JPH083029A - 芳香剤組成物 - Google Patents

芳香剤組成物

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JPH083029A
JPH083029A JP16266294A JP16266294A JPH083029A JP H083029 A JPH083029 A JP H083029A JP 16266294 A JP16266294 A JP 16266294A JP 16266294 A JP16266294 A JP 16266294A JP H083029 A JPH083029 A JP H083029A
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meth
temperature
polymer
vinyl polymer
vinyl
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JP16266294A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Osumi
辰也 大隅
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温でも芳香が過度とならず、また、高温か
ら低温になっても直ちに適度な芳香性を発揮する芳香剤
組成物を提供する。 【構成】 ポリ2−モルホリノエチルメタクリレート、
水、香料および可溶化剤からなる芳香性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香剤組成物に関し、
詳しくは高温の環境下でも適度な芳香性を有する芳香剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香剤組成物としては、広い温
度範囲にわたって乳化性を示す界面活性剤と狭い温度範
囲で可溶化性能を示す界面活性剤とを組み合わせた可溶
化剤で、水中に香料を可溶化させた組成物が知られてい
る(特開平6−63374号公報)。また、メチルセ
ルロースを含有させた芳香剤組成物が市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、の芳香剤組
成物は、高温の環境下では芳香性が高すぎ、例えば夏期
炎天下の閉め切った自動車の内部でこの芳香剤組成物を
使用した場合、香料が過度に揮発してしまい香りが強く
なりすぎるという問題点があった。また、の組成物
は、高温での香料の過度の揮発を抑えるには不十分であ
るとともに、温度が下がった場合、適度な芳香性が発揮
されないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高温になる
とシャープにゲル化し、温度が下がると速やかに液状に
もどる水溶液または水懸濁液を与える、一定の温度を境
界にして親水性と疎水性が可逆的に変化するビニル重合
体は、水とともに芳香剤に含有させた場合、高温になる
と速やかに疎水性に変化し、その結果析出して芳香剤組
成物全体をゲル化させるために、過度の芳香性を抑える
ことができ、逆に低温になると速やかに水溶性に戻り、
その結果ゲル化状態が解除され、適度な芳香性を発揮さ
せることを見いだし、本発明に到達した。すなわち本発
明は、一定の温度を境界にして親水性と疎水性が可逆的
に変化するビニル重合体(A)及び水を含有することを
特徴とする芳香剤組成物である。
【0005】本発明において、一定の温度を境界にして
親水性と疎水性が可逆的に変化するビニル重合体(A)
としては、その水溶液または水懸濁液を加熱するとシャ
ープにゲル化に至るものが好ましく、例えば、N−アル
キルまたはN−アルキレン(メタ)アクリルアミドから
なる重合体(A1)、環状アミンまたは炭素数5以上の
非環状アミンのアルキレンオキシド付加物のビニルカル
ボン酸エステル(a)からなる重合体(A2)などが挙
げられる。これらのうち、重合体(A)を構成する単量
体の合成が容易である点で、重合体(A2)が特に好ま
しい。
【0006】(A1)の具体例としては、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イ
ソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−シクロプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイル
ピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N
