JP3529117B2 - 養毛用組成物 - Google Patents

養毛用組成物

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JP3529117B2
JP3529117B2 JP09425795A JP9425795A JP3529117B2 JP 3529117 B2 JP3529117 B2 JP 3529117B2 JP 09425795 A JP09425795 A JP 09425795A JP 9425795 A JP9425795 A JP 9425795A JP 3529117 B2 JP3529117 B2 JP 3529117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミンオキシド化合物
類を含んでなる養毛用組成物に関する。より具体的に
は、長鎖脂肪族基を有するアミンオキシド化合物類の鎖
長の異なる2種以上のアミンオキシド化合物類を有効成
分として含んでなる養毛用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、禿や脱毛の原因としては、毛
根、皮脂腺等の器官における男性ホルモンの活性化、毛
包への血流量の低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成
等による頭皮の異常等が考えられている。このため従来
の養毛料には、前記の原因を取り除いたり、または、軽
減する作用を持つ化合物が一般に配合されている。
【0003】例えば、ビタミンB群、ビタミンE群等の
ビタミン類、セリン、メチオニン等のアミノ酸類、セン
ブリエキス、ニコチン酸ベンジル、アセチルコリン誘導
体などの血管拡張剤、紫根エキス、ヒノキチオール等の
抗炎症剤、エストラジオールなどの女性ホルモン剤、セ
ファランチンなどの皮膚機能亢進剤などが配合され、脱
毛症の予防および治療に用いられている。
【0004】近年、毛髪コンディショナー組成物に使用
できることが知られている(特開昭61−37717号
公報)長鎖脂肪族基を有するアミンオキシドを、陰イオ
ン界面活性剤と組み合わせて含む組成物が優れた養毛効
果を示すことが公表された(欧州特許出願公開第334
960号または米国特許第5,156,836号明細書
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、一定の養
毛効果をもつ養毛用組成物が提案されているが、さらに
有効な養毛用組成物を提供することに対するニーズは依
然として存在する。従って本発明の目的は、従来のもの
に比し、さらに養毛効果に優れた養毛用組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記欧州特許出願公開第
334960号または米国特許第5,156,836号
明細書には、C6-24脂肪族基を有するアミンオキシド類
が陰イオン界面活性剤と組み合わせられて使用されるこ
とを必須の要件とする以外に、アミンオキシド類として
それらの2種以上を同時に使用できることも公表する。
しかし、どのようなアミンオキシド類をどのように組み
合わせて使用すればよいかについては、何等記載しない
だけでなく、また組み合わせ使用がどのような効果をも
たらすかについても記載はない。
【0007】本発明者らは、養毛用組成物に関する一連
の研究において、驚くべきことに、特定の種類のアミン
オキシド類を他の特定の種類のアミンオキシドと組み合
わせて使用すると、特定の配合割合でのみ相乗的な養毛
効果が得られることを見い出した。
【0008】従って、本発明によれば、式(1):
【0009】
【化5】
【0010】式中、Rは、同一または相異なり、メチ
ル、エチルまたはヒドロキシエチルであり、Rは、同
一または相異なり、直鎖もしくは分枝鎖のC22-36アル
キルもしくはアルケニルであり、nは整数1または2で
