JPH08300661A - 記録ヘッドおよび記録装置とその製造法 - Google Patents

記録ヘッドおよび記録装置とその製造法

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JPH08300661A
JPH08300661A JP5002796A JP5002796A JPH08300661A JP H08300661 A JPH08300661 A JP H08300661A JP 5002796 A JP5002796 A JP 5002796A JP 5002796 A JP5002796 A JP 5002796A JP H08300661 A JPH08300661 A JP H08300661A
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transistor
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JP5002796A
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English (en)
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Tetsuro Asaba
哲朗 浅羽
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Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録ヘッドのヒーター駆動回
路の専有面積を減少し、かつその製造工程数を減少す
る。 【解決手段】 ヒーター駆動部の回路構成を以下のよう
な構成にした。すなわち、(1)駆動部の最終段は、P
NPまたはNPNのバイポーラトランジスタで構成し、
負荷であるヒーターはエミッタ側に接続し、各トランジ
スタのコレクタを基体自体の共通かつ接地状態とする。
(2)駆動部前段は、最終段とは極性の反転したMOS
型素子、すなわちPNPバイポーラトランジスタの最終
段に対してはN型MOSトランジスタ、NPNバイポー
ラトランジスタの最終段に対してはP型MOSトランジ
スタの前段で構成し、前段のソースを接地状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙やプラスチック
フィルムあるいはテキスタイル等の記録媒体に文字や画
像を記録する記録装置に関し、特に発生させた熱を利用
して記録を行う記録ヘッドおよび記録装置とその製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱を利用して記録を行う装置としては、
熱転写プリンタ、サーマルプリンタ等がある。最も注目
されている記録装置として熱によってインクを吐出する
インクジェットプリンタが挙げられる。
【0003】そして、その記録ヘッドの小型化と、駆動
回路の簡略化のために、発熱体(ヒータ)と駆動回路と
を一体化する試みがなされてきた。
【0004】ヒータと駆動回路を一体化した記録ヘッド
については、米国特許第4,429,321号にその基
本構造が記されており、その改良構造は、特開平5−1
85594号公報、ヨーロッパ特許公開第053287
7号公報、米国特許出願第922870号(1992年
7月31日出願)に記載されている。
【0005】こうした従来例を元に本発明者がまず考え
出した回路構成を図16に示す。
【0006】図16では、npnトランジスタTr1,
Tr2がダーリントン接続され主電極領域の一方である
コレクタが発熱体RH に接続されている。
【0007】図17は、図16のnpnトランジスタT
r2の断面構造を示している。
【0008】301はp型のシリコン基板、302はn
型のシリコンエピタキシャル層、303はn型の埋込み
層、304はp型の埋込み層、305はp型の深い拡散
層、306はn型の深い拡散層、307はベースを形成
するp型の拡散層、308はエミッタを形成するn型の
拡散層である。309はSiO2 等のフィールド酸化
膜、310はCVDSiO2 などの絶縁膜である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図17に示した構成で
は、領域Iとして示した分離(アイソレーション)領域
の占有面積を大きくとらねばならない。これに対して発
熱体RH の配列ピッチは小さくしなければならない。な
ぜなら、発熱体の配列ピッチはインク吐出口の配列ピッ
チに対応しており、記録密度を上げるにはそれらのピッ
チを小さくしなければならないからである。
【0010】従って、駆動回路の占有面積を小さくしな
ければ記録ヘッドの小型化につながらない。
【0011】また、図17に示した構成ではエピタキシ
ャル層を必要とするために製造工程が増え、製造時間が
長くなる。さらにCMOS回路を同じ基板内に作り込む
とすると、そのCMOSの分だけ製造工程が増える。別
の見方をすればCMOSの製造工程に加え、図17に示
したバイポーラトランジスタの製造工程が増えてしま
う。
【0012】特に、熱エネルギーの発生を目的とする記
録ヘッド用の駆動回路では、周知の論理ICのように各
トランジスタの大きさを小さくしてチップサイズを小さ
くするというアプローチだけでは不充分である。なぜな
ら、インクを沸騰させるに充分な熱を発生させるには大
電流が必要であり、そのためには充分大きなPN接合面
積をもつトランジスタと大きな分離領域が必要となるか
らである。
【0013】従って、上述したとおり、分離領域を小さ
くし、製造工程を減らすことは発熱体を有する記録ヘッ
ドにとって有効な改良手段となる。
