JPH08302997A - コンクリート打設用型枠 - Google Patents
コンクリート打設用型枠Info
- Publication number
- JPH08302997A JPH08302997A JP7113397A JP11339795A JPH08302997A JP H08302997 A JPH08302997 A JP H08302997A JP 7113397 A JP7113397 A JP 7113397A JP 11339795 A JP11339795 A JP 11339795A JP H08302997 A JPH08302997 A JP H08302997A
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- JP
- Japan
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- concrete
- mold
- formwork
- concrete pouring
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【発明の名称】 コンクリート打設用型枠
【目的】 軽量でありながら繰り返し使用可能な耐久性
を有し、かつコンクリートに対する離型性にも優れたコ
ンクリート打設用型枠を提供する。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂を主成分とするシート
に立体模様の成型面4を賦形した型枠材1から構成した
コンクリート打設用型枠。
を有し、かつコンクリートに対する離型性にも優れたコ
ンクリート打設用型枠を提供する。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂を主成分とするシート
に立体模様の成型面4を賦形した型枠材1から構成した
コンクリート打設用型枠。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート打設用型枠
に関し、さらに詳しくはコンクリート表面に立体模様を
賦形するようにしたコンクリート打設用型枠に関する。
に関し、さらに詳しくはコンクリート表面に立体模様を
賦形するようにしたコンクリート打設用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】河川の堤防や高速道路の側部斜面などに
おいて土砂崩れ等が発生するおそれがある場所にはコン
クリート防護壁が設けられている。最近、このようなコ
ンクリート防護壁を平坦なままのコンクリート壁面にせ
ず、石垣模様等の立体模様を賦形するようにしたものが
提案されている。
おいて土砂崩れ等が発生するおそれがある場所にはコン
クリート防護壁が設けられている。最近、このようなコ
ンクリート防護壁を平坦なままのコンクリート壁面にせ
ず、石垣模様等の立体模様を賦形するようにしたものが
提案されている。
【0003】従来、このような立体模様賦形用のコンク
リート打設用型枠の型枠材には、軽量で現場施工を容易
にするポリスチレン樹脂発泡体の成形品が使用されてい
た。例えば、約15倍程度に発泡したビーズ状ポリスチ
レン樹脂中間発泡体を金型で約30倍程度に加圧発泡さ
せて成形した型枠材が使用されていた。しかし、ポリス
チレン樹脂発泡体からなる型枠材は、軽量で現場施工作
業を容易にする利点はあるものの、その反面、強度が低
くく、かつコンクリートとの離型性が低いため、硬化後
のコンクリートから型枠材を取り外すとき、大きな剥離
抵抗を受けて破損しやすいという欠点があった。そのた
めこれを回収して再使用することは殆ど不可能になって
いた。また、破損した型枠材を産業廃棄物として焼却処
分する場合には黒煙や悪臭を発生するため、廃棄物処理
にも大きな問題があった。
リート打設用型枠の型枠材には、軽量で現場施工を容易
にするポリスチレン樹脂発泡体の成形品が使用されてい
た。例えば、約15倍程度に発泡したビーズ状ポリスチ
レン樹脂中間発泡体を金型で約30倍程度に加圧発泡さ
せて成形した型枠材が使用されていた。しかし、ポリス
チレン樹脂発泡体からなる型枠材は、軽量で現場施工作
業を容易にする利点はあるものの、その反面、強度が低
くく、かつコンクリートとの離型性が低いため、硬化後
のコンクリートから型枠材を取り外すとき、大きな剥離
抵抗を受けて破損しやすいという欠点があった。そのた
めこれを回収して再使用することは殆ど不可能になって
いた。また、破損した型枠材を産業廃棄物として焼却処
分する場合には黒煙や悪臭を発生するため、廃棄物処理
にも大きな問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
でありながら繰り返し使用可能な耐久性を有し、かつコ
ンクリートに対する離型性にも優れたコンクリート打設
用型枠を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、産業廃棄物としての処理を有利にするコンクリート
打設用型枠を提供することにある。
でありながら繰り返し使用可能な耐久性を有し、かつコ