−(メタ)アクリロイルヘキサヒドロアゼン、(メタ)
アクリロイルモルホリン、N−テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリルアミド、N−メトキシプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N−エトキシプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N−イソプロポキシプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N−エトキシエチル(メタ)アクリルア
ミド、N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−1−メチル−2−メトキ
シエチル(メタ)アクリルアミド、N−1−メトキシメ
チルプロピル(メタ)アクリルアミド、N−(1,3−
ジオキソラン−2−イル)−N−メチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−8−アクリロイル−1,4−ジオキサ−
8−アザ−スピロ[4,5]デカン、あるいはN−メト
キシエチル−N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド
の(共)重合体が挙げられる。
【0007】(A2)における環状アミンとしては、ア
ルキレンオキシドが付加するための活性水素を有する環
状アミンであれば特に制限はなく、従って、環の内外に
アミン性窒素を有していればよい。活性水素基は、アミ
ノ基から由来してもよいし、また水酸基、カルボキシル
基など、アルキレンオキシドが付加し得る基であればい
ずれから由来していてもよい。
【0008】このような環状アミンとしては、例えば、
非芳香族性ヘテロサイクリックアミン[アジリジン環を
有するもの(アジリジン、2−メチルアジリジン、2−
エチルアジリジンなど)、ピロリジン環を有するもの
(ピロリジン、2−メチルピロリジン、2−エチルピロ
リジン、2−ピロリドン、スクシンイミド、1,2−シ
クロヘキサンジカルボキシイミドなど)、ピペリジン環
を有するもの(ピペリジン、2−メチルピペリジン、
3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピペリジン、
4−ピペリジノピペリジン、2−メチル−4−ピロリジ
ノピペリジン、エチルピコリコネートなど)、ピペラジ
ン環を有するもの(1−メチルピペラジン、1−メチル
−3−エチルピペラジンなど)、モルフォリン環を有す
るもの(モルフォリン、2−メチルモルフォリン、3,
5−ジメチルモルフォリン、チオモルフォリンなど)、
ピロリン類(3−ピロリン、2,5−ジメチル−3−ピ
ロリン、2−フェニル−2−ピロリンなど)、ピラゾリ
ン類(ピラゾリンなど)、イミダゾール類(2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
2−フェニルイミダゾールなど)、ピラゾール類(ピラ
ゾール、ピラゾールカルボン酸など)、ピリドン類(α
−ピリドン、γ−ピリドンなど)、およびε−カプロラ
クタム、ピリダジノン、ピリダリン、ピリドインな
ど];芳香族ヘテロサイクリックアミン[2−ヒドロキ
シピリジン、2−ヒドロキシ−3,5−ジターシャリブ
チルピリジン、2−カルボキシルピリジン、4−ピリジ
ルカルビノール、2−ヒドロキシピリミジン、ピロー
ル、2−フェニルピロールなど];芳香族アミン[アニ
リン、3−メチルアニリン、N−メチルアニリン、N−
イソプロピルアニリンなど]などが挙げられる。
【0009】これらの環状アミンのうち、好ましいの
は、非芳香族性サイクリックアミンである。なかでも好
ましいのは、ピペリジン環を有するもの及びモルフォリ
ン環を有するもの、最も好ましいのは、モルフォリン環
を有するものである。
【0010】(A2)における炭素数5以上の非環状ア
ミンは、アルキレンオキシドが付加するための活性水素
を有する炭素数5以上の非環状アミンであれば特に制限
はない。例えば、炭素数5以上の1級の脂肪族非環状ア
ミン(ジメチルプロピルアミン、2−エチルブチルアミ
ン、ペンチルアミン、2,2−ジメチルブチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、2−エチルヘキシルアミン、イソデシルアミン、ラ
ウリルアミンなど)、炭素数5以上の2級の脂肪族非環
状アミン[メチルブチルアミン、メチルイソブチルアミ
