JPH0829965B2 - セメント用混和剤の製造方法 - Google Patents
セメント用混和剤の製造方法Info
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- JPH0829965B2 JPH0829965B2 JP61212793A JP21279386A JPH0829965B2 JP H0829965 B2 JPH0829965 B2 JP H0829965B2 JP 61212793 A JP61212793 A JP 61212793A JP 21279386 A JP21279386 A JP 21279386A JP H0829965 B2 JPH0829965 B2 JP H0829965B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はセメント用混和剤の製造方法に関するもの
で、更に詳しくはセメント硬化体の強度を改善すること
ができる架橋化し、かつ高分子量化したスルホン化アミ
ノ樹脂系のセメント用混和剤の製造方法に関するもので
ある。
で、更に詳しくはセメント硬化体の強度を改善すること
ができる架橋化し、かつ高分子量化したスルホン化アミ
ノ樹脂系のセメント用混和剤の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術及びその問題点) 土木、建築分野においてセメント硬化体の物理的強度
を向上させることは構造物の重量の削減、コストの低
下、耐久性の向上などの観点より重要であり、従来より
減水剤の使用によるセメント/水比の低減、骨材配合の
検討、オートクレーブ養生等養生条件の検討、スチール
ファイバー、カーボンファイバー等補強繊維の混合、ア
クリル系、エチレン酢酸ビニル系、スチレン・ブタジエ
ン系などのビニル化合物を乳化重合した言わゆる合成樹
脂エマルジョンの混合等、セメント硬化体の強度向上の
為の検討がいろいろ行なわれ、実施されている。
を向上させることは構造物の重量の削減、コストの低
下、耐久性の向上などの観点より重要であり、従来より
減水剤の使用によるセメント/水比の低減、骨材配合の
検討、オートクレーブ養生等養生条件の検討、スチール
ファイバー、カーボンファイバー等補強繊維の混合、ア
クリル系、エチレン酢酸ビニル系、スチレン・ブタジエ
ン系などのビニル化合物を乳化重合した言わゆる合成樹
脂エマルジョンの混合等、セメント硬化体の強度向上の
為の検討がいろいろ行なわれ、実施されている。
しかしながら、これらの方法では充分にセメント硬化
体の強度を向上させることができないのが現状である。
体の強度を向上させることができないのが現状である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、セメントに混和することによりセメン
ト硬化体の強度を向上させ得る樹脂に関し鋭意研究した
結果、特定の反応条件により調製した架橋かつ高分子化
したスルホン化アミノ樹脂が、セメントの物理的強度を
飛躍的に向上させることを見出し本発明を完成するに到
った 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明はメラミンを主成分とす
るアミノ基含有物質をアミノ基1.0グラム当量に対し、
ホルムアルデヒド0.9〜1.1モル及び亜硫酸塩0.2〜0.3グ
ラム当量と水媒体中PH10以上、温度60〜80℃で0.5〜6
時間反応させ、次いで生成した反応混合物のPHを3.5〜
6.5に調節し、温度20〜70℃で、反応混合物の粘度が25
℃で15000cps以上になるまで、1〜10時間反応させた
後、更に反応混合物のPHを7〜13に調節、冷却して得ら
れるスルホン化アミノ樹脂を主成分として成ることを特
徴とするセメント用混和剤の製造方法を提供せんとする
ものである。
ト硬化体の強度を向上させ得る樹脂に関し鋭意研究した
結果、特定の反応条件により調製した架橋かつ高分子化
したスルホン化アミノ樹脂が、セメントの物理的強度を
飛躍的に向上させることを見出し本発明を完成するに到
った 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明はメラミンを主成分とす
るアミノ基含有物質をアミノ基1.0グラム当量に対し、
