JPH083042A - ふけ防止剤 - Google Patents

ふけ防止剤

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JPH083042A
JPH083042A JP13477894A JP13477894A JPH083042A JP H083042 A JPH083042 A JP H083042A JP 13477894 A JP13477894 A JP 13477894A JP 13477894 A JP13477894 A JP 13477894A JP H083042 A JPH083042 A JP H083042A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のふけ防止剤に比べてふけ防止効果が優
れ、かつ脂漏状態を改善して持続的なふけ防止効果を有
するふけ防止剤の提供。 【構成】ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾール
を有効成分として配合する医薬部外品または化粧品用の
ふけ防止剤。ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾ
ールの配合量は0.01〜2.0wt%がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ふけ取りを目的をした
抗真菌剤ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾール
を有効成分として配合する、有効性および安全性に優れ
た医薬部外品または化粧品用のふけ防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ふけは被髪頭部にみられる肉眼的に見え
る大きさの粃糖様落屑で、その発生メカニズムについて
は、未だ明確には解明されていない。しかし、ふけ症患
者の多くは、頭部において皮膚の常在真菌の1つである
ピチロスポルム オバーレ(Pityrosporum ovale:以下
P.ovaleと略す)が健常人と比較して顕著に増加してい
るため、 P.ovaleがふけに深く関与していることは以前
より明らかとされてきたが、 P.ovaleがふけの発生原因
であるか、増悪因子であるかについては長期間にわたり
議論がなされてきた。しかし、医学の進歩に伴い、近年
P.ovaleがふけ症や脂漏性皮膚炎の一因として認められ
るようになり、 P.ovaleがふけの発生と増悪に係わると
いう説が有力視されている。
【0003】以前より、海外では頭部における脂漏性皮
膚炎患者の治療に対しても、抗真菌剤配合の外用剤が用
いられ、優れた症状改善効果がみられることが示されて
きた(C. A.Green etc.:Brit.J.Dermatol.,116:217-22
1,1987)。ふけに対する P.ovale原因説が支持される現
在、抗真菌剤のふけ防止効果に対する期待はますます大
きくなっている。
【0004】しかし、ふけ取りという目的を効果的にし
かも速やかに達成するためには、単に塗布する外用剤よ
りも洗い落とすという機械的機能が加わるシャンプーの
方が当然有利と考えられる。シャンプーにおいても、い
わゆるふけ防止剤を配合すると著しくふけ防止効果が高
まることが知られている(永島敬士他:香粧会誌、7:
24−29、1983)。
【0005】実際、 P.ovaleに対する抗菌効果を有する
シャンプーがふけ取りシャンプーの市場をほぼ独占して
いるのが現状であり、具体的には、ジンクピリチオン、
ピロクトンオラミンおよび二硫化セレンの3成分のいず
れかを配合したシャンプーである。
【0006】このうち、二硫化セレンは古くからふけ取
りの効果自体は認められている成分であるが、長期間使
用で副作用が生じたとの報告(中山秀夫他:最新の皮膚
外用剤、P239、南山堂、1991)もあり、安全性の面で問
題があるため、現在では厚生省認可の薬用シャンプーに
は配合が禁止されている成分である。
【0007】次にジンクピリチオンは、ふけ取りシャン
プーに最も汎用されている成分であるが、二硫化セレン
やピロクトンオラミンと比較するとふけ防止効果の点で
劣るとの報告(渡辺靖:毛髪科学:22,3721-3726,1990
; 渡辺靖他:香粧会誌、6:79-84,1982)がある。
【0008】ピロクトンオラミンは、1984年に厚生省よ
り薬用シャンプーのふけ防止成分として承認された成分
で、 P.ovaleに対する抗菌効果の他に、抗酸化作用を有
する成分である。なお、これ以降は、 P.ovaleに対して
抗菌効果を有する新たなふけ防止剤は認可されていない
のが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ふけ取
りシャンプーには、 P.ovaleに対する抗菌効果を有する
成分として、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンお
よび二硫化セレンが現在使用されている。ふけ防止効果
が極めて高く、しかも安全性の高いものが理想的なふけ
取りシャンプーであるが、残念ながらこれら3成分は両
方の条件を充分には満足しているとはいえない。したが
って、ふけに悩む人は、決して現行のふけ取りシャンプ
ーに満足しているわけではなく、より効果が高く、しか