ン、メチルターシャリブチルアミン、メチルペンチルア
ミン、メチルヘキシルアミン、メチル(2−エチルヘキ
シル)アミン、メチルオクチルアミン、メチルノニルア
ミン、メチルイソデシルアミン、エチルプロピルアミ
ン、エチルイソプロピルアミン、エチルブチルアミン、
エチルイソブチルアミン、エチルターシャリブチルアミ
ン、エチルペンチルアミン、エチルヘキシルアミン、エ
チル(2−エチルヘキシル)アミン、エチルオクチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、プロ
ピルブチルアミン、プロピルイソブチルアミン、プロピ
ルターシャリブチルアミン、プロピルペンチルアミン、
プロピルヘキシルアミン、プロピル(2−エチルヘキシ
ル)アミン、プロピルオクチルアミン、イソプロピルブ
チルアミン、イソプロピルイソブチルアミン、イソプロ
ピルターシャリブチルアミン、イソプロピルペンチルア
ミン、イソプロピルヘキシルアミン、イソプロピル(2
−エチルヘキシル)アミン、イソプロピルオクチルアミ
ン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジターシャ
リブチルアミン、ブチルペンチルアミン、ジペンチルア
ミン、ジシクロヘキシルアミンなど]が挙げられる。
【0011】炭素数5以上の非環状アミンのうち好まし
いのは、炭素数5〜8の1級の脂肪族非環状アミンであ
る。
【0012】(A2)におけるアルキレンオキシドとし
ては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシドなどが挙げられる。これらのうち好ましいも
のは、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシド、及
びこの両者の組合せである。
【0013】アルキレンオキシドの付加モル数は、通常
1〜20モル、好ましくは1〜5モルである。
【0014】(A2)におけるビニルカルボン酸として
は、アルキレンオキシド付加物と反応してビニルカルボ
ン酸エステルを与える化合物であれば特に制限はない。
例えば、(メタ)アクリル酸、(イソ)クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、ビニル安息香酸など
及びこれらのエステル形成性誘導体(無水物、酸ハロゲ
ン化物、メチルエステル等)が挙げられる。
【0015】これらビニルカルボン酸のうち、(メタ)
アクリル酸、マレイン酸、ビニル安息香酸、及びこれら
のエステル形成性誘導体が好ましく、(メタ)アクリル
酸、及び(メタ)アクリル酸のエステル形成性誘導体が
特に好ましい。
【0016】本発明におけるビニル重合体(A)として
は、少なくとも50重量%のN−アルキルまたはN−ア
ルキレン(メタ)アクリルアミド、あるいは、環状アミ
ンまたは炭素数5以上の非環状アミンのアルキレンオキ
シド付加物のビニルカルボン酸エステル(a)と、他の
ビニルモノマー(b)の共重合体も使用できる。
【0017】他のビニル系モノマー(b)としては、
(a)と共重合可能なビニル重合性モノマーであれば特
に制限はないが、例えば、(b−1)親水性ビニルモノ
マー[(a)を除く]、(b−2)親油性ビニルモノマ
ーのものが挙げられる。
【0018】(b−1)としては、ノニオン性の化合物
[ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロ
イルオキシポリグリセロール、ビニルアルコール、アリ
ルアルコール、(メタ)アクリルアミド、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、ビニルイミ
ダゾール、N−メチロール−ε−カプロラクタム、N−
メチロールマレイミド、N−ビニルスクシンイミド、p
−アミノスチレン、N−ビニルカルバゾール、2−ビニ
ルピリジン、2−シアノエチル(メタ)アクリレート
等];アニオン性の化合物[(メタ)アクリル酸、(無
水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ビニルスルホ
ン酸、(メタ)アクリルスルホン酸、スチレンスルホン
酸、ビニル安息香酸、アルキルアリルスルホコハク酸、
(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン硫酸エステ
ル及びこれらの塩];カチオン性の化合物[N,N−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビニ
ルアニリン及びこれらの酸塩];アミンイミド基を有す
