JPH083032A - 経皮投与薬用支持体 - Google Patents

経皮投与薬用支持体

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JPH083032A
JPH083032A JP16456594A JP16456594A JPH083032A JP H083032 A JPH083032 A JP H083032A JP 16456594 A JP16456594 A JP 16456594A JP 16456594 A JP16456594 A JP 16456594A JP H083032 A JPH083032 A JP H083032A
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JP
Japan
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styrene
weight
isoprene
butadiene
block copolymer
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JP16456594A
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English (en)
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Akira Iida
明 飯田
Tetsuyuki Yamamoto
徹之 山本
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屈曲部に貼り付けられる柔軟性を有し、しか
も耐薬物膨潤性、耐ブロッキング性にも優れた経皮投与
薬用支持体を提供する。 【構成】 スチレン13〜35重量%、ブタジエン若し
くはイソプレン87〜65重量%よりなるブロック共重
合体、又は、スチレン10〜18重量%、ブタジエン若
しくはイソプレンを水素添加したもの90〜82重量%
よりなるブロック共重合体からなる厚さ40〜150μ
mのフィルムの両面に、スチレン20〜40重量%、ブ
タジエン若しくはイソプレンを水素添加したもの80〜
60重量%よりなるブロック共重合体25〜65重量
%、及び、低密度ポリエチレン75〜35重量%からな
る混合物を厚さ3〜20μmに積層してなる経皮投与薬
用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟性、耐薬物膨潤性
に優れた経皮投与薬用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】経皮投与薬用支持体は、経皮投与薬にお
いて薬物を含有する粘着剤層を積層支持して、使用を簡
便なものとし、含有されている消炎鎮痛薬等の局所作用
薬、血管拡張薬等の全身作用薬の薬理効果の持続性を可
能としている。
【0003】上記経皮投与薬用支持体は、貼付部位が皮
膚面であるため、貼り付けた時に違和感がなく、また皮
膚の動きに対して追従性を有する必要があるため、その
素材として柔軟性を有する塩化ビニル系樹脂等のプラス
チック製フィルム、不織布、織布、編布等が用いられて
いる。また、貼付部位が肘膝関節部位等の屈曲部である
ものには、柔軟性が特によい編布、伸縮性の不織布等が
用いられている。しかし、不織布、編布等は多孔質であ
るので、鎮痛消炎作用薬物として汎用されているl−メ
ントール、dl−カンフル等の昇華性でかつ臭気の強い
薬物を使用するときは、上記薬物が大気中に放出され薬
物量が減少するほか、経皮投与薬使用者や周囲に不快感
を与えて好ましくない。
【0004】プラスチック製フィルムは多孔がないので
上記欠点はない。上記プラスチック製フィルムとして
は、スチレン−ジエンブロック共重合体フィルムが知ら
れている。しかし、上記スチレン−ジエンブロック共重
合体フィルムは、鎮痛消炎作用薬物として汎用されてい
るl−メントール、サリチル酸メチル、サリチル酸モノ
エステルグリコール等の薬物を透過し、膨潤するため、
経皮投与薬用支持体に用いるには不適当である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記欠点を補うものと
して、耐薬物膨潤性に優れている水素添加したスチレン
−ジエンブロック共重合体がある。しかし、上記水素添
加したスチレン−ジエンブロック共重合体は、粘着性が
あってフィルム同士のブロッキングが発生し、また、柔
軟性にも不足している等の問題がある。
【0006】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