ンクリートに対する離型性にも優れたコンクリート打設
用型枠を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、産業廃棄物としての処理を有利にするコンクリート
打設用型枠を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明によるコンクリート打設用型枠は、ポリオレフィン系
樹脂を主成分とするシートに立体模様の成型面を賦形し
た型枠材から構成したことを特徴とするものである。こ
のように型枠材をポリオレフィン系樹脂を主成分として
構成しているため、このポリオレフィン系樹脂自体が低
比重であることに加え、薄肉のシートをベースに成形さ
れているため、従来のポリスチレン樹脂発泡体の型枠材
に比べて何ら遜色ない軽量性を備えることができ、コン
クリート打設用型枠の現場施工性を良好にすることがで
きる。
明によるコンクリート打設用型枠は、ポリオレフィン系
樹脂を主成分とするシートに立体模様の成型面を賦形し
た型枠材から構成したことを特徴とするものである。こ
のように型枠材をポリオレフィン系樹脂を主成分として
構成しているため、このポリオレフィン系樹脂自体が低
比重であることに加え、薄肉のシートをベースに成形さ
れているため、従来のポリスチレン樹脂発泡体の型枠材
に比べて何ら遜色ない軽量性を備えることができ、コン
クリート打設用型枠の現場施工性を良好にすることがで
きる。
【0006】また、ポリオレフィン系樹脂は樹脂自体に
親水基がないため水分をはじき、コンクリートとの離型
性が良好であり、しかもポリスチレン樹脂発泡体に比べ
て強度が大きいため、硬化後のコンクリートから型枠材
を離型するとき破損を生じることがなく、繰返し再使用
に十分に耐えることができる。また、ポリオレフィン系
樹脂は黒煙や悪臭を発生しないため、産業廃棄物として
の処分を容易にする。また、必要により溶融ペレタイズ
して再生ペレットとして回収することもできるので、こ
の再生ペレットから新たなコンクリート打設用型枠を再
生することが可能になる。
親水基がないため水分をはじき、コンクリートとの離型
性が良好であり、しかもポリスチレン樹脂発泡体に比べ
て強度が大きいため、硬化後のコンクリートから型枠材
を離型するとき破損を生じることがなく、繰返し再使用
に十分に耐えることができる。また、ポリオレフィン系
樹脂は黒煙や悪臭を発生しないため、産業廃棄物として
の処分を容易にする。また、必要により溶融ペレタイズ
して再生ペレットとして回収することもできるので、こ
の再生ペレットから新たなコンクリート打設用型枠を再
生することが可能になる。
【0007】以下、本発明を図に示す実施例によって説
明する。図1及び図2は、本発明の実施例からなるコン
クリート打設用型枠を使用して、コンクリートを打設し
た状態を示す。コンクリート打設用型枠10は、並列に
並べられた複数枚が堤防等の傾斜面Sに対し間隔Wを置
き、かつその下端をグランドレベルGLに固定するよう
に設置されている。このように設置されたコンクリート
打設用型枠10と傾斜面Sとの隙間にコンクリートCが
打設されるようになっている。
明する。図1及び図2は、本発明の実施例からなるコン
クリート打設用型枠を使用して、コンクリートを打設し
た状態を示す。コンクリート打設用型枠10は、並列に
並べられた複数枚が堤防等の傾斜面Sに対し間隔Wを置
き、かつその下端をグランドレベルGLに固定するよう
に設置されている。このように設置されたコンクリート
打設用型枠10と傾斜面Sとの隙間にコンクリートCが
打設されるようになっている。
【0008】上記コンクリート打設用型枠10は、コン
クリートCの表面に石垣模様等の立体模様を賦形するよ
うにした型枠材1を有し、かつその裏面側に空間3を介
してパネル板2を組み付けている。型枠材1は、厚さ
0.5〜5.0mmのポリオレフィン系樹脂シートに、立
体模様の成型面4を賦形するように成形されており、例
えば図3に示すような形状になっている。さらに型枠材
1には、その外周部裏面側に突起部1aが形成され、か
つこの突起部1aをパネル板2に当接させることによ
り、このパネル板2に支えられるようになっている。
クリートCの表面に石垣模様等の立体模様を賦形するよ
うにした型枠材1を有し、かつその裏面側に空間3を介
してパネル板2を組み付けている。型枠材1は、厚さ
0.5〜5.0mmのポリオレフィン系樹脂シートに、立
体模様の成型面4を賦形するように成形されており、例
えば図3に示すような形状になっている。さらに型枠材
1には、その外周部裏面側に突起部1aが形成され、か
つこの突起部1aをパネル板2に当接させることによ
り、このパネル板2に支えられるようになっている。
【0009】突起部1aは、薄肉のポリオレフィン系樹
脂シートから成形された型枠材1に剛性を与え、打設コ
ンクリートの圧力を耐えられるようにしている。また、
上記のように突起部1aを介して型枠材1を支えるパネ
ル板2は、型枠材1に加わる打設コンクリートの圧力を
吸収することにより、型枠材1の変形を防止するように
している。
脂シートから成形された型枠材1に剛性を与え、打設コ
ンクリートの圧力を耐えられるようにしている。また、