あり、そしてmは0または1〜5の整数であるで表わさ
れるアミンオキシドの1種以上の化合物と、式(2):
【0011】
【化6】
【0012】式中、Rは、同一または相異なり、メチ
ル、エチルまたはヒドロキシエチルであり、Rは、同
一または相異なり、直鎖もしくは分枝鎖のC12-20アル
キルもしくはアルケニルであり、nおよびmは式(1)
について定義したとおりであるで表わされるアミンオキ
シドの1種以上の化合物とを、有効成分として組み合わ
せて含んでなる養毛用組成物であって、式(1)に従う
少なくとも1種の化合物の基Rの炭素数と式(2)に
従う少なくとも1種の化合物の基Rの炭素数との差が
6以上であり、かつ式(2)の化合物のモル濃度に対す
る式(1)の化合物のモル濃度の比が0.5〜5の範囲
内にある、前記養毛用組成物が提供される。
【0013】本発明で使用できる式(1)の化合物は、
およびRは、前記定義のとおり、一方が2個の基
を表わす場合には、他方が1個の基を表わし、一方が2
個の基を表わす場合には、同一又は相異なる基であるこ
とができる。しかし、限定されるものでないが、R
2個の基を表わす場合(n=2)には、両方ともメチル
基、エチル基またはヒドロキシエチル基であることが好
ましく、またRが2個の基を表わす場合(n=1)に
は、両方とも同一の直鎖もしくは分枝鎖のC22 -36アル
キル基または直鎖もしくは分枝鎖のC22-36アルケニル
基であることが好ましい。
【0014】式(2)の化合物のRおよびRも、式
(1)の化合物のRおよびRと同様な態様をとるこ
とができ、Rが2個の基を表わす場合(n=2)に
は、両方ともメチル基、エチル基またはヒドロキシエチ
ル基であることが好ましく、またRが2個の基を表わ
す場合(n=1)には、両方とも同一の直鎖もしくは分
枝鎖のC12-20のアルキル基または直鎖もしくは分枝鎖
のC12-20のアルケニル基であることが好ましい。
【0015】RおよびRは、それぞれオキシエチレ
ン(−OCH2CH2−)m基を介して窒素原子に連結され
ていてもよく、この場合のオキシエチレン単位は、1〜
5の繰り返し単位であることができる。
【0016】式(1)の化合物群に属する化合物のより
好ましく、具体的なものとしては、次式(1−a)〜
(1−d)で表わされる化合物が挙げられる。
【0017】
【化7】
【0018】上記各式中、R2-a、R2-b、R2-cおよび
2-dは、それぞれ式(1)のRについて定義した意
味を有し、そしてm′は1〜5の整数を表わす。
【0019】一方、式(2)の化合物群に属する化合物
のより好ましく、具体的なものとしては、次式(2−
e)〜(2−h)で表わされる化合物が挙げられる。
【0020】
【化8】
【0021】上記各式中、R4-e、R4-f、R4-gおよび
4-hは式(2)のRについて定義した意味を有し、
そしてm′は1〜5の整数を表わす。
【0022】式(1)の化合物群に属し、特に好ましい
化合物を列挙すれば次のとおりである: N,N−ジメチル−2−デシルテトラデシルアミンオキ
シド、N,N−ジメチル−2−ドデシルヘキサデシルア
ミンオキシド、N,N−ジメチル−2−テトラデシルス
テアリルアミンオキシド、N,N−ジヒドロキシエチル
−2−ドデシルヘキサデシルアミンオキシド、N,N−
ジメチル−2−オクタコシルポリオキシエチレン(3モ
ル)アミンオキシド、ジメチルヘキサコシルポリオキシ
エチレン(1.5モル)アミンオキシド、N−エチル−
N−メチル−2−デシルテトラデシルアミンオキシド、
N−エチル−N−メチル−2−テトラデシルステアリル
アミンオキシド、N−ヒドロキシエチル−N−メチル−
クタコシルポリオキシエチレン(4モル)アミンオキ
シド、N−エチル−N−ヒドロキシエチル−2−ヘキサ
ルポリオキシエチレン(2モル)アミンオキシド。
【0023】一方、式(2)の化合物群に属し、特に好
ましい化合物を列挙すれば次のとおりである: N,N−ジメチル−ドデシルアミンオキシド、N,N−