ホルムアルデヒド0.9〜1.1モル及び亜硫酸塩0.2〜0.3グ
ラム当量と水媒体中PH10以上、温度60〜80℃で0.5〜6
時間反応させ、次いで生成した反応混合物のPHを3.5〜
6.5に調節し、温度20〜70℃で、反応混合物の粘度が25
℃で15000cps以上になるまで、1〜10時間反応させた
後、更に反応混合物のPHを7〜13に調節、冷却して得ら
れるスルホン化アミノ樹脂を主成分として成ることを特
徴とするセメント用混和剤の製造方法を提供せんとする
ものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明で使用されるメラミンを主成分とするアミノ基
含有物質とは、メラミン単独又は、メラミンとこれに対
し20重量%以下の割合の含アミノ化合物、例えば尿素、
グアナミン類、ジシアンジアミド、チオ尿素等との混合
物である。
含有物質とは、メラミン単独又は、メラミンとこれに対
し20重量%以下の割合の含アミノ化合物、例えば尿素、
グアナミン類、ジシアンジアミド、チオ尿素等との混合
物である。
本発明で使用されるホルムアルデヒドとしては、ホル
マリン、パラホルムアルデヒド等であり、又亜硫酸塩と
しては亜硫酸ソーダ、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ソ
ーダ、重亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸ソーダ等が列
挙される。
マリン、パラホルムアルデヒド等であり、又亜硫酸塩と
しては亜硫酸ソーダ、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ソ
ーダ、重亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸ソーダ等が列
挙される。
本発明になるセメント混和剤としてのスルホン化アミ
ノ樹脂は、前記必須的3原料を水媒体中で反応させて調
製されるもので、水溶性である。前記3原料の仕込み順
序は任意でよいが、簡便に行うためには同時に仕込むの
が良い。
ノ樹脂は、前記必須的3原料を水媒体中で反応させて調
製されるもので、水溶性である。前記3原料の仕込み順
序は任意でよいが、簡便に行うためには同時に仕込むの
が良い。
アミノ基含有物質、ホルムアルデヒド、及び亜硫酸塩
をそれぞれ官能基−NH2/−COH/−SO3 2のモル比で
1.0/0.9〜1.1/0.2〜0.3となるよう配合し、PH10以上、
温度60〜80℃で、0.5〜6時間反応せしめる工程(以
下、前段反応と称する。)は、スルホン酸基含有メチロ
ール化アミノ化合物と、アミノ基含有物質のアミノ水素
の内、平均3個以上をメチロール基で置換したポリメチ
ロールアミノ化合物(以下、ポリメチロールアミノ化合
物と称する。)を生成させると共に、後続の縮合反応を
容易にするものである。
をそれぞれ官能基−NH2/−COH/−SO3 2のモル比で
1.0/0.9〜1.1/0.2〜0.3となるよう配合し、PH10以上、
温度60〜80℃で、0.5〜6時間反応せしめる工程(以
下、前段反応と称する。)は、スルホン酸基含有メチロ
ール化アミノ化合物と、アミノ基含有物質のアミノ水素
の内、平均3個以上をメチロール基で置換したポリメチ
ロールアミノ化合物(以下、ポリメチロールアミノ化合
物と称する。)を生成させると共に、後続の縮合反応を
容易にするものである。
この際、特に使用するアミノ基含有物質のアミノ基1
グラム当量に対し、亜硫酸塩を0.2グラム当量未満使用
するとポリメチロールアミノ化合物が多量に生成し、こ
れがため後段の縮合反応工程においてゲル化するので好
ましくない。
グラム当量に対し、亜硫酸塩を0.2グラム当量未満使用
するとポリメチロールアミノ化合物が多量に生成し、こ
れがため後段の縮合反応工程においてゲル化するので好
ましくない。
又逆に亜硫酸塩を0.3グラム当量を超える量を使用す
ると、ポリメチロールアミノ化合物の生成が少量にな
り、後段の縮合反応工程において架橋点が少なく高分子
化が困難となるためやはり好ましくない。
ると、ポリメチロールアミノ化合物の生成が少量にな
り、後段の縮合反応工程において架橋点が少なく高分子
化が困難となるためやはり好ましくない。
又、前段反応においてはPH10以上の範囲で行われるの
が良く、PH10未満ではアミノ基含有物質のアミノ基のホ
