JPH08302A

JPH08302A - 足の形に形状を合わせられるスペーサーを設けたスキー靴

Info

Publication number: JPH08302A
Application number: JP6169904A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Yoshinaga; 秀明吉永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-06-16
Filing date: 1994-06-16
Publication date: 1996-01-09

Abstract

(57)【要約】【目的】足の形に合わせられるスキー靴を提供する。【構成】スキー靴（２）のインナーブーツ（４）に形
状記憶樹脂を材料とするスペーサー（１）を設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【００１】

【産業上の利用分野】この発明は、足の形に合わせて内
部の形状を変えられるスペーサー（１）を設けたスキー
靴（２）についてのものである。

【００２】

【従来の技術】従来、スキー靴（２）は、固い外殻
（３）に覆われており、内部にインナーブーツ（４）が
設けられていた。

【００３】

【発明が解決しようとする課題】そのため、足になじみ
にくく、足に合ったスキー靴を見つけ、購入する必要が
あった。しかし、足に合った靴を見つけるには有る程度
の経験を必要とし、慣れない人は足に合わない靴を購入
してしまうことが多かった。足の形に合わない場合、補
正がしにくいため次のような問題が発生した。（イ）スキー靴を長時間履いているうちに足が痛くなっ
たり、靴ずれを起こしたりして履けなくなった。（ロ）足に合わないために、好みのデザイン、価格、機
能の靴を購入できない事が多かった。（ハ）購入した時と使用する時とで体重の変化等で、足
の形が多少変わるため、上記（イ）のような事象が度々
起こった。

【００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、スキー靴のイ
ンナーブーツ（４）の内側または外側に、温めることに
より軟化し形状を変えられる形状記憶樹脂を発泡させて
作ったスペーサー（１）を設けた構造をしているスキー
靴である。

【００５】

【作用】使用方法は、（イ）インナーブーツ（４）をスキー靴（２）より取り
出し、ドライヤーの熱風等でスペーサー（１）が軟化す
る温度まで温める。（ロ）スペーサー（１）が軟化した後、冷えて硬化する
前にインナーブーツ（４）をスキー靴（２）に戻し、ス
キー靴（２）を履き、足の形に合うようにスペーサー
（１）を変形させる。（ハ）（ロ）の状態でスキー靴（２）を履いたまま、ス
ペーサー（１）を冷却し、硬化させる。以上の手順によりスペーサー（１）が、足とスキー靴
（２）の隙間を埋め、スペーサー（１）の、つま先部は
つま先から足の甲にかけて、土踏まず部は土踏まずおよ
び足の側面を、踵部は踵から足首にかけてサポートする
形状のまま硬化し、足に合ったスキー靴（２）となる。
足の形に合わせ直す場合、上記（イ）から再度行えば良
い。スペーサー（１）は、形状記憶樹脂の性質により、
一定の温度まで温め軟化させた状態でスペーサー（１）
を変形させ冷却すると、変形したまま硬化するが、再度
一定の温度まで温めると原形に戻る機能を有する。スペ
ーサー（１）が凹みすぎた場合でも（イ）でスペーサー
（１）を温めると形状記憶樹脂の性質によりスペーサー
（１）は元の膨らんだ形に戻るので、最初の場合と同じ
ように（ロ）、（ハ）へと実行を移せる。

【００６】

【実施例】本発明の実施例を以下に示す。（イ）スペーサー（１）の足に接する面にクッション材
（６）を設け、両面テープ等で靴の内側に取り付けられ
るようにする。（ロ）スキー靴（２）の外殻（３）の内側にスペーサー
（１）を設ける。（ハ）スキー靴（２）の中のインナーブーツ（４）の内
側または外側にスペーサー（１）を設ける。（ニ）靴または長靴（５）の中ににスペーサー（１）を
設ける。また、一度凹みすぎた場合元に戻せなくなる欠点がある
が、上記（イ）、（ロ）、（ハ）または（ニ）におい
て、スキー靴（２）または靴または長靴（５）に、５０
°Ｃ〜８０°Ｃの低温で軟化する樹脂を材料とするスペ
ーサー（１）を設けても同様な効果が得られる。

【００７】

【発明の効果】本発明により、次のような効果が得られ
る。（イ）スキー靴が足に合わないことにより発生する足の
痛みおよび靴ずれを防止できる。（ロ）自分の足に合わせられるため、初心者でも安心し
て自分の好みのデザイン、価格または、機能によってス
キー靴を選ぶことができる。（ハ）体重の変化等により足の形が多少変わっても、ス
キー靴を足に合わせられるため常に足に合った状態で使
用することができる。（ニ）レンタルスキー等において１足を何人もが順次使
用する場合においても、さまざまな足にスキー靴を合わ
せられるので、特にその効果を発揮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるスキー靴（２）の断面図である。

【図２】本発明によるスキー靴（２）の使用状態を示す
断面図である。

【図３】スペーサー（１）の実施例を示す斜視図であ
る。

【図４】本発明を靴または長靴（５）に用いた場合の実
施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１スペーサー２スキー靴３スキー靴の外殻４スキー靴のインナーブーツ５靴または長靴７クッション材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】靴のつま先部、土踏まず部、踵部の内側
および外殻の内側に形状記憶樹脂を材料とするスペーサ
ー（１）を設けたことを特徴とする足の形に形状を合わ
せられるスペーサを設けたスキー靴