JPH08301356A - 電子部品の包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子部品の包装容器において、収容効率
を高めることを目的とする。 【構成】 包装容器１には電子部品を収容するための複
数の電子部品収容凹部２が、縦列方向および横列方向に
複数個設けるとともに、互いに千鳥状に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子部品の包装容器に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、リード線を有した電子部品を輸送
するための包装容器は、一般に図８に示すように、合成
樹脂のシートよりなる容器本体１２の上面に、電子部品
収容凹部１３を複数個設けて構成されていた。また、電
子部品収容凹部１３の配置は容器本体１２に対して横列
方向に複数個配列するとともに、縦列方向に複数個配列
されており、かつ縦列方向に対して電子部品収容凹部１
３はそれぞれ千鳥状に配列されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の電子部品の
包装容器においては、収容する電子部品１個当たりの収
容面積が大きくなって、容器本体における電子部品の収
容効率が低くなり、大量輸送に不適切であるという問題
点を有していた。

【０００４】本発明は上記問題点を解決し、収容効率の
高い、大量輸送に適切な電子部品の包装容器を提供する
ことを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子部品の包装容器は、合成樹脂シートから
なる容器本体と、前記容器本体の上面に設け、リード線
を有した電子部品を収容する電子部品収容凹部とを備
え、前記電子部品収容凹部は、前記容器本体に対して、
縦列方向および横列方向に複数個設けるとともに、互い
に千鳥状に配置した構成としたものである。

【０００６】

【作用】電子部品収容凹部は、容器本体に対して、縦列
方向および横列方向に複数個設けるとともに、互いに千
鳥状に配置しているので、電子部品の収容効率を高くす
ることができる。

【０００７】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明における第１の実施例の電子
部品の包装容器について図面を用いて説明する。

【０００８】図１は本発明における第１の実施例の電子
部品の包装容器の斜視図、図２は同平面図、図３は図２
のＡ−Ａの断面図、図４は図２のＢ−Ｂの断面図、図５
は電子部品の斜視図を示す。

【０００９】本発明における電子部品の包装容器は、例
えばポリスチレンのような合成樹脂のシートを上面開口
の箱状に成形加工して形成されている。

【００１０】図１に示すように容器本体１には、図３〜
図５に示す複数本のリード線４を有する電子部品３を収
容するための電子部品収容凹部２が設けられている。電
子部品収容凹部２の形状は、電子部品３の外形に対応す
る形状としている。

【００１１】さらに、電子部品収容凹部２に、その底面
から上方向へ突出部７を設け、電子部品３の底面部５を
この突出部７に載せている。このとき、この突出部７の
高さは電子部品３のリード線４の長さ以上の高さとして
おり、電子部品３のリード線４と電子部品収容凹部２の
底面との間には数ミリの空間を有している。

【００１２】また、容器本体１の外周端部に、容器本体
１の面より突出するように、第１の補強用凸部６を設け
るとともに、容器本体１の中央線上に容器本体１の面よ
り突出するように、くの字形状の第２の補強用凸部７を
設けており、第１の補強用凸部６の高さと第２の補強用
凸部７の高さとを同等にしている。

【００１３】そして、第１の補強用凸部６の対向する二
辺８上に、電子部品収容凹部２と対向するように半円状
凹部９を、電子部品収容凹部２と同数個設けるととも
に、隣合う電子部品収容凹部２の中心が半円状凹部９内
に位置するように半円状凹部９を配置している。半円状
凹部９は電子部品収容凹部２より１〜２ｍｍずらしてい
る。

【００１４】上記構成の電子部品の包装容器について、
以下その動作を説明する。電子部品収容凹部２は、容器
本体１に対して、縦列方向および横列方向に複数個設け
るとともに、互いに千鳥状に配置しているので、電子部
品３の収容効率が高い。

【００１５】また、電子部品収容凹部２には、その底面
から上方向に突出部７を設けており、この突出部７に電
子部品３の底面部５を載せてあるので、電子部品３のリ
ード線４が電子部品収容凹部２の底面に接することがな
く、包装容器の輸送時等におけるリード線４の変形を防
止することができる。

【００１６】さらに、容器本体１には、その外周端部に
第１の補強用凸部６を設け、その中央線上に第２の補強
用凸部７を設けているので、包装容器の輸送時等におい
て、容器本体１にねじれ等の負荷が生じても、容器本体
１の破損を防止できるとともに、第１の補強用凸部６の
高さおよび第２の補強用凸部７の高さを同等にしている
ので、容器本体１を積み重ねでき、積み重ねに対しても
容器本体１が潰れることがなく、容器本体１の破損を防
止できる。

【００１７】そして、第１の補強用凸部６に、電子部品
収容凹部２と対向するように半円状凹部９を複数個設け
るとともに、隣合う電子部品収容凹部２との間の中心が
半円状凹部９内に位置するように半円状凹部９を配置し
ているので、容器本体１の外側の電子部品３を取り出す
際、半円状凹部９から電子部品３の角部を持って容器本
体１より取り出すことができ、非常に取り出しが容易に
なる。