ルムアルデヒドによるメチロール化の反応が遅くなるた
め好ましくない。前段反応の反応温度及び反応時間は、
温度60〜80℃、0.5〜6時間の範囲が好ましく、これら
は反応時間の短縮という経済的観点と副反応の抑制、反
応制御の容易さなどにより選択されるべきものである。
が良く、PH10未満ではアミノ基含有物質のアミノ基のホ
ルムアルデヒドによるメチロール化の反応が遅くなるた
め好ましくない。前段反応の反応温度及び反応時間は、
温度60〜80℃、0.5〜6時間の範囲が好ましく、これら
は反応時間の短縮という経済的観点と副反応の抑制、反
応制御の容易さなどにより選択されるべきものである。
PHを調節するために使用するアルカリ性物質は苛性ソ
ーダ、苛性カリ等の通常のアルカリ性物質でよい。
ーダ、苛性カリ等の通常のアルカリ性物質でよい。
以上の如くして前段反応を終えた後、反応混合物のPH
を3.5〜6.5に調節し、温度20〜70℃で1〜10時間反応さ
せる(以下、後段反応と称す。)。
を3.5〜6.5に調節し、温度20〜70℃で1〜10時間反応さ
せる(以下、後段反応と称す。)。
反応終点で、再び上記アルカリ性質物質を加えPH7〜1
3に調節し、冷却する。
3に調節し、冷却する。
後段反応において、まず反応混合物のPHは3.5〜6.5に
調節され、縮合反応が継続される。
調節され、縮合反応が継続される。
後段反応において、反応混合物のPHを3.5〜6.5に調節
するのは、前段反応において生成したメチロール化した
アミノ基含有物質のメチロール基同士の縮合を促進させ
るためであり、PH3.5未満では縮合反応が速く反応の制
御が困難であり、逆にPH6.5を超えると縮合反応が遅く
なり過ぎ好ましくない。
するのは、前段反応において生成したメチロール化した
アミノ基含有物質のメチロール基同士の縮合を促進させ
るためであり、PH3.5未満では縮合反応が速く反応の制
御が困難であり、逆にPH6.5を超えると縮合反応が遅く
なり過ぎ好ましくない。
この際、PH調節に使用される酸としては、例えば硫
酸、硝酸、塩酸、アミドスルホン酸、リン酸、蟻酸、P
−トルエンスルホン酸の如き芳香族スルホン酸など一般
的な酸であれば全て使用可能である。なお、前記PH調節
に使用される酸の酸基は、そのまま反応生成物中に残留
するので、セメント用混和剤を使用した際、セメントの
硬化を著しく阻害するものや、毒性の高いもの、セメン
ト用混和剤の安定性を低下させるもの、その他得られる
セメント硬化物の耐久性を低下させるものの使用は避け
るべきである。特に塩酸の使用は鉄筋を腐食させるので
好ましくない。又、前記した酸を高濃度で反応混合物に
添加すると、ゲル化物が生成し易いので、酸を充分水で
稀釈したものを添加するのが好ましい。
酸、硝酸、塩酸、アミドスルホン酸、リン酸、蟻酸、P
−トルエンスルホン酸の如き芳香族スルホン酸など一般
的な酸であれば全て使用可能である。なお、前記PH調節
に使用される酸の酸基は、そのまま反応生成物中に残留
するので、セメント用混和剤を使用した際、セメントの
硬化を著しく阻害するものや、毒性の高いもの、セメン
ト用混和剤の安定性を低下させるもの、その他得られる
セメント硬化物の耐久性を低下させるものの使用は避け
るべきである。特に塩酸の使用は鉄筋を腐食させるので
好ましくない。又、前記した酸を高濃度で反応混合物に
添加すると、ゲル化物が生成し易いので、酸を充分水で
稀釈したものを添加するのが好ましい。
また、後段反応において、その反応温度及び反応時間
は、前段反応と同様に縮合反応の速度とその制御のかね
合いにより決定されるべきものであり、好ましい反応温
度としては20〜70℃なる範囲内が適当である。反応温度
が70℃を越える場合には縮合反応が速くなり、したがっ
て反応の制御が困難となるし、逆に20℃未満の場合には
縮合反応が遅くなり過ぎ好ましくない。後段反応の反応
時間は、経済性及び反応制御の容易さという観点から1
〜10時間の範囲であることが好ましい。
は、前段反応と同様に縮合反応の速度とその制御のかね
合いにより決定されるべきものであり、好ましい反応温
度としては20〜70℃なる範囲内が適当である。反応温度
が70℃を越える場合には縮合反応が速くなり、したがっ
て反応の制御が困難となるし、逆に20℃未満の場合には
縮合反応が遅くなり過ぎ好ましくない。後段反応の反応