【0014】本発明は、上述した課題を解決し小型の記
録ヘッドを提供することを目的とする。
【0015】本発明の別の目的は、少ない製造工程数で
製造できる記録ヘッドを提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、安価な記録ヘッドと
記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
本発明の目的を達成する手段は、発熱体と該発熱体に電
流を供給するための駆動回路とを有する記録ヘッドおよ
び記録装置において、前記駆動回路は、前記発熱体の一
方の端子に、主電極領域のうちの一方が接続されたバイ
ポーラトランジスタと、該バイポーラトランジスタの制
御電極領域に、主電極領域のうちの一方が接続された電
界効果トランジスタと、を備え、前記発熱体の他方の端
子に第1の電圧源が接続され、前記バイポーラトランジ
スタの主電極領域のうちの他方に、第2の電圧源が接続
され、前記電界効果トランジスタの主電極領域のうちの
他方に、第3の電圧源が接続されており、前記バイポー
ラトランジスタの主電極領域の導電型と、前記電界効果
トランジスタの主電極領域の導電型が互いに反対の導電
型であることを特徴とする記録ヘッドである。
【0018】より詳しくは、インクを加熱して気泡を発
生せしめ、よってインクを吐出するためのヒーターアレ
イを駆動するインクジェット記録ヘッドおよび記録装置
において、該駆動回路は前記ヒーターアレイと同一の基
体内に形成され、かつそれぞれ前段の電界効果トランジ
スタと終段のバイポーラトランジスタで構成される複数
の回路からなり、該複数のバイポーラトランジスタのそ
れぞれのエミッタに一つのヒーターの一端が接続され、
複数のバイポーラトランジスタのそれぞれのコレクタは
共通接続されて接地されて、複数のバイポーラトランジ
スタのそれぞれのベースが前記電界効果トランジスタの
それぞれのドレインに接続されており、かつ前記複数の
ヒーターの他端がそれぞれ該ヒーターに電圧を印加する
ための端子に接続されていることを特徴とするインクジ
ェット記録ヘッドおよび記録装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の好適な実施形態に
よる記録ヘッドの回路構成を示す。
【0020】RH は発熱体(ヒータ)、Tr1は電界効
果トランジスタ(FET)、Tr2はバイポーラトラン
ジスタ(BJT)である。
【0021】ヒータRH の一方の端子は第1の電圧源V
1 に接続され、トランジスタTr2の主電極領域の一方
は第2の電圧源V2 に接続され、トランジスタTr1の
主電極領域の一方は第3の電圧源V3 に接続されてい
る。
【0022】端子INには駆動制御信号が印加される。
【0023】主電極領域とはバイポーラトランジスタの
コレクタまたはエミッタあるいは、電界効果トランジス
タのソースまたはドレインである。
【0024】制御電極領域とはベースまたはゲートのこ
とである。
【0025】ここでトランジスタの導電型を決めるわけ
であるが、トランジスタTr1をNチャネル型とした場
合はトランジスタTr2をpnp型と設定する。逆にト
ランジスタTr1をPチャネル型とした場合はトランジ
スタTr2をnpn型とする。そのためには、2つのト
ランジスタTr1,Tr2の主電極領域の導電型を逆に
設定する。このようにすれば、共通の半導体領域を用い
て少ない工程数で図1の回路を作成できる。
【0026】半導体としては、Ge,GaAs,In
P,SiC等も用いることができるが、安価Siを用い
るべきであろう。
【0027】発熱体RH としては、拡散抵抗体、薄膜抵
抗体等が挙げられるが、下地に蓄熱層として酸化シリコ
ンが存在すると望ましいことから、後者がより好まし
い。
【0028】薄膜抵抗体としては、電流を流すことでイ
ンクの加熱に必要なエネルギー量の熱を発生する材料が
望ましい。特に液体インク中に気泡を発生させて、該気
泡の膨張と収縮作用によりインクを繰り返し吐出するた
めには、核沸騰温度を越える温度まで急激にインクを加
熱することができる発熱体を用いる必要がある。よっ
て、好ましい薄膜抵抗体の材料としては、Ti,Al,
W,Cu,Ta,Mo,Cr,Hf等の少なくとも1つ
を含むアロイまたは化合物が望ましい。具体的には、T
aAl,TiN,HfB等である。
【0029】ヒータRH はトランジスタTr1,Tr2
と同一の基板上に作成されるとよい。
【0030】各電圧源V1 ,V2 ,V3 から与えられる
基準電圧のうち、第2および第3の電圧源の電圧は同じ
電位とすることができる。各基準電圧値はトランジスタ
Tr1,Tr2の導電型に応じて適宜決められる。ま
た、トランジスタTr1とTr2との間にダーリントン
接続のトランジスタを介在させることも可能であるが、
望ましくは図1のように直結したほうがよい。
【0031】さらに、本発明においては、トランジスタ
Tr1を駆動制御するための信号を所望のタイミングで
供給するためのCMOS回路を一体的に有していてもよ
い。トランジスタTr1とTr2は素子分離領域を間に
介すことなく共通の活性領域内に形成することもできる
が、両トランジスタをフィールド絶縁膜により分けられ
た別々の活性領域内に独立的に形成したほうがよい。
【0032】ヒータを好適に駆動できるように本発明に
用いられる1つのバイポーラトランジスタTr2の占有
面積を他の電界効果トランジスタの占有面積より大きく
することが望ましい。
【0033】より好ましくは1つのバイポーラトランジ
スタの占有面積が、1つの電界効果トランジスタの占有
面積の2倍以上、より好ましくは10倍以上にすると、
駆動能力とチップサイズ(基板サイズ)が共に好ましい
値になる。