も安心して使用できる安全性の高い成分を配合した製品
の出現を待ち望んでいる。また、シャンプー以外のふけ
防止剤についても、よりふけ取り効果が大で安全なもの
が求められている。
【0010】したがって、本発明は、上述した従来技術
の問題を解消しようとするものであり、ふけ取り効果が
高く、しかも安心して使用できる安全性の高い成分を配
合した医薬部外品または化粧品用のふけ防止剤を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者は、イミダゾール
系の抗真菌剤であるミコナゾールおよび硝酸ミコナゾー
ルが P.ovaleに対してピロクトンオラミンを上回る強い
抗菌効果を示すことを見出し、既存のふけ防止成分以上
の高いふけ防止効果が期待できるとの見解に至った。
【0012】そこで発明者は、抗真菌剤として汎用され
ているミコナゾールおよび硝酸ミコナゾールが、 P.ova
leに対して強い抗菌効果を示すことを確認した後、ふけ
防止剤に配合することにより、ふけ防止効果に優れた、
安全性の高いふけ防止剤を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、ミコナゾールおよび
/または硝酸ミコナゾールを有効成分として配合するこ
とを特徴とするふけ防止剤を提供するものである。ここ
で、ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾールの配
合量は0.01〜2.0wt%であるのが好適である。
【0014】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
は、頭部に使用して洗い流すシャンプー等のふけ防止
剤、および頭部に使用して洗い流さないヘアトニック等
のふけ防止剤などを広く包含するふけ防止剤に関する。
【0015】具体的には、本発明のふけ防止剤は、シャ
ンプーに限らず、頭部に使用して洗い流す製品であるヘ
アリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント
等を含む。これらの製品は基本的に、髪にコンディショ
ニング成分を残すものであるため、配合した有効成分も
残存しやすいものと考えられる。高いふけ防止効果のみ
られたシャンプーは、有効成分の頭皮への残存性、すな
わちふけ防止効果の持続性という意味では、条件的に不
利な剤型である。そのため、ヘアリンス、ヘアコンディ
ショナー、ヘアトリートメント等にミコナゾールおよび
/または硝酸ミコナゾールを配合した場合、より持続的
なふけ防止効果が得られることは明白である。
【0016】また、頭部に塗布して使用するふけ防止剤
においても、シャンプーのような即効性は期待できない
が、頭皮への残存性からみて、ミコナゾールおよび/ま
たは硝酸ミコナゾールを配合した場合、持続的なふけ防
止効果が期待できることは全く同様である。しかも、製
剤への配合濃度が低くてもその効果を充分発揮できるも
のと考えられる。このような製剤も本発明のふけ防止剤
に包含される。剤型としては、軟膏、クリーム、乳液、
ローション、液剤、エアゾール等が可能で、ヘアクリー
ム、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアスプレー、ヘア
ムース等の頭髪用化粧品や育毛剤等の形態をとることが
できる。さらに、拭き取るという操作が加わるが、ドラ
イシャンプーという形態も可能である。
【0017】これらのふけ防止剤中のミコナゾールおよ
び/または硝酸ミコナゾールの配合濃度については、以
下に説明する濃度の範囲内で、適宜調製可能である。
【0018】本発明のふけ防止剤は、ミコナゾールおよ
び/または硝酸ミコナゾールを有効成分として含有する
医薬部外品または化粧品用のふけ防止剤である。ふけ防
止剤としてはこれらの他に、一般に用いられる陰イオン
界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非
イオン界面活性剤、保湿剤、油脂類、高級アルコール
類、低級アルコール類、防腐剤、酸化防止剤、キレート
剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収剤などを用途
に応じて適宜選択して配合することができる。なお、ミ
コナゾールおよび硝酸ミコナゾールは下記(I)および
(II)で表される構造を有する。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】ここで、 P.ovaleに対するMIC,MCC
の値からミコナゾールおよび硝酸ミコナゾールのふけ防
止効果は、理論的にかなり低濃度でも期待される(実施
例1参照)。しかし、シャンプーやリンスなどは洗い流
すという使用方法であるため、有効成分はかなり希釈さ
れた状態になる。事実、シャンプーにおいては配合量が
0.01wt%より低い濃度ではふけ取り効果はかなり低下
した。一方、海外ではミコナゾールは 2.0wt%配合し
たものが外用剤として用いられており、抗真菌剤として
高い評価が得られている。薬用シャンプーを始めとする
ふけ防止剤は日常的に使用するため特に安全性を重視す
る必要があり、その意味では安全性評価の確立されてい
る 2.0wt%以下の配合が望ましい。以上のことを考慮
して、本発明に係る上述したふけ防止剤に配合するミコ
ナゾールおよび/または硝酸ミコナゾールの配合量は0.