であり、屈曲部に貼り付けられる柔軟性を有し、しかも
耐薬物膨潤性、耐ブロッキング性にも優れた経皮投与薬
用支持体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、経皮投
与薬用支持体を、スチレン13〜35重量%、ブタジエ
ン若しくはイソプレン87〜65重量%よりなるブロッ
ク共重合体、又は、スチレン10〜18重量%、ブタジ
エン若しくはイソプレンを水素添加したもの90〜82
重量%よりなるブロック共重合体からなる厚さ40〜1
50μmのフィルムの両面に、スチレン20〜40重量
%、ブタジエン若しくはイソプレンを水素添加したもの
80〜60重量%よりなるブロック共重合体25〜65
重量%、及び、低密度ポリエチレン75〜35重量%か
らなる混合物を厚さ3〜20μmに積層して構成すると
ころにある。
【0008】本発明においては、スチレン及びブタジエ
ン若しくはイソプレンよりなるブロック共重合体、又
は、スチレン及び水素添加したブタジエン若しくはイソ
プレンよりなるブロック共重合体を中間層として用い
る。
【0009】上記中間層に用いられる上記スチレン及び
ブタジエン又はイソプレンよりなるブロック共重合体中
のスチレン及びブタジエン又はイソプレンの含有量は、
スチレン13〜35重量%、ブタジエン又はイソプレン
87〜65重量%である。スチレンの含有量が13重量
%未満であり、ブタジエン又はイソプレンの含有量が8
7重量%を超えると、強度が不足し、スチレンの含有量
が35重量%を超え、ブタジエン又はイソプレンの含有
量が65重量%未満であると、柔軟性が不足するため、
上記範囲に限定される。好ましくはスチレン18〜30
重量%、ブタジエン又はイソプレン82〜70重量%で
ある。
【0010】上記中間層に用いられる上記スチレン及び
水素添加したブタジエン又はイソプレンよりなるブロッ
ク共重合体においては、ブタジエンが水素添加されたも
のはエチレンとブチレンを含有し、イソプレンが水素添
加されたものはエチレンとプロピレンを含有する。上記
スチレン及び水素添加したブタジエン又はイソプレンよ
りなるブロック共重合体中のスチレン及び水素添加した
ブタジエン又はイソプレンの含有量は、スチレン10〜
18重量%、水素添加したブタジエン又はイソプレン9
0〜82重量%である。スチレン含有量が18重量%を
超え、水素添加したブタジエン又はイソプレンの含有量
が82重量%未満であると、柔軟性が不足し、スチレン
含有量が10重量%未満であり、水素添加したブタジエ
ン又はイソプレンの含有量が90重量%を超えると、強
度が不足するため、上記範囲に限定される。好ましくは
スチレン12〜15重量%、水素添加したブタジエン又
はイソプレン88〜85重量%である。
【0011】本発明においては、上記中間層に用いられ
る上記スチレン及びブタジエン若しくはイソプレンより
なるブロック共重合体、又は、上記スチレン及び水素添
加したブタジエン若しくはイソプレンよりなるブロック
共重合体は、フィルムに柔軟性を与える。上記スチレン
及びブタジエン又はイソプレンよりなるブロック共重合
体、並びに、上記スチレン及び水素添加したブタジエン
又はイソプレンよりなるブロック共重合体の分子量は1
0000〜30000が好ましい。
【0012】上記スチレン及びブタジエン又はイソプレ
ンよりなるブロック共重合体、並びに、上記スチレン及
び水素添加したブタジエン又はイソプレンよりなるブロ
ック共重合体の構造は、両端にスチレン重合体のブロッ
クがあり、中間にブタジエン若しくはイソプレンのブロ
ック、又は、水素添加したブタジエン若しくはイソプレ
ンのブロックがあるトリブロック構造であってもよく、
スチレン重合体のブロックと、ブタジエン若しくはイソ
プレンのブロック、又は、水素添加したブタジエン若し
くはイソプレンのブロックが交互になっている構造であ
ってもよい。
【0013】上記中間層の厚さは40〜150μmであ
る。厚さが150μmを超えると、柔軟性が不足し、4
0μm未満であると、強度が不足するため、上記範囲に
限定される。好ましくは50〜130μmである。
【0014】本発明においては、スチレン及びブタジエ
ン又はイソプレンを水素添加したものよりなるブロック
共重合体、並びに、低密度ポリエチレンからなる混合物
を両側層に用いる。
【0015】上記混合物に用いられる上記スチレン及び
ブタジエン又はイソプレンを水素添加したものよりなる
ブロック共重合体は、ブタジエン又はイソプレンの不飽
和結合の95モル%以上が水素添加されたものである。
【0016】上記混合物に用いられる上記スチレン及び