【0034】そして、バイポーラトランジスタTr2を
縦長に形成してその長手方向にトランジスタTr1を配
置するとよい。
【0035】さらに、電界効果トランジスタの主電極領
域の少なくとも一方を不純物濃度の高い領域と、不純物
濃度の低い領域とで構成し、耐電圧を高めることが望ま
しい。
【0036】図2は本発明の好適な実施形態による記録
ヘッドの作製工程を示すフローチャートである。
【0037】工程S11で半導体基板を用意し、工程S
12でトランジスタを作製する。トランジスタは、フィ
ールド絶縁膜を形成して活性領域を形成する工程、ベー
スの拡散工程、ソース−ドレインの拡散工程、エミッタ
の拡散工程、ゲート絶縁膜やゲート電極の作製工程を含
む。
【0038】工程S12の後、発熱体を作製する。工程
S13と工程S12との順序はいずれが先でも同時でも
よい。
【0039】一方、別工程S14でインク吐出口を所定
の部材に形成する。この工程は、トランスファモールド
やインジェクションモールドにより樹脂によるオリフィ
スプレートを作る工程や、板状部材に孔あけを行い、オ
リフィスプレートを作る工程や、フレキシブルプリント
フィルムに孔をあけてオリフィスプレートを作る工程を
含むものである。
【0040】ここでは、吐出口を画成するための部材を
オリフィスプレートまたは天板と呼ぶことにする。
【0041】こうして得られた発熱体駆動回路付ヒータ
ボードは、工程S15にてオリフィスプレートと組み合
わされてインクジェット記録ヘッドに組み立てられる。
【0042】次の工程S16では、記録ヘッドにインク
タンクを取り付けタンク内にインクを注入する。インク
注入工程は、記録ヘッドの使用によって減ったインクを
再充填する工程も含む。
【0043】こうして完成したヘッドは、記録装置本体
のキャリッジに搭載される。必要な電源はキャリッジを
介して本体から供給される。また、カラーインクを用い
ればカラープリントが行えることはいうまでもない。
【0044】
【実施例】
(実施例1)図3は実施例1の記録ヘッドの駆動回路を
示している。
【0045】Tr1はFETとしてのnチャネルMOS
トランジスタ、Tr2はBJTとしてのpnpトランジ
スタ、RH はヒータである。第1の電圧源V1 の基準電
圧VH は正電位、第2,第3の電圧源V2 ,V3 の基準
電圧はアース電位とした。また、電界効果トランジスタ
Tr1の動作を安定にするために、チャネル電位(ウエ
ル電位またはバックゲート電位ともいう)をアース電位
に保持した。
【0046】図4〜図6は図3の駆動回路の各部の構造
を示す断面図である。上記図4において、101はシリ
コン等の半導体基体、102A,102Bはそれぞれ最
終段バイポーラトランジスタのベース及び前段MOSト
ランジスタの低濃度ドレイン拡散層で同時形成された
層、103A,103B,103Cは、それぞれベース
コンタクト領域,ソース及び高濃度ドレイン拡散層で同
時形成された層、104A,104Bはそれぞれコレク
タコンタクト及びエミッタで同時形成された層、105
はMOSトランジスタのゲート電極である。なお、基体
101はバイポーラトランジスタの共通コレクタ及びM
OSトランジスタTr1のウエルを兼用している。
【0047】図5は発熱体が配された部分の断面を示し
ており、RH は薄膜抵抗体からなり、トランジスタTr
2のエミッタに接続される端子L1と第1の電圧源に接
続される端子L2とを有している。
【0048】図6は、図3,図4に示す電界効果トラン
ジスタTr1のゲートに信号を与えるためのCMOS回
路の配された部分の断面を示している。
【0049】以下、本実施例の効果について、数値を挙
げて図16,図17に示した例と比較して説明する。
【0050】図16,図17に示した例では、以下の2
点の具体的な解決すべき課題があった。
【0051】1つ目の課題は、駆動部が単純ダーリント
ン回路になっているため負荷となるヒーターがコレクタ
側に付き、ヒーターをアレイ上に並らべた場合、駆動部
のトランジスタのコレクタを個々に、電気的に絶縁する
必要が生じることである。図17の領域Iと記載されて
いる箇所、つまり、p型の埋込み層304とp型の拡散
層305の部分が、その絶縁領域に当たる。上記絶縁領
域は拡散層によって形成されるためエピタキシャル層3
02を10μm程度とした場合、横広がりを考慮する
と、15μm以上の寸法に相当する。
【0052】ここでヒーターアレイのピッチを考えると
600DPI(ドット・パーインチ)規模のもので、約
42μmとなり、本来不活性領域である絶縁領域が15
μm以上を占めるとその間にトランジスタを構成するの
が困難になってくる。そのため、現在、最終段トランジ
スタの配置をヒーターアレイの偶数番目と奇数番目で、
二列段違いに配列し、寸法的な制約を回避する工夫が必
要になるが、この方法においても、チップの極端な小型
化は達成できず、結果としてコスト上昇を招く。
【0053】2つめの大きな課題は製作工程の複雑化を
招いていることである。ヒータードライバー前段の論理
回路は通常CMOSで構成されるので、チップの製作工
程はCMOS製作工程に準拠したものになる。ところ
が、駆動部を単純なNPNバイポーラトランジスタのダ
ーリントン回路を採用すると、マスク工程で4枚分増加
し、更にエピタキシャル層の成長工程を必要となる。こ
こで、増加するマスク工程とはn型埋込み層303、p
型埋込み層304、深いn型拡散層306、ベースを形
成するp型拡散層307の4枚のマスク工程である。こ
れらの工程の複雑化は、必然的に製作コストの上昇を招
き、特にエピタキシャル層の存在が、コストダウンの可
能性に対し、致命的な阻害要因になっている。
【0054】本実施例によれば、上記課題である駆動部