る化合物[1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アク
リルイミド、1,1−ジメチル−1−エチルアミン(メ
タ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−
フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)ア
クリルイミド、1,1,1−トリメチルアミン(メタ)
アクリルイミド等]が挙げられる。
【0019】(b−2)としては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシ
ル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリレート誘導体、N,N−ジブチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−シクロヘキシル(メ
タ)アクリルアミド等のN−アルキル(メタ)アクリル
アミド誘導体、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、
1−メチルスチレン、酢酸ビニル、ブタジエン、塩化ビ
ニル及びイソプレン等が挙げられる。
【0020】(A)の重量平均分子量は通常1,000
〜5,000,000、好ましくは、10,000〜
2,000,000、特に好ましくは100,000〜
1,000,000である。
【0021】(A)は、(A)を構成するモノマー成分
をラジカル重合して製造することができる。重合方法に
は特に制限がなく、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合
法、懸濁重合法などの通常の熱重合方法を使用すること
が使用できる。すなわち、前記のモノマー成分を、ラジ
カル重合開始剤の存在下に加熱するか、光増感剤の存在
下に光照射、または放射線を照射するなどして重合を開
始させることによって得られる。
【0022】重合温度は通常20〜350℃、好ましく
は50〜150℃、反応圧力は通常大気圧〜20気圧、
好ましくは大気圧〜10気圧にする。
【0023】使用されるラジカル重合開始剤も特に制限
はなく、アゾ系開始剤[2,2’−アゾ ビス(ジメチ
ルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(イソブチロ
ニトリル)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン
酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)
塩酸塩、アゾビス(2−メチル−N−ビスヒドロキシメ
チル−2−ヒドロキシエチルプロピオンアミド)、アゾ
ビス(2−メチル−N−ヒドロキシエチルプロピオンア
ミド)等]、パーオキシド系開始剤[過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素、ベンゾイルパ−オ
キシド、ラウリルパーオキシド、ターシャリブチルヒド
ロパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジターシャリ
ブチルパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド等]
など、通常用いられるものが使用できる。また、必要に
よって連鎖移動剤(ラウリルメルカプタン、メルカプト
エタノール等)も使用することができる。
【0024】本発明におけるビニル重合体(A)は親水
性から疎水性に変化する温度(以下転移温度という)
が、通常5〜95℃、好ましくは25〜70℃を示すも
のが用いられる。転移温度は、(A)の20重量%水懸
濁液を徐々に昇温し、その粘度が増大し始める温度によ
って知ることができる。
【0025】なお、ビニル重合体(A)の転移温度は、
(A)の親水性と疎水性のバランスをコントロールする
ことによって設定できる。例えば重合体(A1)または
重合体(A2)の転移温度は、前記N−アルキルまたは
N−アルキレン(メタ)アクリルアミドまたはビニルカ
ルボン酸エステル(a)のうち親水性の高いものを用い
る時あるいはその含有量が大きい時高くなり、疎水性の
高いものを用いる時あるいはその含有量が大きい時低く
なる。この転移温度の変化は他のビニルモノマー(b)
を用いた時も同様である。
【0026】本発明の組成物中のビニル重合体(A)の
含有量は、通常、0.05〜50重量%である。0.0