ブタジエン又はイソプレンを水素添加したものよりなる
ブロック共重合体中のスチレン及びブタジエン又はイソ
プレンを水素添加したものの含有量は、スチレン20〜
40重量%、ブタジエン又はイソプレンを水素添加した
もの80〜60重量%である。スチレン含有量が20重
量%未満であり、ブタジエン又はイソプレンを水素添加
したものの含有量が80重量%を超えると、耐膨潤性が
悪く、スチレン含有量が40重量%を超え、ブタジエン
又はイソプレンを水素添加したものの含有量が60重量
%未満であると、柔軟性が不足するため、上記範囲に限
定される。好ましくは20〜35重量%である。
【0017】上記スチレン及び水素添加したブタジエン
又はイソプレンよりなるブロック共重合体の構造は、両
端にスチレン重合体のブロックがあり、中間に水素添加
したブタジエン若しくはイソプレンのブロックがあるト
リブロック構造であってもよく、スチレン重合体のブロ
ックと、水素添加したブタジエン若しくはイソプレンの
ブロックが交互になっている構造であってもよい。上記
スチレン及びブタジエン又はイソプレンを水素添加した
ものよりなるブロック共重合体の分子量は10000〜
30000が好ましい。
【0018】上記混合物に用いられる上記低密度ポリエ
チレンのメルトフローレートは、低すぎると、溶融粘度
が高くて成形加工が困難であり、高すぎると、溶融粘度
が低くて成形加工が困難であるため、0.2〜5g/1
0分(JIS K 6760準拠)であることが好まし
い。
【0019】上記両側層に用いられる上記混合物におけ
る上記スチレン及びブタジエン又はイソプレンを水素添
加したものよりなるブロック共重合体、並びに、上記低
密度ポリエチレンの配合割合は、上記スチレン及びブタ
ジエン又はイソプレンを水素添加したものよりなるブロ
ック共重合体25〜65重量%、上記低密度ポリエチレ
ン75〜35重量%である。上記低密度ポリエチレンの
配合割合が75重量%を超え、上記スチレン及びブタジ
エン又はイソプレンを水素添加したものよりなるブロッ
ク共重合体の配合割合が25重量%未満である、柔軟性
が不足し、上記低密度ポリエチレンの配合割合が35重
量%未満であり、上記スチレン及びブタジエン又はイソ
プレンを水素添加したものよりなるブロック共重合体の
配合割合が65重量%を超えると、ブロッキングが発生
するため、上記範囲に限定される。好ましくは上記スチ
レン及びブタジエン又はイソプレンを水素添加したもの
よりなるブロック共重合体35〜55重量%、上記低密
度ポリエチレン65〜45重量%である。
【0020】本発明においては、上記中間層の両面に上
記混合物が積層される。上記混合物の積層厚さは3〜2
0μmである。積層厚さが3μm未満であると、耐薬物
膨潤性が悪く、20μmを超えると、柔軟性が不足する
ため、上記範囲に限定される。好ましくは5〜15μm
である。
【0021】上記両側層に用いられる上記スチレン及び
ブタジエン又はイソプレンを水素添加したものよりなる
ブロック共重合体、並びに、上記低密度ポリエチレンか
らなる上記混合物は、薬物に対する耐膨潤性と耐ブロッ
キング性を支持体に与える。
【0022】本発明の経皮投与薬用支持体に粘着剤層を
積層して経皮投与薬を得ることができる。上記粘着剤層
に用いられる粘着剤としては、ゴム系、合成樹脂系のも
の等が挙げられる。上記粘着剤のガラス転位温度は、高
すぎると、粘着剤が硬くて粘着剤層中での薬物の拡散移
動性が低下すると共に皮膚接着性にも劣り、低すぎる
と、粘着剤が柔らかくて凝集性、経日保形性に劣ると共
に皮膚面から薬物を剥離するに際して糊残りが生じ、皮
膚に物理的な刺激をあたえるため、−10〜−70℃が
好ましい。さらに好ましくは−25〜−60℃である。
【0023】上記粘着剤としては特に限定されず、例え
ば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテンゴム、
ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、天
然ゴム、合成イソプレンゴム等のゴム;ポリ(メタ)ア
クリル、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、ポリエス
テル、ポリアミド、エチレン性共重合体等の合成樹脂等
が挙げられ、これらに粘着付与樹脂や液状ゴム、軟化剤
等の配合剤を添加して所望のガラス転位温度に調整した
ものが使用できる。
【0024】本発明の経皮投与薬用支持体に積層される
粘着剤層中に含有される薬物としては、経皮的に体内に
吸収されて薬理効果を発揮するものであれば特に限定さ