のトランジスタの絶縁領域を一部廃止または一部縮小し
てヒーターアレイ同様、一例に並べることが可能とな
る。
【0055】また本実施例ではエピタキシャル層の必要
性を無くし、更にマスク工程を削減し、比較例と同一性
能を低コスト達成することができる。
【0056】上述した比較例と比較するために以下のよ
うな定格にて本実施例のヘッドを作製した。
【0057】(1)ヒーター抵抗への供給電圧VH は2
2Vとし、ヒーター抵抗RH の設定値は110Ωで、O
N時に200mAのヒーター電流が流れる。よって、図
3,図4の前段トランジスタTr1と最終段トランジス
タの耐圧は35V以上とする。
【0058】(2)論理回路からの出力は0〜+5Vと
し、駆動部は、この範囲の入力信号に応じてスイッチン
グできなければならない。
【0059】(3)論理回路はCMOSで形成され、駆
動部と同一基板内に形成されなければならない。
【0060】上記条件に加えて、論理回路の電源を0〜
+5Vと設定すると、接地領域はp型になり、基板10
1としてはp型を用いる必要がある。シリコンp型基板
を用いるとすると最終段は自動的にPNPバイポーラト
ランジスタに定められる。
【0061】なお、論理回路及び、ヒーターへの電圧供
給電源が負電位であれば、接地領域はn型になり、最終
段のトランジスタは極性が反転し、NPNトランジスタ
になる。
【0062】基体101の極性がp型と決められたの
で、基体の抵抗率を次に決定する。論理回路側に特に大
きな制約はないが、最終段トランジスタには、基板の抵
抗率に対し、次の2つの要件が課せられる。
【0063】(1)電源定格35V以上を達成するため
には基板101とベース領域102との間で形成される
ダイオードの逆方向耐圧35V以上が必要でそのために
は基板の不純物濃度2×1016個/cm3 にする必要があ
る。
【0064】(2)コレクタ抵抗を考えた場合、埋込み
層が存在しないので寄生抵抗を下げるためできる限り高
不純物濃度の基板を使用する必要がある。
【0065】まず(1)の要件から、マージン面を考
え、基板の不純物濃度約1×1016個/cm3 、抵抗率で
1〜2Ω・cmのものを選んだ。この時のコレクタ抵抗
は、バイポーラトランジスタの寸法を640μm×64
μmとして約7.5Ω程度になり、ONの時のVCE
1.5V分消費されることになる。このレベルは一応許
容範囲内に入る。なお、
【0066】
【数1】 R=ρ・(l/S) … (式1) R:抵抗値 ρ:抵抗率 l:抵抗長 S:抵抗断面積 の式で、抵抗断面積Sの値を、基板101の厚さを元に
算出すると、Rは0.8Ω以下の値になるが、基体の厚
さtが抵抗長lより大きな場合は(式1)は成り立た
ず、上記の値になる。更に付け加えて、共通コレクタの
利点としてコレクタ電極は素子の両脇のものが働き、ホ
ール電流は2方向に流れる。
【0067】この基板の不純物濃度1×1016個/cm3
という値は、論理回路を構成するNMOSのpウエル濃
度に相当し、基板自体がpウエルの機能を果たす。よっ
てpウエル無しでNMOSを同一基板101に形成でき
る点で好都合である。また同様の理由によって、ドライ
バー段前段のMOSトランジスタ(図3のTr1)のウ
エルも基板で代用できる。
【0068】基板101が決定されたので以下、公知の
技術であるCMOS製作工程に準拠して製作工程を説明
する。
【0069】まず図6に示すように、用意した基板10
1に論理回路側のPMOS部n型ウエル106を形成す
る。
【0070】次に選択酸化法にて、フィールド酸化膜1
07を所定の場所に1μmの厚さで形成する。
【0071】チャネルストップに関して、論理回路領域
のn型チャネルストップはアクティブ領域とセルフアラ
インで形成した。ドライバー部分では、Tr1,Tr2
ともに5μmのオフセットを持たせてn型チャネルスト
ップを形成している。次に厚さ500Åのゲート酸化膜
108を成長させ、チャネルドープを施しゲート電極1
05をドープされた多結晶シリコンにて形成する。ここ
までは、公知の技術である、CMOS作製技術と全く同
一である。
【0072】次にドライバー部のTr2のベース部分1
02AとTr1のドレイン部分の低濃度領域102Bを
同時形成する。イオン・インプランテーション法でリン
を4×1013ions/cm3 打ち込み1150℃2時間のド
ライブ・インを行った。
【0073】このイオン・インプランテーション法で、
Tr1のドレインエッジ側は多結晶シリコンゲート10
5をマスクにセルフアラインでリンを打ち込んだ。
【0074】ここで何故ドレイン側に低濃度拡散層が必
要が説明する。図3に示すように、ドライバー部がオフ
時の時Tr1のVDS
【0075】
【数2】
【0076】となる。この結果、ドレインを高濃度層の
みで形成すると、ゲート酸化膜のドレインエッジ部分で
直接VH の電圧が印加されることになる。VH =22V
とすると500Å厚のシリコン酸化膜の本来の耐圧40
V(8MV/cm相当)よりは低いが、MOSトランジ
スタの動作信頼性を著しく損う。そのため、本実施例で
は低濃度層102Bをドレイン側に形成することによっ
て空乏容量を形成できるようにし、直接ゲート酸化膜に
ヒーターへの供給電圧VH が印加されないように工夫し
た。また低濃度層102A,102Bのフィールド酸化
膜107側への拡散はドレイン102B、基板101間
の耐圧確保のためである。前述のように、電流オフ動作
時に、ドレイン領域にはVH の電圧が印加されているの
で基板−ドレイン間の耐圧を確保する必要がある。
【0077】以上の処置は、バイポーラトランジスタの
ベース形成と同一工程で作製できるので、特に工程の複
雑化はもたらさない。
【0078】次に、図6の論理回路のNMOSソース・