01〜 2.0wt%にするのが好適である。
【0022】
【実施例】本発明に係るふけ防止剤を実施例を挙げて具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。
【0023】(実施例1)・・・ P.ovaleに対する抗菌
効果の確認 まず、 P.ovaleに対する抗菌効果を確認する目的で、ミ
コナゾールおよび硝酸ミコナゾールについて、 P.ovale
に対する最小発育阻止濃度(MIC)と最小殺菌濃度
(MCC)を液体培地希釈法により測定した。対照薬剤
には、ピロクトンオラミンを用い、その抗菌効果を比較
した結果を表1に示す。
【0024】
【0025】ミコナゾールおよび硝酸ミコナゾールは、
いずれも P.ovaleに対してピロクトンオラミンより、M
ICおよびMCCともに2倍もしくはそれ以上もの優れ
た抗菌効果が認められた。すなわち、いずれもMICの
値は25μg/ml(0.0025W/V%)、MCCの値は50μg/ml
(0.005 W/V%)であった。
【0026】(実施例2)・・・処方例 次に本発明に係るふけ取りシャンプーの処方例およびそ
の製法について以下に示す。 (処方例1) 硝酸ミコナゾール 0.75 wt% 2-アルキル-N-カルホ゛キシメチル-N-ヒト゛ロキシエチルイミタ゛ソ゛リニウムヘ゛タイン(40%) 35.00 ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液(30%) 40.00 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.00 濃グリセリン 1.50 プロピレングリコール 8.00 クエン酸 適量 メチルパラベン 0.10 プロピルパラベン 0.05 精製水 全量 100.00 (製法)上記成分を混合し、84℃に加熱溶解し、攪拌
しながら35℃まで冷却して、硝酸ミコナゾール配合の
シャンプーを調製した。
【0027】(処方例2) 硝酸ミコナゾール 1.50 wt% ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液(30%) 30.00 ホ゜リオキシエチレンラウリルエーテル 硫酸ナトリウム(3E.O.)(25%) 15.00 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(30%) 12.00 ラウリン酸ジエタノールアミド 3.00 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 1.00 濃グリセリン 2.50 クエン酸 適量 メチルパラベン 0.20 プロピルパラベン 0.10 精製水 全量 100.00 (製法)上記成分を混合し、84℃に加熱溶解し、攪拌
しながら35℃まで冷却して、硝酸ミコナゾール配合の
シャンプーを調製した。
【0028】(処方例3) ミコナゾール 0.01 wt% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノール アミン(3E.O.)(30%) 10.00 ホ゜リオキシエチレンラウリルエーテル 硫酸ナトリウム(3E.O.)(30%) 20.00 ラウリル硫酸ナトリウム(30%) 5.00 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(35%) 7.00 ラウリン酸ジエタノールアミド 4.00 ジステアリン酸エチレングリコール 2.00 プロピレングリコール 9.00 クエン酸 適量 メチルパラベン 0.20 プロピルパラベン 0.10 精製水 全量 100.00 (製法)上記成分を混合し、84℃に加熱溶解し、攪拌
しながら35℃まで冷却して、ミコナゾール配合のシャ
ンプーを調製した。
【0029】(実施例3)・・・使用試験 次に、ピロクトンオラミンが厚生省において承認された
濃度範囲である 0.75wt%の硝酸ミコナゾールを含む
本発明のシャンプー(実施例2の処方例1)のふけ取り
効果ならびに安全性を確認する目的で、ふけ症の患者10
名を対象として使用試験を実施した。使用期間は4週間
とし、従来通りの洗髪回数(週2〜6回、平均週3.6 ±
1.2回)および使用方法で洗髪するよう指示した。試験
前後のふけの状態を観察し、その評価を、消失、軽減、
不変、悪化の4段階で実施するとともに、頭皮から採取
したふけ中の P.ovaleの菌数を、顕微鏡下でカウント
し、試験前後の菌数の推移より、消失、減少、やや減
少、不変、増加の5段階で評価した。試験の結果を表2
に示す。
【0030】
【0031】ふけの減少は90.0%の症例にみられ、
改善のみられなかった症例はわずかに1例のみであっ
た。また、改善のみられた症例は全例に、 P.ovaleの消
失または減少がみられ、 P.ovaleの菌数減少と臨床上の
ふけの改善とに高い相関がみられることが本試験におい
ても確認できた。なお、今回の患者には健常人(ふけの
ない人)10名の平均より数十倍もの菌数の P.ovaleの
いる者もおり、硝酸ミコナゾール0.75wt%配合シ
ャンプー(実施例2の処方例1)では、このような重症
の患者にも充分効果があることが確認できた。この代表
症例における試験前後の菌数の変化を表3に示す。
【0032】
【0033】また、上述した使用試験の結果、本発明の
シャンプーの使用による症状の悪化および副作用は全例
にみられなかった。
【0034】(実施例4)・・・比較試験 ミコナゾールおよび硝酸ミコナゾールのふけ防止効果の
評価には、既存のふけ防止成分との比較が適当と考え、