ジメチル−テトラデシルアミンオキシド、N,N−ジヒ
ドロキシエチル−ヘキサデシルアミンオキシド、N,N
−ジメチル−オクタデシルポリオキシエチレン(4モ
ル)アミンオキシド、N,N−ジメチル−イコサニル
ポリオキシエチレン(2モル)アミンオキシド、N−エ
チル−N−メチル−ウリルアミンオキシド、N−エチ
ル−N−メチル−テトラデシルアミンオキシド、N−エ
チル−N−メチル−ドデシルアミンオキシド、N−ヒド
ロキシエチル−N−メチル−イコシルポリオキシエチ
レン(4モル)アミンオキシド、N−エチル−N−ヒド
ロキシエチル−テトラデシルアミンオキシド。
【0024】これらの化合物の一部は市販されており、
または、それ自体既知の製造方法により得ることができ
る。
【0025】本発明に従えば、式(1)の化合物群に属
する1種以上の化合物が式(2)の化合物群に属する1
種以上の化合物と組み合わせて使用される。使用に際
し、式(1)に従う少なくとも1種の化合物の基R
炭素数と式(2)に従う少なくとも1種の化合物の基R
の炭素数との差が6以上であることが、本発明の効果
を奏する上で必要である。さらに、組み合わされる式
(2)の化合物のモル濃度に対する式(1)の化合物の
モル濃度の比が0.5〜5の範囲内にあることも必要で
ある。
【0026】前記RとRの炭素数の差は、さらに8
〜14であることが好ましい。一方、式(2)の化合物
のモル濃度に対する式(1)の化合物のモル濃度の比
は、より好ましくは0.8〜4、特に好ましくは1〜3
の範囲内にある。
【0027】式(1)の化合物群に属する化合物と、式
(2)の化合物群に属する化合物との具体的な組み合わ
せについて、それぞれ式(1−a)と式(2−e)のR
2-aとR4-eを引用して説明すると、R2-a/R4-eは、そ
れぞれ、分枝鎖のC22-28アルキルもしくはアルケニル
/分枝鎖のC12-16アルキルもしくはアルケニル、より
具体的にはC22アルキルもしくはアルケニル/C16アル
キルもしくはアルケニル、C22アルキルもしくはアルケ
ニル/C15アルキルもしくはアルケニル、C22アルキル
もしくはアルケニル/C15アルキルもしくはアルケニ
ル、C22アルキルもしくはアルケニル/C14アルキルも
しくはアルケニル、C22アルキルもしくはアルケニル/
13アルキルもしくはアルケニル、C22アルキルもしく
はアルケニル/C12アルキルもしくはアルケニル、C23
アルキルもしくはアルケニル/C16アルキルもしくはア
ルケニル、C24アルキルもしくはアルケニル/C16アル
キルもしくはアルケニル、C24アルキルもしくはアルケ
ニル/C15アルキルもしくはアルケニル、C24アルキル
もしくはアルケニル/C14アルキルもしくはアルケニ
ル、C24アルキルもしくはアルケニル/C13アルキルも
しくはアルケニル、C24アルキルもしくはアルケニル/
12アルキルもしくはアルケニル、C26アルキルもしく
はアルケニル/C16アルキルもしくはアルケニル、C26
アルキルもしくはアルケニル/C14アリール、もしくは
アルケニル、C26アルキルもしくはアルケニル/C12
ルキルもしくはアルケニル、C28アルキルもしくはアル
ケニル/C16アルキルもしくはアルケニル、C28アルキ
ルもしくはアルケニル/C14アルキルもしくはアルケニ
ル、C28アルキルもしくはアルケニル/C12アルキルも
しくはアルケニルの組み合わせを例示することができ、
これらの組み合わせの内、両脂肪族基とも分枝のアルキ
ル基であるものが特に好ましい。
【0028】式(1)の化合物群に属する化合物と式
(2)の化合物群に属する化合物は、上述のようなモル
濃度比で配合されるが、それぞれ、総養毛用組成物重量
当たり、好ましくは0.0001〜20重量%、さらに
好ましくは0.05〜5重量%含めることができる。
0.0001重量%未満では十分な養毛効果が得られ
ず、20重量%を超えると製剤上または皮膚刺激の上か