ドレイン部103、図4の前段Tr1のソース及び高濃
度ドレイン層103B,103C、最終段Tr2のベー
スコンタクト層103Aを同時形成する。具体的にはイ
オン・インプランテーション法で、リンを7×1015io
ns/cm3 打ち込んだ。
【0079】次に論理回路のPMOSソース・ドレイン
部104(図6)、最終段Tr2のエミッタ及びコレク
タコンタクト層104B,104A(図4)の同時形成
を行う。具体的には二フッ化ボロンを2〜3×1015
cm3 打ち込んだ。この工程はバイポーラトランジスタの
エミッタを形成する工程なので、通常のCMOS製作工
程のPMOSソース・ドレイン形成のイオン・インプラ
ンテーションよりも高濃度打ち込みの方が望ましい。
【0080】以下、配線領域の形成及び層間層の形成
は、公知のCMOS作製工程に従って形成した。
【0081】ここで、前段Tr1と最終段Tr2の配列
を横に並べず、縦に並べて、上記製作工程を採用する
と、図7のように、駆動部は700μmに収まることに
なる。
【0082】以上まとめると本実施例では以下の2点の
構成を採用した。
【0083】(1)駆動部の最終段は、PNPまたはN
PNのバイポーラトランジスタで構成し、負荷であるヒ
ーターはエミッタ側に接続し、各トランジスタのコレク
タを基体自体の共通かつ接地状態とする。
【0084】(2)駆動部前段は、最終段とは極性の反
転したMOS型素子、すなわちPNPバイポーラトラン
ジスタの最終段に対してはN型MOSトランジスタ、N
PNバイポーラトランジスタの最終段に対してはP型M
OSトランジスタの前段で構成し、前段のソースを接地
状態とする。
【0085】そして、上記の構成により比較例と比較し
て、ヒーター駆動部を60%程度の面積に縮少し、同時
にシリコンウエハ換算の製造コストも35%程度低下さ
せることもできた。
【0086】参考例として、図8のような回路構成を示
す。すなわち、最終段のトランジスタTr2は前述の実
施例と全く同一であるが、前段Tr1′として極性の反
転したバイポーラトランジスタを使用している構成であ
る。この場合、Tr1′のコレクタは、論理回路PMO
Sのn型ウエルと同時に形成できるが、ベースは別の工
程で作製する必要がある。Tr1′のコレクタ・ベース
耐圧をVH より大きな値にする必要性があることからT
r1′のコレクタの不純物濃度に制約があり、更にTr
1′のコレクタの不純物濃度より基板の不純物濃度が薄
くなってしまう。これはプレーナ技術の宿命なので、こ
れによりTr2のコレクタ抵抗を前述の実施例の場合よ
り増加させてしまう。
【0087】(実施例2)更にTr1′の部分に接合型
FETを用いることもできる。この場合、トランジスタ
をノーマリー・オンとし、オフ時は論理回路の出力を負
側の電位に振る必要が生じる。
【0088】そのため現時点での、最良と思われる実施
形態は、駆動回路の前段に電界効果型トランジスタを配
置する構成である。
【0089】(実施例3)製造工程については、製造コ
ストを上昇させない別の方法がある。図4では前段の電
界効果トランジスタの低不純物濃度ドレイン層102B
を終段のバイポーラトランジスタのベース102Aと共
用しているが、上記低不純物濃度ドレイン層102Bを
ベース102Aと共用するのではなく、図6のCMOS
のN型ウエル106と共用する方法がある。この方法を
採用すれば、工程数は先の実施例と同一で、ドレイン1
02Bをベース102Aより、低不純物濃度に設定でき
るという長所がある。一方、層102Bを自己整合的に
て形成することが困難で、そのため、アラインメントが
難しいという問題を潜在的に有する。
【0090】図9は本発明によるインクジェット記録ヘ
ッドと、インクタンクとを用いたヘッド集合体(アセン
ブリ)を示す模式的斜視図である。
【0091】このアセンブリ20は多数のインク吐出口
23をもつヘッド21と、インクを収容するインクタン
ク22と、を備えている。インクタンクにはインクを保
持するための多孔質体のようなインク吸収体(不図示)
が収容されている。ヘッド21とインクタンク22とは
一体的なものであっても、互いに着脱自在なものであっ
ても、いずれでもよい。
【0092】図10は本発明によるインクジェット記録
ヘッドに用いられる基体の平面図であり、31の個所に
図5に示したインク加熱用のヒーターが、32の個所に
図4,図7に示した駆動部が、33の個所に図6に示し
たCMOS論理回路が配置される。ここでは配線は省略
してある。
【0093】図11はインクジェット記録ヘッドの組み
立て方法を示す図である。
【0094】21Aは、ヒーターの発熱面に対してほぼ
平行にインクを吐出するタイプのヘッドであり、基体1
01上に溝23a付天板35を貼り合わせて作る。1つ
の溝23aには1つのヒーターRHが対応し1つのイン
ク液路(ノズル)を形成する。
【0095】図12は別のヘッドの組み立て方法を示し
ている。図はインク吐出口23とヒータの関係を理解し
易いように、断面を示している。
【0096】21Bは、ヒーターの発熱面に対して交差
する方向にインクを吐出するタイプのヘッドであり、基
体101上に溝23bとインク吐出口23とを有する天
板35を貼り合わせる。1つのインク吐出口には1つの
ヒーターRHが対応し、1つのインク液路(ノズル)を
形成する。
【0097】インクタンクとインク液路とは不図示の個
所のインク流路によって連通し、インクがインク液路に
供給される。
【0098】図13は本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの製造工程のうちインク注入工程を示す模式図であ
る。
【0099】35は、内部にインクを収容するインク注
入器であり、使用者によって、インクタンク22に設け
られたインク注入口あるいは大気連通口34を利用して
タンク22内のインク吸収体にインクを注入し、インク
吸収体にインクを吸収させる。
【0100】この工程はタンク22内のインクが少なく
なった時のインク補充工程と同じ工程である。
【0101】図14は図12に示したヘッドアセンブリ
の構成の一部を変更した例である。
【0102】インクタンク22内にはインク吸収体40
が配されている。基板101においては、基板101の
両端にヒータRH が3個づつ2列に並んでいる。ヒータ
列の間には、BJTとFETとを含む駆動回路32とC
MOS論理回路33とが位置している。39は基板10
1の端子である。
【0103】36は感光性樹脂等からなるバリア部材で
あり、インク流路23bを規定している。35はインク
吐出口23を有するフレキシブルプリント回路フィルム
であり、37は端子39と接続する端子でフィルム35
の下面に配され、38はフィルム35の上面に配された
外部接続端子であり、端子37とプリント配線により接
続されている。
【0104】フィルム35、バリア部材36、基板10
1は、吐出口23とインク流路23bとヒータRH が一
致するように位置合わせされ接着剤等で互いに接合され
る。
【0105】この時端子37と端子39は互いに電気的
導通がとられる。
【0106】このヘッドアセンブリは記録装置本体に搭
載されると端子38、端子37、端子39の順に信号が
伝達されて駆動回路32、CMOS回路33がヒータR
H を駆動する。インク吸収体40から基板の端部を介し
てインク流路23bにインクが供給される。ヒータRH
はインク流路23b内のインクを核沸騰を生ぜしめる温
度以上に加熱し膜沸騰現象を生じさせる。
【0107】生じた気泡はインクを吐出口より吐出させ
インク液滴を生じさせる。このインク液滴が記録媒体上
に付着して文字や画像を形成する。
【0108】図15は上記アセンブリ20をキャリッジ
上に搭載したインクジェット記録装置の制御系のブロッ
ク図である。
【0109】ヘッドアセンブリ20にはキャリッジを介
して駆動制御回路25より、画像記録を行うための制御
信号が画像データとともに送られる。一方、ヘッドアセ
ンブリ20はキャリッジ駆動回路26により、記録媒体
PPの一主走査方向に沿って往復移動される。30は媒
体PPを副走査方向に搬送するための搬送手段としての
ローラーである。
【0110】27は装置全体の制御を司どる制御回路で
マイクロプロセッサユニット(MPU)を有する。
【0111】28は画像データの入力端子29と制御回
路27とのインターフェースとなる入力インターフェー
ス回路である。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録ヘッドのヒーター駆動部において、
各トランジスタの絶縁領域を実質的に無くし、従来例と
比較し例えば60%以下の面積に収めることが可能とな
った。
【0113】また本発明により、通常のCMOS製作工
程にマスク工程1枚追加することによって駆動部も同一
基板内に形成することが可能となり、従来例と比較する
と最低マスク工程4枚削減し、高価なエピタキシャル層
形成工程も不要となった。この結果、ウエハ製作コスト
で、35%の削減効果を生み出すことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を最もよく表わす回路図である。
【図2】本発明の記録ヘッドの製造工程のフローチャー
トを示す図である。
【図3】本発明の実施例1による記録ヘッドの回路図で
ある。
【図4】図3のヘッドの一部分の断面図である。
【図5】図3のヘッドのヒータ部分の断面図である。
【図6】論理回路部の断面図である。
【図7】トランジスタ配置に関する一例を示す模式的平
面図である。
【図8】参考例の構成を示す回路図である。
【図9】本発明によるインクジェット記録ヘッドを用い
たヘッド集合体を示す模式的斜視図である。
【図10】本発明によるインクジェット記録ヘッドの基
体の平面図である。
【図11】本発明によるインクジェット記録ヘッドの組
み立て方法を示す図である。
【図12】本発明によるインクジェット記録ヘッドの組
み立て方法を示す図である。
【図13】本発明によるインクジェット記録ヘッドのイ
ンク注入の様子を示す図である。
【図14】本発明の別の記録ヘッドを示す図である。
【図15】本発明の記録装置の制御系を示す図である。
【図16】比較例による記録ヘッドの構成を示す図であ
る。
【図17】比較例による記録ヘッドの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 シリコン等の第1導電型の半導体基板 102A,102B 第2導電型の導電型の不純物濃度
拡散層 103,103A,103B,103C 第2導電型の
拡散層 104A,104B 導電型の拡散層 105 ゲート電極 106 第2導電型のウエル 107 フィールド酸化膜 301 p型シリコン基型 302 n型エピタキシャル層 303 n型埋込み層 304 p型埋込み層 305 p型ウエル 306 n型の深いコレクタ拡散層 307 p型ベース領域 308 n型エミッタ領域

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体と該発熱体に電流を供給するため
    の駆動回路とを有する記録ヘッドにおいて、 前記駆動回路は、 前記発熱体の一方の端子に、主電極領域のうちの一方が
    接続されたバイポーラトランジスタと、 該バイポーラトランジスタの制御電極領域に、主電極領
    域のうちの一方が接続された電界効果トランジスタと、
    を備え、 前記発熱体の他方の端子に第1の電圧源が接続され、 前記バイポーラトランジスタの主電極領域のうちの他方
    に、第2の電圧源が接続され、 前記電界効果トランジスタの主電極領域のうちの他方
    に、第3の電圧源が接続されており、 前記バイポーラトランジスタの主電極領域の導電型と、
    前記電界効果トランジスタの主電極領域の導電型が互い
    に反対の導電型であることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記バイポーラトランジスタと前記電界
    効果トランジスタとは前記バイポーラトランジスタの主
    電極領域と同じ導電型の半導体領域内に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記電界効果トランジスタの主電極領域
    は、前記バイポーラトランジスタの主電極領域と同じ導
    電型のウエルの中に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記バイポーラトランジスタと前記電界
    効果トランジスタとはフィールド絶縁膜で囲まれた2つ
    の活性領域内にそれぞれ形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記電界効果トランジスタの制御電極領
    域に信号を供給するCMOS回路をさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記電界効果トランジスタの制御電極領
    域に信号を供給するCMOS回路をさらに備え、 前記CMOS回路を構成する一方のトランジスタは、第
    1導電型の半導体基板の中に形成された反対導電型のウ
    エルの中に形成された該第1導電型の主電極領域を有す
    るトランジスタと、前記半導体基板の中に形成された反
    対導電型の主電極領域を有するトランジスタとを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記発熱体は、前記バイポーラトランジ
    スタと前記電界効果トランジスタとが設けられた基板上
    に配された薄膜抵抗体を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記発熱体は、前記バイポーラトランジ
    スタと前記電界トランジスタとを有する半導体領域の上
    の薄膜抵抗体を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記バイポーラトランジスタと前記電界
    効果トランジスタは複数配されており、前記複数のバイ
    ポーラトランジスタの前記他方の主電極領域は互いに共
    通に接続され、前記電界効果トランジスタの他方の主電
    極領域も互いに共通に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記電界効果トランジスタの前記一方
    の主電極領域は、第1領域と該第1領域より不純物濃度
    の低い第2領域とを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記バイポーラトランジスタの制御電
    極領域は、第1領域と該第1領域より不純物濃度の低い
    第2領域とを含むことを特徴とする請求項1に記載の記
    録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記電界効果トランジスタの前記一方
    の主電極領域と、前記バイポーラトランジスタの制御電
    極領域とは、第1領域と該第1領域より不純物濃度の低
    い第2領域とをそれぞれ含んでいることを特徴とする請
    求項1に記載の記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記電界効果トランジスタの占有面積
    より、前記バイポーラトランジスタの占有面積が大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記電界効果トランジスタの占有面積
    の2倍の面積より、前記バイポーラトランジスタの占有
    面積が大きいことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘ
    ッド。
  15. 【請求項15】 前記バイポーラトランジスタを縦長と
    して、該バイポーラトランジスタの長手方向に前記電界
    効果トランジスタが配されていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記バイポーラトンラジスタを縦長と
    して、該バイポーラトランジスタの長手方向に前記電界
    効果トランジスタと前記発熱体とが配されていることを
    特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記第1ないし第3の電圧源の電圧は
    記録装置本体から供給されることを特徴とする請求項1
    に記載の記録ヘッド。
  18. 【請求項18】 前記バイポーラトランジスタはpnp
    トランジスタであり、前記電界効果トランジスタはnチ
    ャネル絶縁ゲート型トランジスタであることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録ヘッド。
  19. 【請求項19】 前記バイポーラトランジスタはpnp
    トランジスタであり、前記電界効果トランジスタはnチ
    ャネル絶縁ゲート型トランジスタであり、前記第2およ
    び第3の電圧源は共通の電圧源であることを特徴とする
    請求項1に記載の記録ヘッド。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、前記発熱体の発熱
    面に対して平行にインクを吐出するためのインク吐出口
    をもつことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、前記発熱体の発熱
    面に対して交差する方向にインクを吐出するためのイン
    ク吐出口をもつことを特徴とする請求項1に記載の記録
    ヘッド。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは、インクを収容する
    インクタンクを有することを特徴とする請求項1に記載
    の記録ヘッド。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、着脱可能なインク
    タンクを有することを特徴とする請求項1に記載の記録
    ヘッド。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ためのインク吐出口が形成されたフィルムをもつことを
    特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ためのインク吐出口と配線部とが形成されたフィルムを
    もつことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載の記録ヘッドと、該記
    録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジとを有する
    ことを特徴とする記録装置。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載の記録ヘッドと、該記
    録ヘッドにカラーインクを供給して、カラープリントを
    行うことを特徴とする記録装置。
  28. 【請求項28】 前記第1ないし第3の電圧源の電圧
    は、記録装置本体から供給されることを特徴とする請求
    項1に記載の記録ヘッドを備えた記録装置。
  29. 【請求項29】 請求項1に記載の記録ヘッドの製造方
    法において、前記バイポーラトランジスタの他方の主電
    極領域と前記電界効果トランジスタの前記主電極領域が
    形成されるウエルとを、共通の半導体で形成することを
    特徴とする記録ヘッドの製造法。
  30. 【請求項30】 請求項1に記載の記録ヘッドの製造方
    法において、前記バイポーラトランジスタの前記制御電
    極領域と前記電界効果トランジスタの前記主電極領域と
    を、同一工程で形成することを特徴とする記録ヘッドの
    製造法。
  31. 【請求項31】 請求項1に記載の記録ヘッドの製造法
    において、インクタンクにインクを注入する工程を含む
    ことを特徴とする記録ヘッドの製造法。
  32. 【請求項32】 同一基体内に、インクを加熱して気泡
    を発生せしめ、よってインクを吐出する複数のヒーター
    からなるヒーターアレイと、各ヒーターを駆動する複数
    の駆動部と、論理回路部とを有するインクジェット記録
    ヘッドにおいて、 前記複数の駆動部のそれぞれが前段の電界効果トランジ
    スタと最終段のバイポーラトランジスタとからなり、該
    バイポーラトランジスタのそれぞれのエミッタに前記複
    数のヒーターの一つが接続され、複数のバイポーラトラ
    ンジスタのそれぞれのコレクタが共通接続されて接地さ
    れており、複数のバイポーラトランジスタのそれぞれの
    ベースが前記電界効果トランジスタのそれぞれのドレイ
    ンに接続されていることを特徴とするインクジェット記
    録ヘッド。
  33. 【請求項33】 前記前段の電界効果型トランジスタに
    おけるドレインの拡散層が濃度が異なる2種類の拡散層
    を有することを特徴とする請求項32に記載のインクジ
    ェット記録ヘッド。
  34. 【請求項34】 前記論理回路部が相補性電界効果トラ
    ンジスタで構成される論理回路素子であることを特徴と
    する請求項32に記載のインクジェット記録ヘッド。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載のインクジェット記
    録ヘッドを製造する方法において、 前記前段の電界効果トランジスタの2種類の拡散層の中
    の低濃度拡散層と終段のバイポーラトランジスタのベー
    ス領域拡散層とを同一工程で形成することを特徴とする
    方法。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載のインクジェット記
    録ヘッドを製造方法において、 前記駆動部の電界効果トランジスタのドレイン拡散層の
    一部と、前記論理回路の相補性電界効果トランジスタの
    うち、駆動部の電界効果トランジスタと逆チャネル型の
    電界効果トランジスタのウエルとを同一工程で形成する
    ことを特徴とする方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015214069A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 キヤノン株式会社 液体吐出用基板、液体吐出用ヘッド、および、記録装置

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