れず、例えば、コルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催
眠鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生
物質、麻酔剤、抗菌性物質、抗真菌剤、ビタミン剤、冠
血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、性ホルモン、抗
鬱剤等が挙げられ、これらは治療目的に応じて1種以上
を選択使用することができる。
【0025】上記鎮痛消炎剤としては特に限定されず、
例えば、アセトアミノフェン、メフェナム酸、フルフェ
ナム酸、インドメタシン、ジクロフェナック、ジクロフ
ェナックナトリウム、アルクロフェナック、オキシフェ
ンブタゾン、フェニルブタゾン、イブプロフェン、フル
ルビプロフェン、サリチル酸、サリチル酸メチル、l−
メントール、カンファー、スリンダック、トルメチンナ
トリウム、ナプロキセン、フェンブフェン等が挙げられ
る。
【0026】上記冠血管拡張剤としては特に限定され
ず、例えば、ニトログリセリン、ニトログリコール、イ
ソソルビドジナイトレート、エリスリトールテトラナイ
トレート、ペンタエリスリトールテトラナイトレート、
プロパチルナイトレート等が挙げられる。
【0027】本発明の経皮投与薬用支持体は、常法によ
り製造することができる。混合物のペレットは、2軸押
し出し機に上下層用のスチレン及びブタジエン又はイソ
プレンを水素添加したものからなるブロック共重合体と
低密度ポリエチレンを投入し、190〜220℃で混練
を行い、丸ダイスより押し出しカットして作成できる。
積層フィルムは、3層用のT型マルチスタックダイスに
3つの押し出し機を接続した3層押し出し装置により、
中央の層から中間層用ブロック共重合体を押し出し、上
層、下層から混合物を押し出して作成することができ
る。各層の厚さの比は、押し出し機の吐出量を調整する
ことにより適宜変えることができる。また、T型マルチ
スタックダイスの代わりに3層用フィードブロックにT
型ダイスを取り付けたもので作成することもできる。本
発明の経皮投与薬用支持体に、薬物を混合した粘着剤組
成物を溶剤に溶解したものを、塗工又はホットメルト塗
工法により塗工することにより経皮投与薬を製造するこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0029】実施例1 中間層用共重合体としては、トリブロック構造のスチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(以下「S
BS」という)であるカリフレックスKX405P(ス
チレン/ブタジエンの重量比24/76、シェルジャパ
ン社製)を用いた。上下層用共重合体としては、水素添
加スチレン−ジエン共重合体としてトリブロック構造の
スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重
合体であるクレイトンG1652(スチレン/ブタジエ
ンの重量比29/71、シェルジャパン社製)、及び、
低密度ポリエチレン(以下「LDPE」という)として
スミカセンF101(住友化学工業社製)を用いた。上
下層用共重合体としては、2軸押出機にクレイトンG1
652/LDPEを重量比40/60で投入し、200
℃で混練し、丸ダイスで押出後カットして、クレイトン
G1652とスミカセンF101の混合物のペレットを
作成した。
【0030】3層用のT型マルチスタックダイスを用意
し、3台の1軸押出機を接続した。中間層用の押出機か
らはカリフレックスKX405Pを、上下層用の2台の
押出機からはクレイトンG1652とスミカセンF10
1の混合物を、それぞれシリンダー温度210℃、Tダ
イス温度210℃で押し出した。上下層用の押出機の吐
出量を中間層用の押出機の吐出量の1/8に調整するこ
とにより、中間層80μm、上下層10μmである3層
構造フィルムの支持体を得た。
【0031】得られた経皮投与薬用支持体を下記項目に
ついて評価し、結果を表1に示した。柔軟性 JIS K 6732に準拠して10%モジュラスを測
定して柔軟性を評価した。10%モジュラスの値が45
N/m未満であれば○、45〜55N/mであれば△、
55N/mを超えれば×と評価した。強度 JIS K 6732に準拠して引張試験を行い、破断
強度を測定して強度を評価した。破断強度が1000N
/mを超えれば○、700〜1000N/mであれば
△、700N/m未満であれば×と評価した。ブロッキング力 フィルム同士を重ね合わせて40℃で10kPaの圧力
を加え、24時間放置した後、フィルム間の180°剥