時間は、経済性及び反応制御の容易さという観点から1
〜10時間の範囲であることが好ましい。
縮合反応を停止するには、前記した苛性ソーダ、苛性
カリ等のアルカリ性物質を反応混合物中に投入し、反応
混合物のPHを7〜13に調節することにより行なうことが
でき、且つこれにより得られた組成物の長期の保存安定
性が得られる。
カリ等のアルカリ性物質を反応混合物中に投入し、反応
混合物のPHを7〜13に調節することにより行なうことが
でき、且つこれにより得られた組成物の長期の保存安定
性が得られる。
又、本発明の製造方法により得られるセメント用混和
剤の固型分は特に制限はないが、調製されるスルホン化
アミノ樹脂の分子量が高く、高い固型分濃度では非常に
高粘度になり取扱いが困難となるため、好ましくは固型
分5〜35%、更に好ましくは10〜30%の範囲が良い。
剤の固型分は特に制限はないが、調製されるスルホン化
アミノ樹脂の分子量が高く、高い固型分濃度では非常に
高粘度になり取扱いが困難となるため、好ましくは固型
分5〜35%、更に好ましくは10〜30%の範囲が良い。
以上のようにして調製された、架橋し、かつ高分子化
したスルホン化アミノ樹脂は、そのままセメント用混和
剤として使用してもよいし、必要に応じて各種配合物、
例えば消泡剤、減水剤、凍結防止剤、硬化遅延剤、硬化
促進剤、増粘剤、発泡剤、発泡安定剤、空気連行剤など
を混合使用することは全て可能である。
したスルホン化アミノ樹脂は、そのままセメント用混和
剤として使用してもよいし、必要に応じて各種配合物、
例えば消泡剤、減水剤、凍結防止剤、硬化遅延剤、硬化
促進剤、増粘剤、発泡剤、発泡安定剤、空気連行剤など
を混合使用することは全て可能である。
尚、本発明の組成物は特公昭52−1399号公報、特開昭
57−100959号公報、特開昭59−43012号公報等に提案さ
れている公知のスルホン化アミノ樹脂を主成分とするセ
メントの分散剤、言わゆる減水剤組成物と根本的に合成
手法、分子構造、用途、性能等が異なることは言うまで
もない。
57−100959号公報、特開昭59−43012号公報等に提案さ
れている公知のスルホン化アミノ樹脂を主成分とするセ
メントの分散剤、言わゆる減水剤組成物と根本的に合成
手法、分子構造、用途、性能等が異なることは言うまで
もない。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、本発明はこ
れら実施例に何等限定されるものではない。なお以下に
おいて部及び%は特断のない限り全て重量基準である。
が、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、本発明はこ
れら実施例に何等限定されるものではない。なお以下に
おいて部及び%は特断のない限り全て重量基準である。
実施例1 温度計、撹拌装置、還流冷却器を備えた反応容器に、
撹拌しながら水49.0部、メラミン42.0部(アミノ基1.0
グラム当量)、37%ホルマリン81.0部(1.0グラム当
量)、重亜硫酸ソーダ26.0部(0.25グラム当量)を仕込
み、更に苛性ソーダ2.2部を仕込みPHを13.1に調節し
た。次いで反応系内の温度を75℃に昇温し、同温度で2.
5時間保持した。
撹拌しながら水49.0部、メラミン42.0部(アミノ基1.0
グラム当量)、37%ホルマリン81.0部(1.0グラム当
量)、重亜硫酸ソーダ26.0部(0.25グラム当量)を仕込
み、更に苛性ソーダ2.2部を仕込みPHを13.1に調節し
た。次いで反応系内の温度を75℃に昇温し、同温度で2.
5時間保持した。
その後、反応系内の温度を55℃にし、濃硫酸7.1部を
水100.0部で稀釈したものを1時間かけて滴下しPH4.4と
した。更に同温度で1時間保持すると反応混合物が粘稠
になり(25℃で15,000cps)、この時点で水150.0部を添
加し更に同温度で3時間保持した。その後苛性ソーダ5.
0部と水70部を添加し、室温まで冷却した。得られた樹
脂は無色半透明の液体で固型分19.9%、粘度(25℃)15
5cps PH11.3であった。
水100.0部で稀釈したものを1時間かけて滴下しPH4.4と
した。更に同温度で1時間保持すると反応混合物が粘稠
になり(25℃で15,000cps)、この時点で水150.0部を添
加し更に同温度で3時間保持した。その後苛性ソーダ5.