上記のように突起部1aを介して型枠材1を支えるパネ
ル板2は、型枠材1に加わる打設コンクリートの圧力を
吸収することにより、型枠材1の変形を防止するように
している。
【0010】型枠材1をパネル板3に対して支えるよう
にする突起部は、型枠材1個当たりの平面積が大きい場
合には、面積1m2 当たり少なくとも1か所に外周部の
突起部1aとは別に突起部1bを形成するようにし、こ
の突起部1bによっても型枠材1を支えるようにすると
よい。このような突起部1bの追加形成によって、大き
な面積に伴って低下する剛性を補い、かつパネル板3に
よるコンクリート圧力の吸収効果を一層向上させること
ができる。
にする突起部は、型枠材1個当たりの平面積が大きい場
合には、面積1m2 当たり少なくとも1か所に外周部の
突起部1aとは別に突起部1bを形成するようにし、こ
の突起部1bによっても型枠材1を支えるようにすると
よい。このような突起部1bの追加形成によって、大き
な面積に伴って低下する剛性を補い、かつパネル板3に
よるコンクリート圧力の吸収効果を一層向上させること
ができる。
【0011】上記突起部1a,1bの平面視における形
状は、点状に散在するものであってもよいが、好ましく
はパネル板2に連続状に接触する線状にするのことが望
ましい。型枠材1の裏面側を支えるパネル板2は、特に
材質は限定されるものではないが、好ましくは現場施工
性を良好にする観点から軽量な木製の合板やプラスチッ
ク板などを使用するとよい。また、型枠材の1個当たり
の大きさは、運搬および施工の容易さから、幅×長さを
最大2m×4m、さらに好ましくは1m×2mの範囲内
にするのがよい。
状は、点状に散在するものであってもよいが、好ましく
はパネル板2に連続状に接触する線状にするのことが望
ましい。型枠材1の裏面側を支えるパネル板2は、特に
材質は限定されるものではないが、好ましくは現場施工
性を良好にする観点から軽量な木製の合板やプラスチッ
ク板などを使用するとよい。また、型枠材の1個当たり
の大きさは、運搬および施工の容易さから、幅×長さを
最大2m×4m、さらに好ましくは1m×2mの範囲内
にするのがよい。
【0012】本発明において、型枠材を構成するポリオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンおよびこれらの共重合体などを例示することができ
る。これらポリオレフィン系樹脂は、従来の型枠材に使
用されていたポリスチレン発泡体に比較して強度やコン
クリートに対する離型性に優れるほか、耐候性、耐溶剤
性、耐酸・アルカリ性、耐熱性などにも優れている。
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンおよびこれらの共重合体などを例示することができ
る。これらポリオレフィン系樹脂は、従来の型枠材に使
用されていたポリスチレン発泡体に比較して強度やコン
クリートに対する離型性に優れるほか、耐候性、耐溶剤
性、耐酸・アルカリ性、耐熱性などにも優れている。
【0013】このポリオレフィン系樹脂は、型枠材に成
形するに当たり、本発明の目的を阻害しない範囲で耐熱
剤、安定剤、耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染
料、顔料などの添加剤や、或いは他の熱可塑性樹脂など
を配合してもよい。ただし、他の熱可塑性樹脂の配合量
は、ポリオレフィン系樹脂が50重量%以上を占める範
囲でなければならない。他の熱可塑性樹脂の配合量が5
0重量%を越える場合は、ポリオレフィン系樹脂を使用
することによる型枠材の軽量性、耐久性、離型性などの
効果が阻害されるようになる。
形するに当たり、本発明の目的を阻害しない範囲で耐熱
剤、安定剤、耐候剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染
料、顔料などの添加剤や、或いは他の熱可塑性樹脂など
を配合してもよい。ただし、他の熱可塑性樹脂の配合量
は、ポリオレフィン系樹脂が50重量%以上を占める範
囲でなければならない。他の熱可塑性樹脂の配合量が5
0重量%を越える場合は、ポリオレフィン系樹脂を使用
することによる型枠材の軽量性、耐久性、離型性などの
効果が阻害されるようになる。
【0014】ポリオレフィン系樹脂シートの厚さは、最
終製品とした場合の型枠材の大きさや、賦型される成型
面の立体模様の種類などに応じて適宜決定されるが、
0.5〜5.0mmの範囲、さらに好ましくは1.0〜
4.0mmの範囲にするのがよい。厚さが0.5mm未満で
は繰返し使用に耐える型枠材の耐久性が低下し、また
5.0mmより厚くては型枠材の軽量性が低下する。
終製品とした場合の型枠材の大きさや、賦型される成型
面の立体模様の種類などに応じて適宜決定されるが、
0.5〜5.0mmの範囲、さらに好ましくは1.0〜
4.0mmの範囲にするのがよい。厚さが0.5mm未満で
は繰返し使用に耐える型枠材の耐久性が低下し、また
5.0mmより厚くては型枠材の軽量性が低下する。
【0015】ポリオレフィン系樹脂シートから立体模様
の成型面を有する型枠材を成形する方法は特に限定され
るものではないが、例えばポリオレフィン系樹脂シート