らも好ましくない。
【0029】本発明の養毛用組成物の系としては、例え
ば水、低級アルコール(好ましくはエタノール、以下同
じ)、水−アルコール混合系(好ましくはアルコール2
0〜90重量%、水残部)、油分、水−油分混合系(油
分0.2〜80重量%、水残部)、アルコール−油分混
合系(油分0.2〜80重量%、アルコール残部)、水
−アルコール−油分混合系(アルコール20〜90重量
%、油分0.2〜80重量%、水残部)、水−油分−界
面活性剤混合系(油分0.2〜80重量%、界面活性剤
0.01〜10重量%、水残部)、水−アルコール−油
分−界面活性剤混合系(アルコール20〜90重量%、
油分0.2〜80重量%、界面活性剤0.01〜10重
量%、水残部)などを挙げることができ、上記油分及び
界面活性剤としては従来養毛料や化粧料などに一般的に
使用されている任意のものを使用することができる。
【0030】本発明に従う養毛用組成物には、上記成分
のほかに、通常養毛料に用いられる汎用成分、例えばセ
ンブリ抽出液、ニンジン抽出液等の植物抽出エキス、ビ
タミンB6、ビタミンE及びその誘導体、ビオチン等の
ビタミン類、パントテン酸及びその誘導体、グリチルリ
チン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導
体、ニコチン酸ベンジルなどのニコチン酸エステル類、
サイクロスポリン類、塩化カルプロニウム、セファラン
チン、オキセンドロン、ジアゾキシド、ミノキシジル、
エチニルエストラジオール等の発毛剤又は発毛助剤;ヒ
ノキチオール、ヘキサクロロフェン、フェノール、イソ
プロピルメチルフェノール、ベンザルコニウムクロリ
ド、セチルピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、ト
リクロロカルバニリドおよびビチオノール等の抗菌剤;
メントール、ユーカリ油等の清涼剤、サリチル酸、亜鉛
およびその誘導体、乳酸およびそのアルキルエステルな
どの薬剤;クエン酸、コハク酸、リンゴ酸等の有機酸
類;アルギニン等のアミノ酸類;オリーブ油、スクワラ
ン、流動パラフィン、イソプロピルミリステート、高級
脂肪酸、高級アルコール等の油分;グリセリン、プロピ
レングリコール等の多価アルコール;その他界面活性
剤;香料;酸化防止剤;紫外線吸収剤;色素;エタノー
ル;水;保湿剤;増粘剤等が本発明の効果を損なわない
範囲で適宜配合することができる。
【0031】本発明の養毛用組成物は、液状、乳液、軟
膏、クリーム、ゲル、エアゾールなど外皮に適用できる
剤型のものであればいずれでもよく、トニック、コンデ
ィショナー、スカルプトリートメントなどの形態で用い
られる。
【0032】本発明の養毛用組成物は皮膚または頭皮に
直接に塗布または散布する経皮投与による投与方法をと
る。また、本発明の養毛料の投与量は、年齢、個人差、
病状等により変化するので明確には確定できないが、一
般に人に投与する場合の投与量は体重1kgおよび1日
当り0.01〜100mg、好ましくは0.1〜10m
gであり、この量を1日1回または2〜4回に分けて投
与することができる。かかる処置法によって、本発明の
養毛組成物は、哺乳類に対して、優れた脱毛防止効果、
養毛効果、あるいは皮膚もしくは頭皮のふけまたはかゆ
み防止効果を発揮する。
【0033】
【実施例】次に実施例をあげて本発明の養毛用組成物製
造および養毛作用(効果)をさらに具体的に説明する。
本発明はこれにより限定されるものではない。特記しな
い限り配合量は重量%である。また、実施例における効
果試験方法及び評価方法は以下の通りである。
【0034】脱毛防止効果試験 試料使用前後の洗髪脱毛本数の変化で判定した。被験者
は、比較例1、2及び3は各群それぞれ8名、実施例1
〜3は各群それぞれ4名とした。試験期間は6カ月間と
し、前記の2カ月間は試料無塗布の期間、後期の4カ月