0部と水70部を添加し、室温まで冷却した。得られた樹
脂は無色半透明の液体で固型分19.9%、粘度(25℃)15
5cps PH11.3であった。
以下、この樹脂を混和剤Iと略記する。
実施例2 実施例1と同様の反応容器に、撹拌しながら水53.4
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ3
0.2部(0.29グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを12.7に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で2.5時間保持した。その後反
応系内の温度を55℃にし、濃硫酸7.0部を水100部で稀釈
したものを1時間かけて滴下しPH4.5とした。更に反応
混合物の粘度(25℃)が15000cps以上になるまで、同温
度で8時間保持した後、苛性ソーダ5.0部と水233.5部を
添加し室温まで冷却した。得られた樹脂は無色半透明の
液体で固型分20.0%、粘度63cps、PH11.2であった。
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ3
0.2部(0.29グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを12.7に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で2.5時間保持した。その後反
応系内の温度を55℃にし、濃硫酸7.0部を水100部で稀釈
したものを1時間かけて滴下しPH4.5とした。更に反応
混合物の粘度(25℃)が15000cps以上になるまで、同温
度で8時間保持した後、苛性ソーダ5.0部と水233.5部を
添加し室温まで冷却した。得られた樹脂は無色半透明の
液体で固型分20.0%、粘度63cps、PH11.2であった。
以下、これを混和剤IIと略記する。
比較例1 実施例1と同様の反応容器に、撹拌しながら水57.5
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ3
4.3部(0.33グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを12.0に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で1時間保持した。その後反応
系内の温度を55℃にし濃硫酸6.9部と水100部を加えPH4.
5とした。更に同温度で2時間保持し、その後苛性ソー
ダ5.0部と水59.5部を添加し室温まで冷却した。
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ3
4.3部(0.33グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを12.0に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で1時間保持した。その後反応
系内の温度を55℃にし濃硫酸6.9部と水100部を加えPH4.
5とした。更に同温度で2時間保持し、その後苛性ソー
ダ5.0部と水59.5部を添加し室温まで冷却した。
得られた樹脂は無色透性液体で固型分30.3%、粘度
(25℃)65cps、PH11.5であった。
(25℃)65cps、PH11.5であった。
以下、これを混和剤I′とする。
又、組成物I′100部に水を51.5部添加したものは固
型分20.0%粘度(25℃)6cps、PH11.5であった。これを
混和剤I″とする。
型分20.0%粘度(25℃)6cps、PH11.5であった。これを
混和剤I″とする。
比較例2 後段反応における縮合反応の反応時間を(反応温度55
℃)10時間とした以外は比較例1と同一の手法を繰り返
した。(なお比較例1の縮合反応時間は2時間であ
る。) 得られた樹脂は無色透明の液体で固型分30.1%、粘度
(25℃)68cps、PH11.4であった。
℃)10時間とした以外は比較例1と同一の手法を繰り返
した。(なお比較例1の縮合反応時間は2時間であ
る。) 得られた樹脂は無色透明の液体で固型分30.1%、粘度
(25℃)68cps、PH11.4であった。
以下、これを混和剤II′とする。
又、混和剤II′100部に水を50.5部後添加したものは
固型分20.0% 粘度(25℃)6cps、PH11.4であった。こ
れを混和剤II″とする。
固型分20.0% 粘度(25℃)6cps、PH11.4であった。こ
れを混和剤II″とする。
比較例3 実施例1と同様の反応容器に撹拌しながら、水41.9
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ1
8.7部(0.18グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを13.2に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で2.5時間保持した。
部、メラミン42.0部(アミノ基1.0グラム当量)、37%
ホルマリン81.0部(1.0グラム当量)、重亜硫酸ソーダ1
8.7部(0.18グラム当量)を仕込み、更に苛性ソーダ2.2
部を仕込みPHを13.2に調節した。次いで反応系内の温度
を75℃に昇温し、同温度で2.5時間保持した。
その後反応系内の温度を55℃にし濃硫酸7.1部を水10
0.0部で稀釈したものを1時間かけて滴下しPH4.4とし
た。この間反応混合物は白濁し、滴下終了直後に増粘、
ゲル化した。
0.0部で稀釈したものを1時間かけて滴下しPH4.4とし
た。この間反応混合物は白濁し、滴下終了直後に増粘、
ゲル化した。
ゲル化したものは苛性ソーダ溶液及び水に不溶のた
め、以後の応用試験には供試しえなかった。これを混和
剤III′とする。
め、以後の応用試験には供試しえなかった。これを混和
剤III′とする。
かくして得られた各種スルホン化アミノ樹脂水溶液の
合成条件、樹脂恒数、室温及び低温での安定性につき第
1表,第2表にまとめて記載する。又、前記スルホン化
アミノ樹脂をセメントに混和した際の成型強度を、モル
