JP2834743B2 - プラスチック成形型 - Google Patents

プラスチック成形型

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JP2834743B2 JP23206288A JP23206288A JP2834743B2 JP 2834743 B2 JP2834743 B2 JP 2834743B2 JP 23206288 A JP23206288 A JP 23206288A JP 23206288 A JP23206288 A JP 23206288A JP 2834743 B2 JP2834743 B2 JP 2834743B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電離放射線硬化樹脂を用いてレンズシート
などを成形するのに適したプラスチック成形型に関す
る。
〔従来の技術〕
リヤプロジェクションスクリーン等に使用されるプラ
スチックレンズシートを成形するために、紫外線(UV)
や電子線(EB)等の電離放射線を照射して樹脂を硬化さ
せる電離放射線重合法が知られている。
まず、電離放射線重合法によるレンズシートの成形に
ついて簡単に説明する。
第1図,第2図は、一般的なレンズシートの成形工程
とそれに使用される成形型、およびそれらの問題点を説
明するための図である。
第1図において、1は成形型,2はUV硬化樹脂である。
成形型1は、天然ダイヤモンドで鏡面加工が可能な
銅,銅合金,アルミニウムまたはニッケルなどの金属
に、エンボス形状を施したものが使用されていた。この
成形型1には、エンボスの先端に微細な逆テーパ部1aが
形成されてしまう(第1図(a))。
この理由は、成形型1の切削性、バイト4の欠けなど
を考慮し、特に、成形型1の材料として、前述したよう
な銅系,アルミニウム系などの金属を用いた場合に、そ
の材料自体が柔らかいため、バイト4で切り込む際、材
料がバイト4で押されて、エンボスの先端に力Fがかか
り形状変形が起こる(第2図)。この変形は、形状が細
かい成形型1の先端部で顕著に発生する。
この成形型1に、UV硬化樹脂2を塗布し、UV光源を用
いてそのUV硬化樹脂2を硬化したのち(第1図
(b))、離型することによりレンズシート3を得る
(第1図(c))。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の金属製の成形型1では、離型に際し
て、レンズシート3の先端部3aが折れて、エンボス内に
残り、成形型1を使用できなくなるという問題があった
(第1図(c))。
また、この成形型1が、金属製であると、金属表面で
硬化阻害が起こり、使用可能なUV硬化樹脂が限られてし
まう。
さらに、成形型1の金属表面とUX硬化樹脂2の濡れ性
が悪く、硬化後に気泡が残り、外観的にも光学的にも好
ましくない。
さらにまた、UV硬化樹脂2が硬化時に収縮した場合
に、成形型1はその収縮に追従してたわむことがないの
で、成形されたレンズシート3が成形型1に食い込んで
しまう。その結果、離型することが困難になり、レンズ
シート3が部分的に白化する離型不良が発生する。
一方、金属製の成形型1は、高価であり、レンズシー
ト3の製造コスト上昇させる要因となるという問題もあ
った。
プラスチック成形型も一部で提案されているが(特開
昭61−114232)、単に可撓性があるというだけで、前記
各課題を解決できるものではなかった。
本発明の目的は、使用できる電離放射線硬化樹脂が限
定されることなく、その電離放射線硬化樹脂との離型
性,脱泡性がよく、しかも、安価に製造できるプラスチ
ック成形型を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するために、本発明によるプラスチッ
ク成形型は、電離放射線硬化樹脂を用いて微細なエンボ
ス形状を有するシートを成形するプラスチック成形型に
おいて、溶解度パラメータが8.0以下で、破断点での伸
びが70%以上である耐溶剤性プラスチックに、エンボス
形状を施した構成としてある。
前記電離放射線硬化樹脂としては、UV硬化樹脂,EB硬
化樹脂等が使用でき、具体的には、ウレタンアクリレー
ト,エポキシアクリレート,ポリエステルアクリレー
ト,脂肪族アクリレート,芳香族アクリレート等の樹脂
を使用できる。これらの溶解度パラメータは、殆どのも
のがδ=9.0〜10.0の範囲である。
前記耐溶剤性プラスチックとしては、ポリメチルペン
テン,ポリエチレン,ポリプロピレン等のオレフィンま
たはフッソ系樹脂を使用することができる。
溶解度パラメータ(Solubility Parameter:δで表
す)とは、一般的には、ある高分子の溶媒に対する溶解
性や他の高分子に対する混ざりやすさ、接着しやすさ、
すなわち分子の結びつきの強さの指標となる値をいう。
この発明では、特に、成形型の材料として用いる高分
子と、レンズシートの材料といて用いる高分子との剥離
性のよさの指標を示す値として使用している。
具体的には、前述したようにレンズシートの材料とな
る高分子の溶解度パラメータδは9.0〜10.0程度である
ので、成形型の材料となる高分子として溶解度パラメー
タδが8.0以下のものを用いれば、離型性がよいという
結論を得た。
つぎに、プラスチックの破断点の伸びについて説明す
る。高分子材料などに引張荷重を加えた場合に、分子間
にすべりが生じて、いわゆる流動という現象を起こし、
高分子は伸びていき、最後に破断する。このときに、元
の長さと伸びた長さとの比を、破断点の伸びという。
この発明では、柔軟性のある材料のほうが成形型から
成形したシートを離型する際に、そのシートの破損が起
こりにくいので、この柔軟性を規定する指標として用い
ている。
具体的には、成形型に施されたエンボスの先端部にお
ける電離放射線硬化樹脂の折れや、離型不良などを考慮
して、破断点の伸びが70%以上であることが望ましいと
いう結論を得た。
〔実施例〕
つぎに、実施例について、本発明を詳細に説明する。
実施例1 縦1m,横1mで厚さが2mmの銅板に、フレネルレンズ上の
エンボスを切削加工し、これを母型として、ポリメチル
ペンテン(δ≒7.5,破断点の伸び≒85%)を熱プレスし
て、ポリメチルペンテン成形型を作製した。
実施例2 縦1m,横1mで厚さが5mmの超高分子ポリエチレン(δ≒
7.9,破断点の伸び≒90%)の板に、フレネルレンズ母型
状のエンボスを切削加工し、超高分子ポリエチレン成形
型を作製した。
前記各成形型を用いて、ウレタンアクリレート系のUV
硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射して、硬化した。
各成形型から成形されたレンズシートを離型するに際
して、極めて離型性がよかった。また、レンズシートの
エンボスに折れはなく、気泡も含まれておらず、良好な
レンズシートが得られた。
〔発明の効果〕
以上詳しく説明したように、本発明によれば、成形し
たシートとの離型性,脱泡性がよい成形型を、安価に製
造できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は、一般的なレンズシートの成形工程と
それに使用される成形型、およびそれらの問題点を説明
するための図である。 1……成形型 2……UV硬化樹脂 3……レンズシート 4……バイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 41/00 - 41/52 B29D 11/00 B29L 11:00 G03B 21/56 - 21/62 G02B 3/00 - 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電離放射線硬化樹脂を用いて微細なエンボ
    ス形状を有するシートを成形するプラスチック成形型に
    おいて、溶解度パラメータが8.0以下で、破断点での伸
    びが70%以上である耐溶剤性プラスチックに、エンボス
    形状を施したことを特徴とするプラスチック成形型。
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