041】ステップS18では、データSDAによりD
/A変換器DACの出力電圧を現在の上限基準電圧VL
よりも所定の単位電圧ΔVL だけ降下させる。
【0042】次に、ステップS20において、フィール
ド周期切換え信号SVBを検出することにより、フィール
ド周期の切換えタミングに同期させ、続いて、ステップ
S22において、再び最新の評価値Eを入力する。
【0043】次に、ステップS24において、カウンタ
の値Coが予め決められた回数Nに達したか否か判断
し、否定されるときは、ステップS26において値Co
に1を加算した後、ステップS16へ戻る。
【0044】したがって、ステップS16ないしS26
の処理が最大でN回繰り返されることとなり、図3
(a)に示す如く、オフセット補償処理開始時の下限基
準電圧VL が、最終的にオフセット電圧VOS分だけ低い
電圧VL ’となり、オフセット補償した下限基準電圧が
設定される。そして、N回の処理が繰り返された場合に
は、ステップS24からS4へ処理が戻る。
【0045】前記ステップS16において、E≠0と判
断してステップS28へ処理が移行した場合には、ステ
ップS28において、評価値Eが予め決められた閾値E
REFより大きいか否か判断する。尚、閾値EREF は、A
/D変換器ADCにオフセットがない理想状態におい
て、入力信号をオフにした場合に、デジタル積分器46
で算出される評価値に等しく、予め実験的に求められて
いる。
【0046】即ち、0<E<EREF のときは、A/D変
換器ADCにオフセット電圧VOSが発生していない場合
であり、ステップS32に処理が移行して、今まで処理
してきた最終の下限基準電圧VL ’の値をメモリに記憶
し、自動焦点調節再開後には、データSDAによりこの下
限基準電圧VL ’を設定するようになっている。
【0047】一方、EREF ≦Eのときは、A/D変換器
ADCのオフセット電圧VOSが下限基準電圧よりも正電
位側に生じている場合であり、ステップS30へ処理が
移行して、現在の下限基準電圧VL を微小電圧ΔVL
け上昇させた後、ステップS20へ移行する。したがっ
て、ステップS28,S30,S20〜S26の処理が
最大でN回繰り返されることとなり、図4(a)に示す
如く、オフセット補償処理開始時の下限基準電圧V
L が、最終的にオフセット電圧VOS分だけ高い電圧
L ’となり、オフセット補償した下限基準電圧が設定
される。そして、N回の処理が繰り返された場合には、
ステップS24からS4へ処理が戻る。
【0048】このように、この実施例によれば、A/D
変換器ADCの下限基準電圧VL を自動調節することに
よってオフセット電圧VOSを補償するので、自動焦点調
節再開後には、オフセット電圧VOSの影響の無い信号S
PKH についての評価値Eが求まるようになる。即ち、図
3(a)対応する図3(b)、また、図4(a)対応す
る図(b)に示す如く、オフセット積分値を含まない評
価値Eが求まり、合焦時のピーク評価値EP も鮮明に現
れるので、合焦位置Xoを高精度で検出することが可能
となる。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
経時変化や環境変化に起因してA/D変換器にオフセッ
ト電圧が発生しても、A/D変換器の入力信号をオフに
設定した状態で求まる評価値に応じてA/D変換器の下
限基準電圧を調節するので、オフセット電圧を補償し得
る下限電圧を設定することができる。したがって、この
調節処理後の焦点調節時には、オフセット電圧の影響の
無い評価値に基づいて合焦判断を行うことができ、高精
度の自動賞亭調節装置を提供することができる。
【0050】また、一定の周期毎や、自動焦点調節の開
始前や完了後にかかる調節処理を行うこととすると、前
記A/D変換器の経時変化や環境変化に対応してオフセ
ット電圧の補償を行うことができるという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調節装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】実施例の動作及び効果を説明するための説明図
である。
【図4】実施例の動作及び効果を更に説明するための説
明図である。
【図5】従来の自動焦点調節装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】山登りサーボの原理を説明するための説明図で
ある。
【図7】従来の自動焦点調節装置の問題点を説明するた
めの説明図である。
【図8】従来の自動焦点調節装置の問題点を更に説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
28…フォーカスレンズ、32…CCD固体撮像デバイ
ス、36…マイクロプロセッサ、46…積分器、ADC
…A/D変換器、DAC…D/A変換器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスレンズを移動させつつ撮像デ
    バイスから出力される画素信号をデジタルデータに変換
    するA/D変換器と、 各フィールド周期における前記デジタルデータを積分す
    ることにより各フィールド周期毎の評価値を演算する積
    分器と、 前記評価値が最大値となるときに前記フォーカスレンズ
    が合焦位置に在ると判断する制御手段とを備える自動焦
    点調節装置において、 前記制御手段は、前記A/D変換器の入力信号をオフに
    設定し、前記フィールド周期毎に求められる評価値が0
    のときには、前記A/D変換器の下限基準電圧を降下さ
    せ、前記フィールド周期毎に求められる評価値が所定閾
    値より大きいときは、前記A/D変換器の下限基準電圧
    を上昇させる調節処理を行うことを特徴とする自動焦点
    調節装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、予め決められた所定周
    期毎に前記調節処理を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、焦点調節の開始前また
    は合焦状態が得られた後に、前記調節処理を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
JP7106155A 1995-04-28 1995-04-28 自動焦点調節装置 Pending JPH08304697A (ja)

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JP7106155A JPH08304697A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 自動焦点調節装置

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JP7106155A JPH08304697A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 自動焦点調節装置

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JP7106155A Pending JPH08304697A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 自動焦点調節装置

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JP (1) JPH08304697A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301006A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Sony Corp 制御装置および方法、プログラム、並びにカメラ

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