間を試料塗布の期間とした。試料塗布期間には、試料を
1日2回、1回につき3〜4mlを頭皮に塗布した。試
験期間中には、1日おきに洗髪して抜毛を回収し、1週
間分をまとめてその終毛の本数を数えた、各期間の抜毛
本数の表示は、試料無塗布の2カ月間、計8回の抜毛本
数のデータと養毛料塗布期間の後半2カ月間、計8回の
抜毛本数のデータをそれぞれの期間ごとにまとめ、平均
値±標準偏差の形で1回当たりの抜毛本数として表示し
た。効果の判定は、それぞれの期間の平均値の差から次
のように表示した。
【0035】++:抜毛本数が70本以上減っており著
しい効果を認めた。
【0036】+:抜毛本数が40本以上減っておりかな
りの効果を認めた。
【0037】±:抜毛本数が10本以上減っておりやや
効果といえた。
【0038】−:抜毛本数の減少が10本未満であり効
果ありとはいえない。
【0039】養毛効果試験 本発明の養毛料の養毛作用を調べるため、トリコグラム
試験を実施した。被験者は、比較例1、2及び3は各群
それぞれ5名、実施例1〜3は各群それぞれ4名とし
た。試験塗布期間は3カ月間とし、この試料を1日2
回、1回につき2〜4mlを頭皮に塗布した。塗布直前
および3カ月塗布終了後にそれぞれ被験者1名につき頭
頂部から終毛を50本抜去し、抜去毛髪の毛根を顕微鏡
下で観察し、毛根の形態から毛根休止期率(%)を計算
した。試料塗布前後における休止期率の増減によって各
試料の養毛効果を比較した。
【0040】+:顕著な効果 ±:弱い効果 −:効果なしふけ、かゆみ防止効果試験 被験者は実施例および比較例各群4名をした。試料塗布
期間は3カ月間とし、この間、薬剤無添加の同一のシャ
ンプーで1日1回洗髪し、試験試料を1日2回、1回に
つき2〜4mlを頭皮に塗布した。試験期間終了時に、
被験者より洗髪前に吸引装置によって頭部ふけを採取
し、ふけ中の蛋白質量を測定した。また、試験期間終了
後に、各被験者の頭皮のかゆみについて調査し、かゆみ
の程度を以下のスコアで表した。
【0041】強いかゆみがある ・・・3 かゆみがある ・・・2 ややかゆみがある ・・・1 かゆみがない ・・・0実施例1〜6、比較例1、2、3 表1に、実施例1〜6及び比較例1、2、3の配合を示
す。表2〜3に、実施例1〜6及び比較例1、2、3の
脱毛防止効果試験結果を示し、表4〜5には、実施例1
〜6及び比較例1、2、3の養毛効果試験結果を示し、
そして表6に、実施例1〜6及び比較例1、2、3のふ
け、かゆみ防止効果試験結果を示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】実施例7〜15、比較例4〜10 表7に、実施例7〜15および比較例4〜10の配合を
示す。表8〜9に比較例4〜7の組成物の、そして表1
0に実施例7〜9の組成物を用いた場合の脱毛効果試験
結果をそれぞれ示し、表11に比較例4〜7の組成物
の、そして表12に実施例7〜9の組成物の養毛効果試
験結果をそれぞれ示し、表13に比較例4〜10の組成
物および実施例7〜15の組成物のふけ、かゆみ防止効
果試験結果を示す。
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】
【表11】
【0054】
【表12】
【0055】
【表13】
【0056】実施例16〜21、比較例11および12 本例では、式(1)の化合物に属するN,N−ジメチル
−2−デシルテトラデシルアミンオキシド(以下「C24
AO」という)と式(2)の化合物に属するN,N−ジ
メチル−ウリルアミンオキシド(以下「C12AO」と
いう)の配合割合が養毛効果に及ぼす影響を例証する。
【0057】本例の組成物の評価は次の試験による。
【0058】育毛効果の測定法 (マウスでの育毛効果
測定) 雄のC3Hマウス(生後60日)を用い、小川らの方法
[(Hormal and Abnormal Epi
dermal Differentiation)M.