5%未満では高温時のゲル化性が不十分となり、過度の
芳香性を抑制できない。
【0027】本発明の組成物には、ビニル重合体(A)
とともに、水及び芳香剤が配合される。水はビニル重合
体(A)の高温でのゲル化機能を発揮させるために必要
である。本発明の組成物中の水の含有量は、目的とする
芳香剤組成物のタイプによって異なるが、通常、0.1
〜98重量%であり、好ましくは、ゲル状芳香剤組成物
の場合は、0.1〜10重量%であり、液状芳香剤組成
物の場合、水ベースのもので70〜98重量%であり、
オイルベースのもので5〜50重量%である。
【0028】芳香剤としては、従来より芳香剤組成物に
使用されている各種のもの1種単独または2種以上調合
して用いることができる。例えば、天然植物精油(ラベ
ンダー、レモン油、ローズ油、スペアミント油、グリー
ン油等)、動物油香料(ムスク、シペット等)、合成香
料(アルデヒド類、ケトン類、エステル類等)等が挙げ
られる。本発明の組成物中の芳香剤の含有量は、通常、
0.1〜30重量%である。
【0029】本発明の組成物中には、必要に応じて色
素、揮発性炭化水素、可溶化剤、低分子量ゲル化剤ある
いは酸化防止剤が含有されてもよい。
【0030】色素としては、水溶性の染料(メチレンブ
ルー、シアニンブルー、青色1号、黄色4号、黄色5
号、緑色3号、青色202号、青色203号等)が使用
可能である。
【0031】揮発性炭化水素としては、テルペン系炭化
水素等の天然精油(テレピン油、オレンジ油等)の他、
イソパラフィン系炭化水素も使用可能である。
【0032】可溶化剤は、芳香剤、ビニル重合体(A)
または必要に応じて使用される揮発性炭化水素や低分子
量ゲル化剤が芳香剤組成物から分離するのを防止する為
に必要に応じて使用される。可溶化剤としては、ノニオ
ン系界面活性剤[脂肪族アルコールのエチレンオキシド
付加物、脂肪酸のエチレンオキシド付加物、(アルキ
ル)フェノールのエチレンオキシド付加物、スチリルフ
ェノールのエチレンオキシド付加物、プロピレンオキシ
ドとエチレンオキシドのブロック付加体等]、イオン性
界面活性剤(飽和または不飽和の脂肪族カルボン酸塩、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、脂肪族アルコールま
たは脂肪酸またはアルキルフェノールまたはスチリルフ
ェノール等のアルキレンオキシド付加物の硫酸ナトリウ
ム塩、アルキルアミンの塩酸塩または4級アンモニウム
塩等)、アルコール類(炭素数1〜8の脂肪族モノアル
コール、脂肪族ジオール、ポリアルキレングリコール、
セロソルブ類、カルビトール類、脂肪族ジオールのモノ
アルキルエーテル等)等が使用可能である。
【0033】低分子量ゲル化剤は、ゲル状芳香剤組成物
のゲル化剤として使用される。飽和または不飽和の脂肪
族カルボン酸のカルシウム塩またはリチウム塩、ヒドロ
キシ脂肪酸、ベンジリデンソルビトール類、N−アシル
アミノ酸誘導体等が使用可能である。
【0034】本発明の組成物の作成方法を例示する。ゲ
ル状芳香剤組成物を作成する場合は、ビニル重合体
(A)のアルコール溶液類または水溶液と、芳香剤、
水、低分子量ゲル化剤、揮発性炭化水素ならびに可溶化
剤の混合物を100℃以下の温度で溶解して得た溶液と
を混合し、冷却固化(成形)することによって得られ
る。水ベースの液状芳香剤組成物を作成する場合には、
ビニル重合体(A)の水溶液と、芳香剤及び可溶化剤等
の混合物とを(A)の転移温度以下の温度で混合して得
られる。オイルベースの液状芳香剤組成物を作成する場
合には、ビニル重合体(A)の水溶液を、芳香剤及びア
ルコール等の混合物に(A)の転移温度以下の温度で添
加混合して得られる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部である。 製造例1 2−モルホリノエチルメタクリレート(モルホリンのエ
チレンオキシド1モル付加物とメタクリル酸とのエステ
ル)100部と、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロ
ニトリル)0.1部とをアンプルに加え、凍結脱気後密
閉し、50℃で8時間重合させて、ビニル重合体1を得
た。このビニル重合体1の転移温度は38℃であった。
【0036】製造例2 2−(2−モルホリノエトキシ)エチルメタクリレート
(モルホリンのエチレンオキシド2モル付加物とメタク
リル酸とのエステル)100部と、2,2'-アゾビス(2,4
-ジメチルバレロニトリル)0.1部とをアンプルに加
え、凍結脱気後密閉し、60℃で8時間重合させて、ビ
ニル重合体2を得た。このビニル重合体2の転移温度は