を予熱し、次いで真空成形或いはプレス成形すれば容易
に成形することができる。真空成形、プレス成形は公知
の手段を採用すればよい。上述した本発明のコンクリー
ト打設用型枠によれば、図1,2に示すように傾斜面S
との間に打設したコンクリートCが硬化したのち離型す
ると、打設コンクリートCの表面に成型面4に対応する
立体模様(石垣模様)が成形される。このようにコンク
リート打設用型枠10を離型するとき、型枠材1はポリ
オレフィン系樹脂シートから成形されているため強度に
優れ、しかもポリオレフィン系樹脂は親水基がなく水分
をはじきやすい特性を有し、コンクリートに対する離型
性に優れているため、型枠材1を破損することなく容易
にコンクリートから剥離することができる。
の成型面を有する型枠材を成形する方法は特に限定され
るものではないが、例えばポリオレフィン系樹脂シート
を予熱し、次いで真空成形或いはプレス成形すれば容易
に成形することができる。真空成形、プレス成形は公知
の手段を採用すればよい。上述した本発明のコンクリー
ト打設用型枠によれば、図1,2に示すように傾斜面S
との間に打設したコンクリートCが硬化したのち離型す
ると、打設コンクリートCの表面に成型面4に対応する
立体模様(石垣模様)が成形される。このようにコンク
リート打設用型枠10を離型するとき、型枠材1はポリ
オレフィン系樹脂シートから成形されているため強度に
優れ、しかもポリオレフィン系樹脂は親水基がなく水分
をはじきやすい特性を有し、コンクリートに対する離型
性に優れているため、型枠材1を破損することなく容易
にコンクリートから剥離することができる。
【0016】したがって、剥離した型枠材1はそのまま
繰返し再使用することができる。また、数回の繰り返し
使用後に産業廃棄物として焼却する場合は、黒煙や悪臭
を発生することがなく処分することができる。また、溶
融ペレタイズして再生ペレットとして回収することもで
きるので、この再生ペレットから新たなコンクリート打
設用型枠材を成形することができる。
繰返し再使用することができる。また、数回の繰り返し
使用後に産業廃棄物として焼却する場合は、黒煙や悪臭
を発生することがなく処分することができる。また、溶
融ペレタイズして再生ペレットとして回収することもで
きるので、この再生ペレットから新たなコンクリート打
設用型枠材を成形することができる。
【0017】
【実施例】ポリエチレンを押出機により140℃でシー
ト状に溶融押出して、厚さ3.5mmのシートを成形し
た。次いで、このポリエチレンシートを300〜400
℃に加熱した予熱ゾーンを通過させて真空成形し、大き
さ0.9m×0.9mの石垣模様の成型面を有する型枠
材にした。
ト状に溶融押出して、厚さ3.5mmのシートを成形し
た。次いで、このポリエチレンシートを300〜400
℃に加熱した予熱ゾーンを通過させて真空成形し、大き
さ0.9m×0.9mの石垣模様の成型面を有する型枠
材にした。
【0018】この型枠材を、同じ大きさの合板製パネル
板に釘で固定し、コンクリート打設用型枠を製作した。
このコンクリート打設用型枠を図1,2のように堤防の
斜面に間隔W=25cmを置いて設置し、その型枠材と
斜面との間にコンクリートを打設した。コンクリート硬
化後に、コンクリート打設用型枠を離型したところ、何
ら破損を生ずることなく離型することができた。また、
この離型後の型枠を同様にして40回繰り返して使用し
たが、全く破損を生じなかった。
板に釘で固定し、コンクリート打設用型枠を製作した。
このコンクリート打設用型枠を図1,2のように堤防の
斜面に間隔W=25cmを置いて設置し、その型枠材と
斜面との間にコンクリートを打設した。コンクリート硬
化後に、コンクリート打設用型枠を離型したところ、何
ら破損を生ずることなく離型することができた。また、
この離型後の型枠を同様にして40回繰り返して使用し
たが、全く破損を生じなかった。
【0019】一方、比較のため、ポリスチレンの30倍
発泡体により上記と同様の形状の型枠材を成形し、コン
クリート打設用型枠を製作した。これを上記と同様のコ
ンクリート打設に供し、コンクリート硬化後に剥離した
ところ、型枠材が破れると共に、一部がコンクリート面
に付着して残り、繰り返し再使用することは全く不可能
であった。
発泡体により上記と同様の形状の型枠材を成形し、コン
クリート打設用型枠を製作した。これを上記と同様のコ
ンクリート打設に供し、コンクリート硬化後に剥離した
ところ、型枠材が破れると共に、一部がコンクリート面
に付着して残り、繰り返し再使用することは全く不可能
であった。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明のコンクリート
打設用型枠は、型枠材をポリオレフィン系樹脂を主成分
とするシートから成形したため、軽量でありながら高い
強度を有し、しかもコンクリートとの離型性に優れてい
るため、硬化後のコンクリートから離型するときに破損
を生ずることがなく何回も繰返し再使用することができ
る。
打設用型枠は、型枠材をポリオレフィン系樹脂を主成分
とするシートから成形したため、軽量でありながら高い
強度を有し、しかもコンクリートとの離型性に優れてい