Seiji and I.A.Bernstein 編
集 東大出版会]に従い実験を行なった。すなわち、マ
ウスの背部毛を約2×4cmの大きさに剃り、翌日より
1日1回ずつ連日サンプル塗布を行ない、毛再生が始ま
った部分の面積比の変化を求め、毛再生の早さの比較を
行なった。サンプルは、75%エタノールに撹拌溶解
し、これに界面活性剤を添加、溶解しサンプルとした。
試験には対照として75%エタノールを用いた。各試料
ともマウス10匹ずつを用い、その変化率の平均値を求
めた。30日後毛再生面積の結果を百分率にて示す。 サンプル(試験組成物)24AO/C12AOのモル濃度(mM)を、それぞれ0
/30(比較例11)、10/20(実施例16)、1
5/15(実施例17)、20/10(実施例18)、
22/8(実施例19)、24/6(実施例20)、2
5/5(実施例21)および30/0(比較例12)に
調節した。上記試験の結果を図1に示す。
【0059】実施例22〜25、比較例13および14 本例は、組み合わされるアミンオキシド化合物間の炭素
数の差が上記マウスでの育毛効果に与える影響を例証す
る。
【0060】実施例16〜21に準じて、75%エタノ
ールを用い、それぞれ表14に示す組み合わせからなる
組成物について試験した。結果を表14に示す。
【0061】
【表14】
【0062】C22AO:N,N−ジメチル−2−デシル
ドデシルアミンオキシド C24AO:N,N−ジメチル−2−デシルテトラデシル
アミンオキシド C30AO:N,N−ジメチル−2−デシルエイコシルア
ミンオキシド C16AO:N,N−ジメチル−2−ヘキシルデシルアミ
ンオキシド C18AO:N,N−ジメチル−クタデシルアミンオキ
シド C18FAO:N,N−ジメチル−レイルアミンオキシ
ド C20AO:N,N−ジメチル−イコシルアミンオキシ
ド C14AO:N,N−ジメチル−リスチルアミンオキシ
ド 以下に本発明の製剤例を示す。
【0063】実施例26 以下の組成からなるローションを調整した。
【0064】 95%エタノール 50.0 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1 N,N−ジメチル−2−デシルテトラデシル アミンオキシド 1.0 N,N−ジメチル−ウリルアミンオキシド 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 硬化ヒマシ油エチレンオキサイド(40モル)付加物 0.5 コハク酸 適 量 香料および色素 適 量 精製水 残 部 (製造法) 95%エタノールに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(4
0モル)付加物および香料を溶解させ、次いで精製水を
添加後他の成分を添加し、撹拌溶解させ、透明液状のロ
ーションを得た。
【0065】実施例27 以下の組成物からなるローションを調整した。 95%エタノール 90.0 ビタミンEアセテート 0.05 N,N−ジメチル−2−デシルテトラデシル アミンオキシド 3.0 N,N−ジヒドロキシエチル−ウリルアミンオキシド 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 プロピレングリコール 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキサイド(40モル)付加物 0.5 リンゴ酸 適 量 香料および色素 適 量 精製水 残 部 (製造法) 95%エタノールに硬化ヒマシ油エチレンオキシド(4
0モル)付加物および香料を溶解させ、次いで精製水を
添加後他の成分を添加し、撹拌溶解させ、透明液状のロ
ーションを得た。
【0066】 95%エタノール 90.0 ビタミンEアセテート 0.05 N,N−ジメチル−2−デシルテトラデシル アミンオキシド 3.0 N,N−ジヒドロキシエチル−2−ラウリルアミンオキシド 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 プロピレングリコール 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキサイド(40モル)付加物 0.5 リンゴ酸 適 量 香料および色素 適 量 精製水 残 部 (製造法)95%エタノールに硬化ヒマシ油エチレンオ
キシド(40モル)付加物および香料を溶解させ、次い
で精製水を添加後他の成分を添加し、撹拌溶解させ、透
明液状のローションを得た。