50℃であった。
【0037】製造例3 2,2−ジメチルプロピルアミンのエチレンオキシド4
モル付加物のアクリル酸エステル95部と、メチルメタ
クリレート5部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)1部をアンプルに加え、凍結脱気
後密閉し、50℃で8時間重合させて、ビニル重合体3
を得た。このビニル重合体3の転移温度は44℃であっ
た。
【0038】実施例1 ビニル重合体1を5部と3−メチル−3−メトキシブタ
ノール5部を混合し作成した溶液を、水2部、レモン系
調合香料5部、パルミチン酸ナトリウム5部、d−リモ
ネン60部、イソパラフィン系炭化水素18部を70℃
で混合溶解した液に攪拌下加え混合後、試験管に移し冷
却することによって円柱状のゲル状芳香剤組成物1を得
た。
【0039】実施例2〜3 実施例1と同様にして、ビニル重合体2から実施例2の
芳香剤組成物2を、ビニル重合体3から実施例3の芳香
剤組成物3をそれぞれ得た。
【0040】実施例4 ビニル重合体1を5部と水90部を混合したものを、レ
モン系調合香料2部とノニルフェノールのエチレンオキ
シド付加物[三洋化成工業(株)製ノニポール100]
3部を混合したものに室温で攪拌下加えて水ベースの液
状芳香剤組成物4を得た。
【0041】実施例5〜6 実施例4と同様にして、ビニル重合体2から実施例5の
芳香剤組成物5を、ビニル重合体3から実施例6の芳香
剤組成物6をそれぞれ得た。
【0042】実施例7 ビニル重合体1を5部と水40部を混合したものを、レ
モン系調合香料10部とn−ヘキサノール45部を混合
したものに室温で攪拌下加えてオイルベースの液状芳香
剤組成物7を得た。
【0043】実施例8〜9 実施例7と同様にして、ビニル重合体2から実施例8の
芳香剤組成物8を、ビニル重合体3から実施例9の芳香
剤組成物9をそれぞれ得た。
【0044】比較例1〜3 また、比較の為に、実施例1のビニル重合体1を使用せ
ずに、比較例1の芳香剤組成物10を、実施例4のビニ
ル重合体1を使用せずに、比較例2の芳香剤組成物11
を、実施例7のビニル重合体1を使用せずに、比較例3
の芳香剤組成物12を得た。
【0045】得られた円柱状の芳香剤組成物1〜3およ
び10を容量18リットルの広口缶の底にセットし、室
温で密閉下1時間放置したものと、インキュベータ中6
0℃で密閉下1時間放置後室温に冷却したものの香りの
程度を比較した。結果を表1に示す。
【0046】
【0047】得られた液状の芳香剤組成物4〜6および
11をダイヤケミカル(株)製液状芳香剤ポピーの空容
器に入れ、開度を中間にしたものを容量18リットルの
広口缶の底にセットし、室温で密閉下1時間放置したも
のと、インキュベータ中60℃で密閉下1時間放置後室
温に冷却したものの香りの程度を比較した。結果を表2
に示す。
【0048】
【0049】得られた液状の芳香剤組成物7〜9および
12をダイヤケミカル(株)製液状芳香剤組成物ポピー
の空容器に入れ、開度を中間にしたものを容量18リッ
トルの広口缶の底にセットし、室温で密閉下1時間放置
したものと、インキュベータ中60℃で密閉下1時間放
置後室温に冷却したものの香りの程度を比較した。結果
を表3に示した。
【0050】
【発明の効果】本発明の芳香剤芳香剤組成物は、ゲル状
芳香剤組成物、水ベースの液状芳香剤組成物、オイルベ
ースの液状芳香剤組成物等に使用でき、ビニル重合体
(A)の作用によって高温でも過度の芳香性を抑え、ま
た、高温から低温になっても直ちに適度な芳香性を発揮
する芳香剤組成物を与えるものであり、温度変化が大き
い環境で使用される芳香剤組成物(例えば、自動車用芳
香剤組成物等)として好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の温度を境界にして親水性と疎水性が
    可逆的に変化するビニル重合体(A)及び水を含有する
    ことを特徴とする芳香剤組成物。
JP16266294A 1994-06-20 1994-06-20 芳香剤組成物 Pending JPH083029A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997049666A1 (de) * 1996-06-21 1997-12-31 Basf Aktiengesellschaft Fliessverbesserer für erdöl-mitteldestillate
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