離力を測定してブロッキング力を評価した。剥離力が2
0N/m未満であれば○、20〜40N/mであれば
△、40N/mを超えれば×と評価した。耐薬物膨潤性 l−メントールとサリチル酸グリコールを重量比1:1
に混合し、この中にフィルムを50℃で5時間浸漬し、
その後フィルムを取り出して厚さを測定した。浸漬前に
比べてフィルムの厚さの増加が5%未満であれば○、5
〜10%であれば△、10%を超えれば×と評価した。
【0032】実施例2〜11、比較例1〜12 表1、表2及び表3に示した種類、配合及び層厚みとし
たこと以外は、実施例1と同様にして支持体を得、評価
した。結果を表1、表2及び表3に示した。
【0033】比較例13 ポリ塩化ビニル(以下「PVC」ともいう)100重量
部にポリエステル系可塑剤(平均分子量2000)55
重量部、カルシウム−亜鉛系安定剤1重量部、キレータ
ー0.5重量部及びエポキシ化大豆油2重量部を添加
し、ロール温度160℃の2本ロールで混練したもの
を、厚さ100μmのフィルムに成形した。得られたフ
ィルムを支持体としたこと以外は、実施例1と同様に評
価した。結果を表3に示した。
【0034】表1、表2及び表3中、SISはスチレン
−イソプレンブロック共重合体を、SEBSはスチレン
−エチレン−ブチレントリブロック共重合体を、SEP
はスチレン−エチレン−プロピレンブロック共重合体
を、SEPSはスチレン−エチレン−プロピレン−スチ
レントリブロック共重合体を、TR1101SはSBS
トリブロック共重合体であるカリフレックスTR110
1S(スチレン含量30重量%、シェルジャパン社製)
を、TR1107PはSISトリブロック共重合体であ
るカリフレックスTR1107P(スチレン含量14重
量%、シェルジャパン社製)を、KX401SはSIS
トリブロック共重合体であるカリフレックスKX401
S(スチレン含量21重量%、シェルジャパン社製)
を、D1125XはSISトリブロック共重合体である
クレイトンD1125X(スチレン含量30重量%、シ
ェルジャパン社製)を、1001は水素添加型スチレン
−エチレン/プロピレンブロック共重合体であるセプト
ン1001(スチレン含量35重量%、クラレ社製)
を、G1657は水素添加型スチレン−エチレン/ブチ
レン−スチレントリブロック共重合体であるクレイトン
G1657(スチレン含量13重量%、シェルジャパン
社製)を、2023は水素添加型スチレン−エチレン/
プロピレン−スチレントリブロック共重合体であるセプ
トン2023(スチレン含量13重量%、クラレ社製)
を、1050は水素添加型スチレン−エチレン/プロピ
レンブロック共重合体であるセプトン1050(スチレ
ン含量50重量%、クラレ社製)を、KX155PはS
BSトリブロック共重合体であるカリフレックスKX1
55P(スチレン含量40重量%、シェルジャパン社
製)を、D1320XはSISトリブロック共重合体で
あるクレイトンD1320X(スチレン含量10重量
%、シェルジャパン社製)を、それぞれ示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述の構成としたので、屈曲
部に貼り付けられる柔軟性を有し、しかも耐薬物膨潤
性、耐ブロッキング性に優れた経皮投与薬用支持体を提
供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン13〜35重量%、ブタジエン
    若しくはイソプレン87〜65重量%よりなるブロック
    共重合体、又は、スチレン10〜18重量%、ブタジエ
    ン若しくはイソプレンを水素添加したもの90〜82重
    量%よりなるブロック共重合体からなる厚さ40〜15
    0μmのフィルムの両面に、スチレン20〜40重量
    %、ブタジエン若しくはイソプレンを水素添加したもの
    80〜60重量%よりなるブロック共重合体25〜65
    重量%、及び、低密度ポリエチレン75〜35重量%か
    らなる混合物を厚さ3〜20μmに積層してなることを
    特徴とする経皮投与薬用支持体。
JP16456594A 1994-06-22 1994-06-22 経皮投与薬用支持体 Pending JPH083032A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999039701A1 (de) * 1998-02-06 1999-08-12 Beiersdorf Ag Vorrichtung zur freigabe von stoffen
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