P.ovaleに対する抗菌効果を有する成分として認可され
たうちでは最も新しく、しかも、ふけ防止効果に優れた
成分であるピロクトンオラミンとの比較を実施した。
【0035】次に、実施例3の試験で用いたものと同じ
処方の本発明のシャンプー(実施例2の処方例1)を用
いて、ふけ症の患者40名を対象として比較使用試験を
実施した。対照として、実施例2の処方例1の処方中の
硝酸ミコナゾールを同量のピロクトンオラミンに置き換
えたシャンプーを用いた。対象患者40名を20名ずつ
の2群に分けて本発明のシャンプーならびに対照シャン
プーを無作為に割り付け、4週間使用させた。両群とも
従来通りの洗髪回数(硝酸ミコナゾール配合シャンプー
使用群が週3〜7回、平均週4.3±1.8回、ピロク
トンオラミン配合シャンプー使用群が週3〜7回、平均
週4.4±1.8回)および使用方法で洗髪するよう指
示した。観察は試験前後のふけの状態を消失、軽減、不
変、悪化の4段階で評価するとともに、 P.ovaleの生育
条件に影響を与える脂漏状態を合わせて観察し、 P.ova
le再感染によるふけの再発(Sam Shuster : Cosmetics
&Toiletries,103 : 87-91,1988)防止効果すなわち、持
続的なふけ防止効果の検討を行った。脂漏状態は改善、
やや改善、不変、悪化の4段階で評価した。その結果を
表4に示す。
【0036】
【0037】ふけの改善は、ピロクトンオラミン配合シ
ャンプー使用群が75.0%の患者にみられたのに対し、硝
酸ミコナゾール配合シャンプー使用群では95.0%もの患
者にみられ、本発明のシャンプーは対照群と比較しても
非常に高い改善率を示した。すなわち、硝酸ミコナゾー
ル配合シャンプー使用群では効果の見られなかった症例
はわずか1例にすぎなかったが、対照群では全体の25%
に相当する5例の患者に何ら効果がみられないという成
績であった。頭部における脂漏状態の改善についても、
ピロクトンオラミン配合シャンプー使用群が65.0%であ
ったのに対し、硝酸ミコナゾール配合シャンプー使用群
では85.0%もの高い改善がみられ、対照群と比較しても
高い改善率を示した。すなわち、硝酸ミコナゾール配合
シャンプーは対照シャンプーと比較して、持続的なふけ
防止効果があるものと考えられた。また、本発明のシャ
ンプーの使用による症状の悪化および副作用は全例にみ
られなかった。
【0038】(実施例5)・・・ヘアトニック 次に、実施例2〜4について説明したシャンプーに代わ
るふけ防止剤として、本発明に係るヘアトニックの処方
例および製法ならびにその効果について以下に示す。 (処方例1) 処方例(ヘアトニック) エタノール相 硝酸ミコナゾール 0.30 wt% プロピレングリコール 4.00 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.00 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 3.00 エタノール 40.00 水相 グリセリン 2.00 精製水 全量 100.00 上記およびをそれぞれ室温で混合溶解し、攪拌しな
がらをに徐々に加えて、硝酸ミコナゾール配合のヘ
アトニックを調製した。 (試験結果)上記処方のヘアトニックを用い、実施例3
と同様にして、1日に1回4週間使用した。その結果、
実施例3に示すと同様のふけ取り効果および安全性が確
認され、また本ヘアトニック使用による症状の悪化およ
び副作用は認められなかった。
【0039】以上のように、硝酸ミコナゾールを配合し
た本発明シャンプーは 0.75 wt%の濃度で、同濃度の
ピロクトンオラミン配合シャンプーに比べ極めて高いふ
け取り効果および安全性を有することが確認できた。ま
た、硝酸ミコナゾールを配合した本発明のヘアトニック
もシャンプーと同様のふけ取り効果および安全性が確認
された。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ふけ防止の有効成分と
してミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾールを配
合することにより、従来のふけ防止剤と比較して、ふけ
防止効果の優れたふけ防止剤が提供可能である。また、
本発明のふけ防止剤は頭部における脂漏状態も改善する
ため、持続的なふけ防止効果の期待できる安全性の高い
ふけ防止剤である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾ
    ールを有効成分として配合することを特徴とする医薬部
    外品または化粧品用のふけ防止剤。
  2. 【請求項2】ミコナゾールおよび/または硝酸ミコナゾ
    ールの配合量が0.01〜2.0wt%である請求項1
    に記載の医薬部外品または化粧品用のふけ防止剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100441059B1 (ko) * 2001-10-19 2004-07-21 주식회사 태평양 두피 및 모발 상태의 개선을 위한 조성물
JP2016003203A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 ロート製薬株式会社 外用組成物
JP2018162331A (ja) * 2018-07-31 2018-10-18 ロート製薬株式会社 外用組成物

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