【0067】実施例14、および15は脱毛防止効果及
び養毛効果に優れ、また、ふけ、かゆみ防止効果にも優
れていた。
【0068】
【効果】本発明によれば、相乗的な養毛効果、ふけ、か
ゆみ防止効果を示す、特定のアミンオキシド類の組み合
わせからなる組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は長鎖脂肪族基を有するアミンオキシド類
の配合比が育毛効果に及ぼす影響を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−74110(JP,A) 特開 平2−49712(JP,A) 国際公開90/015588(WO,A1) 米国特許5156836(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1−a) 【化1】 (式中、R 2-a は分枝鎖のC 22-36 アルキルである)で表
    されるアミンオキシド化合物の少なくとも1種と、 式(2−e) 【化2】 (式中、R 4-e は直鎖もしくは分枝鎖のC 12-20 アルキル
    である)で表されるアミンオキシド化合物の少なくとも
    1種とを、有効成分として組み合わせて含んでなり、そ
    して、 式(1−a)に従う少なくとも1種の化合物の基 2-a
    の炭素数と式(2−e)に従う少なくとも1種の化合物
    の基 4-eの炭素数との間の差が6以上であり、かつ式
    2−e)の化合物のモル濃度に対する式(1−a)の
    化合物のモル濃度の比が0.5〜5の範囲内にある、ことを特徴とする 養毛用組成物。
  2. 【請求項2】 式(1−a)の化合物における分枝鎖の
    22-36 アルキルが、置換基として他のアルキル鎖の2
    位にC 10-18 アルキル鎖を有する請求項1記載の養毛用
    組成物。
  3. 【請求項3】 式(1−a)に従う少なくとも1種の化
    合物の基 2-a の炭素数と式(2−e)に従う少なくと
    も1種の化合物の基 4-e の炭素数との間の差が8〜1
    4である請求項1または2記載の養毛用組成物。
  4. 【請求項4】 式(2−e)の化合物のモル濃度に対す
    る式(1−a)の化合物のモル濃度の比が0.8〜4の
    範囲内にある請求項1〜3のいずれかに記載の養毛用組
    成物。
  5. 【請求項5】 式(1−a)の化合物がN,N−ジメチ
    ル−2−デシルドデシルアミンオキシド、N,N−ジメ
    チル−2−デシルテトラデシルアミンオキシド、N,N
    −ジメチル−2−デシルヘキサデシルアミンオキシド、
    N,N−ジメチル−2−オクチルエイコシルアミンオキ
    シドおよびN,N−ジメチル−2−デシルエイコシルア
    ミンオキシドからなる群より選ばれ、式(2−e)の化
    合物がN,N−ジメチルラウリルアミンオキシド、N,
    N−ジメチルミリスチルアミンオキシド、N,N−ジメ
    チル−2−ヘキシルデシルアミンオキシド、N,N−ジ
    メチル−2−オクチルデシルアミンオキシド、N,N−
    ジメチル−オレイルアミンオキシドおよびN,N−ジメ
    チル−エイコシルアミンオキシドからなる群より選ばれ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の養毛用組成物。
  6. 【請求項6】 式(1−a)の化合物と式(2−e)の
    化合物との組み合わせが、それぞれ、N,N−ジメチル
    −2−デシルテトラデシルアミンオキシドとN,N−ジ
    メチル−ラウリルアミンオキシド,N,N−ジメチル−
    2−デシルドデシルアミンオキシドとN,N−ジメチル
    −2−ヘキシルデシルアミンオキシド、N,N−ジメチ
    ル−2−デシルテトラデシルアミンオキシドとN,N−
    ジメチル−2−オクチルデシルアミンオキシド、N,N
    −ジメチル−2−デシルテトラデシルアミンオキシドと
    N,N−ジメチル−オレイルアミンオキシド、N,N−
    ジメチル−2−デシルエイコシルアミンオキシドとN,
    N−ジメチル−ミリスチルアミンオキシドおよびN,N
    −ジメチル−2−オクチルステアリルアミンオキシドと
    N,N−ジメチル−オレイルアミンオキシドからなる群
    より選ばれる請求項1〜4のいずれかに記載の養毛用組
    成物。
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