タルのフロー値が165±5mmになる様に水/セメント比を
設定し測定した。
合成条件、樹脂恒数、室温及び低温での安定性につき第
1表,第2表にまとめて記載する。又、前記スルホン化
アミノ樹脂をセメントに混和した際の成型強度を、モル
タルのフロー値が165±5mmになる様に水/セメント比を
設定し測定した。
結果を第3表に記載する。
以上のことから、次の点が判明する。
第2表に記載する如く、本発明になるセメント用混和
剤I,IIは従来のセメント減水剤としてのスルホン化アミ
ノ樹脂、比較混和剤I″、及びその結合反応時間(後段
反応)を延長して調製した比較混和剤II″に比べ、粘度
が高く、かつ透過率が低くなっていることから高分子化
していることが判る。
剤I,IIは従来のセメント減水剤としてのスルホン化アミ
ノ樹脂、比較混和剤I″、及びその結合反応時間(後段
反応)を延長して調製した比較混和剤II″に比べ、粘度
が高く、かつ透過率が低くなっていることから高分子化
していることが判る。
これは、前段反応において生成したポリメチロールア
ミノ化合物が後段の縮合反応で架橋剤として作用し、容
易に高分子化が進行する為と考えられる。
ミノ化合物が後段の縮合反応で架橋剤として作用し、容
易に高分子化が進行する為と考えられる。
又、第3表に記載する如く、本発明になるセメント用
混和剤I,IIは比較混和剤I″,II″に比べ減水能は殆ん
どないがポリマー/セメント比で10%添加すると、セメ
ントの物理的強度が飛躍的に向上する。又、単に気乾養
生するよりも加熱した後気乾養生する方が更に物理的強
度が向上するが判る。その理由については十分に解明し
ていないが加熱により混和したスルホン化アミノ樹脂が
ゲル化するか、又はスルホン化アミノ樹脂が加熱により
均一に分散するためであると考えられる。
混和剤I,IIは比較混和剤I″,II″に比べ減水能は殆ん
どないがポリマー/セメント比で10%添加すると、セメ
ントの物理的強度が飛躍的に向上する。又、単に気乾養
生するよりも加熱した後気乾養生する方が更に物理的強
度が向上するが判る。その理由については十分に解明し
ていないが加熱により混和したスルホン化アミノ樹脂が
ゲル化するか、又はスルホン化アミノ樹脂が加熱により
均一に分散するためであると考えられる。
本発明の高架橋化、かつ高分子量化したスルホン化ア
ミノ樹脂を主成分とするセメント用混和剤は、長期間に
わたり貯蔵安定性が優れており、セメントに混和した
時、曲げ、圧縮強度などの物理的強度を飛躍的に高める
ことができる。
ミノ樹脂を主成分とするセメント用混和剤は、長期間に
わたり貯蔵安定性が優れており、セメントに混和した
時、曲げ、圧縮強度などの物理的強度を飛躍的に高める
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】メラミンを主成分とするアミノ基含有物質
のアミノ基1.0グラム当量に対し、ホルムアルデヒド0.9
〜1.1モル、及び亜硫酸塩0.2〜0.3グラム当量とを、水
媒体中で、pH10〜13.5、温度60〜80℃で、0.5〜6時間
反応させ、次いで酸により反応混合物のpHを3.5〜6.5に
調製し、温度20〜70℃で反応混合物の粘度が25℃で1500
0cps以上になるまで、1〜10時間反応させた後、反応混
合物のpHをアルカリにより7〜13に調製することを特徴
とするスルホン化アミノ樹脂を主成分とするセメント用
混和剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61212793A JPH0829965B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | セメント用混和剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61212793A JPH0829965B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | セメント用混和剤の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6369740A JPS6369740A (ja) | 1988-03-29 |
JPH0829965B2 true JPH0829965B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=16628472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61212793A Expired - Fee Related JPH0829965B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | セメント用混和剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829965B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5673655A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-18 | Nissan Chemical Ind Ltd | Hydraulic cement composition |
JPS57135760A (en) * | 1981-02-14 | 1982-08-21 | Nissan Chemical Ind Ltd | High power concrete water-reducing admixture |
JPS5990622A (ja) * | 1982-11-15 | 1984-05-25 | Nissan Chem Ind Ltd | 水硬性物質分散剤の粉末品製造方法 |
-
1986
- 1986-09-11 JP JP61212793A patent/JPH0829965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6369740A (ja) | 1988-03-29 |
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