【００１８】このように本実施例によれば、電子部品１
個当たりの収容効率を高くし、かつ多数の電子部品３を
収容しても容器本体１に破損が生じないように包装容器
の強度が強化しており、さらに電子部品３の取り出しが
容易で、電子部品３のリード線４の変形も生じにくい。

【００１９】（実施例２）以下、本発明における第２の
実施例の電子部品の包装容器について図６を参照しなが
ら説明する。

【００２０】第２の実施例における電子部品の包装容器
において、第１の実施例における電子部品の包装容器と
同一部分については同一番号を付し、その説明を省略す
る。

【００２１】第２の実施例における電子部品の包装容器
は、第１の実施例における電子部品の包装容器の上に、
容器本体１の大きさに合った大きさの保護用ダンボール
板１０を載せた構成である。

【００２２】これにより、容器本体１の積み重ねに対し
て、保護用ダンボールが容器本体１に係るねじれや積み
重ねの負荷を吸収するので、容器本体１上に直接積み重
ねるよりも、包装容器１の強度が強化され、容器本体１
の破損がより生じにくくなる。

【００２３】なお、保護用ダンボール板の形状として
は、図７に示すように、容器本体１の外形に合わせ、容
器本体１を包み込む箱形状の保護用ダンボール１１でも
良い。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子部品
収容凹部は、容器本体に対して、縦列方向および横列方
向に複数個設けるとともに、互いに千鳥状に配置してい
るので、電子部品の収容効率が高く、大量輸送の可能な
電子部品の包装容器を提供することができる。

【００２５】また、電子部品収容凹部には、その底面か
ら上方向に突出部を設けており、この突出部に電子部品
の底面部を載せてあるので、電子部品のリード線が電子
部品収容凹部の底面に接することがなく、包装容器の輸
送時等におけるリード線の変形を防止することもでき
る。

【００２６】さらに、容器本体には、その外周端部に第
１の補強用凸部を設け、その中央線上に第２の補強用凸
部を設けているので、包装容器の輸送時等において、容
器本体にねじれ等の負荷が生じても、容器本体の破損を
防止できるとともに、第１の補強用凸部の高さおよび第
２の補強用凸部の高さを同等にしているので、容器本体
を積み重ねでき、積み重ねに対しても容器本体が潰れる
ことがなく、容器本体の破損を防止することもできる。

【００２７】そして、第１の補強用凸部に、電子部品収
容凹部と対向するように半円状凹部を複数個設けるとと
もに、隣合う電子部品収容凹部との間の中心が半円状凹
部内に位置するように半円状凹部を配置しているので、
容器本体の外側の電子部品を取り出す際、半円状凹部か
ら電子部品の角部を持って容器本体より取り出すことが
でき、非常に取り出しが容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における第１の実施例の電子部品の包装
容器の斜視図

【図２】同電子部品の包装容器の平面図

【図３】図２のＡ−Ａ断面図

【図４】図２のＢ−Ｂ断面図

【図５】図１の電子部品の包装容器に収容するリード線
付き電子部品の斜視図

【図６】本発明における第２の実施例の電子部品の包装
容器の斜視図

【図７】図６の保護用ダンボールを改良した電子部品の
包装容器の斜視図

【図８】従来の電子部品の包装容器の斜視図

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 電子部品収容凹部 ３ 電子部品 ４ リード線 ５ 底面部 ６ 第１の補強用凸部 ７ 第２の補強用凸部 ８ 対向する二辺 ９ 半円状凹部 １０ 保護用ダンボール １１ 保護用ダンボール

フロントページの続き (72)発明者 井上 俊八 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂シートからなる容器本体と、前
   記容器本体の上面に設け、リード線を有した電子部品を
   収容する電子部品収容凹部とを備え、前記電子部品収容
   凹部は、前記容器本体に対して、縦列方向および横列方
   向に複数個設けるとともに、互いに千鳥状に配置した電
   子部品の包装容器。
2. 【請求項２】 電子部品収容凹部に、その底面から上方
   向へ突出部を設け、前記突出部の高さを電子部品のリー
   ド線の長さと同等の高さまたはそれ以上の高さとした請
   求項１記載の電子部品の包装容器。
3. 【請求項３】 容器本体上に保護用ダンボールを載せた
   請求項１記載の電子部品の包装容器。
4. 【請求項４】 容器本体の外周端部に、前記容器本体の
   面より突出するように、第１の補強用凸部を設けるとと
   もに、前記容器本体の中央線上に前記容器本体の面より
   突出するように、第２の補強用凸部を設けており、前記
   第１の補強用凸部の高さと前記第２の補強用凸部の高さ
   とを同等にした請求項２または請求項３記載の電子部品
   の包装容器。
5. 【請求項５】 第１の補強用凸部に、電子部品収容凹部
   と対向するように半円状凹部を複数個設けるとともに、
   隣合う前記電子部品収容凹部の中心が前記半円状凹部内
   に位置するように前記半円状凹部を配置した請求項４記
   載の電子部品の包装容器。