るため、硬化後のコンクリートから離型するときに破損
を生ずることがなく何回も繰返し再使用することができ
る。
【0021】また、産業廃棄物として焼却する場合には
黒煙や悪臭を発生することがない。また溶融ペレタイズ
して再生ペレットとして回収することもできるので、新
たなコンクリート打設用型枠として再生することができ
る。
黒煙や悪臭を発生することがない。また溶融ペレタイズ
して再生ペレットとして回収することもできるので、新
たなコンクリート打設用型枠として再生することができ
る。
【図1】本発明の実施例からなるコンクリート打設用型
枠の使用状態を示す断面図である。
枠の使用状態を示す断面図である。
【図2】図1のX−X矢視断面図である。
【図3】本発明のコンクリート打設用型枠を構成する型
枠材を示す斜視図である。
枠材を示す斜視図である。
1 型枠材 2 パネル板 3 空間 4 成型面 5 固定手段(釘)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 達也 東京都小金井市緑町2−5−25
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂を主成分とするシ
ートに立体模様の成型面を賦形した型枠材から構成した
コンクリート打設用型枠。 - 【請求項2】 前記シートの厚さが0.5〜5.0mmで
ある請求項1に記載のコンクリート打設用型枠。 - 【請求項3】 前記立体模様が石垣模様である請求項1
または2に記載のコンクリート打設用型枠。 - 【請求項4】 前記シートからなる型枠材の裏面にパネ
ル板を組み付け、この型枠材とパネル板との対面域に空
間を介在させると共に、外周部を互いに当接させた請求
項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート打設用型
枠。 - 【請求項5】 前記型枠材と前記パネル板との対面域
に、面積1m2 当たり少なくとも1か所に該型枠材の一
部が前記パネル板に当接する突起部を設けた請求項4に
記載のコンクリート打設用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113397A JPH08302997A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | コンクリート打設用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113397A JPH08302997A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | コンクリート打設用型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08302997A true JPH08302997A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14611272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7113397A Pending JPH08302997A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | コンクリート打設用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08302997A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007177477A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | コンクリート打設用型枠およびそれを用いたコンクリート打設施工方法 |
CN109083149A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-12-25 | 中铁六局集团有限公司 | 一种用于高坡大跨度边坡的混凝土浇筑模架 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP7113397A patent/JPH08302997A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007177477A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | コンクリート打設用型枠およびそれを用いたコンクリート打設施工方法 |
CN109083149A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-12-25 | 中铁六局集团有限公司 | 一种用于高坡大跨度边坡的混凝土浇筑模架 |
CN109083149B (zh) * | 2018-07-19 | 2023-08-04 | 中铁六局集团有限公司 | 一种用于高坡大跨度边坡的混凝土浇筑模架 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |