JPH08302717A - 管取付壁の製造方法及びこれに用いる研削刃 - Google Patents

管取付壁の製造方法及びこれに用いる研削刃

Info

Publication number
JPH08302717A
JPH08302717A JP7111982A JP11198295A JPH08302717A JP H08302717 A JPH08302717 A JP H08302717A JP 7111982 A JP7111982 A JP 7111982A JP 11198295 A JP11198295 A JP 11198295A JP H08302717 A JPH08302717 A JP H08302717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
diameter
mounting wall
pipe mounting
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7111982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2683510B2 (ja
Inventor
Yoshio Yanagisawa
芳夫 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YANAGISAWA CONCRETE KOGYO KK
Original Assignee
YANAGISAWA CONCRETE KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YANAGISAWA CONCRETE KOGYO KK filed Critical YANAGISAWA CONCRETE KOGYO KK
Priority to JP7111982A priority Critical patent/JP2683510B2/ja
Publication of JPH08302717A publication Critical patent/JPH08302717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683510B2 publication Critical patent/JP2683510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続される直管の数および接続方向に係わら
ず、現場での施工作業を短時間で容易に行うことができ
るとともに、直管との接続箇所の漏水を防止できる管取
付壁を提供すること。 【構成】 管取付壁1に接続される配管の位置に対応し
て、この管取付壁1には、切削刃35の回転で流路15
が切削形成される。また、流路15よりやや大径に配管
取付け用の接続部11が形成される。接続部11は切削
刃36の回転で削孔溝11aを切り込み形成した後、こ
の削孔溝11aが切り込まれた位置までの部分を砕断し
て形成される。段差部11bは砕断により凹凸が残る
が、段差部11bの形状に対応した円環状の研削刃37
により研削されると、この段差部11bは短時間で平面
状に仕上げられ、配管の接続を容易に行え、配管との接
続箇所での漏水が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水道マンホールの底
部に設けられる管取付壁に関し、特に管取付壁に接続さ
れる配管を容易に取付けることができ、接続箇所の漏水
を防止できる管取付壁の製造方法及びこれに用いる研削
刃に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はマンホールの配置状態を示す平面
図である。道路50の道筋等に沿って設けられる下水路
51の分岐点Aおよび折曲路B部分には、マンホール5
3が設けられる。図9は、このマンホール53を示す側
断面図である。マンホール53は、図示の如く組み立て
型が用いられる。底部の基礎工事部54a上の水平なベ
ース54b上には、管取付壁55,直壁56,片斜壁5
7,調整ブロック58,蓋部59が順次重ねられマンホ
ール53を形成する。
【0003】マンホール53の底部に設けられる管取付
壁55には、前記下水路51を構成する配管(例えば所
定径を有する直管)60が接続される。管取付壁55
は、所定高さを有し、側壁55aに接続される直管60
部分同士をインバート61にて接続し、所定の流路を形
成している。
【0004】このインバート61は、上流の直管60a
からの流れを下流の直管60bに導くとともに、これに
合流する直管60cが設けられるものであり、これらイ
ンバート61は、切削により側断面を略半円形状に形成
するようになっている。尚、このインバート61は、上
流からの流れを留まること無く下流に流すため、図10
の平面図のように、合流された直管60cからの流れを
上流から下流に至る直線状のインバート61の略中間位
置で斜めに接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
管取付壁55のインバート61は、この管取付壁55の
側部に接続される各直管60a〜60cに合わせ現場で
コンクリートモルタルを練り施工するという非常に手間
のかかるものであった。
【0006】また、1つのインバート61を作成するの
に時間がかかり(1日2〜3か所が限度)、この施工作
業が狭いマンホール53底部で行われるため危険を伴っ
た。また、施工後であっても即座に水を流すことができ
なかった。すなわち、コンクリートの固化に時間がかか
り(1週間程度)、また直管60部分から水が侵入する
場合には、さらに固化に時間がかかる問題があった。
【0007】そして、管取付壁55に接続される各直管
60a〜60cの接続数と接続方向、及び直管60の管
径と接続高さ位置は、各現場毎に異なり無限に近いた
め、注文生産となり予めインバート61を型成形により
用意しておくということができないばかりか、コスト高
であった。したがって、管取付壁55に各直管60a〜
60cを接続する際には、この管取付壁55の側部から
これら直管の径に対応する径の開口穴63を現場にて切
削成形しなければならず手間がかかった。
【0008】また、図11に示すように、管取付壁55
と直管60a〜60cの取付に際しては、これらの間に
パッキン等の漏水防止部材64が介挿されるため、管取
付壁55には、各開口穴63より大径な接続部65を形
成する必要があるが、この接続部65の作成に非常に手
間がかかった。
【0009】即ち、開口穴63は、所定径の切削治具を
用いて水平方向に切削成形していくことで形成できるも
のであるが、接続部65は、所定の深さ位置まで形成さ
れるため、一旦、この接続部65の径の切削治具で所定
深さ位置まで円形状の溝65aを形成した後、この溝6
5aまでの箇所をハンマ等で砕く作業を行い形成する必
要があった。したがって、この砕断作業では、接続面6
5cが粗くなるため、この後、漏水防止部材64を介挿
し直管60a〜60cを接続しても漏水が発生しやすか
った。
【0010】また、管取付壁55には、石等の骨材が含
有されているため、この接続面65cの位置部分に骨材
66が表出すると、凹凸が生じ接続面65cを平らに形
成することができなくなった。無理に骨材66を砕断す
ると、骨材66が脱落し接続面65cに隙間ができてし
まう。いずれも漏水の原因となる。現状では、この接続
面65cを容易に平らにする改善策がなく、手作業で面
取りを行っており非常に手間がかかっている。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、接続される直管の数および接続方向に
係わらず、現場での施工作業を短時間で容易に行うこと
ができるとともに、直管との接続箇所の漏水を防止でき
る管取付壁の製造方法とこれに用いる研削刃を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の管取付壁の製造方法は、水
流の接続部に設けられる組み立て型のマンホールの底部
を形成する管取付壁の製造方法であって、前記管取付壁
の周壁部に接続される配管の位置に対応して水平方向か
ら前記配管の径を有する切削刃(35)を用い回転削孔
することにより所定径の開口穴を形成した後、該開口穴
の径より大径な径を有する切削刃(36)を用い回転削
孔して該開口穴と同心状に円状の削孔溝(11a)を前
記配管接続のために必要な所定深さまで切り込み形成し
た後、該削孔溝が切り込み形成された部分を砕断するこ
とにより前記上流路と削孔溝との間に段差部(11b)
を粗く形成した後、該段差部(11b)の幅に相当する
幅を有する研削刃(37)を回転接触させ該段差部を平
らに研削することを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の管取付壁の製造方法
は、所定径を有する周壁部(2)と、該周壁部内部に形
成され側断面が所定角度傾斜する傾斜部及び中央が半球
状に形成された球壁部からなる内側面(3)と、前記周
壁部を貫通して前記内側面の球壁部に接続される所定径
で開口された下流路(8)とを予め型により一体成形し
た後、前記管取付壁の周壁部(2)に対し、前記下流路
を基準に所定角度を有して設けられる上流の配管(60
a)位置には、水平方向から前記配管の径を有する切削
刃(35)を用いて回転削孔することにより所定径の上
流路(15)を開口形成した後、該上流路の開口径より
大径な径を有する切削刃(36)を用い回転削孔させ該
上流路と同心な円状の削孔溝(11a)を前記配管接続
のために必要な所定深さまで切り込み形成した後、該削
孔溝が切り込み形成された部分を砕断して前記上流路と
削孔溝との間に段差部(11b)を粗く形成した後、該
段差部の幅に相当する幅を有する研削刃(37)を回転
接触することにより該段差部を平らに研削することを特
徴としている。
【0014】また、上記管取付壁の製造に用いられる研
削刃は、管取付壁の周壁部(2)に接続される配管の径
に対応して開口される開口穴(15)の開口径(L)よ
り小径な内径(L4)と、前記周壁部の周面に開口穴よ
り大径に所定深さで形成される配管接続用の接続部(1
1)の開口径(L2)より小径な外径(L3)を有する
所定幅の円環状に形成され、該接続部の内部方向に回転
しながら進行する回転基部(37a)と、該円環状の回
転基部表面に所定形状で設けられ、前記開口穴と接続部
との段差部(11b)に接して該接触箇所を研削する研
削刃体(37b)と、を具備することを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】本発明の請求項1記載の管取付壁の製造方法に
よれば、管取付壁の周壁部には切削刃35により配管用
の開口穴が形成される。また、切削刃36により開口穴
と同心な配管接続用の削孔溝11aが切り込まれる。こ
の後、削孔溝11aが切り込まれた部分を開口穴方向か
ら砕断することにより、開口穴には、削孔溝11a方向
に段差部11bが形成される。段差部11bは、砕断に
よりその面が粗い状態である。従って、この後に研削刃
37を用い、段差部11bに接触させることにより、こ
の段差部11bを短時間で研削でき平面状に仕上げるこ
とができる。段差部11bが平面状に形成できることに
より、配管の接続が容易に行え、配管接続後の止水を容
易化でき、同接続箇所からの漏水を防止できる。また、
管取付壁1には、請求項2記載のインバートが予め設け
られた構成とすることもできる。この場合には、上流の
直管60aから流入した下水等の水流は、周壁部2を貫
通する上流路15に沿って内側面3の中央部の球壁部6
に集められた後、下流路8から下流の直管60bに導か
れる。下流路8は予め型形成により作成され、現場にお
いて上流の直管60aが設けられた位置及び直管60a
の径に対応して上流路15を円状に削孔形成するのみ
で、これら上流の直管60aと下流の直管60bは、上
流路15〜球壁部6〜下流路8を介して円滑に流れ、逆
流や水流の変動を生じない。また、球壁部6の上部に
は、所定角度傾斜する略円錐状の傾斜部5が形成されて
おり、上流路15の水流が傾斜部5に流れ込んでも傾斜
部5の水流は全て球壁部6に集められる。そしてこの上
流路15は上記切削刃35を用いて削孔するだけで形成
できる。また、上流接続部11の段差部11bを切削刃
36で切り込んだ後砕断し、研削刃37で研削すること
により、同様に平面状とすることができ漏水を防止でき
るようになる。上記研削刃37は、段差部11bの形状
に対応する円環状に形成された回転基部37aと、回転
基部37a上に設けられ段差部11bに接触する研削刃
体37bによって構成されており、この段差部11bの
平面状の仕上げに適した形状であり、研削を短時間で行
えるようになる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の製造方法に適用される管取
付壁1の一例を示す側断面図、図2は同平面図である。
尚、従来例と同一構成部には同一符号を付している。こ
の管取付壁1は、前記ベース54上に設置される。この
ベース54上面には、管取付壁1の外周径に対応した嵌
合溝54aが形成され、設置される管取付壁1の設置後
の位置ずれが防止される。周壁部2は、所定径で円周状
に形成され、底部は互いに連続して形成される。所定厚
さを有する周壁部2の上端部には、連続する凹溝2aが
形成され、前記直壁56の下端部に設けられた凸溝が防
潤ゴムを介し嵌合、位置決めされる。
【0017】この周壁部2の内側面3は、上部から鉛直
な所定長さの垂直面4、この垂直面4に連続し図1の側
面からみて所定角度(45度)直線状に傾斜する略円錐
状(すり鉢状)の傾斜部5、中央底部に位置し傾斜部5
に連続する球壁部6で構成される。尚、内側面3は、垂
直面4を形成せず、傾斜部5上端部が周壁部2上端部に
位置する構成としてもよい。
【0018】球壁部6は、図2の平面図でみて側断面が
所定径の半径を有し、全体が半球状に形成され、中心部
6aが一番低い位置に設けられる。この球壁部6の中心
部6aから一方向には、図1に示すように水平に下流路
8が形成されている。ここで、下流路8と後述する上流
路15とは、所定段差D(管底差;30mm)を有して
いる。この下流路8は、前記段差Dが一定であるため、
図2に示す如く平面でみると一部表出する部分が略扇形
に形成される。
【0019】この下流路8は、下流の直管60bに接続
される。周壁部2には、この直管60bを接続するため
に、該直管60bの外径に対応する所定径の下流接続部
10が開口形成されている。よって、図1に示すよう
に、前記内側面3を構成する球壁部6および傾斜部5の
一部は、下流路8が形成されている。
【0020】以上説明した管取付壁1は、周壁部2、内
側面3、下流路8が予めコンクリートの型成形により一
体成形される。また、他の材質としては、プラスチック
等の硬質樹脂材や、不飽和ポリエステル樹脂材(レジ
ン)等を用いることもできる。また、全体をコンクリー
トで成形し、内側面3表面のみ樹脂材を塗布する構成と
してもよい。この場合、樹脂材は、後述する下流路8及
び上流路15表面にも塗布し、下水が触れる箇所全体に
塗布しておくことが望ましい。
【0021】この周壁部2には、上流の直管60aが接
続される。例えば、図1,図2に示す如く、下流の直管
60bと対向する位置に上流の直管60aが接続され
る。このため、管取付壁1は、上流路15及び上流接続
部11が削孔形成される。
【0022】この削孔は、図3の平面図に示す切削装置
で形成される。この切削装置は、ターンテーブル30と
カッター装置31で大略構成されている。
【0023】ターンテーブル30は回動自在であり、載
せられた管取付壁1の所定角度位置をカッター装置31
に対向させる。ターンテーブル30の周囲に所定角度で
配置されたそれぞれのカッター装置31a,31bは、
いずれも駆動機構及び移動機構を備え、駆動機構の前端
に設けられた装着部32には、任意の切削治具(後述す
る切削刃35,36及び研削刃37)が着脱自在な構成
であり、移動機構により管取付壁1方向に進退する。駆
動機構は、切削治具35〜37が装着された装着部32
を回転駆動するもので、切削治具35〜37の種類によ
り、管取付壁1を側部から削孔あるいは研削する。各カ
ッター装置31a,31bには、それぞれ別の切削治具
を取り付けることができる。
【0024】図4は、カッター装置31aに装着される
切削治具を示す図である。図4に示すものは、管取付壁
1に対し側部から貫通孔を形成する切削刃35であり、
この切削刃35は、上流路15の開口径L(直管60a
の内径)に対応した外径Lを有する円筒状に形成されて
おり、削孔する深さに対応した長さを有している。切削
刃35の先端部には、ダイヤモンド等によりなる切削刃
体35aが所定間隔毎に複数設けられている。この切削
刃35は、ネジを用い装着孔34を介して装着部32に
着脱自在である。
【0025】上流路15の削孔時には、ターンテーブル
30を回転させ、管取付壁1に削孔しようとするする上
流路15の位置をカッター装置31aの切削刃体35a
に対向させる。このとき、図1のように、削孔の底部が
(上流の直管60aの底部が)前記下流路8から所定段
差D以上の高さ位置となるようカッター装置31aを高
さ調整する。この後、カッター装置31aを駆動し、切
削刃35を回転させながら、この切削刃35を管取付壁
1方向に進行させることにより、周壁部2から内部方向
に水平な上流路15を切削形成できる。この上流路15
は、図2に示す如く、端部15aが前記球壁部6の円弧
面の一部に位置し、一部が表出する。
【0026】次に、周壁部2には、直管60aを接続す
るために対応する所定径L2の上流接続部11を削孔形
成する。この上流接続部11の削孔時には、図5に示す
切削刃36を用いる。この切削刃36は、上流接続部1
1の深さに対応した長さを有し、先端には切削刃体36
aが設けられている。カッター装置31a,31bのい
ずれかにこの切削刃36を装着し、カッター装置を回転
駆動させると、既に切削形成された上流路15と同芯位
置には、図6に示すような所定径L2で所定深さの削孔
溝11aが形成される。
【0027】次に、この削孔溝11aが切り込まれた範
囲までの部分をハンマー等で砕断すると、図示に破線で
示す如く段差部11bは、凹凸のある粗い面となる。段
差部11bに骨材が表出した場合には、この骨材に対す
る砕断を無理に行わないようにし、残しておく。
【0028】この後、この段差部11bはカッター装置
31bに取り付けられた研削刃37により研削される。
図7は、この研削刃37を示す図である。研削刃37
は、段差部11bの形状に対応して円環状に形成された
回転基部37aを有し、この回転基部37aの外径は、
上流接続部11の開口径L2より若干小径なL3とさ
れ、内径は、上流路15の開口径(直管60aの内径)
より小径なL4とされている。よって、この研削刃37
は、図6に示すように、段差部11bの面全域に接触す
ることができる。
【0029】円環状の回転基部37aの面には、複数の
研削刃体37bが設けられている。この研削刃体37b
は、環状の内縁から外縁に向けて傾斜している。この傾
斜は、カッター装置31bの回転方向Cに対し内縁側が
回転方向前側に位置する傾斜とされている。よって、タ
ーンテーブル30を回転させ、上流接続部11をカッタ
ー装置31bに対向位置させた後、カッター装置31を
回転駆動させ、段差部11b方向に研削刃37を接触進
行させて研削することにより、段差部11bの凹凸を全
域に渡りもれなく平面状に仕上げることができ、かつ、
これを短時間で行えるようになる。このとき、段差部1
1bに骨材が突出している場合においても、この骨材を
研削して段差部11bを平面化することができるように
なる。
【0030】上記切削刃35,36及び研削刃37によ
る切削、研削時には、いずれもカッター装置31a,3
1bの装着部32の中央部から作業水が出水され、各刃
の切削箇所に供給されて刃の磨耗が防止されている。こ
れら切削刃35,36及び研削刃37に設けられた装着
孔34はいずれも開口径及び配置が同一であり、装着部
32に対し交換着脱自在である。
【0031】この後、上流接続部11と上流の直管60
aの間と、下流接続部10と下流の直管60bとの間に
は、それぞれゴム輪等の止水材20およびモルタル詰部
材21が設けられ、互いの接続状態を固定する。そし
て、切削形成した上流接続部11の段差部11bは平ら
に形成できるから、上流の直管60aの接続を容易に行
え、また、止水材20による止水を容易に行え、この箇
所からの漏水を防止することができるようになる。
【0032】次に、上記構成による管取付壁1の水の流
れを説明する。上流の直管60aから内部の内側面3に
流入した下水は、上流路15部分から球壁部6に流れ込
む。このとき、上流路15を流れる下水の一部は、傾斜
部15上まで到達することもあるが、傾斜部15は、4
5度の傾斜角度を有しているため、下水は直ちに球壁部
6方向に流れ込む。したがって、球壁部6では、上流路
15の下水を集中させることができ、傾斜部15に長時
間留まることがないから、汚物の付着や付着後乾燥によ
る固形化を防ぐことができる。
【0033】同時に、球壁部6と傾斜部15との接続箇
所Aは、球壁部6の半円部分が傾斜部15に接続された
構成であり、所定角度を有しているため、一旦、球壁部
6に流れ込んだ下水が傾斜部15に再びはねあがること
が防止できる。また、球壁部6が半球状であるため、球
壁部6内で下水が留まる箇所が生じない。続いて球壁部
6の下水は、この球壁部6より下流路8に流れ込む。こ
のとき、球壁部6が球状であるため最下部に位置する中
心部6aは点で下流路8に接しており、曲壁部6内部の
下水を全て下流路8に流し出すことができる。この下流
路8の下水は、下流の直管60bに導かれ流出する。
尚、上流の直管60aと下流の直管60bとは、前記所
定段差Dを有している。
【0034】このように、管取付壁1内部には、インバ
ートを構成する傾斜部5及び球壁部6を有する内側面3
が形成されているから、この管取付壁1内部に流入した
下水は、この傾斜部5で球壁部6に導かれ、球壁部6に
集中できることにより、水流の乱れを生じない状態で外
部に流出させることができる。
【0035】そして、上記構成のインバート一体型の管
取付壁1では、上流路15を任意の角度位置に設けるこ
とができる。例えば、下流の直管60bに対し上流の直
管60aが90度直角な方向に設けられる現場の場合に
は、まず、下流路8をこの下流の直管60bの方向に位
置決めして設置した後、図1及び図2に1点鎖線で示す
如く、上流の直管60aが設けられる方向の周壁部2を
削孔して上流路15を形成すればよい。このように上流
路15と下流路8とが90度直交する方向に設けられた
場合においても下水は、この上流路15から特定の箇所
に留まることなく直ちに球壁部6に集められ、下流路8
に導くことができる。上記実施例における水流のインバ
ート作用は、上流及び下流の直管60a,60bの内径
より少なくとも球壁部6の直径が大きくとることにより
得られている。
【0036】このように、本発明の管取付壁1によれ
ば、予め型成形で設けられる下流路8を下流の直管60
bの位置に合わせ状態で、現場で必要な他の直管(上流
側の直管60a)が設けられた位置の周壁部2を工場に
て予め削孔する作業を行うだけで流出入の上流路15及
び下流路8をいずれも形成できる。したがって、従来の
如く現場でモルタルによりインバートを形成するのに対
し、任意な流入角度を予め製造できるようになる。
【0037】また、上流の直管60aは、図示された1
つの箇所以上、すなわち、2か所以上設けられる場合が
ある。例えば、図2に示す実線位置の上流路15と、1
点鎖線位置の上流路15の計2か所を削孔形成した場合
でも、これら2か所の上流の直管60aから流入する下
水を下流路8を介し下流の直管60bに流出させること
ができる。これにより、この管取付壁1によれば、各現
場により異なる流入角度に全て対応することができる。
さらに、前記流入段差Dが30mm以上ある場合には、
上流路15が傾斜部5のみならず、垂直面4部分に位置
する場合もあり、この場合、垂直面4も切削形成される
ことになる。
【0038】上記各実施例によれば、予め型成形により
この管取付壁1を形成しておくことができるため、見込
み生産ができ、型枠も直管60a,60bの内径、外径
に合わせた複数種類を用意するのみでよい。さらに、現
場においては、周壁部2を切削し、上流接続部11およ
び上流路15を形成した後、研削する作業を行うのみで
よいため、作業を容易化できかつ、削孔後においては、
短時間で使用することができるようになる。このとき、
ターンテーブル30上の1つの管取付壁1に対し、複数
のカッター装置31a,31bを同時並行動作させ、切
削と研削をそれぞれ別のカッター装置で行うよう構成す
れば、作業効率を向上できるようになる。
【0039】また、下水道マンホールは上記実施例の平
面が円形状のものの他に、四角状や、楕円状(長方円形
状)のものがある。また、管取付壁1内部についても、
従来のように、上記実施例の傾斜部5,球壁部6がな
く、流路をモルタル施工するものがある。これらいずれ
の管取付壁においても、上記切削、研削動作を行うこと
により、上流接続部11の段差部11bを平面状に仕上
げることができ、配管60aとの間の止水を容易に行
え、漏水を防止できるようになる。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した管取付壁の
製造方法によれば、接続される配管の位置に対応して周
壁部に開口穴を形成し、削孔溝を切り込み形成し、切り
込まれた部分を砕断した後には、砕断によって粗い面の
段差部が形成されるが、この段差部を研削刃で研削する
ことにより、平面状に仕上げることができ、配管の接続
作業を容易に行え、また、配管が接続される箇所からの
漏水を容易に防止できるようになる。また、上記製造順
によってのみ配管を接続するためにかかるの切削、研削
の全作業時間を最短化できるものである。また、現場毎
に異なる配管位置に対応して、予め工場にて配管用の開
口穴の切削及び段差部の研削を行えるため、生産性を向
上できるとともに、納品を早く行え現場作業も容易化で
きるようになる。
【0041】また、請求項2記載のように、内部に傾斜
部と球壁部を有する所定形状のインバートと、下流路及
び下流接続部が予め型成形された管取付壁であれば、下
流路を基準として上流路を任意の角度方向に設定するこ
とができ、該上流路は該当径の切削刃を回転削孔するだ
けで開口形成することができるため、従来のように管取
付壁内部の流路をモルタル成形する必要がなく流路形成
を極めて容易に行えるようになる。さらに、請求項1同
様に、上流の配管が接続される上流接続部の段差部を研
削刃で研削することにより短時間でこの段差部を平面状
に仕上げることができ、配管の接続作業を容易に行え、
また、配管接続後の漏水を容易に防止できるようにな
る。また、現場毎に異なる配管の取付角度および個数に
容易に対応することができ、上流路及び上流接続部を工
場にて予め削孔及び研削することができるため、現場で
は配管作業を行うだけでよく作業内容を簡素化できるよ
うになり、管取付壁製造から設置までの全体の作業を円
滑に短時間で遂行できるようになる。この管取付壁の内
部は、所定の傾斜角度を有する略円錐状の傾斜部と、傾
斜部中央に半球状の球壁部が形成されており、内部に流
入した水流を球壁部に集めることができ、また、一旦球
壁部に集められた水流が傾斜部にはねあがることが防止
され、また、傾斜部の傾斜は上流の直管から流れ込む水
流に対する抵抗を最小にして、水流の乱れも防止し、さ
らに、傾斜部表面の水流は速やかに球壁部に集められ流
出を円滑に行えるものである。
【0042】また、請求項3記載の研削刃は、配管の内
径より小さな内径及び接続部の開口径より小さな外径を
有する円環状の回転基部上に研削刃体が設けられた構成
であり、この回転基部を回転させて研削刃体を管取付壁
の段差部に接触進行させるだけで、段差部の粗い表面全
体を研削し平面状に仕上げることができるようになり、
研削の作業を短時間で容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に適用される管取付壁の一例
を示す側断面図。
【図2】同管取付壁の平面図。
【図3】管取付壁を切削する切削装置を示す平面図。
【図4】開口穴形成用の切削刃を示す斜視図。
【図5】削孔溝形成用の切削刃を示す斜視図。
【図6】削孔溝及び段差部の形成状態を示す管取付壁の
部分側断面図。
【図7】段差部研削用の研削刃を示す斜視図。
【図8】マンホールの配置状態を示す平面図。
【図9】同マンホールを示す側断面図。
【図10】マンホール底部の管取付壁を示す平断面図。
【図11】従来の直管の接続部を示す部分側断面図。
【符号の説明】
1…管取付壁、2…周壁部、3…内側面、4…垂直面、
5…傾斜部、6…球壁部、8…下流路、10…下流接続
部、11…上流接続部、11b…段差部、15…上流
路、30…ターンテーブル、31a,31b…カッター
装置、35,36…切削刃、35a,36a…切削刃
体、37…研削刃、37a…回転基部、37b…研削刃
体、60a…上流の直管、60b…下流の直管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水流の接続部に設けられる組み立て型の
    マンホールの底部を形成する管取付壁の製造方法であっ
    て、 前記管取付壁の周壁部に接続される配管の位置に対応し
    て水平方向から前記配管の径を有する切削刃(35)を
    用い回転削孔することにより所定径の開口穴を形成した
    後、 該開口穴の径より大径な径を有する切削刃(36)を用
    い回転削孔して該開口穴と同心状に円状の削孔溝(11
    a)を前記配管接続のために必要な所定深さまで切り込
    み形成した後、 該削孔溝が切り込み形成された部分を砕断することによ
    り前記上流路と削孔溝との間に段差部(11b)を粗く
    形成した後、 該段差部(11b)の幅に相当する幅を有する研削刃
    (37)を回転接触させ該段差部を平らに研削すること
    を特徴とする管取付壁の製造方法。
  2. 【請求項2】 水流の接続部に設けられる組み立て型の
    マンホールの底部を形成する管取付壁の製造方法であっ
    て、 所定径を有する周壁部(2)と、該周壁部内部に形成さ
    れ側断面が所定角度傾斜する傾斜部及び中央が半球状に
    形成された球壁部からなる内側面(3)と、前記周壁部
    を貫通して前記内側面の球壁部に接続される所定径で開
    口された下流路(8)とを予め型により一体成形した
    後、 前記管取付壁の周壁部(2)に対し、前記下流路を基準
    に所定角度を有して設けられる上流の配管(60a)位
    置には、水平方向から前記配管の径を有する切削刃(3
    5)を用いて回転削孔することにより所定径の上流路
    (15)を開口形成した後、 該上流路の開口径より大径な径を有する切削刃(36)
    を用い回転削孔させ該上流路と同心な円状の削孔溝(1
    1a)を前記配管接続のために必要な所定深さまで切り
    込み形成した後、 該削孔溝が切り込み形成された部分を砕断して前記上流
    路と削孔溝との間に段差部(11b)を粗く形成した
    後、 該段差部の幅に相当する幅を有する研削刃(37)を回
    転接触することにより該段差部を平らに研削することを
    特徴とする管取付壁の製造方法。
  3. 【請求項3】 水流の接続部に設けられる組み立て型の
    マンホールの底部を形成する管取付壁を製造する際に用
    いられる研削刃であって、 前記管取付壁の周壁部(2)に接続される配管の径に対
    応して開口される開口穴(15)の開口径(L)より小
    径な内径(L4)と、前記周壁部の周面に開口穴より大
    径に所定深さで形成される配管接続用の接続部(11)
    の開口径(L2)より小径な外径(L3)を有する所定
    幅の円環状に形成され、該接続部の内部方向に回転しな
    がら進行する回転基部(37a)と、 該円環状の回転基部表面に所定形状で設けられ、前記開
    口穴と接続部との段差部(11b)に接して該接触箇所
    を研削する研削刃体(37b)と、を具備することを特
    徴とする管取付壁製造に用いられる研削刃。
JP7111982A 1995-05-10 1995-05-10 管取付壁の製造方法 Expired - Fee Related JP2683510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7111982A JP2683510B2 (ja) 1995-05-10 1995-05-10 管取付壁の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7111982A JP2683510B2 (ja) 1995-05-10 1995-05-10 管取付壁の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08302717A true JPH08302717A (ja) 1996-11-19
JP2683510B2 JP2683510B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=14574993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7111982A Expired - Fee Related JP2683510B2 (ja) 1995-05-10 1995-05-10 管取付壁の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683510B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307760A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Hanex Co Ltd 削孔ビット及び削孔方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5946657U (ja) * 1982-09-21 1984-03-28 石川島播磨重工業株式会社 管等のシ−ト面加工装置
JPS6115386U (ja) * 1984-06-27 1986-01-29 桜井建材産業株式会社 マンホ−ル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5946657U (ja) * 1982-09-21 1984-03-28 石川島播磨重工業株式会社 管等のシ−ト面加工装置
JPS6115386U (ja) * 1984-06-27 1986-01-29 桜井建材産業株式会社 マンホ−ル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307760A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Hanex Co Ltd 削孔ビット及び削孔方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2683510B2 (ja) 1997-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5413307A (en) Precast manhole invert forming
JP2683510B2 (ja) 管取付壁の製造方法
JPH0642198A (ja) ワイヤソー工法
JP3599326B2 (ja) 自在連結側溝
JP2001062827A (ja) マンホールの削孔コア切断装置及びその装置を用いた削孔コアの切り離し方法
CN211279079U (zh) 一种防脱落型搅拌机衬板
JP2555271B2 (ja) インバート一体型の管取付壁及びその製造方法
JP2013130252A (ja) 流体管穿設方法
JP2669810B2 (ja) 点検用足置き付管取付壁
CN217602119U (zh) 一种现浇到顶装置
JP2964141B1 (ja) 下水道用インバートの補修方法
JPH05255945A (ja) 全方向インバート及びその導水路形成方法
CN115609679A (zh) 气动泡沫模型挖孔器
JPH07329056A (ja) 天井穿孔機及び天井の穿孔処理方法
US20220290781A1 (en) Method of providing a pipe passageway through a concrete slab
JPH11172918A (ja) 壁体構築工法及び生コン注入ホース接続用のアタッチメント
JPH07279119A (ja) 舗装版の裏込材充填装置
KR102103481B1 (ko) 방향 조절이 용이한 콘크리트 집수정
JPH0324704Y2 (ja)
CN213508528U (zh) 复合帷幕桩施工钻具
CN212266181U (zh) 一种混凝土预制专用的防漏浆料斗
US10406542B1 (en) Foamed bitumen dispensing device
JPH0783377A (ja) 極狭小地に設置可能の塩ビ製小口径ます
JP6648090B2 (ja) 桝形構造物の改修方法および補修ブロック
JP2002115262A (ja) 小口径マンホールとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees